JPH0662735A - 水中油形エマルジョンの製造方法 - Google Patents

水中油形エマルジョンの製造方法

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JPH0662735A
JPH0662735A JP3122936A JP12293691A JPH0662735A JP H0662735 A JPH0662735 A JP H0662735A JP 3122936 A JP3122936 A JP 3122936A JP 12293691 A JP12293691 A JP 12293691A JP H0662735 A JPH0662735 A JP H0662735A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】できるだけ多くの標準化された生の材料を用い
て、それから製造される乳製品類似品に関しては天然乳
との最大可能な類似性を示すエマルジョンを得て、水中
油形エマルジョンを製造すること。 【構成】主に変性されていないホエー蛋白質0.1〜3
重量%を含み、そのカルシウム含量が存在するホエー蛋
白質に対して0.2〜3重量%であり、ホエー蛋白質に
対して無機質の総含量が15重量%以下である水性相を
用いて、水性相中に油または脂肪を乳化させる油脂エマ
ルジョンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乳製品または乳製品類
似品の製造に適した水中油形(oil-in-water)エマルジョ
ンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】良く
知られているように、乳(milk)は水中油形エマルジョン
であり、不連続相は乳脂肪によって形成され、および連
続(水性)相は多くの物質、特に蛋白質類および糖類を
含む。乳は多くの乳製品の製造のための生の材料であ
り、そこでは物理化学変化は酵素および/または微生物
の作用によって影響を受ける。
【0003】生の材料として乳を使用すると、その比較
的短い貯蔵寿命のために、処理する場所が生産場所に近
くなければならないという問題がある。非常に大きな国
では特に、論理主義的問題(logistic problem)を顧慮す
ると、したがって乳製品または乳製品類似品のより分散
化された処理を可能にする、例えば大きな人口集中場所
の近くにするのを可能にすることは望ましい。
【0004】よって本発明の目的は、できるだけ多くの
標準化された生の材料を用いて、およびそれから製造さ
れる乳製品類似品に関しては天然乳との最大可能な類似
性を示すエマルジョンを得て、水中油形エマルジョンを
製造することにある。このエマルジョンは乳、全部また
は一部脱脂乳または還元乳と共に、乳製品または乳製品
類似品に加工されることができる。
【0005】従来の技術は、問題となる型のエマルジョ
ンを製造する試みが早くからなされていたことを示す。
しかしながらこれらの試みは、とりわけ官能的および/
または安定性の問題の発生のために、望ましい結果に至
らなかった。
【0006】例えば、欧州特許出願0 304 119 号には、
セミハード(semihard)からハード(hard)までのチーズ製
品の製造方法についての記載がある。この方法は、部分
的に不飽和の脂肪および水性相から水中油形エマルジョ
ンを製造し、次いで主として、乳からの慣用的なチーズ
製造に公知の方法でチーズを製造した。上記特許出願に
おいてもまた立証されているように、記載された方法で
のチーズの製造においては、得られたチーズの味が全く
不十分であるという問題が生じている。このために、上
記の出願は、得られたカード(curd)をホエー(whey)から
分離した後、0.1〜2.5重量%の調味料濃縮物をカ
ードに添加することを提案している。しかしながら、良
いバランスをもったチーズの味を得ることは困難である
ことは良く知られているので、最終製品は天然でない味
の感覚および特に苦い味の感覚を生ぜしめるであろう。
さらに、この特許公報の実施例は、記載された工程がチ
ェダーチーズの製造にのみ使用されたことを示してい
る。チェダーチーズは酸っぱいチーズカードをすりつぶ
し、そして普通の塩と混合する型のチーズであるので、
このことは理解し得る。その時に調味料を単純な方法で
添加することができる。しかしこのことは他のチーズの
製造では違う。
【0007】オランダ国特許出願7212074 号では、例え
ばチーズまたはバター類似製品の製造に使用され得る脂
肪エマルジョンの製造方法を提案している。この製造
は、乳化剤を含むがカゼインミセル(casein micell) を
含まない水性相から出発する。使用される乳化剤はチー
ズホエー、カゼイネート(caseinate) の水性溶液、卵蛋
白質またはトゥイーン 80(Tween 80)である。チーズ
類似製品の製造のためにこのように調製されたエマルジ
ョンを使用することの欠点は、味(taste) と堅さ(consi
stency) の両方が不満足であるということである。この
ように、例えば表Aのラン(Run) 17は、ダイズ油を使
用したときに製造したチーズの堅さが不十分であること
を示す。さらに、この工程を用いて製造したチーズは典
型的マーガリンまたは油の味をいつも持たないわけでは
ないことが実施により示された。
【0008】ドイツの「オフェンレグングスシュリフト
(Offenlegungsschrift) 」23 25 133 は、水中油形エマ
ルジョンの製造方法について記載しており、その水性相
はpH4.2〜5.5の範囲にあり、0.5〜4%の割
合で球形の変性されていないホエー蛋白質を含む。この
刊行物は、エマルジョン中のカルシウムおよび無機質の
含量の重要性については沈黙しており、乳化剤の存在の
必要性を幾分説明している。
【0009】「ジャーナル オブ フード サイエンス
(Journal of Food Science) 」、第45巻(1980 年)、第
1237頁では、ホエー蛋白質の乳化特性についての研究が
記載されており、研究されたエマルジョンの水性相は透
析された酸っぱいホエーによって形成されていた。透析
された酸っぱいホエー中のカルシウム含量は本発明のエ
マルジョン中の最小カルシウム含量より少ない。さら
に、この刊行物の1239頁では、カルシウムイオンが0.
