JPH0664348B2 - 多色画像の形成方法 - Google Patents

多色画像の形成方法

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JPH0664348B2
JPH0664348B2 JP60128946A JP12894685A JPH0664348B2 JP H0664348 B2 JPH0664348 B2 JP H0664348B2 JP 60128946 A JP60128946 A JP 60128946A JP 12894685 A JP12894685 A JP 12894685A JP H0664348 B2 JPH0664348 B2 JP H0664348B2
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、多色画像の形成方法に関するものであり、更
に詳しくは、主として写真製版工程で不可欠な校正作業
に用いうるプレプレスカラープルーフを得るための方法
に関するものである。
〔従来の技術〕
カラー印刷において、製版の一歩前の段階すなわち版に
おこす前の網ポジあるいは網ネガの段階で印刷仕上りの
色・調子などをチェックする為に写真的に校正刷りと同
様のものを予め作ることが一般には行われている。これ
がプレプレスカラープルーフと呼ばれるものである。こ
のプレプレスカラープルーフに関しては、従来からその
形態により主としてサープリント法,オーバレイ法及び
トランスファー法がある。
サープリント法は1枚の白色支持体上に各色着色感光液
を順次塗布しながら、各色分解原版からプリントを繰り
返して多色画像をつくる。またオーバレイ法は、各色分
解原版から着色感光剤を塗布した透明支持体に各色に応
じプリントし、各々と重ね合わせて校正に供するもので
ある。またトランスファー法は1枚の白色シートの上に
感圧接着剤による転写方式と熱による転写方式により、
多色画像を順次形成するものである。
トランスファー方式により多色画像を形成する方法のう
ち感圧接着剤による方法は、主として支持体上に着色感
光層、感圧接着層、バッキング紙(剥離剤の塗布された
剥離紙)の順で積層されており、バッキング紙を剥がす
と粘着性のある面があらわれるので、転写すべき白色ベ
ース台紙と十分加圧密着させ、次に支持体を剥がすと着
色感光層が台紙上に転写され、しかる後、該着色感光層
の色調に応じた色分解原版と密着露光し、専用現像液で
現像し乾燥して分色像を作り、この上に更に残りの色に
ついても同じ操作を繰返して多色画像を形成する。
また感圧接着剤を使用せず熱により転写しようというの
も種々提案されている。例えば支持体上にある温度以上
で粘着性を示す着色光重合層を設けたものに原版を通し
密着露光すれば、露光部は粘着性を示さなくなるので、
未露光部のみ、紙ベースなどに熱転写するもの(USP 32
03805)、又は支持体上の着色光重合層を露光現像した
のち、着色画像を感熱接着剤を有するベースに熱転写す
るもの(USP 4304836)、又は支持体/剥離層/着色感
光層からなるものを露光・現像し、着色画像を得たの
ち、感熱接着剤(この場合には感圧接着剤でもよい)を
該画像面もしくは受像面に塗布などし、熱転写するもの
(USP 3721557、特公昭46−15326、特公昭49−441)、
又特開昭47−41830の如く支持体/熱融着性の色像裏打
ち層/色像固定助層……熱融着性は不可欠ではない/着
色感光層(限定せず)からなるものに露光および現像し
得た色像を裏打ち層で以って、これを被転写面との間に
おいて相互融着させ、しかる後支持体の剥離除去によっ
て色像裏打ち層と共に色像を熱転写する方法などがあ
る。
また本発明者等は、先に特開昭60−028649(特願昭58−
137346)および特願昭60−27944において、全ての処理
が明室で行え、現像処理も水のみで行えるため、環境
面、爆発などの安全面でも有利であり、材料の構成も簡
単で材料費のみならずランニングコストも大幅に節約で
きるなど多くの優位性をもった色校正法にも応用しうる
多色画像の形成方法および該方法に使用するための材料
を提示した。
即ち透明支持体上に、熱融着性の中間層を介して、水に
可溶でかつ光により不溶化する着色層を設けてなる熱転
写感光材料を、 陰画原稿を通して該感光材料の活性光線により密着
露光させ、しかる後非露光部を水洗溶去して画像を形成
する段階、 該形成画像面を更に熱融着層を有する被転写材料の
