JP2000049348A - エレベ―テッドソ―ス・ドレイン構造を有する半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

エレベ―テッドソ―ス・ドレイン構造を有する半導体装置及びその製造方法

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JP2000049348A
JP2000049348A JP11149750A JP14975099A JP2000049348A JP 2000049348 A JP2000049348 A JP 2000049348A JP 11149750 A JP11149750 A JP 11149750A JP 14975099 A JP14975099 A JP 14975099A JP 2000049348 A JP2000049348 A JP 2000049348A
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silicon substrate
film
gate
drain
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Kiyotaka Miyano
清孝 宮野
Ichiro Mizushima
一郎 水島
Yoshitaka Tsunashima
祥隆 綱島
Tomohiro Saito
友博 斉藤
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】短チャネル効果及び接合リーク電流の発生を抑
制できるエレベーテッドソース・ドレイン構造を有する
半導体装置を提供する。 【解決手段】エレベーテッドソース・ドレイン構造を有
するMOSトランジスタが形成される半導体装置は、前記
MOSトランジスタのゲート電極の側壁に形成され、か
つその底面が前記シリコン基板表面から離れて第1のゲ
ート側壁絶縁膜が形成される。この第1のゲート側壁絶
縁膜と前記ゲート電極との間および前記第1のゲート側
壁絶縁膜の底面に第2のゲート側壁絶縁膜が形成され
る。この底面に形成された部分が前記第1のゲート側壁
絶縁膜の底面の内、前記ゲート電極寄りの内側底面部分
に存在する。エレベーテッドソース膜及びエレベーテッ
ドドレイン膜は、前記第1のゲート側壁絶縁膜と接した
箇所において、ファセットが無い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に係り、特にソース領域およびドレイン領域
が元々のシリコン基板の表面よりも迫り上げられた構造
を有する半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】MOS型集積回路において、微細かつ高速
な素子を実現するために、ソース拡散層およびドレイン
拡散層上にCoシリサイド膜やTiシリサイド膜などの
金属シリサイド膜を自己整合的に形成するサリサイド
(SALICIDE:SelfAligned Sil
icide)技術が開発されている。
【0003】一方、微細化が進むにつれソース拡散層お
よびドレイン拡散層をこれまで以上に基板表面から浅く
形成する必要が生じている。
【0004】ところが、上記のようなSALICIDE
技術を微細化された素子に適用することを考えると、高
融点金属膜とシリコン基板とのシリサイド化反応が、高
融点金属膜がシリコン基板のシリコンを消費しながら進
むことから、基板表面からの浅い領域でのウエルとソー
ス領域、又はドレイン領域との接合(ジョイント)を形
成することは困難なものとなる。
【0005】この問題を解決するために、シリコン基板
表面のソース領域およびドレイン領域上にエピタキシャ
ルシリコン膜を形成することによって、ソース領域およ
びドレイン領域の表面を元々のシリコン基板の表面より
も迫り上げることが行われている。
【0006】次いで、エピタキシャルシリコン膜を介し
て基板表面に不純物イオンを注入し、次に高融点金属膜
を堆積してシリサイド化反応を行うことで、低抵抗のソ
ース領域およびドレイン領域を形成すると同時に、元々
の基板表面からの浅い領域に接合を形成することが提案
されている。
【0007】このようにソース領域およびドレイン領域
上にシリコンをエピタキシャル成長させ、ソース領域お
よびドレイン領域の表面を元々のシリコン基板の表面よ
りも迫り上げる技術は、エレベーテッドソース・ドレイ
ン技術と呼ばれている。
【0008】また、ソース領域およびドレイン領域が元
々の基板表面よりも迫り上げられた構造のことを以下エ
レベーテッドソース・ドレイン構造という。
【0009】図10に、従来のエレベーテッドソース・
ドレイン構造を有するMOSトランジスタの断面図を示
す。
【0010】シリコン基板81上にはゲート酸化膜82
を介してポリシリコンからなるゲート電極83が形成さ
れている。このゲート電極83の側壁にはSiO2 ライ
ナー84を介して窒化シリコン(SiN)からなるゲー
ト側壁SiN膜85が形成されている。
【0011】また、シリコン基板81の表面にはソース
拡散層86およびドレイン拡散層87が自己整合的に形
成されている。これらのソース拡散層86およびドレイ
ン拡散層87上にはそれぞれ単結晶シリコンからなるソ
ースシリコン膜88およびドレインシリコン膜89がエ
ピタキシャル成長法によって形成されている。
【0012】しかし、この種のエレベーテッドソース・
ドレイン構造を有するMOSトランジスタには、以下の
ような問題があった。
【0013】すなわち、エレベーテッドソース膜88お
よびエレベーテッドドレイン膜89は、ゲート側壁Si
N膜85のそれぞれの下端において、ファセット90が
生じるため、その箇所でソース領域およびドレイン領域
の迫り上げが不十分となる。
【0014】そのため、エレベーテッドソース膜88お
よびエレベーテッドドレイン膜89を介して不純物イオ
ンを基板表面に注入し、ソース拡散層86およびドレイ
ン拡散層97を形成する際に、迫り上げが不十分ところ
ではソース拡散層86およびドレイン拡散層87は深く
て高不純物濃度のものとなる。
【0015】その結果、トランジスタ駆動時にチャネル
領域に生じる電場によりチャネル領域に空乏層が形成さ
れ、|Vth|(しきい値電圧の絶対値)の低下やソース
−ドレイン間の耐圧が低下する。すなわち、短チャネル
効果の問題が生じる。
【0016】さらに、ファセットの生じた個所では基板
表面からの浅い領域での接合が形成できないために、そ
こで接合リーク電流が生じ、これがトランジスタの特性
を著しく劣化させる原因となっていた。
【0017】上述の如く、SALICIDE技術を微細
化されたMOSトランジスタに適用する場合を考える
と、高融点金属膜がシリコン基板のシリコンを消費しな
がら進むことから、浅い接合を形成することは困難なも
のとなる。
【0018】そこで、エレベーテッドソース・ドレイン
構造を持ったMOSトランジがこれまでに提案された。
すなわち、ソース領域およびドレイン領域上にエピタキ
シャルシリコン膜を形成し、ソース領域およびドレイン
領域の表面を元々の基板表面よりも迫り上げてから、不
純物イオンの注入、シリサイド反応を行うことによっ
て、低抵抗かつ接合の浅いソース拡散層およびドレイン
拡散層を形成することが提案された。
【0019】しかしながら、エピタキシャルシリコン膜
はゲートエッジ下端においてファセットが生じるため、
その箇所でソース領域およびドレイン領域の迫り上げが
不十分となる。
【0020】その結果、迫り上げが不十分ところでは、
深いソース拡散層およびドレイン拡散層は深くて高不純
物濃度のものとなるため、短チャネル効果が生じるとい
う問題があった。さらに、ファセットの生じた個所では
浅い接合が形成されないために、そこで接合リーク電流
が生じるという問題が指摘されていた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情を
考慮してなされたもので、その目的とするところは、短
チャネル効果および接合リーク電流の発生が抑制された
エレベーテッドソース・ドレイン構造を有する半導体装
置およびその製造方法を提供することにある。
【0022】又、本発明の他の目的は、ソース・ゲート
間及びソース・ドレイン間の容量を削減でき、更に接合
リークやソース・ドレイン間の耐圧劣化の少ない良好な
