JPH066008U - タイヤ用滑止め具の締付け装置 - Google Patents

タイヤ用滑止め具の締付け装置

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JPH066008U
JPH066008U JP4450992U JP4450992U JPH066008U JP H066008 U JPH066008 U JP H066008U JP 4450992 U JP4450992 U JP 4450992U JP 4450992 U JP4450992 U JP 4450992U JP H066008 U JPH066008 U JP H066008U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 年配者や女性等であっても簡単に取り付
け,取り外しが行え、しかも滑止め具を確実にタイヤに
密着させることができる、実用価値の高い締付け装置を
提供する。 【構成】 タイヤC周面に巻回した滑止め具Bの外側
縁b11 内周に沿って、伸縮材からなる外環1を掛け渡
す。外環1の内側には紐材挿通孔4aと紐材挿通路32a を
複数、適宜間隔ごとに開設すると共に、締付け操作部3
を設ける。操作部3には一方向への回転が自在で他方向
への回転が解除可能に規制される巻取ディスク5を装備
する。各挿通孔4a、挿通路32a に順次挿通せる紐材2の
両端部2a,2aを巻取ディスク5に固着せしめて、外環1
内周に沿って紐材2を掛け渡す。巻取ディスク5を回転
させて紐材2を緊張せしめ、外環1をタイヤC中心方向
へ引張る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、タイヤ周面に巻回した滑止め具の外側縁をタイヤ中心方向へ引張っ て、滑止め具をタイヤ周面に密着させる締付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の締付けを行うものとして図11に示すように、タイヤB周面に巻 回した滑止め具Bの外側縁b11 に沿って掛け渡す外環101 と、その外環101 の内 側に形成される内環102 と、それら両環101,102 を連結する多数の連結部103 と を、所望の伸縮材(例えば、ゴム材)で一体成形してなる締付けリング100 が知 られている。
【0003】 この締付けリング100 は、外環101 の伸縮性により滑止め具Bの外側縁b11 を タイヤC中心方向へ引張ると共に、その外環101 を、内環102 及び各連結部103 の伸縮性によりさらにタイヤC中心方向へ引張ることで、外環101 のみで構成さ れる旧来の締付けリングに比して、滑止め具Bをより確実にタイヤC周面に密着 させ得るものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし乍ら、上記締付けリング100 からなる従来の締付け手段によれば、外環 101 ,内環102 ,各連結部103 の夫々の伸縮性による復元力(締付け力)が強す ぎて、その締付けリング100 の取り付け,取り外しにかなりの労力を必要とし、 しかもその取り付けが冬季の屋外での作業になることと相俟って、作業が極めて 面倒であると共に年配者や女性等には取り付け不可能な虞れもあった。
【0005】 本考案はこのような従来事情に鑑みてなされたものであり、その目的とすると ころは、タイヤ周面に巻回した滑止め具の外側縁への取り付け,取り外しを従来 品よりも簡単に行え、且つ滑止め具をタイヤ中心方向へ引張る力は従来と同等若 しくはそれ以上として、着脱が容易でしかも滑止め具を確実にタイヤ周面に密着 させることができるタイヤ用滑止め具の締付け装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するために、本考案に係るタイヤ用滑止め具の締付け装置は 、タイヤ周面に巻回した滑止め具の外側縁に沿って伸縮性を有する外環を掛け渡 すと共に、前記外環の内側に、該外環内周に沿って掛け渡す締付用紐材と、該紐 材を弛緩,緊張せしめる締付け操作部を装備してなり、前記締付け操作部を、紐 材で囲まれる部分と同程度の大きさの基板に、一方向への回転が自在で他方向へ の回転を解除可能に規制される巻取ディスクを装着して形成すると共に、上記外 環の内周に沿って紐材挿通孔を、基板外周に紐材挿通路を、夫々適宜間隔ごとに 複数設けて、各挿通孔及び挿通路に順次挿通せる紐材の両端部を上記巻取ディス クに固着せしめ、該巻取ディスクの回転操作で紐材を緊張せしめて外環をタイヤ 中心方向へ引張ることを特徴とする。
