JPH0659792A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JPH0659792A
JPH0659792A JP3107989A JP10798991A JPH0659792A JP H0659792 A JPH0659792 A JP H0659792A JP 3107989 A JP3107989 A JP 3107989A JP 10798991 A JP10798991 A JP 10798991A JP H0659792 A JPH0659792 A JP H0659792A
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 少ないキーを用いて比較的多くの文字の選択
を迅速に行い、所望の文字列を作成して登録する。 【構成】 表示の可能性のある全文字を記憶手段に所定
の順序で記憶しておき順に読み出せるようにしておく。
これらの文字のうちの一部の文字については特定文字で
あることを示すマークを付しておく。所定のキーが継続
して押された場合には、特定文字のみを比較的長い間隔
で表示部に表示し、これ以外を短い間隔で表示させる制
御を行う。表示部に所望の文字が表示された状態でキー
でそれを選択し、所望の文字列を作成して登録を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスプレイを備えた電
子機器に係わり、詳細には少ないキーを用いてディスプ
レイ上に所望の文字列を表示してこれを登録することの
できる電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】オフィスや家庭でコンピュータや日本語
ワードプロセッサ等の情報処理装置が広く使用されるよ
うになっている。このような装置で作成した文書をプリ
ンタで印字する際に、文字の間隔とか用紙のサイズとか
ページの印字の有無あるいは印字するページの位置等の
指定を行うことが通常必要である。このようなプリント
条件の設定は、個々の文書ごとに一々行ってもよいが、
煩雑である。また、日常的に行われる書類作成の場合に
は、自分で用意した幾通りかのプリント条件のうちから
所望のものを選択すれば足りる場合が多い。
【0003】そこで、ある種の装置では、プリント条件
を設定したらそのたびにこれらを登録するようになって
いる。そして、次に同一の条件で印刷を行うときには登
録したプリント条件を呼び出して該当するものを使用す
ることでプリント条件の設定を省略するようになってい
る。プリント条件それぞれの識別は、これらに割り当て
られた番号や符号によって行うようになっている。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】ところが、この方法で
はこのような意味のない番号や符号をプリント条件と直
接対応付けて記憶する必要があり、記憶が困難であると
いう欠点があった。そこで、現実には、プリント条件の
重複したものあるいは実質的には同一とみられる細かな
差異しかないプリント条件を多数登録してしまう結果と
なり、プリント条件の管理を効果的に行えないという欠
点があった。また、間違った番号等でプリント条件の設
定を行うといったミスの発生も多く、この場合には印刷
を再度やり直す必要があり、時間と経費が無駄になると
いった問題があった。
【0005】もちろん、プリント条件ごとに、例えば
「セイキュウショ」とか「ソウフジョウ」というように
内容がわかるような文字列を使用して登録を行うように
すれば、重複してプリント条件を登録したり間違ってプ
リント条件を設定するといった問題を解決することがで
きる。しかしながら、このように文字列を登録するに
は、日本語ワードプロセッサのように文字を簡易に選択
できる機能を持った装置の場合には問題がないが、通常
のプリンタや簡易な電子機器のように少数のキーしか持
たない装置では事実上不可能であった。
【0006】そこで本発明の目的は、少ないキーを用い
て比較的多くの文字の選択を迅速に行い、これらの文字
の組み合わせで所望の文字列を作成して登録することの
できる電子機器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、文字列を表示するための液晶ディスプレイ等のディ
スプレイと、このディスプレイに表示可能な全文字を所
定の順序で記憶するとともに、これらのうちの一部の文