熱融着面と密着させ、加熱加圧させ、しかる後、透明支
持体を中間層から剥ぎとり、着色画像を中間層と共に被
転写材料に転写させる段階、 で処理することからなり、段階で感光材料の着色層の
色調の異なるものを用意し、それぞれの色調に応じて、
陰画原稿を選択し、密着露光、水洗溶去し、画像を形成
し、段階でそれらのうち特定の色調の着色画像を被転
写材料に転写した後、 更に上記とは異なる色調の着色画像の形成された感
光材料の画像面を、段階で得た転写済みの被転写材料
の既転写面と密着させ、加熱加圧させ、しかる後透明支
持体を中間層から剥ぎとり、着色画像を中間層と共に被
転写材料の既転写面上に転写させる段階、 で処理することからなり、3色目以降は、段階を繰り
返すことを特徴とする多色画像の形成方法である。
上記多色画像の形成方法に使用される材料のうち、熱転
写感光材料において、熱融着性の中間層は、水に不溶で
色相および透明性を害することのない室温では非粘着性
で熱により粘着性、融着性となり、かつ室温では透明支
持体と容易に剥離可能であり、この上層に塗設されるべ
き光により不溶化する着色層とは特に光不溶化後におい
て十分なる密着性を有するものから選択され、水に可溶
で且つ光により不溶化する着色層は、皮膜形成性の水溶
性高分子物質と光不溶化剤及び着色剤とを主成分とする
か、またはスチルバゾリウム基およびスチルキノリニウ
ム基から選ばれた少なくとも1種を感光成分付加基とし
て有する変性ポリビニルアルコールと着色剤とを主成分
とするものであった。また該材料のうち被転写材料につ
いては、各種支持体の少なくとも片面に室温では非粘着
性で熱により粘着性、融着性となりうる物質を積層した
ものであった。
この多色画像の形成方法およびこれに使用するための多
色画像形成用材料は上述の如き利点を有し、それ自身極
めて優れたものであるが、熱融着層を有する特定の被転
写材料即ち専用の台紙にしか転写できないという憾みが
あった。この制限を解消し、多色画像の転写を更に広汎
にプラスチックフィルム、シート、アルミ板あるいは布
のような素材にまでも広げることが一般に望まれてい
る。何故ならば多色印刷は単に紙や板紙のような表面が
白いものの上だけに行われるものではなく、透明な素材
や金属光沢の表面、更には柔軟な粗面にも行われるもの
であって、このような場合色校正も印刷すべき表面と同
じ表面で行うのが最善であるからである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、従来上記多色画像形成用材料を使用する場合
の画像を専用の被転写材料上にしか転写できないという
問題点を支持体上に支持体とは剥離可能で透明な熱融着
層を積層して成る中間受像シートを用いることにより解
決し、画像を紙、プラスチックフィルム、プラスチック
板、アルミ板等の金属板、布、等それ自体接着性を有し
ない材料も含め、任意の支持体上へ転写できる様にする
ことにより、色校正用プレプレスカラープルーフとして
の汎用性を高めようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、従来の熱融着層を有する被転写材料に代え
て、支持体上に支持体とは剥離可能で透明な熱融着層を
積層して成る中間受像シートを用い、すべての画像を該
中間受像シート上の熱融着層上に転写した後、該熱融着
層上に転写された画像を再度任意の支持体上へ該熱融着
層と共に転写することにより、任意の支持体上に画像を
転写できるようにするものである。即ち、透明支持体上
に熱融着性の中間層を介して、水に可溶でかつ光により
不溶化する着色層を設けてなる熱転写感光材料を、 陰画原稿を通して該感光材料の活性光線により密着
露光させ、しかる後非露光部を水洗溶去して画像を形成
する段階、 該形成画像面を更に熱融着層を有する中間受像シー
トの熱融着面と密着させ、加熱加圧させ、しかる後、透
明支持体を中間層から剥ぎとり、着色画像を中間層と共
に中間受像シートに転写させる段階、 で処理することからなり、段階で感光材料の着色層の
色調の異なるものを用意し、それぞれの色調に応じて陰
画原稿を選択し、密着露光、水洗溶去し、画像を形成し
段階でそれらのうち特定の色調の着色画像を中間受像
シートに転写した後、 更に上記とは異なる色調の着色画像の形成された感
光材料の画像面を、段階で得た転写済みの中間受像シ
ートの既転写面と密着させ、加熱加圧させ、しかる後透
明支持体を中間層から剥ぎとり、着色画像を中間層と共
