JPH0663654A - 寄せ曲げ加工装置 - Google Patents

寄せ曲げ加工装置

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Publication number
JPH0663654A
JPH0663654A JP24723792A JP24723792A JPH0663654A JP H0663654 A JPH0663654 A JP H0663654A JP 24723792 A JP24723792 A JP 24723792A JP 24723792 A JP24723792 A JP 24723792A JP H0663654 A JPH0663654 A JP H0663654A
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JP
Japan
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cam
bending
guide
die
blade portion
Prior art date
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Application number
JP24723792A
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English (en)
Inventor
Masaharu Ochiai
聖春 落合
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH0663654A publication Critical patent/JPH0663654A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 曲げ加工及び寄せ曲げ加工を一工程のプレス
加工により行うこと。 【構成】 、上型15を下降するという一つの動作によ
り、上吊りカム22が上型16に対して摺動しながら下型15
に形成した傾斜面31に案内されて移動させられることに
より曲げ刃部25を寄せ曲げ角度θ方向に移動させる動作
および駆動用カム32を移動させこの駆動カム32の移動に
より案内カム駆動用カム43を移動し、この案内カム駆動
用カム43の移動により案内カム49を下型15に対して定置
させる動作を同時に行うようにしる。これにより、曲げ
刃部25と寄せ曲げ刃部58との間で寄せ曲げフランジを加
工することができる。そして脱型時において、寄せ曲げ
刃部58の面に沿って摺動するサブリフタプレート53を下
型に設けたので、寄せ曲げ加工された寄せ曲げフランジ
を確実に支持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、曲げ加工および寄せ曲
げ加工を一工程のプレス加工によってできるようにした
寄せ曲げ加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プレス加工製品にあっては図10に示すよ
うに上型の下降方向Pに対して角度θだけ内側に折り曲
げ(以下この折り曲げを寄せ曲げという)た寄せ曲げフ
ランジ1や上型下降方向Pと同一の方向に折り曲げ(以
下この折り曲げを単に曲げという)た曲げフランジ2の
部分が存在する場合がある。そして、図9に示すように
一つのワークWに対して(イ)の部分が寄せ曲げフラン
ジ部であり(ロ)の部分が曲げフランジ部分といった具
合にプレス加工しなければならない場合がある。
【0003】そして、このように寄せ曲げフランジ1お
よび曲げフランジ2をプレス加工した後にワークWを取
り出す場合に、寄せ曲げフランジ1および曲げフランジ
2を支持するためのサブリフタが必要になる。また、こ
のワークWの取り出しに際して寄せ曲げフランジ1にあ
っては寄せ曲げフランジ1の寄せ曲げ角度θに一致した
矢印X方向にサブリフタを用いて脱型しなければならな
い。もしも、この脱型方向が矢印X方向に一致しない場
合にはフランジ1を変形させてしまい不良品となって歩
留を低下させる原因になる。
【0004】従来の寄せ曲げフランジ部分を有するプレ
ス製品の加工は図6および図7に示すように、先ず第一
の工程(I) でワークWのフランジ部以外の外形3をプレ
ス加工する絞り工程を行い、次に第二の工程(II)でワ
ークの縁4を形成するための外形抜き工程を行い、次に
