JPH066557Y2 - 電磁波シールドパネル構造体 - Google Patents

電磁波シールドパネル構造体

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JPH066557Y2
JPH066557Y2 JP1987172160U JP17216087U JPH066557Y2 JP H066557 Y2 JPH066557 Y2 JP H066557Y2 JP 1987172160 U JP1987172160 U JP 1987172160U JP 17216087 U JP17216087 U JP 17216087U JP H066557 Y2 JPH066557 Y2 JP H066557Y2
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electromagnetic wave
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晋 岡本
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北三株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、電磁波シールドルームを製作するための電磁
波シールドパネル構造体に関するものである。
〔従来の技術〕
電磁波シールドルームは、外部からの電磁波の影響を無
視できない実験や電磁波を除外する必要のある実験等の
ために使用される。この電磁波シールドルームのシール
ド効果を高めるためには、部屋全体を金属製の箱とし、
各接合部を完全密閉する必要がある。このため、従来亜
鉛鋼板、銅板またはアルミ板等の導電性金属板をビス止
めやハンダ付け等で接合して箱型とすることにより製造
していた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来の材料および方法によると製造
に長時間を要し、しかも電磁波シールドルームに間仕切
り壁等を取りつける場合、予め金属板を張りつける壁面
下地を取りつける工程を要し、コストアツプを招くとい
う問題がある。また、このようなシールドルームは金属
面が表面に露出しているため美観を損なうという問題も
ある。
これらのことから、導電性薄板の両面に表皮材を積層し
たパネルを使用し、従来のパーティションの間仕切りの
方法を応用する施工が考えられる。しかし、このような
パネルの電磁波シールドパネルとしての使用は現在まで
知られていない。
従来の木材パネルの接合には、例えば両端面に溝を設け
たパネルを断面十字形の支柱でつなぎ合わせる方法(特
開昭50−96020号公報参照)や、パネル間に支柱
を挾みこれを隣接するパネルに跨がった板と共にボルト
で締めパネル同志を接合する方法(実公昭49−507
4号公報参照)等がある。
しかし、このような方法を応用し、前記のパネル化した
材料により電磁波シールドルームを製作する場合、パネ
ルとパネルの間のジョイント部も該パネルと一体化して
導電性としなければならない。このため、前記の支柱や
板を金属製とするとこれが表面に露出し美観を損なうこ
とになる。特に、パネル表面を板(つきいた)等の天
然木で化粧貼りした材料を使用した場合には、上記金属
製の接合部分の露出により板のもつ格調高さが失われ
る。
また、パネル間の接合部にやとい核を用いたり、本ざね
方式をとることにより、接合部をパネル間内に組込み露
出させない方法も考えられるが、このような方式には支
柱として機能する部材がない。このため、連続間仕切り
壁面に使用した場合強度が低く、問題を解決するもので
はない。
本考案は上記のことを考慮してなされたものであり、そ
の目的とするところは電磁波シールド効果、パネル表面
の美観および高い強度を併せもち、しかも組立の簡単な
電磁波シールドパネル構造体を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案による電磁波シールドパネル構造体は、2枚以上
の積層パネルを、立設された導電性支柱をはさんで連設
してなるパネル構造体であつて、 該積層パネルは、溝形状の嵌合凹部が形成された導電性
縁材をパネル心材の両側端面に各々全長にわたつて取り
付けたところのパネル基板を主体とし、かつ、該パネル