【0007】
【作用】
本考案締付け装置によれば、タイヤ周面に巻回した滑止め具への取り付け,取 り外しを行う場合は、巻取ディスクの回転操作で紐材を緩めて外環の伸縮性のみ が働く状態とし、これにより装置全体の締付け力が弱まって、その着脱作業を容 易に行えるようになる。
【0008】 取り付け後は、巻取ディスクの回転操作で紐材を締めることで外環をタイヤ中 心方向へ引張って装置全体の締付け力を高め、従来品と同等、若しくはそれ以上 の締付け力を得て、滑止め具をタイヤ周面に強固に密着させる。
【0009】 また、外環内周,基板外周に設けた各挿通孔,挿通路に順次挿通せしめて紐材 を掛け渡すことで、紐材の緊張による外環の締付けが、外環周方向に亙ってほぼ 均一に行われ、滑止め具をその全長に亙って均一にタイヤ周面へ密着させ得るよ うになる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案に係るタイヤ用滑止め具の締付け装置の実施例を図面を参照して 説明する。 図1〜7に示す実施例の装置Aは、タイヤC周面に巻回した滑止め具Bの外側 縁b11 に沿って掛け渡す外環1と、該外環1の内周に沿って掛け渡す締付用紐材 2と、該紐材2を弛緩,緊張せしめる締付け操作部3とからなり、締付け操作部 3に配備せる巻取ディスク5の回転で紐材2を弛緩,緊張せしめ、紐材2の緊張 により外環1をタイヤC中心方向へ引張るものである。
【0011】 滑止め具Bについては詳述しないが、タイヤC周面に巻回するネット本体b1の 外側縁b11 に、掛止フックb2を適宜間隔ごとに係着せしめてなる従来周知のネッ ト型滑止め具で、前記ネット本体b1の突き合わせ端部b12,b12 同士を連結フック b3で連結し、外側縁b11 の内側に本考案の締付け装置Aを取り付けて、タイヤC 周面に密着状に装着される。 尚、滑止め具Bは図示のものに限定されず、例えば端部同士を重ね合わせてタ イヤ周面に巻回するタイプ,端部同士を接合させた状態で成形したエンドレスタ イプ,短尺状のネットを複数連結するユニットタイプ等の各種ネット型や、周知 なラダー型等の他の構造のものでも構わない。
【0012】 外環1は、合成ゴム或いはその他所望な弾性伸縮材を用いて、滑止め具Bにお ける外側縁b11 の各掛止フックb2,b2…間に、適度な緊張状態をもって掛け渡し 可能なリング状に成形される。ここでいう適度な緊張状態とは、年配者や女性等 による取り付け,取り外し作業が容易で、且つ滑止め具BをタイヤC中心方向へ 引張ることができる程度の伸縮性のことである。
【0013】 上記外環1には、その内周縁から中心方向へ向けて延出する左,右の枝杆11と 、その両枝杆11,11の先端間に連設される横杆12とからなる台形状の連結部1aが 複数(本実施例では四つ)、外環1の周方向へ等間隔ごとに一体成形され、任意 の連結部1aには締付け操作部3を連結,支持せしめる。残る全ての連結部1aの横 杆12には、左,右の掛止フック4,4を、互いに離間せしめて係着する。
【0014】 夫々の掛止フック4は、一端側を横杆12にカシメ固定して外環1中心方向へ延 出すると共に、他端側を略U字状に湾曲させて紐材2の挿通孔4aを形成し、これ により、外環1の内周に沿って、複数の紐材挿通孔4a,4a…が適宜間隔ごとに開 設される。
【0015】 紐材2は所定の引張り強度を有する線材(例えばナイロン等)を用いて、挿通 孔4a内にて円滑に摺動し得る任意な断面形状に成形したもので、各挿通孔4a,4a …と、後述する紐材挿通路32a ,32a に順次挿通され、且つ、その両端部2a,2a を締付け操作部3に配備せる巻取ディスク5に固着するをもって、外環1の内周 に沿って掛け渡される。尚、紐材2は断面矩形なベルト状に作製しても良い。
【0016】 締付け操作部3は、紐材2で囲まれる部分に遊嵌状に収まる程度の大きさに形 成した円板状の基板32上に有底筒状のハウジング33を固定し、ハウジング33上面 に操作蓋34を回転自在に装着すると共に、ハウジング33内部を隔壁33a で上室33 b と下室33c に区画し、上室33b には回転板35を、下室33c には巻取ディスク5 を、夫々配備してなる(図2参照)。該操作部3は、基板32に連設したフック31 を、外環1における任意の(図1においては上側の)連結部1aに係着して、紐材 2で囲まれる部分に配置する。