1%(9ミリモル)の割合で存在すると、不安定なエマ
ルジョンが得られることに注目しており、これは本願の
基礎となる発明の概念に明らかに反する。
【0010】最後に、「ツゥィベルチッヒト(Zuivelzic
ht) 」68 (1976) 19, 第442 〜445頁では、スイート
チーズ ホエー(sweet cheese whey) の限外濾過によっ
て得られるホエー蛋白質濃縮物の乳化特性についての研
究が記載されている。この刊行物がカルシウムおよび無
機質の含量の重要性については沈黙しているという事実
に加えて、記載されたエマルジョンの製造において使用
された均質化の際の圧力がそれぞれ20および2 MP
aであるので、そこに含まれる脂肪粒子の過度に小さい
大きさのために、得られたエマルジョンは乳製品の製造
にあまり適さない。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、水性相中で油
脂を乳化させることによる水中油形エマルジョンの製造
法を提供する。ここで、水性相は0.1〜3重量%、好
ましくは0.7〜2.0重量%の主として変性されてい
ないホエー蛋白質を含み、およびホエーのカルシウム含
量は存在するホエー蛋白質に対して0.2〜3重量%、
好ましくは0.2〜2重量%であり、ホエー蛋白質に対
して無機質の総含量が15重量%以下、好ましくは6重
量%以下である。
【0012】この様に調製されたエマルジョンは、これ
らが乳、全部または一部脱脂乳または還元乳と混合され
るとき、特に発酵させた乳製品の製造にとりわけ適して
いることがわかった。得られた乳製品または乳製品類似
品は、その優れた味によって特に特徴づけられる。
【0013】さらに、本発明の方法を用いることによ
り、乳製品の生産を乳の供給と無関係にすることが可能
である。なぜなら、必要とされる生の材料は別々に供給
され貯蔵されることができるからである。本発明の方法
を用いると、この方法はチーズの製造にもまた適用され
る。事実、本発明のエマルジョンの製造法のために、本
質的に良い質を保持しているバターオイルを使用するこ
とによって、乳製品の生産は、十分な質の乳を十分な量
で定期的に供給することと無関係になる。
【0014】本発明の方法においては、エマルジョンの
水性相はそれ自体公知の方法で製造することができる。
例えばチーズホエーから出発すると、カルシウムおよび
他の塩類は良く知られている手法、例えば脱塩、ディア
フィルトレーション(diafiltration) または限外濾過の
ような方法を用いて除去される。ホエーの処理は次い
で、カルシウム含量および無機質の総含量が上記に示し
た値に落ちるような範囲まで制御されなければならな
い。また、所望の含量に達するために、上記の手法を組
み合わせて用いることもできる。
【0015】本発明の方法の変形によれば、水性相は、
ホエー製品を乾燥することにより得られたホエー調製品
から出発することにより製造することができる。
【0016】本発明のエマルジョンの水性相中のホエー
蛋白質含量は通常、0.1〜3.0重量%の範囲にあ
る。蛋白質含量はエマルジョン中の所望の脂肪含量の高
さに依存し、脂肪含量を増加させると、蛋白質含量もま
たより高くなければならない。エマルジョンの脂肪含量
は通常、10〜50重量%、好ましくは15〜40重量
%の範囲にある。
【0017】乳製品または乳製品類似品の製造のため
に、本発明のエマルジョンは全部または一部脱脂乳と混
合される。上記したことの故に、これは天然の製品およ
び、この目的のために公知の手法を用いて(任意的に低
脂肪の)乳粉末および水から製造することができる、い
わゆる還元乳または脱脂乳の両方でありうることは明ら
かである。
【0018】本発明のエマルジョンから出発した乳製品
または乳製品類似品の製造においては、比較的高い脂肪
含量を有するエマルジョンから出発するのが普通は好ま
しい。比較的低い脂肪含量を有するエマルジョンを用
い、そして全部または一部脱脂乳と混合すると、比較的
低いカゼイン含量および高い水分含量を有する混合物が
得られ、これは製造されるべき乳製品または乳製品類似
品の質に反対に作用し得る。所望ならば、エマルジョン
および乳相の混合物中のカゼイン含量は、乳粉末または
カゼイネートを添加することによって増加することがで
きる。
【0019】本発明のエマルジョンにおいては、不連続
相は油と脂肪の両方からなり得る。これらは動物性油ま
たは動物性脂肪、例えば乳脂肪またはバターオイルおよ
び植物性脂肪および油を包含し、これらはそれ自体は食
品工業において公知である。純粋な、任意的に精製され
た脂肪および全部もしくは一部硬化された脂肪またはエ
ステル交換反応によって得られた脂肪のいずれも使用す
ることができるので、高い含量のモノ‐またはポリ‐不
飽和脂肪酸を有する乳製品を得ることができることに注
意すべきである。特に適した植物性油の例としては、ダ
イズ油、トウモロコシ油(maize seed oil)、落花生油(a
rachide oil)、ヒマワリ油、オリーブ油および菜種油が
挙げられる。所望ならば、望む組成を得るためにポリ不
飽和の油を硬化させることができる。例えば、10〜2
5℃の温度範囲で、不連続相中の脂肪の小滴が十分に安
定であるくらいの固体脂肪を含む程度に油を硬化させる
のが好ましい。これは、幾つかの製品、例えば本発明の
エマルジョンを用いて製造されたチーズ類似製品の堅さ
に好ましい影響を持つ。
【0020】本発明の方法が乳(バター)脂肪から出発
した場合には、好ましくはそのコレステロール濃度が著
しく低減された脂肪を使用する。コレステロール濃度
は、それ自体公知の方法、例えば「プリペアード フー
ズ(Prepared Foods)」(1989)第158 巻、7号、第99頁、
または欧州特許出願第0 174 848 号に記載された方法を
用いて減らすことができる。例えば低コレステロール
(無水)乳脂肪からチーズを製造するという考えはそれ
自体公知であるが、本発明の方法は、初めて低コレステ
ロールのチーズ(このチーズは構造(structure) ならび
に堅さおよび官能特性について天然の製品と十分等価で
ある)を製造することを可能にしたことに注目すべきで
ある。コレステロール濃度が非常に低減された乳脂肪を
用いる場合、本発明の方法は、分画された乳脂肪のソフ
トフラクションおよび特に20〜28℃の温度範囲で乳
脂肪を分画することによって得られたフラクションから
開始することができる。
【0021】本発明のエマルジョンの製造法において
は、脂肪または油はそれ自体公知の手法を用いて水性相
中に乳化されることができる。1つの方法によれば、脂
肪相はコンジット(conduit) 中で水性相と混合され、こ
