JPH0665702B2 - ビニル芳香族系組成物の製造方法 - Google Patents
ビニル芳香族系組成物の製造方法Info
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- JPH0665702B2 JPH0665702B2 JP60052388A JP5238885A JPH0665702B2 JP H0665702 B2 JPH0665702 B2 JP H0665702B2 JP 60052388 A JP60052388 A JP 60052388A JP 5238885 A JP5238885 A JP 5238885A JP H0665702 B2 JPH0665702 B2 JP H0665702B2
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- Japan
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- vinyl aromatic
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- weight
- styrene
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はビニル芳香族系組成物の製造方法に関し、詳し
くは特定の共重合体組成物に有機過酸化物を添加して熱
処理することにより、耐熱性と耐衝撃性とのバランスな
らびに成形品外観にすぐれたビニル芳香族系組成物を製
造する方法に関する。
くは特定の共重合体組成物に有機過酸化物を添加して熱
処理することにより、耐熱性と耐衝撃性とのバランスな
らびに成形品外観にすぐれたビニル芳香族系組成物を製
造する方法に関する。
一般に、ビニル芳香族化合物と不飽和ジカルボン酸無水
物との共重合体、特にスチレン−無水マレイン酸共重合
体(SMA)は、スチレン系樹脂に比べ耐熱性にすぐれて
いるが、機械的性質、特に耐衝撃性が低いという欠点が
ある。
物との共重合体、特にスチレン−無水マレイン酸共重合
体(SMA)は、スチレン系樹脂に比べ耐熱性にすぐれて
いるが、機械的性質、特に耐衝撃性が低いという欠点が
ある。
そのため、この共重合体の耐衝撃性を改良する方法とし
て、ゴムの存在下にスチレンと無水マレイン酸を共重合
させる方法が開示されているが、ゴムを添加すると重合
反応系が粘稠となるため、重合コントロールが困難とな
り、また耐熱性が低下するという問題がある。
て、ゴムの存在下にスチレンと無水マレイン酸を共重合
させる方法が開示されているが、ゴムを添加すると重合
反応系が粘稠となるため、重合コントロールが困難とな
り、また耐熱性が低下するという問題がある。
一方、共重合における耐熱性と耐衝撃性との相反する性
質を、二種以上の共重合体をブレンドすることによっ
て、兼備させようとする試みもなされている。例えば、
特開昭52−125558号公報,同53−78252号公報,同59−1
8748号公報および特公昭59−13541号公報には、SMAもし
くはゴム変性MAとスチレン−ブタジエン−スチレンブロ
ック共重合体(SBS)もしくは水添SBSとのブレンド物が
開示されているが、その改善効果が未だ不十分であり、
特に成形時における高温滞留安定性が悪いという問題が
あった。
質を、二種以上の共重合体をブレンドすることによっ
て、兼備させようとする試みもなされている。例えば、
特開昭52−125558号公報,同53−78252号公報,同59−1
8748号公報および特公昭59−13541号公報には、SMAもし
くはゴム変性MAとスチレン−ブタジエン−スチレンブロ
ック共重合体(SBS)もしくは水添SBSとのブレンド物が
開示されているが、その改善効果が未だ不十分であり、
特に成形時における高温滞留安定性が悪いという問題が
あった。
そこで本発明者らは、上記従来技術の問題点を解消し、
ブレンド物でSMAのすぐれた耐熱性を損なうことなく耐
衝撃性を向上し、しかも高温滞留安定性のすぐれた組成
物を開発すべく鋭意研究を重ねた。
ブレンド物でSMAのすぐれた耐熱性を損なうことなく耐
衝撃性を向上し、しかも高温滞留安定性のすぐれた組成
物を開発すべく鋭意研究を重ねた。
