JPH0665696B2 - ポリフエニレンエーテル類の精製方法 - Google Patents

ポリフエニレンエーテル類の精製方法

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JPH0665696B2
JPH0665696B2 JP60000994A JP99485A JPH0665696B2 JP H0665696 B2 JPH0665696 B2 JP H0665696B2 JP 60000994 A JP60000994 A JP 60000994A JP 99485 A JP99485 A JP 99485A JP H0665696 B2 JPH0665696 B2 JP H0665696B2
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carboxylic acid
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/34Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from hydroxy compounds or their metallic derivatives
    • C08G65/46Post-polymerisation treatment, e.g. recovery, purification, drying

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野および従来の技術 本発明は、銅−アミン系触媒によるアルキルフエノール
類の酸化重縮合により、ポリフエニレンエーテル類を調
製する際に生じる触媒残査、副生成物のそれぞれから、
ポリフエニレンエーテル類を精製する方法に関する。
ポリフエニレンエーテル類やその調製方法は、例えば米
国特許第3306874号、第3306875号、第4169114号等、多
数の刊行物に記載があるため、本出願前の技術において
周知である。最も良く採用される調製方法は、有機溶
媒、例えばトルエン、ベンゼン等に一価のフエノールを
溶解し、酸素含有気体と一般には金属に銅を使用する金
属−アミン錯体で構成する触媒系の存在下に、重縮合さ
せるのが一般的なやり方である。
周知のように、生成重合体の反応生成混合物よりの精
製、単離を行うには、次のような操作を経由しなければ
ならない。即ち、先づ、使用触媒系を除去し、次いでキ
ノン、その他副反応生成物などが共存しているために、
一般には濃橙色を呈しているバルクの脱色を行う事が必
要となり、最後に、混合生物物を、ポリエーテルが不溶
の液体中に投入して目的樹脂を単離する。通常、メタノ
ールを使用して行う。この最後の操作を別にして、混合
生成物の精製工程を形成する最初の二操作に関心をむけ
ると、過去にあつては、非常な注意が二操作のそれぞれ
に向けられていた事に気づくのである。
使用触媒系の除去は、いろいろな方法で行われていた
が、そのうち二つの方法が主として簡単であり効果も良
い。即ち、酸洗による抽出方法と触媒系中に存在する金
属の適当なキレート試薬を使用する方法である。酸洗
は、塩酸、硫酸等の鉱酸、醋酸等の簡単な有機酸の双方
を使用して行うものであり、本件に関する特許文献中に
よく見受けられるキレート試薬はポリアミノカルボン
酸、アミノカルボン酸及びそれらのアルカリ塩類の群よ
り成るものであるが、サリチル酸、8−オキシキノリ
ン、トリエタノールアミン、1−4ペンタジエノン、α
α′ジピリジル、適当な方法で処理した陽イオン樹脂な
ど、その他にも化合物が挙げられている。最近では、こ
の目的で(ドイツ国特許出願DE−OS第3140025号)、基
体となる重合混合生成物に直接添加使用する銅の錯化剤
としてチオール系化合物が提案された。
脱色法について言えば、一般に還元性物質の使用を意味
する数多くの方法を利用することで目的が達成される。
そこで、多少ともアルカリ性の媒体中で、各種金属の亜
硫酸塩、重亜硫酸塩、亜燐酸塩、ヒドロ亜硫酸塩、チオ
硫酸塩が使用された。またヒドラジンおよびその各種誘
導体、リチウム、ナトリウム、亜鉛、アルミニウム等の