特性が得られるエレベーテッドソース・ドレイン構造を
有する半導体装置及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、以下のように構成されている。
【0024】本発明のエレベーテッドソース・ドレイン
構造を有する半導体装置(請求項1)は、シリコン基板
と、前記シリコン基板表面に絶縁膜を介して設けられる
ゲート電極と、前記シリコン基板表面のソース領域およ
びドレイン領域上に、少なくともそれらの表面部分が前
記シリコン基板表面から迫り上げられたエレベーテッド
ソース膜及びエレベーテッドドレイン膜とが形成される
ことによって、前記ソース領域およびドレイン領域の表
面が前記シリコン基板表面よりも迫り上げられた構造を
持つ半導体装置であって、前記ゲート電極の側壁に形成
され、かつその底面が前記シリコン基板表面から離れて
形成された第1のゲート側壁絶縁膜と、この第1のゲー
ト側壁絶縁膜と前記ゲート電極との間および前記第1の
ゲート側壁絶縁膜の底面に形成され、前記第1のゲート
側壁絶縁膜の材料と異なる材料からなり、この底面に形
成された部分が前記第1のゲート側壁絶縁膜の底面の
内、前記ゲート電極寄りの内側底面部分に存在する第2
のゲート側壁絶縁膜と;より成ることを特徴とする。
【0025】このとき、前記シリコン基板と前記第2の
ゲート側壁絶縁膜が存在しない部分の前記第1のゲート
側壁絶縁膜の底面との間(請求項2)には空隙が存在す
る。この空隙には前記エレベーテッドソース膜及びエレ
ベーテッドドレイン膜のファセットが存在し、かつこの
ファセットと前記シリコン基板とのなす角度をθ、前記
シリコン基板と前記第1のゲート側壁絶縁膜の底面との
間の距離をy、前記第2のゲート側壁絶縁膜が存在しな
い部分の前記第1のゲート側壁絶縁膜の底面のチャネル
長方向の寸法をxとした場合に、y/x<tanθの条
件を満たす(請求項3)ことを特徴としている。
【0026】このとき、前記シリコン基板(請求項4)
の主面は{100}、前記ゲート電極の長手方向は、前
記シリコン基板の<110>方向であり、かつ前記シリ
コン基板と前記第2のゲート側壁絶縁膜が存在しない部
分の前記第1のゲート側壁絶縁膜の底面との間には空隙
が存在し、且つこの空隙には前記エレベーテッドソース
膜及びエレベーテッドドレイン膜のファセットが存在
し、これらファセットと前記シリコン基板とのなす角度
がそれぞれ25.23°、かつ前記シリコン基板と前記
第1のゲート側壁絶縁膜の底面との間の距離をy、前記
第2のゲート側壁絶縁膜が存在しない部分の前記第1の
ゲート側壁絶縁膜の底面のチャネル長方向の寸法をxと
した場合に、y/x<tan(25.23°)の条件を
満たすことを特徴としている。
【0027】又、このとき、前記第1のゲート側壁絶縁
膜の材料は、窒素を含むシリコン化合物であり、前記第
2のゲート側壁絶縁膜の材料は、窒素を含まないシリコ
ン化合物であることが好ましい。
【0028】又、本発明のエレベーテッドソース・ドレ
イン構造を有する半導体装置(請求項5)は、シリコン
基板と、前記シリコン基板表面に絶縁膜を介して設けら
れるゲート電極と、前記シリコン基板表面のソース領域
およびドレイン領域上に、少なくともそれらの表面部分
が金属シリサイド膜である導電性を有する前記シリコン
基板表面から迫り上げられたエレベーテッドソース膜及
びエレベーテッドドレイン膜とが形成されることによっ
て、前記ソース領域およびドレイン領域の表面が前記シ
リコン基板表面よりも迫り上げられた構造を持つ半導体
装置であって、前記ゲート電極の側壁に形成され、且つ
底面が前記シリコン基板表面から離れて形成され、且つ
窒素を含むシリコン化合物からなる第1のゲート側壁絶
縁膜と、この第1のゲート側壁絶縁膜と前記ゲート電極
との間および前記第1のゲート側壁絶縁膜の底面に形成
され、且つ前記シリコン化合物と異なる第2のゲート側
壁絶縁膜と、を有することを特徴としている。
【0029】又、この発明のエレベーテッドソース・ド
レイン構造を有する半導体装置の製造方法(請求項6)
は、シリコン基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極
を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜および前記ゲート
電極を覆うように、全面に第1の絶縁膜を形成する工程
と、前記第1の絶縁膜上に該第1の絶縁膜の材料よりも
速いエッチング速度でエッチングできる材料からなる第
2の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜を前記
シリコン基板に対してのエッチングストッパに用いて前
記第2の絶縁膜を全面エッチングすることによって、前
記ゲート電極の側壁に前記第1の絶縁膜を介して前記第
2の絶縁膜を選択的に残置させる工程と、前記第2の絶
縁膜で覆われていない領域の前記第1の絶縁膜をエッチ
ングすることによって除去するとともに、前記第1の絶
縁膜を前記第2の絶縁膜と前記シリコン基板との間に選
択的に残置させる工程と、前記第1および第2の絶縁膜
周囲の前記シリコン基板の表面を露出させた状態でシリ
コンのエピタキシャル成長を行って、前記第1および第
2の絶縁膜周囲の前記シリコン基板上に、前記第2の絶
縁膜と接する箇所にファセットのないシリコン膜を形成
する工程と、前記シリコン膜を介して前記シリコン基板
の表面に不純物イオンを注入した後にアニールを行うこ
とによって、前記シリコン基板の表面にソース拡散層お
よびドレイン拡散層を形成する工程と、前記シリコン膜
の少なくとも表面部分を金属シリサイド膜に変える工程
と;より成ることを特徴としている。
【0030】このとき、前記第1の絶縁膜は、窒素を含
まないシリコン化合物であり、前記第2の絶縁膜は、窒
素を含むシリコン化合物より成ることが好ましい。
【0031】本発明のエレベーテッドソース・ドレイン
構造を有するMOSトランジスタが形成される半導体装
置(請求項7)は、シリコン基板と、前記シリコン基板
表面に形成されるゲート電極と、前記シリコン基板表面
のソース領域およびドレイン領域上に、少なくともそれ
らの表面部分が前記シリコン基板表面から迫り上げられ
たエレベーテッドソース膜及びエレベーテッドドレイン
膜とが形成され、前記ソース領域およびドレイン領域の
表面が前記シリコン基板表面よりも迫り上げられた構造
を持つMOSトランジスタが形成される半導体装置であ
って、前記MOSトランジスタのゲート電極の側壁に形
成された第1のゲート側壁絶縁膜と、この第1のゲート
側壁絶縁膜と前記ゲート電極との間および前記第1のゲ
ート側壁絶縁膜の底面に形成され、前記第1のゲート側
壁絶縁膜の材料と異なる材料からなり、前記シリコン基
板の表面と前記第1のゲート側壁絶縁膜の底面との間に
形成され、前記ゲート電極寄りの内側底面部分に存在す
る第2のゲート側壁絶縁膜とを有することを特徴として
いる。
【0032】このとき、前記ゲート電極は、多結晶シリ
コンとシリコン窒化膜を積層して形成されることが好ま
しい。又、本発明の エレベーテッドソース・ドレイン
構造を有する半導体装置(請求項8)は、シリコン基板
と、前記シリコン基板表面に絶縁膜を介して設けられる
ゲート電極と、前記シリコン基板表面のソース領域およ
びドレイン領域上に、前記シリコン基板表面から迫り上
げられたエレベーテッドソース膜及びエレベーテッドド
レイン膜が形成されることによって、前記ソース領域お
よびドレイン領域の表面が前記シリコン基板表面よりも
迫り上げられた構造を持つ半導体装置であって、前記ゲ
ート電極の側壁に形成され、かつその底面が部分的に前
記シリコン基板表面から離れて形成されたゲート側壁絶
縁膜と、前記ゲート側壁絶縁膜の底面と前記シリコン基
板表面との間に部分的に形成されたライナー層と、前記
ゲート電極の底面と前記シリコン基板の表面との間及び
前記ゲート側壁絶縁膜の内面に形成されるゲート絶縁膜
と、前記ゲート絶縁膜を介し前記シリコン基板の露出表
面上であって、前記ゲート絶縁膜で囲まれた溝内に設け
られ、その上面が平坦化されたゲート電極と、より成る
ことを特徴としている。
【0033】このとき、前記エレベーテッドソース膜及
びエレベーテッドドレイン膜は、前記第1のゲート側壁
絶縁膜と接した箇所において、ファセットが無い(請求
項9)ことを特徴としている。
【0034】このとき、前記シリコン基板の露出表面上