基板の両表面に各々、導電性薄板およびその上に化粧表
皮材を積層貼着して成り、さらに、目地有りのパネル構
造体にあっては、該導電性薄板および化粧表皮材の両側
縁部を折り曲げて前記パネル基板の両側端面に貼着して
成り、 そして、前記積層パネルの嵌合凹部を前記導電性支柱に
両側より、該凹部と支柱とが互いに密接するように嵌め
込み、この場合、目地有りのパネル構造体にあっては一
定の間隔をパネル間に開けて目地を設けることにより、
また、目地無しのパネル構造体にあってはパネル表面の
化粧表皮材同士をこれらの柄が連続するように突き合わ
せることにより、前記積層パネルを継ぎ合わせて成るこ
とを特徴とするものである。
本考案の電磁波シールドパネル構造体は、上記のように
積層パネルとこれに継ぎ合わせるための支柱とから構成
されるが、これらの各々の材料について次に説明する。
まず積層パネルは、パネル基板、導電性薄板および化粧
表皮材を積層してなる。該パネル基板はパネル心材と縁
材とからなり、該心材は通常のパネル材に用いられてい
るものが使用でき、例えば樹脂含浸した布や紙、これら
布や紙または金属薄板のハニカム、発泡プラスチック、
パーティクルボード、合板等である。特に樹脂含浸紙か
らなるハニカム心材(ペーパーコア)は、軽量化が図ら
れ好ましい。次にパネル基板の縁材は、導電性で積層パ
ネル同志を継ぎ合わせるための支柱に嵌め込むための嵌
合凹部を有するものであれば良く、例えばアルミニウム
等の金属により作られる。また、導電性薄板は、例えば
金属薄板、特に展性に富むアルミニウムやスズ等により
製造されるのが好ましい。さらに、化粧表皮材は通常の
パネル材に慣用のものが使用でき、例えば天然木の
板、樹脂シート、皮革等である。特に板は、パネルが
天然木のような外観を呈し、高級感を看者に与え好まし
い。
また、支柱は導電性のもので前記縁材の嵌合凹部に嵌ま
り込み積層パネルを固定するものであれば良く、例えば
アルミニウム製のもの等が使用できる。さらにこの支柱
と前記嵌合凹部との間に導電性シール材を介在させるこ
とは、好ましい手段であり、積層パネル間の接合部の密
閉に効果的である。
〔作用〕
本考案の電磁波シールドパネル構造体は、導電性薄板を
積層した積層パネルを、該パネル内に前記導電性薄板と
接して設けた導電性縁材の嵌合凹部を導電性支柱に順次
嵌め込んで継ぎ合わせたものであるため、一方の積層パ
ネルの導電性薄板→そのパネル側端の導電性縁材→該縁
材の嵌合凹部→該凹部に嵌め込められた導電性支柱→前
記凹部に対抗する他方の嵌合凹部→他方のパネル側端の
導電性縁材→他方の積層パネルの導電性薄板という経路
で以て電気が一方の積層パネルと他方の積層パネルとの
間で導電可能となり、よって、複数のパネルが支柱をは
さんで連設されたパネル構造体は、全体として(全面的
に)導電性を有するものとなり、従って電磁波シールド
効果を有する。
また、支柱の使用により高強度が保たれ、しかも該支柱
は、パネル内に組こまれるために表面に露出することが
ない。そして、従来の導電性金属板に代え、パネル化し
た材料の使用および前記支柱の露出がないことから、パ
ネル表面の美観は格段に向上する。
さらに、本考案の電磁波シールドパネルは、積層板同志
の連結が溝形状の嵌合凹部を導電性支柱に嵌め込むこと
により行うことができるため、電磁波シールドルームの
組立が容易となった。
〔実施例〕
次に実施例に基づいて本考案をさらに詳細に説明する
が、本考案はこれに限定されるものではない。
実施例1 第1図は、本考案の第1の実施例の電磁波シールドパネ
ル構造体を示すものであり、積層パネル6間に目地を設
けないものである。まず、このパネル構造体の製造工程
を説明する。
パネル心材(例えばペーパーコア)1の両端面に、アル
ミニウム製で端面に嵌合凹部21を有する導電性縁材2
を接着したパネル基板3の両表面に接着剤等によりアル
ミニウムからなる導電性薄板4を貼着し、そして該導電
性薄板4の表面上にはさらに接着剤等により化粧表皮材
(例えば厚さ0.25mmの板)5を貼着し、積層パネル6
とする。このようにして製造した積層パネル6の継ぎ合
わせは、該パネル6の縁材2の嵌合凹部21を、アルミ
ニウム製で管状の導電性支柱7に両側より順次嵌め込む
ことにより行い、パネル構造体とする。なお、このとき
図に示すように縁材2と支柱7との間に導電性ガスケッ
ト8を介在させ、密閉化を図った。
