JPH0665690U - 管用フランジ継手 - Google Patents

管用フランジ継手

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JPH0665690U
JPH0665690U JP1145493U JP1145493U JPH0665690U JP H0665690 U JPH0665690 U JP H0665690U JP 1145493 U JP1145493 U JP 1145493U JP 1145493 U JP1145493 U JP 1145493U JP H0665690 U JPH0665690 U JP H0665690U
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JP
Japan
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ring
flange
shaped
shaped projection
flange wall
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Withdrawn
Application number
JP1145493U
Other languages
English (en)
Inventor
雅史 千野
紀元 小林
Original Assignee
カルソニック株式会社
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Publication of JPH0665690U publication Critical patent/JPH0665690U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 確実なシール性を備え、しかも部品点数が少
く安価に構成できる管用フランジ継手とする。 【構成】 フランジ壁21のボルト・ナット締結部より
内径側にリング状突起25が突出させて形成され、フラ
ンジ壁11にはこのリング状突起に対向させて同径のリ
ング状凹部15が形成されている。リング状凹部の弧状
部16の曲率ρ1はリング状突起の弧状部26の曲率ρ
2よりも大きく設定され、フランジ壁21外周に形成さ
れたスペーサ23の端縁をフランジ壁11に当接させた
締結状態において、リング状突起がリング状凹部に係合
する。これにより、フランジ部に歪みやずれが発生した
ときでも、ボルト・ナット締め付けによりリング状突起
の弧状部26はリング状凹部の2ヵ所の肩部17、18
の少なくもいずれかに押圧され、シール材を必要とせず
常に確実なシール性能が保持される

