JPH0665707A - 溶射用ジルコニア粉末 - Google Patents
溶射用ジルコニア粉末Info
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- JPH0665707A JPH0665707A JP4241399A JP24139992A JPH0665707A JP H0665707 A JPH0665707 A JP H0665707A JP 4241399 A JP4241399 A JP 4241399A JP 24139992 A JP24139992 A JP 24139992A JP H0665707 A JPH0665707 A JP H0665707A
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Abstract
に適用しても顆粒が非常に溶融しやすく、溶射にあたり
搬送ガスによって壊されにくく、流動性がよく、チュー
ブ内で閉塞現象や供給不良を生じることなく、かつ耐熱
性、硬度、耐摩耗性、耐食性、導電性などに優れた溶射
皮膜をつくりうる溶射用ジルコニア粉末の提供。 【構成】主として結晶子径1500A以下の酸化ジルコ
ニウム、酸化セリウムおよび酸化アルミニウムからな
り、CeO2/ZrO2モル比が8/92〜20/80
の範囲であり、酸化ジルコニウムと酸化セリウムとの合
計に対するAl2O3の量が10.5〜19.5wt%
であり、酸化ジルコニウムと酸化セリウムとの合計に対
するSiO2の量が0.01wt%以下であり、かつ、
平均顆粒圧壊強度が0.10kgf/mm2以上であ
る、溶射用ジルコニア粉末。
Description
に関するものである。
ルコニウムに相転移防止のため酸化イットリウム、酸化
カルシウム、酸化マグネシウムなどを添加して正方晶や
立方晶の固溶体にし安定化させたサブミクロンの粉末を
10〜100μmの大きさに造粒したものが用いられて
いる。この造粒粉末を内径2mm以下のパウダーチュー
ブを通して溶射ガンに供給し、窒素、アルゴン、水素、
ヘリウムなどのプラズマ炎を熱源とするプラズマ溶射を
用いて母材に溶射している。酸素、アセチレンなどの燃
焼炎を熱源とするガスフレ−ム溶射、ア−ク溶射、爆発
溶射などに使用されないのは、これらの燃焼炎の温度が
約3000℃であって融点2700℃の酸化ジルコニウ
ムを溶融するのに低すぎるからである。
点を持つ酸化アルミニウムなどの微粒子酸化物を1〜1
0wt%添加結合させ、爆発溶射法で溶射する方法が特
開昭63−241152号において提案されている。
溶射層との熱膨張係数の差によるセラミック溶射層の剥
離や脱落防止の手段として、Ni−Cr−Al合金など
を下地溶射する代わりに、ジルコニア系材料に酸化アル
ミニウムを20〜50wt%混合し、溶射後表面を加熱
し、γ−Al2O3からα−Al2O3に変態させ、溶
射層中にクラックを発生させて剥離や脱落を防止させる
方法が特開平1−188659号において提案されてい
る。
点2410℃)、酸化カルシウム(融点2570℃)、
酸化マグネシウム(融点2825℃)など融点の高い酸
化物で安定化させた安定化ジルコニアは、熱源温度の高
いプラズマ溶射でも顆粒径が50μmを越えると未溶融
部分が残ることがある。前述の特開昭63−24115
2号の方法では、安定化ジルコニアに該安定化ジルコニ
アよりも融点が低く、かつ粒径が小さい微粒子酸化物を
