JPH0664649B2 - カップ式飲料自動販売機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は大小２種類のカップサイズで複数種類の飲料を
販売するカップ式飲料自動販売機に関する。

（ロ）従来の技術 従来、複数のカップサイズで複数種類の飲料を販売する
カップ式飲料自動販売機としては特開昭61−141093号公
報に開示されている技術がある。

これはカップ選択スイッチを設けることにより顧客によ
って任意に選択されたカップ種類に飲料を供給して販売
できるようにしたものである。

しかしながらかかるカップ式飲料自動販売機にあって
は、同じ飲料であっても販売するカップサイズに応じて
価格が異るため、顧客にとってはカップサイズは選択し
たものの、はたして投入金額にて希望する飲料が希望す
るカップサイズにて購入することが分かりにくかった。

したがって特願昭63−1764号に開示されるカップ式飲料
自動販売機では、カップ選定スイッチにより指定される
カップサイズをそれぞれ表示するカップ表示器と、販売
可能表示部にカップサイズに応じて設けられた販売可能
表示器を具備することにより、顧客によって選択された
カップサイズをカップサイズ表示器に表示するととも
に、このカップサイズにて販売可能な飲料を販売可能表
示器に表示できるように構成している。

（ハ）発明が解決しようとする課題 前述の特願昭63−1764号の明細書で開示されるカップ式
飲料自動販売機は、選択されたカップサイズの表示及び
選択されたカップサイズにて販売可能な飲料種類を表示
できる。しかしながら、この従来技術は販売可能表示部
にカップサイズの個数分の販売可能表示器を設ける必要
があり、販売可能表示部が大型化する問題がある。

上記点より本発明は、大カップサイズでの販売の可能性
を表示する専用の販売可能表示器を設けずともこれを表
示できるようにすることを目的としており、これを達成
するのに、大カップが選択されたことを表示するインジ
ケータを設けるだけで、従来より用いられていた販売可
能表示器にて大カップサイズでの販売の可能性をも表示
できるようにすることが本発明の課題である。

（ニ）課題を解決するための手段 上記の課題を解決するために、少なくとも大小２種類の
カップサイズで複数種類の飲料を販売するカップ式飲料
自動販売機において、カップサイズの選択を行うカップ
サイズ選択釦と、飲料種類を選択するための複数の飲料
選択釦と、大カップサイズが選択されたことを表示する
大カップ表示インジケータと、前記飲料選択釦毎に設け
られる販売可能インジケータと、投入金額があることの
金額で大カップサイズにて販売可能な飲料種類を判定す
る販売可判定手段と、前記カップサイズ選択釦による大
カップ選択に応答して、前記大カップ表示インジケータ
を継続点灯または点滅点灯させると共に、前記販売可判
定手段にて販売可能と判定された飲料種類に対応する販
売可能インジケータが前記大カップ表示インジケータと
同じ継続点灯または点滅点灯で駆動するよう制御する表
示制御手段とを具備した構成である。

（ホ）作用 本発明のカップ式飲料自動販売機によれば、カップサイ
ズ選択釦により大カップサイズが選択されると、表示制
御手段は大カップ表示インジケータを継続点灯または点
滅点灯で駆動させる。一方、販売可判定手段は、投入金
額で大カップサイズにて販売可能な飲料種類を判定して
おり、表示制御手段は大カップ表示インジケータと、こ
の販売可判定手段にて販売可能と判定された飲料種類に
対応する販売可能インジケータが大カップ表示インジケ
ータと同じ継続点灯または点滅点灯で駆動するよう制御
する。

（ヘ）実施例 図面に従って本発明の実施例を説明すると、第１図は本
発明の実施例としてのカップ式飲料自動販売機の要部構
成を説明するためのブロック図、第２図は同カップ式飲
料自動販売機の全面接客部の要部正面図である。

第１図において、（１）は制御部としての販売制御部で
あり、第２図に示すカップ式自動販売機の前面接客部
（２）に設けられた硬貨投入口（３）に連通した貨幣処
理装置（４）からの投入貨幣信号に基づき、投入金額を
計数するとともに各販売飲料毎及び各カップサイズ毎の
販売価格と前記投入金額とを比較し販売可能な飲料種類
及びカップサイズを決定する。

