JP3625443B2 - びんの肉厚計測装置および肉厚計測方法 - Google Patents

びんの肉厚計測装置および肉厚計測方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、ガラスびんのようなびんの肉厚をびんの外周面上の複数箇所で計測するためのびんの肉厚計測装置および肉厚計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にガラスびん(以下、単に「びん」という。)は、内容物の充填時や運搬時の衝撃などで破裂しないだけの強度が必要であり、そのために、びんの肉厚をチェックする必要がある。そこで、製びん工場では、新製品のびんを吹製したとき、複数本のびんを抽出して各びんの肉厚を外周面上の複数箇所で計測し、その計測結果をびんの肉厚分布図に表して客先へ提出している。
【0003】
従来は、肉厚の計測箇所を定めるのに、図9に示すように、サンプル抽出した全てのびんについて、びん1の外周面の高さが異なる位置に円周方向の複数本の線分101を、また、所定の角度(例えば45度)毎に縦方向の複数本の線分102を、それぞれインキで描いている。この縦横の線分の全ての交点Pを肉厚の計測箇所とし、各交点Pの位置に順次、超音波厚さ計などの測定端子を当てて肉厚測定を行っている。全てのびんについて、各交点位置での肉厚の測定データがコンピュータに登録され、その測定データに基づいてXYプロッターなどにより肉厚分布図を作成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したびんの肉厚計測方法では、びんへのマーキングや肉厚測定を手作業によって行い、しかも、その種の作業を複数本のびんについて行うので、肉厚分布図の作成に多大の時間がかかり、作業者にとって大きな負担となっている。しかも、手作業による肉厚計測では、測定値に個人差によるばらつきが生じ、測定精度に欠けるという問題もある。
【0005】
この発明は、上記問題に着目してなされたもので、びんの肉厚計測を自動化することにより、複数本のびんについてびんの肉厚を短時間で効率良く計測でき、また、測定値に個人差によるばらつきが生じないびんの肉厚計測装置および肉厚計測方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明によるびんの肉厚計測装置は、びんの肉厚をびんの外周面上の複数箇所で計測するためのものであり、所定の計測位置に対してびんを導出入させるびん導出入機構と、計測位置にあるびんの外周面よりびんの肉厚を測定する肉厚測定器と、肉厚測定時に定位させる肉厚測定器の空間位置を示す位置データを記憶する記憶装置と、計測位置にあるびんに対して肉厚測定器を移動させて前記記憶装置に記憶された位置データに基づいて位置決めする位置決め機構と、計測位置にあるびんを間欠的に軸回転させて肉厚測定器をびんの外周面上の複数箇所へ導くびん回転機構と、前記計測位置においてびんの外周面の正面部位に付されたマークを光学的に検出するマーク検出器とを備えたものである。前記びん回転機構は、前記マーク検出器により検出されたマークの位置を基準位置として設定角度ずつ間欠的にびんを軸回転させて肉厚測定器をびんの外周面上の複数箇所へ導くようにする。
【0007】
この発明の好ましい一実施態様では、前記位置データは、CAD/CAMシステムにあるびん形状の設計データを用いて作成されるもので、これにより位置データの自動ティーチングが可能である。
【0008】
前記びん導出入機構には種々の態様があるが、その一態様として、びんを受け入れて計測位置へ導くための凹部を備えたホイールと、凹部が計測位置に停止するようにホイールを回転させるホイール回転機構と、計測位置の上流位置でホイールの凹部へびんを送り込み、計測位置の下流位置でホイールの凹部よりびんを送り出すびん搬出入機構とを備えたものがある。好ましい実施態様では、前記ホイールの凹部にはびんを前記びん回転機構の回転中心に位置決めするための少なくとも2個の位置決め部材が設けられるとともに、各位置決め部材はびんの胴径に応じて位置調整が可能に取り付けられている。
