JPH0664224B2 - 光学部材移動装置 - Google Patents
光学部材移動装置Info
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- JPH0664224B2 JPH0664224B2 JP59208786A JP20878684A JPH0664224B2 JP H0664224 B2 JPH0664224 B2 JP H0664224B2 JP 59208786 A JP59208786 A JP 59208786A JP 20878684 A JP20878684 A JP 20878684A JP H0664224 B2 JPH0664224 B2 JP H0664224B2
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B7/00—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
- G02B7/02—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
- G02B7/04—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
- G02B7/08—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification adapted to co-operate with a remote control mechanism
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Description
【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は、撮影レンズなどの光学部材を移動させる光学
部材移動装置に関し、特に、モータ停止時に手動操作が
可能な光学部材移動装置に関するものである。
部材移動装置に関し、特に、モータ停止時に手動操作が
可能な光学部材移動装置に関するものである。
(発明の背景) 超音波モータの一種類である表面波モータを用いたレン
ズ構体では、表面波モータの駆動原理上回転子と固定子
とがその接触面で強く圧接されているため手動で撮影レ
ンズを駆動するには回転子(移動体)と固定子(弾性体
と該弾性体を励振させる厚電体とから成るステータ)と
の摩擦力を上回るトルクで回転子を回動させる必要があ
り、手動による撮影レンズの駆動を軽く行う方法として
特開昭59−101608号公報等のように、回転子と固定子と
の摩擦力を弱くしたり、また回転子と固定子とを離間さ
せたりする方法が知られている。しかしながらこれらの
方法では、弱い摩擦力ではあるが固定子に対して摩擦接
触している回転子を回動させるために、回転子と固定子
の接触面を必要以上摩耗させたり、また回転子と固定子
とが離間することによって回転子と固定子との間にゴミ
等が入り込むために、表面波モータの駆動時に回転子と
固定子の間に入ったゴミ等によって接触面に傷がつく等
の欠点があった。
ズ構体では、表面波モータの駆動原理上回転子と固定子
とがその接触面で強く圧接されているため手動で撮影レ
ンズを駆動するには回転子(移動体)と固定子(弾性体
と該弾性体を励振させる厚電体とから成るステータ)と
の摩擦力を上回るトルクで回転子を回動させる必要があ
り、手動による撮影レンズの駆動を軽く行う方法として
特開昭59−101608号公報等のように、回転子と固定子と
の摩擦力を弱くしたり、また回転子と固定子とを離間さ
せたりする方法が知られている。しかしながらこれらの
方法では、弱い摩擦力ではあるが固定子に対して摩擦接
触している回転子を回動させるために、回転子と固定子
の接触面を必要以上摩耗させたり、また回転子と固定子
とが離間することによって回転子と固定子との間にゴミ
等が入り込むために、表面波モータの駆動時に回転子と
固定子の間に入ったゴミ等によって接触面に傷がつく等
の欠点があった。
(発明の目的) 本発明は、このような問題点に着目して成されたもの
で、手動操作によって撮影レンズを駆動する時に、超音
波モータの移動体とステータの接触面を傷つけることが
ない光学部材移動装置を提供することを目的とする。
で、手動操作によって撮影レンズを駆動する時に、超音
波モータの移動体とステータの接触面を傷つけることが
ない光学部材移動装置を提供することを目的とする。
(発明の概要) 本発明は、超音波モータにより光学部材を移動する光学