カップサイズ選択釦としての大カップ釦（５）は第２図
に示す押圧可能ランプ（６）を備え、前記販売制御部
（１）が大カップサイズで販売可能な金額が前記硬貨投
入口（３）より投入されたと判定すれば該押圧可能ラン
プ（６）は消灯状態より点灯若しくは点滅し、顧客に押
圧可能であることを表示し、この状態で前記大カップ釦
（５）を押圧すれば、カップサイズ表示ランプ（７）を
構成する大カップ表示ランプ（８）は消灯状態より点滅
を開始する。尚該カップサイズ表示ランプ（７）は第２
図に示す該大カップ表示ランプ（８）と標準カップ表示
ランプ（９）とより構成され、前記販売制御部（１）に
より点灯モード、消灯モード及び点滅モードを切換えら
れる。

飲料種類を表示する第２図に示す飲料種類表示ラベル
（10a）…（10f）に対応して設けられた飲料選択釦（11
a）…（11f）は、点灯モード、消灯モード及び点滅モー
ドを有する販売可能ランプ（12a）…（12f）を各々備え
ている。該販売可能ランプ（12a）…（12f）は前記販売
制御部（１）により点灯モード、消灯モード及び点滅モ
ードを切換えられる。前記販売制御部（１）により販売
可能と決定された飲料選択釦（11a）…（11f）を押圧す
れば、該飲料選択釦（11）は前記販売制御部（１）に飲
料選択信号を出力する。前記販売制御部（１）は該飲料
選択信号に対応した飲料が大カップサイズで販売可能で
あるか否かと前記大カップ釦（５）が押圧されたか否か
とに基づき、カップサイズを決定する。そして前記販売
制御部（１）はカップ送出手段（13）に決定されたサイ
ズのカップを販売口（図示せず）に供給する様にカップ
送出信号を出力した後、かかるカップに対応した量の飲
料をカップへと供給するように飲料供給装置（14）に飲
料供給信号を出力する。

また第２図に死すカップ式飲料自動販売機の前記前面接
客部（２）は前記硬貨投入口（３）、前記大カップ釦
（５）、前記押圧可能ランプ（６）、前記大カップ表示
ランプ（８）、前記標準カップ表示ランプ（９）、前記
飲料種類表示ラベル（10a）…（10f）、前記飲料選択釦
（11a）…（11f）、前記販売可能ランプ（12a）…（12
f）、売切れを表示する売切れ表示ランプ（15a）…（15
f）、及び硬貨を返却するための返却レバー（16）より
構成される。

次に第３図に示すフローチャートを用いて本発明の第１
の実施例の動作を説明する。

まず飲料選択釦（11a）（11b）（11c）（11d）で選択さ
れる飲料は大カップサイズと標準カップサイズの２種類
のカップサイズで販売されるものとし、また飲料選択釦
（11e）（11f）は標準カップサイズのみで販売されるも
のとする。

そして標準サイズで販売される飲料の価格は一律なもの
とし、大カップサイズで販売が行われる場合の価格の方
が高価なものとする。

上記の条件にて以下に第３図に示すフローチャートの各
ステップを説明する。

ステップＳ_１において、カップ式自動販売機は待機状態
にあり、大カップ釦（５）に備えられた押圧可能ランプ
（６）、大カップ表示ランプ（８）、標準カップ表示ラ
ンプ（９）及び販売可能ランプ（12a）…（12f）は消灯
した状態にあり、この状態にてステップＳ_２に移行す
る。

ステップＳ_２では、顧客は硬貨投入口（３）に硬貨を投
入し、ステップＳ_３に移行する。

ステップＳ_３では、販売制御部（１）はステップＳ_２に
て硬貨投入口（３）に投入された硬貨毎の貨幣信号を貨
幣処理装置（４）より入力し、該硬貨信号より投入金額
を演算し、大カップサイズで販売可能な金額か否かを判
定し、大カップサイズで販売可能と決定されたらステッ
プＳ_４に移行し、一方ステップＳ_３にて大カップサイズ
で販売できないと判定されたらステップＳ_５に移行す
る。

