JPH05330826A - ジルコニア粉末組成物 - Google Patents

ジルコニア粉末組成物

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JPH05330826A
JPH05330826A JP16163392A JP16163392A JPH05330826A JP H05330826 A JPH05330826 A JP H05330826A JP 16163392 A JP16163392 A JP 16163392A JP 16163392 A JP16163392 A JP 16163392A JP H05330826 A JPH05330826 A JP H05330826A
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zirconia
zirconia powder
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Hiroyuki Matsumura
浩行 松村
Toshihiko Arakawa
敏彦 荒川
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Tosoh Corp
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    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G25/00Compounds of zirconium
    • C01G25/02Oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/60Particles characterised by their size
    • C01P2004/64Nanometer sized, i.e. from 1-100 nanometer
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ジルコニア粉末と該ジルコニア粉末に対して
0.05〜5wt%の帯電防止剤とからなるジルコニア
粉末組成物。 【効果】粉末を移動させる際に静電気の影響を受けず、
流動性に優れ、付着、滞積、閉塞、供給不良などの現象
を発生させることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流動性に優れたジルコ
ニア粉末組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】硬度、耐摩耗性、強度などの機械的性
質、耐食性など化学的性質、耐熱性などの熱的性質に優
れたジルコニア焼結体やジルコニアコーティング皮膜
は、これらの特徴をよりよく発揮するには、均質な、緻
密なかつ微細な結晶構造を有するものでなければならな
い。そのためには、焼結体の場合は、その製造における
成形の段階でメカニカルプレス、アイソスタティックプ
レスなどの乾式プレス成形方法によって均質でかつ高密
度の成形体が得られなければならず;皮膜の場合も、ア
ーク溶射、フレーム溶射、プラズマ溶射などの溶射方法
やドクタープレード法などのシート成形方法によって均
質でありかつ気孔の少ない皮膜がえられねばならない。
そのような手段によってそのような成形体や皮膜をうる
には、ベ−ス粉末として1μm以下の微粉末が使用さ
れ、また粉末の流動性、成形性、金型への付着防止およ
び成形体強度の改善のためにポリビニルアルコール、ポ
リビニルブチラール、アクリル系モノマーまたはポリマ
ーなどのバインダー;ステアリン酸マグネシウム、ポリ
エチレングリコールなどの潤滑剤が粉末に添加される。
特に流動性が重要視される操作として、乾式プレス成形
方法における金型への粉末充填、溶射皮膜形成方法にお
ける溶射ガンへの粉末供給を挙げることができる。
【0003】しかし、粉末は微細なほど流動性が悪くな
るので、通常、ベース粉末のままでなく、噴霧乾燥法、
転動造粒法、流動造粒法、撹拌造粒法などにより5〜2
00μmの大きさに造粒し、安定供給可能な粒度に分級
調整して使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、造粒し分級調
整するだけでは、テ−ブルフィ−ダ−などの粉末供給装
置の性能、精度および粉末材料を搬送するパウダ−チュ
−ブの径や長さにより、粉末の送給が困難になることが