に中間受像シートの既転写面上に転写させる段階、 3色目以降の異なる色調の着色画像を段階を繰り
返して同様に中間受像シートの既転写面上に転写させ、
最終転写を行った後、中間受像シートの支持体を熱融着
層から剥ぎとる段階、 該熱融着層面を被転写用シートに密着させ、加熱加
圧させ、しかる後最終熱転写感光材料の透明支持体を中
間層から剥ぎとる段階、 を経て処理する多色画像の形成方法である。
〔作用および発明の効果〕
以下本発明を更に詳しく説明する。
第1図は本発明の方法を段階を追って模式的に示したも
のである。図においてAは熱転写感光材料の透明支持
体、Bは該感光材料の中間層、C−1、C−2、C−
3、C−4はそれぞれ該感光材料の着色層を陰画原稿に
密着露光し、非露光部(非画像部)を水洗溶去して得た
各色調の着色画像、Dは中間受像シートの支持体、Eは
該受像シートの熱融着層である。
本発明による多色画像形成用材料のうち、熱転写感光材
料に用いられる透明支持体Aとしては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩
化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート、トリアセ
テートなどの透明なプラスチックフィルムを挙げること
ができる。特に2軸延伸されたポリエチレンテレフタレ
ートフィルムが強度、耐熱性、寸法安定性、透明性等に
おいて優れており好ましい。支持体の厚さは特に制限は
ないが50〜150μ程度が適当である。
次に上記支持体と光により不溶化する着色層との間に設
けられるべき中間層Bについて説明する。該中間層は1
層ないしは2層で構成されうる。1層の場合には水に不
溶でかつ色相および透明性を害することのない室温では
非粘着性で熱により粘着性、融着性を示し、しかも室温
では前記透明支持体と容易に剥離可能で、かつこの上層
に塗設されるべき光により不溶化する着色層とは特に光
不溶化後において十分なる密着性を有する物質から選ば
れる。2層の場合には支持体上に直接積層されるべき第
1層は必ずしも水に不溶である必要はなく主として支持
体との剥離性を優先に考慮されるべきで、その上に積層
されるべき第2層は水に不溶で主として、その上層に塗
設されるべき着色層とは特に光不溶化後において十分な
る密着性を有するものが選択されるべきであり、もちろ
ん第1、2層とも色相および透明性を害することのな
い、室温では非粘着性で熱により粘着性、融着性を示す
物質から成ることは必要不可欠である。以上の如き中間
層を形成させるための物質としては例えば以下の如き皮
膜形成性の高分子物質が挙げられる。
ポリアクリル酸エステルおよびアクリル酸エステル共重
合体、ポリメタアクリル酸エステルおよびメタアクリル
酸エステル共重合体、ポリアクリルアマイドおよびアク
リルアマイド共重合体、ポリ酢酸ビニルおよび酢酸ビニ
ル共重合体、ポリ塩化ビニルおよび塩化ビニル共重合
体、ポリ塩化ビニリデンおよび塩化ビニリデン共重合
体、ポリスチレンおよびスチレン共重合体、エチレンと
酢酸ビニル、エチレンとアクリル酸エステル、エチレン
と塩化ビニル、エチレンとアクリル酸の如き、エチレン
共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマー
ルの如きポリビニルアセタール樹脂、ポリエステル樹
脂、ナイロン、共重合ナイロンの如きポリアミド樹脂、
合成ゴム、塩化ゴムの如き各種ゴム類、ポリエチレン、
ポリプロピレンの如きポリオレフィン、セルロース誘導
体、シェラック、各種ワックス類。
その他これらの高分子物質相互の混合物、又は他の高分
子物質、可塑剤、過冷却物質など他物質との混合系も使
用しうる。例えば室温で粘着性を有するものでも、該粘
着性を防止しうる他物質との組合わせや、逆に加熱時に
粘着性を示さないものでも、粘着性付与物質、可塑剤等
との組合わせも考えられ、単一物質のみならず、種々の
組合わせが考えられ、またそれゆえ必ずしも上記物質に
限定されるものではない。支持体上に中間層を積層する
には上記した高分子物質の溶液を通常の方法で支持体上
に塗布し乾燥させるか、または固状の前記高分子物質を
熱溶融して塗布するか(ホットメルトコーテイング)ま
たは前記高分子物質よりなるフイルムをラミネートさせ
てもよい。中間層の厚さは1μ以上望ましくは3〜10μ
が好ましい。
次に上記中間層上に設けられる光により不溶化する着色