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両の排気管その他の接続に用いられる管用フランジ継手の構造に 関する。
【0002】
【従来の技術】
排気管その他の管用の継手においては、管内を通流する流体の円滑な流れを確 保するため、例えば図4に示されるように、管体40、41にフランジ42、4 3を設けそのフランジ部で結合するフランジ継手が多用されている。 しかしながら、この種の継手はそのフランジ溶接の際の歪や、あるいは管自体 の取付状況によって、フランジ同志が整合して理想的な面一状態で当接すること は実際上困難であり、図5の(a)や(b)に示されるように、フランジ42、 43間のどこかに隙間Sが生じ、この隙間Sから排気ガスなど内部流体が漏出し てしまうことになる。とくにフランジを薄板材から製作する場合、上記の不具合 が発生しやすい。そのため、フランジ間にシールリング45やあるいはガスケッ トを挟み込むようにしている。
【0003】 また、実開昭60−112781号公報に開示されたものは、図6に示される ように、フランジ52、53をブロック材からの切削加工により作成しているが 、ここではフランジ面の当接によって漏れを防ぐのではなく、両フランジの内径 側端部に形成された斜面56、57とシール筒55との押圧によってシールする ようにしている。そしてさらには、対向する一方のフランジ面には円筒状案内面 を有する嵌合突起59を設け、他方の面にはこれと嵌合する円筒状案内面を有す る嵌合凹部58を設け、これらを互に嵌合させている。
【0004】 さらに、実開昭63−69889号公報には、図7に示されるように、管体6 0、61からそれぞれ一体にフランジ62、63を形成し、そのフランジの対向 面にそれぞれ相手方向に突出する環状突起68、69を設けたものが提案されて いる。ここでは、フランジ62、63間に挟んだシール材65を両側からその環 状突起68、69で圧縮し、これによりシール性を確保するようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図4に示されたものでは、シールリング45などを必要とし、 部品点数が多くコスト高となるとともに、組付けに際してシールリングを所定位 置に位置決めするのに工数を要するという問題がある。 図6の継手においては、まずブロック材からの斜面加工や嵌合突起59、嵌合 凹部58の切削加工のため高価であるうえ、重量も増大するという問題があり、 さらにシール筒55まで要し、部品点数も多い。
【0006】 そして、図7のものもフランジ間にシール材65を挟む構造であって、上記と 同様に、部品点数が多く、したがってコストも高くなるという問題は解消されて いない。 したがって本考案は、上記従来の問題点に鑑み、確実なシール性を備え、しか も部品点数が少く安価に構成できる管用フランジ継手を提供することを目的とす る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため本考案は、第1の管体と第2の管体の端部にそれぞれフランジ壁を対 向して設けられた第1のフランジおよび第2のフランジを有し、締結部材により 第1および第2のフランジを結合する管用フランジ継手において、前記第1のフ ランジのフランジ壁には締結部材より内径側に弧状断面を有するリング状突起が 形成され、第2のフランジのフランジ壁には前記のリング状突起に対向して弧状 断面を有するリング状凹部が形成されて、このリング状凹部とリング状突起とを 係合させて第1および第2のフランジが締結されるものとした。
【0008】
【作用】
両フランジ壁に対向する弧状断面のリング状突起とリング状凹部が形成されて いるから、締結部材により締め付けたときリング状突起とリング状凹部の接触に より、他にシール材がなくても管内から外方への流体漏出がシールされる。 さらにフランジの取付状態に歪みやずれが発生したときでも、リング状突起の 弧状部がリング状凹部の2ヵ所の肩部の少なくもいずれかに当接し、シール性が 確保される。
【0009】
【実施例】
図1は、排気管の連結部に適用された本考案の実施例を示す。図の(b)は( a)のA部の拡大図である。 一方の排気管1の端部外周上に、プレス成形され円筒部12を有するフランジ 10がその円筒部12の端縁を溶接して固着されている。排気管1の先端1aは フランジ壁11から所定長さWだけ突出している。 他方の排気管2の端部外周上には、プレス成形され円筒部22を有するフラン ジ20がその円筒部22の端縁を溶接されて固着されている。 そのフランジ壁 21は排気管2の先端よりも延びた位置に配され、円筒部22内に排気管1の上 記所定長さの先端部が挿入され受容されている。
【0010】 フランジ20のフランジ壁21外周にはフランジ10方向に延びるスペーサ2 3が形成されている。また両フランジ壁11、21には周方向複数箇所にボルト 用の孔14、24が形成されている。上記スペーサ23の端縁をフランジ壁11 に当接させて、孔14、24を貫通させたボルト30とナット31により両フラ ンジ10、20が締結される。
【0011】 フランジ壁21にはさらにボルト・ナット締結部より内径側において弧状の断 面を有するリング状突起25がフランジ10側へ突出させて形成されている。 そして、フランジ壁11にはこのリング状突起25に対向させて弧状の断面を 有する同径のリング状凹部15が形成されている。このリング状凹部15の弧状 部16の曲率ρ1はリング状突起25の弧状部26の曲率ρ2よりも大きく設定 されている。 リング状突起25は、上記スペーサ23の端縁をフランジ壁11に当接させた 締結状態において、リング状凹部15に係合するようにその突起の高さが設定さ れている。