1〜10wt%添加し焼結結合させ熱源温度の低い爆発
溶射で溶射させているが、酸化アルミニウム(融点20
55℃)として10wt%以下の添加量で同様の熱源温
度の低いガスフレーム溶射した場合、酸素やアセチレン
のガス圧力や流量が多いと未溶融で溶射層に残存した
り、皮膜が形成されないことがある。特開平1−188
659号の方法では、酸化アルミニウムとして20wt
%未満であれば分散量が少なく充分に熱応力を緩和する
効果がなく、50wt%以上であるとクラックの発生数
が多くなり溶射層が脆くなるとある。しかし、20wt
%以上の添加量でガスフレーム溶射した場合、ジルコニ
アに対する酸化アルミニウムの添加量が多くなればなる
ほど母材への付着効率が悪くなり、耐熱性、硬度、耐摩
耗性、強度、耐食性などに優れた皮膜が得られない。
アルミニウムより融点の低い酸化物で安定化させた安定
化ジルコニアは、ガスフレーム溶射においても皮膜を形
成さすことができる。しかし、酸素やアセチレンのガス
圧力や流量が多いと未溶融で溶射層に残存したり、母材
への付着効率が悪かったり、場合によっては皮膜が形成
されないことがある。
発生させやすい、プラズマからの紫外線が強い、粉塵が
発生しやすい、溶射設備を手軽に持ち運びできないなど
の問題がある。また、理由は明らかでないが、一般に、
得られた皮膜の耐食性は、プラズマ溶射によるものより
もガスフレーム溶射によるもののほうが優れている。と
は言え、ジルコニアは上記のとおり融点が高いので、そ
の粉末をフレーム溶射などに適用すると、充分溶融せ
ず、一部未溶融状態で被覆されるべき母材に吹き付けら
れ、それによって気孔、特に貫通気孔を持つ皮膜とな
り、あるいは皮膜自体の粒子間の結合力や母材との結合
力が弱いものとなって、耐食性、耐摩耗性、耐熱性など
皮膜特性に問題を生じる。
粉末同士のあるいはそれと器壁との摩擦による静電気の
発生が激しくなる。造粒し分級しただけの粉末は軟らか
いので、内径2mm以下の供給チュ−ブ内で搬送ガスに
よって壊れ、微粉が生成し、帯電することとなり、それ
によって、微粉が造粒粉末の表面に付着し、さらに、チ
ュ−ブ内に滞積し閉塞現象や供給不良を生じる。この供
給がスム−ズに行われないと、いかなる溶射方法を用い
ても、溶射層における粒界、結晶粒および気孔から構成
されている積層が不均質になり、かつ1回当たりの皮膜
厚みが不均一になる。このような現象が生じると、製品
の耐熱性、硬度、耐摩耗性、強度、耐食性などに悪影響
がでてくる。
を用いて、従来のように粉末を分級調整や熱処理し、溶
射皮膜を形成させただけでは、解決されない。つまり、
耐熱性、硬度、耐摩耗性、耐食性、導電性など全ての面
で優れたジルコニア溶射皮膜を得ることは難しい。
なわちプラズマ溶射法はもとよりガスフレ−ム溶射に適
用しても顆粒が溶融しやすく、しかも、搬送ガスによっ
て壊されにくく、流動性がよく、チューブ内で閉塞現象
や供給不良を生じることなく、かつ耐熱性、硬度、耐摩
耗性、耐食性、強度、導電性などに優れた溶射皮膜をつ
くりうる溶射用ジルコニア粉末の提供を目的とするもの
である。
子径1500A以下の酸化ジルコニウム、酸化セリウム
および酸化アルミニウムからなり、CeO2/ZrO2
モル比が8/92〜20/80の範囲であり、酸化ジル
コニウムと酸化セリウムとの合計に対するAl2O3の
量が10.5〜19.5wt%であり、酸化ジルコニウ
ムと酸化セリウムとの合計に対するSiO2の量が0.