層C(第1図には示されていない)について説明する。
該着色層としては、段階で水のみで溶出現象が可能で
あることを前提に、 1)皮膜形成性の水溶性高分子物質と光不溶化剤および
着色剤からなる組合せ 2)感光成分を付加基として有する変性ポリビニルアル
コールと着色剤からなる組合せ の何れかを用いる。1)の場合には水溶性高分子物質で
あるポリビニルアルコール、ゼラチン、ポリアクリルア
ミド及びその共重合物のいずれか、もしくはそれらの混
合物と、光不溶化剤であるジアゾニウム塩の縮合物、特
にパラジアゾジフェニルアミンのホルマリン縮合物との
組合せが特に良好であり、水溶性高分子物質に対する光
不溶化剤の添加比率は2〜20%、より好ましくは5〜12
%である。2)の場合には着色剤の純粋な色調が表現で
き、且つ保存性に優れているスチルバゾリウム基および
スチルキノリニウム基から選ばれた少なくとも1種を感
光成分付加基として有する変性ポリビニルアルコールが
特に好適で、更に支持体に対する密着性あるいは得られ
た画像の耐水性などを高める目的で、各種酢酸ビニル系
エマルジョンや、カルボキシメチルセルロース,ヒドロ
キシエチルセルロースなどのセルロース誘導体,ポリビ
ニルアルコール,ポリビニルピロリドン,カゼイン,ゼ
ラチン,ポリアクリルアミド及びその共重合体,ポリエ
チレンオキサイド,ポリアクリル酸及びその塩,ポリメ
タクリル酸およびその塩などの水溶性樹脂を単独あるい
は混合して添加しても良い。
着色剤については、水に分散可能な顔料、水あるいはア
ルコール可溶性の染料など広範囲に選択できるが上記水
溶性高分子物質や光不溶化剤、変性ポリビニルアルコー
ルとの混和性がよく、感光性、現像性等に悪影響をおよ
ぼさないものであることが必要であり、またその色調に
ついては、写真製版における色校正の場合には、基本的
にはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色であ
り、おのずと各々印刷インクのそれに近い色のものが望
まれる。着色剤の添加量は、その種類や着色層の塗布量
にもよるが、形成画像が被転写用シートに転写された後
の該着色画像の所望の光学反射濃度により決定されるべ
きである。
尚、光により不溶化する着色層には上記成分以外にも暗
反応を防止する為の安定化剤や塗工性改良の為のレベリ
ング剤や消泡剤、界面活性剤等を必要に応じて添加する
ことができる。また該着色層を設けるに当り上記成分は
主として水に溶解又は分散して混合されるが脱泡や塗工
性改良を目的として、必要に応じてアルコール類等の水
に可溶性の有機溶剤を希釈剤として一部使用することも
できる。該着色層の厚さは網階調再現性など解像度の点
からできうる限り薄い方がよいが着色剤による画像濃度
との兼ね合いから2〜5μが最適である。上記着色層を
中間層上に塗設するに当っては従来公知のいかなる方法
によってもよく、ピンホール等がなく均一な塗膜さえ得
られれば特に限定されるものではない。
次に本発明の中間受像シートについて説明する。中間受
像シートの支持体Dとしては、紙、プラスチックフィル
ム、紙/プラスチック複合材料等を挙げることができ
る。支持体に積層すべき熱融着層Eに用いられるべき物
質としては、室温では非粘着性で熱により粘着性、融着
性を示す物質、更に詳しくは前記熱転写感光材料の中間
層及び光不溶化後の着色層と熱時相互融着し、被転写用
シートとも融着しうる物質が選択されるべきである。そ
れら物質の例としては、前記熱転写感光材料の中間層に
用いられる物質と同様のものから選択されるが、この場
合には中間層及び光不溶化後の着色層との相互融着性お
よび被転写用シートとの融着性を考慮した上で単一物質
に限らず混合系等から巾広く選択する。該熱融着層の物
質を適宜選択することにより、如何なる種類の被転写用
シートにも多色画像を形成しうることが本発明の主眼で
ある。尚該熱融着性物質を支持体に積層するに当っては
前記中間層同様溶液状で塗布、乾燥してもよく、またフ
イルム状でラミネートしてもよい。該熱融着層の厚さは
3μ以上5〜10μが好ましい。
本発明の中間受像シートにおいては、支持体Dと熱融着
層Eの間に更に剥離層を設けることもできる。この剥離
層は支持体とはよく密着し、熱融着層とはある程度の接
着性を有するも、剥離時には熱融着層から容易に剥離し
うるものでなければならない。かくの如き剥離層を形成
させる為の物質としては、使用する支持体及び熱融着層
の種類にもよるが、従来より離型紙等に用いられている
