JPH0661254A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0661254A
JPH0661254A JP4211562A JP21156292A JPH0661254A JP H0661254 A JPH0661254 A JP H0661254A JP 4211562 A JP4211562 A JP 4211562A JP 21156292 A JP21156292 A JP 21156292A JP H0661254 A JPH0661254 A JP H0661254A
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film
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野 瑞 城 小
Masanobu Saito
藤 雅 伸 斎
Takashi Yoshitomi
富 崇 吉
Tatsuya Oguro
黒 達 也 大
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高性能の微細電界効果型トランジスタを得る
ことを可能にする。 【構成】 酸化性溶液中でシリコン基板の表面にシリコ
ン酸化膜を形成する第1の工程と、シリコン酸化膜上に
ゲート電極を形成する第2の工程とを備え、この第2の
工程後の工程を所定の温度以下で行うことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】電界効
果型トランジスタを有する半導体装置の従来の製造方法
を図19乃至図21を参照して説明する。先ず図19
(a)に示すように、P型シリコン基板1上のPウェル
形成予定領域2に例えばBイオンを100KeV、2.
0E13cm-2の条件で注入した後にNウェル形成予定領
域3に例えばPイオンを16KeV、6.4E12cm-2
の条件で注入し、その後に1190℃、150分の熱処
理を施すことによってPウェル領域2及びNウェル領域
3を形成する。続いてLOCOS(local oxidization o
f silicon)法を用いて素子分離領域4を形成する(図1
9(a)参照)。
【0003】次に図19(b)に示すようにPウェル領
域2中に、所望のしきい値電圧を得るために例えばBイ
オン5を15KeV、1.0E13cm-2の条件で注入す
ることによりチャネル表面の濃度を調節し、続いてNウ
ェル領域3中に、所望のしきい値電圧を得るために例え
ばPイオン6を120KeV、1.0E13cm-2の条件
で注入し、続いてAsイオン6を40KeV、2.5E
12cm-2の条件で注入することによりチャネル表面の濃
度を調節する。以下の説明においては、NチャネルMO
S又はPチャネルMOSの一方についてのみ説明する。
例えばウェル領域冷静等の時の不純物の導入は各々の領
域のみ選択的に行うために、光蝕刻法を用いてレジスト
膜を形成し、選択領域のみレジスト膜を除去した後、全
て行っている。
【0004】次に図19(c)に示すように、例えば8
00℃の10%HC1雰囲気で半導体基板1の表面を酸
化し、これにより例えば厚さ7nmのシリコン酸化膜(ゲ
ート絶縁膜)7Aを形成する。そして、図19(d)に
示すようにシリコン酸化膜7A上に例えばLPCVD(l
ow‐pressure chemicaL vapor deposition) 法を用いて
厚さ200nmの多結晶シリコン膜8を形成する。その
後、この多結晶シリコン膜8のNチャネルトランジスタ
領域に例えばAsイオンを40KeV、3.0E15cm
-2の条件で注入し、Pチャネルトランジスタ領域に例え
ばBF2 イオンを35KeV、1.0E15cm-2の条件
で注入する。
【0005】次に図20(a)に示すように、例えばR
IE(Reactive ion etching)法を用いて多結晶シリコン
膜8をパターニングし、ゲート電極9を形成する。その
後図20(b)に示すように基板1上のNチャネルトラ
ンジスタのソース、ドレイン形成予定領域に例えばAs
イオンを50KeV、5.0E15cm-2の条件で注入し
て熱処理することによりソース、ドレイン領域10を形
成し、Pチャネルトランジスタのソース、ドレイン形成
予定領域に例えばBF2 イオンを35KeV、3.0E
15cm-2の条件で注入し、熱処理することによりソー
ス、ドレイン領域10を形成する。続いて図20(C)
に示すように基板1の表面部上に、例えばCVD(chemi
cal vapor deposition) 法を用いて層間膜としてシリコ
ン酸化膜11を例えば500nm堆積させる。そして、図
21(a)に示すようにシリコン酸化膜11をパターニ
ングしてコンタクトホール12を開孔し、その後図21
(b)に示すように、例えばSiを1%含有するAl膜
13をスパッタ法を用いて形成する。続いて図21
(c)に示すようにAl膜13をパターニングして配線
部14を形成し、その後約450℃のフォーミングガス
雰囲気中で熱処理を行なった後に、基板1の表面部に例
えば1000nmのシリコン酸化膜を形成し、パシベーシ
ョン膜(図示せず)とする。
【0006】このような半導体装置の従来の製造方法に
おいては、ゲート絶縁膜7Aを形成するのに熱酸化の方
法を用いている。この熱酸化の方法は、例えば厚さ2nm