その結果、特定の二種類の共重合体を一定割合でブレン
ドするとともに、有機過酸化物を添加して溶融混練する
ことにより、上記問題点の解消した組成物が得られるこ
とを見出した。本発明はかかる知見に基いて完成したも
のである。
ドするとともに、有機過酸化物を添加して溶融混練する
ことにより、上記問題点の解消した組成物が得られるこ
とを見出した。本発明はかかる知見に基いて完成したも
のである。
すなわち、本発明は、(A)ビニル芳香族系化合物と不
飽和ジカルボン酸無水物との共重合体60〜95重量%およ
び(B)ビニル芳香族化合物と共役ジエンとのブロック
共重合体40〜5重量%を予め混練してなる組成物に、
(C)有機過酸化物を0.005〜1.0重量%添加し、150〜2
70℃で混練することを特徴とするビニル芳香族系組成物
の製造方法を提供するものである。
飽和ジカルボン酸無水物との共重合体60〜95重量%およ
び(B)ビニル芳香族化合物と共役ジエンとのブロック
共重合体40〜5重量%を予め混練してなる組成物に、
(C)有機過酸化物を0.005〜1.0重量%添加し、150〜2
70℃で混練することを特徴とするビニル芳香族系組成物
の製造方法を提供するものである。
本発明の方法は、上述の(A),(B)両共重合体より
なる組成物を原料として用いる。このうち共重合体
(A)は、ビニル芳香族化合物と不飽和ジカルボン酸無
水物との共重合体である。ここで、ビニル芳香族化合物
としては、スチレンをはじめ、α−メチレンスチレン,o
−メチルスチレン,m−メチルスチレン,p−メチルスチレ
ン,2,4−ジクロルスチレン,2,5−ジクロルスチレン,ジ
メチルスチレンなどのスチレン誘導体をあげることがで
きる。なお、これらのビニル芳香族化合物の一部をメチ
ルメタクリレート,メチルアクリレート,エチルメタク
リレート,アクリロニトリル,メタクリロニトリル,ハ
ロゲン含有ビニルモノマーなどの他の共重合可能なモノ
マーで置き換えることもできる。
なる組成物を原料として用いる。このうち共重合体
(A)は、ビニル芳香族化合物と不飽和ジカルボン酸無
水物との共重合体である。ここで、ビニル芳香族化合物
としては、スチレンをはじめ、α−メチレンスチレン,o
−メチルスチレン,m−メチルスチレン,p−メチルスチレ
ン,2,4−ジクロルスチレン,2,5−ジクロルスチレン,ジ
メチルスチレンなどのスチレン誘導体をあげることがで
きる。なお、これらのビニル芳香族化合物の一部をメチ
ルメタクリレート,メチルアクリレート,エチルメタク
リレート,アクリロニトリル,メタクリロニトリル,ハ
ロゲン含有ビニルモノマーなどの他の共重合可能なモノ
マーで置き換えることもできる。
また、不飽和ジカルボン酸無水物としては無水マレイン
酸が特に有用であるが、イタコン酸,シトラコン酸,メ
タコン酸,エチルマレイン酸,メチルイタコン酸,クロ
ルマレイン酸などの無水物を用いることもできる。
酸が特に有用であるが、イタコン酸,シトラコン酸,メ
タコン酸,エチルマレイン酸,メチルイタコン酸,クロ
ルマレイン酸などの無水物を用いることもできる。
上述のビニル芳香族化合物と不飽和ジカルボン酸無水物
から共重合体(A)を製造するにあたっては、様々な方
法があり、例えば溶液重合法,塊状重合法,塊状−懸濁
重合法など公知の方法によればよい。この共重合体
(A)の製造に際しては、ゴムを配合して変性すること
もできる。ここで使用しうるゴムとしては、ポリブタジ
エンゴム,ブチルゴム,スチレン−ブタジエンゴム,ア
クリロニトリルゴム,エチレン−プロピレンゴム,天然
ゴム等があげられる。
から共重合体(A)を製造するにあたっては、様々な方
法があり、例えば溶液重合法,塊状重合法,塊状−懸濁
重合法など公知の方法によればよい。この共重合体
(A)の製造に際しては、ゴムを配合して変性すること
もできる。ここで使用しうるゴムとしては、ポリブタジ
エンゴム,ブチルゴム,スチレン−ブタジエンゴム,ア
クリロニトリルゴム,エチレン−プロピレンゴム,天然
ゴム等があげられる。
このようにして得られる共重合体(A)は、様々なもの
があるが、そのうちスチレン−無水マレイン酸共重合体
が好ましく、特に無水マレイン酸含量が1〜30重量%、
とりわけ3〜25重量%のスチレン−無水マレイン酸共重