字に特定文字であることを示すマークを付した文字記憶
手段と、文字列を構成する可能性のある文字を1字ずつ
表示するための文字表示キーと、この文字表示キーが連
続して押下されている時間を判別する押下時間判別手段
と、文字表示キーが所定時間以上連続して押下されてい
るときその押下状態が継続されている間は全文字のうち
の前記した特定文字を長い間隔で、残りの文字を短い間
隔で前記した順序に従って循環的に表示し、それ以外は
押下のたびに順に文字の表示を切り換える表示制御手段
と、文字表示キーの操作によって表示された状態の任意
の文字を文字列を構成する1字として確定させる確定手
段と、この確定手段が1つの文字を確定させたとき必要
に応じて次の文字の選択のための制御に切り換える次文
字選択切換手段と、ディスプレイに所望の文字列が表示
されたときその文字列を登録する文字列登録手段とを電
子機器に具備させる。
【0008】すなわち請求項1記載の電子機器では、表
示の可能性のある全文字を所定の順序で記憶しておき順
に読み出せるようにしておく。また、これらの文字のう
ちの一部の文字については特定文字であることを示すマ
ークを付しておく。そして、これらの文字を1字ずつ表
示するための文字表示キーを用意しておき、この文字表
示キーが所定時間以上連続して押下されたときにはその
押下状態が継続されている間、例えば「ア」、「カ」、
「サ」というような指標となるような特定文字のみを比
較的長く表示して表示状態を認識させる一方、他の文字
は比較的短く表示することで、1字の表示に要する時間
を結果的に早める。そして、目的の文字の表示に近づい
たら文字表示キーを短い周期で繰り返し押すことで1字
ずつ文字の表示内容を変え、目的の文字が表示されたら
確定用のキーを押してその文字の選択を行うようにす
る。複数の文字列を登録するには、このような操作を繰
り返して文字列を表示し、これを登録することになる。
【0009】請求項2記載の発明では、文字列を表示す
るための液晶ディスプレイ等のディスプレイと、このデ
ィスプレイに表示可能な全文字を所定の順序で記憶する
とともに、これらのうちの一部の文字に特定文字である
ことを示すマークを付した文字記憶手段と、文字列を構
成する可能性のある文字を1字ずつ表示するための文字
表示キーと、この文字表示キーが連続して押下されてい
る時間を判別する押下時間判別手段と、文字表示キーが
所定時間以上連続して押下されているとき全文字のうち
の特定文字を前記した順序に従って循環的に表示し、そ
れ以外は押下のたびに順に全文字を1字ずつ表示する表
示制御手段と、文字表示キーの操作によって表示された
状態の任意の文字を前記文字列を構成する1字として確
定させる確定手段と、この確定手段が1つの文字を確定
させたとき必要に応じて次の文字の選択のための制御に
切り換える次文字選択切換手段と、ディスプレイに所望
の文字列が表示されたときその文字列を登録する文字列
登録手段とを電子機器に具備させる。
【0010】すなわち請求項2記載の発明では、請求項
1記載の発明と異なり、文字表示キーが所定時間以上連
続して押下されたときにはその押下状態が継続されてい
る間、例えば「ア」、「カ」、「サ」というような指標
となるような特定文字のみを順に表示していくようにし
ている。そして、例えば「セ」という文字を選択する場
合には「サ」という文字が表示されるまで特定文字のみ
を表示させ、「サ」という文字が表示されたら文字表示
キーを短い周期で繰り返し押下して、「シ」、「ス」と
表示を切り換えていって「セ」という文字が表示された
段階でその表示を確定させるようにする。複数の文字列
を登録するには、このような操作を繰り返して文字列を
表示し、これを登録することになる。
【0011】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の電子機器の一実施例として
の画像記録装置の概要を表わしたものである。この画像
記録装置11は、画像の記録を専ら行うプリンタ部分と
しての記録部12と、この記録部12に画像の供給を行
う画像供給装置13とを備えており、これらには図示し
ない商用電源(AC)に接続された電源部14から所定
の直流または交流電源が供給されるようになっている。
画像供給装置13は図示しない装置本体の前面に配置さ
れた操作パネル15と接続されている。
【0013】この画像記録装置11では、記録の対象と