のシリコン酸化膜を得るためには、乾燥酸素雰囲気中で
酸化を行うとすると、800℃、5分間の熱工程が必要
である。それ故、従来の製造方法においては、熱酸化に
よるチャネル不純物の分布に対する影響が避けられず、
短チャネル効果の抑制等が困難であったこのため微細な
電界効果型トランジスタの実現にとって障害となってい
た。
【0007】又、従来の半導体装置の他の製造方法を図
22を参照して説明する。まず半導体基板21内にウェ
ル領域を形成し、その表面にフィールド酸化膜22、ゲ
ート酸化膜23を形成する(図22(a)参照)。その
後、基板21の表面に例えば厚さ200nmの多結晶シリ
コン膜24をLPCVD法を用いて形成し、その上に例
えば厚さ100nmのシリコン酸化膜25を形成する(図
22(a)参照)。そして、光リソグラフィによりフォ
トレジストのマスク(図示せず)を形成した後、RIE
法を用いてシリコン酸化膜25、多結晶シリコン膜24
をパターニングし、ゲート電極を形成する(図22
(a)参照)。そして、ゲートとソースとの電流リーク
を抑えるために、後酸化(アニール)を行って、約10
nmの酸化膜(図示せず)を形成し、その後イオン注入す
ることによって低濃度拡散層27を形成する(図22
(a)参照)。
【0008】次に基板1の表面に、例えば厚さ100nm
の酸化シリコン膜をLPCV法により形成し、RIE法
を用いて上記酸化シリコン膜をパターニングしてゲート
電極の側面にのみ酸化シリコン膜を残すようにして側壁
部28を形成する(図22(a)参照)。その後ソー
ス、ドレイン形成予定領域にイオンを注入することによ
り高濃度拡散層29を形成する(図22(a)参照)。
そして、チタン30を例えばスパタリング法を用いて厚
さ50nm堆積させ(図22(a)参照)、その後RTA
(Rappid thermal anneal)法を用いて650℃から75
0℃程度の温度で熱処理を行う。これによりチタン層3
0は基板21のシリコンと反応し、ソース及びドレイン
と接触している領域がチタンシリサイド31となるが、
他の領域上ではチタン層30のままとなる(図22
(b)参照)。その後、アンモニア、過酸化水素水、及
び水の混合液、あるいは硫酸と過酸化水素水の混合液に
よって未反応のチタン層30を選択的にエッチングす
る。これによりソース及びドレイン領域に自己整合的に
ソース及びドレイン電極31が形成される(図22
(c)参照)。
【0009】上述のように図22に示す従来の半導体装
置の製造方法においては、広いコンタクト面積を有する
電極31を自己整合的に形成することができるが、チタ
ン30と基板21を反応させるため(図22(a)参
照)、基板21と電極31の界面が深くなり、リーク電
流が増大するという問題がある。例えば厚さが50nmの
チタン層30を形成し、シリコン基板21と反応させて
チタン層をシリサイド化して電極31を形成すると、基
板21と電極31との界面が100nm以上深くなる。そ
して、上記シリサイド化の温度が650℃〜750℃で
あって拡散があまり起らないことを考えると、浅い拡散
層27においては、電極31と基板21の界面における
不純物濃度は元の界面における不純物濃度に比べて図2
3に示すように低くなる。これにより基板21と電極3
1のコンタクト抵抗は上昇する。
【0010】微細MOSFETの構造において、浅い拡
散層の形成が短チャネル効果を避けるために不可欠であ
ることを考えると、シリサイデーション工程において、
基板と電極の界面が深くなることを防止することが要求
されている。又、一般にゲート長の短い素子を製造する
のにSiO2 上に不純物濃度の低いシリコン層が存在す
る基板(SOI(silicon on insulator)基板ともいう)
を用いることによってショートチャネル効果の抑制、高
移動度、低S‐factorの特性が得られる。このよ
うに、素子領域がSiO2 絶縁膜上にあるMOS型半導
体装置の従来の製造方法を図24を参照して説明する。
まず、図24(a)、(b)に示すようにSIMOX
(Separation by implanted oxygen) 法やはりつけ法な
どを用いて得られる、SiO2 絶縁膜42上にシリコン
層41が形成されたSOI基板に素子領域を設けた後、
ゲート絶縁膜46を形成し、ゲート電極材の層47を堆
積する。次にレジスト膜(図示せず)を形成してパター
ニングし、このパターニングされたレジスト膜をマスク
にしてゲート電極材の層47を異方性エッチングを行う
ことによってゲート電極を形成する。そして図24
(b)に示すようにイオン注入を行うことによってソー
ス、ドレイン領域48をを形成し、MOS型半導体装置
を形成する。
【0011】このようにショートチャネル効果を抑制す
るために薄膜のSOI基板を用いた場合、ソース、ドレ
イン領域の厚さも薄くなるのでソース、ドレインの抵抗
が上昇するという問題がある。又素子領域がSiO2
縁膜42上にあるために素子動作中に生じたホットキャ
リアが基板に流れることができないため、素子領域下の
SiO2 絶縁膜42に集まり、ソースとドレイン間のブ
レイクダウンを引起すという問題がある。又SiO2
シリコンに比べて熱伝導率が小さいうえに、厚さが数百
nmもあるため、素子動作中にチャネルで生じた熱は効率
良く、チャネルよりも外の領域に伝わっていくことがで
きない。このため、チャネル部の温度が上昇するととも