合体が好適である。無水マレイン酸含量が1重量%未満
のものでは最終的に製造されるビニル芳香族系組成物の
耐熱性がやや不充分なものとなり、30重量%を超えると
耐衝撃性の劣ったものとなる。
があるが、そのうちスチレン−無水マレイン酸共重合体
が好ましく、特に無水マレイン酸含量が1〜30重量%、
とりわけ3〜25重量%のスチレン−無水マレイン酸共重
合体が好適である。無水マレイン酸含量が1重量%未満
のものでは最終的に製造されるビニル芳香族系組成物の
耐熱性がやや不充分なものとなり、30重量%を超えると
耐衝撃性の劣ったものとなる。
次に、共重合体(B)は、ビニル芳香族化合物と共役ジ
エンとのブロック共重合体である。ここでビニル芳香族
化合物としては、前述した共重合体(A)におけるビニ
ル芳香族化合物と同様のものがあげられる。
エンとのブロック共重合体である。ここでビニル芳香族
化合物としては、前述した共重合体(A)におけるビニ
ル芳香族化合物と同様のものがあげられる。
一方、共役ジエンとしては、炭素数4〜8の炭化水素、
例えば1,3−ブタジエン;イソプレン;2,3−ジメチル−
1,3−ブタジエン;1,3−ペンタジエン;1,3−ヘキサジエ
ン等があげられるが、特に1,3−ブタジエンが好適であ
る。
例えば1,3−ブタジエン;イソプレン;2,3−ジメチル−
1,3−ブタジエン;1,3−ペンタジエン;1,3−ヘキサジエ
ン等があげられるが、特に1,3−ブタジエンが好適であ
る。
上述のビニル芳香族化合物と共役ジエンからブロック共
重合体である共重合体(B)を製造するにあたっては、
通常はアニオン重合によりX−Y−X型,Y−X−Y型
(X:ビニル芳香族化合物ブロック,Y−共役ジエンブロッ
ク)などのブロック共重合体とする。
重合体である共重合体(B)を製造するにあたっては、
通常はアニオン重合によりX−Y−X型,Y−X−Y型
(X:ビニル芳香族化合物ブロック,Y−共役ジエンブロッ
ク)などのブロック共重合体とする。
このような共重合体(B)は各種のものがあるが、その
うちスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体
(SBS)、特にスチレン単位含量50〜10重量%、ブタジ
エン単位含量50〜90重量%のSBS、とりわけスチレン単
位含量40〜15重量%、ブタジエン単位含量60〜85重量%
のSBSが好適である。この共重合体(B)においてブタ
ジエンなどのジエン単位含量が50重量%未満では、最終
的に製造されるビニル芳香族系組成物の耐衝撃性が充分
に向上しない。
うちスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体
(SBS)、特にスチレン単位含量50〜10重量%、ブタジ
エン単位含量50〜90重量%のSBS、とりわけスチレン単
位含量40〜15重量%、ブタジエン単位含量60〜85重量%
のSBSが好適である。この共重合体(B)においてブタ
ジエンなどのジエン単位含量が50重量%未満では、最終
的に製造されるビニル芳香族系組成物の耐衝撃性が充分
に向上しない。
本発明の方法では、上述した共重合体(A)と共重合体
(B)からなる組成物を用いるが、両者の混合割合は、
共重合体(A)を60〜95重量%、好ましくは65〜90重量
%とし、共重合体(B)を40〜5重量%、好ましくは35
〜10重量%とすべきである。ここで共重合体(B)の混
合割合が40重量%を超えると、得られるビニル芳香族系
組成物の耐熱性が劣化し、また5重量%未満では耐衝撃
性が低下する。
(B)からなる組成物を用いるが、両者の混合割合は、
共重合体(A)を60〜95重量%、好ましくは65〜90重量
%とし、共重合体(B)を40〜5重量%、好ましくは35
〜10重量%とすべきである。ここで共重合体(B)の混
合割合が40重量%を超えると、得られるビニル芳香族系
組成物の耐熱性が劣化し、また5重量%未満では耐衝撃
性が低下する。
本発明の方法では、上述の共重合体(A),(B)を一
定割合で配合し、予め混練してなる組成物に、有機過酸
化物を添加し、加熱溶融条件下で混練する。ここで添加
する有機過酸化物の量は、共重合体(A),(B)の合
計量に対して、0.005〜1.0重量%、好ましくは0.01〜0.