の混合物の温度は好ましくは40〜55℃の範囲であ
る。続いてこの混合物はホモジナイザーに送られる。1
〜2 MPaの圧力でホモジナイズすることによって、
天然乳中の脂肪小滴の大きさに対応する脂肪小滴の大き
さを有するエマルジョンを得ることができる。時には、
クリーム性(creaming tendency) を減らした脂肪小滴を
得るためにより高い圧力でエマルジョンを乳化すること
が好ましい。
【0022】最終的に得られる乳製品または乳製品類似
品においては、脂肪の味がなく、味の感覚が快くクリー
ミーである。この脂肪の味は大変不愉快であり、特に乳
でない脂肪を用いたときにそうである。
【0023】他の利点は、発酵製品において、すなわち
酵素的なおよび/または微生物的な転化が起こった製品
において、エマルジョンが非常に安定なままであるとい
うことである。明らかに、脂肪小滴のまわりのホエー蛋
白質層はこれらの酵素または細菌に影響されないので、
この脂肪は、乳に自然に生じるかまたは発酵細菌によっ
て形成されるリパーゼ酵素の影響を受けやすくない。
【0024】異なる型の乳製品または乳製品類似品は、
本発明のエマルジョンから製造することができる。その
例としては、ナチュラルチーズ、全部または一部植物性
脂肪に基づくチーズ、ヨーグルト製品、アイスクリー
ム、コーヒーミルク、デザート製品等が挙げられる。先
に述べたように、乳脂肪は別の脂肪で完全に置き換える
ことができるが、また、部分的な置き換えも全く可能で
ある。このようにして、乳脂肪10〜50%対非乳脂肪
50〜90%の比率は優れた質の製品になるということ
が見出された。したがって本発明はまた、ポリ不飽和脂
肪酸、例えばリノール酸を50%より多く含む製品の製
造を可能にする。
【0025】乳製品または乳製品類似品の製造におい
て、本発明のエマルジョンは低脂肪乳、部分的脱脂乳、
還元乳等と混合される。いくつかの製品の製造には、低
温殺菌加熱処理を必要とするだけであるが、一方、他の
ものには滅菌を必要とする。どの処理が使用されるべき
かは、当業者に明らかである。なぜならこのための基準
はエマルジョンの性質ではなく得られる最終製品の性質
であるからである。
【0026】本発明のエマルジョンは、低温殺菌加熱処
理に耐える。より高いカルシウムおよび無機質含量を有
する他の任意的に添加された慣用の成分との組合せにお
いて、このエマルジョンは層低温殺菌(layer pasteuriz
ation)において使用されるより高い温度で不安定になり
得る。このような場合、エマルジョンおよび他の成分を
別々に加熱して、冷却後にはじめてこれらを共に混合す
る必要がある。完全な混合物の加熱が起こり得るかどう
か、またはこれが個々の成分で行われなくてはならない
かどうかは、実験によって容易に確立され得る。
【0027】乳の中の脂肪分布にほぼ対応するエマルジ
ョン中の脂肪分布が、製造されるべき乳製品または乳製
品類似品のほとんどについて望まれることは注目すべき
である。しかし、もしエマルジョン中に脂肪をより微細
に分布させることが最終製品の安定性にとって好ましい
としたら、それは乳または乳様の相と混合するに先立っ
て、何の問題もなしにより高い圧力でホモジナイズする
ことができる。
【0028】
【実施例】以下の実施例により、本発明をさらに詳しく
説明する。 実施例1 市販の脱塩し一部糖分を除いたホエー粉末25Kgを水6
00Kgに溶解した。この溶液は、ホエー蛋白質1.8重
量%を含有しており、ホエー蛋白質に対してカルシウム
含量は0.33重量%であった。ホエー蛋白質に対して
無機質の総含量は1.56重量%であった。
【0029】この溶液を55℃に加熱し、そして10℃
の温度でヒマワリ油300Kgと混合した。次いで、この
混合物を2段階ホモジナイザー(two-stage homogenize
r) に送った。その各段階は1 MPaの圧力であっ
た。このエマルジョンを直接プレート殺菌機(plate pas
teurizer) に送り、70℃で15分間低温殺菌した。次
に、このエマルジョンを6℃に冷却し、貯蔵した。この
エマルジョンの脂肪含量は32%であった。 実施例2 固形物に基づいて60%の蛋白質を含有する、限外濾過
により得られたホエー蛋白質濃縮物3.3Kgを、水10
0Kgに溶解した。ホエー蛋白質に対してカルシウム含量
は0.67%であり、無機質含量は4.27%であっ
た。実施例1と同様の方法で、40℃に加熱した植物性
脂肪混合物45Kgを添加することによってエマルジョン
を製造した。これはNMR値が15℃で42、24℃で
24であった。エマルジョンの脂肪含量は31%であっ
た。 実施例3 低脂肪乳850Kg、脂肪含量4.40%の全乳200Kg
および実施例1にしたがって製造したエマルジョン9
2.5Kgをタンク中で混合した。
【0030】この混合物を滅菌機で15秒間70℃に加
熱した後、32℃の温度に冷却し、そしてチーズ製造タ
ンクに入れた。次に、着色料(colour)、塩化カルシウム
溶液、スターター(starter) およびレンネット(rennet)
を添加した。チーズ製造に慣用の方法でこの混合物をチ
ーズに転化した。
【0031】6週間の熟成期間後に、セミハードタイプ
のこのチーズは優れた堅さと味を有していた。このチー
ズの脂肪中のリノール酸含量は50%であった。 実施例4 以下の安定な乾燥した製品を用いてチーズを製造した:
「低熱(low-heat)」低脂肪乳粉末、無水乳脂肪および脱
塩し一部糖を除いたホエー粉末。
【0032】ホエー粉末1Kgを55℃の温度で水25Kg
に溶解した。この溶液に、45℃に加熱した無水乳脂肪
12.5Kgを添加し、得られた混合物を2段階ホモジナ
イザー中でそれぞれ2および1 MPaでホモジナイズ
した。次にこの混合物を68℃で15秒間低温殺菌した
後8℃に冷却した。
【0033】「低熱」低脂肪乳粉末36Kgを40℃の温
度で、水338Kgに溶解した。粉末を溶かしたら直ちに
混合物を8℃に冷却し、カゼインミセルが増加するよう
にこの混合物を12時間放置させた。次に、先に調製し
た無水乳脂肪のエマルジョンを添加し、得られたチーズ
乳を15秒間70℃に加熱した後、凝固温度に冷却し
た。次に、撹拌しながら、pHが6.48の値に落ちる
まで、微細に分離された炭酸ガスを乳中に通した。塩化
カルシウム、スターター カルチャー(culture)および
レンネットを添加し、この乳を他の公知の方法でセミハ
ードタイプのチーズに転化した。
【0034】熟成後、得られたチーズは優れた堅さと良
い味を持っていた。 実施例5 低脂肪乳575Kg、脂肪含量4.4%の全乳375Kgお
よび実施例2にしたがって製造したエマルジョン51.
