JP2506053Y2 - ブレ−キチヤンバの防水防塵構造 - Google Patents
ブレ−キチヤンバの防水防塵構造Info
- Publication number
- JP2506053Y2 JP2506053Y2 JP1992055493U JP5549392U JP2506053Y2 JP 2506053 Y2 JP2506053 Y2 JP 2506053Y2 JP 1992055493 U JP1992055493 U JP 1992055493U JP 5549392 U JP5549392 U JP 5549392U JP 2506053 Y2 JP2506053 Y2 JP 2506053Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chamber
- push rod
- hole
- brake
- diaphragm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は自動車における制動装
置の作動系統内に組み込まれるブレ−キチヤンバの防水
防塵構造に関する。
置の作動系統内に組み込まれるブレ−キチヤンバの防水
防塵構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般のブレ−キチヤンバは、図2に
示すように皿状のケ−スaとボデ−bとからなるブレ−
キチヤンバ本体cの、これらケ−スaとボデ−bとの間
にダイヤフラムdを挟設して、このダイヤフラムdによ
り前記ブレ−キチヤンバ本体c内を二室e,fに仕切
り、一方の室eに空気入口gを設けてブレ−キ圧を作用
させ、他方の室fにはブレ−キ戻しスプリングhを縮設
してなるものである。
示すように皿状のケ−スaとボデ−bとからなるブレ−
キチヤンバ本体cの、これらケ−スaとボデ−bとの間
にダイヤフラムdを挟設して、このダイヤフラムdによ
り前記ブレ−キチヤンバ本体c内を二室e,fに仕切
り、一方の室eに空気入口gを設けてブレ−キ圧を作用
させ、他方の室fにはブレ−キ戻しスプリングhを縮設
してなるものである。
【0003】前記スプリングhを縮設した側の室f内に
おいて、前記ダイヤフラムdに一端を固着したプツシユ
ロツドiの他端は、前記ブレ−キチヤンバ本体cの端壁
jに設けた透孔kを介して外部に突出させてなり、前記
空気入口gから導入されるブレ−キ圧の作用によるダイ
ヤフラムdの変位に伴ない、プツシユロツドiによつて
ホイ−ルブレ−キのカムを回わし、ブレ−キシユ−を両
側に押し広げてブレ−キドラムを押圧し、制動力を生ず
るようになつている。
おいて、前記ダイヤフラムdに一端を固着したプツシユ
ロツドiの他端は、前記ブレ−キチヤンバ本体cの端壁
jに設けた透孔kを介して外部に突出させてなり、前記
空気入口gから導入されるブレ−キ圧の作用によるダイ
ヤフラムdの変位に伴ない、プツシユロツドiによつて
ホイ−ルブレ−キのカムを回わし、ブレ−キシユ−を両
側に押し広げてブレ−キドラムを押圧し、制動力を生ず
るようになつている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで従来のこの種
ブレ−キチヤンバでは、ブレ−キチヤンバ本体cをボル
トlで車体側に取り付けるブラケツトmの透孔nと、前
記端壁jの透孔kを前記プツシユロツドiが通過する関
係上、これら透孔k,nから、泥土や水oが、室内に侵
入し、スプリングhの発錆折損を生じたり、ブレ−キチ
ヤンバのボデ−bを腐食させたりする。
ブレ−キチヤンバでは、ブレ−キチヤンバ本体cをボル
トlで車体側に取り付けるブラケツトmの透孔nと、前
記端壁jの透孔kを前記プツシユロツドiが通過する関
係上、これら透孔k,nから、泥土や水oが、室内に侵
入し、スプリングhの発錆折損を生じたり、ブレ−キチ
ヤンバのボデ−bを腐食させたりする。
【0005】そのため、ブレ−キ系統の故障が頻発し、
比較的短期間内(2〜3年)に交換を要することと相俟
つて修理及び維持費用が嵩むという状況で、しかも一方
この種ブレ−キチヤンバの使用率は、トレ−ラの90%
にも達していることをも考え合わせると、ブレ−キチヤ
ンバの耐用年数を延長することを極めて重要な課題であ
ると言える。
比較的短期間内(2〜3年)に交換を要することと相俟
つて修理及び維持費用が嵩むという状況で、しかも一方
この種ブレ−キチヤンバの使用率は、トレ−ラの90%
にも達していることをも考え合わせると、ブレ−キチヤ
ンバの耐用年数を延長することを極めて重要な課題であ
ると言える。
【0006】
【課題を解決するための手段】ここにおいてこの考案
は、上述したようなブレ−キチヤンバ本体内をダイヤフ
ラムによつて二室に仕切り、一方の室にブレ−キ圧を作
用させ、他方の室にこのブレ−キ圧が開放された時、ブ
レ−キが戻るスプリングを縮設し、かつこのスプリング