部材移動装置において、超音波振動を発生するステータ
と、前記超音波振動により駆動される移動体と、前記ス
テータに前記移動体を摩擦接触させるために、互いに近
接する方向に加圧する加圧手段と、電動手動切り換え手
段と、電動切り換え時には前記ステータに前記超音波振
動を発生させ、手動切り換え時には前記ステータに前記
超音波振動を発生させないように制御する制御手段と、
外部操作可能な手動操作部材と、前記電動切り換え時に
は前記移動体の移動を前記光学部材に伝達する第一の伝
達手段と、前記手動切り換え時には前記手動操作部材の
操作力を、前記加圧手段の加圧力により前記移動体と前
記ステータとを相対移動させることなく、前記光学部材
に伝達する第二の伝達手段とを有することを技術的要点
としている。
部材移動装置において、超音波振動を発生するステータ
と、前記超音波振動により駆動される移動体と、前記ス
テータに前記移動体を摩擦接触させるために、互いに近
接する方向に加圧する加圧手段と、電動手動切り換え手
段と、電動切り換え時には前記ステータに前記超音波振
動を発生させ、手動切り換え時には前記ステータに前記
超音波振動を発生させないように制御する制御手段と、
外部操作可能な手動操作部材と、前記電動切り換え時に
は前記移動体の移動を前記光学部材に伝達する第一の伝
達手段と、前記手動切り換え時には前記手動操作部材の
操作力を、前記加圧手段の加圧力により前記移動体と前
記ステータとを相対移動させることなく、前記光学部材
に伝達する第二の伝達手段とを有することを技術的要点
としている。
本発明は、上記のように構成されているので、電動駆動
時には、前記超音波モータにより、前記第二の伝達手段
を介して、前記光学部材を移動させ、手動操作時には、
前記手動操作部材の操作力を、前記第二の伝達手段を介
して、前記光学部材を移動させるように作用する。
時には、前記超音波モータにより、前記第二の伝達手段
を介して、前記光学部材を移動させ、手動操作時には、
前記手動操作部材の操作力を、前記第二の伝達手段を介
して、前記光学部材を移動させるように作用する。
したがって、手動切り換え時に、前記ステータと前記移
動体は離間することはないので、その間にゴミ等が入り
込むことはなく、それらの接触面が傷つくこともない。
動体は離間することはないので、その間にゴミ等が入り
込むことはなく、それらの接触面が傷つくこともない。
(実施例) 以下本発明の一実施例として自動焦点整合用レンズ構体
について説明する。
について説明する。
第1図は、焦点整合用光学系(以下第1光学系と呼ぶ)
10が、表面波モータの回動力によって駆動される自動モ
ード(以下Aモードと呼ぶ)の状態を示すもので、モー
ド切換え手段20がAモードに設定されている。
10が、表面波モータの回動力によって駆動される自動モ
ード(以下Aモードと呼ぶ)の状態を示すもので、モー
ド切換え手段20がAモードに設定されている。
第1光学系10はレンズ保持筒12に固定されていて、レン
ズ保持筒12の内側にはヘリコイドネジ12aが設けられ、
ヘリコイドネジ12aはレンズ保持固定筒18のヘリコイド
ネジ18aと噛み合っている。また、レンズ保持筒12の外
側には円周の数ケ所に光軸方向に直線状の凸部12bが設
けられ、表面波モータVの回転子1に設けられた光軸方
向の直進溝1aと嵌合している。表面波モータVの外周面
と固定筒19の内面との間には、Aモード時に表面波モー
タVを固定筒19に圧接固定するための円環14と付勢ばね
部材15、および手動モード(以下Mモードと呼ぶ)時に
手動環17により表面波モータVをレンズ保持筒12の円周
方向に回転可能な状態にするための円環13と付勢ばね部
材16が表面波モータVに対して光軸方向および円周方向
に摺動可能に嵌合している。モード切換え手段20は、円
環に形成されており、固定筒19にその外周面を光軸方向
に摺動可能なように配置され、円環14にネジ22により固
定筒19の長孔19aを介して固定されている。このモード
切換え手段20には、Aモード及びMモードに切換えられ
た際に該モードを固定するためのストッパー21が設けら
れている。このストッパー21は、モード切換え部材20を
固定筒19に固定するために、モード切換え部材20に付勢
ばね29を介して設けられている。
ズ保持筒12の内側にはヘリコイドネジ12aが設けられ、
ヘリコイドネジ12aはレンズ保持固定筒18のヘリコイド
ネジ18aと噛み合っている。また、レンズ保持筒12の外
側には円周の数ケ所に光軸方向に直線状の凸部12bが設
けられ、表面波モータVの回転子1に設けられた光軸方