離型性を有するポリマーないしプレポリマーなど、例え
ばシリコン系樹脂、アルキッド系樹脂、ウレタン系樹
脂、ポリエステル系樹脂、アミノ系樹脂、フェノール系
樹脂等が単独或いは混合して使用されうる。又、これら
のポリマーないしプレポリマーを光又は放射線で架橋ま
たは重合するように官能基を側鉛又は末端にもたせるこ
ともできる。
又、本質的には離型性を有しない樹脂においても、前記
離型剤と混合して、剥離性をコントロールすることもで
きる。これらは溶液またはエマルションの形で支持体上
に塗布し、乾燥および必要に応じてキュアを行う 最後に被転写用シートについて説明する。このものには
既述のように紙、板紙、プラスチックフィルム等は勿論
のこと、アルミ板や布のような熱融着層を設けることが
通常は困難であるような材料をも含ませることができ、
多色画像の転写対象を著しく拡大することが可能であ
る。
本発明によって得られた材料のうち、まず熱転写感光材
料は、写真製版工程において得られる各分解色毎に網分
解されたネガフィルム(陰画原稿)を通して、該感光材
料の活性光線により密着露光させ、しかる後非露光部を
水洗溶去させ、画像を形成させる〔段階〕わけである
が、各分解色に対応して、本発明の感光材料を選ぶこと
によって(シアン版に対応したネガフィルムからはシア
ン色に着色した本発明感光材料へ密着反転する)各々の
着色画像を有した熱転写感光材料が得られる。ここで該
感光材料の未露光部(非画像部)は中間層Bが露出す
る。中間受像シートの熱融着層Eは、光不溶化後の着色
層(画像部)C−1とも熱融着するも、これのみでは完
全ではなく、未露光部(非画像部)に露出された熱融着
性の中間層Bとの相互融着により、より強固に完全に熱
転写される。
次に該感光材料の画像面を中間受像シートの被転写面
(熱融着層を有する面)と密着させ、加熱,加圧するこ
とにより、感光材料の中間層(未露光部,非画像部)B
と中間受像シートの熱融着層Eが相互融着を起こし(着
色層の光不溶化部つまり画像部も中間受像シートの熱融
着層と相互融着を起すが、この場合には一方が熱融着性
でない為、非画像部ほど強固な接着は期待できない)、
しかる後該感光材料の透明支持体Aを剥がすと、分色画
像が中間層と共に、中間受像シートに容易に強固に転写
される。〔段階〕 更に上記転写画像の上に第2色目の着色画像を熱転写す
るわけであるが、この場合には1色目の転写後の表面に
は熱融着層(第1色目の中間層B)があるわけで1色目
同様に容易かつ強固に転写しうる〔段階〕。3色目以
降も2色目と同様の結果で順次異なった着色画像を中間
層と共に容易に転写される。最終段階(着色画像の最終
転写)においても、露光、現像済みの熱転写感光材料の
画像面を中間受像シートの既転写面と密着させ、加熱加
圧することにより分色画像が熱転写されるが、この段階
では感光材料の透明支持体Aはそのまま残し、中間受像
シートの支持体Dのみを剥ぎとる〔段階〕。次いで所
望の被転写用シートに上記多色画像形成後の材料の熱融
着層E(中間受像シートに積層されていたもの)の露出
した面を密着させ、加熱加工して熱融着を起させた後、
最終熱転写感光材料の透明支持体Aを中間層Bから剥ぎ
とり、被転写用シート上に多色画像を形成しうる。ここ
で着色画像のそれぞれの色調(基本的にはシアン,マゼ
ンタ,イエロー,ブラック),濃度を印刷インキのそれ
に近いものを選ぶことによって最終印刷物に酷似した多
色画像が得られ、校正刷りに類似した色校正用として利
用されうる。
以上の説明のごとく、従来は熱融着層を有する特定の被
転写材料即ち専用の台紙にしか転写できないという制約
があった。しかし、本願の支持体上に支持体とは剥離可
能で透明な熱融着層を積層して成る中間受像シートを用
いることにより、以下の作用効果がある。
即ち、熱転写感光材料の熱融着層上の着色層に画像が形
成されるため、該熱転写感光材料の表面は接着性を有し
ない画像で覆われる。この画像を他の支持体に転写する
場合、被転写材料の表面が熱融着層の様な接着性を有す
る物質で覆われていることが必須であった。
しかし、本願の支持体上に支持体とは剥離可能で透明な
熱融着層を積層して成る中間受像シートを用いることに
より、すべての色の画像と該熱転写感光材料の熱融着層
を中間受像シートの熱融着層上に転写することができ、
更に、中間受像シート上に転写された層の最上層は該熱
転写感光材料の接着性を有する熱融着層であるため、任