01wt%以下であり、平均顆粒圧壊強度が0.10k
gf/mm2以上であることを特徴とする、溶射用ジル
コニア粉末、を要旨とするものである。
〜20/80の範囲でなければならず、特に9/91〜
16/84の範囲がよい。この比が8/92未満では、
溶射後に完全な正方晶の状態ではなく、8/92以上で
も完全安定化にならず、正方晶のままである。よってC
eO2系正方晶ジルコニア粉末は、高温下あるいは応力
下での正方晶から単斜晶への相転移が起こりやすくな
り、溶射皮膜の靭性や機械的強度が低くなる。また、C
eO2系正方晶ジルコニア焼結体は、CeO2の添加量
が12/88に機械的強度のピークがある。
00μmの大きさに造粒した粉末を再熱処理し、顆粒の
圧壊強度(硬さ)および軽装嵩密度を高めるが、この処
理を行うと粉末の粒子径が大きくなり、正方晶を保持す
るためにはCeO2の添加量を多くしていかないとなら
ない。しかし、CeO2の添加量を多くしていくと機械
的強度が低下する。そこで、この粒成長を抑制し、Ce
O2/ZrO2のモル比を8/92〜20/80の範囲
にするためにAl2O3を添加する。
2との合計に対して10.5〜19.5wt%(Al2
O3の含有量の値は、ZrO2とCeO2との合計に対
するものとする)でなければならない。これが10.0
wt%以下では酸素やアセチレンのガス圧力や流量が多
いと未溶融で溶射層に残存したり、母材への付着効率が
悪かったり、場合によっては皮膜が形成されないことが
ある。特に5.0wt%以下ではこの傾向が顕著に現れ
る。また、添加量20.0wt%以上でガスフレーム溶
射した場合、ジルコニアに対する酸化アルミニウムの添
加量が多くなればなるほど母材への付着効率が悪くな
る。特に30.0wt%を越えるとこの傾向が顕著にな
る。
t%未満では30wt%濃度のH2SO4中などで皮膜
の正方晶が単斜晶に転移するのを抑制する効果が不十分
であり、Al2O30.05wt%以上にして十分な耐
食性を備えることになる。一方、Al2O31.0wt
%を超えても1.0wt%未満の場合にくらべて耐食性
がそれほど向上しない。
素イオンの移動を阻害するが、0.01wt%以下であ
れば共存するAl2O3によってガラス層の形成が抑制
される。
以下でなければならない。結晶子径が1500Aを超え
ると、粉末粒子同士でネック焼結していることがあり、
溶射時の流動性が悪くなり、前記の皮膜の積層や厚みが
不均一となるなどの障害を起こすからである。
m2以上でなければならない。それが0.10kgf/
mm2に満たないと、溶射に使用する際、搬送ガス中で
顆粒が壊れ、前記の閉塞などの障害を起こすからであ
る。
は、噴霧乾燥法、転動造粒法、流動造粒法、攪拌造粒法
などによって製造することができる。例えば、セリウム
化合物を含むジルコニウム塩を中和しあるいは加水分解
してジルコニア水和ゾルを得、これを噴霧乾燥して顆粒
状のゲルとし、600〜1200℃で仮焼してCeO2
が固溶したジルコニアを得、これにAl2O3を添加
し、湿式粉砕混合後、増粘剤などを用いて500〜30
00cpに粘度調整し、大気中で造粒したのち乾燥する
か乾燥したのち造粒し、1500℃以下で焼成あるいは
乾燥することによって製造することができる。
いかなるものでもよく、例えば、オキシ塩化ジルコニウ
ム、塩化ジルコニウム、硝酸ジルコニウム、硫酸ジルコ
ニウムなどがある。ジルコニウム塩の水溶液にイットリ
ウム化合物を添加する時期は、中和法の場合は中和前が
よく、加水分解法の場合は前後どちらでもよいが、好ま
しくは、加水分解の前がよい。添加する形態としては、
酸化物あるいは焼成によって酸化物となる塩、水和酸化
物、水酸化物またはそれらの混合物がある。また、加水
分解を行う前に、該水溶性ジルコニウム塩水溶液に水和
ジルコニア、酸化ジルコニウム粒子などを添加すれば、
加水分解時間を短縮することができる。また、加水分解
終了後に、後工程の生産性を向上さすために加水分解終
了液を濃縮してもよい。上記のようにCeO2が固溶し