【0017】 基板32の外周には図1に示すように、隣り合わせる連結部1a,1aの間に位置す るように、紐材2が挿通可能な溝からなる紐材挿通路32a を形成する。
【0018】 隔壁33a の中心には通孔 33a’を開穿し、該通孔 33a’に軸体36を回転自在且 つ上,下スライド可能に挿通する。
【0019】 軸体36の下端には巻取ディスク5中心に設けた開孔52に緩嵌する受皿部36a を 設け、その受皿部36a の外周縁に沿ってギヤ部36b を起設すると共に、上端付近 には回転板35中心に設けた六角孔35a に摺接・嵌合する係止部36c を形成する。 受皿部36a の上面には、軸体36に摺動自在に外嵌する内ギヤ6aが載置され、その 内ギヤ6aは前記ギヤ部36b に噛み合って軸体36と一体に回転する。
【0020】 軸体36の上端には受座36d を嵌着し、その受座36d と回転板35の間にばね36e を装填して軸体36を上方へ付勢し、これにより前記内ギヤ6aとギヤ部36b とを噛 合せしめると共に、操作蓋34の中心に設けた開孔34b 直下に軸体36上端を位置せ しめている。
【0021】 尚、上記開孔34b は操作蓋34に固着せる樹脂カバー34d で覆われ、その樹脂カ バー34d の開孔34b 直上部位を押すことで軸体36を下方へ摺動させて、内ギヤ6a とギヤ部36b の噛合を復帰可能に解除できるようになっている。
【0022】 回転板35には係合凹部35b を設けると共に、操作蓋34下面にはその係合凹部35 b に挿入・係合する係合杆34a を垂設し、これにより、操作蓋34の回転操作で回 転板35と軸体36が一体に回転するようになる。
【0023】 上室33b 内周には、回転板35外周に対して適宜角度傾斜するテーパー面37a と 、同外周に対して直交するよう位置する係止受面37b とからなる係合受片37を等 間隔ごとに複数突設する。また回転板35の外周適宜箇所には凹窪部35c を設け、 その凹窪部35c 内には、前記係合受片37に係合する係合片38を備えた係止駒39を 出没自在に嵌装し、且つこの係止駒39を弾性材39a により係合受片37方向へ付勢 する(図3参照)。
【0024】 係合片38は、係合受片37のテーパー面37a に摺接する傾斜面38a と、係止受面 37b と対峙する係止面38b とからなり、この係合片38が係合受片37に弾性的に当 接・係合することにより、回転板35と軸体36の一方向(図3においては時計回り 方向)への回転を自在とすると共に、他方向(同、反時計回り方向)への回転を 規制する。
【0025】 下室33c 内には巻取ディスク5を回転自在に収容すると共に、その巻取ディス ク5上方に遊星ギヤ列6を形成する。
【0026】 遊星ギヤ列6は、下室33c 内周にギヤ溝61を形成すると共に、そのギヤ溝61と 前述の内ギヤ6aとの間に、それら両ギヤ61,6aに噛合する複数の外ギヤ6bを等間 隔ごとに配備して構成する。また、各外ギヤ6bの中心孔には巻取ディスク5上面 に突設したボス53を嵌入せしめ、これにより、軸体36の回転を内ギヤ6a,夫々の 外ギヤ6bを介して巻取ディスク5に伝えて、操作蓋34の回転操作に伴い巻取ディ スク5が一体的に回転するようになる(図4参照)。
【0027】 巻取ディスク5の外周面には紐材2を巻回するための凹溝51を周方向全長に亘 って形成する。尚、本実施例では、紐材2が凹溝51内できちんと重なりながら巻 き取られるようにするため、紐材2を帯状に形成すると共に、凹溝51をその紐材 2より若干大きな幅で、且つ適宜深さに凹設している。
【0028】 以下、本考案の締付け装置Aの使用方法を説明する。 まず、タイヤC周面にネット本体b1を巻回し、その突き合わせ端部b12,b12 同 士を連結フックb3で連結する。この時、図示しないが、ネット本体b1の内側縁に 締付け用の環状ロープを掛け渡す。 次に、そのネット本体b1の外側縁b11 に沿って、予め紐材2及び締付け操作部 3を装備せしめた外環1を掛け渡す。この時、紐材2は弛緩状とし、外環1の伸 縮性のみが働くようにする。よって、外環1の掛け渡しは、年配者や女性等でも 容易に行える。