の前記ゲート絶縁膜と前記ゲート電極との間に介在され
る反応防止膜を更に含むことができる。
【0035】又、前記ゲート電極は、少なくとも単一の
金属層から成ることが好ましい。又、このときの前記ゲ
ート電極は、タングステン、Al、Cu のいずれか一つで
あることが好ましい。
【0036】更に、前記反応防止膜は、窒化チタン、窒
化タングステン、窒化タンタルのいずれか一つであるこ
とが好ましい。
【0037】又、このとき、前記シリコン基板と前記ゲ
ート側壁絶縁膜との間には空隙が存在する(請求項1
0)ことを特徴とする。
【0038】この空隙(請求項11)には前記エレベー
テッドソース膜及びエレベーテッドドレイン膜のファセ
ットが存在し、かつこのファセットと前記シリコン基板
とのなす角度をθ、前記シリコン基板と前記ゲート側壁
絶縁膜の底面との間の距離をy、前記ライナー層が存在
しない部分の前記ゲート側壁絶縁膜の底面のチャネル長
方向の寸法をxとした場合に、y/x<tanθの条件
を満たすことを特徴としている。
【0039】又、このとき、前記シリコン基板(請求項
12)の主面は、{100}、前記ゲート電極の長手方
向は前記シリコン基板の<110>方向であり、かつ前
記シリコン基板と前記ライナー層が存在しない部分の前
記ゲート側壁絶縁膜の底面との間には空隙が存在し、且
つこの空隙には前記エレベーテッドソース膜及びエレベ
ーテッドドレイン膜のファセットが存在し、これらファ
セットと前記シリコン基板とのなす角度がそれぞれ2
5.23°、かつ前記シリコン基板と前記ゲート側壁絶
縁膜の底面との間の距離をy、前記ライナー部材のゲー
ト側壁絶縁膜が存在しない部分の前記ゲート側壁絶縁膜
の底面のチャネル長方向の寸法をxとした場合に、y/
x<tan(25.23°)の条件を満たすことを特徴
としている。
【0040】更に、この発明のエレベーテッドソース・
ドレイン構造を有する半導体装置の製造方法(請求項1
3)は、シリコン基板上にバッファ酸化膜を介してダミ
ーゲート電極を形成する工程と、 前記ダミーゲート電
極をマスクとして前記シリコン基板にイオン注入を行う
工程と、前記バッファ酸化膜および前記ダミーゲート電
極を覆うように、全面にライナー層(SiO2)を形成する
工程と、前記ライナー層上に第1の絶縁膜を形成する工
程と、前記第1の絶縁膜を全面エッチングすることによ
って、前記ゲート電極の側壁に前記ライナー層を介して
前記第1の絶縁膜を選択的に残置させゲート側壁を形成
する工程と、前記第1の絶縁膜で覆われていない領域の
前記ライナー層をエッチングすることによって除去する
とともに、前記ライナー層を前記第1の絶縁膜の側壁の
下底と前記シリコン基板との間に残置させる工程と、前
記ライナー層及び前記第1の絶縁膜の側壁の周囲の前記
シリコン基板の表面を露出させた状態でシリコンのエピ
タキシャル成長を行って、前記ライナー層及び前記第1
の絶縁膜の側壁の周囲の前記シリコン基板上にシリコン
膜を形成する工程と、前記シリコン膜を介して前記シリ
コン基板の表面に不純物イオンを注入した後にアニール
を行うことによって、前記シリコン基板の表面にソース
拡散層およびドレイン拡散層を形成する工程と、前記ダ
ミーゲート電極、前記ライナー層、及び前記第1の絶縁
膜の側壁上に層間絶縁膜を堆積した後、前記層間絶縁膜
表面を平坦化し、前記ダミーゲート電極表面を露出する
工程と、前記ダミーゲート電極、次いで前記バッファ酸
化膜を除去し前記シリコン基板表面を露出する工程と、
前記露出されたシリコン基板表面及び前記第1の絶縁膜
の側壁内面にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記シリ
コン基板の露出表面上であって、前記ゲート絶縁膜で囲
まれた溝内に、その上面が平坦化されたゲート電極を埋
め込む工程と、より成ることを特徴とする。このとき、
前記ゲート電極(請求項14)は、金属であり、更に ,
前記ゲート絶縁膜で囲まれた溝内に、前記ゲート電極を
埋め込む工程の前に、前記シリコン基板の露出表面上の
前記ゲート絶縁膜と前記ゲート電極との間に反応防止膜
を介在させる工程を含むことを特徴としている。
【0041】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例について説
明する前に、本発明の概要を図11及び図12を参照し
て説明する。
【0042】図11は、エレベーテッドソース・ドレイ
ン構造を有するMOSトランジスタの要部断面図、エレ
ベーテッドソース膜、および図12(a)乃至図12
(d)は、エレベーテッドドレイン膜の成長過程を示す
各断面図である。
【0043】本発明者らは、エレベーテッドソース・ド
レイン構造を持ったMOSトランジスタのファセットの
発生は、ゲートエッジやSTI(Shallow Tr
ench Isolation)エッジ等におけるSi
2 膜との境界部分で起こることを明らかにした。
【0044】例えば、ゲート側壁絶縁膜の材料として通
常のSiO2 を用いた場合には、図11に示すように、
エレベーテッドソース膜88およびエレベーテッドドレ
イン膜89(エピタキシャルシリコン層)は、ゲート側
壁SiO2 膜91(ゲートエッジ)に接した箇所で{3
11}結晶面からなるファセット90を生じることが明
らかになっている。
【0045】例えば、図12(a)に示すように、ゲー
ト電極83の側壁にSiO2 ライナー84を介してゲー
ト側壁SiN膜85が形成されていて、ソース領域およ
びドレイン領域の基板表面が露出した状態で、シリコン
の選択エピタキシャル成長を行う。
【0046】そうすると、図12(b)に示すように、
エレベーテッドソース膜88およびエレベーテッドドレ
イン膜89(エピタキシャルシリコン膜)が当初ゲート
酸化膜82(SiO2 膜)に沿って成長する。
【0047】しかる後、SiO2 ライナー84に沿って
成長するため、ゲート酸化膜82とSiO2 ライナー8
4とのエッジで構成される実質的にSiO2膜のエッジ
に沿ってエピタキシャル成膜した場合と等しくなる結
果、ゲートエッジ下端で{311}面からなるファセッ
ト90が生じてしまう。
【0048】次に図12(b)に示す状態を保持しなが
らシリコンのエピタキシャル成長を続けると、図12
(c)に示すように、ファセット面がゲート側壁SiN
膜85の底面端部に接触し、そのファセット面の一部
は、ゲート側壁SiN膜85の外部に露出することとな
る。
【0049】図13は、これを証明する実験結果を示す
顕微鏡写真(SEM像)である。
【0050】SiN膜(厚さ:240nm)/SiO2
膜(厚さ:50nm)のパターン上にシリコンをエピタ
キシャル成長させ、(図12(b)の状態に相当する)
その後さらにシリコンのエピタキシャル成長を続けた場
合に得られるの顕微鏡写真である。
【0051】図12(c)及び図13から明らかなよう
に、ファセット面はエピタキシャル成長が続いている間
は常に表面が露出しているため、ファセット90が消え
ることなくシリコンがエピタキシャル成長してしまう。
【0052】その結果、図12(d)に示すように、ゲ
ートエッジ下端にファセット90を有するエレベーテッ
ドソース膜88およびエレベーテッドドレイン膜89が
形成されることになる。
【0053】本発明は、図12(a)乃至 図12(d)
をに参照して述べたゲートエッジでのファセット90の
発生を抑制するために、ゲート側壁絶縁膜85の材料と
ゲート側壁絶縁膜85のエッジ下端の形状(構造)を工
夫することによって、前述したファセットの発生を抑制
するものである。
【0054】以下図面を参照して、本発明の第1の実施
例について説明する。
【0055】まず、材料上の特徴を述べる。本発明で
は、ゲート側壁絶縁膜の材料として、窒化シリコン(S
iN)または窒化酸化シリコン(SiON)等の窒素を
含む絶縁材料を用いる。
【0056】何故なら、この種の絶縁材料を用いた場合
には、エレベーテッドソース膜およびエレベーテッドド
レイン膜(エピタキシャルシリコン膜)のそれぞれの膜
厚が約100nm未満ではファセットが生じないことが
本発明者らの研究で明らかになったからである。
【0057】次に形状(構造)上の特徴を述べる。
【0058】ここでは、SiNからなるゲート側壁絶縁
膜(ゲート側壁SiN膜)を用いた場合について説明す
る。
【0059】先ず、図1において、シリコン基板上であ
って、ゲート側壁SiN膜85の下部に在るSiO