ステップＳ_５では更に前記販売制御部（１）は標準カッ
プサイズで販売可能か否かを判定し、販売可能ならステ
ップＳ_６に移行し、一方ステップＳ_５にて販売できない
と判定されたらステップＳ_２に戻る。

ステップＳ_４では、大カップ釦（５）に備えられた押圧
可能ランプ（６）が点滅し、該大カップ釦（５）が押圧
可能なことを示し、一方標準カップ表示ランプ（９）と
飲料選択釦（11a）…（11f）に各々備えられた販売可能
ランプ（12a）…（12f）は点灯した状態となり、該飲料
選択釦（11a）…（11f）は押圧可能状態となりステップ
Ｓ_７へ移行する。

ステップＳ_６で、標準カップ表示ランプ（９）と飲料選
択釦（11a）…（11f）に各々備えられた販売可能ランプ
（12a）…（12f）は点灯した状態となり、ステップＳ_８
へと移行する。

ステップＳ_８では飲料選択釦（11a）…（11f）のいずれ
かが選択されて押圧されたか否かを判定し、押圧された
と判定されたらステップＳ_９へと移行し、一方ステップ
Ｓ_８にて飲料選択釦（11a）…（11f）が押圧されていな
いと判定されたステップＳ_８にとどまる。

ステップＳ_７では、飲料選択釦（11a）…（11f）にいず
れかが選択されて押圧されたかを判定し、押圧されたと
判定したらステップＳ_９へ移行し、一方ステップＳ_７に
て飲料選択釦（11a）…（11f）が押圧されていないと判
定されたらステップＳ_{１ ０}へ移行する。

ステップＳ_９ではステップＳ_７若しくはステップＳ_８に
て飲料選択釦（11a）…（11f）のいずれかが選択されて
押圧される若しくは、後述のステップＳ_{１ ３}にて飲料選
択釦（11e）（11f）のいずれかが選択されて押圧されれ
ば販売制御部（１）は飲料選択信号を入力し、カップ送
出手段（13）に標準カップサイズのカップを送出するカ
ップ送出信号を出力し、また飲料供給装置（14）にはか
かる標準カップサイズのカップに対応した量の選択され
た飲料を供給する飲料供給信号を出力し、標準カップサ
イズのカップへの飲料供給を行い終了する。

一方ステップＳ_{１ ０}では押圧可能ランプ（６）が点滅し
ている大カップ釦（５）を押圧したか否かを判定し、押
圧したと判定されたらステップＳ_{１ １}に移行し、一方ス
テップＳ_{１ ０}にて大カップ釦（５）が押圧したと判定さ
れたらステップＳ_７へ戻る。

ステップＳ_{１ １}では、ステップＳ_{１ ０}における大カップ
釦（５）への押圧により大カップ表示ランプ（８）が点
滅を開始し、大カップサイズを選択したことを示し、ま
た大カップサイズで販売可能な飲料を選択しうる飲料選
択釦（11a）（11b）（11c）（11d）に各々備えられた販
売可能ランプ（12a）（12b）（12c）（12d）を点滅させ
て、大カップサイズで販売可能な飲料を示し、ステップ
Ｓ_{１ ２}へ移行する。

ステップＳ_{１ ２}では所定のタイマー作動時間内に再度大
カップ釦（５）を押圧したか否かを判定し、押圧したと
判定されたらステップＳ_４に戻り大カップサイズの選択
は取消されることになる。一方ステップＳ_{１ ２}にて大カ
ップ釦（５）を押圧していないと判定されたらステップ
Ｓ_{１ ３}へ移行する。

ステップＳ_{１ ３}では飲料選択釦（11a）…（11f）のいず
れかが選択されて押圧されたか否かを判定し、押圧され
たと判定されたらステップＳ_{１ ４}へ移行し、一方ステッ
プＳ_{１ ３}にて飲料選択釦（11a）…（11f）のいずれかを
押圧していないと判定されたらステップＳ_{１ ３}にとどま
る。

