JPH0660714U - ロッカカバーのオイルセパレータ - Google Patents

ロッカカバーのオイルセパレータ

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Publication number
JPH0660714U
JPH0660714U JP514293U JP514293U JPH0660714U JP H0660714 U JPH0660714 U JP H0660714U JP 514293 U JP514293 U JP 514293U JP 514293 U JP514293 U JP 514293U JP H0660714 U JPH0660714 U JP H0660714U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rocker cover
plate
gas
plates
chamber
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP514293U
Other languages
English (en)
Inventor
昭 吉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
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Publication of JPH0660714U publication Critical patent/JPH0660714U/ja
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関のロッカカバーの内部に侵入したブ
ローバイガスをエアとオイルとに十分分離するオイルセ
パレータを提供する。 【構成】 内燃機関のロッカカバー11内のブローバイ
ガスを吸気系に環流させるパージコントロールバルブ1
2をロッカカバー11に取付け、このパージコントロー
ルバルブ12を内包してロッカカバー内部を複数の室2
3,24に区画する複数のプレート22,25を設け、
同プレート22,25には各室23,25を連通する連
通孔を設ける。さらに各プレート22,25の周縁を互
いに重ならないように異なる位置(距離d隔てて)で固
着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は内燃機関のシリンダヘッド上面に搭載されるロッカカバーに係り、より 詳しくは該カバーの内部に侵入したブローバイガスをエアとオイルとに分離する オイルセパレータの構造に関する。
【0002】
【従来技術】
内燃機関の内部で発生したHCを主成分とするブローバイガスはシリンダヘッ ドを通ってロッカカバー内に導かれ、該カバーの内部に設けられたオイルセパレ ータによりエアとオイルに分離され夫々処理される。 当該ロッカカバーには樹脂製、アルミ合金製、板金製等種々のものがあるが、 従来の例として、次に板金製のロッカカバーの構造を簡単に説明する。 図6において、ロッカカバー50は該カバーの本体即ちアウタープレート51 と該プレート51の内部に設置されたインナープレート52及びロアープレート 53とから主に構成され、各プレート51、52、53には夫々ブローバイガス を通すための孔54、55、56が設けられる。インナープレート52及びロア ープレート53の各周縁は互いに重合された状態でアウタープレート51の内面 にスポット熔接され、これにより各プレート間に2つの室57、58が形成され る。ロッカカバー内に導かれたブローバイガスは図に矢印で示す如く孔56より 第1の室57に入り、更に孔55より第2の室58に侵入した後、アウタープレ ート51の孔54を経て導出され、この過程でエアとオイルに分離される。分離 されたエアは通常内燃機関の吸気系に導入されて燃焼に利用され、オイルは所定 通路を経てシリンダヘッド内のオイルに混入される。
【0003】
【考案が解決しようとする解題】
上述した従来のロッカカバーでは、プレート52、53周縁を密に封止するこ とが困難であるため、該周縁に形成された隙間S1、S2からも少量ではあるが ブローバイガスが各室内に侵入する。つまり該周縁がスポット熔接により固着さ れる場合、各スポットポイントの間に僅かの隙間S1、S2が残ることは避けら れず、この隙間から侵入したブローバイガスが下記不都合を生じさせる。 この2つの隙間の内、第1の室57に通じる第1の隙間S1から上記ガスが侵 入する場合は大きな問題を生じないが、第2の室58に通じる第2の隙間S2か ら侵入するガスは第1の室57を経ることなく、いきなり第2の室58に至るた めオイル分離が不十分なまま孔54より導出される。従ってこのオイル分離不十 分なガスが内燃機関の吸気系に導入された場合、排気に白煙を生ずるという不都 合を誘起する。 本考案はこの様な問題を解決することを目的として提案されたものであり、次 に示す簡易な手段にて達成される。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案はロッカカバーの内部を複数のプレートで複数の室に区画すると共に上 記カバー及びプレートに各室と外部を順次連通する孔を設け、かつ上記プレート の周縁を互いに異なる位置で上記カバーに固着したことを特徴としている。 すなわち、従来はプレートの周縁を熔接等でロッカカバーに固着する場合、熔 接ポイントの数を少なくするため、該周縁を重合させた状態でカバーに熔接して いたが、本考案はあえて非重合の状態つまり互いに異なる位置で熔接するように したものである。熔接位置は必ずしも全周縁にわたって非重合とする必要はなく 、本考案は周縁の部分的な重合をも含み得る。