第三の工程(III) で曲げフランジ5を形成して図7(II
I) に示すように製品の外形を形成する曲げ工程を行
い、次に第四の工程(IV)で曲げフランジ5を寄せ曲げし
て寄せ曲げフランジ1を形成する寄せ曲げ工程を行う。
この四つの工程により図7の(IV)に示すような寄せ曲げ
フランジ部(イ)を備えた製品を得るようにしている。
【0005】そして、従来の寄せ曲げ加工のプレス型は
図5(実開平1ー118822号公報)に示すように、
ボルスタ14に内蔵された駆動装置によりシリンダ13を作
動して第二突き上げカム10を突き上げることにより案内
カム8を型ブロック11に定置させ、上記第三の曲げ工程
でプレス加工されたワークWをこの案内カム8の上に投
入し、図示省略の油圧シリンダによりパッド6を矢印A
方向に移動してワークWの曲げ加工をした部分を挟持す
る。次に、加工カム7を図示省略の油圧シリンダにより
矢印A方向に移動し第四の工程である寄せ曲げ加工を行
う。寄せ曲げ加工完了後に、第二突き上げカム10を所定
の位置まで下降し第一突き上げカム9をシリンダ12によ
り突き上げる。これにより、先ず、傾斜面 701と 901と
が摺動して加工カム7は矢印Aとは反対方向に移動さ
れ、続いて傾斜面 902と 802とが摺動して案内カム8が
寄せ曲げ方向(図面に対して右側)に移動して脱型され
るようになっている。
【0006】このように四つの工程のうち第三の工程(I
II) である曲げ工程と、第四の工程(IV)である寄せ曲げ
工程を二工程に分けているのは寄せ曲げ角度θが上型下
降方向P(図10参照)に対して同一方向ではないので、
上型下降方向Pと同一方向である曲げフランジ部と寄せ
曲げフランジ部とを同時に加工することができないから
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の寄せ曲げプ
レス加工にあっては第三の工程(III) である曲げ工程
と、第四の工程(IV)である寄せ曲げ工程を二工程に分け
て曲げフランジ部と寄せ曲げフランジ部とをプレス加工
していたので、プレス型の数が多くなって一つのプレス
製品を作るための型費が高くなり、また、プレス型を保
管するための広いスペースが必要になって、プレス型の
保全費が高くなるという問題がある。
【0008】また、このように二工程を必要とするの
で、プレス加工するための段取りに多くの時間を要して
プレス装置の稼働率が低下すると共に、生産性が低いと
いう問題がある。そして、寄せ曲げ加工の部分には案内
カム、加工カムおよびパッドが集中し、図5の場合には
突き上げカムが必要であるので、この部分に更にフラン
ジを支持するためのサブリフタを配設するのは構造上困
難であり、脱型時にフランジを変形するなどして不良品
発生の可能性が高いという問題がある。
【0009】本発明は曲げ加工および寄せ曲げ加工を一
工程のプレス加工によってできるようにし、かつ、適切
なサブリフタを配設して上記問題を解決した寄せ曲げ加
工装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る手段は、上下動自在に配設された上型と
該上型に対向して固設された下型とを設け、前記上型に
はスライド可能にパッドを設けると共に該上型に対して
スライド自在に上吊りカムを吊設し、該上吊りカムの一
端に寄せ曲げ加工をするための曲げ刃部を形成すると共
に他端に該曲げ刃部の寄せ曲げ角度に等しい傾斜角度の
スライド面を形成し、一方前記下型には前記上吊りカム
の他端に形成したスライド面を案内する傾斜面を形成す
ると共に、前記上型に設けたパッドに対応して移動可能
な案内カム、該案内カムを移動させるために下型に対し
て摺動可能に設けた案内カム駆動用カム、および該案内
カム駆動用カムを移動させるため下型に対して摺動可能
な駆動カムを設け、該駆動カムの端部と前記上吊りカム
の端部とが互いに摺接可能な摺接面を駆動カムおよび前
記上吊りカムのそれぞれに形成すると共に前記案内カム
に前記上吊りカムの一端に形成した曲げ刃部に対応して
同一の寄せ曲げ角度にした寄せ曲げ刃部を形成し、該寄
せ曲げ刃部の面に沿って摺動するサブリフタプレートを
下型に設けたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明はこのように構成したので、次の通りの
作用がある。すなわち、上下動自在に配設された上型に
はスライド可能にパッドを設けると共にこの上型に対し
てスライド自在に上吊りカムを吊設し、この上吊りカム