に抵抗値が上昇し、駆動能力が低下するという問題があ
る。又、SiO2 膜42上のシリコン層41の不純物濃
度は低いので素子のしきい値分圧が低くなる。このた
め、しきい値を最適値にするためにバックバイアスをか
けるが、SiO2 膜42の厚さが厚いと、最適値まで上
げることができないという問題がある。
【0012】又、半導体基板上に高融点金属と高融点金
属シリサイドの層を形成する半導体装置の従来の製造方
法を図25乃至図26を参照して説明する。まずシリコ
ンからなる半導体基板61上に、素子分離領域62、ゲ
ート酸化膜63、ポリシリコンからなるゲート電極6
4、絶縁物からなる電極側壁68、及びソース/ドレイ
ン拡散層69を形成し、その上にTi層70を形成する
(図25(a)参照)。その後アニールすることよりソ
ース/ドレイン拡散層69上及び電極64上のチタン層
70Aをシリサイド化し(図25(b)参照)、未反応
チタン層を弗酸で除去する(図25(C)参照)。図2
5に示す従来の製造方法においては、高融点金属(図2
5においてはチタン)と基板61の半導体(図25にお
いてはシリコン)を直接反応させているために、基板6
1のシリコンが反応で消費され、浅い拡散層を形成する
のが困難であるという問題点があった。又図25(a)
に示したと同様の工程を用いてチタン層70を形成した
後(図26(a)参照)、レジスト層80を形成し(図
26(b)参照)、エッチバックすることによって高融
点金属の層70又は高融点金属のシリサイド層をソース
/ドレイン拡散層69上に残す(図26(c)参照)。
この図26に示す従来の製造方法においては、エッチバ
ックする際に基板61がエッチバック雰囲気に曝される
ため、基板61にダメージが入り易いという問題があっ
た。
【0013】本発明の目的は高性能の微細電界効果型ト
ランジスタの製造方法を提供することにある。又、本発
明の他の目的は、広いコンタクト面積を有する電極を自
己整合的に形成することが可能であって、かつ基板と電
極の界面が深くなるのを可及的に防止することのできる
半導体装置の製造方法を提供することにある。又、本発
明の更に他の目的は、ソース/ドレイン間の抵抗が上昇
すること、ソース/ドレイン間にブレイクダウンが生じ
ること、駆動力が低下すること、及び素子のしきい値電
圧が低下することを可及的に防止することのできる半導
体装置の製造方法を提供することにある。又、本発明の
更に他の目的は基板の半導体の消費を可及的に抑えると
ともに基板がダメージを受けない半導体装置の製造方法
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明による半導体
装置の製造方法によれば酸化性溶液中でシリコン基板の
表面にシリコン酸化膜を形成する第1の工程と、前記シ
リコン酸化膜上にゲート電極を形成する第2の工程とを
備え、この第2の工程後の工程を所定の温度以下で行う
ことを特徴とする。
【0015】第2の発明による半導体装置の製造方法に
よれば、ゲート電極及びソース/ドレイン領域が形成さ
れたシリコン基板上の前記ソース/ドレイン領域に、高
融点金属を過剰に含むこの高融点金属シリコン膜を選択
的に形成する第1の工程と、熱処理を行うことによって
前記過剰な高融点金属と前記シリコン基板のシリコンを
反応させる第2の工程と、を備えていることを特徴とす
る。
【0016】第3の発明による半導体装置の製造方法に
よれば、シリコン基板上の所定領域上に絶縁膜を形成す
る第1の工程と、シリコン基板の表面にアモルファスシ
リコン層を形成する第2の工程と、このアモルファスシ
リコン層を平坦化して前記絶縁膜上のアモルファスシリ
コン層の厚さが比較的薄くなるようにする第3の工程
と、低温で熱処理することによりシリコン基板をシード
にした固相成長させ、シリコン基板上及び絶縁膜上のア
モルファスシリコン層を単結晶化する第4の工程と、こ
の単結晶化されたシリコン層を平坦化する第5の工程
と、前記シリコン層の表面を酸化し、所定の液を用い
て、表面に形成された酸化膜を除去する第5の工程と、
ゲート絶縁膜及びゲート電極を形成した後、イオン注入
することによってソース/ドレイン領域を形成する第6
の工程と、を備えていることを特徴とする。
【0017】第4の発明による半導体装置の製造方法に
よれば、素子分離領域、ゲート電極、ソース/ドレイン
拡散領域が形成されたシリコン基板上に第1の高融点金
属の膜を形成する第1の工程と、第1の高融点金属より
も低い温度でシリコンと反応する第2の高融点金属の膜
を、第1の高融点金属の膜上に形成する第2の工程と、
シリコン基板の表面にシリコン膜を形成する第3の工程
と、前記シリコン膜をエッチングし、前記シリコン膜を
ソース/ドレイン拡散領域上にのみ残す第4の工程と、
所定の温度領域で熱処理することによって前記シリコン
膜と第2の高融点金属の膜を反応させて高融点金属シリ
サイド膜を形成する第5の工程と、未反応の第2の高融
点金属膜及び前記高融点金属シリサイドに覆われていな
い第1の高融点金属膜を除去する第6の工程と、を備え
ていることを特徴とする。
【0018】
【作用】このように構成された第1の発明の半導体装置
の製造方法にすれば、ゲート絶縁膜の形成を従来に比べ
て低温で行う事ができる。従ってチャネルの不純物の文
武が広がるのを防ぐ事ができるので、浅い接合を形成す