【0005】
【作用】
本考案によれば、各プレート周縁とロッカカバーとの間の隙間は段階的に形成 され、従ってロッカカバー内に入ったブローバイガスは第1の隙間から第1の室 内に侵入した後、第2の隙間を通って第2の室内に侵入する、という経緯をとる 。従って従来のようにブローバイガスが外部からいきなり第2の室に侵入する、 ということがないので、当該ガスは各プレートで区画された各室内を順次通過し 、各室にてエアとオイルに徐々にかつ十分に分離される。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。図1は内燃機関の吸気システ ムの概要を表したもので、1はエンジンを、2はエアクリーナを表す。エアクリ ーナ2でゴミやチリを取り除かれたエアは該エアクリーナ2に連通する吸気通路 3を通り該吸気通路3途中に設けられているスロットルバルブ4をへてサージタ ンク5へ達する。さらにエアは該サージタンク5と上記エンジン1を相互に連通 する吸気マニホールド6を通り、途中エンジン1の手前にある燃料噴射弁7の燃 料の噴射によって混合気になる。そして該混合気はエンジン1内の該燃焼室に入 って、燃焼され、排気マニホールド8を通って外部へ排出される。また一部の空 気は上記エアクリーナ2を通った後、吸気通路3から分岐したブリーザ通路9を 通ってエンジン1上部のシリンダヘッド10上端に搭載されたロッカカバー11 内へ送られる。12はロッカカバー上面に設けられたパージコントロールバルブ (以下PCVバルブと称する。)であり、PCV通路13を経て上記吸気マニホ ールド6に連通接続されている。14は本考案に係るオイルセパレータであって 、ロッカカバー11内側上部に形成されている。エンジン1の内部で発生したブ ローバイガスはシリンダヘッド10を経て、ロッカカバー11内のオイルセパレ ータ14へ入り、オイルとエアとに分離された後、オイルはオイルセパレータ1 4からシシンダヘッド10を経て、エンジン1内へと滴下し、また分離されたエ アはPCVバルブ12からPCV通路13を通り、吸気マニホールド6へ送られ る。
【0007】 図2はロッカカバー11単体を上から見た図であり、15はオイルフィラーキ ャップが取付けられるオイル取り入れ口、16は点火プラグに接続されるケーブ ルのキャップが取り付けられるプラグキャップ取付け孔である。17は前記ブリ ーザ通路9と接続されエアクリーナ2からエアを導入するブリーザニップルであ る。
【0008】 ロッカカバー11の内部構造を図3及び図4を基に次に説明する。ロッカカバ ーの本体即ちアウタープレート20の内側にPCVバルブ12を内包する形でイ ンナープレート22が設けられ、また該インナープレート22を内包する形でロ アープレート21が設けられる。インナープレート22はその周縁をアウタープ レート20の内側上面及び内側の側面にスポット熔接することにより固着され、 ロアープレート21はその周縁をアウタープレート20の内側上面及びインナー プレート22の側面にスポット熔接されて固着されている。図3で示すようにイ ンナープレート22及びロアープレート21の、アウタープレート20上面に固 着された周縁部は互いに重合することの無い様距離dをあけて配置される。また アウタープレート20の側面に固着された周縁部は、両プレート21、22が互 いに重合された状態でアウタープレート20に一体熔接されている。これにより インナープレート22及びロアープレート21はロッカカバー11の内部を区画 し、インナープレート22はアウタープレート20との間に一定容積の室24を 、ロアープレート21はインナープレート22との間に一定容積の室23を夫々 形成する。インナープレート22には孔26が、ロアープレート21には孔25 が、夫々図2に示す位置に設けられる。これらの孔25、26はPCVバルブ1 2と同様にブローバイガスを通すために設けられ、図3及び図4には説明の都合 上、各孔25、26が断面上の位置にあるものと仮定して描いてある。符号27 はロッカカバー20の下端周縁に固着された環状のゴムリングであり、該カバー 20をシリンダヘッド10に圧接固定する際のシール部材として働く。
【0009】 ロッカカバー11の内部に侵入したブローバイガスはロアープレート21の孔 25から第1の室23内に入り、エアとオイルとへの分離を促進された後、更に インナープレート22の孔26から第2の室24に導入され、更にエアとオイル とに分離される。分離されたエアはPCVバルブ12から前述したエンジン1の吸 気系へ導かれ、またオイルは各孔25、26を順に経てシリンダヘッド10内へ と滴下する。またロッカカバー11内のブローバイガスは圧力差により各プレー ト22、21とアウタープレート20との間の隙間からも各室23、24内に侵 入しようとするが、インナープレート22及びロアープレート21のアウタープ レート20上面に固着された周縁部は互いに重合することのない様距離dをあけ て配置されるので、この際当該ガスはまずロアープレート21とアウタープレー ト20との間の隙間から第1の室23内に侵入し、次いでインナープレート22 とアウタープレート20との隙間を通り第2の室24内に侵入するという経路を とる。即ちロッカカバー11内のガスはいきなり第2の室24内に侵入せず、上 記した通常の経路と同様に第1の室23を経て第2の室24に導入されることに なるため、各室23、24内で夫々エアとオイルとに十分に分離される。
【0010】 次に本考案の別の実施例について、図5を参照して説明する。本実施例では前 述した第1の実施例に対し、ロアープレート33の更に外側にもう1枚のバッフ ルプレート34を追加固着し、アウタープレート31、インナープレート32、 ロアープレート33及び追加されたバッフルプレート34で夫々ブローバイガス 分離用の3つの室35、36、37を区画形成する。各プレート32、33、3 4は互いに間隔d1、d2をあけて配置される。38、39、40は各プレート 32、33、34に夫々設けた孔である。
【0011】 尚、上述した第1及び第2の実施例においてアウタープレートに固着される各 プレート周縁はアウタープレート上面に固着される部分のみ互いに距離または間 隔をあけて非重合状態で固着され、アウタープレート側面に固着される周縁部分 は互いに重合状態で固着されている。これはアウタープレート上面側からの各室 内へのブローバイガス侵入量が最も多いからであり、従って場合により各プレー トの全周縁を非重合状態で固着する様にしても良く、また場合によりアウタープ レート上面側を重合状態でアウタープレート側面部を非重合状態で夫々固着する 様にしても良い。
【0012】
【考案の効果】
本考案によれば、ブローバイガスをエアとオイルとに十分に分離することがで きるため、分離不十分なエアの燃焼により排気に白煙を生じるといった不都合を 防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を採用した内燃機関の吸気システムの概
要を示す。
【図2】本考案に係るロッカカバーの平面図を示す。
【図3】図2におけるD−D線縦断矢視図を示す。
【図4】図2におけるB−B線縦断矢視図を示す。
【図5】本考案の別の実施例を示す図3相当の断面図。
【図6】従来の例を示す図3相当の断面図。
【符号の説明】
11 ロッカカバー 20 アウタープレート 21 ロアープレート 22 インナープレート 23 第1の室 24 第2の室 25,26 孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内燃機関のロッカカバーに取付けられ同ロッカカバー内
    のブローバイガスを吸気系に環流させるパージコントロ
    ールバルブと、同パージコントロールバルブを内包して
    上記ロッカカバー内部を複数の室に区画する複数のプレ
    ートと、同プレートそれぞれに設けられ上記複数の室を
    連通する連通孔とを備え、かつ上記各プレートの周縁を
    互いに重ならないように異なる位置で上記カバーに固着
    したことを特徴とするロッカカバーのオイルセパレー
    タ。
JP514293U 1993-01-25 1993-01-25 ロッカカバーのオイルセパレータ Withdrawn JPH0660714U (ja)

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JP514293U JPH0660714U (ja) 1993-01-25 1993-01-25 ロッカカバーのオイルセパレータ

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JP514293U JPH0660714U (ja) 1993-01-25 1993-01-25 ロッカカバーのオイルセパレータ

Publications (1)

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JPH0660714U true JPH0660714U (ja) 1994-08-23

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ID=11603059

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JP514293U Withdrawn JPH0660714U (ja) 1993-01-25 1993-01-25 ロッカカバーのオイルセパレータ

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JP (1) JPH0660714U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003025354A1 (fr) * 2001-09-18 2003-03-27 Yanmar Co.,Ltd. Aerateur de moteur
JP2003090206A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Yanmar Co Ltd エンジンのブリーザ装置
JP2018044451A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 マツダ株式会社 エンジンの上部構造及びそれを有するエンジン
JP2021120558A (ja) * 2020-01-30 2021-08-19 株式会社クボタ ブローバイガス還流装置付エンジン

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19970508