を縮設した側において、前記ダイヤフラムに一端を固着
したプツシユロツドの他端を、前記ブレ−キチヤンバ本
体のボデ−の端壁に設けた透孔を介して、外部に突出さ
せてなるブレ−キチヤンバにおいて、前記端壁と車体側
のブラケツトとの間に取付パネルを挟設し、この取付パ
ネルに前記プツシユロツドと前記透孔との間の隙間を閉
塞しかつプツシユロツドを気水密に貫通させる通孔を有
する封隙材を装着して、なるブレ−キチヤンバの防水構
造を提案するものである。
は、上述したようなブレ−キチヤンバ本体内をダイヤフ
ラムによつて二室に仕切り、一方の室にブレ−キ圧を作
用させ、他方の室にこのブレ−キ圧が開放された時、ブ
レ−キが戻るスプリングを縮設し、かつこのスプリング
を縮設した側において、前記ダイヤフラムに一端を固着
したプツシユロツドの他端を、前記ブレ−キチヤンバ本
体のボデ−の端壁に設けた透孔を介して、外部に突出さ
せてなるブレ−キチヤンバにおいて、前記端壁と車体側
のブラケツトとの間に取付パネルを挟設し、この取付パ
ネルに前記プツシユロツドと前記透孔との間の隙間を閉
塞しかつプツシユロツドを気水密に貫通させる通孔を有
する封隙材を装着して、なるブレ−キチヤンバの防水構
造を提案するものである。
【0007】
【作用】この考案の上述の構造の採用によつて、ブレ−
キチヤンバの室内への泥土や雨水等の侵入は有効に阻止
され、したがつて、スプリングの折損や、ブレ−キチヤ
ンバ本体の腐食に起因する事故を防止することができる
と共に、ブレ−キチヤンバ−の耐用年数が延長されるも
のである。
キチヤンバの室内への泥土や雨水等の侵入は有効に阻止
され、したがつて、スプリングの折損や、ブレ−キチヤ
ンバ本体の腐食に起因する事故を防止することができる
と共に、ブレ−キチヤンバ−の耐用年数が延長されるも
のである。
【0008】
【実施例】次にこの考案を図示の実施例にしたがつて詳
細に説明する。図1において、1は皿状のケ−ス2と、
ボデ−3とで構成されるブレ−キチヤンバ本体であつ
て、これらケ−ス2とボデ−3との間にダイヤフラム4
を挟設することによつて、前記ブレ−キチヤンバ本体1
内は、室5と室6との二室に仕切られている。
細に説明する。図1において、1は皿状のケ−ス2と、
ボデ−3とで構成されるブレ−キチヤンバ本体であつ
て、これらケ−ス2とボデ−3との間にダイヤフラム4
を挟設することによつて、前記ブレ−キチヤンバ本体1
内は、室5と室6との二室に仕切られている。
【0009】一方の室5には、図示しない圧縮空気源か
らの空気入口7が開口していて、ブレ−キ圧が前記ダイ
ヤフラム4に作用するようになつており、他方の室6内
には、前記ブレ−キ圧に開放時ブレ−キ戻りスプリング
8が前記ダイヤフラム4とブレ−キチヤンバ本体1のボ
デ−3の端壁9との間に縮設されるのである。
らの空気入口7が開口していて、ブレ−キ圧が前記ダイ
ヤフラム4に作用するようになつており、他方の室6内
には、前記ブレ−キ圧に開放時ブレ−キ戻りスプリング
8が前記ダイヤフラム4とブレ−キチヤンバ本体1のボ
デ−3の端壁9との間に縮設されるのである。
【0010】前記端壁9には透孔10が設けられてい
て、前記ダイヤフラム4に一端を固着したプツシユロツ
ド11の他端は、前記透孔10を通つて外部へ突出し、
図示しないホイ−ルブレ−キのカムを回わし、ブレ−キ
シユ−を押し広げてブレ−キドラムを押圧し、制動力を
生じさせる作用をするのである。
て、前記ダイヤフラム4に一端を固着したプツシユロツ
ド11の他端は、前記透孔10を通つて外部へ突出し、
図示しないホイ−ルブレ−キのカムを回わし、ブレ−キ
シユ−を押し広げてブレ−キドラムを押圧し、制動力を
生じさせる作用をするのである。
【0011】この考案においては、前記ブレ−キチヤン
バ本体1を、車体12側のブラケツト13に、ボルト1
4をもつて取り付けるに当つて、このブラケツト13と
前記端壁9との間に、取付パネル15を挟設し、この取
付パネル15に、前記透孔10とプツシユロツド11と
の間の隙間を閉塞しかつ前記プツシユロツド11を気水
密に貫通させる透孔17を有する封隙材18を装着する
のである。
バ本体1を、車体12側のブラケツト13に、ボルト1
4をもつて取り付けるに当つて、このブラケツト13と
前記端壁9との間に、取付パネル15を挟設し、この取
付パネル15に、前記透孔10とプツシユロツド11と
の間の隙間を閉塞しかつ前記プツシユロツド11を気水
密に貫通させる透孔17を有する封隙材18を装着する
のである。
【0012】上記構成において、制動時、前記空気入口
7からブレ−キ圧を作用させる圧縮空気が室5内に導入
されると、この空気圧によつてダイヤフラム4が変位
し、これにともなつてプツシユロツド11が、スプリン
グ8の力に抗して動かされるのである。
7からブレ−キ圧を作用させる圧縮空気が室5内に導入
