JPH066296Y2 - 密閉型車両用ドラムブレ−キ - Google Patents

密閉型車両用ドラムブレ−キ

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JPH066296Y2
JPH066296Y2 JP6974687U JP6974687U JPH066296Y2 JP H066296 Y2 JPH066296 Y2 JP H066296Y2 JP 6974687 U JP6974687 U JP 6974687U JP 6974687 U JP6974687 U JP 6974687U JP H066296 Y2 JPH066296 Y2 JP H066296Y2
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brake
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wheel cylinder
hole
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一郎 清水
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、内部を密閉した車両用ドラムブレーキであっ
て、特にブレーキ室内と大気とを連通するブリーザパイ
プの取付けに好適なドラムブレーキ構造に関する。
〔従来の技術〕
砂地や不整地或いは泥濘地等を走行する三・四輪バギー
車にあっては、泥水や塵埃がドラムブレーキの内部に侵
入しないように、内部を密閉したドラムブレーキが知ら
れており、更に密閉であるがゆえ、内部に制動熱が滞留
して内圧が上昇することがないように、ドラムブレーキ
にブリーザパイプを連結して制動熱を大気へ放出するも
のがあり、この種技術としては、例えば特開昭61−2
36934号公報に密封式ブレーキ装置のブリーザ構造
が開示されている。
この技術は、密閉したドラムブレーキ内部のブレーキ室
に、ブリーザパイプを上下に連結し、該ブレーキ室の上
下をブリーザパイプを介して大気に連通したもので、各
ブリーザパイプは、バックプレートに固設したブリーザ
パイプ連結管に連結した実施例が示されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記ブリーザパイプ連結管は、バックプレートへ溶接に
よって固着されるが、バックプレートは一般にプレス成
形で形成されるため、各種連結部材をバックプレートに
溶接するために多大な作業時間を要し、また取付け精度
を出し難かった。
本考案は、かかる実情を背景にしてなされたもので、ブ
レーキ室内に配設されるホイールシリンダまたはアンカ
ーの取付けを利用して、ブリーザパイプを連結するよう
になしたもので、作業工数や連結部材の省略を始め、上
記問題点の解決を図った密閉型車両用ドラムブレーキを
提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上述の目的を達成するため、密閉したブレー
キ室内に、ブレーキ機構を構成する各種ブレーキ構成部
材を配置した密閉型車両用ドラムブレーキにおいて、前
記ブレーキ室内で、ブレーキシューを拡開作動するホイ
ールシリンダまたは該ブレーキシューの拡開支点となる
アンカーに、めねじ孔を穿設したバックプレート取付け
用のフランジ部を設け、一方バックプレートにはボルト
挿通孔を穿設して、位置合わせした通孔及びめねじ孔
に、バックプレート外部から取付けボルトを装着してホ
イールシリンダをバックプレートに取付けると共に、取
付けボルトは、前記バックプレートの内外を連通するブ
リーザ孔を備え、且つブレーキ室内に配置される一方の
端部には、ホイールシリンダのめねじ孔と螺合するおね
じが、バックプレートの外部に突出する他方の端部に
は、ブリーザパイプの連結口部がそれぞれ形成されてい
ることを特徴としている。
〔作用〕
上記の構成によれば、ホイールシリンダまたはアンカー
を、本考案の取付けボルトで取付けることにより、ブリ
ーザパイプの連結口部が設けられる。
従って、この取付けボルトはブリーザパイプの連結部材
を兼ねるので、ブリーザパイプを連結するための専用の
部材及びこれらの取付け作業が不要となる。
〔実施例〕
以下、本考案を四輪バギー車のフロントドラムブレーキ
に適用した一実施例を図面に基づいて説明する。
四輪バギー車1は、エンジン2を搭載した車体フレーム
3の前部に、バーハンドル4で操舵される前輪5,5が
懸架され、後部には上記エンジン2にて駆動される後輪