の他端にスライド面を形成し、一方前記上型に対向して
固設された下型には前記上吊りカムの他端に形成したス
ライド面を案内する傾斜面を形成すると共に、前記上型
に設けたパッドに対応して移動可能な案内カムを設けた
ので、上型を下降することにより上吊りカムは上型に対
してスライドしながら下型に形成された傾斜面に案内さ
れて移動すると共に、パッドは下型に設けられた案内カ
ムに対応して下降しワークを挟持することが可能にな
る。
【0012】このように、上吊りカムが上型に対してス
ライドしながら下型に形成された傾斜面に案内されて移
動し、かつ、上吊りカムに形成されたスライド面が曲げ
刃部の寄せ曲げ角度に等しい傾斜角度になっているの
で、上吊りカムの一端に寄せ曲げ加工をするために設け
られた曲げ刃部を寄せ曲げ角度と同一方向に移動させる
ことが可能になる。
【0013】このように上吊りカムに設けられた曲げ刃
部が寄せ曲げ角度と同一方向に移動させられ、かつ、こ
の曲げ刃部に対応して下型に設けた案内カムに前記上吊
りカムの一端に形成した曲げ刃部に対応して同一の寄せ
曲げ角度にした寄せ曲げ刃部を形成したので、この寄せ
曲げ刃部と曲げ刃部とはそれぞれの寄せ曲げ角度に形成
された面の平行性を保って移動させることが可能にな
る。
【0014】このように寄せ曲げ刃部と曲げ刃部とはそ
れぞれの寄せ曲げ角度に形成された面の平行性を保って
移動させることが可能であることと相まって、上型に設
けたパッドに対応して移動可能な案内カム、該案内カム
を移動させるために下型に対して摺動可能に設けた案内
カム駆動用カム、および該案内カム駆動用カムを移動さ
せるため下型に対して摺動可能な駆動カムを設け、該駆
動カムの端部と前記上吊りカムの端部とが互いに摺接す
る摺接面を駆動カムおよび前記上吊りカムのそれぞれに
形成したので、上型を下降すると駆動カムの端部と前記
上吊りカムの端部とが互いに摺接する摺接面により駆動
カムが移動し、この駆動カムの移動により案内カム駆動
用カムが移動させられ、この案内カム駆動用カムの移動
により案内カムが移動して、案内カムを下型に対して定
置させることが可能になる。
【0015】このように、上型を下降するという一つの
動作により、上吊りカムが上型に対して摺動しながら下
型に形成した傾斜面に案内されて移動させられることに
より曲げ刃部を寄せ曲げ角度と同一方向に移動させる動
作および駆動用カムを移動させこの駆動カムの移動によ
り案内カム駆動用カムを移動し、この案内カム駆動用カ
ムの移動により案内カムを下型に対して定置させる動作
を同時に行い、曲げ刃部と寄せ曲げ刃部との間の双方の
寄せ曲げ角度に形成された面の平行性を保って移動させ
ることが可能になる。そして脱型時において、寄せ曲げ
刃部の面に沿って摺動するサブリフタプレートを下型に
設けたので、寄せ曲げ下降された寄せ曲げフランジを支
持することが可能になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。型開きした状態を示す図1において、下
型15と上型16とが対向した状態で設けられており、上型
16にはスライドプレート19を介してパッド17が上型16の
上下方向と同一方向に移動可能なように設けられてい
る。18はワークを挟持する時にパッド17に押し付け力を
付与するための圧縮バネである。
【0017】上型16には所定の角度に傾斜した支持部20
が形成されており、この支持部20にはスライドプレート
21を介して上吊りカム22が摺動可能に吊設されている。
23は上吊りカム22をストッパ24に常時押し付ける方向に
弾性力を付与するための圧縮バネである。上吊りカム22
の一端には寄せ曲げ角度θの曲げ刃部25が設けられ、他
端には寄せ曲げ角度θに等しい角度に傾斜したスライド
プレート26が内蔵されている。上吊りカム22には押えプ
レート27、強制戻しプレート28、スライドプレート30が
設けられ、強制戻しプレート28には係合部29が形成され
ている。スライドプレート30はスライドプレート26に対
して略直角に設けられている。
【0018】下型15にはスライドプレート26が摺接する
摺接面31が寄せ曲げ角度θと同一角度に形成されてい
る。32は駆動カムであり、この駆動カム32の頂部には上
吊りカム22に設けられたスライドプレート30に摺接する
摺接面33が設けられると共に、上吊りカム22に設けられ
た強制戻しプレート28に形成された係合部29に係合する
突起部34が形成されている。駆動カム32には案内面35お
よび36が形成されている。38は駆動カム32をストッパ37