各種金属−アルキル基、その他リチウム及びナトリウム
−有機化合物および水素化物、または、リチウム、ナト
リウム、亜鉛の各塩である各種金属の水素化物、水素化
硼素及び硼素−水素化アルミニウムをそれぞれ使用し
た。米国特許第4169114号に記載の方法は既に単離した
ポリオキシフエニル樹脂を、充分な圧力下で、アミンの
使用により脱色するものである。ドイツ国特許出願DE−
OS第3140026号によれば、1,3,5−トリアジン−2,4,6−
トリチオールの三ナトリウム塩をホスホニウム塩と併用
することで、280℃30分加熱処理後には、エチレンジア
ミン四醋酸処理により、同一条件下に得られるものが濃
褐色を呈するのに対して、僅かに着色しているに過ぎな
い重合体が得られる。
発明が解決しようとする問題点、解決の手段、作用 本出願人は、銅−アミン系触媒の存在下にアルキルフエ
ノール類の酸化重縮合により得られるポリフエニレンエ
ーテル類の場合には、アルキルフエノール重合から直接
生じる同一の混合生成物であつても良いが、該重合体の
溶液を、酸性媒体中で、以下に定義するスルフイドリル
−SH(sulphydrylic−SH)(チオール類)機能原子団を
少なくとも一個含有する化合物一種或は数種で処理する
ならば、触媒銅成分含有量が10ppm以下になるまで除去
されるほか、ホリフエニレンエーテルの実質的脱色をも
達成する可能性のあることを発見したのである。
スルフイドリル機能原子団(sulphydrylic function)
を少なくとも1個含有する化合物は、次の一般式により
構成される: (I) R−(SH)n 式中、 n=1ないし6(1及び6を含む)の整数 R=a)炭素数1ないし16の線状又は分岐アルキル基
で、鎖中に置換基として、炭素数1ないし6のアルコキ
シ基、アミン、スルフオン、ヒドロキシ、カルボン酸の
各基、ハロゲン、ニトロ(−NO2)基、スルフイドリル
(sulphydrylic)(−SH)基を、n値を6以下に保つよ
うな数で含有することが出来るもの b)アリール、アルキルアリール、アラルキル、エーテ
ルシクロ、シクロアルキル各基であつて、全体で6ない
し16の炭素原子を含み、炭素数1ないし6のアルキル
基、炭素数1−6のアルコキシ基、アミン、ヒドロキ
シ、スルホン、カルボン酸、ニトロの各基、ハロゲン、
スルフイドリル(sulphydrylic)基等の置換基をn値が
限界値6を越えない数で任意に含むもの c)二個以上の非縮合ベンゼン環を含有する炭化水素基
で、任意にベンゼン環中に、ハロゲン、アミン、スルホ
ン、ヒドロキシ、カルボン酸、ニトロの各基およびスル
フイドリル(sulphydrylic)基をn値が6以上とならな
い数で、さらに(或は)炭素数1−6のアルコキシ基等
の置換基を包含するもの d) で、R′は炭素数1−16の線状或は分岐アルキル基で、
任意に鎖中に、n値が6以上とならない数で、アミン、
ヒドロキシル、スルホン、硝酸、カルボン酸、ハロゲン
等の置換基、スルフイドリル(sulphydrylic)基を含有
するもの、或はR′は、全体で炭素数6−16のアリー
ル、アルキルアリール、アラルキル、シクロアルキル又
はヘテロ環式の各基で、n値が6以上とならない数で、
炭素数1−6のアルキル及び(又は)アルコキシ基、ハ
ロゲン原子、スルホン、カルボン酸、ヒドロキシル、ア
ミン、硝酸の各基及びスルフイドリル(sulphydrylic)
基等の置換基を任意に含有するもの e) で、R″はヒドロキシ基、R、X、Y、Zは相互に同
様或は異るもので、水素、炭素数1−12のアルキル及び
(又は)アルコキシ基、又は炭素数6−16のアリール、
アリールアルキル、アルキルアリール、シクロアルキ
ル、ヘテロ環式の各基を表すもの である。
Rは好ましくは炭素数1ないし12のアルキル基で、出来
れば鎖中に、前記各置換基を存在させ、または次掲一般
式のいずれか一つで構成される基である: 式中、 N=窒素 m=0ないし3(0及び3を含む)の整数 A,B,C,D,E,F,G=同一或は異種で、式(I)のn値を6
以内に保つ数の水素又はハロゲン原子、又はニトロ、ア
ミン、カルボン酸、スルホン、アルキル及び(又は)ア
ルコキシの各基で炭素数1ないし6、又はスルフイドリ