たジルコニアにAl2O3を添加することにより本発明
の溶射用ジルコニア粉末を製造することができるが、A
l2O3源の添加時期は、それに限る必要はない。例え
ば、中和法の場合はむしろ中和前がよく、加水分解法の
場合は前後どちらにしても格別の違いはないが、どちら
かといえば加水分解の前がよい。Al2O3源も、上記
のCeO2源と同じく、酸化物のほか塩、水和酸化物、
水酸化物またはそれらの混合物でもかまわない。酸化物
として添加する場合は、粉末粒子径は5μm以下のもの
が好ましい。
粉末を得る場合は、加水分解終了後直ちに乾燥しても濃
縮後に乾燥してもよく、更に加水分解終了後や濃縮後に
pH調整した後に乾燥してもよい。水和ジルコニアゾル
を乾燥し、造粒ゲル粉末を得る方法としては、噴霧乾燥
方法を用いることが好ましく、中でも流動性の向上のた
めに、回転ディスク方式がとくに好ましい。噴霧乾燥時
の熱風温度は、50〜300℃がよく、95〜200℃
がより好ましい。
続、バッチ方式を問わず、一般的には、電気炉やガス炉
を用いることが多いが、回転ディスクにより、水和ジル
コニアゾルを噴霧しながら、乾燥−仮焼を同時に行う方
式を用いることもできる。
法いずれによるものも、500〜1200℃、保持時間
は、15分〜10時間程度の条件で行うのが好ましい。
皮膜の必要としている特性により仮焼温度を変え、目的
に合った溶射粉末を得ることができる。
湿式粉砕混合するのに使用する粉砕機としては、ボ−ル
ミル、振動ボ−ルミル、アトリッションミルなどの湿式
粉砕機が好ましく、その際の粉砕媒体としては、ジルコ
ニアあるいはアルミナ製が好ましい。粉砕後のスラリ−
濃度は、経済性も考えて25wt%以上とするのが好ま
しい。
粘度500〜3000cpの範囲に粘度調整を行い、造
粒乾燥し、造粒乾燥粉末を得る方法としては、噴霧乾燥
方法が好ましく、中でも流動性の向上のために、回転デ
ィスク方式がとくに好ましい。噴霧乾燥後の顆粒強度を
保つために、粘度調整前後に有機系バインダ−を添加し
てから噴霧乾燥してもよい。噴霧乾燥時の熱風温度は、
50〜300℃がよく、水系の場合は、150〜230
℃がより好ましい。また、噴霧乾燥によってえられる粉
末の平均顆粒径としては、100μm以下が好ましい。
乾燥粉末に、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラ
ール、アクリル系モノマーまたはポリマーなどのバイン
ダーを水または溶剤に溶解した溶液を上記粉末に吹き付
けて塗布し、乾燥することによって平均顆粒圧壊強度
0.10kgf/mm2以上の本発明の溶射用ジルコニ
ア粉末が得られる。このバインダーの添加は、上記の湿
式粉砕後のジルコニアスラリーの段階で行ってもよい。
また、上記バインダーとともにジルコニア粉末が静電気
を帯びるのを防ぐ性質をもつ、グリセリン、ソルビトー
ルなどのアルコール;グリセリン脂肪酸エステル、ポリ
エチレングリコール脂肪酸エステルなどのエステル;ア
ルキルスルホン酸塩、N−アシルザルコネートなどのア
ニオン界面活性剤;ポリオキシエチレン脂肪酸アルコー
ルエーテル、ポリオキシエチレンステアリン酸アミドな
どの非イオン界面活性剤;アルキルイミダゾリウムベタ
イン、β−アルキルアミノプロピオン酸塩などの両性界
面活性剤;ジメチルジアルキルアンモニウムクロリド、
アルキルトリメチルアンモニウムクロリドなどのカチオ
ン界面活性剤;四級アンモニウム化合物;アミン類など
を併用すれば、ジルコニア粉末の帯電を防止することが
できるので、いっそう流動性のよい溶射用ジルコニア粉
末とすることができる。
ガスなどによって800〜1500℃の範囲、好ましく
は、1000〜1300℃の範囲で焼成する方法によっ
ても平均顆粒圧壊強度の高い溶射用ジルコニア粉末を製
造することができる。この熱処理温度が800℃未満で
は、得られる粉末の平均顆粒圧壊強度が不十分であり、
いっぽう、1500℃を超えると、得られる粉末の結晶
子径が1500Aを超え、いずれの場合も本発明の溶射