【0010】
また、この発明によるびんの肉厚計測方法は、外周面の正面部位にマークが付されたびんを所定の計測位置に導入し、そのびんを計測位置で軸回転させてマーク検出器により前記マークを検出した後、肉厚測定器を所定の位置に位置決めし、前記マークの検出位置を基準位置としてびんを設定角度ずつ間欠的に軸回転させてびんの肉厚をびんの外周面上の複数箇所で計測する。それ以後は、肉厚測定器を順次高さを変えて位置決めし、各高さ位置で同様にびんを間欠的に軸回転させてびんの肉厚を複数箇所で計測する。
【0011】
【作用】
この発明によるびんの肉厚計測装置では、肉厚測定時に肉厚測定器を定位させる空間位置を示す位置データを予め記憶装置に記憶させておく。好ましい実施態様では、CAD/CAMシステムにあるびん形状の設計データを用いて前記位置データを作成し、その位置データを記憶装置に記憶させる。
【0012】
まず、びん導出入機構により所定の計測位置にびんを導入するが、ホイールを用いた実施態様では、ホイールの凹部へ計測位置の上流位置でびんを送り込んだ後、ホイールを回転させて前記凹部を計測位置で停止させることによりびんを計測位置に導く。なお、ホイールの各位置決め部材は、びんがびん回転機構の回転中心に位置するようにびんの胴径に応じて予め位置調整してある。
【0013】
つぎに、計測位置にあるびんに対して位置決め機構により肉厚測定器を移動させて前記記憶装置に記憶された位置データに基づいて位置決めし、びん回転機構によりびんを間欠的に軸回転させて肉厚測定器をびんの外周面上の複数箇所へ導きつつびんの外周面よりびんの肉厚を測定する。
【0014】
びんの外周面の正面部位にはマークが付されているので、計測位置においてびんに付されたマークをマーク検出器により光学的に検出する。その後、前記びん回転機構は、マーク検出器により検出されたマークの位置を基準位置として設定角度ずつ間欠的にびんを軸回転させて肉厚測定器をびんの外周面上の複数箇所へ順次導き、各箇所でびんの肉厚が計測される。
肉厚計測を終えると、びん導出入機構により計測位置からびんを導出させるが、ホイールを用いた実施態様では、ホイールを回転させて計測位置の下流位置へ凹部を移動させ、凹部よりびんを搬出する。
【0015】
【実施例】
図1および図2は、この発明の一実施例であるびんの肉厚計測装置の全体構成を示す。
図示例の肉厚計測装置は、複数本のびん1についてびん1の肉厚をびん1の外周面上の複数箇所で計測するものであり、びん導出入機構2、肉厚測定器6、プローブの位置決め機構7、びん回転機構8などを備えている。
【0016】
前記びん導出入機構2は、肉厚の計測位置である回転テーブル80上へびん1を順次導入するとともに、肉厚計測後は回転テーブル80上よりびん1を導出するためのものであり、この実施例では、スターホイール3とホイール回転機構4とびん搬出入機構5とで構成されている。
スターホイール3は円盤状のものであり、外周面の90度等角の各位置にびん1を受け入れて周方向へ移動させる半円形の凹部30がそれぞれ設けられて成る。前記ホイール回転機構4は各凹部30が回転テーブル80の位置に順次停止するようにスターホイール3を間欠的に回転させる。
【0017】
前記びん搬出入機構5は回転テーブル80の上流側のびん搬入位置Sでスターホイール3の凹部30へびん1を送り込むとともに、回転テーブル80の下流側のびん搬出位置Tで前記凹部30よりびん1を送り出す。びん搬入位置Sおよびびん搬出位置Tは、回転テーブル80の位置に対して90度をなす角度位置にそれぞれ設定されるもので、びん搬入位置Sと回転テーブル80との間および回転テーブル80とびん搬出位置Tとの間には、びん底を摺動可能に支持するガイド床面(図示せず。)とびん1の胴部を摺動可能に案内するガイド枠57とが設けられている。
【0018】
前記びん搬出入機構5は、1本のコンベヤ51をループ状に形成して成るもので、このコンベヤ51の両端部間にはガイド板56を配置して、びん1の搬送経路を連続させている。
【0019】