ル(sulphydrylic)(−SH)基 であり、 式中、P、Qは水素原子或は炭素数1ないし6のアルキ
ル基、又はP、Q共に、ヘテロ環式核で縮合された炭素
原子四個から成る鎖を形成する炭素水素基を構成する ものであり、 式中、A,B,C,D,E,F,G,H,Mは、同種又は異種で、式
(I)のn値を6以内に保つような数の、水素原子、又
はアミン、アルコキシ、硝酸、スルホンの各基、ハロゲ
ン、炭素数1ないし6のアルキル及び(又は)アルコキ
シ基又はスルフイドリル(sulphydrylic)基 であり、 式中、Kは水素又は炭素数1ないし16のアルキル基で、
線状又は分岐鎖をもち、鎖中に、式(I)のn値を限界
値6以内に保つ数で、カルボン酸及び(又は)アリー
ル、アルキルアリール、炭素数6ないし16のアラルキル
或はシクロアルキル基或はスルフイドリル(sulphydryl
ic)基等の置換基を任意に含有するか、或はKは の種類の基であつてもよい(式中、A,B,C,D,Eは式(I
I)なしい(VII)について前記した意味をもつ)。
R′は、炭素数1ないし12のアルキル基であることが好
ましく、その鎖中に、R′について前述した置換基を任
意に有する。或は、シクロアルキル又はヘテロ環式基で
あり、或は又次式により構成される基である: 式中、 m=0ないし3(0及び3を含む)の整数 A,B,C,D,E=式(II)ないし(VII)で表わした意味をも
つ。
本発明の目的は、重合体溶液を、前記各一般式で構成さ
れる化合物一種或は二種以上で、酸性媒体中で処理する
ことにより成る、銅−アミン系触媒の存在下、アルキル
フエノール類の酸化重縮合反応により得られるポリフエ
ニレンエーテル類の精製方法にある。
本発明の方法が言及するポリフエニレンエーテル類は一
般式: (式中、一単位の酸素は次の単位のベンゼン核に結合し
ており、nは少なくとも50に等しい数である。Rおよび
R1は水素、ハロゲン、アルキル基、ハロゲン原子、ベン
ゼン核間に炭素原子を少なくとも二個有するハロアルキ
ル基である)で構成されるものである。
好ましいポリフエニレンエーテルとは、ポリ(2,6−ジ
メチル−1,4−フエニレン)エーテルである。
スルフイドリル機能原子団(sulphydrylic function)
を少なくとも1個含有し、一般式(I)、特に狭義の一
般式(II)ないし(VII)で構成される化合物の例は、
チオフエノール、2−アミノチオフエノール、ベンジル
メルカプタン、2−ナフチルメルカプタン、2−メルカ
プト安息香酸、チオ安息香酸、2,4−ジクロロベンゼン
チオグリコール酸、2−メルカプトピリジン、チオ醋
酸、チオリンゴ酸、チオ乳酸、システイン、チオグリコ
ール酸、2−メルカプトエタノール、エタンチオール、
2−プロパンチオール、1−オクタンチオール、1−ド
デカンチオール、t−ブチルチオール、1,3−プロパン
ジチオール、1,2−エタンジチオール、1−ブタンジチ
オール、1,3−ジメルカプト−2,2−ペンタメチレンプロ
パン、2,2′−チオビスセプタノール、1,1′−チオビス
−2−プロパンチオール、ジメルカプトフエノール、2
−オキシ−トリメルカプトナフタレン、トリメルカプト
アニリン、チオグリコール酸のB−アミノ−ナフタリ
ド、トリメルカプト−S−トリアジン等である。
スルフイドリル(sulphydrylic)化合物で、特に狭義の
一般式(VIII)で構成される化合物の例は、メルカプト
ベンゾチアゾール、メルカプトベンゾオキサゾールであ
る。
狭義の一般式(IX)で構成される化合物の例は、O,O′
−ジメルカプト ベンジジン、O,O′−ジメルカプト−
o−トリジン、O,O′−ジメルカプト−o−ジアニシジ
ン等である。
本発明の方法に使用するチオール量は、非常に大きな範
囲で変化させることができる、一般に使用量は、処理の
対象とされるポリフエニレンエーテルの量、詳しくは、
キノン類その他着色副生成物の多少とも強調された存在
量に、また、重合反応に使用する錯体触媒中に含まれる
被除去金属、一般には銅の含有量との関係で決定しなけ
ればならない。一般には、重合体100部当りチオール0.5
重量部で、銅成分の除去と脱色が既に充分行われている
状態となる。
