JPH066362B2 - 樹脂コ−テイング複層成形防音材 - Google Patents

樹脂コ−テイング複層成形防音材

Info

Publication number
JPH066362B2
JPH066362B2 JP60187495A JP18749585A JPH066362B2 JP H066362 B2 JPH066362 B2 JP H066362B2 JP 60187495 A JP60187495 A JP 60187495A JP 18749585 A JP18749585 A JP 18749585A JP H066362 B2 JPH066362 B2 JP H066362B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
resin
air flow
flow resistance
soundproofing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60187495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6248546A (ja
Inventor
佳昭 渡辺
譲 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Tokushu Toryo Co Ltd filed Critical Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
Priority to JP60187495A priority Critical patent/JPH066362B2/ja
Publication of JPS6248546A publication Critical patent/JPS6248546A/ja
Publication of JPH066362B2 publication Critical patent/JPH066362B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は樹脂コーティング複層成形防音材に関し、更に
詳細には音源側に於て吸音性を有し総合的に遮音性を顕
現する壁材、天井材、間仕切り等に用いて有用なる樹脂
コーティング複層成形防音材に関する。
従来より建築物、工場等に於て石膏ボード、石綿スレー
ト板等が防音板として用いられているが、これら板材の
みで有効な防音効果を求めることは困難である。また遮
音構造として所定の空気層を設けたコンクリート構造等
が公知であり、かかる構造は遮音性についてはそれなり
の効果が認められるが、構造の構築が煩雑であり、工
期、経費等に於て未だ満足するものでない。
著しい騒音が公害としてとらえられる一方、社会生活の
向上に伴ない従来問題とならなかった音ですら社会問題
へ発展する例があるごとく、一般建築物、工場等を問わ
ず防音、騒音対策は大きな問題となっている。
本出願人は、かかる問題を解消せんと、以前に張り出し
部頂部の空気流れ抵抗値及び高さの限定した背後空気層
を有する成形体を取り付ける騒音処理法(特公昭54−19
094)、張り出し部頂部の空気流れ抵抗値を限定した背
後空気層を有する成形体の2枚を接合した吸音体(特公
昭54−2008)及び張り出し部頂部の空気流れ抵抗値を限
定した背後空気層を有する成形体を金属板等に取り付け
る防音板(特公昭54−8975)等を提案し、防音、騒音対
策に寄与した。しかしながら、例えば車両防音材にあっ
ては、省エネルギーのため車両の重量を軽減する必要が
生じ軽量化が要請されるに至った。かかる現状に鑑み、
本発明者らは防音効果を全く下げることなく嵩高性不織
布の目付量減による成形体の重量軽減をなし得、更に
は、成形体の重量をふやすことなく基材を嵩高くするこ
とにより、一層優れた防音効果を顕現し得る防音材を鋭
意研究の結果、表皮層部分で特定の空気流れ抵抗値のも
のを使用することにより可能となることを見出し本発明
に至ったものであり、 即ち、本発明の要旨は、 少なくとも表皮層及び嵩高性不織布層のいずれかに樹脂
をコーティングしてなる成形防音材であって、成形防音
材の張り出し部頂部の空気流れ抵抗値を表皮層に於て
は、20〜100c.g.s.rayls、嵩高性不織
布層に於ては、5〜200c.g.s.ralysと
し、成形防音材全体として、30〜300c.g.s.
raylsの張り出し部頂部の空気流れ抵抗値を有する
樹脂コーティング複層成形防音材にある。
本発明に用いる嵩高性不織布は加熱成形に供するもので
あり、加熱成形後の形保持性等を要するため結合剤とし
て熱硬化性合成樹脂を含有し、かつ嵩高性不織布に未硬
化の状態で散在していることを要するものである。この
用件を満たすならば主素材である不連続繊維材料として
は、動物性、植物性、鉱物性、合成樹脂性等より選ばれ
る1種もしくは2種以上を組み合わせて用いて良く、ま
た結合剤として熱可塑性合成樹脂を併用することも何ら
差し支えない。