【0029】 装置Aを取付けた状態(図1の状態)から、締付け操作部3の操作蓋34を時計 回り方向へ回転操作すれば、回転板35,軸体36,内ギヤ6aが一体に回転し、遊星 ギヤ列6を介して巻取ディスク5が同方向へ回転する。 巻取ディスク5が回転すれば、該ディスク5に両端部2a,2aを固着せる紐材2 が凹溝51内に巻き取られて緊張し、これにより外環1をタイヤC中心方向へ引張 り、滑止め具BをタイヤC周面に密着させる(図7参照)。
【0030】 尚、この時、紐材2を各挿通孔4a,4a…及び各挿通路32a ,32a …に順次挿通 させて掛け渡したことにより、紐材2の緊張による外環1の締付けが、外環1周 方向に亙ってほぼ均一に行われ、滑止め具Bをその全長に亙って均一にタイヤC 周面へ密着させ得るようになる。
【0031】 また、その状態(図7の状態)で操作蓋34を回転操作する手を離しても、係合 片38の係止面38b が係合受片37の係止受面37b に当接・係合するをもって、巻取 ディスク5の半時計回り方向への回転が規制され、巻き取った紐材2の戻りを阻 止して、紐材2の緊張状態、即ち、滑止め具BをタイヤC周面に密着させる状態 を維持し、滑止め具Bの装着状態を確実ならしめる。
【0032】 また、この状態から、樹脂カバー34d の中心部を押せば、軸体36が下方へ摺動 して軸体36と遊星ギヤ列6との係合を外し、巻取ディスク5の半時計回り方向へ の回転規制が解除され、外環1の復元性により紐材2が外側へ引張られるをもっ て紐材2が弛緩する。よって、外環1をタイヤ中心方向へ引張る力が解除され、 外環1の取り外しが容易に行える状態(図1の状態)になる。
【0033】 尚、操作蓋34の回転操作は上述の如く手で行うようにしても良いが、図6に示 すように、操作蓋34に取付孔34c を凹設し、その取付孔34c に係合するボス71を 備えた回転操作具7を着脱自在に取り付けて回転操作するようにしたり、また図 示しないが、操作蓋34上面に折畳み収納可能な操作杆を設けて操作するようにし てもよい。
【0034】 図8においては、上述の実施例の締付け操作部3を、フック31を介さずに装備 した例を示す。即ち、この実施例の締付け操作部3’は、基板32をタイヤC中心 部(ホイールの中心部)に取付け可能な構成、例えば、ホイール中心の軸孔に挿 嵌するスリーブを基板32裏面側に突設するなどして、締付け操作部3’をタイヤ Cに直接固定するようにしている。 また、そのような固定手段を用いずに締付け操作部3’を浮かせた状態で装備 し、操作蓋34を回転操作する際のみ基板32を手で押さえて、締付け操作部3’の 共回りを防ぐようにしても良い。
【0035】 さらに、外環1に設ける連結部1aにはその全てに左,右の掛止フック4,4を 係着すると共に、基板32外周には、新たに設けた掛止フック(図面では、上側の 連結部1aに取付けた掛止フック)4,4に隣接する紐材挿通路32a を形成する。
【0036】 紐材2は、これら各挿通孔4aと、各紐材挿通路32a の全てに順次挿通し、且つ 、その両端部2a,2aを巻取ディスク5に固着するをもって、外環1周方向のほぼ 全長に沿って掛け渡される。これにより、紐材2の緊張による外環1の締付けが 、外環1周方向に亙ってより均一に行われ、滑止め具Bをその全長に亙って均一 にタイヤC周面へ密着させる点で有用である。
【0037】 尚、締付け操作部3’の内部や、上記以外の部分の構成並びに作用については 、前述の実施例におけるものと同一であり、説明は前記と同一のため省略する。
【0038】 図9及び10は上述せる実施例の一部変形例を示し、詳しくは、外環1に設ける 連結部1aの横杆12’を幅広・厚肉とすると共に、その横杆12’には長手方向に沿 って挿通孔4a’を設けている。紐材2は、各挿通孔4a’及び各挿通路32a に挿通 して前述の実施例と同様に掛け渡され、且つその両端部を巻取ディスク5に固着 するをもって、上記同様、巻取ディスク5の回転で緊張し、外環1をタイヤC中 心方向へ引張って、滑止め具BをタイヤC周面に密着させる。 挿通孔4a’は図10に示すように、紐材2が円滑に摺動し得る断面形状とする。
【0039】 この実施例においても、紐材2を各挿通孔4a’及び各挿通路32a に順次挿通さ せて掛け渡すことにより、滑止め具Bをその全長に亙って均一にタイヤC周面へ 密着させることができるようになる。
【0040】 またこの実施例では、挿通孔4a’がゴム孔となるので紐材2の円滑な摺動が阻 害される虞れがあるが、これを防止するために挿通孔4a’内に金属製又は樹脂製 のパイプ8を嵌挿着している。また、前述の実施例における挿通孔4a内に樹脂製 のリング等を嵌挿着して、紐材2のより円滑な摺動を図ることも可能である。 尚、上記以外の部分については前述の実施例と同様の構成であり、説明は前記 と同一のため省略する。
【0041】 この実施例においては、挿通孔4a’が外環1に一体に成形されるので、挿通孔 形成のための専用部品(例えば、掛止リング等)を用いる必要がなくなり、その 分だけ部品点数が少なくなって、締付け装置Aの作製に掛かる手間及びコストを 低減できる効果がある。
【0042】 尚、外環1に設ける連結部1aは上述の各実施例に記載した構成に限定されず、 例えば図示しないが、外環の内周縁から中心方向へ向けて延出する左,右の枝杆 の先端部同士を接合せしめた逆三角形状に形成し、その接合部分(三角形の頂点 部分)から外環中心方向へ延出する凸片に挿通孔を開設して構成することも可能 である。 さらに、連結部1aを設けずに、外環1に直接掛止フック4,4…を係着し、各 掛止フック4の挿通孔4aに紐材2を順次挿通させることも可能である。
【0043】
【考案の効果】
本考案に係る締付け装置は以上説明したように構成したので、着脱の際には紐 材を緩め外環の弾性のみが働くようにして、タイヤ周面に巻回した滑止め具への 取り付け,取り外しを容易に行えるようにし、且つ、取り付け後には紐材を締め て、外環・内環・連結部を一体成形してなる従来の締付けリングと同等若しくは それ以上の締付け力を得ることができる。
【0044】 従って、年配者や女性等であっても簡単に取り付け,取り外しが行え、しかも 滑止め具を確実にタイヤに密着させることができる、実用価値の高い締付け装置 を提供できた。
【0045】 また、紐材の緊張による外環の締付けが、外環周方向に亙ってほぼ均一に行わ れるようにして、滑止め具のタイヤ周面への密着性のさらなる向上を図り得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の一実施例を示す正面図で、タイヤ
への装着状態を表す。
【図2】締付け操作部を拡大して示す縦断側面図。
【図3】図2の(Y)−(Y)線に沿う断面図。
【図4】図2の(Z)−(Z)線に沿う断面図。
【図5】紐材を緩める際の作動を表す締付け操作部の要
部拡大断面図。
【図6】締付け操作部の拡大斜視図。
【図7】締付け状態を表す正面図。
【図8】本考案装置の他例を表す正面図。
【図9】本考案装置の他例を表す正面図。
【図10】図9における連結部横杆の拡大断面図。
【図11】従来品の正面図で、使用状態を表す。
【符号の説明】
A:締付け装置 1:外環
2:紐材 3,3’:締付け操作部 4a,4a’:紐材挿通孔 32a :紐材挿通路 5:巻取ディスク B:滑止め具 C:タイヤ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ周面に巻回した滑止め具の外側
    縁に沿って伸縮性を有する外環を掛け渡すと共に、前記
    外環の内側に、該外環内周に沿って掛け渡す締付用紐材
    と、該紐材を弛緩,緊張せしめる締付け操作部を装備し
    てなり、前記締付け操作部を、紐材で囲まれる部分と同
    程度の大きさの基板に、一方向への回転が自在で他方向
    への回転を解除可能に規制される巻取ディスクを装着し
    て形成すると共に、上記外環の内周に沿って紐材挿通孔
    を、基板外周に紐材挿通路を、夫々適宜間隔ごとに複数
    設けて、各挿通孔及び挿通路に順次挿通せる紐材の両端
    部を上記巻取ディスクに固着せしめ、該巻取ディスクの
    回転操作で紐材を緊張せしめて外環をタイヤ中心方向へ
    引張ることを特徴とするタイヤ用滑止め具の締付け装
    置。
JP1992044509U 1992-06-26 1992-06-26 タイヤ用滑止め具の締付け装置 Expired - Lifetime JPH0734732Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6025506U (ja) * 1983-07-29 1985-02-21 清 武富 タイヤチェ−ンの緊締装置
JPH01109410U (ja) * 1988-01-18 1989-07-24

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