このように製造されたパネル構造体は、全体として良好
な導電性を示し、その上、パネル表面の板5同士を突
き合わせるようにして積層パネル6…を継ぎ合わせて成
るので、ジョイント部は支柱が露出することなく、しか
も完全密閉状態が保たれている。またこのパネル構造体
は、積層パネル6、6間において木目柄が連続するよう
にパネル表面の板5同士の突き合わせがなされている
ので、積層パネル6を継ぎ合わせているにも関わらず、
1枚の木目板のように見える。
このため、上記の電磁波シールドパネル構造体で製作さ
れた電磁波シールドルームは、高い電磁波シールド効果
やパネル表面の美観が保たれ、高い強度を示すものであ
る。また、従来のようにビス止めやハンダ付け等には依
らず、積層パネル6を支柱7に嵌め込むだけで良いた
め、製作工程が単純化され、短期間で製作できる。
実施例2 導電性薄板4および板5の両側縁部を折り曲げてパネ
ル基板3の両側端面にも貼着するとともに、積層パネル
6の継ぎ合わせの際、一定の間隔をパネル6、6間に開
けて目地9を設けてなること以外は実施例1と同様の材
料を用い、そして同様の工程に従った。
この結果、上記目地9を設けたことによりパネルは重量
感のあるものとなった。
また、この電磁波シールドパネル構造体を使用した電磁
波シールドルームの製作も簡単で、そして製作されたシ
ールドルームも高い電磁波シールド効果および強度を示
した。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の電磁波シールドパネル構
造体は、導電性薄板を積層した積層パネルの使用によ
り、所望の外観を得るための表皮材で化粧貼りすること
が可能となり、パネルの美観を高めることができる。
また、積層パネルの使用により従来の金属板を使用する
場合に比べ軽量化が図られ、運搬等が容易で該積層パネ
ルの継ぎ合わせ等の作業が簡単にできる。
さらに、前記積層パネルの継ぎ合わせは、積層パネルを
支柱に嵌め込むだけのものであるため、さらに作業は容
易となる。しかも該支柱がパネル表面に露出することが
ないため、美観を損なうことがない。また、本考案によ
れば、導電性支柱が柱としての性能を発揮するため、連
続間仕切りの壁面に仕上げた場合においても、やとい核
を用いた場合や本ざね方式を採った場合と比較して、格
段に高い強度を示すという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の第1の実施例の電磁波シールドパネ
ル構造体の横断面図、 第2図は、本考案の第2の実施例の電磁波シールドパネ
ル構造体の横断面図を表す。 図中、 1……パネル心材、2……導電性縁材 3……パネル基板、4……導電性薄板 5……化粧表皮材、6……積層パネル 7……導電性支柱、21……嵌合凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚以上の積層パネルを、立設された導電
    性支柱をはさんで連設してなるパネル構造体であって、 該積層パネルは、溝形状の嵌合凹部が形成された導電性
    縁材をパネル心材の両側端面に各々全長にわたって取り
    付けたところのパネル基板を主体とし、かつ、該パネル
    基板の両表面に各々、導電性薄板およびその上に化粧表
    皮材を積層貼着して成り、さらに、目地有りのパネル構
    造体にあっては、該導電性薄板および化粧表皮材の両側
    縁部を折り曲げて前記パネル基板の両側端面に貼着して
    成り、 そして、前記積層パネルの嵌合凹部を前記導電性支柱に
    両側より、該凹部と支柱とが互いに密接するように嵌め
    込み、この場合、目地有りのパネル構造体にあっては一
    定の間隔をパネル間に開けて目地を設けることにより、
    また、目地無しのパネル構造体にあってはパネル表面の
    化粧表皮材同士をこれらの柄が連続するように突き合わ
    せることにより、前記積層パネルを継ぎ合わせて成るこ
    とを特徴とする電磁波シールドパネル構造体。
JP1987172160U 1987-11-11 1987-11-11 電磁波シールドパネル構造体 Expired - Lifetime JPH066557Y2 (ja)

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