イナー84を希フッ酸水溶液等を用いて横方向にエッチ
ング除去する。
【0060】この後、シリコン基板上のシリコン層に選
択エピタキシャル成長を行なわせると、SiO2 ライナ
ー84に接触して形成されたファセット90の上端部が
ゲート側壁SiN膜85の底面に接触する。
【0061】このため、ファセット90の面が、ゲート
側壁SiN膜85の底面に隠れ、ゲート側壁SiN膜8
5の外側に露出せず、以降の成長においてファセット9
0の成長を防ぐことができる。
【0062】拡大図で示すように、このとき発生するフ
ァセット90の角度をθとすると、 (ゲート側壁SiN膜の底面とシリコン基板との間の距離y)/(横方向エッ チング量x)<tanθ …(式1) となるように、横方向エッチング量x、言い換えればS
iO2 ライナー84が形成されいない部分のゲート側壁
SiN膜85の底面のチャネル長方向の寸法を制御する
ことで、図1に示した構造を得ることができる。θの値
は発生するファセットの結晶面が分かれば求めることが
できる。
【0063】例えば、通常の半導体プロセスで用いられ
る{100}ウェハー上に形成された<110>方向の
パターン上にシリコンを気相エピタキシャル成長させる
場合には、パターンエッジにおいて{311}面がファ
セットとして優先的に発生するため、θ=25.23゜
とすれば良い。
【0064】さらに詳しく述べると、実際に発生するフ
ァセット面が、{311}面と、{311}面より急峻
な面との複合面となった場合には、他に発生するファセ
ット面が{311}面よりも急峻なファセット角(上記
で定義したθ)を有する場合においては、{311}面
のみが発生すると仮定して(式1)に従って横方向エッ
チング量x、SiO2 ライナーの厚さyを決定すれば十
分である。
【0065】以上のようにしてゲート側壁SiN膜85
の下端部においてファセットのないエピタキシャルシリ
コン層を形成することができる。
【0066】図6は、実際に(式1)を満足している場合
には、SiN膜に接触した箇所ではファセットが生じて
いないことを示す顕微鏡写真(断面SEM像)を示す。
このとき、SiN膜(厚さ:240nm)/SiO2
(厚さ:50nm)のパターン上にシリコンをエピタキ
シャル成長させた実験試料を用いている。
【0067】一方、ライナー材料としてSiONを用い
た場合にはSiONはSiNと同じ性質を持っているの
で、以上のようなSiO2 ライナーの横方向エッチング
によるゲート側壁SiN膜の底部の形状制御(パラメー
タx,y,θの制御)によらずに、ファセットの発生を
抑制することもできる。
【0068】したがって、この場合には、ゲート側壁S
iN膜85の底部の形状に注意する必要はない。
【0069】次に、本発明の具体的な第一の実施の形態
について、図2乃至図4を参照して説明する。
【0070】図2乃至図4は、本発明の第1の実施形態
に係るエレベーテッドソース・ドレイン構造を有するM
OSトランジスタの製造方法を示す各工程断面図であ
る。
【0071】まず、図2(a)に示すように、主面が
{100}のシリコン基板1の表面にAs(砒素)イオ
ンを注入し、続いてアニールを行うことによって、深さ
1μm程度のn型ウェル2を形成する。
【0072】次に図2(b)に示すように、シリコン基
板1の表面に浅いトレンチを形成し、このトレンチの内
部を酸化膜3で埋め込むことによってSTI(Silicon T
rench Isolation)によって、MOSトランジスタの形成
領域を規定する素子分離領域を形成する。 酸化膜3の
膜厚(トレンチの深さ)は、例えば600nm程度であ
る。
【0073】次に図2(c)に示すように、厚さ10n
m程度の保護酸化膜4を例えば熱酸化によって基板表面
に形成した後、MOSトランジスタのしきい値電圧を調
整するために、保護酸化膜4を介して基板表面に不純物
イオン5を注入する。この後、保護酸化膜4を剥離す
る。
【0074】次に図2(d)に示すように、厚さ数nm
程度のゲート酸化膜6を熱酸化によって形成した後、こ
のゲート酸化膜6上に多結晶シリコンからなるゲート電
極7を形成する。このゲート電極7の長手方向はシリコ
ン基板1の<110>方向に選んである。
【0075】ゲート電極7の具体的な形成方法は以下の
通りである。すなわち、ゲート酸化膜6上にゲート電極
7となる厚さ200nmの多結晶シリコン膜をCVD法
等によって堆積した後、この多結晶シリコン膜上にフォ
トレジストパターンを形成し、これをマスクにして多結
晶シリコン膜をエッチングすることにより形成する。
【0076】次に図3(e)に示すように、ゲート電極
7をマスクにして不純物イオンを基板表面に注入し、し
かる後アニールを行って、低不純物濃度の浅いソース拡
散層8およびドレイン拡散層(LDD)9を自己整合的に
形成する。
【0077】イオン注入の条件は、例えばBF2 のイオ
ン注入であれば、加速電圧は10KeV、ドーズ量5×
1014cm-2である。
【0078】次に図3(f)に示すように、全面にSi
2 からなる厚さ10nmのSiO2ライナー10をLP
CVD法により堆積し、続いてLPCVD法によりSi
2 ライナー10上に厚さ70nm程度のシリコン窒化
膜11を被覆性良く堆積する。
【0079】SiO2 ライナー10は、後工程でエッチ
ングストッパに用いるので、SiO2 ライナー10の膜
厚は10nm程度以上の膜厚を要する。
【0080】次に図3(g)に示すように、SiO2
イナー10をシリコン基板1に対してのエッチングスト
パーに用いて、シリコン窒化膜11の全面をRIE法に
てエッチングし、ゲート電極7の側壁にSiO2 ライナ
ー10を介してシリコン窒化膜11を選択的に残置させ
る。 以下、この残ったシリコン窒化膜11をゲート側
壁SiN膜11という。
【0081】なお、本実施形態では、SiO2 ライナー
10が消滅しないようにエッチングを行ったが、SiO
2 ライナー10の下地であるゲート酸化膜6が消滅しな
ければ、SiO2 ライナー10は消滅しても良い。
【0082】このようなエッチングは、ゲート酸化膜6
(熱酸化膜)がSiO2 ライナー10(LPCVD膜)
よりも緻密な膜であることから容易に行うことができ
る。
【0083】次に図3(h)に示すように、希弗酸水溶
液等を用いたウエットエッチング(等方性エッチング)
によって、ゲート側壁SiN膜11により覆われていな
い領域のSiO2 ライナー10およびゲート酸化膜6を
除去するとともに、ゲート側壁SiN膜11の底面のS
iO2 ライナー10およびゲート酸化膜6を横方向にエ
ッチングすることにより、SiO2 ライナー10および
ゲート酸化膜6をゲート側壁SiN膜11よりも内側の
部分に選択的に残置させる。
【0084】ここで、後工程のシリコンのエピタキシャ
ル成長の際における、主面{100}のシリコン基板1
を用いた場合の{311}ファセットの発生を抑制する
ために、図1の説明で定義したファセットの角度θを2
3.5゜とすれば良い。
【0085】図1で定義した距離yは、ここではSiO
2 ライナー10とゲート酸化膜6の合計膜厚dに相当す
る。したがって、SiO2 ライナー10およびゲート酸
化膜6の膜厚に対しての横方向エッチング量x[nm]
が、d/x<tan25.3゜を満たすようにエッチン
グを行う。
【0086】本実施形態では、SiO2 ライナー10の
膜厚を10nm、ゲート酸化膜6の膜厚を数nmとして
いる。ここで、ゲート酸化膜6の膜厚を高々3nmとす
れば、d=13となるので、x>27.5とすれば良
い。
【0087】このようにしてSiO2 ライナー10およ
びゲート酸化膜6を横方向に所定量エッチングすること
により、ゲート側壁SiN膜11の底面とシリコン基板
との間には所定寸法の空隙が形成されることになる。
【0088】次に図4(i)に示すように、気相選択エ
ピタキシャル成長法により、SiO2 ライナー10およ
びゲート酸化膜6を除去して現れたソース拡散層8およ
びドレイン拡散層9上に厚さ50nm程度のエピタキシ
ャルシリコン膜(単結晶シリコン膜)12を形成する。
【0089】また、エピタキシャルシリコン膜12の原
料ガスとしては、例えばSiH2 Cl2 ガスとHClガ
スの混合ガスをH2 ガスで希釈したものを用いる。ま
た、圧力は、例えば10Torr台の低圧力に設定す
る。なお、原料ガスとしては、SiH4 ガスを用いても
良い。
【0090】エピタキシャルシリコン膜12は、その膜