用ジルコニア粉末が得られない。また、後者のように熱
処理温度が高すぎる場合、造粒粒子内で部分的に焼結が
起こっているところがあり、溶射温度が低かった場合、
未溶融部分が残存し、溶射皮膜の付着効果が悪くなり、
気孔率が上昇するので、皮膜の耐熱性や硬度が低下す
る。
粉末は、従来のものと比較して、溶融温度が低く、流動
性が優れており、内径2mm以下のパウダ−チュ−ブで
も閉塞することなく、単位時間当たりの供給量も安定し
ている。そのため、均質で付着効率が高く、また、耐摩
耗性、耐食性、導電性などに優れた溶射皮膜を得ること
ができる。
する箇所あるいは酸素イオン伝導性を必要とする箇所に
溶射して皮膜を形成させることによって、従来法による
ものよりも寿命の長い溶射皮膜を得られることが期待さ
れる。
水溶液にCeO2をZrO2とCeO2との合計に対す
るCeO2換算20モル%となるように添加し、還流下
に加水分解率が90%になるまで加水分解し、更に該水
溶液にAl2O3(住友化学工業社製 AKP−30、
以下同じ)をZrO2に対して15.0wt%添加した
後、ZrO2換算濃度が310g/lになるまで濃縮し
て水和ジルコニアゾルを得た。このゾルを回転ディスク
方式の噴霧乾燥装置を用いて熱風温度150℃で噴霧乾
燥を行い、球状造粒ゲル粉末を得た。このゲル粉末を更
に大気雰囲気下で1200℃、保持2時間の条件により
電気炉による熱処理によって溶射用ジルコニア粉末を得
た。
水溶液にCeCl3をZrO2とCeO2との合計に対
するCeO2換算12モル%となるように添加し、還流
下で加水分解率が89%になるまで加水分解し、更に該
水溶液をZrO2換算濃度が300g/lになるまで濃
縮し水和ジルコニアゾルを得た。このゾルを実施例1と
同じ条件で噴霧乾燥を行い、ゲル粉末を得、大気雰囲気
下で電気炉により850℃、保持2時間の条件で仮焼し
てジルコニア粉末を得、Al2O3を該ジルコニア粉末
に対して10.5wt%添加した後、ボ−ルミルにより
24時間湿式粉砕混合し、増粘剤としてアニオン界面活
性剤(サンノプコ社製 ノプコサントRFA)によって
1500cpに粘度調整し、190℃の熱風中に噴霧乾
燥して部分安定化ジルコニアからなる球状造粒粉末を得
た。この粉末を更に大気雰囲気下で1100℃、保持2
時間の条件により電気炉による熱処理によって、溶射用
ジルコニア粉末を得た。
wt%とするほかは実施例2と同じ条件にして溶射用ジ
ルコニア粉末を得た。
水溶液にCeCl3をZrO2とCeO2との合計に対
するCeO2換算10モル%となるように添加し、還流
下に加水分解率が90%になるまで加水分解し、更に該
水溶液に水酸化ナトリウム溶液を添加し水和ジルコニア
ゾルを得た。このゾルを実施例1と同じ条件で噴霧乾燥
を行い、ゲル粉末を得、大気雰囲気下で電気炉により8
50℃、保持2時間の条件で仮焼してジルコニア粉末を
得、Al2O3を該ジルコニア粉末に対して19.5w
t%添加した後、ボ−ルミルにより24時間湿式粉砕混
合し、スラリ−とし、ポリビニルアルコ−ル(けん化度
88、重合度500)を該ジルコニア粉末に対して5w
t%加え、増粘剤(サンノプコ社製 A−818)によ
り1500cpに粘度調整し、帯電防止剤としてアニオ
ン界面活性剤(サンノプコ社製 ノプコサントRFA)
を上記ジルコニア粉末に対して0.5wt%添加し、1
80℃の熱風中に噴霧乾燥して、溶射用ジルコニア粉末
を得た。
2との合計に対して14モル%とし、熱処理温度を14
00℃とするほかは実施例3と同じ条件にして溶射用ジ
ルコニア粉末を得た。
CeO212モル%)にAl2O3を該安定化ジルコニ
ア粉末に対して12.0wt%添加し、振動ボールミル
で8時間粉砕混合し、それ以降は実施例5と同じ条件に
して溶射用ジルコニア粉末を得た。
件にして溶射用ジルコニア粉末を得た。
にして溶射用ジルコニア粉末を得た。
施例7と同じにして溶射用ジルコニア粉末を得た。
例7と同じにして溶射用ジルコニア粉末を得た。