向の直進溝1aと嵌合している。表面波モータVの外周面
と固定筒19の内面との間には、Aモード時に表面波モー
タVを固定筒19に圧接固定するための円環14と付勢ばね
部材15、および手動モード(以下Mモードと呼ぶ)時に
手動環17により表面波モータVをレンズ保持筒12の円周
方向に回転可能な状態にするための円環13と付勢ばね部
材16が表面波モータVに対して光軸方向および円周方向
に摺動可能に嵌合している。モード切換え手段20は、円
環に形成されており、固定筒19にその外周面を光軸方向
に摺動可能なように配置され、円環14にネジ22により固
定筒19の長孔19aを介して固定されている。このモード
切換え手段20には、Aモード及びMモードに切換えられ
た際に該モードを固定するためのストッパー21が設けら
れている。このストッパー21は、モード切換え部材20を
固定筒19に固定するために、モード切換え部材20に付勢
ばね29を介して設けられている。
固定筒19は、固定胴27に固定され、固定筒19にはレンズ
保持筒12の円周方向の回転(光軸方向の移動量)を制限
するためのストッパー24が設けられている。そして、レ
ンズ保持筒12にはストッパー24と当接するピン23が設け
られている。また、レンズ保持筒12には被写体距離を示
す目盛板25が固定されている。26は距離目盛用窓であ
る。固定胴27にはレンズ構体をカメラ等に取り付けるた
めのマウント28(バヨネットマウントあるいはスクリュ
ーマウント)が固定されている。11は第1光学系10とは
別の光学系(以下、第2光学系と呼ぶ)である。
保持筒12の円周方向の回転(光軸方向の移動量)を制限
するためのストッパー24が設けられている。そして、レ
ンズ保持筒12にはストッパー24と当接するピン23が設け
られている。また、レンズ保持筒12には被写体距離を示
す目盛板25が固定されている。26は距離目盛用窓であ
る。固定胴27にはレンズ構体をカメラ等に取り付けるた
めのマウント28(バヨネットマウントあるいはスクリュ
ーマウント)が固定されている。11は第1光学系10とは
別の光学系(以下、第2光学系と呼ぶ)である。
第2図は、第1光学系10が手動環17によって駆動される
Mモードの状態を示すもので、モード切換え手段20がM
モードに設定されている。第2図は主要部分のみ実線で
示し他は第1図と同様である。
Mモードの状態を示すもので、モード切換え手段20がM
モードに設定されている。第2図は主要部分のみ実線で
示し他は第1図と同様である。
第3図は本実施例における表面波モータVを示したもの
で、1が回転子、2が固定子、3が圧電素子、4が緩衝
材、5が薄い円板、6が付勢部材、7がボールベアリン
グ等、そして、8および9は、回転子1が回転可能で、
固定子2、圧電素子3、緩衝材4、薄い円板および付勢
部材6が固定されるように設けられた外筒である。すな
わち、第3図において、外筒9に回転子1と固定子2と
を摩擦接触させるための付勢部材6及び円板5を固設
し、この円板5上に圧電素子3を効率よく振動させるた
めの緩衝材4及び圧電素子3及び固定子2を順に固定し
ている。この固定子2と摩擦接触した回転子1は、ベア
リング7を介して外筒8,9に対して自在に回転可能なよ
うに設けられている。外筒8と9は、前記部品7,1,2,3,
4,5,6を挾み込むと共に固設され、表面波モータVが構
成されている。
で、1が回転子、2が固定子、3が圧電素子、4が緩衝
材、5が薄い円板、6が付勢部材、7がボールベアリン
グ等、そして、8および9は、回転子1が回転可能で、
固定子2、圧電素子3、緩衝材4、薄い円板および付勢
部材6が固定されるように設けられた外筒である。すな
わち、第3図において、外筒9に回転子1と固定子2と
を摩擦接触させるための付勢部材6及び円板5を固設
し、この円板5上に圧電素子3を効率よく振動させるた
めの緩衝材4及び圧電素子3及び固定子2を順に固定し
ている。この固定子2と摩擦接触した回転子1は、ベア
リング7を介して外筒8,9に対して自在に回転可能なよ
うに設けられている。外筒8と9は、前記部品7,1,2,3,
4,5,6を挾み込むと共に固設され、表面波モータVが構
成されている。
次に本実施例の動作について、第1図および第2図を用
いて説明する。
いて説明する。
<自動モード(Aモード)> Aモードは、付勢ばね部材29によって円周方向外側に付
勢されるように設けられたモード切換え手段20のストッ
パー21を押し込み、このモード切換え手段20をマウント
28の方向(以下、後方とする)にスライドさせることに
より、表面波モータV(すなわち、外筒9)を固定筒19
