JP2544496B2 - 自動販売機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数の商品夫々に対して在庫商品があるか
否かを検出する商品売切検出手段と、この商品売切検出
手段によって商品が売切れたと検出されたときに該商品
の売切れを表示する売切商品表示手段を備えた自動販売
機に関する。

〔従来の技術〕

自動販売機による一般的な商品販売形態は、コイン又
は金券カードを投入した後、複数の種類の商品夫々に対
応する商品選択ボタンの中から自分の好みの商品を選択
するようになっている。そして、在庫商品が売り切れに
なった場合には、売切商品表示手段を作動させることに
なる。この売切商品表示手段は、一般に複数種類の商品
夫々に対応させて売切れランプを設け、これら売切れラ
ンプを点灯させるようになっている。

〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、上述した従来の自動販売機では、利用
者は購入希望商品が売切れであることを単に知るのみで
あるため、購入希望商品が売り切れであることを知った
利用者は、購入を断念するか、あるいは、購入希望商品
と同一商品のある他の自動販売機に移動するものであっ
た。

これでは、利用者への販売チャンスを失い、売り上げ
向上の面から不利である。また、利用者は購入希望商品
と味やカロリー値の近似したものなどの所謂類似する商
品が同一自動販売機内にあるにもかかわらず、どれが該
当商品であるかも知ることができないものであり、利用
者にとって不便であった。

本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、
その目的は、利用者へのサービス向上と販売促進を図る
ことにある。

〔課題を解決するための手段〕

かかる目的を達成するため、本発明による自動販売機
の特徴構成は、売切商品とは異なり且つそれに類似する
商品の情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段の記憶
内容を表示する案内手段とが設けられ、前記商品売切検
出手段によって商品が売り切れたと検出されたときに前
記記憶手段に記憶された商品情報を前記案内手段で案内
させる制御手段が備えられている点にある。

〔作 用〕

上記したように、商品売切検出手段によって商品が売
り切れたと検出されたときに、売切商品とは異なり且つ
それに類似する商品の情報を案内手段によって利用者へ
案内するようにしてあるから、利用者は購入希望商品で
あった売切商品とは異なり且つそれに類似する商品の情
報を得ることができる。これによって、利用者が購入を
断念することや他の自動販売機へ移動することを思い止
まらせ、売り上げ向上を図ることができると共に、利用
者へのサービス向上が図れるのである。

〔発明の効果〕

従って、利用者へ売切商品とは異なり且つそれに類似
する商品の情報を提供することによって、より一層の利
用者へのサービス向上と販売促進を図ることができるに
至った。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第３図及び第４図に示すように、自動販売機は、缶や
ビン等の複数種類の商品（Ｓ）を各別に収納する複数の
商品収納部（１）を左右方向及び前後方向に並設し、前
記商品収納部（１）の下部の開口を閉止する揺動開閉自
在な扉を備えた商品取出口（２）を設け、その商品取出
口（２）から商品（Ｓ）を取出し可能に構成されてい
る。

この自動販売機本体前面の上部には、前記複数種類の
商品（Ｓ）の各商品ごとの商品見本（３）がそれぞれ並
べられ、透明プラスチック製の前面パネルを通して視認
できるようになっている。そして、前記各商品見本
（３）のそれぞれの下方近傍箇所に、商品価格以上の金
額が投入されたことの投入信号に基づいて、商品（Ｓ）
の購入が許容されたことを表明する販売可能表示ランプ
（５）、及び商品（Ｓ）の売り切れを表示する売切表示
手段としての売切表示ランプ（６）が設けられている。
この売切表示ランプ（６）は、後述する商品売切検出手
段としての商品売り切れセンサ（７）の検出結果に基づ
いて、点灯されるように構成されている。尚、前記ラン
プ（５），（６）は発光ダイオード等の半導体素子で構
成する他各種の電球等で構成できる。

本体中央部には、売切商品とは異なり且つそれに類似
する商品の情報を案内するための案内手段としての表示
部（８）、及び金銭投入部（９）が設けられている。前
記案内手段としての表示部（８）については後述する。

前記金銭投入部（９）はコイン投入口（9a）及びカー
ド挿入口（9b）から成る。コイン投入口（9a）にコイン
が投入され、あるいはカード挿入口（9b）にカードが挿
入されて金額が商品表示価格以上であると、それに対応
する販売可能表示ランプ（５）が点灯して販売可能とな
る。この点灯状態の販売可能表示ランプのうち特定のラ
ンプに対応する商品選択ボタン（４）を押圧することに
より、選択された商品（Ｓ）を払出す。釣銭がある場合
には、釣銭に相当する金額を釣銭払出口（10）から排出
することになる。前払い方式のカードを使用した場合に
はカードに記憶された金額から販売商品に相当する金額
の販売金額が差引かれ、又、いわゆる後払い方式のカー
ドの場合には、前記販売金額がカード内に記憶されるこ
とになる。このカードの種別としては、磁気カードやIC
カードいずれにも使用可能なように構成されている。