6Kgをタンク中で混合した。
【0035】乳中の脂肪は、エマルジョンからの植物性
脂肪約50%と共存した。この乳を実施例3に記載され
たように低温殺菌した。スターター、塩化カルシウム、
ゲヌス ペニシリウム(genus penicillium) のカビ培養
物およびレンネットを添加した後、カマンベールタイプ
の軟質チーズを、軟質チーズの製造に慣用の方法で、こ
の乳から製造した。
【0036】熟成後、このチーズの味は優れており、天
然の牛乳から製造したカマンベールチーズとほとんど区
別できない(できたとしてもわずかである)ことがわか
った 。実施例6 無水乳脂肪(バターオイル)をタンク中で80℃に加熱
し、活性炭を撹拌してそれに加えた。バターオイルおよ
び活性炭の混合物をフィルタープレス(filterpress)を
通過させて、濾過したオイルを炭素粒子を含まない透明
なオイルが得られるまで循環させた。得られたバターオ
イルのコレステロール濃度は2mg/脂肪Kgより低いこと
がわかった。処理したオイルを安定化するために、濾過
後直ちにビタミンEを添加した。この処理したオイル1
00Kgを50℃に加熱し、水200Kg中HYPROTAL 1Kg
の溶液中に乳化した。この水性相は1.84%のホエー
蛋白質を含有しており、ホエー蛋白質に対してカルシウ
ム含量は0.35%で、ホエー蛋白質に対して無機質の
総含量は1.6%であった。
【0037】このバターオイルを50℃に加熱し、そし
て水性相(40℃)中で、2段階ホモジナイザーでホモ
ジナイズした。第1段階および第2段階の両方の圧力は
1MPa以下であった。次に、このエマルジョンを70
℃で15秒間低温殺菌し、次いでエマルジョンを6℃に
冷却した。
【0038】このエマルジョン278Kgを冷たくした(c
old thermized)低脂肪乳2800Kgに添加した。この混
合物を、チーズ製造に慣用の方法で低温殺菌し、ゴーダ
チーズに加工した。レンネットの量のみを10%だけ増
加させて良好な凝固物を得た。熟成後、このチーズの
味、構造(structure) および堅さは、伝統的に作られた
ゴーダチーズに匹敵した。 実施例7 バターオイルを、すりつぶすタイプ(grating-type)の撹
拌機を備えたタンク中で40℃に加熱し、次いで連続的
に撹拌しながら24℃にゆっくりと冷却した。温度が2
4℃になった後、結晶化工程を完了するように、このバ
ターオイルを連続的に撹拌しながら少なくとも6時間タ
ンク中に放置した。次いで、結晶およびオイルのこの混
合物を減圧濾過した。液体のソフトフラクション(soft
fraction) をさらに、実施例6におけるように活性炭で
処理した。処理したバターオイルを実施例1と同様の方
法で乳化し、そしてこのエマルジョンをエダムタイプの
チーズの製造に使用した。熟成後、このチーズの味およ
び構造は、伝統的なエダムチーズと同等であった。堅さ
のみが、わずかにそれより軟らかいことがわかった 。実施例8 実施例1のエマルジョンをもう1度、ただし今度はそれ
ぞれ20および2 MPaの圧力にてホモジナイズし
た。ホモジナイズしたエマルジョンを、90℃で低温殺
菌した脱脂乳に添加し、そして72℃に冷却した。脂肪
含量3%を有するこの混合物をタンク中で32℃に冷却
し、ヨーグルト培養物の過度に冷凍した(deep-frozen)
濃縮物0.001%を植え付け、そして15時間培養し
た。得られたヨーグルトを撹拌し、びんに満たしそして
7℃に冷却した。得られた製品の味および堅さの両方共
優れていた。 実施例9 低脂肪乳100Kgおよび脂肪含量4.4%の全乳18.