スターホイール3のびん搬入位置Sにはリミットスイッチ54が、びん搬出位置Tには光電センサ55が、それぞれ設置されるとともに、前記びん搬入位置Sには電磁ソレノイドを駆動源とするストッパ53が配置されている。びん搬入位置Sにあるスターホイール3の凹部30にびん1が存在することがリミットスイッチ54により検出されると、ストッパ53が作動しかつコンベヤ51が停止して、次のびん1が前記凹部30へ送り込まれるのが阻止される。また、びん搬出位置Tにある凹部30にびん1が存在することが光電センサ55により検出されると、スターホイール3の回転が阻止される。
この実施例の肉厚計測装置は、サンプル抽出された本数(例えば20本)のびん1について肉厚計測を連続して行うように構成されており、前記びん搬出入機構5のコンベヤ51上には前記した本数のびん1が予め置かれることになる。
【0020】
全てのびん1の外周面の正面部位には、例えば白色のインキによりマークが付されている。この実施例では前記マークとして1本の縦向きの線分を表すようにしているが、必ずしもこれに限られることはない。また、全てのびん1の内部には後述する電磁式の肉厚測定器6によって肉厚を測定するのに必要な1個の鋼球がターゲットボールとして投入されている。
【0021】
前記スターホイール3は、ホイール回転機構4の回転軸40の下端に水平に支持されている。スターホイール3の上面には、図3に示すように、凹部30毎にびん1を回転テーブル80の回転中心に位置決めするための2個の位置決め部材31,31と、びん1の倒れを防ぐための2個のガイド部材37,37とがそれぞれ配備されている。
【0022】
各位置決め部材31は、アーム32の先端にびん1の胴部を支持するためのローラ33が回転自由に取り付けられて成る。凹部30毎の2個の位置決め部材31は凹部30に対してほぼ90度をなす角度位置に配置されている。アーム32はローラ33を凹部30に臨ませるようにしてねじ34によりスターホイール3の上面に固定される。
【0023】
各位置決め部材31はびん1の胴径に応じて位置調整が可能に取り付けられる。アーム32にはねじ34を摺動可能に挿通する長孔32aが、一方、スターホイール3の上面にはねじ34がねじ込まれる複数のねじ穴35が、それぞれ形成されており、アーム32のねじ止め位置を変えることによりローラ33の凹部30内への突出長さが調整できるようになっている。
なお、図中、36はびん1の胴径が表された目盛板であり、びん1の胴径に応じた目盛に合わせてアーム32をねじ止めすれば、ローラ33の凹部30内への突出長さが最適値に設定される。
【0024】
凹部30毎の2個のガイド部材37,37は凹部30を挟んでほぼ対向する位置に配置されている。各ガイド部材37は、先端部37aを凹部30に臨ませるようにしてねじ38によりスターホイール3の上面に固定される。
各ガイド部材37もびん1の胴径に応じて位置調整が可能に取り付けられる。ガイド部材37にはねじ38を摺動可能に挿通する長孔37bが、一方、スターホイール3の上面にはねじ38がねじ込まれる複数個のねじ穴39が、それぞれ形成されており、ガイド部材37のねじ止め位置を変えることにより先端部37aの凹部30内への突出長さが調整できるようになっている。
【0025】
前記ホイール回転機構4は、上記したスターホイール3を90度ずつ間欠的に回転させることにより、びん搬入位置Sにあるびん1を計測位置の回転テーブル80上へ導き、また、回転テーブル80上にあるびん1をびん搬出位置Tへ導くもので、図4および図5に示すように、スターホイール3を支持する回転軸40と、回転軸40を90度ずつ間欠的に回転駆動する回転駆動装置41とで構成される。
【0026】
前記回転駆動装置41は、駆動モータ42と、駆動モータ42の駆動軸42aに動力伝達機構43を介して接続された減速機構44とを含んでいる。前記減速機構44は入力軸44cと2本の出力軸44a,44bとを有し、第2の出力軸44aにカップリング48を介して前記回転軸40が連結されている。第2の出力軸44aは第1の出力軸44bが1回転する間に90度回転する。なお、前記動力伝達機構43は駆動モータ42の駆動軸42aに装着されたプーリ43aと減速機構44の入力軸44cに装着されたプーリ43bとの間にベルト43cが巻かれたものである。
【0027】