に常時押し付けるように弾性力を付与するための圧縮バ
ネである。39および40は下型15に対して駆動カム32を摺
動可能に支持するためのスライドプレートである。
【0019】下型15にはポンチ41が固定されており、こ
のポンチ41に明けられた孔42にはスライドプレート44を
介して案内カム駆動用カム43が移動可能に設けられてい
る。45は圧縮バネであり、駆動カム32に形成した案内面
35および36に案内カム駆動用カム43に形成した案内面47
を常時押し付けるように弾性力を付与するようにしてい
る。46は圧縮バネ45を保持するためにポンチ41に固定さ
れたプレートである。
【0020】ポンチ41に明けられた穴48には寄せ曲げ角
度θの角度に傾斜した状態で案内カム49がスライドプレ
ート50を介して移動可能に設けられている。案内カム49
の先端には寄せ曲げ角度θの面を形成して寄せ曲げ刃部
58(図4)が形成されている。案内カム駆動用カム43に
は段部51が設けられており、案内カム50の傾斜部52がこ
の段部51に係合するようになっている。ポンチ41に明け
られた穴にはサブリフタ54が移動可能に設けられ、この
サブリフタ54には案内カム49の寄せ曲げ角度θの傾斜面
に摺接するサブリフタプレート53が固定されており、サ
ブリフタ54は圧縮バネ55の弾性力により常時ストッパ56
に押し付けられるようになっている。
【0021】このように構成した本実施例の作用につい
て次に説明する。図1において型開きした状態でパッド
17とポンチ41との間に絞り加工したワークを投入する。
この型開きした状態では上吊りカム22に設けたスライド
プレート30と駆動カム32の頂部に形成した摺接面33とが
当接した状態になっている。この段階は図4の(I) で示
すように案内カム49が圧縮バネ57(図3)により引き下
げられた状態であり、サブリフタ54は圧縮バネ55により
押し出され、ストッパ56により係止された状態にある。
そしてワークWはポンチ41の上に投入されている。
【0022】次に図2に示すように上型16を下降する
と、駆動カム32の頂部に形成した摺接面33とスライドプ
レート30との間で摺接するようになっているので、圧縮
バネ38を押し縮めながら駆動カム38を移動させることが
可能になり、案内面36と47との摺接により案内カム駆動
用カム43を圧縮バネ45を押し縮めながら移動させること
が可能であり、段部51と傾斜面52とが係合して案内カム
49が圧縮バネ57を圧縮しながら押し出されて、案内カム
49を下型15に対して定置させることが可能になる。この
状態においては上吊りカム22に内蔵されたスライドプレ
ート26と下型15に形成した案内面31とが摺接し、強制戻
しプレート28に形成した係合部29が駆動カム32に設けた
突起34に係合する。
【0023】この状態から引き続き上型16を下降すると
図3に示すように、上吊りカム22はスライドプレート21
を介して摺動可能に上型16に吊設されているので、圧縮
バネ23を押し縮めながら下型15に形成した傾斜面31によ
りスライドプレート26を介して案内し、上吊りカム22を
移動させることが可能になる。この移動方向はスライド
プレート26の取り付け角度(下型15に形成された傾斜面
31の傾斜角度)が寄せ曲げ角度θと同一角度になってい
るので、上吊りカム22を寄せ曲げ角度θと同一方向に移
動させることが可能になり、これにより曲げ刃部25を寄
せ曲げ角度θと同一方向に移動させることが可能にな
る。
【0024】そして更に上型16を下降すると上吊りカム
22は圧縮バネ23を更に押し縮めながら引き続き傾斜面31
に案内されて寄せ曲げ角度θ方向に移動するので、曲げ
刃部25の寄せ曲げ角度θに形成された面と案内カム49の
寄せ曲げ角度θに形成された面とが互いに平行性を保っ
て重なり合うように移動させることが可能になる。そし
て同時に駆動カム32が圧縮バネ38を更に押し縮めて移動
し、案内カム駆動用カム43は駆動カム32の案内面35によ
り圧縮バネ45を更に押し縮めた状態で保持され、これに
より案内カム49も圧縮バネ57(図3)を押し縮めた状態
で下型15に対して定置された状態が保持される。この段
階においては図4の(II)に示すように、曲げ刃部25の
寄せ曲げ角度θに形成された面と案内カム49の寄せ曲げ
角度θに形成された面とが互いに平行性を保って重なり
合うように移動させることにより、曲げ刃部25と寄せ曲
げ刃部58(図4)とでワークWに寄せ曲げフランジ1を