る事ができ、短チャネル効果が抑制され、高性能の微細
電界効果型トランジスターが得られる。
【0019】又、上述のように構成された第2の発明の
半導体装置の製造方法によれば、高融点金属を過剰に含
む高融点金属シリサイド膜をソース/ドレイン領域に選
択的に形成して電極とし、上記高融点金属を基板のシリ
コンと反応させることによって基板と電極の密着性を良
くすることができる。この時、過剰な高融点金属の量を
調節することにより、反応する基板中のシリコンの量を
制御することができ基板と電極とのコンタクト抵抗を下
げることができ、かつリーク電流を抑えることができ
る。又、ソース/ドレイン領域上に選択的に金属シリサ
イド膜を形成することにより広いコンタクト面積を持っ
た電極を自己整合的に形成することができる。
【0020】上述のように構成された第3の発明の半導
体装置の製造方法によれば、絶縁層上のシリコン層にド
レインの1部が存在する場合、ドレインの深さは絶縁層
上のシリコン層の厚さで決定されるので、シリコン層を
薄くすることで浅くすることができる。さらに、それ以
外の領域にあるドレインの深さは絶縁層上のシリコン層
よりも深くなるのでショートチャネル効果を抑制し、高
移動度、低S‐factorの特性を得るとともにソー
ス/ドレインの抵抗が上昇するのを防ぐことができる。
また、絶縁層上のシリコン層にドレイン領域が存在しな
い場合、ドレインの深さは絶縁層上のシリコン層の厚さ
よりも厚くなりソース/ドレインの抵抗は上昇しない。
さらに、ソース/ドレイン間に絶縁層が存在するために
ソースはドレインの影響を全く受けることがないので、
ショートチャネル効果を抑制し、高移動度、低S‐fa
ctorの特性が得られる。ドレイン部がシリコン基板
とつながっているため、素子動作中に生じたホットキャ
リアが基板に流れることができソース/ドレイン間のブ
レークダウン耐圧を保つことができる。また、チャネル
下の絶縁層を薄くできるので、素子動作中に生じた熱シ
リコン層にながれ、発熱による駆動力の低下を防ぐ。ま
た、素子のしきい値電圧をバックバイアス効果で容易に
最適値にすることができる。
【0021】又、上述のように構成された第4の発明の
半導体装置の製造方法によれば、シリコンとの反応温度
が異なる2種類の高融点金属を用い、基板と接する第1
の高融点金属は反応せず、その上に形成した第2の高融
点金属とシリコン層のみを反応させることによって、基
板のシリコンの食われを防いでいる。また、シリコン膜
のエッチバック時は基板の全面が高融点金属で保護され
ているため、基板にダメージが入りにくい。未反応の第
2の高融点金属および第1の高融点金属は何れもウェッ
トエッチング除去できるため、ダメージは入らない。こ
れにより、基板のシリコンを消費しないため、浅い拡散
を形成しやすく、しかも拡散層の寄生抵抗を下げること
ができるので、トランジスタの微細化に有利である。ま
た、基板を高融点金属で保護しながらエッチバックを行
うため、ダメージが入りにくく、しかもフォトリソグラ
フィーの工程を増やすことなく自己整合的に製造可能で
ある。
【0022】
【実施例】第1の発明による半導体装置の製造方法の第
1の実施例によって製造された電界効果型トランジスタ
の断面図を図3に示す。このトランジスタは過酸化水素
水中で煮沸することにより形成されたゲート絶縁膜7を
有している。この第1の実施例の製造工程を図1乃至図
2を参照して説明する。まず、図1(a)に示すように
P型シリコン基板1のPウェル形成領域2に例えばBイ
オンを100KeV、2.0E13cm-2の条件で注入し
た後に、Nウェル形成領域に例えばPイオンを160K
eV、6.4E12cm-2で注入し、その後に約1190
℃、150分の熱工程を行うことによりPウェル領域2
及びNウェル領域3を形成する。続いてLOCOS法を
用いて素子分離領域4を形成する。
【0023】次に、図1(b)に示すようにPウェル領
域2中に所望のしきい値電圧を得るために、例えばBイ
オン5を15KeV、1.0E13cm-2の条件で注入す
ることによりチャネル表面の濃度を調節し、次いでNウ
ェル領域3中に所望のしきい値電圧を得るために、例え
ばPイオン6を120KeV、1.0E13cm-2の条件
で注入し、続いてAsイオンを40KeV、2.5E1
2cm-2の条件で注入することによりチャネル表面の濃度
を調節する。以下の工程は煩雑をさけるためにNチャネ
ルMOSトランジスタの製造について図示する。
【0024】次に例えば約3%の希弗酸に3分間シリコ
ン基板1を浸すことによりシリコン基板1の自然酸化膜
を剥離する。続いて例えば約75℃の過酸化水素水中に
シリコン基板を入れて30分間煮沸することにより、例
えば厚さ1.5nmのシリコン酸化膜1(ゲート絶縁膜)
15を形成する(図1(c)参照)。なお、過酸化水素
水中に入れて煮沸処理する時の時間と形成される酸化膜
の厚さの関係を図4に示す。
【0025】次に図2(a)に示すようにシリコン酸化
膜7上に例えばLPCVD方を用いて厚さ200nmの多
結晶シリコン膜8を形成する。その後、Nチャネルトラ
ンジスタ領域に例えばAsイオンを40KeV、3.0
E15cm-2の条件で注入し、Pチャネルトランジスタ領
域に例えばBF2 イオンを30KeV、1.0E15cm
-2の条件で注入する。そして、図2(b)に示すよう
に、例えばRIE法を用いて多結晶シリコン膜8をパタ
