JPH0659520U - 中層建築物の金属外装板の取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【構成】 建築物における金属外装パネルを取り付け金
具を使用して該建築物の胴ぶち６０へ取り付け固定する
金属外装パネル取り付け構造であって、該建築物の高さ
方向に伸長する金属外装パネルの両側部にポケット部１
２とハゼ部１４を設け、１の金属外装パネルのポケット
部１２にこれに隣接する他の金属外装パネルのハゼ部１
４を係合し、２つの外側及び内側取り付け金具で２つの
金属外装パネルを固定し、内側取り付け金具は、建築物
の胴ぶち６０に固定してなる金属外装パネルの取り付け
構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 （産業上の利用分野） 本考案は中層建築物の外部足場無し、内部足場のみの工事に使用する金属外装 板の横継ぎ手及び取付構造に関する。

【０００２】 （考案が解決しようとする課題） 従来金属製及び合成樹脂複合材料による外装板取付に関しては外部足場を利用 して外部より取付胴ぶちにボルト、取付金属等を使用して行って来た。

【０００３】 近年、建設環境が変わり隣接地、隣接工作物、工程等の関係から外部足場から の作業が出来ないケースがあり、内部足場に依る外装工事が必要な場合もある。 外装材は外部に出さなければならないが、取付金物、工具、作業員は建物外部 に出来る限り出さないで作業を行う必要がある。

【０００４】 （課題を解決するための手段） 本考案は上記の要望を取り入れ、建築物の内部から金属外装パネルを建築物に おける金属外装パネルを取り付け金具を使用して該建築物の胴ぶちへ取り付け固 定する金属外装パネル取り付け構造であって、 該建築物の高さ方向に伸長する金属外装パネルの両側部にポケット部とハゼ部 を設け、ポケット部とハゼ部の中間は、パネル本体となっており、 １の金属外装パネルのポケット部にこれに隣接する他の金属外装パネルのハゼ 部を結合し、 取り付け金具が、他の金属外装パネル内にある外側取り付け金具と該外側取り 付け金具に対置して前記１の金属外装パネルの内側にある内側取り付け金具とか らなり、内側取り付け金具は建築物の断面四角形の胴ぶちと少なくとも３面に接 触する胴ぶち固定部を有し、外側取り付け金具と内側取り付け金具とを連結固定 してなることを特徴とする建築物における金属外装パネルを建築物の胴ぶちに取 り付ける構造に関する。

【０００５】 本考案では、１の金属外装パネルに他の金属外装パネルを結合し、二つの取り 付け金具を固定するのは建築物の内部から行なうことができる。

【０００６】 下記の本考案の好ましい態様を示す図面によって本考案をさらに詳しく説明す る。

【０００７】 図１は２つの金属外装パネルを縦形胴ぶちに固定した断面図、図２は金属外装 パネルの外側取り付け金具の斜視図、図３は縦形胴ぶち用の内側取り付け金具の 斜視図、図４は外側取り付け金具と横形胴ぶち用の内側取り付け金具の斜視図で ある。

【０００８】 立体駐車場、資材置場、スーパーマーケットその他の中層建築物における金属 外装パネルを取り付け金具を使用して該建築物の胴ぶちへ取り付け固定する金属 外装パネル取り付け構造であって、 該建築物の高さ方向に伸長する金属外装パネル１０が、上下方向に伸びる該パ ネル１０の１側部にあるポケット部１２と、他側部にあるハゼ部１４と、ポケッ ト部１２とハゼ部１４との中間部にあり前記胴ぶちから外側に離れて建築物に壁 面に平行に配列されているパネル本体部１６と、該パネル本体部１６とポケット 部１２とを連結する第１傾斜壁部１８と、該パネル本体部１６とハゼ部１４とを 連結する第２傾斜壁部２０と、有しており、 該ポケット部１２が、前記パネル本体部１６と平行に伸長する基部２２と、そ こから建築物外方に向かって所定寸法だけ折れ曲がっている、該外折れ部２４か ら前記基部２２に概ね平行に折り曲げられて伸長している折り返し部２６と、該 折り返し部２６から基部２２に向かって折れ曲がっている内折れ部であつて前記 外折れ部２４の所定寸法よりも少ない寸法だけ内方に向かって折れ曲がっている 内折れ部２８と、該内折れ部２８から前記基部２２に概ね平行に伸長しているく ぼみ部３０と、該くぼみ部３０から建築物外方にかつ前記第１傾斜壁部１８から 離れる方向に向かって伸長している案内部３２と、から成り、前記基部２２と外 折れ部２４と折り返し部２６と内折れ部２８とが上下に伸長する所定の大きさの ポケット空間２１を構成しており、 ハゼ部１４が、第２傾斜壁部２０からパネルの１側部の方に向かって鋭角に折 り込まれかつ前記パネル本体部１６に実質的に平行に伸長している折り込み部３ ４と、該折り込み部３４の末端にあり実質的に山形断面をなすように折り曲げら れた山形部３６と、から成り、 １の金属外装パネル１０のポケット部１２にこれに隣接する他の金属外装パネ ル１０のハゼ部１４が前記ポケット部の案内部３２に沿って案内され、ハゼ部の 折り込み部３４がポケット部の基部２２とくぼみ部３０との間を通りかつ山形部 ３６が前記ポケット空間２１内に収容されており、 取り付け金具が、他の金属外装パネル内にある外側取り付け金具４０と、該外 側取り付け金具４０に対置して前記１の金属外装パネル１０の基部２２の内側に ある内側取り付け金具４２と、から成り、 該外側取り付け金具４０が、ポケット部１２のくぼみ部３０に受け入れられる 外端部４４と、ポケット空間２１を外側から抱き込むポケット空間抱き込み部４ ６と、該外側取り付け金具４０と内側取り付け金具４２とを連結固定する固定部 材を受け入れる手段を有している固定部４８と、を有しており、 内側取り付け金具４２が、実質的に前記基部２２に平行して延びている本体部 ５０と、その本体部５０と一体となっている。

【０００９】 ほぼコの字形の胴ぶち保持部５２からなることを特徴とする、 金属外装パネル取り付け構造である。

【００１０】 図３に示すものは、縦形の胴ぶちに取り付けられ、図４に示されるものは横形 の胴ぶちに取り付けられる。

【００１１】 １の金属外装パネルと隣接金属外装パネルの結合は、まず１つの金属外装パネ ルを建築物に設置し、次いで隣接金属外装パネルを上から吊り下げ、１の金属外 装パネルのポケット部に隣接金属外装パネルのハゼ部を挿入する。次いで外側取 り付け金具及び内側取り付け金具をボルト５４等で締める。その際内側取り付け 金具の固着部５６を建築物の胴ぶち６０に固定する。内側取り付け金具の固着部 ５２は胴ぶちにくぎ、ねじ等で止める必要はない。これは固着部５２は断面４角 形の胴ぶちの三方の面に接触しているからである。そのため短時間で２つの金属 外装パネルを外側及び内側取り付け金具で狭持できる。これは外側及び内側取り 付け金具をねじ等で締めるだけで良い。

【００１２】 図１及び図３は建築物の胴ぶちが縦形の場合である。

【００１３】 横形の胴ぶちの場合、図４に示される内側取り付け金具と図３に示される外側 取り付け金具が使用される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の２つの金属外装パネルを係合し、縦形
の胴ぶちに固定した状態の断面図。

【図２】２枚の金属外装パネルを係合した状態の拡大断
面図。

【図３】縦形胴ぶち用の外側及び内側取り付け金具の斜
視図。

【図４】横形胴ぶち用の内側取り付け金具の斜視図。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】建築物における金属外装パネルを取り付け
   金具を使用して該建築物の胴ぶちへ取り付け固定する金
   属外装パネル取り付け構造であって、 該建築物の高さ方向に伸長する金属外装パネルの両側部
   にポケット部とハゼ部を設け、ポケット部とハゼ部の中
   間は、パネル本体となっており、 １の金属外装パネルのポケット部にこれに隣接する他の
   金属外装パネルのハゼ部を係合し、 取り付け金具が、他の金属外装パネル内にある外側取付
   け金具と該外側取り付け金具に対置して前記１の金属外
   装パネルの内側にある内側取り付け金具とからなり、内
   側取り付け金具は建築物の断面四角形の胴ぶちと少なく
   とも３面に接触する胴ぶち固定部を有し、外側取り付け
   金具と内側取り付け金具とを連結固定してなることを特
   徴とする建築物における金属外装パネルを建築物の胴ぶ
   ちに取り付ける構造。