前記の第1の出力軸44bには、1個のスリットを備えた回転円板45が装着されており、前記スリットが通過する位置に配置されたフォトマイクロセンサ46とともに位置検出器47を構成している。この位置検出器47は、フォトマイクロセンサ46がスリットを検出したとき回転円板45の回転を停止させるためのもので、これにより回転軸40が90度ずつ間欠的に回転する。
【0028】
上記した構成のびん導出入機構2により回転テーブル80上に導入されたびん1は肉厚測定器6により外周面上の複数箇所においてそれぞれ肉厚が計測される。
この実施例の肉厚測定器6は、図8に示すように、びん1の外周面にプローブ60の先端を当て、びん1の内周面にターゲットボールとしての鋼球69をプローブ60の先端に磁気的に吸着された状態で接触させることにより、プローブ60の先端と鋼球69との間の距離をびん1の肉厚として測定するものである。この肉厚測定器6はホール効果を利用した電磁式のものであって、日本パナメトリクス株式会社製の「マグナマイク8000」(商標名)を用いているが、これに限らず、他の計測原理に基づく肉厚測定器を用いることもできる。
【0029】
前記鋼球69は、びん1の内部に投入されると、びん底は中央部が高く、外周部が低いので、外周部に転落して任意の角度位置に位置する。びん1の外周面の底部に対応する位置にプローブ60の先端を接触させた状態で回転テーブル80によりびん1を回転させると、びん1が1回転する間に鋼球69はびん1を介してプローブ60の先端に吸着される。この吸着状態を保持してプローブ60を移動させることにより、びん1のいずれの箇所についても肉厚の測定が可能である。
【0030】
上記の肉厚測定器6は、図6および図7に示すように、マニピュレータ70の先端に支持される前記のプローブ60と、プローブ60とコード線62を介して電気接続される測定器本体61とで構成される。測定器本体61は適所に固定され、この測定器本体61に内蔵された制御回路は、プローブ60の先端と鋼球69との間の距離に相応する信号をプローブ60より取り込んでびん1の肉厚データを生成し、これをコンピュータへ出力して肉厚分布図の作成のために登録する。
【0031】
前記マニピュレータ70はプローブ60の位置決め機構7を構成するもので、その先端にはベース71が固定され、このベース71に形成されたガイド溝71aにスライダー72が往復摺動自由に支持されている。スライダー72には肉厚測定器6のプローブ60が支持カバー73と4本のボルト74,74により固定されている。スライダー72には圧縮ばね75のばね圧を作用させており、これによりプローブ60を前方(回転テーブル80上のびん1の方向)へ付勢した状態でスライダー72を往復動自由に支持している。プローブ60の先端はばね圧によりびん1の外周面に押し付けられるので、びん1の外表面に凹凸があっても、プローブ60が前後動して吸収される。
【0032】
前記マニピュレータ70の先端には、プローブ60の突出方向と90度なす角度位置に、びん1の外周面の正面部位に付されたマークを光学的に検出するための光電センサより成るマーク検出器9が取り付けられている。このマーク検出器9は、びん1に向けて投光する赤色発光ダイオードより成る投光器とびんからの反射光を受光するフォトトランジスタより成る受光器とを含んでおり、回転テーブル80がびん1を最大1回転させる間にマークを検出したとき、その時点で回転テーブル80は回転を停止する。
【0033】
前記位置決め機構7は、前記マニピュレータ70と、このマニピュレータ70の各関節部の動きを個別に制御してびん1の対向位置の適所に前記プローブ60や光電センサ9を位置決めするコントローラ(図示せず。)とから成る。コントローラは、肉厚測定時にプローブ60の先端を定位させる空間位置を示す位置データを記憶する記憶装置を含んでおり、回転テーブル80上にあるびん1に対してプローブ60を移動させ、このプローブ60の先端を前記記憶装置に記憶された位置データに基づいて位置決めする。
【0034】