ーニングし、ゲート電極9を形成する。続いて図2
(c)に示すように、半導体基板1のNチャネルトラン
ジスタのソース/ドレイン形成領域に例えばAsイオン
を50KeV、5.0E15cm-2の条件で注入し、Pチ
ャネルトランジスタのソース/ドレイン形成領域に例え
ばBF2 イオンを35KeV、3.0E15cm-2の条件
で注入し、ソース及びドレイン領域10を形成する。
【0026】以後は、従来の製造方法と同様に、層間絶
縁膜形成工程及び、配線工程等を経て、半導体装置が製
造されるが、第1の実施例においてはソース/ドレイン
領域10の形成後の全ての工程は約600℃以下の温度
で行なわれる。なお、層間絶縁膜形成時(例えばCVD
酸化シリコン膜堆積時)の600℃以下の温度で上記ソ
ース及びドレイン領域に注入された不純物は活性化し、
拡散層が形成されることになる。この第1の実施例の製
造方法及び従来の製造方法によって製造されたPチャネ
ルMOSトランジスタの、しきい値電圧のチャネル長に
対する依存性を図5に示す。
【0027】以上、説明したように第1の発明の第1実
施例によれば、ゲート絶縁膜の形成を従来の場合に比べ
て低温で行うため、チャネルの不純物の分布が広がるの
を防止することが可能となり、これにより浅い接合を形
成することができるとともに、短チャネル効果を抑制で
き、高性能の微細電界効果型トランジスタを得ることが
できる。なお、第1の実施例においては、ゲート絶縁膜
7を形成するのに過酸化水素水を用いたが、他の酸化性
溶液(例えば、硫酸と過酸化水素水との混合液等)を用
いても良い。
【0028】次に第1の発明による半導体装置の製造方
法の第2の実施例の製造工程を図6を参照して説明す
る。先ず、第1の実施例の図1(c)に示す工程までは
第1の実施例と同様にして行う。その後、シリコン酸化
膜(ゲート絶縁膜)7に密着して、例えば、CVD法、
又はLPCVD法、又はPECVD(Plasma enhanst c
hemical vapor deposition)法、又はTEOS(Tetra
ethyl ortho silicate)法等を用いて例えば厚さ50nm
の酸化シリコン膜16(図6(a)参照)を堆積させる
か、又は図6(b)に示すように窒化シリコン17等の
絶縁性の物質を堆積させるか、又は図6(c)に示すよ
うに酸化シリコン16と窒化シリコン17の積層膜を堆
積により形成する。
【0029】以後は第1の実施例の図2(a)以降に示
す工程と同じ工程を行う。この第2の実施例も第1の実
施例と同様の効果を得ることができる。なお、上記第1
及び第2の実施例においては、シリコン基板上にゲート
絶縁膜を形成するMOS FETについて説明したが、
シリコン基板上にエピタキシャル成長させたシリコン結
晶表面に設けられるゲート絶縁膜、あるいはSOI基板
のシリコン表面に設けられるゲート絶縁膜の形成に本発
明を適用できることはいうまでもない。
【0030】次に第2の発明による半導体装置の製造方
法の第1の実施例の製造工程を図7乃至図9を参照して
説明する。まずシリコン基板21上にウェルを形成する
ためのイオン注入を行う、その後基板21の表面にフィ
ールド酸化膜22及びゲート酸化膜23を形成する(図
7(a)参照)。続いて、厚さ200nmの多結晶シリコ
ン膜24を例えばLPCVD法を用いて形成し(図7
(b)参照)、更に例えば常圧CVD法を用いて厚さ1
00nmのシリコン酸化膜25を形成する(図7(c)参
照)。その後、光リソグラフィによりフォトレジストの
マスク26を形成し、(図7(d)参照)、続いて例え
ばRIE法を用いてシリコン酸化膜25をパターニング
し、このパターニングされたシリコン酸化膜25をマス
クにして例えばRIE法を用いて多結晶シリコン膜24
をパターニングすることによりゲート電極24,25を
形成する(図8(a)参照)。続いて半導体基板21に
不純物イオンを注入することにより、低濃度拡散層27
を形成し(図8(a)参照)、基板21の表面に例えば
100nmの窒化シリコン膜28を例えは常圧CVD法を
用いていて形成する(図8(b)参照)。その後、例え
ばRIE法を用いることによりゲート電極の側面にのみ
窒化シリコン膜28が残るようにエッチングし、側壁2
8を形成する(図8(c)参照)。その後、不純物イオ
ンを注入することにより高濃度拡散層29を形成する
(図8(c)参照)。続いて基板21の表面に、例えば
チタンが10%過剰のチタンシリサイド膜31を例えば
スパッタリング法又はCVD法を用いて、100nm堆積
させる(図8(d)参照)。
【0031】次にフォトレジスト32を基板21の表面
が平坦になる程度まで塗布し、RIE法、又は酸素プラ
ズマ中でのアッシング、又は過酸化水素水と硫酸の混合
液等を用いてフォトレジスト32をエッチバックし、ソ
ース/ドレイン領域上にのみ、フォトレジスト32を残
す(図9(a)参照)。そして、残されたフォトレジス
ト32をマスクとしてRIE法を用いて、チタンシリサ
イド膜31をパターニングし、ソース/ドレイン領域上
にのみチタンシリサイド膜31を残す(図9(b)参
照)。その後、過酸化水素水と硫酸の混合液等を用いて
レジスト32を剥離し(図9(c)参照)、例えばRT
A法のような熱処理を約650℃〜750℃の温度で行
うことにより、チタンシリサイド膜31中の過剰チタン
と基板21中のシリコンを反応させて過剰チタンをシリ