5重量%とすべきである。0.005重量%未満ではSBS等の
共重合体(B)の架橋が充分に進まないため、高温滞留
安定性が悪く、成形品に鮫肌やシルバーマークが発生す
る。逆に1.0重量%を超えると耐衝撃性の低下したもの
となる。
定割合で配合し、予め混練してなる組成物に、有機過酸
化物を添加し、加熱溶融条件下で混練する。ここで添加
する有機過酸化物の量は、共重合体(A),(B)の合
計量に対して、0.005〜1.0重量%、好ましくは0.01〜0.
5重量%とすべきである。0.005重量%未満ではSBS等の
共重合体(B)の架橋が充分に進まないため、高温滞留
安定性が悪く、成形品に鮫肌やシルバーマークが発生す
る。逆に1.0重量%を超えると耐衝撃性の低下したもの
となる。
また、共重合体(A),(B)と(C)有機過酸化物と
を混練する際の加熱条件としては、温度150〜270℃、好
ましくは170〜250℃とすればよい。150℃未満では共重
合体(B)の架橋が充分に進行せず、逆に250℃を超え
ると成形品に鮫肌やシルバーマークが発生して外観が悪
くなる。
を混練する際の加熱条件としては、温度150〜270℃、好
ましくは170〜250℃とすればよい。150℃未満では共重
合体(B)の架橋が充分に進行せず、逆に250℃を超え
ると成形品に鮫肌やシルバーマークが発生して外観が悪
くなる。
なお、混練は常法によればよいが、均一分散を図るため
には共重合体(A),(B)を予め混練した後、有機過
酸化物(C)を加えて混練する。SBS等の共重合体
(B)を有機過酸化物(C)と反応させて架橋した後
に、混練しても均一に分散した組成物が得られない。
には共重合体(A),(B)を予め混練した後、有機過
酸化物(C)を加えて混練する。SBS等の共重合体
(B)を有機過酸化物(C)と反応させて架橋した後
に、混練しても均一に分散した組成物が得られない。
上述の有機過酸化物(C)としては、様々なものがあり
目的に応じて適宜選定すればよい。そのうち、140℃に
おける半減期が10時間以下、特に1時間以下のものが好
適である。具体的には、1,3−ビス(t−ブチルパーオ
キシイソプロピル)ベンゼン;ラウロイルパーオキサイ
ド;ベンゾイルパーオキサイド;t−ブチルパーオキシベ
ンゾエート;ジクミルパーオキサイド;t−ブチルクミル
パーオキサイド;p−メンタンハイドロパーオキサイド;t
−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート;1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサン;2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド;
シクロヘキサノンパーオキサイド;ジ−t−ブチルパー
オキサイド;メチルエチルケトンパーオキサイド;2,5−
ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン:
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
セン;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキセン−3などがあげられる。
目的に応じて適宜選定すればよい。そのうち、140℃に
おける半減期が10時間以下、特に1時間以下のものが好
適である。具体的には、1,3−ビス(t−ブチルパーオ
キシイソプロピル)ベンゼン;ラウロイルパーオキサイ
ド;ベンゾイルパーオキサイド;t−ブチルパーオキシベ
ンゾエート;ジクミルパーオキサイド;t−ブチルクミル
パーオキサイド;p−メンタンハイドロパーオキサイド;t
−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート;1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサン;2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド;
シクロヘキサノンパーオキサイド;ジ−t−ブチルパー
オキサイド;メチルエチルケトンパーオキサイド;2,5−
ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン:
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
セン;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキセン−3などがあげられる。
さらに本発明の方法においては、上述の混練の際、ある
いはその前後に必要に応じて酸化防止剤等を加えること
もできる。この酸化防止剤の添加量は、特に制限はない
が、通常は共重合体(A),(B)の合計量に対して2
重量%以下とすればよく、この添加によって成形品の光
沢が一層向上する。
いはその前後に必要に応じて酸化防止剤等を加えること