意の支持体への転写が可能になる。この転写されたすべ
ての色の画像と該熱転写感光材料の熱融着層を中間受像
シートの熱融着層と共に任意の支持体上、例えばそれ自
体接着性を有しないコート紙、プラスチックシート、ア
ルミニウム板、木綿布などに再度転写することにより広
範囲な支持体上にカラープルーフが得られる。
このように本発明により、多色画像の被転写用素材の種
類を広げ、色校正用プレプレスカラープルーフとしての
汎用性を高めることができた。
〔実施例〕
本発明を更に明確にするため、以下実施例を示すが、本
発明はこれ等に限定されるものではない。実施例中、配
合量「部」は全て重量部を示す。
実施例1 <離型層形成液> <熱融着層形成液> 離型層形成液を、2軸延伸した厚さ100μのポリエチレ
ンテレフタレートフィルムの片面に予めコロナ放電処理
を施した面に、マイヤーバーにて塗布し100℃1分間乾
燥して、約3μの離型層を形成した。更にこの塗膜を完
全に硬化した。次いでその上に、熱融着層形成液を乾燥
後約5μとなるように、マイヤーバーで塗布し100℃1
分間乾燥して、中間受像シートを得た。
一方、以下の方法によって多色画像形成用材料を得た。
即ち、2軸延伸した厚さ75μのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを支持体としてその片面に塩化ビニルと酢
酸ビニルの共重合体の酢酸エチル溶液を塗布、乾燥して
3μの厚さの中間層を形成し、次いでこの上に の組成の溶液を塗布,乾燥して3μの厚さの着色層を形
成し、ブラック用の熱転写感光材料を得た。
上記着色層形成液のカーボンブラックの代りにフタロシ
アニンブルー,パーマネントカーミンFB及びパーマネン
トイエローHRをそれぞれ用いて、シアン,マゼンタ及び
イエロー用の熱転写感光材料を同様にして得た。
但し、顔料分散液は以下の配合でインキ練り機で3時間
分散により得た。
上記ブラック用熱転写感光材料の着色感光面に、ブラッ
ク(スミ)版用の色分解網ネガフィルムを密着させ、2K
Wの高圧水銀灯で1mの距離から30秒間露光を与え、その
後非露光部を1kg/cm2に加圧したノズルから噴出する常
温水で水洗溶去し、水切りの後50℃の温風で乾燥し、ブ
ラックに着色したポジ画像を得た。
シアン,マゼンタ,イエロー用の熱転写感光材料につい
ても各々対応する色分解網ネガフィルムを用い、それぞ
れ上記と同様の操作を行ない(露光時間のみ異なり各々
10秒,15秒,20秒)シアン,マゼンタ,イエローに着色し
たポジ画像を得た。いずれとも解像性に優れていた。
上記ポジ画像を有するイエロー用熱転写材料の画像面
と、前記中間受像シートの熱融着層面とを重ね、100℃
に加熱したローラーで押圧してから、熱転写材料の支持
体、つまり75μのポリエチレンテレフタレートフィルム
を剥離すると、着色ポジ画像は中間層と共に中間受像シ
ート上に転写された。
次いで、イエローに着色したポジ画像を転写した上に、
前記マゼンタ,シアンのポジ画像を有する熱転写感光材
料を用い順次同様の操作で、中間受像シート上に熱転写
した。
次に、ブラックに着色したポジ画像を有する熱転写材料
を前記3色転写した上に重ね、100℃に加熱したローラ
ーで押圧してから、中間受像シートの支持体、つまり10
0μのポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離する
と、熱融着層と共に3色のポジ画像がブラックに着色し
たポジ画像を有する熱転写材料に転写した。
次いで、4色のポジ画像を形成した該熱転写材料の熱融
着面とコート紙を重ね、100℃に加熱されたローラーで
押圧してから、熱転写材料の支持体を剥離すると、4色
のポジ画像はコート紙上に転写された。転写後の密着性
も良好であった。これは最終印刷物に酷似しており、印
刷機で刷るまでもなく色校正等が容易に行なえた。
尚、この方法によって、最終被転写物の材料をコート紙
よりポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミニウ
ム板、木綿布と代えた場合も、各々の材料に転写が可能
であった。
実施例2 <熱融着層形成液> 2軸延伸した厚さ100μのポリエチレンテレフタレート
フィルムの片面に、熱融着層形成液をマイヤーバーにて
塗布し、100℃1分間乾燥して、約5μの熱融着層を形
成した中間受像シートを得た以外は、全て実施例1と同
様に行った。
尚、この中間受像シートを用いた場合は、最終被転写材