なる印字データを2系統で入力できるようになってい
る。その1つは、図示しないホストコンピュータからホ
ストインタフェース(I/F)端子17を介して印字デ
ータを入力する方法であり、例えば図示しないパーソナ
ルコンピュータから専用のケーブルを介して画像記録装
置11に印字データが供給されるような場合をいう。他
の方法は、図示しないローカルエリアネットワーク(L
AN)から入力端子18を通じて印字データを入力する
方法である。後者の場合には、ローカルエリアネットワ
ーク上の複数の装置が印字データの供給源となる可能性
がある。
【0014】このようにこの実施例の画像記録装置11
は、ホストインタフェース端子17あるいは入力端子1
8を介して各種のホストコンピュータやワークステーシ
ョン等の情報処理装置から印字データの供給を受けるこ
とができる。情報処理装置には多くの種類があり、これ
らが送出する制御データは必ずしも統一されてはいな
い。すなわちある装置が送出する制御データは記録を行
う用紙のサイズや文字の大きさ等を細かく指定するよう
になっているが、他の装置の制御データはこのような指
定を行うことができない。そこで、この画像記録装置1
1は操作パネル15から記録に関する必要な指示情報1
9を入力することができ、これを画像供給装置13に対
して送出することができるようになっている。画像供給
装置13はこれに対して応答情報21を返送する。
【0015】なお、この画像記録装置11では操作パネ
ル15を備えているので、情報処理装置側で記録を行う
用紙のサイズや文字の大きさ等を制御データとして指定
してきた場合でも、操作パネル15から指示情報19を
入力することが可能である。このような場合には、情報
処理装置側の指示を常に優先させることもできうるし、
操作パネル15側の入力を優先させることもできる。時
間的に後で指示を与えた方を優先させることも可能であ
る。
【0016】この実施例の画像記録装置11で記録部1
2は、例えばレーザプリンタから構成されており、画像
供給装置13と各種の信号の授受を行って記録作業を行
い、片面あるいは両面に記録の行われた記録用紙23を
排出するようになっている。すなわち記録部12はその
装備したカセットトレイ(図示せず)にどのような記録
用紙が収容されているかとか、その定着部(図示せず)
が定着温度に到達したか否かといった各種の状態信号2
4を画像供給装置13に送出する。画像の転送について
記録部12と同期をとるための同期パルス25も画像供
給装置13に送出される。画像供給装置13は、これに
対して各種の動作指令信号26や、記録内容としての画
像信号27を記録部12に供給するようになっている。
【0017】図2は、このような画像記録装置の回路構
成の要部を表わしたものである。画像記録装置11は、
各種制御の中枢的な機能を果たすCPU(中央処理装
置)31を備えている。CPU31は、CPUバス32
を通じて各種の回路装置と接続されている。このうちパ
ネルインタフェース回路33は、図1に示した操作パネ
ル15とのインタフェースをとるための回路である。例
えばこの装置のオペレータが操作パネル15を操作する
と、これに対応した指示信号が出力されCPUバス32
上を転送されることになる。
【0018】ホストインタフェース回路34はホストコ
ンピュータ等のホストとのインタフェースをとるための
回路であり、一例としてはホストから入力する印字デー
タをRS232C規格に基づいて受信するような回路構
成となっている。不揮発性メモリ(NVM)35は図示
しない電池によってバックアップされたメモリであり、
画像記録装置11自体の電源がオフになった状態でも必
要なデータを保持することができる。プログラマブル・
タイマ・カウンタ(PTC)37は、既知のカウンタ回
路の一種であり、時間の計測やタイミングの発生等の処
理を行う。RAM38は作業用のメモリであり、この画
像記録装置の各種の制御を行う上で必要なデータやホス
トインタフェース回路34から入力された印字データを
一時的に保持するようになっている。プログラムメモリ
39はこの画像記録装置の制御を行うためのプログラム
を格納したメモリである。文字パターンメモリ41はい
わゆるフォントメモリと呼ばれるメモリであり、プリン
トアウトを行うときの文字パターンを格納している。ビ
ットマップメモリ42は、発生した文字パターンを記録
用紙の1ページに対応させて貼り付けて電子的な編集を