チオールの最大使用量値について言えば、同薬剤の過剰
量の使用か一般的に有害ではなく、逆に薬剤自体の作用
を促進して一層完全にすると仮定すれば、一定の量的限
界を越えて、精製パラメーターがそれ以上に向上するも
のではない。かかる限界は、重合体100部についてチオ
ール50部内、好ましくは、2ないし20部と数値的に設定
することができる。
ポリフエニレンエーテル或はポリフエニレンエーテル含
有反応混合生成物の精製は、本発明によると、ポリエー
テルとチオールを、脱色と錯体触媒中に存在する金属の
除去と言う観点から最も有利な結果が得られるような条
件で、相互に接触させることから成り立つている。
上記接触条件は、具体的には、特に反応媒体に、次いで
チオール、重合体混合物間の接触時間、温度とに関係が
ある。
先づ、上記最初の条件については、チオールを酸性媒体
中で反応させなければならないということである。反応
混合生成物より得られる抽出水のpH値は、また、添加す
るチオール自身の固有酸度によつても、大きな範囲で変
化させることができるが、一般には0ないし6の範囲に
ある。
脱色反応は、水の場合、重合反応中に生じるもの、或は
またアルコールの場合には、ポリフエニレンエーテルを
重合生成混合物より分離する目的で使用するものと同一
の液体であつても良いが、そのような水やアルコールな
ど極性液体の、痕跡をも含めて、存在により有利とな
る。
このため、本発明の実施に当つては、反応媒体の酸性化
が肝要となり、この意味では、塩酸、硫酸、燐酸等の鉱
酸の稀釈水溶液や、醋酸など簡単な有機酸の稀釈水溶液
を使用すると一層容易に行うことができる。また、その
分子中に、一スルフイドリル機能原子団(sulphydrylic
function)をもつ酸、例えばチオグリコール酸、チオ
乳酸、チオリンゴ酸なども使用することができる。これ
等の各酸の場合には、充分量を使用すると、同時に酸性
化剤として、また精製剤として作用することができる。
一般にはこの二種の薬剤は別異のものであるので、重合
体混合物に添加するには、同時に一種の水溶液で添加す
るか、一種を他種の薬剤添加後に添加するなどの選択を
することができる。つまり、最初に酸を加え、その後に
チオールを加える、或は、添加順位を逆にするなどであ
る。酸性化処理も全く別異の作業とすら考えることがで
き、別途に行うことができる。
次に、続いて行われるチオールと重合体混合物の接触
は、同混合物中より、含酸水相の抽出を行つた後に行わ
れる。この場合、チオールの添加は、単独で、或は酸性
化剤と同時にたゞ一種の水溶液中で、或は別々に、可能
な二添加順位のうちの一添加順位で行う。
接触時間及び温度については、結果的に相互に関係し、
また精製剤の使用量とも関係する。即ち、大過剰の精製
剤の使用により、重合体混合物は、或る場合には、室温
で直接脱色される場合もある。一般に、長接触時間の採
用、つまり10ないし20時間程度の接触時間で、低温利用
ができ、精製も最善に完成される。
本発明が、還流冷却器装備任意の容器中、強力撹拌下に
20ないし90℃の温度範囲を利用して行う方法により実施
される場合、混合物の精製は、また、使用するチオール
反応物の種類やその使用量によるが、数分間ないし数時
間の接触時間で一般に満足な結果を得る。
本方法はまた、重合体混合物の酸性媒体中チオール処理
後に(本処理中、脱色現象と銅の不溶生成物としての錯
体化現象が生じる)、反応媒体のpH7以上へのアルカリ
化処理を行い、形成される銅錯体の溶解物を得て、その
後の重合体からの分離作業を容易にするようにして実施
することも出来る。
本発明の目的とする方法は、本出願前の技術による各種
方法の比較して、薬剤はたゞ一種類のみ使用すれば良い
という利点をもつものであり、この一種類の薬剤が、触
媒金属の除去を行うと同時に、一般には温和な性質の酸
処理によつて、重合体の脱色をも行うのである。この点
は、重合反応から生じる、アミン溶液など、塩基性溶液
中のチオ誘導体の使用により、ポリフエニレンエーテル
(或は、その値ポリエーテル含有反応生成混合物)の脱
色が得られないドイツ特許出願DE−OS第3140025号の方
法と著しい対照をなしている。
実施例、発明の効果 以下に掲示する実施例により、本発明の方法を説明する
