JPH06606Y2 - 燃料噴射ポンプの高地補償装置 - Google Patents

燃料噴射ポンプの高地補償装置

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JPH06606Y2
JPH06606Y2 JP1010288U JP1010288U JPH06606Y2 JP H06606 Y2 JPH06606 Y2 JP H06606Y2 JP 1010288 U JP1010288 U JP 1010288U JP 1010288 U JP1010288 U JP 1010288U JP H06606 Y2 JPH06606 Y2 JP H06606Y2
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JP
Japan
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lever
atmospheric pressure
fuel injection
injection pump
fuel
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JP1010288U
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武久 久保寺
正彦 矢部
直明 内野
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日野自動車工業株式会社
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はディーゼルエンジンに用いられる燃料噴射ポン
プの高地補償装置に係り、とくに気圧が低い場合に燃料
の噴射量を抑制するようにした高地補償装置に関する。
〔考案の概要〕
本考案は、燃料噴射ポンプのメカニカルガバナに設けら
れているテンションレバー上にトルクレバーを設け、気
圧が低い場合に気圧検知手段の出力端を実施例トルクレ
バーに当接させることによって、上記トルクレバーおよ
びテンションレバーを介してコントロールラックの増量
側への移動を阻止し、燃料の噴射量を抑制するようにし
たものである。
〔従来の技術〕
ターボ過給を行なうディーゼルエンジンを高地で運転す
ると、空気が薄くて大気圧が低いために、タービンのコ
ンプレッサにかかる負荷が低くなる。これに対してエン
ジンの排気ガスは燃焼ガスによって補正されるために、
タービンの出力はそれほど低下しない。従ってこのよう
な場合にはターボチャージャが過回転してオーバランを
生ずる。また高地でディーゼルエンジンを運転すると、
酸素不足のために排気ガス中に多量の黒煙を含むという
欠点がある。
このような欠点を解消するために、燃料噴射ポンプに高
地補償装置を取付けるようにしている。この高地補償装
置は例えば第4図に示すように、ダイヤフラムを備える
気圧検知器1を備えており、その出力端のロッド2がメ
カニカルガバナ3のフローティングレバー4の先端部を
押すようにしている。フローティングレバー4の他端側
はコントロールラック5に連結されるとともに、このレ
バー4の中間部分はフライウェート6によって回動され
るガイドレバー7とピン8を介して連結されている。ガ
イドレバー7を支持する固定ピン9にはさらにテンショ
ンレバー10が支持されるようになっている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来のこのようなフローティングレバー4に作用する気
圧検知器1から成る高地補償装置によれば、高地等で運
転された場合には気圧検知器1がそのことを検出し、出
力端のロッド2を突出させてフローティングレバー4の
先端部を押すことになる。従って第5図において点線で
示すように、中速域から高速域にかけてのほぼ全回転域
にわたって、コントロールラック5の増量側への移動を
抑制し、一律に燃料の噴射量をカットするようにしてい
る。従ってこのような装置によれば、高速域のみならず
中速域においても燃料がカットされ、中速域でのエンジ
ンの性能を犠牲にするという欠点があった。
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、低速域から中速域にかけての性能を損うことなく、
しかも確実に高速域で燃料のカットを行なうようにした
燃料噴射ポンプの高地補償装置を提供することを目的と
するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、気圧検知手段によって大気圧が低いことを検
出したら、コントロールラックの燃料の増量側への移動
を規制するようにした装置において、燃料噴射ポンプの
メカニカルガバナのテンションレバー上にトルクレバー
を設けるとともに、気圧が低いときに前記気圧検知手段
の出力端が前記トルクレバーに当接するようにしたもの
である。
〔作用〕
従って本考案によれば、ガイドレバーとテンションレバ
ーとの間に介在されているアイドルスプリングによって
ガイドレバーの回動が許容される回転域においては、燃
料のカットが行なわれず、アイドルスプリングが完全に
収縮する領域においてのみ燃料のカットが行なわれるこ
とになる。よって高速域でのみ燃料のカットを行なうこ
とが可能になり、低速域および中速域での性能を損うこ
となく高地補償を行なうことが可能になる。
〔実施例〕
第3図は本考案の一実施例に係る高地補償装置を備える
ディーゼルエンジン15を示すものであって、このエン
ジン15のシリンダブロックの側面側には燃料噴射ポン
プ16が取付けられている。燃料噴射ポンプ16のカム
シャフト17にはタイマ18が取付けられるとともに、
この燃料噴射ポンプ16の燃料の噴射量はメカニカルガ
バナ19によって制御されるようになっている。そして
燃料噴射ポンプ16の各ポンプユニットのバレルの吐出
側は噴射管20を介してシリンダヘッドに取付けられて
いる燃料噴射ノズル21に接続されている。
つぎに上記燃料噴射ポンプ16のメカニカルガバナ19
の構造について説明すると、第1図に示すように、燃料
の供給量を制御するコントロールラック24の端部はピ
ン25を介してフローティングレバー26と連結されて
いる。フローティングレバー26はピン27を介してガ
イドレバー28に連結されるとともに、このガイドレバ
ー28が固定ピン29によって回動可能に支持されてい
る。そしてガイドレバー28の下端は押圧子30と連結
されるとともに、この押圧子30がカムシャフト17と
ともに回動して遠心力を検出するフライウェート31に
よって押圧されるようになっている。
さらにこのメカニカルガバナ19はテンションレバー3
2を備えており、上記固定ピン29によって支持されて
いる。またテンションレバー32はガバナスプリング3
3によって左方に回動付勢されるとともに、アイドルス
プリング34を介してガイドレバー28と連結されてい
る、またテンションレバー32上にはピン35が植設さ
れており、このピン35によってトルクレバー36が回
動可能に支持されている。トルクレバー36はストッパ
ピン37に当接されるようになっており、しかも気圧検
知器38によって押圧されるようになっている。気圧検
知器38はトルクスプリング39を内蔵するとともに、
その出力端のロッド40が上記トルクレバー36の上端
側の側面を押圧するようになっている。なお気圧検知器
38がメカニカルガバナ19のハウジング41に支持さ
れている。
以上のような構成において、第3図に示す燃料噴射ポン
プ16のカムシャフト17はエンジンによって駆動され
るようになっており、しかもカムシャフト17の位相角
がタイマ18によって調整されるようにしている。従っ
てこのタイマ18によって燃料噴射ポンプ16の噴射の
タイミングが調整されることになる。一方メカニカルガ
バナ19のフローティングレバー26の下端側はアクセ
スペダルに連結されている。従ってアクセルペダルの回
動量に応じてフローティングレバー26が回動され、コ
ントロールラック24が移動されることになる。このラ
ック24の移動に応じて、燃料噴射ポンプ16が1回に
噴射する燃料の供給量が制御される。しかもエンジン1
5の回転数がカムシャフト17およびフライウェート3
1を介してメカニカルガバナ19にフイードバックされ
ており、このフライウェート31の回動量が押圧子30
およびガイドレバー28を介してフローティングレバー
26にピン27を介して連動されるようになっており、
これによってコントロールラック24の移動量を補正す
るようにしている。
このようにして燃料の噴射量を制御するメカニカルガバ
ナ19の高地補償装置を構成する気圧検知器38は、気
圧が低い場合に出力端のロッド40を突出させるように
し、このロッド40によってトルクレバー36を押すこ
とになる。トルクレバー36の他端はストッパピン37
によって押さえられているために、気圧が低い場合には
気圧検知器38によってテンションレバー32が固定ピ
ン29を中心として第1図において時計方向に回動され
ることになり、アイドルスプリング34が押されること
になる。このことはテンションレバー32によるガイド
レバー28の回動量の規制が、アイドルスプリング34
が完全に圧縮される領域、すなわちエンジンの回転数が
最高回転数に達する直前に行なわれることを意味し、第
2図において点線で示すような高地補償の作動特性をメ
カニカルガバナ19に与えることになる。
このように本実施例に係るメカニカルガバナ19を用い
ると、第2図において点線で示すような作動特性の高地
補償が行なわれることになり、エンジンの回転数が高速
域になった場合に燃料のカットが行なわれることにな
る。従ってエンジンがターボチャージャと組合わされて
いるターボ過給エンジンにおけるタービンのオーバラン
やエンジンの排気温度の過上昇を防止することが可能に
なる。またエンジンの回転数が高速になった場合に燃料
カットを行なうようにしているために、低速域および中
速域における燃料のカットが行なわれなくなって、中速
域および低速域におけるエンジンの性能を損うことがな
くなる。なお第2図において点線で示す作動特性は、気
圧検知器38に内蔵されているトルクスプリング39に
よって調整可能である。
〔考案の効果〕
以上のように本考案は、燃料噴射ポンプのメカニカルガ
バナのテンションレバー上にトルクレバーを設けるとと
もに、気圧が低いときに気圧検知手段の出力端がトルク
レバーに当接するようにしたものである。従ってこのよ
うな構成によれば、高速域でのみ燃料のカットを行なう
高地補償を行なうことが可能になり、低速域および中速
域でのエンジンの性能を犠牲にすることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る高地補償装置を備える
メカニカルガバナの要部縦断面図、第2図は高地補償装
置の作動特性を示すグラフ、第3図はエンジンの全体の
構造を示す側面図、第4図は従来の高地補償装置を示す
メカニカルガバナの要部断面図、第5図は同高地補償の
作動特性を示すグラフである。 なお図面に用いた符号において、 16・・・燃料噴射ポンプ 19・・・メカニカルガバナ 24・・・コントロールラック 26・・・フローティングレバー 28・・・ガイドレバー 31・・・フライウェート 32・・・テンションレバー 34・・・アイドルスプリング 36・・・トルクレバー 37・・・ストッパピン 38・・・気圧検知器 39・・・トルクスプリング 40・・・出力端ロッド である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】気圧検知手段によって大気圧が低いことを
    検出したら、コントロールラックの燃料の増量側への移
    動を規制するようにした装置において、燃料噴射ポンプ
    のメカニカルガバナのテンションレバー上にトルクレバ
    ーを設けるとともに、気圧が低いときに前記気圧検知手
    段の出力端が前記トルクレバーに当接するようにしたこ
    とを特徴とする燃料噴射ポンプの高地補償装置。
JP1010288U 1988-01-28 1988-01-28 燃料噴射ポンプの高地補償装置 Expired - Lifetime JPH06606Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1010288U JPH06606Y2 (ja) 1988-01-28 1988-01-28 燃料噴射ポンプの高地補償装置

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JP1010288U JPH06606Y2 (ja) 1988-01-28 1988-01-28 燃料噴射ポンプの高地補償装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01114935U JPH01114935U (ja) 1989-08-02
JPH06606Y2 true JPH06606Y2 (ja) 1994-01-05

Family

ID=31217461

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1010288U Expired - Lifetime JPH06606Y2 (ja) 1988-01-28 1988-01-28 燃料噴射ポンプの高地補償装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012117502A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Yanmar Co Ltd 燃料噴射ポンプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012117502A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Yanmar Co Ltd 燃料噴射ポンプ

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Publication number Publication date
JPH01114935U (ja) 1989-08-02

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