行うためのメモリである。記録部インタフェース回路4
3は、ビットマップメモリ42に展開されたビットデー
タを、図1に示した記録部12にラスタデータとしての
画像信号27を供給したり、図1で示したこの他の各種
信号24〜26を記録部12との間で送受するためのイ
ンタフェース回路である。ビットマップコントローラ4
4は、このような画像の転送に関する制御を行うように
なっている。
【0019】この画像記録装置は、先に説明したように
各種のホストと接続可能なので、これらから送られてく
る印字データや制御データに対応したプログラムや文字
パターンが必要な場合がある。プログラムメモリ46と
文字パターンメモリ47はともに着脱自在のカートリッ
ジ形式のリード・オンリ・メモリであり、これら各種の
ホストに対応させたり、オペレータの要求する特殊の機
能を実現するために選択的にこの装置に接続されるよう
になっている。
【0020】(操作パネルの構成)
【0021】図3は、この画像記録装置の操作パネルの
構成を表わしたものである。操作パネル15の上部には
表示部50が配置されており、この下には8つのキー5
2〜59が配置されている。表示部50は16文字×2
行の表示領域を有している。ホストコンピュータとのデ
ータの送受が可能なオンラインモードでは、この表示領
域は次の7個の表示領域61〜67に分割される。この
7個の表示領域とは、選択した原稿のサイズを表示する
原稿選択表示領域61、指示した倍率で印字可能か否か
の判定結果を表示する判定結果表示領域62、選択した
トレイに収納された用紙のサイズを表示する用紙選択表
示領域63、コピー枚数表示領域64、用紙方向表示領
域65、用紙位置表示領域66、およびエミュレーショ
ンする機器名を表示するエミュレーション表示領域67
である。
【0022】また、8個のキー51〜58の内容は次の
通りである。モードキー51は、ホストコンピュータと
のデータの送受が可能なオンラインモードとホストコン
ピュータとのデータの送受を断つオフラインモードとを
切り換えるためのものである。原稿選択キー52は、オ
ンラインモードにおいて原稿のサイズを選択するための
ものであり、1度押すたびに、「A3」、「B4」、
「A4」、…のように順に原稿サイズが切り換わる。こ
の原稿選択キー52で選択した原稿のサイズは原稿選択
表示領域61に表示される。なお、この原稿選択キー5
2では、実際の原稿のサイズとは独立にサイズを設定す
ることができる。また、この原稿選択キー52で選択で
きるメニューの中には、等倍印字の指示も含まれてお
り、これを選択したときには原稿選択表示領域61に
「トウバイ」と表示される。トレイ選択キー53は、オ
ンラインモードにおいて用紙を収容したトレイを選択す
ることによって印字する用紙のサイズを選択するための
ものであり、1度押すたびに、「上段トレイ」、「下段
トレイ」、「手差し」というように順に切り換わり、選
択されたトレイに収容されている用紙のサイズが用紙選
択表示領域63に表示される。従って、画像記録装置1
1に実際にセットされていないサイズは選択できない。
2つのキー54、55は、オンラインモードにおいてコ
ピー枚数を選択するためのものであり、上段キー54を
押すとコピー枚数が増加し下段キー55を押すとコピー
枚数が減少する。選択されたコピー枚数はコピー枚数表
示領域64に表示される。メモリキー56は、オフライ
ンモードにおいて特定のアプリケーション用に設定した
項目を記憶させるためのものである。キー57は、オン
ラインモードにおいては用紙方向が縦か横かを選択する
キーとなり、選択された用紙方向が用紙方向表示領域6
5に表示され、オフラインモードにおいては用紙を強制
的に排出させるキーとなる。キー58は、オンラインモ
ードにおいては用紙を置く位置を例えば「左」、「中
央」のうちから選択するキーとなり、選択された用紙位
置が用紙位置表示領域66に表示され、オフラインモー
ドにおいては入力した項目をセットするキーとなる。ま
た、キー51とキー56を同時に押すと設定項目がリセ
ットされる。
【0023】(文字列の登録)
【0024】この画像記録装置では「原稿」、「選択ト
レイ」、「用紙方向」、「用紙位置」、「コピー枚数」
等の所定の事項を操作パネル15から設定し、これらの
組み合わせを登録しておくことができる。登録を行うた
めには、この画像記録装置をユーティリティモードと呼
ばれるモードに設定しなければならない。