9Kgを混合した。バニラカスタード製造のための慣用の
方法で、標準的成分を用いて、この乳からバニラカスタ
ードを作った。カスタードを72℃に冷却した後、エマ
ルジョン11Kgを請求項1の方法にしたがって添加
し、カスタードと混合した。次に、カスタードを冷却器
を経て充填機(filling machine) に送り、充填した。製
造したカスタードは3%の脂肪含量を有し、その20%
は乳脂肪で80%はヒマワリ油であった。このカスター
ドは良好な味と堅さを有していた。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月5日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乳製品または乳製品類
似品の製造に適した水中油形(oil−in−wate
r)エマルジョンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】良く
知られているように、乳(milk)は水中油形エマル
ジョンであり、不連続相は乳脂肪によって形成され、お
よび連続(水性)相は多くの物質、特に蛋白質類および
糖類を含む。乳は多くの乳製品の製造のための生の材料
であり、そこでは物理化学変化は酵素および/または微
生物の作用によって影響を受ける。
【0003】生の材料として乳を使用すると、その比較
的短い貯蔵寿命のために、処理する場所が生産場所に近
くなければならないという問題がある。非常に大きな国
では特に、論理主義的問題(logistic pro
blem)を顧慮すると、したがって乳製品または乳製
品類似品のより分散化された処理を可能にする、例えば
大きな人口集中場所の近くにするのを可能にすることは
望ましい。
【0004】よって本発明の目的は、できるだけ多くの
標準化された生の材料を用いて、およびそれから製造さ
れる乳製品類似品に関しては天然乳との最大可能な類似
性を示すエマルジョンを得て、水中油形エマルジョンを
製造することにある。このエマルジョンは乳、全部また
は一部脱脂乳または還元乳と共に、乳製品または乳製品
類似品に加工されることができる。
【0005】従来の技術は、問題となる型のエマルジョ
ンを製造する試みが早くからなされていたことを示す。
しかしながらこれらの試みは、とりわけ官能的および/
または安定性の問題の発生のために、望ましい結果に至
らなかった。
【0006】例えば、欧州特許出願0304119号に
は、セミハード(semihard)からハード(ha
rd)までのチーズ製品の製造方法についての記載があ
る。この方法は、部分的に不飽和の脂肪および水性相か
ら水中油形エマルジョンを製造し、次いで主として、乳
からの慣用的なチーズ製造に公知の方法でチーズを製造
した。上記特許出願においてもまた立証されているよう
に、記載された方法でのチーズの製造においては、得ら
れたチーズの味が全く不十分であるという問題が生じて
いる。このために、上記の出願は、得られたカード(c
urd)をホエー(whey)から分離した後、0.1
〜2.5重量%の調味料濃縮物をカードに添加すること
を提案している。しかしながら、良いバランスをもった
チーズの味を得ることは困難であることは良く知られて
いるので、最終製品は天然でない味の感覚および特に苦
い味の感覚を生ぜしめるであろう。さらに、この特許公
報の実施例は、記載された工程がチェダーチーズの製造
にのみ使用されたことを示している。チェダーチーズは
酸っぱいチーズカードをすりつぶし、そして普通の塩と
混合する型のチーズであるので、このことは理解し得
る。その時に調味料を単純な方法で添加することができ
る。しかしこのことは他のチーズの製造では違う。
【0007】オランダ国特許出願7212074号で
は、例えばチーズまたはバター類似製品の製造に使用さ
れ得る脂肪エマルジョンの製造方法を提案している。こ
の製造は、乳化剤を含むがカゼインミセル(casei
n micell)を含まない水性相から出発する。使
用される乳化剤はチーズホエー、カゼイネート(cas
einate)の水性溶液、卵蛋白質またはトゥイーン
80(Tween 80)である。チーズ類似製品の
製造のためにこのように調製されたエマルジョンを使用
することの欠点は、味(taste)と堅さ(cons
istency)の両方が不満足であるということであ
る。このように、例えば表Aのラン(Run)17は、
ダイズ油を使用したときに製造したチーズの堅さが不十
分であることを示す。さらに、この工程を用いて製造し
たチーズは典型的マーガリンまたは油の味をいつも持た
ないわけではないことが実施により示された。
【0008】ドイツの「オフェンレグングスシュリフト
(offenlegungsschrift)」23
25 133は、水中油形エマルジョンの製造方法につ
いて記載しており、その水性相はpH4.2〜5.5の
範囲にあり、0.5〜4%の割合で球形の変性されてい
ないホエー蛋白質を含む。この刊行物は、エマルジョン
中のカルシウムおよび無機質の含量の重要性については
沈黙しており、乳化剤の存在の必要性を幾分説明してい
る。
【0009】「ジャーナル オブ フード サイエンス
(Journal of FoodScienc
e)」、第45巻(1980年)、第1237頁では、
ホエー蛋白質の乳化特性についての研究が記載されてお
り、研究されたエマルジョンの水性相は透析された酸っ
ぱいホエーによって形成されていた。透析された酸っぱ
いホエー中のカルシウム含量は本発明のエマルジョン中
の最小カルシウム含量より少ない。さらに、この刊行物
の1239頁では、カルシウムイオンが0.1%(9ミ
リモル)の割合で存在すると、不安定なエマルジョンが
得られることに注目しており、これは本願の基礎となる
発明の概念に明らかに反する。
【0010】最後に、「ツゥィベルチッヒト(Zuiv
elzicht)」68(1976)19,第442〜
445頁では、スイート チーズ ホエー(sweet
cheese whey)の限外▲ろ▼過によって得
られるホエー蛋白質濃縮物の乳化特性についての研究が
記載されている。この刊行物がカルシウムおよび無機質
の含量の重要性については沈黙しているという事実に加
えて、記載されたエマルジョンの製造において使用され
た均質化の際の圧力がそれぞれ20および2MPaであ
るので、そこに含まれる脂肪粒子の過度に小さい大きさ
のために、得られたエマルジョンは乳製品の製造にあま