が、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
本実施例は、銅−アミン系触媒の存在下、単量体の酸化
重縮合反応により調製したポリ−(2,6−ジメチル−1,4
−フエニレン)エーテルの精製について述べる。
なお実施例にあつては、部、パーセントは全て、特別の
指定のない場合には重量ベースで表示した。重合体の着
色度は、クロロホルム中2%溶液の425ナノメーターに
おける透過率を測定評価した。
測定には、厚さ1cmのセル付分光光度計Beckman DUを使
用した。透過率が高いと樹脂着色度がそれだけ低いこと
を示す。重合体の色番号は により計算した。
比較例 トルエン50cc中に溶解したn−ブチルアミン16.5gを、
メタノール4cc中の臭化第二銅0.615gより成る溶液に添
加して、重合用触媒を調製し、トルエン320ccと共に、
冷却包被、撹拌還流冷却器、酸素取入管付内容積1反
応器中に導入する。混合系を1500r.p.m.で撹拌、次い
で、酸素を時速28.38で導入する。同時に、55分をか
けてトルエン160cc中の2,6−キシレノール140g溶液を、
ポンプ使用で、反応器中に給送した。
次に、トルエン50ccをポンプにより反応器中に追加添加
する。温度は30℃に保持。1時間後40℃に昇温、酸素流
量を毎時3.6迄低下する。
反応開始時より2時間後、混合系をトルエンで稀釈、ポ
リフエニレンエーテル中の含量を10%相当とする。混合
系の抽出液のpH値は9.5ないし10の範囲内にあつた。こ
の混合系を、醋酸で処理をしないまま、メタノール中に
注ぎ込んで重合体を沈澱させ、濾過、洗浄、80℃、40mm
Hgで乾燥する。重合体の分析結果:色番号=10、残留銅
含有量=1200p.p.m.取得重合体量約139.5gであつた。
実施例1〜15 比較例に記載の方法で調製、トルエン稀釈の反応生成混
合物を使用。各実施例において上記混合物100gを醋酸10
%含有水溶液20gとチオール/重合アルキルフエノール
モル比0.05となる量のチオール化合物で処理。酸性化
処理後の水相pH値は4であつた。同処理は、還流冷却器
付容器中で、撹拌下、恒温で15分間行つた。相の分離は
3000r.p.m15分間遠心分離処理、或は濾過後分液漏斗中
で傾瀉法により行う。トルエン相を、撹拌下に、メタノ
ール中に注入、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フエニレ
ン)エーテルを沈澱させて、濾過、洗浄し、80℃、40mH
gで乾燥した。
それぞれ実施例について得られた、重合体の残留銅含有
量、色番号に関する結果は第1表に記す。
実施例16 比較例により調製稀釈処理をした重合生成混合物100gを
使用、処理温度を35℃で一定に保ち、相分離を濾過、分
液漏斗中傾瀉法で行うなど、実施例1〜15と同様の手順
で行つた。ただ、洗液を醋酸、チオールの構成とせず
に、チオグリコール酸7.55%含有水溶液20gよりなるも
のを使用した。
水相のpH値は、上記溶液添加後、約3となつた。精製重
合体の結果=色番号2.0、残留銅含有量3p.p.m.であつ
た。
実施例17 実施例16と全く同様に行うも、チオ乳酸8.70g含有水溶
液20gを洗液として使用する。この場合の水相pH値は3.5
であつた。精製重合体分析結果は、色番号=2.0、残留
銅成分含有量=10p.p.m.であつた。
実施例18 比較例の記載により調製稀釈処理の重合生成混合物100g
を使用し、処理温度を35℃で一定に保持、遠心分離処理
により、硫酸2.85%、チオグリコール酸1.89%、水溶液
20gより成る洗液を使用して、相分離を行うなど、実施
例1〜15と同様な手順によつた。水溶液のpH値は1であ
つた。精製重合体の分析結果は、色番号=2.8、残留銅
成分含有量=2p.p.m.であつた。
実施例19 実施例18と全く同様に行うも、塩酸2.10%、チオグリコ
ール酸1.89%の水溶液を洗液として使用した。水相のpH
値は0.5であつた。精製重合体の分析結果は、色番号=
3.1、残留銅成分含有量=2p.p.m.であつた。
実施例20 実施例18と全く同様に行うも、硫酸2.82%、チオ乳酸2.