厚が10nm未満の成長の初期段階では、SiO2 ライ
ナー10と接するため{311}面のファセット13を生
じる。
【0091】そして、成長が進み、膜厚が10nmを越
えると、ファセット13はゲート側壁SiNライナー1
0の底面に隠れ、エピタキシャルシリコンはゲート側壁
SiN膜11の側面に接しながら成長する。
【0092】したがって、ゲートエッジ下端において、
エピタキシャルシリコン膜12は、その膜厚が10nm
を越えた成長の段階で、ファセットを生じることはな
い。
【0093】ただし、ファセットを生じないようにする
ためには、エピタキシャルシリコン膜12のゲート側壁
SiN膜11の底面からの膜厚は、100nm未満であ
る必要がある。何故なら、100nm以上になると、S
iN膜に沿ってエピタキシャル成長してもファセットが
生じるからである。
【0094】なお、ゲート電極7上にもエピタキシャル
シリコン膜12が形成されるが、このゲート電極7上の
多結晶シリコン膜は、下地であるゲート電極7が多結晶
シリコン膜であることから、ソース拡散層8およびドレ
イン拡散層9上のエピタキシャルシリコン膜12のよう
な単結晶シリコン膜とはならない。
【0095】また、図には、素子分離絶縁膜である酸化
膜3上にもエピタキシャルシリコン膜12が成長してい
る様子が描かれているが、酸化膜3上に成長させないこ
ともできる。
【0096】次に図4(j)に示すように、ゲート電極
7、ゲート側壁SiN膜11をマスクにして、不純物イ
オンを基板表面に注入し、しかる後アニールを行って、
ソース拡散層8およびドレイン拡散層9よりも高不純物
濃度で深いソース拡散層14およびドレイン拡散層15を自
己整合的に形成する。イオン注入の条件は、例えばBF
2 のイオン注入であれば、加速電圧は40KeV、ドー
ズ量3×1015cm-2である。
【0097】ゲート側壁SiN膜11に接した箇所のエ
ピタキシャルシリコン膜12にはファッセトがないの
で、短チャネル効果や接合リーク電流の原因であるゲー
トエッジにおいて深くて高不純物濃度の領域を持ったソ
ース拡散層14およびドレイン拡散層15に形成される
ことはない。
【0098】次に図4(k)に示すように、通常のサリ
サイド技術を用いて、金属シリサイド膜16を自己整合的
に形成した後、層間絶縁膜17を全面に堆積する。
【0099】最後に、層間絶縁膜17にコンタクトホール
を開口し、Al配線(ソース電極、ドレイン電極)18を
形成して、エレベーテッドソース・ドレイン構造を有す
るMOSトランジスタが完成する。
【0100】なお、ここでは、エピタキシャルシリコン
膜12の全てをシリサイド化して金属シリサイド膜16
を形成したが、エピタキシャルシリコン膜12の上部だ
けを金属シリサイド膜16に変えても良い。
【0101】以上述べたように本実施形態によれば、ラ
イナーとしてSiO2 ライナー10、ゲート側壁絶縁膜
としてゲート側壁SiN膜11を用い、さらにゲート側
壁SiN膜11の底面のSiO2 ライナー10を横方向
に所定量除去してゲート側壁SiN膜11の底面とシリ
コン基板1との間に所定寸法の空隙を形成した後に、シ
リコンのエピタキシャル成長させることによって、ゲー
ト側壁SiN膜11に接した箇所においてファセットの
無いエピタキシャルシリコン膜12を形成できるように
なる。
【0102】したがって、このファセットの無いエピタ
キシャルシリコン膜12を介して基板表面に不純物イオ
ンを注入してソース拡散層14およびドレイン拡散層1
5を形成することにより、短チャネル効果や接合リーク
電流の原因であるゲートエッジにおける高不純物濃度の
深い拡散層を形成せずに済むので、短チャネル効果や接
合リーク電流の問題のない微細なMOSトランジスタを
実現できるようになる。
【0103】次に、本発明のエレベーテッドソース・ド
レイン構造を有する半導体装置及びその製造方法の第2
の実施形態について説明する。
【0104】図5(a)乃至図5(c)は、エレベーテッ
ドソース・ドレイン構造を有するMOSトランジスタの
製造方法を示す各工程の断面図である。
【0105】なお、図2乃至図4と対応する部分には同
一符号を付してあり、その構成の説明は省略する。
【0106】この第2の実施形態が第1の実施形態と異
なる点は、SiNライナー10の代わりにSiONライ
ナー19を用いたことにある。
【0107】図5(a)に示す工程断面図は、第1の実
施形態の図2及び図3に示す工程で得られた工程断面図
と同じであり、SiONライナー19を用いた点を除い
て第1の実施形態と同じである。
【0108】次に、 図5(b)に示すように、ゲート
側壁SiN膜11で覆われていない領域のSiO2 ライ
ナー19およびゲート酸化膜6を除去する。このとき、
SiONライナー19は横方向にエッチングする必要は
ない。
【0109】次に図5(c)に示すように、気相選択エ
ピタキシャル成長法により、ソース拡散層8およびドレ
イン拡散層9上に厚さ50nm程度のエピタキシャルシ
リコン膜12を形成する。
【0110】ここで、シリコンのエピタキシャル成長に
関して、SiONはSiNと同様の性質を持っているた
め、すなわちエピタキシャルシリコン膜12がSiON
膜に接しながら成長する場合には、SiN膜に接しなが
ら成長する場合と同様にファセットを生じることなく平
坦に成長する。
【0111】したがって、SiONライナー19が横方
向にエッチングされていなくても、図5(c)に示すよ
うにファセットのないエピタキシャルシリコン層11が
形成される。
【0112】この後に続く工程は、第1の実施形態を示
す図4までの工程と同じである。この第2の実施形態に
おいても第1の実施形態と同様な効果が得られる。
【0113】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施形態では、単体のM
OSトランジスタの場合について説明したが、本発明は
互いにチャネルの導電型の異なるMOSトランジスタか
らなるデバイスであるCMOSトランジスタにも適用で
きる。
【0114】次に、本発明の第3の実施例としてダマシ
ンゲートトランジスタの製造方法を図7乃至図9を参照
して以下に説明する。
【0115】シリコンから成る半導体基板に既知の方法
で、浅溝型素子分離(STI)により素子領域を形成する。
図示しないが、例えばシリコン基板上にバッファ酸化膜
を介してマスクとなるシリコン窒化膜を堆積させ、転写
用のレジストをパターニングした後、RIE(Reactive Ion
Etching)によりシリコン窒化膜に素子領域のパターン
を形成する。
【0116】次に、レジストを除去した後、シリコン窒
化膜をマスクとして素子分離領域のシリコン基板をエッ
チングする。次に、素子分離領域にシリコン酸化膜など
の絶縁膜を堆積させ、CMP(Chemical Mechanical Polish
ing)などでマスクであるシリコン窒化膜上面まで平坦化
する。
【0117】その後、シリコン窒化膜とバッファ酸化膜
を除去することで素子領域と素子分離領域とが形成され
る。必要に応じて、トランジスタ形成領域全面に不純物
を注入することでトランジスタのチャネル部分の不純物
濃度の調整を行う。
【0118】図7(a)に示すように、シリコン基板上
20上にバッファ酸化膜21を形成し、非結晶又は、多
結晶シリコン22とシリコン窒化膜23を順に堆積させ
る。
【0119】レジストを塗布し、ゲート電極を形成すべ
き部分にゲートパターンを転写させ、それをマスクにシ
リコン窒化膜23と 多結晶シリコン22の異方性エッ
チングを行うことでダミーゲート24を形成する。
【0120】次に、例えば、BF2ガスを用いて10keV,5
x1014 cm-2程度の条件でダミーゲートをマスクとして
Bの イオン注入を行い、ソース領域、ドレイン領域の一
部となるべき、LDD(Lightly Doped Drain)と呼ばれる領
域を形成する。
【0121】次に、LP-CVD法等を用いて10nm程度のSi
O2を堆積するか、又は、酸化することで、これをライナ
ー層25とする。次いで、LP-CVD法等により70nm程度
のSiN層をライナー層25に対して被覆性よく堆積し、R
IEによりゲート側壁にのみSiNを残しSiNゲート側壁26
とする。
【0122】前述の酸化膜ライナー層25は、SiNをRIE
する際のエッチングストッパーの役割を果たす。
【0123】尚、図7(a)に示したように、ゲート側
壁26を残すのみでSiNを完全にエッチングすると、ラ