り適さない。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、水性相中で油
脂を乳化させることによる水中油形エマルジョンの製造
法を提供する。ここで、水性相は0.1〜3重量%、好
ましくは0.7〜2.0重量%の主として変性されてい
ないホエー蛋白質を含み、およびホエーのカルシウム含
量は存在するホエー蛋白質に対して0.2〜3重量%、
好ましくは0.2〜2重量%であり、ホエー蛋白質に対
して無機質の総含量が15重量%以下、好ましくは6重
量%以下である。
【0012】この様に調製されたエマルジョンは、これ
らが乳、全部または一部脱脂乳または還元乳と混合され
るとき、特に発酵させた乳製品の製造にとりわけ適して
いることがわかった。得られた乳製品または乳製品類似
品は、その優れた味によって特に特徴づけられる。
【0013】さらに、本発明の方法を用いることによ
り、乳製品の生産を乳の供給と無関係にすることが可能
である。なぜなら、必要とされる生の材料は別々に供給
され貯蔵されることができるからである。本発明の方法
を用いると、この方法はチーズの製造にもまた適用され
る。事実、本発明のエマルジョンの製造法のために、本
質的に良い質を保持しているバターオイルを使用するこ
とによって、乳製品の生産は、十分な質の乳を十分な量
で定期的に供給することと無関係になる。
【0014】本発明の方法においては、エマルジョンの
水性相はそれ自体公知の方法で製造することができる。
例えばチーズホエーから出発すると、カルシウムおよび
他の塩類は良く知られている手法、例えば脱塩、ディア
フィルトレーション(diafiltration)ま
たは限外▲ろ▼過のような方法を用いて除去される。ホ
エーの処理は次いで、カルシウム含量および無機質の総
含量が上記に示した値に落ちるような範囲まで制御され
なければならない。また、所望の含量に達するために、
上記の手法を組み合わせて用いることもできる。
【0015】本発明の方法の変形によれば、水性相は、
ホエー製品を乾燥することにより得られたホエー調製品
から出発することにより製造することができる。
【0016】本発明のエマルジョンの水性相中のホエー
蛋白質含量は通常、0.1〜3.0重量%の範囲にあ
る。蛋白質含量はエマルジョン中の所望の脂肪含量の高
さに依存し、脂肪含量を増加させると、蛋白質含量もま
たより高くなければならない。エマルジョンの脂肪含量
は通常、10〜50重量%、好ましくは15〜40重量
%の範囲にある。
【0017】乳製品または乳製品類似品の製造のため
に、本発明のエマルジョンは全部または一部脱脂乳と混
合される。上記したことの故に、これは天然の製品およ
び、この目的のために公知の手法を用いて(任意的に低
脂肪の)乳粉末および水から製造することができる、い
わゆる還元乳または脱脂乳の両方でありうることは明ら
かである。
【0018】本発明のエマルジョンから出発した乳製品
または乳製品類似品の製造においては、比較的高い脂肪
含量を有するエマルジョンから出発するのが普通は好ま
しい。比較的低い脂肪含量を有するエマルジョンを用
い、そして全部または一部脱脂乳と混合すると、比較的
低いカゼイン含量および高い水分含量を有する混合物が
得られ、これは製造されるべき乳製品または乳製品類似
品の質に反対に作用し得る。所望ならば、エマルジョン
および乳相の混合物中のカゼイン含量は、乳粉末または
カゼイネートを添加することによって増加することがで
きる。
【0019】本発明のエマルジョンにおいては、不連続
相は油と脂肪の両方からなり得る。これらは動物性油ま
たは動物性脂肪、例えば乳脂肪またはバターオイルおよ
び植物性脂肪および油を包含し、これらはそれ自体は食
品工業において公知である。純粋な、任意的に精製され
た脂肪および全部もしくは一部硬化された脂肪またはエ
ステル交換反応によって得られた脂肪のいずれも使用す
ることができるので、高い含量のモノ−またはポリ−不
飽和脂肪酸を有する乳製品を得ることができることに注
意すべきである。特に適した植物性油の例としては、ダ
イズ油、トウモロコシ油(maize seed oi
l)、落花生油(arachide oil)、ヒマワ
リ油、オリーブ油および菜種油が挙げられる。所望なら
ば、望む組成を得るためにポリ不飽和の油を硬化させる
ことができる。例えば、10〜25℃の温度範囲で、不
連続相中の脂肪の小滴が十分に安定であるくらいの固体
脂肪を含む程度に油を硬化させるのが好ましい。これ
は、幾つかの製品、例えば本発明のエマルジョンを用い
て製造されたチーズ類似製品の堅さに好ましい影響を持
つ。
【0020】本発明の方法が乳(バター)脂肪から出発
した場合には、好ましくはそのコレステロール濃度が著
しく低減された脂肪を使用する。コレステロール濃度
は、それ自体公知の方法、例えば「プリペアード フー
ズ(Prepared Foods)」(1989)第
158巻、7号、第99頁、または欧州特許出願第01
74 848号に記載された方法を用いて減らすことが
できる。例えば低コレステロール(無水)乳脂肪からチ
ーズを製造するという考えはそれ自体公知であるが、本
発明の方法は、初めて低コレステロールのチーズ(この
チーズは構造(structure)ならびに堅さおよ
び官能特性について天然の製品と十分等価である)を製
造することを可能にしたことに注目すべきである。コレ
ステロール濃度が非常に低減された乳脂肪を用いる場
合、本発明の方法は、分画された乳脂肪のソフトフラク
ションおよび特に20〜28℃の温度範囲で乳脂肪を分
画することによって得られたフラクションから開始する
ことができる。
【0021】本発明のエマルジョンの製造法において
は、脂肪または油はそれ自体公知の手法を用いて水性相
中に乳化されることができる。1つの方法によれば、脂
肪相はコンジット(conduit)中で水性相と混合
され、この混合物の温度は好ましくは40〜55℃の範
囲である。続いてこの混合物はホモジナイザーに送られ
る。1〜2 MPaの圧力でホモジナイズすることによ
って、天然乳中の脂肪小滴の大きさに対応する脂肪小滴
の大きさを有するエマルジョンを得ることができる。時
には、クリーム性(creaming tendenc
y)を減らした脂肪小滴を得るためにより高い圧力でエ
マルジョンを乳化することが好ましい。
【0022】最終的に得られる乳製品または乳製品類似
品においては、脂肪の味がなく、味の感覚が快くクリー
ミーである。この脂肪の味は大変不愉快であり、特に乳