にばね15の付勢力を用いて円環14によって圧接固定する
ことで設定される。この時、モード切換え手段20が後方
に移動することにより、不図示の機構によって自動焦点
整合用の制御機構(表面波モータVの電源等…以下制御
機構と呼ぶ)が作動する。このばね15の付勢力は、前記
制御機構に基づきレンズ保持筒12が表面波モータVによ
り駆動されても表面波モータVが固定筒19内で回転する
ことのないように、表面波モータVの外筒9と固定筒19
との圧接面での摩擦力が生じるように設定されている。
表面波モータVは固定筒19に圧接された状態となるの
で、表面波モータの外筒8,9も固定された状態となる。
ここで、不図示の制御機構によって表面波モータVに電
源が供給され固定子2に表面進行波が発生するので回転
子1が円周方向に回転する。したがって、回転子1は固
定筒19に対して回転することとなり、その回転は光軸方
向に移動可能に嵌合している回転子1の直進溝1aとレン
ズ保持筒12の凸部12bによって、レンズ保持筒12に伝達
される。そして、レンズ保持筒12とレンズ保持固定筒18
はヘリコイドネジ12aおよび18aで噛み合っているので、
レンズ保持筒12はレンズ保持固定筒18に対して前後に移
動し焦点整合が行われる。尚、レンズ保持筒12が回転子
1の回動力で駆動される時は手動環17と表面波モータV
の外筒8とは接触していないため、手動環17は、レンズ
保持筒12の動作とは無関係な状態になっている。
勢されるように設けられたモード切換え手段20のストッ
パー21を押し込み、このモード切換え手段20をマウント
28の方向(以下、後方とする)にスライドさせることに
より、表面波モータV(すなわち、外筒9)を固定筒19
にばね15の付勢力を用いて円環14によって圧接固定する
ことで設定される。この時、モード切換え手段20が後方
に移動することにより、不図示の機構によって自動焦点
整合用の制御機構(表面波モータVの電源等…以下制御
機構と呼ぶ)が作動する。このばね15の付勢力は、前記
制御機構に基づきレンズ保持筒12が表面波モータVによ
り駆動されても表面波モータVが固定筒19内で回転する
ことのないように、表面波モータVの外筒9と固定筒19
との圧接面での摩擦力が生じるように設定されている。
表面波モータVは固定筒19に圧接された状態となるの
で、表面波モータの外筒8,9も固定された状態となる。
ここで、不図示の制御機構によって表面波モータVに電
源が供給され固定子2に表面進行波が発生するので回転
子1が円周方向に回転する。したがって、回転子1は固
定筒19に対して回転することとなり、その回転は光軸方
向に移動可能に嵌合している回転子1の直進溝1aとレン
ズ保持筒12の凸部12bによって、レンズ保持筒12に伝達
される。そして、レンズ保持筒12とレンズ保持固定筒18
はヘリコイドネジ12aおよび18aで噛み合っているので、
レンズ保持筒12はレンズ保持固定筒18に対して前後に移
動し焦点整合が行われる。尚、レンズ保持筒12が回転子
1の回動力で駆動される時は手動環17と表面波モータV
の外筒8とは接触していないため、手動環17は、レンズ
保持筒12の動作とは無関係な状態になっている。
<手動モード(Mモード)> Mモードはモード切換え手段20を前方へスライドさせる
ことによって設定される。モード切換え手段20を前方へ
スライドさせると円環14がスライドし、バネ15および16
が押し縮められる。その際にバネ15は固定筒19の一部に
当接しているが、バネ16は円環13を前方へ付勢する。円
環13が前方へ付勢されると表面波モータVの外筒が手動
環17に当接するまで前方へ移動する。そして、モード切
換え手段20がさらに前方へスライドするとストッパー21
が付勢ばね部材29によってレンズ構体径方向外側に付勢
され、固定筒19に設けた穴19bに落ち込みモード切換え
手段20がMモードに固定される。この時、モード切換え
手段20及び円環14の移動によるバネ16の付勢力は、手動
環17と外筒8の接触面の摩擦力がレンズ保持筒12を駆動
する駆動力より大きくなるように設定されればよい。ま
た、表面波モータVへの電源はモード切換え手段20がM
モードに設定されることによって“OFF"になるので、表
面波モータVは作動せず、回転子1と固定子2とは付勢
手段6によって強く押付けられたままの状態である。し
たがって、回転子1の動作は、固定子2との摩擦接合に
よって固定子2と一体的に動作することになる。ここ
で、手動環17を回動させると、手動環17に圧接されてい
る表面波モータVが手動環17に従って回動する。そし