前記の位置データは、びんの設計を行うためのCAD/CAMシステムにあるびん形状の設計データを利用して作成されるもので、図8に示すように、びん形状の設計データから一定高さ毎(例えば1mm毎)のn個の位置(図中、黒丸で示す。)の座標(Xi,Yi)(ただし、i=1,2,・・・,n)を算出し、全ての位置のXY座標をプローブ60の移動経路を示す軌跡データとして記憶装置に記憶させるとともに、プローブ60の移動を停止させて肉厚計測を行うm個の位置(図中、二重丸で示す。)のXY座標(Xj,Yj)(ただし、j=1,2,・・・,m)を前記位置データとして記憶させる。図示例では、X座標はびん1の径方向に沿う位置を示し、Y座標はびん1の高さ方向に沿う位置を示す。
【0035】
びん1は、上記した各計測位置毎に外周面の8ヶ所で肉厚が計測されるもので、そのために、びん回転機構8を駆動してびん1を前記マーク検出器9により検出されたマークの位置を基準位置として例えば45度ずつ間欠的に軸回転させ、プローブ60の先端をびん1の外周面上の各計測箇所へ順次導く。
前記びん回転機構8は、図4に示すように、回転テーブル80を回転させるテーブル回転機構81と、回転テーブル80上のびん1の口部を回動自由な状態で支持するびん口支持機構90とで構成されている。
【0036】
前記テーブル回転機構81は、ステッピングモータ82と、このステッピングモータ82のモータ軸82aに連結され前記回転テーブル80を駆動する駆動軸83とを有するもので、肉厚計測時には回転テーブル80が例えば45度ずつ間欠的に回転するようにステッピングモータ82の駆動が制御される。
【0037】
前記びん口支持機構90は、シリンダ機構84のロッド84aの先端にびん口に嵌まるホルダ85が取り付けられたもので、シリンダ機構84の駆動によりホルダ85が上下方向に往復動してびん口と着脱するようになっている。シリンダ機構84は昇降機構86に支持されており、びん1の高さに応じて上下方向の位置が調整可能である。
前記昇降機構86は、ハンドル87の操作で回動するねじ軸88に沿ってナット部材89が上下動するもので、このナット部材89に前記シリンダ機構84が取り付けられている。
【0038】
上記した構成のびんの肉厚計測装置によってびんの肉厚計測を行うには、肉厚測定時に肉厚測定器6のプローブ60を定位させる空間位置を示す位置データを、CAD/CAMシステムにあるびん形状の設計データを用いて予め作成し、その位置データを位置決め機構7のコントローラの記憶装置に記憶させる。
また、肉厚計測に先立ち、サンプル抽出した全てのびん1について、外周面の正面部位にマークを付するとともに、内部に鋼球69を投入する。全てのびん1はびん搬出入機構5のコンベヤ51上に置かれる。
【0039】
まず、コンベヤ51を駆動してスターホイール3の凹部30へびん搬入位置Sでびん1を送り込んだ後、ホイール回転機構4がスターホイール3を90度だけ回動させて前記凹部30を肉厚計測位置である回転テーブル80上で停止させ、びん1を回転テーブル80上に導く。
【0040】
つぎに、マニピュレータ70を駆動して回転テーブル80上のびん1に対向する位置にマーク検出器9を移動させた後、びん回転機構8のびん口支持機構90によりびん1の口部を保持した状態でテーブル回転機構81により回転テーブル80を駆動してびん1を回転させ、びん1に付されたマークをマーク検出器9により光学的に検出する。マークが検出されたとき、その位置で回転テーブル80の回転を止め、びん1を静止させる。
【0041】
つぎに、マニピュレータ70を駆動し、びん1の外周面の底部に対応する位置に肉厚測定器6のプローブ60の先端を接触させ、その状態で回転テーブル80をテーブル回転機構81により1回転させると、びん1が1回転する間に鋼球69がびん1を介してプローブ60の先端に吸着される。
【0042】
つぎに、鋼球69を吸着した状態を保持してプローブ60の先端を移動させ、前記記憶装置に記憶された位置データに基づいて最初の計測箇所に位置決めした後、びん1の肉厚を測定する。以後、テーブル回転機構81によりマークの位置を基準位置としてびん1を45度ずつ間欠的に軸回転させてびん1の外周面上の複数箇所へ導きつつ、その都度、びん1の肉厚を測定する。