【0025】図4は、ユーティリティモードにおける登
録の手順を説明するためのもである。図3に示した操作
パネル15には、その表示部50と8個のキー51〜5
8との間に「プリントできます」という文字が印刷され
ており、その左側にランプ59が配置されている。この
ランプ59が点灯するとプリントが可能になったことが
表示される。図2に示したCPU31はこのランプ59
が点灯されるプリント可能状態であるかどうかを判別し
(ステップS101)、この状態であればそれぞれのキ
ー51〜58の押下状態を監視する。この監視下でモー
ドキー51が押下されたら(ステップS102;Y)、
装置は「ユーティリティモード」に移行し、表示部50
にその旨の表示が行われる(ステップS103)。これ
に対して、ステップS102で他のボタンが押された場
合には、プリントの実行等の他の作業が実行されること
になる。
【0026】さて、表示部50に「ユーティリティモー
ド」という表示が行われたら、オペレータはこの状態で
所望のモードに設定するためのメニューキー(メモリキ
ー)56の操作を行う。このメニューキー56を1回押
下すると(ステップS104;Y)、ユーティリティモ
ードの複数のモードの1つが選択され(ステップS10
5)、そのモードの内容が表示部50に表示される(ス
テップS106)。以下同様にしてメニューキー56が
1回押されるたびにモードの内容が1つずつカウントア
ップされて表示される。このようにしてメニューキー5
6を適宜押していくことによって表示部50の上段の表
示領域にメモリへの登録を行うための「メモリトウロク
モード」という文字を表示させることができる。なお、
この装置ではユーティリティモードで選択することので
きる複数のモードは循環的に1モードずつ表示されるよ
うになっているので、所望のモードを見過ごした場合に
もメニューキー56を繰り返し押下して行くことにより
再度所望のモードを表示させることができる。
【0027】図5は、メモリ登録モードに設定されたと
きの表示部の表示内容を表わしたものである。表示部5
0の上段には「メモリトウロクモード」という文字が表
示されている。また下段には、「No.3」という登録
番号が表示されている。これは、この「ユーティリティ
モード」に入る前のプリント可能状態においてオペレー
タが画像記録装置のプリント条件を設定したその内容を
登録する際に装置側が自動的に設定した登録番号であ
る。この番号のみを登録すれば足りる場合、すなわち特
に文字列の登録を要しない場合、オペレータは設定キー
58を押す(図4ステップS107;Y)。これによ
り、図2に示したCPU31はこのプリント条件と「N
o.3」という登録番号を対にして不揮発性メモリ35
に設定登録を行う(ステップS108)。
【0028】一方、登録番号のみならずそのプリント条
件にあった文字列を登録したい場合には、オペレータは
所望のキーを操作して文字を1字ずつ入力する(ステッ
プS109)。入力された内容は表示部50の該当箇所
に表示される(ステップS110)。そして、最終的に
所望の文字列が入力されたときオペレータは設定キー5
8を押し、その内容を不揮発性メモリ35に登録させる
ことになる(ステップS108)。
【0029】図6は、図4で説明した文字列の登録の様
子を更に詳しく説明するためのものである。図4のステ
ップS104の内容入力の状態で、CPU31は設定キ
ー58の監視のみならず左方向キー(原稿選択キー)5
2、右方向キー(トレイ選択キー)53、上段キー54
および下段キー55の押下を監視している(ステップS
201〜204)。そして、左方向キー52が押された
場合には(ステップS201;Y)、表示部50(図
5)に表示されている文字入力位置を示すカーソル71
を1字分だけ左方向すなわち後退する方向に移動させる
(ステップS205)。また、右方向キー53が押され
た場合には(ステップS202;Y)、これとは逆にカ
ーソル71を1字分だけ右方向すなわち進行する方向に
移動させる(ステップS206)。これらの操作は文字
列の入力の際に入力する文字を1字ずつ進めたり、ある
いは入力した文字を訂正するために重ね書きする位置に
カーソルを合わせるために行われる。
【0030】一方、上段キー54が押された場合には
(図6ステップS203;Y)、選択する文字の内容が
1字だけカウントアップされ(ステップS207)、そ
の内容がカーソル71の示された位置に表示される(ス