【0012】 この実施例は以上のように構成され、両フランジ壁11、21に互いに係合す る弧状断面のリング状凹部とリング状突起が形成されているから、ボルト30、 ナット31により締め付けたときリング状突起25の弧状部26がリング状凹部 15の肩部17、18に押圧されて排気管内から外方への排気ガス漏出がシール される。 そしてこの際、リング状凹部15の弧状部の曲率ρ1がリング状突起25の弧 状部曲率ρ2よりも大きく設定されているから、リング状凹部15がリング状突 起25の弧状部と接触する2ヵ所の肩部17、18でシールされるという特徴が ある。
【0013】 さらに先の図5のような歪みやずれが発生したときでも、図2に拡大して示す ように、リング状突起25の弧状部26はリング状凹部15の2ヵ所の肩部17 、18の少なくもいずれかに当接、押圧される。これにより、薄板のプレス成形 などにより簡単に構成されるとともに、別途のシール材を必要とせず安価で、し かも常に確実なシール性能が保持されるという効果を有している。 なお、フランジ20のスペーサ23は、フランジ壁21の全周に形成してもよ く、あるいはボルト・ナット締結部の付近だけに設けることもできる。
【0014】 図3には考案の他の実施例が示される。これは、フランジにスペーサを設けず 、両フランジ壁を密着させて締結するようにした継手に適用したものである。 ここでは、フランジ10’のフランジ壁11’に形成されたリング状凹部15 ’とフランジ20’のフランジ壁21’に形成されたリング状突起25’のそれ ぞれの弧状部16’および26’の曲率ρ1’とρ2’とが同一に設定されてい る。その他の構成は前実施例と同様である。
【0015】 この実施例によれば、両フランジのに形成されたリング状突起とリング状凹部 の弧状部の対向面が同一曲率とされているから、互いに密な接触面を形成し一層 高いシール性が得られる。またずれが発生したときにも前実施例と同様に、リン グ状突起25’の弧状部26’のどこかとリング状凹部15’の肩部とが接触し て、確実にシール性能が保持される。
【0016】
【考案の効果】
以上のとおり、本考案は、管体の端部に設けられるフランジのフランジ壁に、 対向する弧状断面のリング状突起とリング状凹部を形成し係合させるものとした から、締結部材により締め付けたときリング状突起とリング状凹部の接触により 、管内から外方への流体漏出がシールされる。 さらにフランジの取付状態に歪みやずれが発生したときでも、リング状突起の 弧状部がリング状凹部の2ヵ所の肩部の少なくもいずれかに当接し、シール性が 確保される。 これにより、フランジを薄板のプレス成形などにより軽量・簡単に構成できる ものとしながら、常に確実なシール性能が保持されるという効果を有する。 そしてさらに、別途のシール材が不要で部品点数を少なく抑さえ、安価である という利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す図である。
【図2】実施例における作用を示す説明図である。
【図3】他の実施例を示す図である。
【図4】従来例を示す図である。
【図5】継手部における歪みを示す説明図である。
【図6】他の従来例を示す図である。
【図7】さらに他の従来例を示す図である。
【符号の説明】
1、2 排気管 10、20 フランジ 11、11’、21、21’ フランジ壁 12、22 円筒部 14、24 孔 15、15’ リング状凹部 16、16’、26、26’ 弧状部 17、18 肩部 23 スペーサ 25 リング状突起 30 ボルト 31 ナット 40、41 管体 42、43 フランジ 45 シールリング 52、53 フランジ 55 シール筒 56、57 斜面 58 嵌合凹部 59 嵌合突起 60、61 管体 62、63 フランジ 65 シール材 68、69 環状突起 ρ1、ρ1’、ρ2、ρ2’ 曲率 S 隙間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の管体と第2の管体の端部にそれぞ
    れフランジ壁を対向して設けられた第1のフランジおよ
    び第2のフランジを有し、締結部材により前記第1およ
    び第2のフランジを結合する管用フランジ継手におい
    て、前記第1のフランジのフランジ壁には前記締結部材
    より内径側に弧状断面を有するリング状突起が形成さ
    れ、前記第2のフランジのフランジ壁には前記リング状
    突起に対向して弧状断面を有するリング状凹部が形成さ
    れて、該リング状凹部と前記リング状突起とを係合させ
    て前記第1および第2のフランジが締結されることを特
    徴とする管用フランジ継手。
JP1145493U 1993-02-21 1993-02-21 管用フランジ継手 Withdrawn JPH0665690U (ja)

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JP1145493U Withdrawn JPH0665690U (ja) 1993-02-21 1993-02-21 管用フランジ継手

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011058525A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Ud Trucks Corp フランジ付部材の接続方法及びフランジ付部材
JP2018048704A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 日本ピラー工業株式会社 ヘルールガスケット

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19970508