でない脂肪を用いたときにそうである。
【0023】他の利点は、発酵製品において、すなわち
酵素的なおよび/または微生物的な転化が起こった製品
において、エマルジョンが非常に安定なままであるとい
うことである。明らかに、脂肪小滴のまわりのホエー蛋
白質層はこれらの酵素または細菌に影響されないので、
この脂肪は、乳に自然に生じるかまたは発酵細菌によっ
て形成されるリパーゼ酵素の影響を受けやすくない。
【0024】異なる型の乳製品または乳製品類似品は、
本発明のエマルジョンから製造することができる。その
例としては、ナチュラルチーズ、全部または一部植物性
脂肪に基づくチーズ、ヨーグルト製品、アイスクリー
ム、コーヒーミルク、デザート製品等が挙げられる。先
に述べたように、乳脂肪は別の脂肪で完全に置き換える
ことができるが、また、部分的な置き換えも全く可能で
ある。このようにして、乳脂肪10〜50%対非乳脂肪
50〜90%の比率は優れた質の製品になるということ
が見出された。したがって本発明はまた、ポリ不飽和脂
肪酸、例えばリノール酸を50%より多く含む製品の製
造を可能にする。
【0025】乳製品または乳製品類似品の製造におい
て、本発明のエマルジョンは低脂肪乳、部分的脱脂乳、
還元乳等と混合される。いくつかの製品の製造には、低
温殺菌加熱処理を必要とするだけであるが、一方、他の
ものには滅菌を必要とする。どの処理が使用されるべき
かは、当業者に明らかである。なぜならこのための基準
はエマルジョンの性質ではなく得られる最終製品の性質
であるからである。
【0026】本発明のエマルジョンは、低温殺菌加熱処
理に耐える。より高いカルシウムおよび無機質含量を有
する他の任意的に添加された慣用の成分との組合せにお
いて、このエマルジョンは層低温殺菌(layer p
asteurization)において使用されるより
高い温度で不安定になり得る。このような場合、エマル
ジョンおよび他の成分を別々に加熱して、冷却後にはじ
めてこれらを共に混合する必要がある。完全な混合物の
加熱が起こり得るかどうか、またはこれが個々の成分で
行われなくてはならないかどうかは、実験によって容易
に確立され得る。
【0027】乳の中の脂肪分布にほぼ対応するエマルジ
ョン中の脂肪分布が、製造されるべき乳製品または乳製
品類似品のほとんどについて望まれることは注目すべき
である。しかし、もしエマルジョン中に脂肪をより微細
に分布させることが最終製品の安定性にとって好ましい
としたら、それは乳または乳様の相と混合するに先立っ
て、何の問題もなしにより高い圧力でホモジナイズする
ことができる。
【0028】
【実施例】以下の実施例により、本発明をさらに詳しく
説明する。 実施例1 市販の脱塩し一部糖分を除いたホエー粉末25Kgを水
600Kgに溶解した。この溶液は、ホエー蛋白質1.
8重量%を含有しており、ホエー蛋白質に対してカルシ
ウム含量は0.33重量%であった。ホエー蛋白質に対
して無機質の総含量は1.56重量%であった。
【0029】この溶液を55℃に加熱し、そして10℃
の温度でヒマワリ油300Kgと混合した。次いで、こ
の混合物を2段階ホモジナイザー(two−stage
homogenizer)に送った。その各段階は1
MPaの圧力であった。このエマルジョンを直接プレ
ート殺菌機(plate pasteurizer)に
送り、70℃で15分間低温殺菌した。次に、このエマ
ルジョンを6℃に冷却し、貯蔵した。このエマルジョン
の脂肪含量は32%であった。 実施例2 固形物に基づいて60%の蛋白質を含有する、限外▲ろ
▼過により得られたホエー蛋白質濃縮物3.3Kgを、
水100Kgに溶解した。ホエー蛋白質に対してカルシ
ウム含量は0.67%であり、無機質含量は4.27%
であった。実施例1と同様の方法で、40℃に加熱した
植物性脂肪混合物45Kgを添加することによってエマ
ルジョンを製造した。これはNMR値が15℃で42、
24℃で24であった。エマルジョンの脂肪含量は31
%であった。 実施例3 低脂肪乳850Kg、脂肪含量4.40%の全乳200
Kgおよび実施例1にしたがって製造したエマルジョン
92.5Kgをタンク中で混合した。
【0030】この混合物を滅菌機で15秒間70℃に加
熱した後、32℃の温度に冷却し、そしてチーズ製造タ
ンクに入れた。次に、着色料(colour)、塩化カ
ルシウム溶液、スターター(starter)およびレ
ンネット(rennet)を添加した。チーズ製造に慣
用の方法でこの混合物をチーズに転化した。
【0031】6週間の熟成期間後に、セミハードタイプ
のこのチーズは優れた堅さと味を有していた。このチー
ズの脂肪中のリノール酸含量は50%であった。 実施例4 以下の安定な乾燥した製品を用いてチーズを製造した:
「低熱(low−heat)」低脂肪乳粉末、無水乳脂
肪および脱塩し一部糖を除いたホエー粉末。
【0032】ホエー粉末1Kgを55℃の温度で水25
Kgに溶解した。この溶液に、45℃に加熱した無水乳
脂肪12.5Kgを添加し、得られた混合物を2段階ホ
モジナイザー中でそれぞれ2および1 MPaでホモジ
ナイズした。次にこの混合物を68℃で15秒間低温殺
菌した後8℃に冷却した。
【0033】「低熱」低脂肪乳粉末36Kgを40℃の
温度で、水338Kgに溶解した。粉末を溶かしたら直
ちに混合物を8℃に冷却し、カゼインミセルが増加する
ようにこの混合物を12時間放置させた。次に、先に調
製した無水乳脂肪のエマルジョンを添加し、得られたチ
ーズ乳を15秒間70℃に加熱した後、凝固温度に冷却
した。次に、撹拌しながら、pHが6.48の値に落ち
るまで、微細に分離された炭酸ガスを乳中に通した。塩
化カルシウム、スターター カルチャー(cultur
e)およびレンネットを添加し、この乳を他の公知の方
法でセミハードタイプのチーズに転化した。
【0034】熟成後、得られたチーズは優れた堅さと良
い味を持っていた。 実施例5 低脂肪乳575Kg、脂肪含量4.4%の全乳375K
gおよび実施例2にしたがって製造したエマルジョン5
1.6Kgをタンク中で混合した。
【0035】乳中の脂肪は、エマルジョンからの植物性
脂肪約50%と共存した。この乳を実施例3に記載され
たように低温殺菌した。スターター、塩化カルシウム、
ゲヌス ペニシリウム(genus penicill
ium)のカビ培養物およびレンネットを添加した後、
カマンベールタイプの軟質チーズを、軟質チーズの製造
に慣用の方法で、この乳から製造した。
【0036】熟成後、このチーズの味は優れており、天
然の牛乳から製造したカマンベールチーズとほとんど区
別できない(できたとしてもわずかである)ことがわか
った。 実施例6 無水乳脂肪(バターオイル)をタンク中で80℃に加熱
し、活性炭を撹拌してそれに加えた。バターオイルおよ
び活性炭の混合物をフィルタープレス(filterp
ress)を通過させて、濾過したオイルを炭素粒子を
含まない透明なオイルが得られるまで循環させた。得ら
れたバターオイルのコレステロール濃度は2mg/脂肪
Kgより低いことがわかった。処理したオイルを安定化
するために、濾過後直ちにビタミンEを添加した。この
処理したオイル100Kgを50℃に加熱し、水200
Kg中HYPROTAL 1Kgの溶液中に乳化した。
この水性相は1.84%のホエー蛋白質を含有してお
り、ホエー蛋白質に対してカルシウム含量は0.35%
で、ホエー蛋白質に対して無機質の総含量は1.6%で
あった。
【0037】このバターオイルを50℃に加熱し、そし
て水性相(40℃)中で、2段階ホモジナイザーでホモ
ジナイズした。第1段階および第2段階の両方の圧力は
1MPa以下であった。次に、このエマルジョンを70
℃で15秒間低温殺菌し、次いでエマルジョンを6℃に
冷却した。
【0038】このエマルジョン278Kgを冷たくした
(cold thermized)低脂肪乳2800K
gに添加した。この混合物を、チーズ製造に慣用の方法
で低温殺菌し、ゴーダチーズに加工した。レンネットの
量のみを10%だけ増加させて良好な凝固物を得た。熟
成後、このチーズの味、構造(structure)お
よび堅さは、伝統的に作られたゴーダチーズに匹敵し
た。 実施例7 バターオイルを、すりつぶすタイプ(grating−
type)の撹拌機を備えたタンク中で40℃に加熱
し、次いで連続的に撹拌しながら24℃にゆっくりと冷
却した。温度が24℃になった後、結晶化工程を完了す
るように、このバターオイルを連続的に撹拌しながら少
なくとも6時間タンク中に放置した。次いで、結晶およ
びオイルのこの混合物を減圧▲ろ▼過した。液体のソフ
トフラクション(soft fraction)をさら
に、実施例6におけるように活性炭で処理した。処理し
たバターオイルを実施例1と同様の方法で乳化し、そし
てこのエマルジョンをエダムタイプのチーズの製造に使
用した。熟成後、このチーズの味および構造は、伝統的
なエダムチーズと同等であった。堅さのみが、わずかに
それより軟らかいことがわかった。 実施例8 実施例1のエマルジョンをもう1度、ただし今度はそれ
ぞれ20および2 MPaの圧力にてホモジナイズし
た。ホモジナイズしたエマルジョンを、90℃で低温殺
菌した脱脂乳に添加し、そして72℃に冷却した。脂肪
含量3%を有するこの混合物をタンク中で32℃に冷却
し、ヨーグルト培養物の過度に冷凍した(deep−f
rozen)濃縮物0.001%を植え付け、そして1
5時間培養した。得られたヨーグルトを撹拌し、びんに
満たしそして7℃に冷却した。得られた製品の味および
堅さの両方共優れていた。 実施例9 低脂肪乳100Kgおよび脂肪含量4.4%の全乳1
8.9Kgを混合した。バニラカスタード製造のための
慣用の方法で、標準的成分を用いて、この乳からバニラ
カスタードを作った。カスタードを72℃に冷却した
後、エマルジョン11Kgを請求項1の方法にしたがっ
て添加し、カスタードと混合した。次に、カスタードを
冷却器を経て充填機(filling machin
e)に送り、充填した。製造したカスタードは3%の脂
肪含量を有し、その20%は乳脂肪で80%はヒマワリ
油であった。このカスタードは良好な味と堅さを有して
いた。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性相中に油または脂肪を乳化させるこ
    とを含む油脂エマルジョンの製造方法において、主に変
    性されていないホエー蛋白質0.1〜3重量%を含む水
    性相を用い、ホエーのカルシウム含量が存在するホエー
    蛋白質に対して0.2〜3重量%であり、ホエー蛋白質
    に対して無機質の総含量が15重量%以下であることを
    特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 水性相が、主に変性されていないホエー
    蛋白質0.7〜2.0重量%を含有することを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 水性相中のカルシウム含量が、存在する
    ホエー蛋白質の0.2〜2重量%の範囲にあることを特
    徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 水性相中の無機質の総含量が、ホエー蛋
    白質に基づいて6重量%以下であることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 コレステロール濃度が非常に低減された
    乳脂肪を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 分画された乳脂肪のソフトフラクション
    から開始することを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の方
    法を用いて得られた脂肪エマルジョンを、乳、全部また
    は一部した脱脂乳または還元乳と混合し、得られた混合
    物を乳製品または乳製品類似品に転化することを特徴と
    する乳製品の製造方法。
  8. 【請求項8】 チーズを製造することを特徴とする請求
    項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 ヨーグルトを製造することを特徴とする
    請求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 カスタードを製造することを特徴とする
    請求項7記載の方法。
JP03122936A 1990-04-26 1991-04-26 水中油形エマルジョンの製造方法 Expired - Fee Related JP3119496B2 (ja)

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