つぎに、鋼球69を吸着した状態を保持してプローブ60の先端を移動させ、前記記憶装置に記憶された位置データに基づいて次の計測箇所に位置決めした後、同様に、びん1を45度ずつ間欠的に軸回転させつつびん1の肉厚を8箇所で測定する。
【0043】
全ての箇所において肉厚計測を終えると、スターホイール3を回転させて回転テーブル80上のびん1をびん搬出位置Tへ導き、びん搬出入機構5のコンベヤ51を駆動してスターホイール3の凹部30よりびん1を搬出する。同様にして、びん搬出入機構5にある全てのびん1について肉厚計測を実行するものである。
【0044】
【発明の効果】
この発明によれば、びんの肉厚を自動的に計測できるから、複数本のびんについてびんの肉厚を短い時間で効率良く計測でき、個人差による計測のばらつきも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるびんの肉厚計測装置の全体構成を示す平面図である。
【図2】びんの肉厚計測装置の全体構成を示す側面図である。
【図3】スターホイールの平面図である。
【図4】ホイール回転機構およびびん回転機構の構成を示す側面図である。
【図5】ホイール回転機構の構成を示す平面図である。
【図6】プローブの支持構造を示す正面図である。
【図7】図6のA−A線に沿う断面図である。
【図8】びんの肉厚を計測する状態を示す拡大断面図である。
【図9】肉厚計測のためにマーキングされたびんを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 びん
2 びん導出入装置
3 スターホイール
4 ホイール回転機構
5 びん搬出入機構
6 肉厚測定器
7 位置決め機構
8 びん回転機構
9 マーク検出器
30 凹部
31 位置決め部材

Claims (4)

  1. びんの肉厚をびんの外周面上の複数箇所で計測するためのびんの肉厚計測装置であって、所定の計測位置に対してびんを導出入させるびん導出入機構と、計測位置にあるびんの外周面よりびんの肉厚を測定する肉厚測定器と、肉厚測定時に定位させる肉厚測定器の空間位置を示す位置データを記憶する記憶装置と、計測位置にあるびんに対して肉厚測定器を移動させて前記記憶装置に記憶された位置データに基づいて位置決めする位置決め機構と、計測位置にあるびんを間欠的に軸回転させて肉厚測定器をびんの外周面上の複数箇所へ導くびん回転機構と、前記計測位置においてびんの外周面の正面部位に付されたマークを光学的に検出するマーク検出器を備えており、前記びん回転機構は、前記マーク検出器により検出されたマークの位置を基準位置として設定角度ずつ間欠的にびんを軸回転させて肉厚測定器をびんの外周面上の複数箇所へ導くようにしたびんの肉厚計測装置。
  2. 前記位置データは、びん形状の設計データを用いて作成される請求項1に記載されたびんの肉厚計測装置。
  3. 前記びん導出入機構は、びんを受け入れて計測位置へ導くための凹部を備えたホイールと、凹部が計測位置に停止するようにホイールを回転させるホイール回転機構と、計測位置の上流位置でホイールの凹部へびんを送り込み、計測位置の下流位置でホイールの凹部よりびんを送り出すびん搬出入機構とを備えており、前記ホイールの凹部にはびんを前記びん回転機構の回転中心に位置決めするための少なくとも2個の位置決め部材が設けられるとともに、各位置決め部材はびんの胴径に応じて位置調整が可能に取り付けられて成る請求項1に記載されたびんの肉厚計測装置。
  4. びんの肉厚をびんの外周面上の複数箇所で計測するためのびんの肉厚計測方法であって、外周面の正面部位にマークが付されたびんを所定の計測位置に導入し、そのびんを計測位置で軸回転させてマーク検出器により前記マークを検出した後、肉厚測定器を所定の位置に位置決めし、前記マークの検出位置を基準位置としてびんを設定角度ずつ間欠的に軸回転させてびんの肉厚をびんの外周面上の複数箇所で計測し、以後、肉厚測定器を順次高さを変えて位置決めし、各高さ位置で同様にびんを間欠的に軸回転させてびんの肉厚を複数箇所で計測することを特徴とするびんの肉厚計測方法。
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