6,6が懸架されている。
前輪5は、その上部をフロントカバー7と一体形成され
たフロントフェンダ8に覆われ、またリアカバー9に
は、後輪6の上部を覆うリアフェンダ10が一体形成さ
れると共に、該カバー9の上部には、シート11が配設
されている。
上記各前輪5には、それぞれ第1図及び第2図に示すリ
ーディング・トレーリングタイプの密閉型のドラムブレ
ーキ12が配設されている。
このドラムブレーキ12は、バックプレート13を、フ
ロントアクスルと一体に回転するブレーキドラム14と
同軸上に固設し、バックプレート13と対向するブレー
キドラム14の開口部外周に、リング状のダストシール
15を金属製の固定リング16にて嵌着し、該シール1
5の2条のフィン15a,15bをバックプレート13
の内面に接触させて、バックプレート13とブレーキド
ラム14間に密閉したブレーキ室17を画成し、該ブレ
ーキ室17内に各種ブレーキ構成部材を配置して構成さ
れる。
ブレーキ室17内には、バックプレート13に、一対の
ブレーキシュー18,18が、それぞれシューホールド
ダウンピン19とシューホールドスプリング20にて対
向位置に弾持され、ウェブ18aの端部を、ホイールシ
リンダ22及びアンカー23に支持されて取付けられて
おり、両ブレーキシュー18,18は、両ウエブ18
a,18a間に張設されるリターンスプリング24,2
4により、常時縮小方向に付勢されている。
ブレーキシュー18を拡開するホイールシリンダ22
は、アルミニウム合金材料等で形成されるシリンダボデ
ィ25に、取付け用のフランジ部25aが一体形成され
ており、該取付け基部25bをバックプレート13の装
着孔13aに嵌合して、取付け基部25bに開口する液
導入孔26をバックプレート13の外部に配置し、フラ
ンジ部25aに穿設しためねじ孔25cに、後述する取
付けボルト27を螺着してホイールシリンダ22が取付
けられる。
ホイールシリンダ22には、シリンダ28内を液圧室2
8aの圧液で移動して、ブレーキシュー18の各ウェブ
18aの拡開側端部を押動するピストン29,29が内
挿されている。
また、ブレーキシュー18の拡開支点となるアンカー2
3は、アンカーブロック30の取付け基部30aをバッ
クプレート13の装着孔13bに嵌合して、アンカー2
3を位置決めし、バックプレート13の外部より固定ボ
ルト31,31を螺着して、バックプレート13に固設
される。
アンカー23の両端には、ブレーキシュー18のウェブ
18aの支点側端部を支承するアンカーボルト32,3
2が螺着されており、各アンカーボルト32に螺着され
るアジャスナット33は、外周の係合歯33aを板状の
係止部材34と係合して回転を阻止されている。
そして、ブレーキレバー35の握り操作により液圧マス
タシリンダ36に発生した圧液は、ブレーキホース37
を介して、各ドラムブレーキ12のホイールシリンダ2
2の液圧室28aに供給され、シリンダ28内のピスト
ン29を押動して、両ブレーキシュー18,18を拡開
作動する。
また、制動の繰返しにより、ブレーキシュー18のライ
ニング38が摩耗して、ライニング38とブレーキドラ
ム14との制動間隙が、所定値以上に広がった場合に
は、アジャストナット33をマニュアル操作してアンカ
ーボルト32を繰り出し、制動間隙を所定量に設定す
る。
前記ホイールシリンダ22の取付けボルト27は、筒体
の略中間部に工具掛け27aが突出して設けられ、ブレ
ーキ室17内に配置される一方の端部にはおねじ27b
が、またバックプレート13の外部に配置される他方の
端部にはブリーザパイプ39の連結口部27cが、それ
ぞれ形成されると共に、ブリーザパイプ39の連結部材
を兼ねるこの取付けボルト27の内部には、ブリーザ孔
27dが軸方向に貫通形成されている。
取付けボルト27は、ホイールシリンダ22の取付け時
に、シリンダボディ25の取付け基部25bを嵌合し、
フランジ部25aのめねじ孔25cとバックプレート1
3に開設したボルト挿通孔13cとを位置合わせして、
バックプレート13の外部よりボルト挿通孔13cに挿
通し、該ボルト27のおねじ27bを、上記めねじ孔2
5cに螺着して、ホイールシリンダ22をバックプレー
ト13に固着する。
これにより、取付けボルト27は、ブリーザ孔27dが
ブレーキ室17の内外を連通して配置され、バックプレ
ート13の外部に突出する連結口部27cに、ブリーザ
パイプ39の連結側の端部39aがクランプ40にて連
結される。
上記ブリーザパイプ39は、ブレーキ室17内の制動熱