もできる。この酸化防止剤の添加量は、特に制限はない
が、通常は共重合体(A),(B)の合計量に対して2
重量%以下とすればよく、この添加によって成形品の光
沢が一層向上する。
ここで、酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系
酸化防止剤とリン系酸化防止剤に大別することができ
る。ヒンダードフェノール系酸化防止剤の具体例として
は、n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニール)プロピオネート(商品名:
イルガノックス1076,チバ・ガイギー社所有の商標);3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン(BHT);
1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン(商品名:エ
チル330,エチル社所有の商標);2−t−ブチル−6−
(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジ
ル)−4−メチルフェニルアクリレート(商品名:スミ
ライザーGM,住友化学(株)所有の商標);1,3,5−トリ
ス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチル
ベンジル)−1,3,5−トリアジン;1,1,3−トリス(2−
メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブ
タン;テトラキス(メチレン3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニール)プロピオネート)メタ
ン(商品名:イルガノックス1010,チバ・ガイギー社所
有の商標);そのほかカーク・オスマー化学技術大百科
事典(Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Techno
logy)、第3版、3巻、129〜133頁に記載の化合物など
がある。
酸化防止剤とリン系酸化防止剤に大別することができ
る。ヒンダードフェノール系酸化防止剤の具体例として
は、n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニール)プロピオネート(商品名:
イルガノックス1076,チバ・ガイギー社所有の商標);3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン(BHT);
1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン(商品名:エ
チル330,エチル社所有の商標);2−t−ブチル−6−
(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジ
ル)−4−メチルフェニルアクリレート(商品名:スミ
ライザーGM,住友化学(株)所有の商標);1,3,5−トリ
ス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチル
ベンジル)−1,3,5−トリアジン;1,1,3−トリス(2−
メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブ
タン;テトラキス(メチレン3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニール)プロピオネート)メタ
ン(商品名:イルガノックス1010,チバ・ガイギー社所
有の商標);そのほかカーク・オスマー化学技術大百科
事典(Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Techno
logy)、第3版、3巻、129〜133頁に記載の化合物など
がある。
また、リン系酸化防止剤の具体例としては、トリフェニ
ルホスファイト,トリデシルホスファイト,トリス(ノ
ニルフェニル)ホスファイト,トリドデシルトリチオホ
スファイト,ブチルアシッドホスフェート,β−クロル
エチルアシッドホスフェートなどがあげられる。
ルホスファイト,トリデシルホスファイト,トリス(ノ
ニルフェニル)ホスファイト,トリドデシルトリチオホ
スファイト,ブチルアシッドホスフェート,β−クロル
エチルアシッドホスフェートなどがあげられる。
以上の如き本発明の方法によって得られるビニル芳香族
系組成物は、耐熱性と耐衝撃性とのバランスがすぐれて
おり、また成形時の高温滞留安定性がすぐれているた
め、鮫肌やシルバーマークの生じない美麗な外観を有す
る成形品となる。
系組成物は、耐熱性と耐衝撃性とのバランスがすぐれて
おり、また成形時の高温滞留安定性がすぐれているた
め、鮫肌やシルバーマークの生じない美麗な外観を有す
る成形品となる。