一般的には厚さ8〜50m/m、面密度400〜4000g
/m2の嵩高性不織布であることが好ましい。
必要に応じて嵩高性不織布に不燃、難燃処理、防水処
理、撥水処理、毛羽立ち防止処理等を任意に施すことが
出来る。またこれらの処理は加熱成形後に行なっても何
ら差し支えない。例えばケイ酸ソーダ水溶液、シリコン
系、フッ素系等の撥水剤、有機リン化合物、有機硫黄ハ
ロゲン化合物、無機アンチモン・アミド化合物、フッ化
ケイ酸ソーダ等の防炎処理剤等の散布などがあげられ
る。
然るにかかる処理を施した場合に於ても処理後の嵩高性
不織布の成形体は、張り出し部頂部の空気流れ抵抗値を
5〜200c.g.s.raylsとする必要がある。かかる範囲
内であれば成形後の張り出し部頂部の表皮層部分での空
気流れ抵抗値の調節により、成形防音材として所望の空
気流れ抵抗値を顕現でき、併せて成形性、強度にも満足
する。
表皮層は、装飾性が必要であるが、吸音効果を充分に考
慮して材料を選択しなければならない。即ち、成形後の
張り出し部頂部の表皮層の空気流れ抵抗値が20〜10
0c.g.s.raylsであることを必要とし、この範囲にあら
ざれば成形防音材として満足な防音性かつ重量軽減を同
時になし得ず、従って通気性のない材料、例えば比較的
厚い塩化ビニル樹脂シート(塩ビレザーと通称される)
等を用いる場合には開孔部を設けることを必要とする。
好ましくは薄葉状不織布やクロス等であり、樹脂フィル
ムを用いるにあたっては、開孔部を設けない場合には厚
さが0.01m/m以下であることが好ましい。
樹脂は、表皮層及び嵩高性不織布のいずれにコーティン
グしてもよく、いずれにしてもフィルム成形後の空気流
れ抵抗が上記条件を満足することを必須とし、例えばポ
リ塩化ビニル系、ポリ酢酸ビニル系、ポリエチレン、ポ
リプロピレンもしくはこれらとアクリル酸、メタクリル
酸等の共重合体等が使用できる。
コーティングの方法としては、スプレー、ハケ、フロー
コーター、押し出し載置等でよい。
コーティングにより形成されるフィルムの厚みは10〜
50μ、好ましくは10〜35μであり、かかる範囲に
あることが本発明の目的を満足するに好都合となる。か
かるフィルムは、加熱加圧成形に際して開孔していても
よく、所望の空気流れ抵抗を満足するのであれば全く差
し支えのないことである。
表皮層、コーティングした樹脂及び嵩高性不織布層から
なる成形防音材の張り出し部頂部の空気流れ抵抗値は、
30〜300c.g.s.raylsとなすことが必要であり、こ
こで頂部と限定しているのは、張り出し部がその頂部に
於て平面ないしは、なだらかな曲面を想定しており、円
錐、角錐等であって頂部が鋭角である場合には張り出し
部の実質的に全域がかかる空気流れ抵抗値を有すべきで
ある。
張り出し部頂部の空気流れ抵抗値が30c.g.s.rayls未
満では満足な吸音効果が得がたく、また形保持性、剛性
に不十分であり防音材として実用に供しがたい。また3
00c.g.s.raylsを超えると多孔質吸音材としての特性
を失い防音材として実用的でなくなるおそれがあり不都
合である。
平坦部については空気流れ抵抗値の範囲は特に制限され
ず、防音材としての剛性、形保持性等よりして300c.
g.s.raylsを超えることはなんら差し支えない。形保持
性、剛性等が実用に供しうる範囲にあるならば平坦部の
空気流れ抵抗値もまた30〜300c.g.s.raylsとなす
ことが防音性の面で好ましい。
本発明に用いる成形体の張り出し部の形状、配置につい
ては任意であってよく、本発明を実施するに用いる成形
体として、該成形体を取り付ける基壁の形状を個々に考
慮することなく大量に生産する場合等にあっては、半球
状、角錐台状等の所定形状の張り出し部を規則正しくも
しくは不規則に配置せしめることは好都合であり、また
四角錐だいであって四斜面を凹面状とした張り出し部や
特定の模様や絵画状に張り出し部を設けることは騒音処
理効果を低下せしめることなく内装材としての装飾効果
をも得ることが出来て実用上好ましいことである。
本発明を実施するにあたっては、成形体をその平坦部分
で基壁に直接接触せしめて取り付けても良く、また支柱
等を介して基壁に取り付けることによっても良い。
取り付ける方法としては接着剤による方法、ビスやクリ
ップ止めによる方法等を任意に選択し得る。
基壁表面と該成形体の張り出し部の頂部内面までの距
離、即ち基壁と成形体の間に形成される空気層の厚さ
は、処理すべき騒音の周波数によって異なるが、5〜2
00m/mの範囲が好ましい。5m/m以下では背後空気層を
形成しがたく、従って吸音特性が著しく低下し騒音処理
効果が得られないおしれがあり、また200m/m以上の
場合吸音効果の増加が顕著でなくなる上に、空気の占有
率が大きくなり実用的でない。
本発明になる複層成形防音材の一体化の1方法として
は、嵩高性不織布上に樹脂をコーティングした表皮を載
置し、150〜250゜C、2〜20kg/cm2で加熱加圧成
形し、嵩高性不織布層の厚さを2〜15m/mとなせばよ
い。