て、外筒8,9は固定子2を固定し、回転子1が固定子2
と圧接され摩擦力にて固定されているので、手動環17の
回動は回転子1に伝達されることになる。そして、回転
子1の回動がレンズ保持筒12に伝達される。この時、表
面波モータVが円環13および14に対してなめらかに回動
できるように、表面波モータVと円環13,14との間に不
図示のベアリング等を設け、手動環17による外筒8,9の
駆動をなめらかにしている。また、表面波モータVと円
環13が円環14に対して一体で回動するように構成しても
良いことは言うまでもない。
ことによって設定される。モード切換え手段20を前方へ
スライドさせると円環14がスライドし、バネ15および16
が押し縮められる。その際にバネ15は固定筒19の一部に
当接しているが、バネ16は円環13を前方へ付勢する。円
環13が前方へ付勢されると表面波モータVの外筒が手動
環17に当接するまで前方へ移動する。そして、モード切
換え手段20がさらに前方へスライドするとストッパー21
が付勢ばね部材29によってレンズ構体径方向外側に付勢
され、固定筒19に設けた穴19bに落ち込みモード切換え
手段20がMモードに固定される。この時、モード切換え
手段20及び円環14の移動によるバネ16の付勢力は、手動
環17と外筒8の接触面の摩擦力がレンズ保持筒12を駆動
する駆動力より大きくなるように設定されればよい。ま
た、表面波モータVへの電源はモード切換え手段20がM
モードに設定されることによって“OFF"になるので、表
面波モータVは作動せず、回転子1と固定子2とは付勢
手段6によって強く押付けられたままの状態である。し
たがって、回転子1の動作は、固定子2との摩擦接合に
よって固定子2と一体的に動作することになる。ここ
で、手動環17を回動させると、手動環17に圧接されてい
る表面波モータVが手動環17に従って回動する。そし
て、外筒8,9は固定子2を固定し、回転子1が固定子2
と圧接され摩擦力にて固定されているので、手動環17の
回動は回転子1に伝達されることになる。そして、回転
子1の回動がレンズ保持筒12に伝達される。この時、表
面波モータVが円環13および14に対してなめらかに回動
できるように、表面波モータVと円環13,14との間に不
図示のベアリング等を設け、手動環17による外筒8,9の
駆動をなめらかにしている。また、表面波モータVと円
環13が円環14に対して一体で回動するように構成しても
良いことは言うまでもない。
以上のようにして手動環17を回動させることによってレ
ンズ保持筒12が回動され焦点整合が行われることにな
る。
ンズ保持筒12が回動され焦点整合が行われることにな
る。
なお、Aモード時に表面波モータの回動によりレンズ保
持筒12を駆動し、Mモード時に表面波モータの回転子
1、固定子2、圧電素子3、緩衝材4、薄い円板5、付
勢部材6および外筒8,9が一体となって回動しレンズ保
持筒12を駆動するためには、 外筒9と固定筒19間の摩擦力をA 回転子1と固定子2間の摩擦力をB 手動環17と外筒8間の摩擦力をC レンズ保持筒12の駆動に要する力をD 表面波モータの発生トルクをT とすると、Aモード時には、A>T>D、又Mモード時
には、B>C>DあるいはC>B>Dなる条件を満たす
必要がある。
持筒12を駆動し、Mモード時に表面波モータの回転子
1、固定子2、圧電素子3、緩衝材4、薄い円板5、付
勢部材6および外筒8,9が一体となって回動しレンズ保
持筒12を駆動するためには、 外筒9と固定筒19間の摩擦力をA 回転子1と固定子2間の摩擦力をB 手動環17と外筒8間の摩擦力をC レンズ保持筒12の駆動に要する力をD 表面波モータの発生トルクをT とすると、Aモード時には、A>T>D、又Mモード時
には、B>C>DあるいはC>B>Dなる条件を満たす
必要がある。
以上のように本実施例によれば、表面波モータVを用い
たレンズ構体において、Aモード時には表面波モータV
の構成要素のうち回転子1のみが回転運動し、その他の
要素はレンズ構体に対して固定され、Mモード時には表
面波モータVの構成要素の全てが一体となり、手動環17
の動きと連動するように構成され、Mモード時に表面波
モータの回転子1と固定子2を離間させることなく、そ
して、回転子1と固定子2との摩擦力がレンズ保持筒12
の駆動力を上回るよう構成されているので手動環17の回
動で第1光学系を駆動し、焦点整合を行うことができ、
且つ回転子1と固定子2の接触面を必要以上に摩耗させ
たり傷つけたりすることを防止する効果が得られる。更
に、表面波モータVは、第3図の如くユニット型に構成