ある。例えば、溶射皮膜を形成させる場合、このように
造粒して分級しただけの粉末は軟らかいので、内径2m
m以下の供給チューブ内で搬送ガスによって壊れ、生成
した微粉同士や微粉と該チューブの開口部との摩擦によ
って発生する静電気の影響を受け、粉末がチュ−ブ内で
付着滞積し、閉塞現象や供給不良を生じる。この現象
は、粉末が微細なほど激しい。
【0005】また、前記の有機系バインダ−や、潤滑剤
は、ジルコニアよりも静電気を帯びやすく、これらが添
加された造粒粉末をプレス成形によって成形する場合、
粉末と装置やチューブとの摩擦により静電気が発生し、
同様に付着滞積、閉塞現象、供給不良などの現象を生じ
る。この種の造粒粉末を溶射に使用する場合も同様の現
象を生じ、ガスフレーム溶射のように搬送ガス量が多い
場合特に著しい。
【0006】この静電気が主因となって、粉末供給がス
ムーズに行われないと、プレス成形では、粉末供給フィ
−ダ−内や金型入口部分で、さらに金型形状が複雑な場
合は金型内部などで、粉末の滞積が起こり、供給不良や
閉塞現象を起こし、金型内に粉末が最密充填されず、均
質なかつ高密度の成形体を再現性よく得ることができな
い。例えば、機械式の粉末連続成形プレスでは、成形体
に密度の不均一な部分が発生し、均質な成形体を再現性
よく得ることができない。また、溶射皮膜形成において
も、溶射層の粒界、結晶粒および気孔から構成されてい
る積層が不均質になったり、かつ1回当たりの皮膜厚み
が不均一になる。
【0007】このような現象が生じると、製品の耐熱
性、硬度、耐摩耗性、強度、耐食性などに悪影響が出て
くる。
【0008】静電気については、そのほか、ジルコニア
スラリーを噴霧乾燥法などによって乾燥する際に乾燥粉
の表面に静電気が発生し、それによって乾燥粉の回収や
容器への充填の際に異物が混入するなどの問題もある。
【0009】本発明は、これらの問題の解決された、す
なわち、乾式プレス成形、溶射皮膜形成、スラリー乾燥
など粉末を移動させる際に静電気の影響を受けず、付
着、滞積、閉塞、供給不良などの現象を発生させること
のない、流動性に優れたジルコニア粉末の提供を目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ジルコニア粉
末と該ジルコニア粉末に対して0.05〜5wt%の帯
電防止剤とからなるジルコニア粉末組成物、を要旨とす
るものである。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】ジルコニア粉末組成物中のジルコニア粉末
に対する帯電防止剤の量が0.05wt%に満たない
と、静電気の発生を抑制する効果が不十分であって流動
性が悪く付着、滞積、閉塞、供給不良などの現象を生じ
るおそれがあり;いっぽう、5wt%をこえると、脱脂
などの負担が大きくなり、また、帯電防止剤の吸湿性に
より顆粒中の水分が多くなってチューブや容器に付着し
やすくなり、とくに焼結体用として使用する場合は成形
の際離型性が悪くなるとともに圧力が粉末層内部に伝達
されにくくなって顆粒間に空気が残り、これが焼結体に
そのまま残って欠陥となる。
【0013】ジルコニア粉末組成物を焼結体用として使
用する場合は、そのジルコニア粉末の結晶子径は、焼結
性や成形の際の保形性をよくするために800A以下で
あることが望ましい。
【0014】このような条件を満足するジルコニア粉末
組成物は、中和共沈法、加水分解法、アルコキシド法な
どのジルコニア水和ゾルまたはジルコニアの製造法と噴
霧乾燥法、転動造粒法、流動造粒法、攪拌造粒法などの
造粒法との組み合わせによって製造することができる。
例えば、焼成によって安定化剤となるMg、Caなどの
アルカリ土類金属、Y、Ceなどの希土類元素などの化
合物を含むジルコニア水和ゾルを乾燥してゲルをえ、6
00〜1200℃で仮焼し、湿式で粉砕してスラリーを
え(焼結体用の粉末組成物の製造の場合は、焼結性や成
形の際の保形性をよくするために平均粒径が1μm以下
となるまで粉砕するのがよい)、500〜2500cp
に粘度調整し、帯電防止剤をそれが0.05〜5wt%
となるように添加し、大気中で造粒したのち乾燥するか
乾燥したのち造粒することによって製造することができ
る。
【0015】本発明の組成物の成分の帯電防止剤として
は、ジルコニア粉末が静電気を帯びるのを防ぐ性質を持
つものであればよく、たとえば、グリセリン、ソルビ−
トなどのアルコ−ル類;グリセリン脂肪酸エステル,ポ
リエチレングリコ−ル脂肪酸エステルなどのエステル