前記商品売切れ検出手段としての商品売り切れセンサ
（７）は、第３図に示すように、各商品収納部（１）の
最下段に設けられ、商品の有無が検出されるようになっ
ている。このセンサ（７）は光センサ利用の非接触式セ
ンサやマイクロスイッチ利用の接触式センサなどで構成
される。商品収納部（１）に商品が無いと検出される
と、前記売切表示ランプ（６）が点灯するように構成さ
れている。

第１図に本実施例における自動販売機の制御構成を示
す。

制御手段としての制御装置（11）はマイクロコンピュ
ータにより構成され、前記商品選択ホタン（４）、前記
金銭投入部（９）、前記商品売切検出センサ（７）、前
記売切商品表示ランプ（６）、前記案内手段としの表示
部（８）、選択商品を搬出するための商品搬出装置（1
2）、及び、前記記憶手段としての記憶装置（13）が接
続されている。

第２図に制御装置（11）の動作を説明するためのフロ
ーチャートを示し、以下に説明する。図中、各ステップ
については＃の記号で表示する。

まず、ステップ１で前記商品売切検出センサ（７）に
より、各商品収納部毎に売切商品があるか否かが判断さ
れ、売切商品が無い場合には、前記金銭投入部（９）に
コインの投入があるか否かが判断され（ステップ２）、
コイル投入があれば投入金額が計算される（ステップ
４）。コイン投入が無い場合にはカード挿入があるか否
かが判断され（ステップ３）、無い場合には、スタート
へリターンする。カード挿入がある場合には、カードか
ら金額を読み出す（ステップ５）。ステップ４、５で算
出された金額が商品価格以上である否かが判断され（ス
テップ６）、商品価格以下である場合にはスタートへリ
ターンする。商品価格以上である場合には、前記販売可
能表示ランプを点灯させた後（ステップ７）、商品選択
ボタンがONであるかOFFであるかが判断され、ONである
場合にはステップ７にリターンする（ステップ８）。商
品選択ボタンがONの場合には、選択された商品を前記商
品搬出装置（12）により搬出する（ステップ９）。そし
て、前記投入金額から販売商品の価格を減算し、残金を
計算する（ステップ10）。次に、前記金銭投入部（９）
にコインが投入された場合には、釣銭を払い出し（ステ
ップ11,12）、カードが挿入された場合には、残高をカ
ードに書込み（ステップ11,13）、カードを返却し（ス
テップ14）、スタートへリターンする。

前記ステップ１で売切商品があると判別された場合に
は、前記売切表示ランプを点灯する（ステップ1,15）。
そして、売り切れ該商品とは異なり且つそれに類似する
商品の情報を前記記憶装置（13）から読出し（ステップ
16）、前記情報を利用者に案内するように前記表示部
（８）で表示を行った後（ステップ17）、ステップ２へ
リターンする。

前記記憶装置（13）には、予め各商品が売り切れにな
った場合に、売切商品とは異なり且つそれに類似する商
品の情報が、各商品毎に対応して記憶されている。この
売切商品とは異なり且つそれに類似する商品の情報とし
ては、味、カロリー値が近似している商品や炭酸飲料
類、果実飲料類などの種類別に嗜好の類似する商品であ
る。尚、前記記憶部（13）の記憶内容は、前記制御装置
（11）に設けられた通信用端子（図示せず）にハンデイ
ーターミナルを接続して、記憶内容を書込みあるいは読
出しすることができる他、LAN等の通信回線を介在させ
て記憶内容の書込み・読出しをすることができるように
構成されている。

前記案内手段としての表示部（８）は液晶ディスプレ
ーやELディスプレーにより構成されている。

〔別実施例〕

本発明を実施するに、売切商品とは異なり且つそれに
類似する商品の情報を案内する際に、販売者が推奨する
新製品や、売り切れ商品の補給がされる時期を併せて表
示したりすることも可能である。

また、上記実施例では、前記案内手段（８）としてデ
ィスプレー表示をする場合を例示したが、音声合成を利
用した音声発生器によって報知するようにしても良く、
具体的構成は各種変更できる。

さらに、本実施例では、販売商品として飲料水につい
て例示したが、例えば、タバコ、カップラーメン等の他
の商品を販売する自動販売機にも適用できるものであ
る。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る自動販売機の実施例を示し、第１図
は制御構成のブロック図、第２図はフローチャート、第
３図は本体の正面図、第４図は本体内部の斜視図であ
る。 （６）……売切商品表示手段、（７）……商品売切検出
手段、（８）……案内手段、（11）……制御手段、（1
3）……記憶手段。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−223892（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−205290（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の商品夫々に対して在庫商品があるか
   否かを検出する商品売切検出手段（７）と、この商品売
   切検出手段（７）によって商品が売切れたと検出された
   ときに該商品の売切れを表示する売切商品表示手段
   （６）を備えた自動販売機において、 売切商品とは異なり且つそれに類似する商品の情報を記
   憶する記憶手段（13）と、この記憶手段（13）の記憶内
   容を表示する案内手段（８）とが設けられ、 前記商品売切検出手段（７）によって商品が売り切れた
   と検出されたときに前記記憶手段（13）に記憶された商
   品情報を前記案内手段（８）で案内させる制御手段（1
   1）が備えられている自動販売機。