テップS208)。下段キー55が押された場合には
(ステップS204;Y)、選択する文字の内容が1字
だけカウントダウンされ(ステップS209)、その内
容がカーソル71の示された位置に表示される(ステッ
プS208)。これらの表示制御については後に詳しく
説明する。
【0031】図7は、表示する文字の内容を図解したも
のである。図2に示したプログラムメモリ39の所定の
領域には、操作パネル15(図1)に表示できる各文字
が登録されている。これらの文字は、「ア」から「ン」
までの片仮名と、「A」から「Z」までの英字の大文字
と、「a」から「z」までの英語の小文字と、「1」か
ら「0」までの数字からなっている。そして、上段キー
54が押された場合には、片仮名の「ア」が最初に表示
されるようになっており、片仮名の「ン」の次には英字
の「A」が表示され、「Z」の次には英字の小文字の
「a」が表示され、「z」の次には数字の「1」が表示
され、数字の「0」の次には、再び片仮名の「ア」が表
示されるようになっている。下段キー55が押された場
合には、この図7とは逆方向に各文字が表示されるよう
になっている。
【0032】この図7でアスタリスク(*)の付けられ
た文字「ア」、「カ」、……は本明細書で特定文字と称
される文字である。この実施例の画像記録装置では、上
段キー54あるいは下段キー55を比較的短時間で順次
押下していった場合には、図7に示した文字の順序ある
いはその逆の順序で1字ずつ順に各文字の表示が切り換
わる。これに対して、上段キー54あるいは下段キー5
5を比較的長く押下した場合には、特定文字のみが比較
的長く表示され、それに続いたその他の文字が比較的短
い時間間隔で表示を切り換えられる。
【0033】図8はキーが比較的長く押下された状態に
おける文字の切換制御の様子を表わしたものである。初
期状態で例えば上段キー54が押されると、これにより
「ア」という文字が表示部50に表示されるが、これと
同時にCPU31はその押下時間の計測を開始する。そ
して、これが0.5秒を経過したら、上段キー54が押
下されていることを条件として0.1秒ごとに「イ」、
「ウ」と表示する文字の切り換えを行う。そして、特定
文字が表示される間だけその表示時間を0.5秒と比較
的長くし、その他の場合には0.1秒で表示を切り換え
る。
【0034】図9は、これに対してキーが比較的短い間
隔で押下された状態における文字の切換制御の様子を表
わしたものである。この図で矢印は上段キー54が押さ
れたタイミングを表わしたものである。これらのキー押
下の間隔が0.5秒以内の場合には、このように上段キ
ー54が押されるたびに文字の表示内容が1字ずつ変化
する。そして、図8および図9のいずれの場合でも、上
段キー54あるいは下段キー55が離された状態ではそ
の時点に表示された文字が継続して表示されることにな
る。オペレータは、所望の文字が表示された状態でカー
ソル71を次の位置に移動させ次の文字の表示制御に移
る。そして、最終的に所望の文字列が表示された状態で
設定キー58を押せば(ステップS107)、その文字
列が登録されることになる(ステップS108)。
【0035】(文字列の読み出し)
【0036】図10は、このようにして登録されたプリ
ント条件を必要に応じてプリントの際に設定するための
作業を表わしたものである。この作業の前提として、オ
ペレータは図4に示したユーティリティモードに装置を
設定し、メニューキー56(図3)を所定の回数だけ押
して登録読出モードを選択しなければならない。登録読
出モードで、CPU31(図2)は図3に示した上段キ
ー54、下段キー55、設定キー58およびモードキー
51の押下を監視している(ステップS301〜30
4)。そして、モードキー51が押された場合には(ス
テップS304;Y)、ユーティリティモードにおける
次のモードに変更して(ステップS305)、この登録
読出モードを終了する(エンド)。
【0037】これに対して上段キー54が押された場合
には(ステップS301;Y)、登録されたプリント条
件のうちから最初の1つが読み出されて、その登録番号
と文字列が表示部50に表示される(ステップS30
6)。ただし、そのプリント条件について文字列が登録
されていない場合には、登録番号のみが表示されること
になる。オペレータは表示内容を見て、所望のプリント
条件であると判別した場合には設定キー58を押す(ス
テップS303;Y)。これによりその表示内容のプリ