料として、プラスチックフィルム特にポリエチレンテレ
フタレートフィルムには使用できなかったが、その他、
例えば、コート紙、アルミニウム板、ガラス板、木綿布
には効果的に転写可能であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を段階を追って模式的に示したも
のである。図において、 A:熱転写感光材料の透明支持体 B:熱転写感光材料の中間層 C−1〜C−4:露光、現像後の熱転写感光材料の各着色
画像 D:中間受像シートの支持体 E:中間受像シートの熱融着層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明支持体上に、熱融着性の中間層を介し
    て、水に可溶でかつ光により不溶化する着色層を設けて
    なる熱転写感光材料を、 陰画原稿を通して該感光材料の活性光線により密着
    露光させ、しかる後非露光部を水洗溶去して画像を形成
    する段階、 該形成画像面を更に熱融着層を有する中間受像シー
    トの熱融着面と密着させ、加熱加圧させ、しかる後、透
    明支持体を中間層から剥ぎとり、着色画像を中間層と共
    に中間受像シートに転写させる段階、 で処理することからなり、段階で感光材料の着色層の
    色調の異なるものを用意し、それぞれの色調に応じて陰
    画原稿を選択し、密着露光、水洗溶去し、画像を形成し
    段階でそれらのうち特定の色調の着色画像を中間受像
    シートに転写した後、 更に上記とは異なる色調の着色画像の形成された感
    光材料の画像面を、段階で得た転写済みの中間受像シ
    ートの既転写面と密着させ、加熱加圧させ、しかる後透
    明支持体を中間層から剥ぎとり、着色画像を中間層と共
    に中間受像シートの既転写面上に転写させる段階、 3色目以降の異なる色調の着色画像を段階を繰り
    返して同様に中間受像シートの既転写面上に転写させ、
    最終転写を行った後、中間受像シートの支持体を熱融着
    層から剥ぎとる段階、 該熱融着層面を被転写用シートに密着させ、加熱加
    圧させ、しかる後最終熱転写感光材料の透明支持体を中
    間層から剥ぎとる段階、 を経て処理することを特徴とする多色画像の形成方法。
  2. 【請求項2】透明支持体上に熱融着性の中間層を介して
    画像を形成する着色層を積層して得られる熱転写感光材
    料において、熱融着性の中間層が、ポリエステル、エチ
    レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エス
    テル共重合体等のエチレン共重合体、アクリル酸エステ
    ル共重合体、ポリオレフィン、のいずれかあるいはこれ
    らの混合物であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の多色画像の形成方法。
  3. 【請求項3】着色層がポリビニルアルコール、ゼラチ
    ン、ポリアクリルアミド及びその共重合物から選ばれる
    1種又は2種以上の皮膜形成性の水溶性高分子物質を含
    むことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の多色画
    像の形成方法。
  4. 【請求項4】着色層がジアゾニウム塩の縮合物、特にパ
    ラジアゾジフェニルアミンのホルマリン縮合物から成る
    光不溶化剤を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の多色画像の形成方法。
  5. 【請求項5】着色層が、スチルバゾリウム基およびスチ
    ルキノリニウム基から選ばれた少なくとも1種を感光成
    分付加基として有する変性ポリビニルアルコールと着色
    剤とを主成分とすることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の多色画像の形成方法。
  6. 【請求項6】着色層が着色剤として水に分散可能の着色
    顔料を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項ない
    し第5項までのいずれか1項記載の多色画像の形成方
    法。
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