イナー層25であるSiO2層もややエッチングされる場合
があるが、ライナー層25が残留していればSi基板20
は、RIEから保護できていてダメージは、発生しない。
【0124】この後、Si選択エピタキシャル成長を行う
が、エピタキシャル成長のためには、基板の結晶性をエ
ピタキシャル層が引き継ぐことが必要であるためにソー
ス・ドレイン上に残存するSiO2を除去する必要がある。
【0125】そこで、エピタキシャル成長前に希フッ酸
等によるエッチングによるなどして予めソース・ドレイ
ン上のSiO2を除去しておく。
【0126】希フッ酸等によるウエット処理のような等
方性エッチングでは、ソース・ドレイン上の自然酸化膜
だけではなくSiNゲート側壁26の底部の酸化膜もエッ
チングされる。(図7(b)) 上記実施例では、{100}基板を用いた場合の{311}
ファセットの生成を抑えるために、図1で定義したθを
23.5°とすればよい。
【0127】図1で定義したyは、本実施例のSiO2ライ
ナー25の厚さに相当する。従って、SiO2ライナー25
の厚さ10nmに対して横方向エッチング量xは、10/x<ta
n25.3より、x>21nm を満たすようにエッチングを行
う。
【0128】引き続き気相選択エピタキシャル成長法に
より、ソース・ドレイン領域に選択的に50nm程度のエ
ピタキシャルSi層を形成する。図7(c)で示す本実施
例では、SiH2Cl2/HClをH2で希釈した混合ガスを用い、
10Torr台の低圧雰囲気でエピタキシャル成長を行う場
合について記述するが、SiH4等を用いた場合でも本発明
を有効に適用することが可能である。
【0129】エピタキシャルSiの膜厚が10nm未満の成
長の初期段階ではエピタキシャルSi膜は、SiO2ライナー
25と接するため、{311}面のファセット28が生
じるが、膜厚10nm未満を超える時点での成長の初期段
階ではファセット28は、SiNゲート側壁26の底部に
隠れるため、SiNゲート側壁26に接した部分のエピタ
キシャルSiは、10nm以上の膜厚を有するときファセッ
ト28が生じることはない。
【0130】続いて、例えば BF2ガスを用いて40keV,
3x1015cm-2程度の Bのイオン注入をダミーゲート
24及びSiN側壁26をマスクとして低抵抗化するため
にエピタキシャルSi膜27部分に行い、イオン注入後に
アニールを行い、高濃度拡散層としてソース拡散層及び
ドレイン拡散層をシリコン基板上に形成する。
【0131】尚、ソース・ドレイン拡散層部分を低抵抗
化するために、エピタキシャルSi部分上面にシリサイド
を形成することもできる。この場合、拡散層のイオン注
入の前にシリサイド形成工程があってもよい。
【0132】本発明によりファセットのないエピタキシ
ャルSi膜をソース・ドレイン上に選択的に形成してある
ため、SiN側壁26とエピタキシャルSi膜27との間の
基板に、より深いイオン注入が入ることがないので異常
拡散が起こることはなく、接合リークや、ソース・ドレ
イン間の耐圧劣化等の少ない良好な特性を得ることが可
能となる。この後は、図8(d)に示すように、全面に
例えばTEOS等の層間絶縁膜29を堆積させた後、CMPな
どで層間絶縁膜29を平坦化させるとともにダミーゲー
ト24上の上面のシリコン窒化膜を露出させる。
【0133】次いで、図8(e)に示すように熱りん酸
処理によりシリコン窒化膜SiN 23 を除去した後、CDE(C
hemical Dry Etching)によりダミーゲート24の多結晶
シリコン22を除去する。
【0134】ダミーゲート24を除去した溝部分におい
て、バッファとして形成したシリコン酸化膜21を希ふ
っ酸処理を用いて除去することでシリコン基板表面を露
出させる。
【0135】このときの前記SiN側壁26下底の部分的
拡大図を図9(g)に示す。次に図8(f)に示すように
シリコン基板表面を酸化させるか、又は、絶縁膜(例え
ば酸化タンタル)を堆積させることによってゲート絶縁
膜31を形成する。
【0136】場合によってシリコン基板との間に例えば
窒化層等の界面層30を形成してもよい。このときの前
記ゲート絶縁膜31及び前記SiN側壁26の下底の部分
拡大図を図9(h)に示す。
【0137】図9(i)に示すように本実施例では、ゲ
ート材料を金属のタングステンとすると、反応防止膜3
2として例えば窒化チタンを形成させた後、溝部分にタ
ングステンを形成し、CMP等で平坦化することで、ゲー
トタングステン電極33を溝に埋め込む。このとき、上
面は、平坦に仕上がっている。
【0138】尚、前記ゲート絶縁膜は、例えば Ta2O5
より成り、誘電率は、シリコン酸化膜より高い。
【0139】上記図8(d)に示した工程の後にシリコ
ン窒化膜SiN 23を除去する際に、前記SiN側壁26の上
部が表面から露出し、同時にエッチング除去される場合
がある。その場合は、前記SiN側壁26の上部にゲート
電極が埋め込まれる。
【0140】しかしながら、この場合もそのエッチング
深さはSiN膜の厚さ程度にとどまるので、エピタキシャ
ルSi膜27に接するほどにまでエッチングされることは
なく、ゲート電極により短絡されることはない。従っ
て、ゲート・ソース間及びゲート・ドレイン間のリーク
電流が増加することはない。
【0141】その後は、通常のトランジスタ形成工程に
従う。つまり、層間絶縁膜を全面に堆積させ、ゲートコ
ンタクトホールのパターニングをした後、異方性エッチ
ングによってコンタクトホールを形成する。
【0142】反応防止層として窒化チタンを形成した
後、ゲート配線となるアルミを形成する。ゲート配線を
パターニングによりレジストに転写し、エッチングによ
りアルミを除去することによりゲート配線を完成する。
【0143】上述したダマシンゲートトランジスタの製
造方法を示す第3の実施例によれば、ソース・ドレイン
イオンの注入及びアニール、Siエピタキシャル成長等の
700℃程度以上の高温熱工程が終了した後にゲート絶
縁膜31を形成することができる。
【0144】又、このゲート絶縁膜31の形成工程の後
は、もはや500℃以上の高温工程は、必要とされな
い。従って、高温工程で物性の変化が起こる、Ta2O5,BS
T等の高誘電体膜をゲート絶縁膜として用い、良好な特
性を得ることができる。
【0145】また、上記第3の実施例によれば、製造さ
れたダマシンゲートトランジスタでは、前述した第1、
第2の実施例による製造方法により製造されたトランジ
スタと同様に、ソース領域及びドレイン領域であるエピ
タキシャルシリコン層とゲート電極との間が一部、エピ
タキシャルシリコン形成時のファセットにより空洞とな
っている。
【0146】このためソース・ゲート間及びソース・ド
レイン間の容量を削減することができる。このとき、ラ
イナー膜25の一部が前記SiN側壁26の下底に残って
いる。
【0147】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変形
して実施することができる。
【0148】例えば、層間膜及びゲート材料の平坦化に
CMPを用いているが、エッチバックでも形成できる。
【0149】又、ゲート部分に関しては、CMPで平坦化
を行わずにパターニングとエッチングによりゲート電極
を形成してもよい。ゲート電極は、タングステンに限ら
ず、アルミニウムや銅などの他の金属でも可能である。
【0150】又、反応防止膜としては、窒化チタンの他
に、窒化タングステン、窒化タンタルでもよい。尚、電
極自体が金属ではなく、リンを含んだ多結晶シリコンの
場合は、反応防止膜を必要としない。ゲート絶縁膜は、
酸化タンタルに限らず誘電率の高い絶縁膜であればよ
い。又、ダミーゲートを除去した際に、バッファ酸化膜
越しにイオン注入することで局所的なしきい値調整を行
うこともできる。拡散層を形成するためにイオン注入し
た不純物は、Bに限らずPでもよい。
【0151】P-拡散層を形成する場合は、Bや BF2等を
用いることによって実現できる。
【0152】尚、それぞれのイオン種においてイオン注
入条件は、異なるものである。
【0153】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施できる。
【0154】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエレベー
テッドソース・ドレイン構造を有するMOSトランジスタ