17%含有水溶液を洗液として使用する。水相pH値は1で
あつた。精製重合体の分析結果は、色番号=2.9、残留
銅成分含有量=5p.p.m.であつた。
実施例21 実施例18と全く同様に行い、燐酸3.76%、チオリンゴ酸
3.07%含有水溶液を洗液として使用する。水相pH値は2
であつた。精製重合体の分析結果は、色番号=2.9、残
留銅成分含有量=18p.p.m.であつた。
実施例22〜26 比較例に記載した所に従い、調製、トルエン稀釈処理の
反応生成混合物を使用した。
各実施例において、上記混合物100gを醋酸10%含有水溶
液20gで処理した。15分間撹拌後、相分離を、分液漏斗
中傾瀉法により行う。水相除去後、pH5の残存溶解水溶
液含有トルエン相を、チオール/キシレノール比が0.05
モルとなるような量のチオール化合物で処理する。右処
理は、還流冷却器付容器中で、撹拌下、恒温で15分間行
つた。次いで全量を、撹拌下に、メタノール中に注入、
ポリ−(2,6−ジメチル−1,4−フエニレン)エーテルを
沈澱させ、濾過、洗浄、80℃、40mmHgで乾燥した。各実
施例について得られた、重合体の残留銅成分含有量、色
番号に関する結果を第2表に記す。
実施例27〜33 比較例により調製、トルエン稀釈処理の反応生成混合物
を使用した。各実施例にあつては、醋酸10%含有水溶液
20gを上記混合物100gに添加した。水相pH値は4であつ
た。全体を15分間撹拌後、分液漏斗中傾瀉法により相分
離を行う。水相除去後、トルエン相を、醋酸10%とチオ
ール/キシレノール比0.05モルとなるような量のチオー
ル含有の水溶液20gで処理する。水相pH値は3であつ
た。この処理は、還流冷却器付容器中、撹拌恒温下、15
分間行つた。
分液漏斗中傾瀉法による相分離と水相除去を行つた後、
全体を、撹拌下に、メタノール中に注入、ポリ−(2,6
−ジメチル−1,4−フエニレン)エーテルを沈澱させ、
濾過、洗浄後、80℃、40mmHgで乾燥した。各実施例につ
いて得られた、重合体の残留銅成分含有量、色番号に関
する結果を、第3表に記す。
実施例34 比較例により調製、稀釈処理の重合生成混合物100gを使
用、10%醋酸20gとチオグリコール酸0.377gで酸性化処
理したものを加える。水相pH値は4であつた。混合系を
35℃で15分間撹拌後、1%水酸化ナトリウム水溶液を撹
拌下、室温で15分間加えることによりpH値を7.5とす
る。混合系を分液漏斗に移し、水相を傾瀉分離した。
有機相を沈澱させ、メタノール中で洗浄後重合体を乾燥
する。銅成分量は5p.p.m.で色番号は3であつた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銅−アミン系触媒によるアルキルフェノー
    ル類の酸化重縮合反応により調製のポリフェニレンエー
    テル類の精製法において、重合体溶液を、酸性媒体中
    で、一般式 (I) R−(SH)n [式中、 n=1及び6を含む、1ないし6の整数 R=a)炭素原子1ないし16を含有する線状或は分岐ア
    ルキル基で、鎖中に置換基として、炭素原子1ないし6
    のアルコキシ基、アミン、スルホン、ヒドロキシ、カル
    ボン酸の各基、ハロゲン、ニトロ(−NO2)基を含むも
    の b)アリール、アルキルアリール、アラルキル、エーテ
    ルシクロ、シクロアルキルの各基で、全部で6ないし16
    の炭素原子を含有し、炭素原子1ないし6のアルキル
    基、炭素原子1ないし6のアルコキシ基、アミン、ヒド
    ロキシ、スルホン、カルボン酸、ニトロの各基、ハロゲ
    ンから選ぶ置換基を含むもの c)非縮合ベンゼン環2個以上を含有する炭化水素基