以下の実施例を挙げ本発明のより詳細な理解に供する。
当然のことながら本発明は以下の実施例のみに限定され
るものではない。
実施例 1 落綿35重量部、反毛25重量部及びガラス繊維20重
量部にフェノール樹脂粉末20重量部を散布混合し、フ
リースを形成し、加熱炉で180゜Cに加熱し、厚さ21
m/m、面密度700g/m2の嵩高性不織布を得た。
この嵩高性不織布に成形後の頂部空気流れ抵抗が75c.
g.s.raylsで面密度が60g/m2の薄葉状不織布にポリエ
チレンをコーティングした一体化物を貼着し成形素材と
した。
比較例 1 落綿35重量部、反毛25重量部及びガラス繊維20重
量部にフェノール樹脂粉末20重量部を散布混合し、フ
リースを形成し、加熱炉で180゜Cに加熱し、厚さ36
m/m、面密度1650g/m2の嵩高性不織布を得た。
この嵩高性不織布上に成形後の頂部空気流れ抵抗が実質
的に0のサランクロスを貼着し成形素材とした。
実施例 2 実施例1と同様の成形素材を得た。
比較例 2 落綿35重量部、反毛25重量部及びガラス繊維20重
量部にフェノール樹脂粉末20重量部を散布混合し、フ
リースを形成し、加熱炉で180゜Cに加熱し、実施例1
と同様の嵩高性不織布上に頂部空気流れ抵抗が10のク
ロスを貼着し成形素材とした。
結果 実施例1、比較例1になる成形素材成型後の空気流
れ抵抗はいずれも120c.g.s.raylsであった(即ち、
防音効果は等しい)が1.2m2の成型品であるフードイ
ンシュレーターの重量は各々910g、1980gであ
り1070gの軽減をなした。
実施例2、比較例2になる成形素材成型後の空気流
れ抵抗は各々120c.g.s.rayls、40c.g.s.raylsであ
ったが、1.2m2の成型品であるフードインシュレータ
ーの重量はいずれも910gであった。以下の防音効果
の比較をする(吸音率を残響室法により測定)。
実施例2 比較例2 250Hz 40 35 500Hz 65 55 1000Hz 90 75 2000Hz 95 90 4000Hz 100 100 このように本発明になる複層成形防音材は重量軽減及び
防音効果の向上を顕現するものであった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも表皮層及び嵩高性不織布層のい
    ずれかに樹脂をコーティングしてなる成形防音材であっ
    て、成形防音材の張り出し部頂部の空気流れ抵抗を表皮
    層に於ては、20〜100c.g.s.ralys、嵩
    高性不織布層に於ては、5〜200c.g.s.ral
    ysとし、成形防音材全体として、30〜300c.
    g.s.ralysの張り出し部頂部の空気流れ抵抗値
    を有することを特徴とする樹脂コーティング複層成形防
    音材。
  2. 【請求項2】表皮層裏面に樹脂コーティングを行い10
    〜50μの厚さのフィルムを形成することにより、表皮
    層の空気流れ抵抗値を20〜100c.g.s.ral
    ysとしたことを特徴とする、特許請求の範囲第1項に
    記載された樹脂コーティング複層成形防音材。
  3. 【請求項3】嵩高性不織布層裏面に樹脂コーティングを
    行い10〜50μの厚さのフィルムを形成することによ
    り、嵩高性不織布層の空気流れ抵抗値を5〜200c.
    g.s.ralysとしたことを特徴とする、特許請求
    の範囲第1項に記載された樹脂コーティング複層成形防
    音材。
  4. 【請求項4】表皮層裏面及び嵩高性不織布層裏面の各々
    に樹脂コーティングを行い10〜50μの厚さのフィル
    ムを形成することにより、表皮層の空気流れ抵抗値を2
    0〜100c.g.s.ralys、及び嵩高性不織布
    層の空気流れ抵抗値を5〜200c.g.s.raly
    sとしたことを特徴とする、特許請求の範囲第1項に記
    載された樹脂コーティング複層成形防音材。
JP60187495A 1985-08-28 1985-08-28 樹脂コ−テイング複層成形防音材 Expired - Lifetime JPH066362B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60187495A JPH066362B2 (ja) 1985-08-28 1985-08-28 樹脂コ−テイング複層成形防音材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60187495A JPH066362B2 (ja) 1985-08-28 1985-08-28 樹脂コ−テイング複層成形防音材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6248546A JPS6248546A (ja) 1987-03-03
JPH066362B2 true JPH066362B2 (ja) 1994-01-26