を形成する半導体装置およびその製造方法によれば、短
チャネル効果および接合リーク電流の発生が抑制され
る。
【0155】又、本発明のエレベーテッドソース・ドレ
イン構造を有するダマシンゲートトランジスタが形成さ
れる半導体装置及びその製造方法によれば、ソース・ゲ
ート間及びソース・ドレイン間の容量を削減でき、更に
接合リークやソース・ドレイン間の耐圧劣化の少ない良
好な特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエレベーテッドソース・ドレイン
構造を有するMOSトランジスタおよびその一部を拡大
して示す断面図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るエレベーテッド
ソース・ドレイン構造を有するMOSトランジスタの製
造方法を示す各工程断面図。
【図3】図2に示す製造工程に続くMOSトランジスタ
の製造方法を示す各工程断面図。
【図4】図3に示す製造工程に続くMOSトランジスタ
の製造方法を示す各工程断面図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るエレベーテッド
ソース・ドレイン構造を有するMOSトランジスタの製
造方法を示す各工程断面図。
【図6】本発明に係るエレベーテッドソース・ドレイン
構造を有するMOSトランジスタのエレベーテッドソー
ス膜およびドレイン膜に相当する基板上に形成された微
細パターンを示す顕微鏡写真。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るエレベーテッド
ソース・ドレイン構造を有するMOSトランジスタの製
造方法を示す各工程図を示す。
【図8】図7に示す製造工程に続くMOSトランジスタ
の製造方法を示す各工程図を示す。
【図9】図8に示す工程断面図の内の部分的拡大断面図
及び最終工程断面図を示す。
【図10】従来のエレベーテッドソース・ドレイン構造
を有するMOSトランジスタの断面図を示す。
【図11】本発明の概要を説明するためのエレベーテッ
ドソース・ドレイン構造を有するMOSトランジスタの
断面図。
【図12】図11に示すエレベーテッドソース・ドレイ
ン構造を有するMOSトランジスタのエレベーテッド・
ソース膜及びエレベーテッド・ドレイン膜の成長過程を
示す各断面図。
【図13】図12に示すエレベーテッドソース・ドレイ
ン構造を有するMOSトランジスタのエレベーテッドソ
ース膜およびドレイン膜に相当する基板上に形成された
微細パターンを示す顕微鏡写真。
【符号の説明】
1…シリコン基板 7…ゲート電極 10…ライナー膜 11…ゲート側壁絶縁膜 12…エピタキシャル絶縁膜 13…ファセット 16…金属シリサイド膜 20…シリコン基板 24…ダミーゲート 25…SiO2ライナー 26…SiNゲート側壁 27…エピタキシャルSi膜 28…ファセット 31…ゲート絶縁膜 32…反応防止膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 綱島 祥隆 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 斉藤 友博 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン基板と、 前記シリコン基板表面に絶縁膜を介して設けられたゲー
    ト電極と、 前記シリコン基板表面のソース領域およびドレイン領域
    上に、少なくともそれらの表面部分が前記シリコン基板
    表面から迫り上げられたエレベーテッドソース膜及びエ
    レベーテッドドレイン膜とが形成されることによって、
    前記ソース領域およびドレイン領域の表面が前記シリコ
    ン基板表面よりも迫り上げられた構造を持つ半導体装置
    であって、 前記ゲート電極の側壁に形成され、かつその底面が前記
    シリコン基板表面から離れて形成された第1のゲート側
    壁絶縁膜と、 この第1のゲート側壁絶縁膜と前記ゲート電極との間お
    よび前記第1のゲート側壁絶縁膜の底面に形成され、前
    記第1のゲート側壁絶縁膜の材料と異なる材料からな
    り、この底面に形成された部分が前記第1のゲート側壁
    絶縁膜の底面の内、前記ゲート電極寄りの内側底面部分
    に存在する第2のゲート側壁絶縁膜とより成ることを特
    徴とする、エレベーテッドソース・ドレイン構造を有す
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】前記シリコン基板と前記第2のゲート側壁
    絶縁膜が存在しない部分の前記第1のゲート側壁絶縁膜
    の底面との間には空隙が存在することを特徴とする請求
    項1記載のエレベーテッドソース・ドレイン構造を有す
    る半導体装置。
  3. 【請求項3】前記空隙には、前記エレベーテッドソース
    膜及びエレベーテッドドレイン膜のファセットが存在
    し、かつこのファセットと前記シリコン基板とのなす角
    度をθ、前記シリコン基板と前記第1のゲート側壁絶縁
    膜の底面との間の距離をy、前記第2のゲート側壁絶縁
    膜が存在しない部分の前記第1のゲート側壁絶縁膜の底
    面のチャネル長方向の寸法をxとした場合に、y/x<
    tanθの条件を満たすことを特徴とする請求項2記載
    のエレベーテッドソース・ドレイン構造を有する半導体
    装置。
  4. 【請求項4】前記シリコン基板の主面は{100}、前
    記ゲート電極の長手方向は前記シリコン基板の<110
    >方向であり、かつ前記シリコン基板と前記第2のゲー
    ト側壁絶縁膜が存在しない部分の前記第1のゲート側壁
    絶縁膜の底面との間には空隙が存在し、且つこの空隙に
    は前記エレベーテッドソース膜及びエレベーテッドドレ
    イン膜のファセットが存在し、これらファセットと前記
    シリコン基板とのなす角度がそれぞれ25.23°、か
    つ前記シリコン基板と前記第1のゲート側壁絶縁膜の底
    面との間の距離をy、前記第2のゲート側壁絶縁膜が存
    在しない部分の前記第1のゲート側壁絶縁膜の底面のチ
    ャネル長方向の寸法をxとした場合に、y/x<tan
    (25.23°)の条件を満たすことを特徴とする請求
    項1記載のエレベーテッドソース・ドレイン構造を有す
    る半導体装置。
  5. 【請求項5】シリコン基板と、 前記シリコン基板表面に絶縁膜を介して設けられるゲー
    ト電極と、 前記シリコン基板表面のソース領域およびドレイン領域
    上に、少なくともそれらの表面部分が前記シリコン基板
    表面から迫り上げられたエレベーテッドソース膜及びエ
    レベーテッドドレイン膜とが形成されることによって、
    前記ソース領域およびドレイン領域の表面が前記シリコ
    ン基板表面よりも迫り上げられた構造を持つ半導体装置
    であって、 前記ゲート電極の側壁に形成され、且つ底面が前記シリ
    コン基板表面から離れて形成され、且つ窒素を含むシリ
    コン化合物からなる第1のゲート側壁絶縁膜と、 この第1のゲート側壁絶縁膜と前記ゲート電極との間お
    よび前記第1のゲート側壁絶縁膜の底面に形成され、且
    つ前記シリコン化合物と異なる第2のゲート側壁絶縁膜
    と、を有することを特徴とする エレベーテッドソース
    ・ドレイン構造を有する半導体装置。
  6. 【請求項6】シリコン基板上にゲート絶縁膜を介してゲ
    ート電極を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極を覆うように、
    全面に第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜上に該第1の絶縁膜と異なる材料より
    なる第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜を前記シリコン基板に対してのエッチ
    ングストッパに用いて前記第2の絶縁膜の表面をエッチ
    ングすることによって、前記ゲート電極の側壁に前記第
    1の絶縁膜を介して前記第2の絶縁膜を選択的に残置さ
    せる工程と、 前記第2の絶縁膜で覆われていない領域の前記第1の絶
    縁膜をエッチングすることによって除去するとともに、
    前記第1の絶縁膜を前記第2の絶縁膜と前記シリコン基
    板との間に選択的に残置させる工程と、 前記第1および第2の絶縁膜周囲の前記シリコン基板の
    表面を露出させた状態でシリコンのエピタキシャル成長
    を行って、前記第1および第2の絶縁膜周囲の前記シリ
    コン基板上に、前記第2の絶縁膜と接する箇所にファセ
    ットのないシリコン膜を形成する工程と、 前記シリコン膜を介して前記シリコン基板の表面に不純
    物イオンを注入した後にアニールを行うことによって、
    前記シリコン基板の表面にソース拡散層およびドレイン
    拡散層を形成する工程と、 前記シリコン膜の少なくとも表面部分を金属シリサイド
    膜に変える工程と;より成るエレベーテッドソース・ド
    レイン構造を有する半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】シリコン基板と、 前記シリコン基板表面に形成されるゲート電極と、 前記シリコン基板表面のソース領域およびドレイン領域
    上に、少なくともそれらの表面部分が前記シリコン基板
    表面から迫り上げられたエレベーテッドソース膜及びエ
    レベーテッドドレイン膜が形成され、前記ソース領域お
    よびドレイン領域の表面が前記シリコン基板表面よりも
    迫り上げられた構造を持つ半導体装置であって、前記ゲ
    ート電極の側壁に形成された第1のゲート側壁絶縁膜
    と、 この第1のゲート側壁絶縁膜と前記ゲート電極との間お
    よび前記第1のゲート側壁絶縁膜の底面に形成され、前
    記第1のゲート側壁絶縁膜の材料と異なる材料からな
    り、前記シリコン基板の表面と前記第1のゲート側壁絶
    縁膜の底面との間に形成され、前記ゲート電極寄りの内
    側底面部分に存在する第2のゲート側壁絶縁膜とを有す
    ることを特徴とする エレベーテッドソース・ドレイン
    構造を有する半導体装置。
  8. 【請求項8】シリコン基板と;前記シリコン基板表面に
    絶縁膜を介して設けられるゲート電極と;前記シリコン
    基板表面のソース領域およびドレイン領域上に、前記シ
    リコン基板表面から迫り上げられたエレベーテッドソー
    ス膜及びエレベーテッドドレイン膜が形成されることに
    よって、前記ソース領域およびドレイン領域の表面が前
    記シリコン基板表面よりも迫り上げられた構造を持つM
    OSトランジスタが形成される半導体装置であって、前
    記ゲート電極の側壁に形成され、かつその底面が部分的
    に前記シリコン基板表面から離れて形成されたゲート側
    壁絶縁膜と、 前記ゲート側壁絶縁膜の底面と前記シリコン基板表面と
    の間に部分的に形成されたライナー層と、 前記ゲート電極の底面と前記シリコン基板の表面との間
    及び前記ゲート側壁絶縁膜の内面に形成されるゲート絶
    縁膜と、 前記ゲート絶縁膜を介し前記シリコン基板の露出表面上
    であって、前記ゲート絶縁膜で囲まれた溝内に設けら
    れ、その上面が平坦化されたゲート電極と、より成るこ
    とを特徴とするエレベーテッドソース・ドレイン構造を
    有する半導体装置。
  9. 【請求項9】前記エレベーテッドソース膜及びエレベー
    テッドドレイン膜は、前記第1のゲート側壁絶縁膜と接
    した箇所において、ファセットが無いことを特徴とす
    る、請求項1、5、7或いは8に記載のエレベーテッド
    ソース・ドレイン構造を有する半導体装置。
  10. 【請求項10】前記シリコン基板と前記ゲート側壁絶縁
    膜との間には空隙が存在することを特徴とする請求項9
    記載のエレベーテッドソース・ドレイン構造を有する半
    導体装置。
  11. 【請求項11】前記空隙には、前記エレベーテッドソー
    ス膜及びエレベーテッドドレイン膜のファセットが存在
    し、かつこのファセットと前記シリコン基板とのなす角
    度をθ、前記シリコン基板と前記第1のゲート側壁絶縁
    膜の底面との間の距離をy、前記第2のゲート側壁絶縁
    膜が存在しない部分の前記第1のゲート側壁絶縁膜の底
    面のチャネル長方向の寸法をxとした場合に、y/x<
    tanθの条件を満たすことを特徴とする請求項10記
    載のエレベーテッドソース・ドレイン構造を有する半導
    体装置。
  12. 【請求項12】前記シリコン基板の主面は{100}、
    前記ゲート電極の長手方向は前記シリコン基板の<11
    0>方向であり、かつ前記シリコン基板と前記ライナー
    層が存在しない部分の前記ゲート側壁絶縁膜の底面との
    間には空隙が存在し、且つこの空隙には前記エレベーテ
    ッドソース膜及びエレベーテッドドレイン膜のファセッ
    トが存在し、これらファセットと前記シリコン基板との
    なす角度がそれぞれ25.23°、かつ前記シリコン基
    板と前記ゲート側壁絶縁膜の底面との間の距離をy、前
    記ライナー部材のゲート側壁絶縁膜が存在しない部分の
    前記ゲート側壁絶縁膜の底面のチャネル長方向の寸法を
    xとした場合に、y/x<tan(25.23°)の条
    件を満たすことを特徴とする請求項8記載のエレベーテ
    ッドソース・ドレイン構造を有する半導体装置。
  13. 【請求項13】シリコン基板上にバッファ酸化膜を介し
    てダミーゲート電極を形成する工程と、 前記ダミーゲート電極をマスクとして前記シリコン基板
    にイオン注入を行う工程と、 前記バッファ酸化膜および前記ダミーゲート電極を覆う
    ように、全面にライナー層(SiO2)を形成する工程と、 前記ライナー層上に第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜を全面エッチングすることによって、
    前記ゲート電極の側壁に前記ライナー層を介して前記第
    1の絶縁膜を選択的に残置させゲート側壁を形成する工
    程と、 前記第1の絶縁膜で覆われていない領域の前記ライナー
    層をエッチングすることによって除去するとともに、前
    記ライナー層を前記第1の絶縁膜の側壁の下底と前記シ
    リコン基板との間に残置させる工程と、 前記ライナー層及び前記第1の絶縁膜の側壁の周囲の前
    記シリコン基板の表面を露出させた状態でシリコンのエ
    ピタキシャル成長を行って、前記ライナー層及び前記第
    1の絶縁膜の側壁の周囲の前記シリコン基板上にシリコ
    ン膜を形成する工程と、 前記シリコン膜を介して前記シリコン基板の表面に不純
    物イオンを注入した後にアニールを行うことによって、
    前記シリコン基板の表面にソース拡散層およびドレイン
    拡散層を形成する工程と、 前記ダミーゲート電極、前記ライナー層、及び前記第1
    の絶縁膜の側壁上に層間絶縁膜を堆積した後、前記層間
    絶縁膜表面を平坦化し、前記ダミーゲート電極表面を露
    出する工程と、 前記ダミーゲート電極、次いで前記バッファ酸化膜を除
    去し前記シリコン基板表面を露出する工程と、 前記露出されたシリコン基板表面及び前記第1の絶縁膜
    の側壁内面にゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記シリコン基板の露出表面上であって、前記ゲート絶
    縁膜で囲まれた溝内に、その上面が平坦化されたゲート
    電極をを埋め込む工程と、より成るエレベーテッドソー
    ス・ドレイン構造を有する半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】前記ゲート電極は、金属であり、更に、
    前記ゲート絶縁膜で囲まれた溝内に、前記ゲート電極を
    埋め込む工程の前に、前記シリコン基板の露出表面上の
    前記ゲート絶縁膜と前記ゲート電極との間に反応防止膜
    を介在させる工程を含むことを特徴とする請求項13に
    記載のエレベーテッドソース・ドレイン構造を有する半
    導体装置の製造方法。
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