サイド化させる。これによりチタンシリサイド膜31と
基板21との接合が良くなり、チタンシリサイド膜31
の基板21からの剥がれを防ぐことができるとともに、
チタンシリサイドの還元作用により自然酸化膜を除去す
ることができる。この時消費される基板の厚さは20nm
程度であり、従来の場合に比べて図13に示すようにシ
リサイド膜31と基板21との界面を浅くすることがで
き、基板とシリサイド膜とのコンタクト抵抗を低くする
ことができる。
【0032】次に第2の発明の第2の実施例の製造方法
を図10乃至図12を参照して説明する。この第2の実
施例の製造方法は、フィールド酸化膜を形成しないもの
である。まず、ウェルが形成された半導体基板21上に
ゲート酸化膜23、多結晶シリコン膜24、及びシリコ
ン酸化膜25を順次形成する(図10(a)参照)。次
にフォトレジトスからなるマスク26を形成し(図10
(b)参照)、シリコン酸化膜25及びポリシリコン膜
24をパターニングし、ゲート電極を形成する(図10
(c)参照)。その後、不純物イオンを注入することに
より低濃度拡散領域27を形成した後(図10(c)参
照)、窒化シリコン膜28を形成し(図10(d)参
照)、この窒化シリコン膜28をパターニングすること
によってゲート電極の側面に側壁28を形成する(図1
1(a)参照)。その後、不純物イオンを注入すること
により、高濃度拡散領域29を形成し(図11(a)参
照)、続いて基板21の表面に、チタンが10%過剰の
チタンシリサイド膜31を形成する(図11(b)参
照)。
【0033】次に基板21の表面が平坦になる程度まで
フォトレジスト32を塗布し、このフォトレジスト32
をエッチバックしてソース/ドレイン上の領域のみにフ
ォトレジスト32を残す(図11(c)参照)。その
後、このフォトレジスト32をマスクとしてRIE法を
用いてチタンシリサイド膜31をパターニングし、ソー
ス/ドレイン領域上にのみチタンシリサイド膜31を残
す(図12(a)参照)。そして再度、フォトレジスト
膜33を、基板21の表面が平坦になる程度まで塗布
し、ゲート電極間のほぼ中央にフォトレジスト膜33を
開孔する(図12(b)参照)。この開孔されたフォト
レジスト膜33をマスクにして例えばRIE法を用いて
基板21内にトレンチを形成し、周知の技術を用いてこ
のトレンチに絶縁物34を埋め込み、素子分離を行う
(図12(c)参照)。その後、第1の実施例と同様に
熱処理を行ってチタンシリサイド膜31中のチタンと基
板のシリコンを反応させる。なお上記実施例ではシリサ
イドとしてチタンを例にとって説明したが、チタンシリ
サイドのかわりにNiSi、CoSi2 、WSi等を用
いても良い。この第2の実施例の製造方法も第1の実施
例の製造方法と同様の効果を得ることができる。
【0034】次に第3の発明による第1の実施例の製造
方法を図14乃至図15を参照して説明する。まず、図
14(a)に示すように、シリコンウエハーのシリコン
基板41上に例えばSiO2 からなる絶縁膜42を堆積
させ、この絶縁膜42上にレジスト膜43をパターニン
グし、このパターニングされたレジスト膜43をマスク
にして絶縁膜42をエッチングして、シリコンの基板4
1上に絶縁膜42を残存させる(図14(c)参照)。
なお、絶縁膜42をシリコン基板41上に残存させる方
法としては図14(b)に示すようにシリコン基板41
上にレジスト膜43を形成し、このレジスト膜43を形
成した後、液相で選択的にSiO2 からなる絶縁膜42
を堆積し、レジスト膜43を除去しても良い。
【0035】このようにシリコン基板41上に絶縁膜4
2を残存させた後、シリコンウエハー全面に不純物濃度
の低いアモルファスシリコン44を堆積させるか、ある
いはシリコンウエハー全面に不純物濃度の低い多結晶シ
リコン44を堆積させた後、イオン注入を行って多結晶
シリコンをアモルファスの状態にする(図14(d)参
照)。次に図15(a)に示すように、アモルファスシ
リコン44をエッチバックあるいは研摩することによっ
て平坦化し、絶縁膜42上にこの絶縁膜42とほぼ同じ
程度の厚さのアモルファスシリコン層44を形成する。
そして、図15(b)に示すように低温でアニールする
ことによってシリコン基板41をシードにした固相成長
をさせ、シリコン基板41上及び絶縁膜上のアモルファ
スシリコン44を単結晶のシリコン層45に変える。こ
の後、シリコン層45をエッチバック、研磨、あるいは
酸化を行ない弗酸系の溶液処理で酸化膜を除去する工程
を用いてシリコン層45の上部の欠陥を除去する。次
に、図15(c)又は図15(d)に示すようゲート絶
縁膜45及びゲート電極47を形成した後、イオンを注
入することによってソース/ドレイン領域45を形成
し、MOS型半導体装置を製造する。
【0036】この第1の実施例によれば、絶縁膜42上
のシリコン層45にドレインの一部が存在する場合、ド
レインの深さは絶縁膜42上のシリコン層45の厚さに
よって決定されるので、シリコン層45を薄くすること
で浅くすることができる。さらに、それ以外の領域にあ
るドレインの深さは絶縁層42上のシリコン層45より
も深くなるのでショートチャネル効果を抑制し、高移動
度、低S‐factorの特性を得るとともにソース/
ドレインの抵抗が上昇するのを防ぐことができる。ま
た、絶縁層42上のシリコン層45にドレイン領域が存