ント条件がプリントのための条件として設定される(ス
テップS307)。そして登録読出モードが解除され、
ランプ59が点灯されて「プリントできます」という状
態になる(ステップS308)。
【0038】ステップS306で表示された内容が所望
のものでない場合には、更に上段キー54を押し続ける
ことによって次々と登録番号と文字列が表示部50に表
示される(ステップS301、306)。また下段キー
55を押した場合には(ステップS302;Y)、登録
内容が1つだけ逆方向に読み出されてその内容が表示部
50に表示されることになる(ステップS309)。
【0039】(変形例)
【0040】以上説明した実施例では特定文字を比較的
長い時間間隔で表示し、これ以外の文字については比較
的短い時間間隔で表示した。このような表示を行う代わ
りに、所定のキーが押下されている状態では特定文字の
みを一定間隔で次々と表示するようにしてもよい。
【0041】図11はこのような変形例における文字の
表示制御の様子を表わしたものである。この例の場合に
は、上段キー54が押し続けられて、表示部50(図
3)には「ア」、「カ」、「サ」、「タ」という各特定
文字が例えば0.5秒間隔で順に表示されている。
「ネ」という文字を選択するものとすると、オペレータ
は「ナ」という文字が表示された段階で上段キー54を
離し、図11に矢印で示したように順に細かな間隔で上
段キー54を繰り返し押下する。これにより、「ナ」行
の「ニ」、「ヌ」、「ネ」という文字が順に表示され
る。「ネ」という文字が表示された状態で上段キー54
を離したままにしておくと、この文字が継続的に表示さ
れる。この状態でオペレータは左方向キー52または右
方向キー53を押してカーソル71を移動させるか、設
定キー58を押して表示された文字列の登録を行うこと
になる。
【0042】なお、以上説明した実施例および変形例で
は片仮名と英字および数字を文字の選択の対象とした
が、これ以外の組み合わせであっても良いことはもちろ
んであり、また、例えば平仮名や片仮名だけを選択の対
象としても良いことは当然である。また、実施例では画
像記録装置を例に説明したが、少ないキーやボタンスイ
ッチを備えた他の電子機器についても本発明を適用する
ことができることは言うまでもない。
【0043】更に実施例ではメモリの読み出しをユーテ
ィリティモードで行ったが、例えば図3に示したメモリ
キー(メニューキー)56を他のキーと共に同時に押下
することによって、直ちにメモリ読出モードに設定され
るようにしてもよい。同様に実施例ではメモリへの登録
をユーティリティモードで行ったが、例えば設定キー5
8を他のキーと共に同時に押下することによって、直ち
にこのモードに移行させるようにしてもよい。また、メ
モリ読出モードに設定された場合には、登録番号の若い
順に番号および文字列が表示されてもよいが、最新に登
録された内容を優先的に表示したり、使用頻度順に表示
するようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、所定のキーを連続して選択したとき特定文字
を比較的長い間隔で、またこれ以外の文字を比較的短い
間隔で順次表示していくようにしたので、特定文字を要
所要所に配置すれば、キーを離すタイミングを心得るこ
とにより、所望の文字が特定文字以外であってもかなり
の確率で所望の文字を1回で選択することができる。
【0045】また、請求項2記載の発明によれば、所定
のキーを連続して選択したとき特定文字のみを順次表示
することにしたので、目的とする文字の近くまで短時間
で表示することがで、ここから通常の操作で文字を選択
することで、初心者であっても文字の選択に要する時間
を短縮することができるという効果がある。
【図面の詳細な説明】
【図1】 本発明の一実施例における画像記録装置の概
要を示すブロック図である。
【図2】 本実施例の画像記録装置の回路構成の要部を
表わしたブロック図である。
【図3】 この画像記録装置の操作パネルの構成を表わ
した平面図である。
【図4】 本実施例でユーティリティモードにおける登
録の手順を表わした流れ図である。
【図5】 本実施例でメモリ登録モードに設定されたと
きの表示部の表示内容を表わした平面図である。
【図6】 図4で説明した文字列の登録の様子を更に詳
しく説明するための流れ図である。
【図7】 本実施例の画像記録装置の表示する文字の内
