JPH0663369B2 - コンクリートポンプ車 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本発明はコンクリートポンプ車のアウトリガの上下移動
にともなって、ホッパやポンプユニットも上下移動する
ようにしたコンクリートポンプ車に関する。

(b)従来の技術 従来、コンクリートポンプ車において、コンクリートを
受け入れるホッパと、このホッパからのコンクリートを
圧送するポンプユニットとは車体上に搭載されていた。

(c)発明が解決しようとする問題点 車体上に搭載されたホッパは地上高が高いために、コン
クリートミキサ車からのコンクリートの投入作業が困難
となるという問題点があった。

(d)問題点を解決するための手段 本発明は前記問題を解決するためになされたもので、コ
ンクリートポンプ車の車体に左右一対のアウトリガを設
け、前記アウトリガはシリンダバレルとこのシリンダバ
レル内を上下移動可能としたピストンロッドとより構成
され、前記ピストンロッドの下部にはブラケットを延出
し、前記プラケットにはコンクリートを受け入れるホッ
パと、このホッパからのコンクリートを圧送するポンプ
ユニットを搭載したことを特徴とする。

(e)作用 コンクリートポンプ車はアウトリガを上げた状態（第１
図）で走行する。作業時にはアウトリガを作動させてピ
ストンロッドを下げて車両をロックする。

このとき、ピストンロッドとともにブラケットも降下
し、それにともなってホッパとポンプユニットも降下
し、ホッパの地上高が低くなっているので、コンクリー
トミキサ車からのコンクリートの投入作業が容易となっ
ている。

(f)実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、
(1)はコンクリートポンプ車の一種であるコンクリート
吹付車である。

前記コンクリート吹付車(1)には、車体(2)上の中央部に
運転席(3)が設けられ、車体(2)上の後部にはノズル操作
装置(4)が設けられ、車体(2)の前後端には左右一対のア
ウトリガ(5)(5)(6)(6)が設けられている。

前記ノズル操作装置(4)は基部操作部(7)と先部操作部
(8)よりなり、基部操作部(7)は旋回するとともに上下揺
動可能となっており、先部操作部(8)は先部にノズル(9)
を全方向に回動自在に設け、後部に操作席(10)を設けら
れ、旋回するとともに上下揺動可能となっている。

次に車体(2)の前端部に設けた左右一対のアウトリガ(5)
(5)を詳細に説明すると、車体(2)の前端には断面矩形の
主桁(11)が左右方向に横設され、この主桁(11)の両端に
断面矩形のシリンダバレル(12)(12)が上下方向に溶着さ
れている。

前記シリンダバレル(12)(12)内には、下端にペデスタル
(13)(13)を設けた断面矩形のピストンロッド(14)(14)が
上下移動可能に設けられている。

前記左右一対のピストンロッド(14)(14)下部には前方に
延長したブラケット(15)(15)がそれぞれ設けられ、この
ブラケット(15)(15)上にコンクリートミキサ車からのコ
ンクリートを受け入れるホッパ(16)と、このホッパ(16)
からのコンクリートを前記ノズル(9)に圧送するポンプ
ユニット(17)とが搭載されている。

なお、(18)は左右一対のピストンロッド(14)(14)下部間
に設けた補助桁、(19)はノズル(9)とポンプユニット(1
7)間に設けたコンクリート移送ホース、(20)は車体(2)
の前方に設けられたコードリールである。

本発明は以上の構成で、次に作用について説明すると、
本発明のコンクリート吹付車(1)でトンネルの内壁にコ
ンクリートを吹付ける場合には、まず作業車は第１図の
状態のコンクリート吹付車(1)の運転席(3)に乗ってトン
ネル内へ入っていき、作業場所につくとＵターンする。

その後、左右一対のアウトリガ(5)(5)(6)(6)を作動させ
てピストンロッド(14)(14)(14)(14)を下げてペデスタル
(13)(13)(13)(13)を接地させ、コンクリート吹付車(1)
をロックする。

このとき、前方の左右一対のアウトリガ(5)(5)はピスト
ンロッド(14)(14)とともにブラケット(15)(15)も降下
し、それにともなってホッパ(16)もポンプユニット(17)
も降下し、ホッパ(16)の地上高が低くなっているので、
コンクリートミキサ車からのコンクリートの投入作業が
容易となっている。

次に作業車はノズル操作装置(4)の操作席(10)に乗って
先部操作部(8)を旋回させて、第２図の１点鎖線或いは
２点鎖線の状態にするとともに、コンクリートミキサ車
よりコンクリートをホッパ(16)に投入してポンプユニッ
ト(17)を作動させ、ノズル(9)を開くとノズル(9)よりコ
ンクリートが放出され、ノズル操作装置(4)の基部操作
部(7)及び先部操作部(8)を旋回及び上下に揺動させたり
ノズル(9)を回動させたりしながら、トンネル内壁全体
にコンクリートを吹付けることができる。

(g)発明の効果 以上の如く本発明は、コンクリートポンプ車において、
ホッパをアウトリガのピストンロッド下部のブラケット
に搭載したので、コンクリートポンプの作業時にはブラ
ケットが下げられるので、ホッパも下げられ、ホッパの
地上高が低くなってコンクリートミキサ車からのコンク
リートの投入作業が容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はコンクリート吹付車の正面図、第２図はノズル
操作装置の作動状態図、第３図は第１図のＡ矢視図、第
４図はアウトリガ装置の斜視図である。 (2)は車体、(5)はアウトリガ、(14)はピストンロッド、
(15)はブラケット、(16)はホッパ、(17)はポンプユニッ
トである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−121206（ＪＰ，Ａ) 特開 昭49−120430（ＪＰ，Ａ) 実開 昭58−16843（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭56−2181（ＪＰ，Ｂ２) 特公 昭51−383（ＪＰ，Ｂ２) 実公 昭56−46429（ＪＰ，Ｙ２) 実公 昭56−46428（ＪＰ，Ｙ２)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】コンクリートポンプ車の車体に左右一対の
   アウトリガを設け、前記アウトリガはシリンダバレルと
   このシリンダバレル内を上下移動可能としたピストンロ
   ッドとより構成され、前記ピストンロッドの下部にはブ
   ラケットを延出し、前記ブラケットにはコンクリートを
   受け入れるホッパと、このホッパからのコンクリートを
   圧送するポンプユニットを搭載してなるコンクリートポ
   ンプ車。