在しない場合、ドレインの深さは絶縁層42上のシリコ
ン層45の厚さよりも厚くなりソース/ドレインの抵抗
は上昇しない。さらに、ソース/ドレイ間に絶縁層42
が存在するためにソースはドレインの影響を全く受ける
ことがないので、ショートチャネル効果を抑制し、高移
動度、低S‐factorの特性が得られる。又、ドレ
イン部がシリコン基板41とつながっているため、素子
動作中に生じたホットキャリアが基板に流れることがで
きソース/ドレイン間のブレークダウン耐圧を保つこと
ができる。また、チャネル下の絶縁層42を薄くできる
ので、素子動作中に生じた熱はシリコン層45に流れ、
発熱による駆動力の低下を防ぐ。又、素子のしきい値電
圧をバックバイアス効果で容易に最適値にすることがで
きる。
【0037】次に第3の発明による第2の実施例の製造
方法を図16乃至図17を参照して説明する。図16
(a)に示すようにシリコン基板41上に絶縁膜42、
例えばSiO2を堆積させ、その上にレジストをパター
ニングし絶縁膜42をエッチングするか、あるいは、図
16(b)に示すようにシリコン基板41上にレジスト
をパターニングした後、液相で選択的にSiO2 をシリ
コン基板41上に堆積することで図16(c)に示すよ
うに、シリコン基板41に絶縁膜42を残存させる。次
に、開口されたシリコン基板41の表面に酸化膜(図示
せず)を形成する。図16(d)に示すようにレジスト
のパターニングおよびエッチングによって前記工程によ
って形成された酸化膜の1部42aを残す。レジストを
とった後、シリコンウェハー全面に不純物濃度の低いア
モルファスシリコン44を堆積させるか、あるいはシリ
コンウェハー全面に不純物濃度の低い多結晶シリコンを
堆積させた後、イオン注入を行うことで多結晶シリコン
をアモルファスの状態にする。つぎに、図17(a)に
示すようにアモルファスシリコン44をエッチングある
いはポリッシュで平坦化し、絶縁膜間にのみアモルファ
スシリコン層44を設ける。この領域を素子領域として
用いることで素子間の分離を行うことができる。そし
て、図17(b)に示すように低温でアニールをするこ
とでシリコン基板44をシードにした固相成長をさせ、
シリコン基板上及び絶縁膜上のアモルファスシリコンを
単結晶のシリコン層45にする。そして、このシリコン
層45をエッチバック、ポリッシュ、あるいはシリコン
層に酸化を行い弗酸系の処理で酸化膜を除去する工程の
いずれかを用いてシリコン層上部の欠陥を除去する。次
に、図17(c)又は17(d)に示すようにゲート絶
縁膜46及びゲート電極47を形成した後、イオン注入
をすることでソース/ドレイン領域48を形成すること
でMOS型半導体装置を製造する。この第3の発明によ
る第2の実施例の製造方法も第1の実施例と同様の効果
を得ることができる。
【0038】次に第4の発明による半導体装置の一実施
例を図18を参照して説明する。まずシリコンからなる
半導体装置61上に素子分離領域62、ゲート酸化膜6
3、ポリシリコンからなるゲート電極64、絶縁物から
なる側壁68、及びソース/ドレイン拡散領域69を形
成する(図18(a)参照)。続いてチタンからなる層
70、ニッケルからなる層71、多結晶シリコン層72
を順次形成し、その上に平坦なフォトレジスト層74を
形成する(図18(a)参照)。次にフォトレジスト層
74、多結晶シリコン層をエッチバックすることによっ
て、ソース/ドレイン拡散層69の領域上のみに多結晶
シリコン層72を残す(図18(b)参照)。その後約
600℃でアニールすることによって多結晶シリコン層
72とニッケル層71を反応させてニッケルシリサイド
(NiSi)層を形成する。そして未反応のニッケル層
71を硫酸と過酸化水素水との混合液で除去する(図1
8(c)参照)。次にニッケルシリサイド層71に覆わ
れていないチタン層を弗酸で除去する(図18(d)参
照)。
【0039】以上説明したように第5の発明の実施例に
よれば、基板61と接するチタンは反応せず、このチタ
ンの上に形成したニッケル層71とポリシリコン層72
のみを反応させることが可能となり、基板61のシリコ
ンの食われを防止することができる。これにより、浅い
ソース/ドレイン拡散層69の形成を容易に行うことが
でき、しかも拡散層69の寄生抵抗を低減できるのでト
ランジスタの微細化に有利とになる。
【0040】
【発明の効果】第1の発明によれば、高性能の微細電界
効果型トランジスタを得ることができる。又第2の発明
によれば、広いコンタクト面積を有する電極を自己整合
的に形成することが可能であって、かつ基板と上記電極
の界面が深くなるのを可及的に防止することができる。
又第3の発明によれば、ソース/ドレイン間の抵抗が上
昇すること、ソース/ドレイン間にブレイクダウンが生
じること、駆動能力が低下すること、及び素子のしきい
値電圧が低下することを可及的に防止することができ
る。更に第4の発明によれば、基板の半導体の消費を可
及的に抑えることができるとともに基板がダメージを受
けるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明による第1の実施例の製造工程を示
す断面図。
【図2】第1の発明による第1の実施例の製造工程を示
す断面図。
【図3】第1の発明による第1の実施例の製造方法によ
って製造された半導体装置の断面図。