されているので、表面波モータの調整をレンズ構体に組
込む前に行うことが可能であり且つレンズ構体の組み立
て等も簡単になるという利点がある。
たレンズ構体において、Aモード時には表面波モータV
の構成要素のうち回転子1のみが回転運動し、その他の
要素はレンズ構体に対して固定され、Mモード時には表
面波モータVの構成要素の全てが一体となり、手動環17
の動きと連動するように構成され、Mモード時に表面波
モータの回転子1と固定子2を離間させることなく、そ
して、回転子1と固定子2との摩擦力がレンズ保持筒12
の駆動力を上回るよう構成されているので手動環17の回
動で第1光学系を駆動し、焦点整合を行うことができ、
且つ回転子1と固定子2の接触面を必要以上に摩耗させ
たり傷つけたりすることを防止する効果が得られる。更
に、表面波モータVは、第3図の如くユニット型に構成
されているので、表面波モータの調整をレンズ構体に組
込む前に行うことが可能であり且つレンズ構体の組み立
て等も簡単になるという利点がある。
上記実施例においては、駆動される光学系を焦点整合用
光学系としたが、表面波モータあるいは手動にて駆動さ
れる光学系は光軸方向あるいは円周方向に動作する光学
系であれば良く焦点整合用光学系に限られるものではな
い。また、表面波モータに取付けられた外筒8,9は、表
面波モータの内側に取付けられる内筒としても良く、こ
の場合には回転子1の形状を、回転子1の外周に光軸方
向の直進溝を設けるようにすればよく、回転子1と固定
子2の動作が、回転子1と固定子2とが一体で動く状態
と固定子2は不動で、回転子1のみが動く状態の両方の
状態が得られる機構であれば良い。
光学系としたが、表面波モータあるいは手動にて駆動さ
れる光学系は光軸方向あるいは円周方向に動作する光学
系であれば良く焦点整合用光学系に限られるものではな
い。また、表面波モータに取付けられた外筒8,9は、表
面波モータの内側に取付けられる内筒としても良く、こ
の場合には回転子1の形状を、回転子1の外周に光軸方
向の直進溝を設けるようにすればよく、回転子1と固定
子2の動作が、回転子1と固定子2とが一体で動く状態
と固定子2は不動で、回転子1のみが動く状態の両方の
状態が得られる機構であれば良い。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、手動操作による撮影レン
ズの焦点調節時に超音波モータの移動体とステータとを
離間させることなく、移動体とステータとの摩擦力を利
用して手動操作部材の操作力を撮影レンズに伝達させる
ことができるので、移動体とステータとの間にゴミ等が
入り込むことはなく、移動体とステータとの接触面が傷
つくことはない。
ズの焦点調節時に超音波モータの移動体とステータとを
離間させることなく、移動体とステータとの摩擦力を利
用して手動操作部材の操作力を撮影レンズに伝達させる
ことができるので、移動体とステータとの間にゴミ等が
入り込むことはなく、移動体とステータとの接触面が傷
つくことはない。
第1図及び第2図は、本発明によるレンズ構体の一実施
例の断面図、第3図は前記レンズ構体に内蔵された表面
波モータの斜視図である。 (主要部分の符号の説明) 1……回転子(移動体)、2……固定子(ステータ) 8,9……外筒、V……表面波モータ、13,14……円環、17
……手動環、20……モード切換え手段、
例の断面図、第3図は前記レンズ構体に内蔵された表面
波モータの斜視図である。 (主要部分の符号の説明) 1……回転子(移動体)、2……固定子(ステータ) 8,9……外筒、V……表面波モータ、13,14……円環、17
……手動環、20……モード切換え手段、
Claims (1)
- 【請求項1】超音波モータにより光学部材を移動する光
学部材移動装置において、 超音波振動を発生するステータと、 前記超音波振動により駆動される移動体と、 前記ステータに前記移動体を摩擦接触させるために、互
いに近接する方向に加圧する加圧手段と、 電動手動切り換え手段と、 電動切り換え時には前記ステータに前記超音波振動を発
生させ、手動切り換え時には前記ステータに前記超音波
振動を発生させないように制御する制御手段と、 外部操作可能な手動操作部材と、 前記電動切り換え時には前記移動体の移動を前記光学部
材に伝達する第一の伝達手段と、 前記手動切り換え時には前記手動操作部材の操作力を、
前記加圧手段の加圧力により前記移動体と前記ステータ
とを相対移動させることなく、前記光学部材に伝達する
第二の伝達手段とを有することを特徴とする光学部材移