容を図解した説明図である。
【図8】 本実施例で上段キーが比較的長く押下された
状態における文字の切換制御の様子を表わした説明図で
ある。
【図9】 本実施例で上段キーが比較的短く繰り返し押
下された場合における文字の切換制御の様子を表わした
説明図である。
【図10】 本実施例の画像記録装置で、登録されたプ
リント条件を読み出してプリントの際に設定するための
作業を表わした流れ図である。
【図11】 本発明の変形例で上段キーの操作によって
文字の切換制御が行われる様子を表わした説明図であ
る。
【符号の説明】
11…画像記録装置、15…操作パネル、31…CP
U、35…不揮発性メモリ、38…RAM、39…プロ
グラムメモリ、50…表示部、52…左方向キー、53
…右方向キー、54…上段キー、55…下段キー、58
…設定キー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字列を表示するためのディスプレイ
    と、 このディスプレイに表示可能な全文字を所定の順序で記
    憶するとともに、これらのうちの一部の文字に特定文字
    であることを示すマークを付した文字記憶手段と、 前記文字列を構成する可能性のある文字を1字ずつ表示
    するための文字表示キーと、 この文字表示キーが連続して押下されている時間を判別
    する押下時間判別手段と、 前記文字表示キーが所定時間以上連続して押下されてい
    るときその押下状態が継続されている間は前記全文字の
    うちの前記特定文字を比較的長い間隔で、残りの文字を
    比較的短い間隔で前記した順序に従って循環的に表示
    し、それ以外は押下のたびに順に文字の表示を切り換え
    る表示制御手段と、 前記文字表示キーの操作によって表示された状態の任意
    の文字を前記文字列を構成する1字として確定させる確
    定手段と、 この確定手段が1つの文字を確定させたとき必要に応じ
    て次の文字の選択のための制御に切り換える次文字選択
    切換手段と、 前記ディスプレイに所望の文字列が表示されたときその
    文字列を登録する文字列登録手段とを具備することを特
    徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 文字列を表示するためのディスプレイ
    と、 このディスプレイに表示可能な全文字を所定の順序で記
    憶するとともに、これらのうちの一部の文字に特定文字
    であることを示すマークを付した文字記憶手段と、 前記文字列を構成する可能性のある文字を1字ずつ表示
    するための文字表示キーと、 この文字表示キーが連続して押下されている時間を判別
    する押下時間判別手段と、 前記文字表示キーが所定時間以上連続して押下されてい
    るときその押下状態が継続されている間は前記全文字の
    うちの前記特定文字を前記した順序に従って循環的に表
    示し、それ以外は押下のたびに順に全文字を1字ずつ表
    示する表示制御手段と、 前記文字表示キーの操作によって表示された状態の任意
    の文字を前記文字列を構成する1字として確定させる確
    定手段と、 この確定手段が1つの文字を確定させたとき必要に応じ
    て次の文字の選択のための制御に切り換える次文字選択
    切換手段と、 前記ディスプレイに所望の文字列が表示されたときその
    文字列を登録する文字列登録手段とを具備することを特
    徴とする電子機器。
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JP2006079636A (ja) * 2005-10-05 2006-03-23 Casio Comput Co Ltd 入力装置
JP2007080140A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Kenwood Corp 文字入力装置、携帯型楽曲再生装置、文字入力方法及びプログラム
JP2007172395A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Kenwood Corp 文字入力装置、携帯型楽曲再生装置、文字入力方法及びプログラム

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