ステップＳ_{１ ４}では大カップサイズで販売可能な飲料選
択釦（11a）（11b）（11c）（11d）のいずれかを選択し
て押圧したか否かを判定し、押圧したと判定されればス
テップＳ_{１ ６}に移行し、一方ステップＳ_{１ ４}にて飲料選
択釦（11a）（11b）（11c）（11d）のいずれかを選択し
て押圧しないと判定される即ち飲料選択釦（11e）（11
f）のいずれかを選択して押圧したと判定されたらステ
ップＳ_９へ移行する。

ステップＳ_{１ ５}では、ステップＳ_{１ ４}に飲料選択釦（11
a）（11b）（11c）（11d）のいずれかを選択されて押圧
されれば、販売制御部（１）は飲料選択信号を入力し、
カップ送出手段（13）に大カップサイズのカップを送出
するカップ送出信号を出力し、また飲料供給装置（14）
にはかかる大カップサイズのカップに対応した量の選択
された飲料を供給する飲料供給信号を出力し、大カップ
サイズのカップへの飲料供給を行い終了する。

以上が第３図に示すフローチャートの各ステップの説明
である。

また第４図は本発明の第２の実施例の動作を説明するフ
ローチャートであり、各ステップＴ_１〜Ｔ_{１ ５}は第３図
に示す各ステップＳ_１〜Ｓ_{１ ５}とは、ステップＳ_４とス
テップＴ_４及びステップＳ_６とステップＴ_６が異なる以
外は同一である。

ここでステップＴ_４及びステップＴ_６を以下に説明す
る。

ステップＴ_４では、押圧可能ランプ（６）、標準カップ
表示ランプ（９）及び販売可能ランプ（12a）…（12f）
の全てが点滅し、大カップ釦（５）を押圧可能であるこ
とを示すとともに標準カップサイズで販売できることを
強調する。

またステップＴ_６では、標準カップ表示ランプ（９）及
び販売可能ランプ（12a）…（12f）の全てが点滅し、標
準カップサイズで販売できることを強調する。

尚上記のステップＴ_４及びＴ_６において大カップ表示ラ
ンプ（８）は消灯モードである。

（ト）発明の効果 本発明のカップ式自動販売機によれば、表示制御手段
は、大カップ表示インジケータと、販売可判定手段にて
販売可能と判定された飲料種類に対応する販売可能イン
ジケータとが同じ点灯状態で駆動するよう制御するため
に、顧客にとっては大カップと販売可能飲料種類とを結
び付けて目視的に確認でき、大カップサイズにて購入可
能な飲料種類を容易に識別することができる。

そのため、大カップ表示インジケータを代表して設けれ
ば、飲料種類毎に大カップで販売可能であることを表示
するための大カップ専用の販売可能インジケータをそれ
ぞれ設けなくても、大カップサイズにて購入可能な飲料
種類を顧客に確実に表示できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例としてのカップ式飲料自動販売
機の要部構成を説明するブロック図、第２図は同カップ
式自動販売機の前面接客部の要部正面図、第３図及び第
４図は各々第１の実施例及び第２の実施例の動作を説明
するフローチャートである。 （１）……販売制御部、（５）……大カップ釦、（８）
……大カップ表示ランプ、（11a）（11b）（11c）（11
d）（11e）（11f）……飲料選択釦、（12a）（12b）（1
2c）（12d）（12e）（12f）……販売可能ランプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも大小２種類のカップサイズで複
   数種類の飲料を販売するカップ式飲料自動販売機におい
   て、カップサイズの選択を行うカップサイズ選択釦と、
   飲料種類を選択するための複数の飲料選択釦と、大カッ
   プサイズが選択されたことを表示する大カップ表示イン
   ジケータと、前記飲料選択釦毎に設けられる販売可能イ
   ンジケータと、投入金額があるとこの金額で大カップサ
   イズにて販売可能な飲料種類を判定する販売可判定手段
   と、前記カップサイズ選択釦による大カップ選択に応答
   して、前記大カップ表示インジケータを継続点灯または
   点滅点灯させると共に、前記販売可判定手段にて販売可
   能と判定された飲料種類に対応する販売可能インジケー
   タが前記大カップ表示インジケーターと同じ継続点灯ま
   たは点滅点灯で駆動するよう制御する表示制御手段とを
   具備したことを特徴とするカップ式飲料自動販売機。