動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59208786A JPH0664224B2 (ja) | 1984-10-04 | 1984-10-04 | 光学部材移動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59208786A JPH0664224B2 (ja) | 1984-10-04 | 1984-10-04 | 光学部材移動装置 |
Related Child Applications (3)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5252501A Division JPH06303784A (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 超音波モータ |
JP5252500A Division JPH06194557A (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-14 | 超音波モータ |
JP5252502A Division JPH06217566A (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-14 | 超音波モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6186718A JPS6186718A (ja) | 1986-05-02 |
JPH0664224B2 true JPH0664224B2 (ja) | 1994-08-22 |
Family
ID=16562081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59208786A Expired - Lifetime JPH0664224B2 (ja) | 1984-10-04 | 1984-10-04 | 光学部材移動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0664224B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2503997B2 (ja) * | 1986-09-16 | 1996-06-05 | 株式会社ニコン | レンズ鏡筒 |
JPS63172205A (ja) * | 1987-01-12 | 1988-07-15 | Nikon Corp | レンズ鏡筒 |
JPH01114814A (ja) * | 1987-10-28 | 1989-05-08 | Olympus Optical Co Ltd | 内視鏡 |
JP2956099B2 (ja) * | 1989-03-27 | 1999-10-04 | 株式会社ニコン | レンズ鏡筒 |
JP2990795B2 (ja) * | 1990-11-27 | 1999-12-13 | 株式会社ニコン | 表面波モータを用いたレンズ鏡筒 |
DE69211174T2 (de) * | 1991-02-14 | 1996-10-10 | Nippon Kogaku Kk | Zoomobjektivtubus |
JP2551329B2 (ja) * | 1993-06-15 | 1996-11-06 | 株式会社ニコン | レンズ鏡筒 |
JP4653509B2 (ja) | 2004-04-02 | 2011-03-16 | オリンパス株式会社 | 移動装置および光学部材移動装置 |
JP4537866B2 (ja) * | 2005-02-28 | 2010-09-08 | 日本電産サンキョー株式会社 | レンズ駆動装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59101608A (ja) * | 1982-12-03 | 1984-06-12 | Canon Inc | 駆動装置 |
JPS59111624A (ja) * | 1982-12-17 | 1984-06-27 | Canon Inc | レンズ鏡筒 |
-
1984
- 1984-10-04 JP JP59208786A patent/JPH0664224B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6186718A (ja) | 1986-05-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |