JPH0661116B2 - 硬貨処理機の識別異常硬貨排除装置 - Google Patents
硬貨処理機の識別異常硬貨排除装置Info
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- JPH0661116B2 JPH0661116B2 JP59224868A JP22486884A JPH0661116B2 JP H0661116 B2 JPH0661116 B2 JP H0661116B2 JP 59224868 A JP59224868 A JP 59224868A JP 22486884 A JP22486884 A JP 22486884A JP H0661116 B2 JPH0661116 B2 JP H0661116B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、硬貨処理機の識別異常硬貨排除装置にかゝ
り、硬貨を回転円盤の遠心力により該円盤の周縁に移動
させ、この周縁上部に臨んで設けられる硬貨厚み規制部
材の下部を通過させることにより1枚並べとして送出
し、その送出硬貨を搬送ベルトによりくわえ込み、回転
円盤の周縁から外方へ延設される硬貨通路上を搬送する
間にその硬貨通路途上に設けられる溝または孔構造の選
別溝孔上を通過させることにより径小硬貨の選別溝孔内
への排除を行ない、選別溝孔上を通過した適正硬貨は計
数したのち硬貨通路の末端から放出する硬貨処理機、例
えば硬貨計数機、硬貨包装機において、特に予定の被処
理金種硬貨とほゞ同径で、選別溝孔上を通過した硬貨で
はあるが、材質や厚みを電気的識別を行なうことにより
予定の被処理金種硬貨ではないと判断された異種硬貨、
あるいは予定の被処理金種硬貨ではあるが、汚れかひど
く、汚染硬貨として処理対象から除外すべき硬貨、処理
予定の金種硬貨を模造して作られた偽造硬貨等の識別異
常硬貨を自動的に排除する識別異常硬貨排除装置に関す
る。
り、硬貨を回転円盤の遠心力により該円盤の周縁に移動
させ、この周縁上部に臨んで設けられる硬貨厚み規制部
材の下部を通過させることにより1枚並べとして送出
し、その送出硬貨を搬送ベルトによりくわえ込み、回転
円盤の周縁から外方へ延設される硬貨通路上を搬送する
間にその硬貨通路途上に設けられる溝または孔構造の選
別溝孔上を通過させることにより径小硬貨の選別溝孔内
への排除を行ない、選別溝孔上を通過した適正硬貨は計
数したのち硬貨通路の末端から放出する硬貨処理機、例
えば硬貨計数機、硬貨包装機において、特に予定の被処
理金種硬貨とほゞ同径で、選別溝孔上を通過した硬貨で
はあるが、材質や厚みを電気的識別を行なうことにより
予定の被処理金種硬貨ではないと判断された異種硬貨、
あるいは予定の被処理金種硬貨ではあるが、汚れかひど
く、汚染硬貨として処理対象から除外すべき硬貨、処理
予定の金種硬貨を模造して作られた偽造硬貨等の識別異
常硬貨を自動的に排除する識別異常硬貨排除装置に関す
る。
一般に、硬貨計数機や硬貨包装機等の硬貨処理機におい
ては、予じめ硬貨分類機を用いて直径差による金種毎の
選別分類がなされた大量の処理予定金種硬貨が供給さ
れ、この供給された大量の硬貨は高速度で計数処理が行
なわれる。
ては、予じめ硬貨分類機を用いて直径差による金種毎の
選別分類がなされた大量の処理予定金種硬貨が供給さ
れ、この供給された大量の硬貨は高速度で計数処理が行
なわれる。
特に硬貨計数機や硬貨包装機における計数モード時の場
合は、計数された硬貨が所定枚数毎に袋詰めされ、また
硬貨包装機における包装モード時の場合には包装単位枚
数の計数毎に硬貨の包装がなされる。
合は、計数された硬貨が所定枚数毎に袋詰めされ、また
硬貨包装機における包装モード時の場合には包装単位枚
数の計数毎に硬貨の包装がなされる。
ところで上記のように硬貨処理機へ供給される硬貨は予
じめ金種毎に選別されてはいるが、直径差のみによる選
別であるため、その金種硬貨とほゞ同径ではあるが材質
や厚みが異なる異種硬貨、その金種硬貨ではあるが、汚
れがひどく、汚染硬貨として扱い、計数や包装の対象か
ら除外すべき硬貨、模造して作られた偽造硬貨、等の識
別異常硬貨が混入していることがあり、このような硬貨
は確実に排除することが信用上からも重要なことであ
る。
じめ金種毎に選別されてはいるが、直径差のみによる選
別であるため、その金種硬貨とほゞ同径ではあるが材質
や厚みが異なる異種硬貨、その金種硬貨ではあるが、汚
れがひどく、汚染硬貨として扱い、計数や包装の対象か
ら除外すべき硬貨、模造して作られた偽造硬貨、等の識
別異常硬貨が混入していることがあり、このような硬貨
は確実に排除することが信用上からも重要なことであ
る。
それ故、従来の硬貨包装機においては、識別異常硬貨が
検出された場合、ストッパを作動させて識別異常硬貨を
停止させるとともに回転円盤および搬送ベルトも直ちに
停止させ、これらの停止状態下において操作者が識別異
常硬貨を取り除き、しかるのち硬貨の計数を再開させる
か、あるいは計数値を操作してから計数を続行させるか
の方法がとられていた。
検出された場合、ストッパを作動させて識別異常硬貨を
停止させるとともに回転円盤および搬送ベルトも直ちに
停止させ、これらの停止状態下において操作者が識別異
常硬貨を取り除き、しかるのち硬貨の計数を再開させる
か、あるいは計数値を操作してから計数を続行させるか
の方法がとられていた。
したがって従来の硬貨処理機においては、識別異常硬貨
が混入した場合に操作者が介入しなければならず、高速
処理および自動化の目的が阻害されるばかりでなく、操
作が著しく面倒であるという問題がある。
が混入した場合に操作者が介入しなければならず、高速
処理および自動化の目的が阻害されるばかりでなく、操
作が著しく面倒であるという問題がある。
本発明は上記従来技術の問題点に着目し、これを改善す
ることを目的としてなされたもので、識別異常硬貨が混
入している場合であっても、操作者が介入することなく
当該硬貨の自動排除を行なうことのできる硬貨処理機の
識別異常硬貨排除装置を提供するものである。
ることを目的としてなされたもので、識別異常硬貨が混
入している場合であっても、操作者が介入することなく
当該硬貨の自動排除を行なうことのできる硬貨処理機の
識別異常硬貨排除装置を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明による排除装置は、硬
貨を回転円盤の遠心力により該円盤の周縁に移動させ、
この周縁上部に臨んで設けられる硬貨厚み規制部材の下
部を通過させることにより1枚並べとして送出し、その
送出硬貨を搬送ベルトによりくわえ込み、回転円盤の周
縁から外方へ延設される硬貨通路上を搬送する間にその
硬貨通路途上に設けられる溝または孔構造の選別溝孔上
を通過させることにより径小硬貨の選別溝孔内への排除
を行ない、選別溝孔上を通過した適正硬貨は計数したの
ち硬貨通路の末端から放出し、かつ硬貨通路の末端には
硬貨重積部が臨んで設けられ、この硬貨重積部は硬貨重
積空間を形成すべく一対の重積ベルトの縦方向に走る走
行面を所定の間隔をおいて相対向して有し、搬送ベルト
末端近傍の硬貨重積空間上部にはローラを臨ませるとと
もに前記一対の重積ベルトの走行面には硬貨の端縁下面
を支持する硬貨支持部を対称位置に設け、これら重積ベ
ルトの相対向する走行面を下方へ帯動させることにより
前記ローラと前記硬貨支持部上の硬貨上面との間に適正
間隙を形成してその間隙へ硬貨を進入させ、硬貨の重積
を行なう硬貨処理機において、前記選別溝孔の直後の通
路域に設けられ、通過する硬貨が正常硬貨か異常硬貨か
の識別をなすための識別要素を検出する硬貨識別要素検
出器と、この検出器の検出結果に基づき、通過する硬貨
が正常硬貨か異常硬貨かを識別する硬貨識別部と、前記
一対の重積ベルトの相対向する走行面を上方へ帯動させ
ることにより硬貨支持部を上昇させ、この硬貨支持部に
よって異常硬貨を直接係止するかまたは硬貨支持部上に
乗る重積済硬貨を前記ローラに押しつけることによりロ
ーラ下への異常硬貨の進入を阻止するようにし、硬貨通
路からの異常硬貨の送出を阻止する異常硬貨送出阻止手
段と、この阻止手段により阻止された硬貨を押圧するよ
う通路末端近傍の通路域上部に終端が位置する搬送ベル
トと、前記異常硬貨送出阻止手段に対し硬貨通路の上流
側の位置であって、かつ前記検出器が設けられる通路域
の近傍にあって通路外の退逃位置から通路内への進出位
置に移動自在とされ、異常硬貨の次位の硬貨を停止させ
る第1係止部と異常硬貨を係止する第2係止部とを有す
るストッパと、硬貨通路幅および選別溝孔幅を定めるた
め通路幅方向一側に設けられ、通路幅拡大方向へ移動さ
せることにより通路幅および選別溝幅を同時に拡大させ
る通路幅規制部材と、前記硬貨識別要素検出器および硬
貨識別部が異常硬貨を識別したとき、異常硬貨送出阻止
手段により異常硬貨を係止するとともに前記ストッパを
通路内の進出位置へ移動させて異常硬貨の次位の硬貨を
係止し、前記ストッパ進出状態での回転円盤の停止また
は逆転、および搬送ベルトの逆転によってストッパの第
2係止部により異常硬貨の硬貨通路の上流方向への逆送
を阻止するとともに前記ストッパの第1係止部に係止さ
れる硬貨とその後続硬貨を回転円盤上へ戻したのち搬送
ベルトを停止させ、搬送ベルトの停止時における通路幅
規制部材の移動による通路幅拡大およびストッパの通路
外への退去状態下において搬送ベルトを再度逆転させる
ことにより異常硬貨を拡大された選別溝孔内へ排除し、
異常硬貨排除後の通路幅規制部材の元位置への復帰、回
転円盤と搬送ベルトの正転再開、回転円盤の正転再開ま
での所定時期になされる異常硬貨送出阻止手段の異常硬
貨送出阻止動作の解除により硬貨通路への硬貨の送込み
と通路内での硬貨搬送とを再開せしめる制御部とを具備
し、識別異常硬貨のみを拡大される選別溝孔内へ自動的
に排除し、この自動排除後の硬貨通路への硬貨の送り込
みと通路内での搬送を再開するようにしたことを特徴と
する。
貨を回転円盤の遠心力により該円盤の周縁に移動させ、
この周縁上部に臨んで設けられる硬貨厚み規制部材の下
部を通過させることにより1枚並べとして送出し、その
送出硬貨を搬送ベルトによりくわえ込み、回転円盤の周
縁から外方へ延設される硬貨通路上を搬送する間にその
硬貨通路途上に設けられる溝または孔構造の選別溝孔上
を通過させることにより径小硬貨の選別溝孔内への排除
を行ない、選別溝孔上を通過した適正硬貨は計数したの
ち硬貨通路の末端から放出し、かつ硬貨通路の末端には
硬貨重積部が臨んで設けられ、この硬貨重積部は硬貨重
積空間を形成すべく一対の重積ベルトの縦方向に走る走
行面を所定の間隔をおいて相対向して有し、搬送ベルト
末端近傍の硬貨重積空間上部にはローラを臨ませるとと
もに前記一対の重積ベルトの走行面には硬貨の端縁下面
を支持する硬貨支持部を対称位置に設け、これら重積ベ
ルトの相対向する走行面を下方へ帯動させることにより
前記ローラと前記硬貨支持部上の硬貨上面との間に適正
間隙を形成してその間隙へ硬貨を進入させ、硬貨の重積
を行なう硬貨処理機において、前記選別溝孔の直後の通
路域に設けられ、通過する硬貨が正常硬貨か異常硬貨か
の識別をなすための識別要素を検出する硬貨識別要素検
出器と、この検出器の検出結果に基づき、通過する硬貨
が正常硬貨か異常硬貨かを識別する硬貨識別部と、前記
一対の重積ベルトの相対向する走行面を上方へ帯動させ
ることにより硬貨支持部を上昇させ、この硬貨支持部に
よって異常硬貨を直接係止するかまたは硬貨支持部上に
乗る重積済硬貨を前記ローラに押しつけることによりロ
ーラ下への異常硬貨の進入を阻止するようにし、硬貨通
路からの異常硬貨の送出を阻止する異常硬貨送出阻止手
段と、この阻止手段により阻止された硬貨を押圧するよ
う通路末端近傍の通路域上部に終端が位置する搬送ベル
トと、前記異常硬貨送出阻止手段に対し硬貨通路の上流
側の位置であって、かつ前記検出器が設けられる通路域
の近傍にあって通路外の退逃位置から通路内への進出位
置に移動自在とされ、異常硬貨の次位の硬貨を停止させ
る第1係止部と異常硬貨を係止する第2係止部とを有す
るストッパと、硬貨通路幅および選別溝孔幅を定めるた
め通路幅方向一側に設けられ、通路幅拡大方向へ移動さ
せることにより通路幅および選別溝幅を同時に拡大させ
る通路幅規制部材と、前記硬貨識別要素検出器および硬
貨識別部が異常硬貨を識別したとき、異常硬貨送出阻止
手段により異常硬貨を係止するとともに前記ストッパを
通路内の進出位置へ移動させて異常硬貨の次位の硬貨を
係止し、前記ストッパ進出状態での回転円盤の停止また
は逆転、および搬送ベルトの逆転によってストッパの第
2係止部により異常硬貨の硬貨通路の上流方向への逆送
を阻止するとともに前記ストッパの第1係止部に係止さ
れる硬貨とその後続硬貨を回転円盤上へ戻したのち搬送
ベルトを停止させ、搬送ベルトの停止時における通路幅
規制部材の移動による通路幅拡大およびストッパの通路
外への退去状態下において搬送ベルトを再度逆転させる
ことにより異常硬貨を拡大された選別溝孔内へ排除し、
異常硬貨排除後の通路幅規制部材の元位置への復帰、回
転円盤と搬送ベルトの正転再開、回転円盤の正転再開ま
での所定時期になされる異常硬貨送出阻止手段の異常硬
貨送出阻止動作の解除により硬貨通路への硬貨の送込み
と通路内での硬貨搬送とを再開せしめる制御部とを具備
し、識別異常硬貨のみを拡大される選別溝孔内へ自動的
に排除し、この自動排除後の硬貨通路への硬貨の送り込
みと通路内での搬送を再開するようにしたことを特徴と
する。
以下、本発明を図面に示す実施例を参照して説明する。
第1図は本発明を実施するに用いる硬貨処理機として硬
貨包装機を例示するもので、機体上部に硬貨を送出する
正逆回転駆動自在とされた回転円盤1があり、この回転
円盤1の周縁から水平方向外方に硬貨通路2が配設さ
れ、その末端下部に硬貨重積部3、硬貨包装部4、硬貨
放出部5が配設されている。
貨包装機を例示するもので、機体上部に硬貨を送出する
正逆回転駆動自在とされた回転円盤1があり、この回転
円盤1の周縁から水平方向外方に硬貨通路2が配設さ
れ、その末端下部に硬貨重積部3、硬貨包装部4、硬貨
放出部5が配設されている。
前記回転円盤1の上部には、一部が重なり合うように硬
貨補給円盤6が回転駆動自在に設けられ、その上部に設
置されるホッパ7に投入された硬貨が補給円盤6上から
回転円盤1上へ供給される。
貨補給円盤6が回転駆動自在に設けられ、その上部に設
置されるホッパ7に投入された硬貨が補給円盤6上から
回転円盤1上へ供給される。
硬貨通路2は、第3図および第4図に示すように、固定
的に設けられる通路部材8と可動的に設けられる通路部
材9(通路幅規制部材)とを有し、これら通路部材8,
9の対向縁間で被処理硬貨Cの直径に対応する幅の選別
溝孔10が形成され、この対向縁に張出す縁部8A,9
A上に硬貨Cの両端がのって送られ、この縁部8A,9
A間より小径の硬貨はその間(選別溝孔10)から下方
へ落下し、回収部11へ回収される。硬貨Cの送りは、
硬貨通路2の入口部2Aと出口部2Bとの上部に軸支さ
れたプーリー12,13間に巻回された搬送ベルト14
でなされ、このベルト14の下面が硬貨通路2の通路部
材8,9の縁部8A,9A上にある硬貨Cの上面に圧接
してベルト14の回動により送られるようになってい
る。
的に設けられる通路部材8と可動的に設けられる通路部
材9(通路幅規制部材)とを有し、これら通路部材8,
9の対向縁間で被処理硬貨Cの直径に対応する幅の選別
溝孔10が形成され、この対向縁に張出す縁部8A,9
A上に硬貨Cの両端がのって送られ、この縁部8A,9
A間より小径の硬貨はその間(選別溝孔10)から下方
へ落下し、回収部11へ回収される。硬貨Cの送りは、
硬貨通路2の入口部2Aと出口部2Bとの上部に軸支さ
れたプーリー12,13間に巻回された搬送ベルト14
でなされ、このベルト14の下面が硬貨通路2の通路部
材8,9の縁部8A,9A上にある硬貨Cの上面に圧接
してベルト14の回動により送られるようになってい
る。
可動側の通路部材9は、図示しない金種設定部(金種つ
まりと金種別スイッチまたは金種選択ボタンと金種スイ
ッチ)、その金種設定部からの指令で作動する金種設定
モータ(図示せず)、そのモータで回転されるカム15
により選別溝孔10が拡縮する方向に進退移動され、通
路幅が被処理金種硬貨用に設定されるようになってい
る。なお、金種設定部は後述する第10図の制御部37
に接続されており、制御部37内の通路幅拡大駆動部は
前記金種設定モータで兼用されている。それ故、カム1
5は、通路幅決定カム面15a1,15a1…15a1
とは別に通路幅拡大カム面15bを有し、最大硬貨径よ
り大なる通路幅に拡大させる。そのため通路部材9に固
定される部材の端部には、カム15のカム面15a1,
15a1…15bに接触する従動子9Bが設けられてい
る。
まりと金種別スイッチまたは金種選択ボタンと金種スイ
ッチ)、その金種設定部からの指令で作動する金種設定
モータ(図示せず)、そのモータで回転されるカム15
により選別溝孔10が拡縮する方向に進退移動され、通
路幅が被処理金種硬貨用に設定されるようになってい
る。なお、金種設定部は後述する第10図の制御部37
に接続されており、制御部37内の通路幅拡大駆動部は
前記金種設定モータで兼用されている。それ故、カム1
5は、通路幅決定カム面15a1,15a1…15a1
とは別に通路幅拡大カム面15bを有し、最大硬貨径よ
り大なる通路幅に拡大させる。そのため通路部材9に固
定される部材の端部には、カム15のカム面15a1,
15a1…15bに接触する従動子9Bが設けられてい
る。
硬貨通路2の入口部2A、およびこの入口部2Aに臨む
回転円盤1の上部には、硬貨が2枚重ねで硬貨通路2へ
進入しないよう、回転円盤1との間に1枚のみの硬貨が
通過できる間隙をおいて厚み規制部材16が高さ調節可
能に設けられており、この部材16は硬貨通路2の選別
溝孔10の末端まで延び、硬貨が選別溝孔10上を通過
する際の浮上りを防ぐ役目をもしている。
回転円盤1の上部には、硬貨が2枚重ねで硬貨通路2へ
進入しないよう、回転円盤1との間に1枚のみの硬貨が
通過できる間隙をおいて厚み規制部材16が高さ調節可
能に設けられており、この部材16は硬貨通路2の選別
溝孔10の末端まで延び、硬貨が選別溝孔10上を通過
する際の浮上りを防ぐ役目をもしている。
回転円盤1上には、第2図に示すように回転円盤1上に
一定の硬貨が存在するようその硬貨量を検出する検出器
17が設けられている。この検出器17は、回転円盤1
の周囲に固設されて硬貨を誘導する周壁18を越えて回
転円盤1上に臨む検出片17Aを有し、この検出片17
Aを軸支する軸17Bの外端部側にセンサ19を作動さ
せる作動片17Cが設けられ、回転円盤1上に一定量以
上の硬貨が溜ったときその硬貨で検出片17Aが押し上
げられ、これに応動する作動片17Cがセンサ19を作
動して補給円盤6を停止させるようになっている。
一定の硬貨が存在するようその硬貨量を検出する検出器
17が設けられている。この検出器17は、回転円盤1
の周囲に固設されて硬貨を誘導する周壁18を越えて回
転円盤1上に臨む検出片17Aを有し、この検出片17
Aを軸支する軸17Bの外端部側にセンサ19を作動さ
せる作動片17Cが設けられ、回転円盤1上に一定量以
上の硬貨が溜ったときその硬貨で検出片17Aが押し上
げられ、これに応動する作動片17Cがセンサ19を作
動して補給円盤6を停止させるようになっている。
硬貨通路2の末端部近傍には、その上流側から、硬貨C
の汚損状態を検出する投受光器からなる検出器20と、
被処理金種以外の異金種を材質により識別する検出器2
1と、正常貨および異常貨の通過を検出する検出器22
とが順次配設されている。
の汚損状態を検出する投受光器からなる検出器20と、
被処理金種以外の異金種を材質により識別する検出器2
1と、正常貨および異常貨の通過を検出する検出器22
とが順次配設されている。
硬貨回収部11は、第3図に示すように硬貨通路2の選
別溝孔10の直下に開口して設けられるもので、硬貨の
進行方向後流側の側壁が傾斜壁11Aとされ、その底部
には切換板23が軸24により回動自在に設けられ、こ
の軸24上のレバー25にプランジャ26Aが連結され
たソレノイド26により第3図実線図示と鎖線図示との
間で切換えられるようになっており、実線図示状態にお
かれたとき処理金種硬貨の直径に対応する幅の選別溝孔
から選別排除される径小硬貨用収納部27への入口27
Aが開放され、異常硬貨回収用収納部28の入口28A
が閉じられ、鎖線図示状態におかれたときは上記とは逆
になる。このソレノイド26が第10図の切換板駆動部
である。
別溝孔10の直下に開口して設けられるもので、硬貨の
進行方向後流側の側壁が傾斜壁11Aとされ、その底部
には切換板23が軸24により回動自在に設けられ、こ
の軸24上のレバー25にプランジャ26Aが連結され
たソレノイド26により第3図実線図示と鎖線図示との
間で切換えられるようになっており、実線図示状態にお
かれたとき処理金種硬貨の直径に対応する幅の選別溝孔
から選別排除される径小硬貨用収納部27への入口27
Aが開放され、異常硬貨回収用収納部28の入口28A
が閉じられ、鎖線図示状態におかれたときは上記とは逆
になる。このソレノイド26が第10図の切換板駆動部
である。
硬貨重積部3は、一対の重積レベル29,29の対向面
間で重積空間を形成する構造のもので、左右の重積ベル
ト29,29の対称位置に硬貨の端部がのる硬貨支持部
29A,29Aを有し、硬貨の受入れとともに重積ベル
ト29,29が硬貨1枚分相当の距離だけパルスモータ
により左右同時に回動されるようになっている。
間で重積空間を形成する構造のもので、左右の重積ベル
ト29,29の対称位置に硬貨の端部がのる硬貨支持部
29A,29Aを有し、硬貨の受入れとともに重積ベル
ト29,29が硬貨1枚分相当の距離だけパルスモータ
により左右同時に回動されるようになっている。
この硬貨重積部3で重積された所定枚数の硬貨は公知の
ように包装部4の3本の包装ローラ4A,4B,4C間
へ誘導され、給紙部30から給紙ローラ31,31によ
り供給される包装紙32が包装ローラ4A,4B,4C
と硬貨との間にくいついてそのテンションによりカッタ
33で切断されたのち重積硬貨をくるみ、巻込針34,
34により包装紙の上下端を折り込んでかしめつけ、放
出部5へ放出される。
ように包装部4の3本の包装ローラ4A,4B,4C間
へ誘導され、給紙部30から給紙ローラ31,31によ
り供給される包装紙32が包装ローラ4A,4B,4C
と硬貨との間にくいついてそのテンションによりカッタ
33で切断されたのち重積硬貨をくるみ、巻込針34,
34により包装紙の上下端を折り込んでかしめつけ、放
出部5へ放出される。
第10図は、硬貨通路2上に設けられる汚染硬貨検出用
検出器20と、異金種を材質により検出する検出器21
とによる各部の制御系を示すブロック図で、上記検出器
20,21の動作信号は硬貨識別部35へ入力され、ま
た硬貨通過検出器22およびモード切換スイッチ36か
らの信号により制御部37を通じ切換板駆動部、搬送ベ
ルト駆動部、回転円盤駆動部、通路幅拡大駆動部、重積
ベルト駆動部、ストッパ駆動部でそれぞれ切換板23、
搬送ベルト14、回転円盤1、通路部材9、重積ベルト
29,29、ストッパ38の動作が制御される。そして
モード切換スイッチ36が計数モードのときは、重積ベ
ルト29,29の硬貨支持部29A,29Aが第5図に
おけるA位置におかれ、硬貨識別要素検出器20,21
が正常硬貨を検出したときは重積ベルト29,29は作
動せず、硬貨識別要素検出器20,21が異常硬貨を検
出したときは重積ベルト29,29の硬貨支持部29
A,29Aが第5図における一転鎖線位置に作動される
ようになっており、またモード切換スイッチ36が包装
モードのとき、硬貨識別要素検出器20,21が正常硬
貨を検出した場合には重積ベルト29,29の対向面側
が硬貨1枚分のピッチだけ下降動し、硬貨識別要素検出
器20,21が異常硬貨を検出した場合には重積ベルト
29,29の硬貨支持部29A,29Aが上昇し、硬貨
の重積を阻止するようになっている。
検出器20と、異金種を材質により検出する検出器21
とによる各部の制御系を示すブロック図で、上記検出器
20,21の動作信号は硬貨識別部35へ入力され、ま
た硬貨通過検出器22およびモード切換スイッチ36か
らの信号により制御部37を通じ切換板駆動部、搬送ベ
ルト駆動部、回転円盤駆動部、通路幅拡大駆動部、重積
ベルト駆動部、ストッパ駆動部でそれぞれ切換板23、
搬送ベルト14、回転円盤1、通路部材9、重積ベルト
29,29、ストッパ38の動作が制御される。そして
モード切換スイッチ36が計数モードのときは、重積ベ
ルト29,29の硬貨支持部29A,29Aが第5図に
おけるA位置におかれ、硬貨識別要素検出器20,21
が正常硬貨を検出したときは重積ベルト29,29は作
動せず、硬貨識別要素検出器20,21が異常硬貨を検
出したときは重積ベルト29,29の硬貨支持部29
A,29Aが第5図における一転鎖線位置に作動される
ようになっており、またモード切換スイッチ36が包装
モードのとき、硬貨識別要素検出器20,21が正常硬
貨を検出した場合には重積ベルト29,29の対向面側
が硬貨1枚分のピッチだけ下降動し、硬貨識別要素検出
器20,21が異常硬貨を検出した場合には重積ベルト
29,29の硬貨支持部29A,29Aが上昇し、硬貨
の重積を阻止するようになっている。
前記ストッパ38は、異常硬貨の次位の硬貨が当ってこ
れを停止させる第1係止部38aと、異常硬貨の後端を
係止する第2係止部38bとを有している。
れを停止させる第1係止部38aと、異常硬貨の後端を
係止する第2係止部38bとを有している。
つぎに上記実施例の作用を第11図のフローチャートを
参照して説明する。
参照して説明する。
回転円盤1の正転により硬貨Cが硬貨通路2へ送り出さ
れ、硬貨通路2上を搬送ベルト14により搬送され、小
径硬貨は選別溝孔10から落下排除される。この小径硬
貨は回収部11の小径硬貨収納部27内へ回収される。
れ、硬貨通路2上を搬送ベルト14により搬送され、小
径硬貨は選別溝孔10から落下排除される。この小径硬
貨は回収部11の小径硬貨収納部27内へ回収される。
包装モード時には、硬貨通路2の末端から放出される硬
貨は重積ベルト29,29の硬貨支持部29A,29A
上に乗り、硬貨1枚分の厚さ相当だけ重積ベルト29,
29の対向面側が下方に駆動されて順次重積され、所定
枚数重積後包装部4へ誘導されて包装紙32が巻付けら
れ、巻込針34,34によりかしめられて放出部5へ放
出される。なお、計数モード時には、硬貨通路2の末端
からシュート39(第9図示)を持ち来たして適宜容器
類に回収される。
貨は重積ベルト29,29の硬貨支持部29A,29A
上に乗り、硬貨1枚分の厚さ相当だけ重積ベルト29,
29の対向面側が下方に駆動されて順次重積され、所定
枚数重積後包装部4へ誘導されて包装紙32が巻付けら
れ、巻込針34,34によりかしめられて放出部5へ放
出される。なお、計数モード時には、硬貨通路2の末端
からシュート39(第9図示)を持ち来たして適宜容器
類に回収される。
上記の包装工程において、硬貨通路2を搬送される硬貨
が検出器20または21により異常硬貨と判断され、検
出器22によりその異常硬貨の通過を検出した場合には
重積ベルト駆動部の駆動による重積ベルト29,29の
逆転(計数モード時には正転)、ストッパ駆動部の駆
動、回転円盤駆動部、重積ベルト駆動部が駆動停止され
る。その結果、異常硬貨は重積ベルト29,29の硬貨
支持部29A,29Aにより、あるいは各支持部29
A,29A上の重積硬貨によって係止され、かつ硬貨通
路2の出口部2Bの底板に枢支されるローラ2Cと、プ
ーリー13部分のベルト14間に挟持された状態でその
異常硬貨は停止されており、またストッパ38が硬貨通
路2上に進出してこのストッパ38の第1係止部38a
が異常硬貨の次の硬貨を係止するとともに回転円盤1、
搬送ベルト14が停止される。
が検出器20または21により異常硬貨と判断され、検
出器22によりその異常硬貨の通過を検出した場合には
重積ベルト駆動部の駆動による重積ベルト29,29の
逆転(計数モード時には正転)、ストッパ駆動部の駆
動、回転円盤駆動部、重積ベルト駆動部が駆動停止され
る。その結果、異常硬貨は重積ベルト29,29の硬貨
支持部29A,29Aにより、あるいは各支持部29
A,29A上の重積硬貨によって係止され、かつ硬貨通
路2の出口部2Bの底板に枢支されるローラ2Cと、プ
ーリー13部分のベルト14間に挟持された状態でその
異常硬貨は停止されており、またストッパ38が硬貨通
路2上に進出してこのストッパ38の第1係止部38a
が異常硬貨の次の硬貨を係止するとともに回転円盤1、
搬送ベルト14が停止される。
ついで回転円盤1が停止または逆転駆動され、搬送ベル
ト14が逆転して硬貨通路2上のストッパ38で係止さ
れる硬貨および後続している硬貨が回転円盤1上に戻さ
れ、続いて搬送ベルト14が停止し、そのとき回転円盤
1は停止または逆転状態が保たれている。このとき異常
硬貨は搬送ベルト14の逆転により回転円盤1側へ戻さ
れようとするが、ストッパ38の第2係止部38bがそ
の異常硬貨を係止して保持する。
ト14が逆転して硬貨通路2上のストッパ38で係止さ
れる硬貨および後続している硬貨が回転円盤1上に戻さ
れ、続いて搬送ベルト14が停止し、そのとき回転円盤
1は停止または逆転状態が保たれている。このとき異常
硬貨は搬送ベルト14の逆転により回転円盤1側へ戻さ
れようとするが、ストッパ38の第2係止部38bがそ
の異常硬貨を係止して保持する。
つぎに通路幅拡大駆動部、切換駆動部、ストッパ駆動部
が駆動され、従動子9Bとカム15の通路幅拡大カム面
15bとの接触により通路部材9が後退して通路幅が拡
大された状態となり、切換板23が第3図鎖線図示位置
へ切変り、ストッパ38が退去し、一方回転円盤1の停
止または逆転状態において搬送ベルト14が逆転され、
ストッパ38で停められていた異常硬貨は選別溝孔10
から落下し、異常硬貨収納部28内へ回収される。所定
時間後に搬送ベルト14は停止され、回転円盤1はその
とき停止または逆転のまゝである。
が駆動され、従動子9Bとカム15の通路幅拡大カム面
15bとの接触により通路部材9が後退して通路幅が拡
大された状態となり、切換板23が第3図鎖線図示位置
へ切変り、ストッパ38が退去し、一方回転円盤1の停
止または逆転状態において搬送ベルト14が逆転され、
ストッパ38で停められていた異常硬貨は選別溝孔10
から落下し、異常硬貨収納部28内へ回収される。所定
時間後に搬送ベルト14は停止され、回転円盤1はその
とき停止または逆転のまゝである。
つぎに通路幅拡大駆動部を通じてカム15が回転され、
元の通路幅決定カム面15a1が従動子9Bと接触し、
その結果、通路幅が縮小復帰され、切換板23が第3図
実線図示位置へ復帰し、重積ベルト29,29は正転復
帰(計数モード時は逆転して復帰)し、硬貨支持部29
A,29Aが硬貨の重積に備える位置に位置される。そ
して回転円盤1、搬送ベルト14共正転駆動されて正常
の動作に戻される。
元の通路幅決定カム面15a1が従動子9Bと接触し、
その結果、通路幅が縮小復帰され、切換板23が第3図
実線図示位置へ復帰し、重積ベルト29,29は正転復
帰(計数モード時は逆転して復帰)し、硬貨支持部29
A,29Aが硬貨の重積に備える位置に位置される。そ
して回転円盤1、搬送ベルト14共正転駆動されて正常
の動作に戻される。
上記重積ベルト29,29を用いての異常硬貨の係止に
関し第5図乃至第9図を参照して若干補足説明を加える
と、包装モード時の重積開始時には重積ベルト29,2
9の硬貨支持部29A,29Aは第5図実線図示位置
(第6図一点鎖線図示位置)におかれ、正規の硬貨Cが
検出器22を通過するたびに所定ピッチ分正転方向に移
動してローラ40と硬貨支持部29A上の硬貨上面との
間に硬貨進入のための適正歓迎が常に形成され、順次硬
貨が重積される。
関し第5図乃至第9図を参照して若干補足説明を加える
と、包装モード時の重積開始時には重積ベルト29,2
9の硬貨支持部29A,29Aは第5図実線図示位置
(第6図一点鎖線図示位置)におかれ、正規の硬貨Cが
検出器22を通過するたびに所定ピッチ分正転方向に移
動してローラ40と硬貨支持部29A上の硬貨上面との
間に硬貨進入のための適正歓迎が常に形成され、順次硬
貨が重積される。
こゝで、もし包装モードでのスタート直後の1枚目の硬
貨が硬貨識別要素検出器20,21で異常硬貨C′と判
断されると、その異常硬貨C′が通過検出器22を通過
した時点で該検出器22からの信号により重積ベルト2
9,29が逆転駆動され、硬貨支持部29A,29Aは
第5図一点鎖線図示位置(第6図実線図示位置)に移動
し、異常硬貨C′はこの硬貨支持部29A,29Aによ
り係止される(第7図参照)。
貨が硬貨識別要素検出器20,21で異常硬貨C′と判
断されると、その異常硬貨C′が通過検出器22を通過
した時点で該検出器22からの信号により重積ベルト2
9,29が逆転駆動され、硬貨支持部29A,29Aは
第5図一点鎖線図示位置(第6図実線図示位置)に移動
し、異常硬貨C′はこの硬貨支持部29A,29Aによ
り係止される(第7図参照)。
その異常硬貨C′を前述のようにして自動排除したの
ち、重積ベルト29,29は正転駆動してその硬貨支持
部29A,29A(第5図実線図示位置B)に復帰し、
正常硬貨Cの重積に備える。
ち、重積ベルト29,29は正転駆動してその硬貨支持
部29A,29A(第5図実線図示位置B)に復帰し、
正常硬貨Cの重積に備える。
また、包装モード時に2枚目以降の硬貨中に異常硬貨
C′が存在した場合は、その異常硬貨C′が通過検出器
22を通過した時点で該検出器22からの信号により重
積ベルト29,29が逆転駆動され、硬貨支持部29
A,29Aが上昇する。これにより硬貨支持部29A,
29A上の硬貨上面が第8図示のようにローラ40に接
触し、このローラ40が接触する硬貨面により所定量押
上げられた状態になると、このローラ40の上昇量を検
出する図示しない検出器により重積ベルト29,29の
逆転が停止される。このローラ40と硬貨支持部29
A,29Aの最上部の硬貨上面は圧接状態となっていて
隙間がないので、異常硬貨C′は第8図の状態で停止さ
れる。この第8図示の異常硬貨C′が自動排除されたの
ちは、重積ベルト29,29は所定量正転駆動し、硬貨
支持部29A,29Aを異常硬貨進入前の位置へ下降さ
せ、ローラ40と最上部硬貨上面との間に硬貨進入用の
適正間隙を作り出す。第9図は計数モード時における異
常硬貨の係止状態を示している。
C′が存在した場合は、その異常硬貨C′が通過検出器
22を通過した時点で該検出器22からの信号により重
積ベルト29,29が逆転駆動され、硬貨支持部29
A,29Aが上昇する。これにより硬貨支持部29A,
29A上の硬貨上面が第8図示のようにローラ40に接
触し、このローラ40が接触する硬貨面により所定量押
上げられた状態になると、このローラ40の上昇量を検
出する図示しない検出器により重積ベルト29,29の
逆転が停止される。このローラ40と硬貨支持部29
A,29Aの最上部の硬貨上面は圧接状態となっていて
隙間がないので、異常硬貨C′は第8図の状態で停止さ
れる。この第8図示の異常硬貨C′が自動排除されたの
ちは、重積ベルト29,29は所定量正転駆動し、硬貨
支持部29A,29Aを異常硬貨進入前の位置へ下降さ
せ、ローラ40と最上部硬貨上面との間に硬貨進入用の
適正間隙を作り出す。第9図は計数モード時における異
常硬貨の係止状態を示している。
すなわち、第9図の硬貨支持部29Aの実線図示位置が
第5図の硬貨支持部29Aの一点鎖線図示位置に対応
し、第9図の硬貨支持部29Aの一点鎖線図示位置が第
5図の硬貨支持部29Aの二線鎖線図示位置に対応す
る。なお図示実施例では、被処理金種硬貨ではあっても
汚れがひどい汚染硬貨も異常硬貨として取扱っている
が、この汚染硬貨は正常硬貨として取扱うようにしても
よい。また本発明における異常硬貨送出阻止手段は、図
示実施例では重積ベルト29,29の駆動による場合に
ついて説明したが、これはストッパに代えてもよい。
第5図の硬貨支持部29Aの一点鎖線図示位置に対応
し、第9図の硬貨支持部29Aの一点鎖線図示位置が第
5図の硬貨支持部29Aの二線鎖線図示位置に対応す
る。なお図示実施例では、被処理金種硬貨ではあっても
汚れがひどい汚染硬貨も異常硬貨として取扱っている
が、この汚染硬貨は正常硬貨として取扱うようにしても
よい。また本発明における異常硬貨送出阻止手段は、図
示実施例では重積ベルト29,29の駆動による場合に
ついて説明したが、これはストッパに代えてもよい。
以上説明したように、本発明は、高速で搬送される硬貨
中から異常硬貨のみを確実に自動分離排除することがで
きるので、計数あるいは包装等の硬貨処理の信頼性を大
幅に向上することができるとともに、異常硬貨の排除に
操作者の手をわずらわせることがなくなるので、操作性
が著しく改善され、かつ硬貨処理能率を格段に高めるこ
とができる優れた効果がある。
中から異常硬貨のみを確実に自動分離排除することがで
きるので、計数あるいは包装等の硬貨処理の信頼性を大
幅に向上することができるとともに、異常硬貨の排除に
操作者の手をわずらわせることがなくなるので、操作性
が著しく改善され、かつ硬貨処理能率を格段に高めるこ
とができる優れた効果がある。
第1図は本発明を硬貨包装機に適用した場合の一例を示
す内部構造図、第2図は同上部の平面図、第3図は第2
図III−III線縦断側面図、第4図は同硬貨通路の平面
図、第5図は同硬貨重積部の重積ベルトの正面図、第6
図乃至第9図は重積ベルトの硬貨重積部を利用して異常
硬貨を係止させる場合の動作説明図、第10図は同制御
系を示すブロック図、第11図は同動作順序を示すフロ
ーチャートである。 1……回転円盤、2……硬貨通路、3……硬貨重積部、
4……硬貨包装部、5……硬貨放出部、6……補給円
盤、9……通路幅規制部材としての通路部材、10……
選別溝孔、11……回収部、14……搬送ベルト、16
……厚み規制部材、20,21……硬貨識別要素検出
器、22……硬貨通路検出器、23……切換板、27…
…正常硬貨収納部、28……異常硬貨収納部、29……
重積ベルト、29A……硬貨支持部、38……ストッ
パ、38a……第1係止部、38b……第2係止部、C
……正常硬貨、C′……異常硬貨。
す内部構造図、第2図は同上部の平面図、第3図は第2
図III−III線縦断側面図、第4図は同硬貨通路の平面
図、第5図は同硬貨重積部の重積ベルトの正面図、第6
図乃至第9図は重積ベルトの硬貨重積部を利用して異常
硬貨を係止させる場合の動作説明図、第10図は同制御
系を示すブロック図、第11図は同動作順序を示すフロ
ーチャートである。 1……回転円盤、2……硬貨通路、3……硬貨重積部、
4……硬貨包装部、5……硬貨放出部、6……補給円
盤、9……通路幅規制部材としての通路部材、10……
選別溝孔、11……回収部、14……搬送ベルト、16
……厚み規制部材、20,21……硬貨識別要素検出
器、22……硬貨通路検出器、23……切換板、27…
…正常硬貨収納部、28……異常硬貨収納部、29……
重積ベルト、29A……硬貨支持部、38……ストッ
パ、38a……第1係止部、38b……第2係止部、C
……正常硬貨、C′……異常硬貨。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高谷 一郎 兵庫県姫路市下手野35番地 グローリー工 業株式会社内 (72)発明者 今井 幹人 兵庫県姫路市下手野35番地 グローリー工 業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−92084(JP,A) 特開 昭57−39486(JP,A) 実開 昭59−104270(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】硬貨を回転円盤の遠心力により該円盤の周
縁に移動させ、この周縁上部に臨んで設けられる硬貨厚
み規制部材の下部を通過させることにより1枚並べとし
て送出し、その送出硬貨を搬送ベルトによりくわえ込
み、回転円盤の周縁から外方へ延設される硬貨通路上を
搬送する間にその硬貨通路途上に設けられる溝または孔
構造の選別溝孔上を通過させることにより径小硬貨の選
別溝孔内への排除を行ない、選別溝孔上を通過した適正
硬貨は計数したのち硬貨通路の末端から放出し、かつ硬
貨通路の末端には硬貨重積部が臨んで設けられ、この硬
貨重積部は硬貨重積空間を形成すべく一対の重積ベルト
の縦方向に走る走行面を所定の間隔をおいて相対向して
有し、搬送ベルト末端近傍の硬貨重積空間上部にはロー
ラを臨ませるとともに前記一対の重積ベルトの走行面に
は硬貨の端縁下面を支持する硬貨支持部を対称位置に設
け、これら重積ベルトの相対向する走行面を下方へ帯動
させることにより前記ローラと前記硬貨支持部上の硬貨
上面との間に適正間隙を形成してその間隙へ硬貨を進入
させ、硬貨の重積を行なう硬貨処理機において、前記選
別溝孔の直後の通路域に設けられ、通過する硬貨が正常
硬貨か異常硬貨かの識別をなすための識別要素を検出す
る硬貨識別要素検出器と、この検出器の検出結果に基づ
き、通過する硬貨が正常硬貨か異常硬貨かを識別する硬
貨識別部と、前記一対の重積ベルトの相対向する走行面
を上方へ帯動させることにより硬貨支持部を上昇させ、
この硬貨支持部によって異常硬貨を直接係止するかまた
は硬貨支持部上に乗る重積済硬貨を前記ローラに押しつ
けることによりローラ下への異常硬貨の進入を阻止する
ようにし、硬貨通路からの異常硬貨の送出を阻止する異
常硬貨送出阻止手段と、この阻止手段により阻止された
硬貨を押圧するよう通路末端近傍の通路域上部に終端が
位置する搬送ベルトと、前記異常硬貨送出阻止手段に対
し硬貨通路の上流側の位置であって、かつ前記検出器が
設けられる通路域の近傍にあって通路外の退逃位置から
通路内への進出位置に移動自在とされ、異常硬貨の次位
の硬貨を停止させる第1係止部と異常硬貨を係止する第
2係止部とを有するストッパと、硬貨通路幅および選別
溝孔幅を定めるため通路幅方向一側に設けられ、通路幅
拡大方向へ移動させることにより通路幅および選別溝幅
を同時に拡大させる通路幅規制部材と、前記硬貨識別要
素検出器および硬貨識別部が異常硬貨を識別したとき、
異常硬貨送出阻止手段により異常硬貨を係止するととも
に前記ストッパを通路内の進出位置へ移動させて異常硬
貨の次位の硬貨を係止し、前記ストッパ進出状態での回
転円盤の停止または逆転、および搬送ベルトの逆転によ
ってストッパの第2係止部により異常硬貨の硬貨通路の
上流方向への逆送を阻止するとともに前記ストッパの第
1係止部に係止される硬貨とその後続硬貨を回転円盤上
へ戻したのち搬送ベルトを停止させ、搬送ベルトの停止
時における通路幅規制部材の移動による通路幅拡大およ
びストッパの通路外への退去状態下において搬送ベルト
を再度逆転させることにより異常硬貨を拡大された選別
溝孔内へ排除し、異常硬貨排除後の通路幅規制部材の元
位置への復帰、回転円盤と搬送ベルトの正転再開、回転
円盤の正転再開までの所定時期になされる異常硬貨送出
阻止手段の異常硬貨送出阻止動作の解除により硬貨通路
への硬貨の送込みと通路内での硬貨搬送とを再開せしめ
る制御部とを具備し、識別異常硬貨のみを拡大される選
別溝孔内へ自動的に排除し、この自動排除後の硬貨通路
への硬貨の送り込みと通路内での搬送を再開するように
したことを特徴とする硬貨処理機の識別異常硬貨排除装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59224868A JPH0661116B2 (ja) | 1984-10-25 | 1984-10-25 | 硬貨処理機の識別異常硬貨排除装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59224868A JPH0661116B2 (ja) | 1984-10-25 | 1984-10-25 | 硬貨処理機の識別異常硬貨排除装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61103289A JPS61103289A (ja) | 1986-05-21 |
JPH0661116B2 true JPH0661116B2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=16820424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59224868A Expired - Fee Related JPH0661116B2 (ja) | 1984-10-25 | 1984-10-25 | 硬貨処理機の識別異常硬貨排除装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0661116B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0749577Y2 (ja) * | 1987-03-18 | 1995-11-13 | グローリー工業株式会社 | 硬貨選別通路装置 |
JPH02193287A (ja) * | 1988-10-20 | 1990-07-30 | Laurel Bank Mach Co Ltd | 硬貨処理機の受入れ不能硬貨除去装置 |
JPH0412072U (ja) * | 1990-05-14 | 1992-01-31 | ||
JP4757764B2 (ja) * | 2006-10-06 | 2011-08-24 | ローレル精機株式会社 | 硬貨処理機 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5739486A (en) * | 1980-08-15 | 1982-03-04 | Laurel Bank Machine Co | Jam processor for coin processor |
JPS5892084A (ja) * | 1981-11-26 | 1983-06-01 | グローリー工業株式会社 | 異金種硬貨排除装置 |
JPS59104270U (ja) * | 1982-12-28 | 1984-07-13 | グローリー工業株式会社 | 硬貨処理機における詰り硬貨排除装置 |
-
1984
- 1984-10-25 JP JP59224868A patent/JPH0661116B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61103289A (ja) | 1986-05-21 |
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