プレス加工することが可能になると共に、押えプレート
27によりサブリフタプレート53が押されてサブリフタ54
が圧縮バネ55を押し縮めながら後退する。
【0025】このように、上型16を下降するという一つ
の動作により、上吊りカム22が上型16に対して摺動しな
がら下型15に形成した傾斜面31に案内されて移動させら
れることにより曲げ刃部25を寄せ曲げ角度θ方向に移動
させる動作と、駆動用カム32を移動させこの駆動カム32
の移動により案内カム駆動用カム43を移動し、この案内
カム駆動用カム43の移動により案内カム49を下型15に対
して定置させる動作を同時に行い、曲げ刃部25と案内カ
ム49との間の双方の寄せ曲げ角度に形成された面の平行
性を保って移動させ、曲げ刃部25と寄せ曲げ刃部58とで
寄せ曲げフランジ1をプレス加工することが可能にな
る。
【0026】このようにプレス加工が完了した後に、上
型16を上昇させると圧縮バネ45、57、38、23、56 の弾性力
により、案内カム49、案内カム駆動用カム43、サブリフ
タ54、駆動カム32および上吊りカム22が自動復帰する。
このそれぞれの圧縮バネの弾性力により自動復帰するに
際して、駆動カム32は強制戻しプレート28に設けた係合
部29と駆動カム32に形成した突起部34との係合により、
駆動カム32は上型16の上昇する力により強制的に復帰さ
れる。
【0027】また、図4の(III) に示すように案内カム
49は圧縮バネ57により寄せ曲げ角度θと同一方向に引き
下げられて復帰し、一方サブリフタ54は押えプレート27
の押し付け力が解放されて圧縮バネ55により押し出され
る方向に復帰し、かつ、サブリフタプレート53が案内カ
ム49の寄せ曲げ角度θに形成された面に摺接するように
なっているので、案内カム49およびサブリフタプレート
53を寄せ曲げ角度θ方向に移動させることが可能にな
り、寄せ曲げフランジ1を変形させることなく脱型する
ことが可能になる。
【0028】以上の説明は寄せ曲げフランジ1のプレス
加工を対象にして説明したが、上型16の下降方向と同一
の方向に曲げる曲げフランジは通常のプレス加工と同様
に容易に加工することができるので、ここでの説明は省
略する。したがって、寄せ曲げフランジ1の加工が可能
であるので、寄せ曲げフランジおよび曲げフランジを有
する製品であっても一回のプレス加工で寄せ曲げフラン
ジと曲げフランジを同時に加工することが可能になる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、上下
動自在に配設された上型にはスライド可能にパッドを設
けると共にこの上型に対してスライド自在に上吊りカム
を吊設し、この上吊りカムの他端にスライド面を形成
し、一方前記上型に対向して固設された下型には前記上
吊りカムの他端に形成したスライド面を案内する傾斜面
を形成すると共に、前記上型に設けたパッドに対応して
移動可能な案内カムを設けたので、上型を下降すること
により上吊りカムは上型に対してスライドしながら下型
に形成された傾斜面に案内されて移動すると共に、パッ
ドは下型に設けられた案内カムに対応して下降しワーク
を挟持することができる。
【0030】このように、上吊りカムが上型に対してス
ライドしながら下型に形成された傾斜面に案内されて移
動し、上吊りカムに形成されたスライド面が曲げ刃部の
寄せ曲げ角度に等しい傾斜角度になっているので、上吊
りカムの一端に寄せ曲げ加工をするために設けられた曲
げ刃部を寄せ曲げ角度と同一方向に移動させることがで
きる。
【0031】このように上吊りカムに設けられた曲げ刃
部が同一方向に移動させられ、かつ、この曲げ刃部に対
応して下型に設けた案内カムに前記上吊りカムの一端に
形成した曲げ刃部に対応して同一の寄せ曲げ角度にした
寄せ曲げ刃部を形成したので、この寄せ曲げ刃部と曲げ
刃部とはそれぞれの寄せ曲げ角度に形成された面の平行
性を保って移動させることができる。
【0032】このように寄せ曲げ刃部と曲げ刃部とはそ
れぞれの寄せ曲げ角度に形成された面の平行性を保って
移動させることができることと相まって、上型に設けた
パッドに対応して移動可能な案内カム、この案内カムを
移動させるために下型に対して摺動可能に設けた案内カ
ム駆動用カム、およびこの案内カム駆動用カムを移動さ
せるため下型に対して摺動可能な駆動カムを設け、この
駆動カムの端部と前記上吊りカムの端部とが互いに摺接
する摺接面を駆動カムおよび上吊りカムのそれぞれに形
成したので、上型を下降することにより駆動カムの端部