を速やかに大気中へ放出して、ブレーキ室17内の高温
化を防止することにより、作動の円滑化を図るもので、
開放側の端部39bは、走行時の塵埃や泥水が侵入する
ことがないように、第3図に示す如く、フューエルタン
ク41の下部に車体後部側へ向けて配置するか、若しく
はこれらが容易に侵入しない他の適宜箇所に配置するこ
とが望ましい。
本実施例は以上のように構成されており、バックプレー
ト13が薄板であっても、従来のようなコスト高な溶接
工程が不要となり、ブリーザパイプ39が、取付け精度
がよく、短時間に簡単で強固に固着することができる。
しかも、ブリーザパイプ39の連結に、ホイールシリン
ダ22を固定する取付けボルト27を兼用したので、連
結のための専用の部材が不要となって、コストダウンが
図れると共に、連結部材の取付け作業も省略できて、生
産性を向上することができる。
尚、上記実施例では、ブリーザパイプの連結を兼ねる取
付けボルトを、ホイールシリンダを固着するボルトで説
明したが、本考案はアンカー側にも適用することがで
き、この場合には、アンカーがブレーキシューのトルク
受けであることから、普通の固定ボルトと併用するとよ
い。
〔考案の効果〕
本考案は以上のように、密閉したドラムプレートのブレ
ーキ室内で、ブレーキシューを拡開作動するホイールシ
リンダまたは該ブレーキシューの拡開支点となるアンカ
ーに、バックプレート取付け用のフランジ部を設け、一
方バックプレートにはボルト挿通孔を穿設して、位置合
わせした通孔及びめねじ孔に、バックプレート外部から
取付けボルトを装着してホイールシリンダをバックプレ
ートに取付けると共に、取付けボルトは、前記バックプ
レートの内外を連通するブリーザ孔を備え、且つブレー
キ室内に配置される一方の端部にはホイールシリンダの
めねじ孔と螺合するおねじを、バックプレートの外部に
配置される他方の端部にはブリーザパイプの連結口部を
それぞれ設けたから、従来のような、ブリーザパイプを
連結するための専用の各種連結部材及びこれらの取付け
作業を省略できて、低コスト化と生産性の向上が図れ
る。
また取付けボルトは、単にねじ込むだけでよく、取付け
精度も得易い。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示すもので、第1図は第2図の
I−I断面図、第2図は密閉型ドラムブレーキの正面
図、第3図は本ブレーキを装着した四輪バギー車の斜視
図である。 1…四輪バギー車、5…前輪、6…後輪、12…密閉型
のドラムブレーキ、13…バックプレート、13a,1
3b…装着孔、13c…ボルト挿通孔、14…ブレーキ
ドラム、15…ダストシール、17…ブレーキ室、18
…ブレーキシュー、18a…ウェブ、22…ホイールシ
リンダ、23…アンカー、25…シリンダボディ、25
a…フランジ部、25b…取付け基部、25c…めねじ
孔、27…取付けボルト、27b…おねじ、27c…連
結口部、27d…ブリーザ孔、30…アンカーブロッ
ク、39…ブリーザパイプ、39a…ブリーザパイプ3
9の連結側の端部、39b…ブリーザパイプ39の開放
側の端部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉したブレーキ室内に、ブレーキ機構を
    構成する各種ブレーキ構成部材を配置した密閉型車両用
    ドラムブレーキにおいて、前記ブレーキ室内で、ブレー
    キシューを拡開作動するホイールシリンダまたは該ブレ
    ーキシューの拡開支点となるアンカーに、めねじ孔を穿
    設したバックプレート取付け用のフランジ部を設け、一
    方バックプレートにはボルト挿通孔を穿設して、位置合
    わせした通孔及びめねじ孔に、バックプレート外部から
    取付けボルトを装着してホイールシリンダをバックプレ
    ートに取付けると共に、取付けボルトは、前記バックプ
    レートの内外を連通するブリーザ孔を備え、且つブレー
    キ室内に配置される一方の端部には、ホイールシリンダ
    のめねじ孔と螺合するおねじが、バックプレートの外部
    に配置される他方の端部には、ブリーザパイプの連結口
    部がそれぞれ形成されていることを特徴とする密閉型車
    両用ドラムブレーキ。
JP6974687U 1987-05-11 1987-05-11 密閉型車両用ドラムブレ−キ Expired - Lifetime JPH066296Y2 (ja)

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