類;アルキルスルホン酸塩、N−アシルザルコネ−トな
どのアニオン界面活性剤;ポリオキシエチレン脂肪アル
コ−ルエ−テル、ポリオキシエチレンステアリン酸アミ
ドなどの非イオン界面活性剤;アルキルイミダゾリウム
ベタイン、β−アルキルアミノプロピオン酸塩などの両
性界面活性剤;ジメチルジアルキルアンモニウムクロリ
ド、アルキルトリメチルアンモニウムクロリドなどのカ
チオン界面活性剤;四級アンモニウム化合物;アミン類
などを挙げることができる。
【0016】ジルコニア粉末と帯電防止剤との配合は、
該帯電防止剤とジルコニア粉末とを混合機などで混合す
る;該帯電防止剤を水あるいは溶剤に溶解した液を混合
機などで噴霧器を用いてジルコニア粉末に吹き付けて塗
布し、塗布後に乾燥させる;該帯電防止剤をジルコニア
スラリ−に添加し、湿式混合後噴霧乾燥、流動乾燥など
によって乾燥する;帯電防止剤を水あるいは溶剤に溶解
した液にジルコニア粉末を浸した後に乾燥するなどの方
法によって行えばよい。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により具体
的に説明する。
【0018】本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。
【0019】実施例1 ZrO換算濃度50g/lのオキシ塩化ジルコニウム
水溶液に酸化イットリウムをZrOとYとの合
計に対するY換算で5wt%になるように添加
し、加水分解し、水和ジルコニアゾルを得た。このゾル
を乾燥してゲル粉末をえ、大気雰囲気下で電気炉により
850℃、保持時間2時間の条件で仮焼してジルコニア
粉末をえ、Al(住友化学工業社製 AKP−3
0)を該ジルコニア粉末に対して1wt%添加し、ボー
ルミルにより湿式粉砕し、平均粒径0.7μmの粉末を
含むスラリーとし、2wt%アンモニア水によって15
00cpに粘度調整し、帯電防止剤(非イオン系界面活
性剤 サンノプコ社製 ノプコスタットHS)を上記ジ
ルコニア粉末に対して1wt%添加し、150℃の熱風
中に噴霧乾燥して結晶子径270A、平均粒径58μm
の球状のジルコニア粉末組成物を得た。
【0020】実施例2 ゲル粉末の仮焼温度を1100℃とするほかは実施例1
と同じ条件にしてジルコニア粉末をえ、振動ボールミル
により湿式粉砕し、平均粒径0.8μmのスラリーと
し、アクリル系バインダー(第一工業製薬社製 セラモ
PB72)を上記ジルコニア粉末に対して3wt%加
え、増粘剤(サンノプコ社製 A−804)により20
00cpに粘度調整し、帯電防止剤としてアニオン界面
活性剤(サンノプコ社製 ノプコサントRFA)を該ジ
ルコニア粉末に対して0.1wt%添加し、180℃の
熱風中に噴霧乾燥して結晶子径390A、平均粒径55
μmの球状のジルコニア粉末組成物を得た。
【0021】実施例3 酸化イットリウムをZrOとYとの合計に対す
るY換算で13.5wt%になるように添加する
ほかは実施例1と同じ条件にしてジルコニア粉末をえ、
振動ボールミルにより湿式粉砕し、平均粒径0.6μm
のスラリーとし、ポリビニルアルコール(けん化度8
8、重合度500)を該ジルコニア粉末に対して3wt
%加え、170℃の熱風中に噴霧乾燥して結晶子230
A、平均粒径50μmの球状造粒粉末をえ、帯電防止剤
として上記ジルコニア粉末に対して2wt%のプロピレ
ングリコールをエタノールで10容量倍に希釈し、混合
機内で噴霧して塗布し、50℃で乾燥させて球状のジル
コニア粉末組成物を得た。
【0022】比較例1 Alおよび帯電防止剤の使用を省略するほかは、
実施例1と同じ条件で実施して、結晶子径270A、平
均粒径58μmの球状のジルコニア粉末組成物を得た。
【0023】比較例2 帯電防止剤の使用を省略するほかは、実施例2と同じ条
件で実施して、結晶子径300A、平均粒径54μmの
球状のジルコニア粉末組成物を得た。
【0024】以上の各例で得られたジルコニア粉末組成
物の流動性を表1に、プレス成形体および焼結体の特性
を表2に、溶射試験の結果を表3に示す。
【0025】流動性は、内径2mmのガラスロ−トを用
いて粉末100ccの繰り返しの流れ性(所要時間)お
よび流れ性1回目測定終了後のガラスロ−トへの粉末付
着量によって評価した。
【0026】プレス成形体の評価は、機械式ウィズドロ
アル型粉末成形プレス(金型サイズ縦4mm×横6mm
×深さ30mm)を用いて加圧3tonで成形して行な
った。連続プレス成形を50ショット行い、得られた成
形体の離型性を確認し(○:問題なし、△:金型に若干