3.0wt%とするほかは実施例7と同じ条件にして溶
射用ジルコニア粉末を得た。
とともにSiO2を添加するほかは実施例7と同じ条件
にして溶射用ジルコニア粉末を得た。
件にして溶射用ジルコニア粉末を得た。
給量が不安定になり、均一な厚みの皮膜が得られなかっ
た。
表1に、溶射試験の結果を表2に示す。
圧縮試験機によって平均粒径に近い顆粒10個について
測定したものの平均値である。
50mm×50mm×5mmのブラスト処理された試験
片(炭素鋼SS41)にガス圧力と流量を変化させ、皮
膜厚さ200μmを目標にして行った(溶射機METC
O社、ガスO2/C2H2)。皮膜の評価は、溶射皮膜
断面の顕微鏡観察による。さらに、JIS H 866
6のセラミック溶射試験方法およびJIS H 830
4の品質規格による熱衝撃試験によって、試験片を90
0℃に加熱し、水中に投じて冷却するという操作を10
回繰り返すことによる耐熱衝撃性を測定した。
マ溶射(溶射機METCO社、プラズマガスAr/
H2)した皮膜を用いて行った。試験方法としては、1
00℃、30wt%H2SO4溶液による30日間の静
的浸漬条件で行い、皮膜表面のX線回折法による相転移
率(単斜晶量)の測定および操走査型電子顕微鏡による
皮膜表面の観察を行った。斜晶量は、次式を用いて算出
した。
強度、Im(111)は単斜晶の111面のX線強度、
It,c(111)は正方晶、立方晶の111面のX線
強度である。
用いて行った。大気中1000℃で複素インピ−ダンス
によるコ−ルコ−ルプロット法により測定した。
Claims (1)
- 【請求項1】主として結晶子径1500A以下の酸化ジ
ルコニウム、酸化セリウムおよび酸化アルミニウムから
なり、CeO2/ZrO2モル比が8/92〜20/8
0の範囲であり、酸化ジルコニウムと酸化セリウムとの
合計に対するAl2O3の量が10.5〜19.5wt
%であり、酸化ジルコニウムと酸化セリウムとの合計に
対するSiO2の量が0.01wt%以下であり、平均
顆粒圧壊強度が0.10kgf/mm2以上であること
を特徴とする、溶射用ジルコニア粉末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4241399A JPH0665707A (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | 溶射用ジルコニア粉末 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4241399A JPH0665707A (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | 溶射用ジルコニア粉末 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0665707A true JPH0665707A (ja) | 1994-03-08 |
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ID=17073706
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP4241399A Pending JPH0665707A (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | 溶射用ジルコニア粉末 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JPH0665707A (ja) |
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-
1992
- 1992-08-19 JP JP4241399A patent/JPH0665707A/ja active Pending
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