されると、この空気圧によつてダイヤフラム4が変位
し、これにともなつてプツシユロツド11が、スプリン
グ8の力に抗して動かされるのである。
【0013】
【考案の効果】この考案の上述の構造によれば、制動及
び制動解除時におけるプツシユロツドの進退作動に際し
て、並びに制動作用を行なわない平常時においても、透
孔とプツシユロツドとの間の隙間は封隙材によつて封塞
され、かつプツシユロツドはこの封隙材に対して気水密
に往復動するので、ブレ−キチヤンバ内への泥土や水の
侵入を完璧に阻止でき、したがつてこれら泥土や水の侵
入によつて惹起される種々の障害を排除でき、この種ブ
レ−キチヤンバの耐用年数を延長しうると共に、保守に
要する費用を削減でき、かつ既設のブレ−キチヤンバ−
に対しても、前記封隙材を装着した取付パネルを付加す
るだけで、容易にこの考案の目的を達成できるものであ
つて、実用上極めて有効である。
び制動解除時におけるプツシユロツドの進退作動に際し
て、並びに制動作用を行なわない平常時においても、透
孔とプツシユロツドとの間の隙間は封隙材によつて封塞
され、かつプツシユロツドはこの封隙材に対して気水密
に往復動するので、ブレ−キチヤンバ内への泥土や水の
侵入を完璧に阻止でき、したがつてこれら泥土や水の侵
入によつて惹起される種々の障害を排除でき、この種ブ
レ−キチヤンバの耐用年数を延長しうると共に、保守に
要する費用を削減でき、かつ既設のブレ−キチヤンバ−
に対しても、前記封隙材を装着した取付パネルを付加す
るだけで、容易にこの考案の目的を達成できるものであ
つて、実用上極めて有効である。
【図1】この考案の一実施例の一部切り欠いて示す側面
図である。
図である。
【図2】従来例の一部切欠いて示す側面図である。
1 ブレ−キチヤンバ本体 2 ケ−ス 3 ボデ− 4 ダイヤフラム 5,6 室 7 ブレ−キホ−ス取付口 8 スプリング 9 端壁 10 透孔 11 プツシユロツド 12 車軸(ホ−シング) 13 ブラケツト 14 チヤンバ−取付ボ−ルト 15 取付パネル 17 通孔 18 封隙材
Claims (1)
- 【請求項1】 ブレ−キチヤンバ本体内をダイヤフラム
によつて二室に仕切り、一方の室にブレ−キ圧を作用さ
せ、他方の室にこのブレ−キ圧に戻りスプリングを縮設
し、かつこのスプリングを縮設した側において、前記ダ
イヤフラムに一端を固着したプツシユロツドの他端を、
前記ブレ−キチヤンバ本体のボデ−の端壁に設けた透孔
を介して、外部に突出させてなるブレ−キチヤンバにお
いて、前記端壁と車体側のブラケツトとの間に取付パネ
ルを挟設し、この取付パネルに前記プツシユロツドと前
記透孔との間の隙間を閉塞しかつプツシユロツドを気水
密に貫通させる通孔を有する封隙材を装着してなるブレ
−キチヤンバの防水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992055493U JP2506053Y2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | ブレ−キチヤンバの防水防塵構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992055493U JP2506053Y2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | ブレ−キチヤンバの防水防塵構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0610070U JPH0610070U (ja) | 1994-02-08 |
JP2506053Y2 true JP2506053Y2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=13000165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992055493U Expired - Lifetime JP2506053Y2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | ブレ−キチヤンバの防水防塵構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2506053Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-07-16 JP JP1992055493U patent/JP2506053Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0610070U (ja) | 1994-02-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |