JPH0662308U - 円形物体の形状検査装置 - Google Patents

円形物体の形状検査装置

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JPH0662308U
JPH0662308U JP230693U JP230693U JPH0662308U JP H0662308 U JPH0662308 U JP H0662308U JP 230693 U JP230693 U JP 230693U JP 230693 U JP230693 U JP 230693U JP H0662308 U JPH0662308 U JP H0662308U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リング状被検査体を自動的に連続して検査す
る。 【構成】 基準板20に載置された被検査体Wに対し
て、外周面に上,下ガイドローラ21〜24、前面に押
さえローラ25が押し当てられて位置決めされる。上ガ
イドローラ23が回転すると、被検査体Wが回転して、
各センサが直角度、真円度、端面凹凸、外周欠けを測定
する。上,下ガイドローラ21〜24および押さえロー
ラ25を被検査体Wから離し、押棒70を下降させて、
被検査体Wをケース40に押し込む。ケース40を反転
させて、再び押棒70を下降させ、被検査体Wをケース
40から第二形状検査機Bに搬送する。同様に位置決め
して、被検査体Wの反対側の検査を行う。検査結果から
被検査体Wの良否を判断して、良品は良品排出路61に
送り、不良品は不良品払い出し口63に送る。この動作
を繰り返す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鍛造で作られる円筒リング等の円形物体の外観検査を行う形状検査 装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ベアリング外輪用鍛造リングの製造において、外観検査を行うとき、図 6に示すように、被検査体Wであるリングを傾斜定盤1に1個ずつ載せ、被検査 体Wの下側を2個の回転自在なローラ2で支持して、被検査体Wを定盤1上で回 転可能とする。
【0003】 そして、被検査体Wにダイヤルゲージ3を接触させて、検査員が被検査体Wを 手回しして、ダイヤルゲージ3を読み取って良品と不良品とを選り分けていた。 このとき、図7に示すように、リングの直角度、真円度、端面凹凸、外周欠けに ついて、目視で不良がないか否かを判断している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の傾斜定盤を用いて人手による手回しの検査方法では、ダイヤルゲージの 目盛を目視して読み取るため、その読み取りが不完全であり、かつ多くの人手と 労力を費やしていた。
【0005】 そこで、人手をかけない自動検査の方法として、被検査体を2本の平行なロー ラの上に載せ、さらに被検査体の上部外周面を加圧ローラで押さえて、駆動モー タにより加圧ローラを回転させることにより被検査体を回転させ、検出センサを 利用して検査する方法がある。
【0006】 しかしながら、被検査体の位置決めが困難であり、また直角度測定の場合には 、被検査体を平行した2本のローラの上に載せているため、被検査体に直角不良 があっても測定値の変化量が表れず、直角度を反映できなかった。そのため、検 査結果に信頼性がなく、被検査体の品質が安定したものにはならない。
【0007】 本考案は、上記に鑑み、人手をかけず、しかも検査の信頼性を向上させた円形 物体の形状検査装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案による課題解決手段は、図1の如く、円形の被検査体Wを載置する基準 板20、被検査体Wの外周面に当接離間自在とされた複数の支持ローラ21〜2 5、支持ローラ21〜25を移動させて被検査体Wを位置決めする位置決め手段 、支持ローラ21〜25のうち少なくとも一つの支持ローラ23を回転駆動する 駆動手段26、および基準板20上で回転する被検査体Wの外観形状を測定する 形状センサ33〜36を有した形状検査機A,Bを2組と、被検査体Wを180 度反転させる反転手段10と、測定結果に応じて被検査体Wを良品と不良品とに 分別する選別手段11と、被検査体Wを一方向に間欠的に搬送する搬送手段12 とを備え、被検査体Wの搬送方向上流側から順に形状検査機A、反転手段10、 形状検査機B、選別手段11が並置されたものである。
【0009】
【作用】
上記課題解決手段において、第一形状検査機Aの基準板20に載置された被検 査体Wに対して、支持ローラ21〜25を近づけて被検査体Wに押し当てる。こ れによって、被検査体Wは基準板20上に位置決めされる。
【0010】 支持ローラ23を回転駆動すると、被検査体Wは基準板20上で回転される。 そして、被検査体Wの直角度、真円度、端面凹凸、外周欠け等が形状センサ33 〜36によって測定される。
【0011】 次に、搬送手段12により、基準板20上の被検査体Wは、反転手段10のケ ース40の方向に送られ、ケース40に収容される。そして、ケース40が18 0度回転することにより、被検査体Wは反転する。再び搬送手段12により、被 検査体Wはケース40から押し出され、第二形状検査機Bの基準板20上に搬送 される。
【0012】 第二形状検査機Bにおいても、被検査体Wは位置決めされ、先程とは反対側の 面に関して同様に検査が行われる。これらの第一,第二形状検査機A,Bによる 両面の測定結果から、被検査体Wの良否を判断する。そして、被検査体Wは、良 品と不良品とに分かれて送り出される。
【0013】 このような動作の繰り返しにより、被検査体Wは、搬送手段12が間欠的に作 動されるたびに1個ずつ供給され、自動的に被検査体Wの直角度、端面部の形状 異常等が連続して検査される。
【0014】
【実施例】
図1は本考案の一実施例を示す形状検査装置の全体構成図、図2は検査機の概 略構成図、図3は検査機の形状センサの配置図、図4は良品の測定結果の一例を 示す図、図5は不良品の測定結果の一例を示す図である。
【0015】 本実施例の形状検査装置は、図1に示すように、ベアリングの外輪リング等の 円形の被検査体Wの外観形状を自動的に検査するためのもので、被検査体Wを自 動的に検査する形状検査機A,Bを2組と、被検査体Wを180度反転させる反 転手段10と、測定結果に応じて被検査体Wを良品と不良品とに分別する選別手 段11と、被検査体Wを一方向に間欠的に搬送する搬送手段12と、被検査体W を形状検査機Aに供給する供給手段13と、形状検査機A,B、各手段の駆動制 御および測定結果を判断する制御部とを備え、装置本体内に被検査体Wの搬送方 向上流側から順に供給手段13、第一形状検査機A、反転手段10、第二形状検 査機B、選別手段11が並置されている。
【0016】 形状検査機A,Bは、図2の如く、被検査体Wを載置する基準板20と、被検 査体Wの外周面に当接離間自在とされた複数の支持ローラ21〜25と、支持ロ ーラ21〜25を移動させて被検査体Wを位置決めする位置決め手段と、支持ロ ーラのうち一つの支持ローラを回転駆動する駆動手段26と、基準板20上で回 転する被検査体Wの外観形状を測定する形状センサとを備えている。
【0017】 基準板20は、被検査体Wを載置するための平坦面を有し、平坦面は水平面に 対して30度傾斜している。
【0018】 支持ローラ21〜25は、被検査体Wの外周面に対向した4個のガイドローラ 21〜24と、被検査体Wの前側端面に対向した押さえローラ25とからなる。
【0019】 4個のガイドローラ21〜24のうち下側に位置する2個の下ガイドローラ2 1,22は、下ガイド体27に回転自在に装着され、被検査体Wの外周面に対し て点接触する小口径のローラであり、基準板20を滑り落ちようとする被検査体 Wを下方から支える。下ガイド体27は、装置本体に基準板20と平行な方向に 移動自在に支持され、エアシリンダによって被検査体Wに対して近接離間される 。
【0020】 上側に位置する2個の上ガイドローラ23,24は、下ガイドローラ21,2 2よりも大径とされ、被検査体Wの幅方向にわたって外周面と面接触する長さと され、それぞれ上ガイド体28に装着されている。また、被検査体Wの回転運動 を容易にするため、上ガイドローラ23,24の外周部は、耐油性、耐摩耗性の ゴムを用いており、被検査体Wを摩擦力で回転させやすくしている。
【0021】 そして、一側の上ガイドローラ23が回転駆動されるローラとされ、駆動手段 としてのモータ26のモータ軸26aに取付られている。なお、被検査体Wが基 準板20上で1回転したことを検出するための回転センサが、基準板20の裏面 に取付られている。
【0022】 一方、他側の上ガイドローラ24は、上ガイド体28に対して移動自在に支持 されたローラ軸29に回転自在に支持され、ばね30により被検査体Wに当接す る方向に付勢されており、被検査体Wの形状変形などによる回転ぶれを逃がし、 円滑に回転させるように設けられている。また、上ガイド体28も下ガイド体2 7と同様の構成となっている。
【0023】 押さえローラ25は、前ガイド体31に支持されたローラ軸32に回転自在に 支持され、前ガイド体31はエアシリンダにより被検査体Wの方向に移動自在と され、押さえローラ25が被検査体Wを基準板20に押し付ける。
【0024】 そして、位置決め手段は、各ガイドローラ21〜24と押さえローラ25およ び各ガイド体27,28,31を移動させるエアシリンダとから構成され、下ガ イドローラ21,22を所定の位置まで移動させて、上ガイドローラ23,24 と押さえローラ25とを被検査体Wに当接させることにより、被検査体Wは基準 板20に対して位置決めされる。
【0025】 形状センサは、図3に示すように、真円度センサ33、直角度センサ34、外 周欠けセンサ35、端面凹凸センサ36からなり、各センサからの測定データが 制御部に出力される。
【0026】 真円度センサ33および直角度センサ34は、接触式変位センサが使用され、 共に上ガイド体28とは別の移動自在なガイド体37に取付られており、回転す る支持ローラ21〜24の振動の影響を排除している。そして、真円度センサ3 3は、下ガイドローラ21,22が被検査体Wに接触する円周上に接触するよう に配置され、直角度センサ34は、前側端面に近い円周上に接触するように配置 されている。
【0027】 外周欠けセンサ35および端面凹凸センサ36は、渦電流式非接触センサが使 用され、共に前ガイド体31に取付られている。
【0028】 反転手段10は、被検査体Wの変形が左右異なることが多く、両側を測定する 必要があるため、被検査体Wの幅方向の向きを変えて測定するために設けられた もので、一側の側面が開口された被検査体収容用ケース40と、ケース40を1 80度反転させるロータリシリンダ41とからなる。
【0029】 ロータリシリンダ41は、装置本体に固定され、そのロッド42にケース40 が取付られている。また、ロッド42には、装置本体に対して回転可能なように ローラ43が取付られている。そして、ケース40の上下面には、開口側から他 側に向かう切欠44が形成されている。
【0030】 供給手段13は、投入された被検査体Wを第一形状検査機Aまで案内する案内 路50と、被検査体Wを案内路出口51から基準板20上まで押し出す押し出し シリンダ52と、被検査体Wを案内路出口51の手前で一旦せき止めておく停止 シリンダ53とからなる。案内路50は、出口51に向かって下り傾斜しており 、被検査体Wが重力によって滑り落ちていく。
【0031】 選別手段11は、良品出口60に連通した良品排出路61と、排出方向を切換 える開閉ゲート62とを備えている。良品排出路61は、基準板20と平行な斜 面となっており、その斜面の下側に開口が形成され、不良品払い出し口63とな っている。開閉ゲート62は、不良品払い出し口63を開閉するよう軸64周り に回動自在に支持され、エアシリンダによって開閉される。
【0032】 搬送手段12は、被検査体Wを押す4本の押棒70を備えた移動体71と、移 動体71を左右方向に移動させる送り部と、押棒70を上下動させる上下動部と からなり、送り部および上下動部は、エアシリンダを備えている。
【0033】 移動体71は、基準板20の上方に配置されており、押棒70は、移動体71 より垂下されている。そして、各押棒70は、下降したとき案内路50の出口5 1から第一形状検査機A、第一形状検査機Aからケース40、ケース40から第 二形状検査機B、第二形状検査機Bから良品排出路61の入口のそれぞれの間で 移動可能となっている。また、図1において、左から2,3番目の押棒70は、 ケース40の切欠44に挿入されて左右に移動可能となっている。なお、搬送手 段12は、図1において基準板20に上方に描かれているが、実際は紙面に対し て垂直に位置している。
【0034】 制御部は、マイクロコンピュータを備え、一定時間ごとにエアシリンダを作動 させて被検査体Wの押し出し、反転、搬送を行う機能と、基準板20上で1回転 する被検査体Wを測定する機能と、各センサからの検出信号の出力値を欠陥のな いときの出力値と比較して、その変化量が許容範囲にあるか否かを判断し、良, 不良の判定を行う機能とを有している。
【0035】 また、装置本体には、検査した被検査体Wの合計数および検査合格数を表示す るカウンタ、測定データを表示記録するプリンタ,レコーダが設けられており、 制御部からの出力信号によって作動される。
【0036】 上記構成において、被検査体Wを案内路50に投入すると、被検査体Wが傾斜 による重力で滑り落ち、停止シリンダ53でせき止めされる。そして、停止シリ ンダ53が間欠的に前進、後進を繰り返し、順送りして押し出しシリンダ52で 1個ずつ第一形状検査機Aに送る。
【0037】 第一形状検査機Aでは、各ガイド体27,28,31が全開の状態になってい て、被検査体Wが基準板20上に送られてくると、まず下ガイドローラ21,2 2に受け止められる。そして、下ガイド体27が上昇して被検査体Wを押し上げ 、さらに前ガイド体31が前進し、上ガイド体28が基準板20に沿って下降す る。
【0038】 そして、被検査体Wの下側は下ガイドローラ21,22により、上側は上ガイ ドローラ23,24により、前側は押さえローラ25によりそれぞれ支持されて 、被検査体Wは、基準板20の中心に被検査体Wの中心が収まるように位置決め される。
【0039】 被検査体Wが基準板20上に位置決めされると、ガイド体37が下降し、被検 査体Wに真円度センサ33および直角度センサ34が接触する。また、端面凹凸 センサ36および外周欠けセンサ35は、前ガイド体31が前進すると同時に前 進し、所定位置に停止する。
【0040】 各センサが被検査体Wに対して位置決めされると、モータ26が駆動され、一 方の上ガイドローラ23が回転し、被検査体Wは基準板20上で回転される。そ して、外周面は直角度センサ34および真円度センサ33、端面部は端面凹凸セ ンサ36および外周欠けセンサ37によって走査される。
【0041】 回転センサにより被検査体Wが1回転したことを検出されると、制御部では、 各センサからの検出信号の出力値を欠陥のないときの基準値と比較して、その変 化量が許容範囲にあるか否かを判断し、良、不良の判定を行う。
【0042】 検査が終了すると、各ガイド体27,28,31が全開の状態になり、被検査 体Wの位置決めが解除され、被検査体Wは下ガイドローラ22,23のみで支持 される。
【0043】 次に、押棒70が下降してきて、図1における右方向に移動される。すると、 基準板20上の被検査体Wは、内側に挿入された押棒70によってケース40の 方向に送られ、ケース40の開口を通ってケース40に収容される。ここで、押 棒70は、上昇し左方向に移動して、元の位置に戻る。
【0044】 そして、ロータリシリンダ41が180度回転することにより、ケース40が 反転して、開口が第一形状検査機Aから第二形状検査機Bの方向に向く。反転さ れた被検査体Wは、再び下降してきた押棒70がケース40の切欠44に挿入さ れることによってケース40から押し出され、第二形状検査機Bの基準板20上 に搬送される。
【0045】 第二形状検査機Bにおいても、被検査体Wは位置決めされ、先程とは反対側の 面に関して同様に検査が行われる。これらの第一,第二形状検査機A,Bによる 両面の測定結果から、制御部では被検査体Wの良否を判断する。
【0046】 被検査体Wが良品と判断されると、開閉ゲート62は不良品払い出し口63を 閉じた状態のままとされ、押棒70によって被検査体Wは第二形状検査機Bから 良品排出路61に送られる。被検査体Wは、良品排出路61を転がって、良品出 口60から次工程へと送り出される。
【0047】 一方、被検査体Wが不良品と判断されると、開閉ゲート62は回転して、不良 品払い出し口63を開く。そして、押棒70によって被検査体Wは、第二形状検 査機Bから良品排出路61に送られ、不良品払い出し口63に導かれて、不良品 収納容器等に貯められる。
【0048】 被検査体Wを第二形状検査機Bから送り出すとき、同時に押し出しシリンダ5 2によって次の被検査体Wが第一形状検査機Aに供給される。
【0049】 このような動作の繰り返しにより、被検査体Wは、搬送手段12が間欠的に往 復動作を繰り返すごとに1個ずつ供給され、自動的に被検査体Wの直角度、端面 部の形状異常等が連続して検査される。
【0050】 このように、基準板上で被検査体を支持ローラを用いて確実に位置決めした後 、回転させるため、検査時間の間に被検査体が微動することもなく、正確な値を 形状センサで計測することができる。
【0051】 したがって、被検査体を供給するだけで、後は形状不良等が自動的に検査され 、良品と不良品に選り分けされるので、従来のように人手を要することはない。 そのため、検査ばらつきがなくなり、被検査物の品質が安定するとともに、連続 して検査が可能となり、検査効率が向上する。
【0052】 ここで、本実施例の形状検査装置の仕様を説明すると、対象となる被検査体W のサイズは直径60〜86mm、幅30〜50mm。タクトタイムは12個/分 。形状センサの検出能は、直角度および真円度では0.1mm以上の変形検出、 端面凹凸では0.3mm以上の変形検出、外周欠けでは0.5mm以上の変形検 出である。
【0053】 なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、本考案の範囲内で上 記実施例に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。
【0054】 支持ローラの駆動は1個に限らず複数にしてもよい。また、支持ローラの移動 距離を変更することにより多品種の製品検査に適用できる。
【0055】 また、本実施例では、1個の被検査体Wの検査が終了してから次の被検査体W を供給していたが、同時に2個検査できるように、反転動作後に被検査体Wを第 二形状検査機Bに搬送するとき、次の被検査体Wを第一形状検査機Aに供給する ようにしてもよい。これによって検査効率がさらに向上できる。
【0056】 本実施例の形状検査装置は、反転手段、搬送手段、2個の形状検査機を組み合 わせたものであるが、反転手段として、被検査体Wを掴んでその場で反転させる 構成とすることにより、1個の形状検査機だけを用いた検査装置を提供すること も可能である。
【0057】
【考案の効果】
以上の説明から明らかな通り、本考案請求項1,2によると、基準板上で被検 査体を支持ローラを用いて確実に位置決めすることにより、被検査体が回転して も検査中に被検査体が微動することもなく、正確な値を形状センサで計測するこ とができ、検査精度が向上して、検査の信頼性を高めることができる。
【0058】 特に、請求項1の考案によると、被検査体を供給するだけで、後は形状不良等 が自動的に検査され、良品と不良品に選り分けされるので、従来のように人手を 要することはない。そのため、検査ばらつきがなくなり、被検査物の品質が安定 するとともに、連続して検査が可能となり、検査効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す形状検査装置の全体構
成図
【図2】検査機の概略構成図
【図3】検査機の形状センサの配置図
【図4】良品の測定結果の一例を示す図
【図5】不良品の測定結果の一例を示す図
【図6】従来の手検査の状態を示す斜視図
【図7】ベアリング用リングにおける不良を説明した図
【符号の説明】
10 反転手段 11 選別手段 12 搬送手段 13 供給手段 20 基準板 21,22 下ガイドローラ 23,24 上ガイドローラ 25 押さえローラ 26 モータ 33 真円度センサ 34 直角度センサ 35 外周欠けセンサ 36 端面凹凸センサ 40 ケース 41 ロータリシリンダ 50 案内路 52 押し出しシリンダ 61 良品排出路 62 開閉ゲート 63 不良品払い出し口 70 押棒 71 移動体 A,B 形状検査機 W 被検査体

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形の被検査体を載置する基準板、被検
    査体の外周面に当接離間自在とされた複数の支持ロー
    ラ、支持ローラを移動させて被検査体を位置決めする位
    置決め手段、支持ローラのうち少なくとも一つの支持ロ
    ーラを回転駆動する駆動手段、および基準板上で回転す
    る被検査体の外観形状を測定する形状センサを有した形
    状検査機を2組と、被検査体を180度反転させる反転
    手段と、測定結果に応じて被検査体を良品と不良品とに
    分別する選別手段と、被検査体を一方向に間欠的に搬送
    する搬送手段とを備え、被検査体の搬送方向上流側から
    順に形状検査機、反転手段、形状検査機、選別手段が並
    置されたことを特徴とする円形物体の形状検査装置。
  2. 【請求項2】 円形の被検査体を載置する基準板と、被
    検査体の外周面に当接離間自在とされた複数の支持ロー
    ラと、支持ローラを移動させて被検査体を位置決めする
    位置決め手段と、支持ローラのうち少なくとも一つの支
    持ローラを回転駆動する駆動手段と、基準板上で回転す
    る被検査体の外観形状を測定する形状センサとを備えた
    ことを特徴とする円形物体の形状検査装置。
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