    で、ベンゼン環中に、ハロゲン、アミン、スルホン、ヒ
    ドロキシ、カルボン酸、ニトロの各基及び炭素原子1な
    いし6のアルキル及び(又は)アルコキシ基から選ぶ置
    換基を含むもの d) で、R′は炭素原子1ないし16の線状或は分岐アルキル
    基で、鎖中に、アミン、ヒドロキシル、スルホン、硝
    酸、カルボン酸、ハロゲンの各基から選ぶ置換基を含む
    もの、或はR′はアリール、アルキルアリール、アラル
    キル、シクロアルキル、又はヘテロ環式の各基で、炭素
    原子を全体で6ないし16含有し、炭素原子1ないし6の
    アルキル及び(又は)アルコキシ基、ハロゲン原子、ス
    ルホン、カルボン酸、ヒドロキシ、アミン、硝酸の各基
    から選ぶ置換基を含むもの e) で、R″はヒドロキシ基であり、R、X、Y、Zは相
    互に同一或は異なるもので、水素、炭素原子1ないし12
    のアルキル及び(又は)アルコキシ基、アリール、アリ
    ールアルキル、アルキルアリール、シクロアルキル、ヘ
    テロ環式の各基を表し、全体で1ないし16の炭素原子を
    含有するもの] からなる少なくとも1種の化合物で処理するポリフエニ
    レンエーテル類の精製方法。
  2. 【請求項2】重合体溶液は、アルキルフエノール類の酸
    化重縮合反応から直接生じる混合系からなる特許請求の
    範囲第1項記載のポリフエニレンエーテル類の精製方
    法。
  3. 【請求項3】Rは炭素原子1ないし12を含有するアルキ
    ル基で、鎖中にa)に挙げる置換基を存在させるもの
    か、又はRは次の一般式: [式中、Nは窒素、mは0及び3を含む0ないし3の整
    数、A,B,C,D,E,F,Gは同一又は異種で、水素又はハロゲ
    ン原子、或はニトロ、アミン、カルボン酸、スルホン、
    アルキル及び(又は)アルコキシの各基で炭素原子を1
    ないし6含有するもの] [式中、P,Qは水素原子或は炭素原子1ないし6を含有
    するアルキル基、又はP、Qは共に、ヘテロ環式核で縮
    合された4炭素原子の鎖を形成する炭化水素基を構成す
    る」 [式中、A,B,C,D,E,F,G,H,Mは同種或は異種で、水素原
    子、或はアミン、カルボン酸、硝酸、スルホンの各基、
    ハロゲン、炭素原子1ないし6のアルキル及び(又は)
    アルコキシ基] [式中、Kは水素或は炭素原子1ないし16を含有する線
    状又は分岐アルキル基で、鎖中に、カルボン酸及び(又
    は)アリール、アルキルアリール、炭素原子6ないし16
    のアラルキル又はシクロアルキルの各基から選ぶ置換基
    を含有し、或はKは の如き基(式中、A,B,C,D,Eはそれぞれ式(II)ないし
    (VII)で付与した所と同一の意味をもつ)である] の中の一つの式からなる基である特許請求の範囲第1項
    記載のポリフエニレンエーテル類の精製方法。
  4. 【請求項4】R′は炭素原子1ないし12を含有するアル
    キル基で、鎖中に、d)に挙げる置換基から選ぶ基を含
    むか、或はR′はシクロアルキル基又はヘテロ環式基、
    或はR′は一般式: [式中、mは0及び3を含む0ないし3の整数であり、
    A,B,C,D,Eは式(II)ないし(VII)で付与した所と同一
    の意味をもつ] 基である特許請求の範囲第1項記載のポリフエニレンエ
    ーテル類の精製方法。
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