【図4】過酸化水素水の処理時間と、この処理によって
形成される酸化膜の厚さの関係を示すグラフ。
【図5】第1の発明及び従来の方法によって製造される
電界効果型トランジスタのしきい値電圧のチャネル長に
対する依存性を示すグラフ。
【図6】第1の発明による第2の実施例の製造工程を示
す工程断面図。
【図7】第2の発明による第1の実施例の製造工程を示
す工程断面図。
【図8】第2の発明による第1の実施例の製造工程を示
す工程断面図。
【図9】第2の発明による第1の実施例の製造工程を示
す工程断面図。
【図10】第2の発明による第2の実施例の製造工程を
示す工程断面図。
【図11】第2の発明による第2の実施例の製造工程を
示す工程断面図。
【図12】第2の発明による第2の実施例の製造工程を
示す工程断面図。
【図13】第2の発明によって製造された半導体装置の
ソース/ドレイン領域の深さ方向の不純物濃度を示すグ
ラフ。
【図14】第3の発明による第1の実施例の製造工程を
示す工程断面図。
【図15】第3の発明による第1の実施例の製造工程を
示す工程断面図。
【図16】第3の発明による第2の実施例の製造工程を
示す工程断面図。
【図17】第3の発明による第2の実施例の製造工程を
示す工程断面図。
【図18】第4の発明による実施例の製造工程を示す工
程断面図。
【図19】従来の製造方法の製造工程を示す工程断面
図。
【図20】従来の製造方法の製造工程を示す工程断面
図。
【図21】従来の製造方法の製造工程を示す工程断面
図。
【図22】従来の製造方法の製造工程を示す工程断面
図。
【図23】従来の製造方法によって製造された半導体装
置のソース/ドレイン領域の深さ方向の不純物濃度を示
すグラフ。
【図24】従来の製造方法の製造工程を示す工程断面
図。
【図25】従来の製造方法の製造工程を示す工程断面
図。
【図26】従来の製造方法の製造工程を示す工程断面
図。
【符号の説明】
1 半導体基板 2,3 ウェル領域 4 フィールド酸化膜 7 ゲート酸化膜 8 ポリシリコン膜 9 ゲート電極 10 ソース/ドレイン領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大 黒 達 也 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化性溶液中でシリコン基板の表面にシリ
    コン酸化膜を形成する第1の工程と、前記シリコン酸化
    膜上にゲート電極を形成する第2の工程とを備え、この
    第2の工程後の工程を所定の温度以下で行うことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】ゲート電極及びソース/ドレイン領域が形
    成されたシリコン基板上の前記ソース/ドレイン領域
    に、高融点金属を過剰に含むこの高融点金属シリコン膜
    を選択的に形成する第1の工程と、熱処理を行うことに
    よって前記過剰な高融点金属と前記シリコン基板のシリ
    コンを反応させる第2の工程と、を備えていることを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】シリコン基板上の所定領域上に絶縁膜を形
    成する第1の工程と、シリコン基板の表面にアモルファ
    スシリコン層を形成する第2の工程と、このアモルファ
    スシリコン層を平坦化して前記絶縁膜上のアモルファス
    シリコン層の厚さが比較的薄くなるようにする第3の工
    程と、低温で熱処理することによりシリコン基板をシー
    ドにした固相成長させ、シリコン基板上及び絶縁膜上の
    アモルファスシリコン層を単結晶化する第4の工程と、
    この単結晶化されたシリコン層を平坦化する第5の工程
    と、前記シリコン層の表面を酸化し、所定の液を用い
    て、表面に形成された酸化膜を除去する第5の工程と、
    ゲート絶縁膜及びゲート電極を形成した後、イオン注入
    することによってソース/ドレイン領域を形成する第6
    の工程と、を備えていることを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】素子分離領域、ゲート電極、ソース/ドレ
    イン拡散領域が形成されたシリコン基板上に第1の高融
    点金属の膜を形成する第1の工程と、第1の高融点金属
    よりも低い温度でシリコンと反応する第2の高融点金属
    の膜を、第1の高融点金属の膜上に形成する第2の工程
    と、シリコン基板の表面にシリコン膜を形成する第3の
    工程と、前記シリコン膜をエッチングし、前記シリコン
    膜をソース/ドレイン拡散領域上にのみ残す第4の工程
    と、所定の温度領域で熱処理することによって前記シリ
    コン膜と第2の高融点金属の膜を反応させて高融点金属
    シリサイド膜を形成する第5の工程と、未反応の第2の
    高融点金属膜及び前記高融点金属シリサイドに覆われて
    いない第1の高融点金属膜を除去する第6の工程と、を
    備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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