Family

ID=16207061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60187495A Expired - Lifetime JPH066362B2 (ja) 1985-08-28 1985-08-28 樹脂コ−テイング複層成形防音材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH066362B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH049898A (ja) * 1990-04-27 1992-01-14 Nippon Tokushu Toryo Co Ltd 遮音材
JP4408320B2 (ja) * 2000-02-16 2010-02-03 日本特殊塗料株式会社 防音部品の製造方法
JP6566802B2 (ja) * 2015-05-14 2019-08-28 日本バイリーン株式会社 成形用繊維シート

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6051432B2 (ja) * 1981-06-20 1985-11-13 日本特殊塗料株式会社 車輛用成形防音材及び製造方法
JPS6021863B2 (ja) * 1981-06-24 1985-05-29 日本特殊塗料株式会社 耐水成形防音材
JPS583854A (ja) * 1981-07-01 1983-01-10 日本特殊塗料株式会社 車輛用軽量成形防音材及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6248546A (ja) 1987-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2802764A (en) Acoustical material
US4347912A (en) Airborne-sound-absorbing wall or ceiling paneling
US3583522A (en) Decorative acoustical panel construction
CA3010870C (en) Mineral fiber based ceiling tile
JPS61163846A (ja) 防音用多孔質複合物およびその製造方法
JP2007224705A (ja) カーペット層を有する室内建築用素材
JPH066362B2 (ja) 樹脂コ−テイング複層成形防音材
JP2017121779A (ja) 遮熱透湿防水シート及びその製造方法
JPS6319622B2 (ja)
JPS5869047A (ja) シート状物およびその製造方法
JPH0473960B2 (ja)
JPH0553623B2 (ja)
JPS61154936A (ja) 複層成形防音材
JPH1171837A (ja) 吸音板及びその製造方法
JP2000080732A (ja) セピオライト建築用材
EP0683280A1 (de) Schallabsorbierendes und thermisch isolierendes Bauteil
KR900008265B1 (ko) 판재의 방진(防振)처리방법
WO2019199264A1 (ru) Слоистая подложка для покрытий
KR100682464B1 (ko) 마감 판재
WO1993016245A1 (en) Plate for sound absorption and method for manufacturing such a plate
CN213572757U (zh) 一种防火阻燃性能的硅藻泥墙面板
CN215978200U (zh) 一种吸声石膏装饰板
JPH0253557B2 (ja)
JPS6331575A (ja) 繊維集積成形体表面への被膜形成方法
JP3972981B2 (ja) 通気止縁

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term