と前記上吊りカムの端部とが互いに摺接する摺接面によ
り駆動カムが移動し、この駆動カムの移動により案内カ
ム駆動用カムが移動させられ、この案内カム駆動用カム
の移動により案内カムが移動して、案内カムを下型に対
して定置させることができる。
【0033】このように、上型を下降するという一つの
動作により、上吊りカムが上型に対して摺動しながら下
型に形成した傾斜面に案内されて移動させられることに
より曲げ刃部を寄せ曲げ角度方向に移動させる動作、駆
動用カムを移動させこの駆動カムの移動により案内カム
駆動用カムを移動し、この案内カム駆動用カムの移動に
より案内カムを下型に対して定置させる動作を同時に行
い、曲げ刃部と寄せ曲げ刃部との間の双方の寄せ曲げ角
度に形成された面の平行性を保って移動させ寄せ曲げフ
ランジを加工することができる。そして脱型時におい
て、寄せ曲げ刃部の面に沿って摺動するサブリフタプレ
ートを下型に設けたので、寄せ曲げ加工された寄せ曲げ
フランジを確実に支持することができる。
【0034】このように、上型を下降することにより寄
せ曲げフランジおよび曲げフランジの加工ができるの
で、型の数が少なくて済み、型費および保全費を低減す
ると共に、プレス装置の稼働率および生産性を向上する
ことができる。また、寄せ曲げフランジを変形させるこ
となく脱型することができるので、歩留を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】型開きをした状態を示す本発明の一実施例の縦
断面図である。
【図2】図1の状態から型閉め途中の状態を示す縦断面
図である。
【図3】図2の状態から型閉めした状態を示す縦断面図
である。
【図4】寄せ曲げフランジの加工工程を示す図1におけ
る要部縦断面図である。
【図5】従来の寄せ曲げフランジを加工するプレス装置
の縦断面図である。
【図6】従来の寄せ曲げフランジの加工工程を示す模式
図である。
【図7】寄せ曲げフランジの加工工程の説明用図であ
る。
【図8】寄せ曲げフランジの加工の説明用図である。
【図9】寄せ曲げフランジ部と曲げフランジ部を有する
製品を平面図で示した説明用図である。
【図10】図9のAーA線における縦断面図である。
【符合の説明】
15 下型 16 上型 17 パッド 22 上吊りカム 25 曲げ刃部 26 スライドプレート 30 スライドプレート 31 傾斜面 32 駆動用カム 33 摺動面 43 案内カム駆動用カム 49 案内カム 53 サブリフタプレート 54 サブリフタ 58 寄せ曲げ刃部 θ 寄せ曲げ角度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下動自在に配設された上型と該上型に
    対向して固設された下型とを設け、前記上型にはスライ
    ド可能にパッドを設けると共に該上型に対してスライド
    自在に上吊りカムを吊設し、該上吊りカムの一端に寄せ
    曲げ加工をするための曲げ刃部を形成すると共に他端に
    該曲げ刃部の寄せ曲げ角度に等しい傾斜角度のスライド
    面を形成し、一方前記下型には前記上吊りカムの他端に
    形成したスライド面を案内する傾斜面を形成すると共
    に、前記上型に設けたパッドに対応して移動可能な案内
    カム、該案内カムを移動させるために下型に対して摺動
    可能に設けた案内カム駆動用カム、および該案内カム駆
    動用カムを移動させるため下型に対して摺動可能な駆動
    カムを設け、該駆動カムの端部と前記上吊りカムの端部
    とが互いに摺接可能な摺接面を駆動カムおよび前記上吊
    りカムのそれぞれに形成すると共に前記案内カムに前記
    上吊りカムの一端に形成した曲げ刃部に対応して同一の
    寄せ曲げ角度にした寄せ曲げ刃部を形成し、該寄せ曲げ
    刃部の面に沿って摺動するサブリフタプレートを下型に
    設けたことを特徴とする寄せ曲げ加工装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102744325A (zh) * 2012-06-27 2012-10-24 芜湖禾丰离合器有限公司 一种膜片翻边模
JP2015504006A (ja) * 2012-01-04 2015-02-05 ルボ インダストリーズ インコーポレイテッド 浮刻成型装置

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