次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
実施例1〜11および比較例1〜7 SMAとSBSを所定割合で予め混練した後、有機過酸化物お
よび/または酸化防止剤を添加し、180℃で混練した。
結果を第1表に示す。なお、用いた各成分は次のとおり
である。
よび/または酸化防止剤を添加し、180℃で混練した。
結果を第1表に示す。なお、用いた各成分は次のとおり
である。
SMA:スチレン−無水マレイン酸共重合体。
P:無水マレイン酸含量7モル%、重量平均分子量260,00
0(GPC法,ポリスチレン換算) Q:無水マレイン酸含量14モル%、重量平均分子量200,00
0(GPC法,ポリスチレン換算) SBS:スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体 P:分岐SBS,ブタジエン単位含量70重量%,シェルケミカ
ル社製,カリフレックス1184 Q:直鎖SBS,ブタジエン単位含量70重量%,シェルケミカ
ル社製,カリフレックス1101 有機過酸化物 P:ジクミルパーオキサイド Q:1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン 酸化防止剤 P:スミライザーGM Q:イルガノックス1076 比較例8 実施例1においてSBSと有機過酸化物とを予め混練し、
架橋した後にSMAと混練した。結果を第1表に示す。
0(GPC法,ポリスチレン換算) Q:無水マレイン酸含量14モル%、重量平均分子量200,00
0(GPC法,ポリスチレン換算) SBS:スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体 P:分岐SBS,ブタジエン単位含量70重量%,シェルケミカ
ル社製,カリフレックス1184 Q:直鎖SBS,ブタジエン単位含量70重量%,シェルケミカ
ル社製,カリフレックス1101 有機過酸化物 P:ジクミルパーオキサイド Q:1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン 酸化防止剤 P:スミライザーGM Q:イルガノックス1076 比較例8 実施例1においてSBSと有機過酸化物とを予め混練し、
架橋した後にSMAと混練した。結果を第1表に示す。
Claims (3)
- 【請求項1】(A)ビニル芳香族系化合物と不飽和ジカ
ルボン酸無水物との共重合体60〜95重量%および(B)
ビニル芳香族化合物と共役ジエンとのブロック共重合体
40〜5重量%を予め混練してなる組成物に、(C)有機
過酸化物0.005〜1.0重量%添加し、150〜270℃で混練す
ることを特徴とするビニル芳香族系組成物の製造方法。 - 【請求項2】(A)ビニル芳香族系化合物と不飽和ジカ
ルボン酸無水物との共重合体がスチレン−無水マレイン
酸共重合体である特許請求の範囲第1項記載の方法。 - 【請求項3】(B)ビニル芳香族化合物と共役ジエンと
のブロック共重合体がスチレン−ブタジエン−スチレン
ブロック共重合体である特許請求の範囲第1項記載の方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60052388A JPH0665702B2 (ja) | 1985-03-18 | 1985-03-18 | ビニル芳香族系組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60052388A JPH0665702B2 (ja) | 1985-03-18 | 1985-03-18 | ビニル芳香族系組成物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61211358A JPS61211358A (ja) | 1986-09-19 |
JPH0665702B2 true JPH0665702B2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=12913418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP60052388A Expired - Lifetime JPH0665702B2 (ja) | 1985-03-18 | 1985-03-18 | ビニル芳香族系組成物の製造方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH0665702B2 (ja) |
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-
1985
- 1985-03-18 JP JP60052388A patent/JPH0665702B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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