付着が認められる、×:金型に付着する)、その密度を
測定した。各成形体を1500℃で焼結して得られた焼
結体の密度をアルキメデス法によって測定した。
【0027】溶射は、プラズマ溶射により50mm×6
0mm×5mm厚さのブラスト処理されたSUS304
試験片に皮膜厚さ200μmを目標にして行なった(溶
射機METCO社、プラズマガスAr/H)。皮膜の
密着性は、溶射皮膜断面を顕微鏡で観察した(◎:厚み
が均一であり気孔がごく少ない、○:厚みが均一であり
気孔が少ない、△:厚みが不均一であり気孔が少ない、
−:観察できない)。皮膜の硬度は、マイクロビッカ−
ス硬度計により、試験荷重200g、負荷時間10秒の
条件で測定した。さらに、JIS H 8666のセラ
ミックス溶射試験方法およびJIS H 8304の品
質規格による熱衝撃試験によって900℃に加熱し、水
中に投じて冷却するという操作を繰り返すことによる耐
熱衝撃性を測定した(○:まったく剥離しない、△:5
〜10回で剥離した、−:試験ができない)。
【0028】比較例1では、プレス成形において、20
ショットくらいから粉末供給時に波打ち現象を生じ、均
一な成形体が得られなくなった。一方、皮膜形成では、
粉末供給開始後2〜3分で静電気が原因と思われる波打
ち現象を生じ、粉末の供給流量が変動し、5分以内でパ
ウダ−チュ−ブが閉塞し、均一な厚みの皮膜が得られな
かったが、皮膜については、気孔は多くなかった。熱衝
撃試験では、5回で皮膜の一部が剥離した比較例2で
は、プレス成形において、10ショットくらいから粉末
供給時に波打ち現象を生じ、均一な成形体が得られなく
なった。また、皮膜形成では、粉末供給開始後すぐに静
電気が原因と思われるパウダ−チュ−ブでの閉塞現象を
生じ、粉末が全く供給されず、皮膜が形成されなかった
め皮膜の評価はできなかった。
【0029】 表1 粉末の流動性 1回目 2回目 3回目 付着量 実施例 1 55.0 55.2 55.4 0.4 2 57.4 58.2 57.8 0.5 3 52.5 52.6 52.8 0.2 比較例 1 56.0 60.4 閉塞 2.5 2 閉塞 閉塞 閉塞 98 表2 プレス成形体および焼結体特性 成 形 体 焼 結 体 密 度 離型性 密度 g/cm g/cm 実施例 1 ○ 3.05±0.03 6.02±0.02 2 ○ 3.02±0.03 6.02±0.03 3 ○ 2.99±0.03 6.00±0.02 比較例 1 − 2.75±0.30 5.73±0.25 2 △ 2.56±0.45 5.45±0.50
【0030】
【0031】
【発明の効果】以上の如く、本発明のジルコニア粉末組
成物は、従来のものと比較して、静電気に対する抑制効
果があり、そのため極めて流動性が安定している。従っ
て、溶射皮膜形成における内径2mm以下のパウダ−チ
ュ−ブを含めた粉末供給装置やプレス成形における内径
6mm以下の複雑な形状の金型内でも閉塞を起こすこと
がなく、単位時間当たりの供給量も安定している。
【0032】この粉末を使用することにより、機械式プ
レス成形などにおいても、均質かつ高密度のジルコニア
成形体を連続して得ることができ、ひいては耐熱性、硬
度、耐摩耗性、強度、耐食性などの面で優れた焼結体が
得られることとなる。
【0033】また、ジルコニアスラリ−に帯電防止剤を
添加することにより、このスラリ−を噴霧乾燥法などに
よって乾燥とともに造粒をする際や非顆粒粉末に添加す
ることによって造粒する際に、発生していた静電気も抑
制されるとともに、得られた粉末を製品として充填する
際に発生していた静電気も抑制される。
【0034】一方、溶射皮膜形成においても、均質であ
って付着効率の高い皮膜を得ることができるため、耐磨
耗性、耐熱性、断熱性などを必要とする箇所に溶射し、
皮膜を形成させることによって、従来の皮膜より、寿命
延長に優れたものを得ることが期待される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジルコニア粉末と該ジルコニア粉末に対し
    て0.05〜5wt%の帯電防止剤とからなる、ジルコ
    ニア粉末組成物。
JP16163392A 1992-05-29 1992-05-29 ジルコニア粉末組成物 Pending JPH05330826A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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