JPH05187107A - 換気煙突取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】屋根パネル体との連結を確実に行う。 【構成】連結板１の下部両側より連結板１と直交する方
向に固定板２を突設して固定金物３を形成する。隣合う
屋根パネル体４間の棟部に固定金物３を配設する。固定
金物３の各固定板２を隣合う屋根パネル体４の頂部端面
に固着具５にてそれぞれ連結固定する。固定金物３の連
結板１を隣合う屋根パネル体４の頂部上方に設置される
こととなる換気煙突Ａの架台６に連結固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、屋根の棟部に設置され
るこことなる換気煙突取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、屋根の棟部に設置されるこことな
る換気煙突は隣合う屋根パネル体の頂部に換気煙突の基
材となる架台を載置し、この架台を釘打ちによって屋根
パネル体に固定することで取付けられるというものであ
った。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来例にあっては、取付施工時に誤差が生じやすいとい
う問題があり、また、釘打ちによって固定されるために
施工に手間がかかるという問題があった。このため、架
台６の取付けを図５に示されるように固定金物３を用い
て行うようにしたものが提供されている。このものは、
隣合う屋根パネル体４に下部が連結された固定金物３の
上部を連結ボルトのような固着具２１にて連結すること
で固定金物３にて屋根パネル体４に固定されるようにな
っており、固定金物３は図６乃至図８に示されるように
略Ｔ字型に形成された連結板１の下部に固定板２が連結
ボルト２０にて連結固定されて形成されており、連結板
１を架台６に連結し、固定板２を屋根パネル体４の枠材
４ａの下側に配置し、この状態で固定板２と連結板１と
を連結固定している連結ボルト２０を締め込むようにし
て固定板２を枠材４ａの下端に圧接させることで屋根パ
ネル体４との連結が行われるようになっている。９は架
台６に取付けられることとなる壁板であり、壁板９には
化粧板１０、天板１１及びカバー１２がそれぞれ取付け
られるようになっている。しかしながら、このものにあ
っても、架台６に連結された固定金物３と屋根パネル体
４とは固定片２を屋根パネル体４の枠材４ａの下端に圧
接するだけで固定されているだけであり、外力によって
水平方向に移動するようなことがあり、屋根パネル体４
との確実な固定を行うことができないという問題があっ
た。

【０００４】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、屋根パネル体への連結を確実に行うことがで
きる換気煙突取付構造を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、連結板１の下部両側より連結板１と直
交する方向に固定板２を突設して固定金物３を形成し、
隣合う屋根パネル体４間の棟部に上記固定金物３を配設
し、固定金物３の各固定板２を隣合う屋根パネル体４の
頂部端面に固着具５にてそれぞれ連結固定し、固定金物
３の連結板１を隣合う屋根パネル体４の頂部上方に設置
されることとなる換気煙突Ａの架台６に連結固定したも
のである。

【０００６】

【作用】しかして、連結板１の下部両側より突設された
固定板２がそれぞれ固着具５にて屋根パネル体４に直接
連結固定されていることで屋根パネル体４への固定金物
３の連結を確実に行うことができる。また、固定金物３
にて行われる架台６と屋根パネル体４との連結も確実に
行われる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を図示された実施例に基づいて
詳述する。換気煙突Ａは図３に示されるように屋根の棟
部に設置されるようになっており、隣合う屋根パネル体
４間の頂部に取付けられている。換気煙突Ａは図４に示
されるように隣合う屋根パネル体４間の上面にわたって
敷設される煙突防水シート７と、煙突防水シート７上に
載置される水切り材８と、水切り材８の内側に設置され
る架台６と、架台６に取付けられる壁板９と、壁板９の
外面側に取付けられる化粧板１０と、壁板９の上部に固
定される天板１１及びカバー１２とで構成されており、
対向する一対の壁板９には換気用のフィン１３が取付け
られている。換気煙突Ａの一部を構成する架台６は固定
金物３によって屋根パネル体４に連結固定されている。
固定金物３は図２に示されるように連結板１の下部両側
より連結板１と直交する方向に固定板２を突設して形成
されており、固定板２及び連結板１にはそれぞれ連結ボ
ルトのような固着具５を挿通するための通孔１４が穿設
されている。固定板２は頂部で隣合うこととなる各屋根
パネル体４の端面にそれぞれ当接することができるよう
に傾斜した状態で連結板１の下部より突設されており、
各屋根パネル体４間に連結板１の下部を配置することで
各固定板２は屋根パネル体４の端面に当接されるように
なっている。図１に示されるように各固定板２は連結ボ
ルトのような固着具５によって屋根パネル体４を構成す
る枠材４ａに連結固定されており、また、連結板１は連
結ボルトのような固着具５によって架台６の相対向する
側板６ａの内側面にそれぞれ連結固定されている。ここ
で、隣合う屋根パネル体４間の隙間と換気煙突Ａ内とは
連通した状態となっており、これによって換気煙突Ａに
て換気が行われるようになっている。

【０００８】そして、連結板１の下部両側より突設され
た固定板２がそれぞれ固着具５にて屋根パネル体４に直
接連結固定されていることで屋根パネル体４への固定金
物３の連結が確実に行われており、固定金物３にて行わ
れる架台６と屋根パネル体４との連結が確実に行われて
いる。

【０００９】

【発明の効果】本発明は上述のように、連結板の下部両
側より連結板と直交する方向に固定板を突設して固定金
物を形成し、隣合う屋根パネル体間の棟部に上記固定金
物を配設し、固定金物の各固定板を隣合う屋根パネル体
の頂部端面に固着具にてそれぞれ連結固定し、固定金物
の連結板を隣合う屋根パネル体の頂部上方に設置される
こととなる換気煙突の架台に連結固定してあるので、連
結板の下部両側より突設された固定板がそれぞれ固着具
にて屋根パネル体に直接連結固定されていることで屋根
パネル体への固定金物の連結を確実に行うことができる
ものであり、また、固定金物にて行われる架台と屋根パ
ネル体との連結も確実に行われるものである。また、固
定金物の形状を簡素化することができ、コスト削減を図
ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す部分正面図である。

【図２】同上の固定金物の斜視図である。

【図３】同上の煙突の取付状態を示す斜視図である。

【図４】同上の分解斜視図である。

【図５】従来例の取付状態を示す断面図である。

【図６】同上の固定金物の斜視図である。

【図７】同上の固定金物を構成する連結板を示すもので
あり、（ａ）は正面図、（ｂ）は側面図である。

【図８】同上の固定金物を構成する固定板を示すもので
あり、（ａ）は正面図、（ｂ）は側面図である。

【符号の説明】

１ 連結板 ２ 固定板 ３ 固定金物 ４ 屋根パネル体 ５ 固着具 ６ 架台

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 連結板の下部両側より連結板と直交する
   方向に固定板を突設して固定金物を形成し、隣合う屋根
   パネル体間の棟部に上記固定金物を配設し、固定金物の
   各固定板を隣合う屋根パネル体の頂部端面に固着具にて
   それぞれ連結固定し、固定金物の連結板を隣合う屋根パ
   ネル体の頂部上方に設置されることとなる換気煙突の架
   台に連結固定して成ることを特徴とする換気煙突取付構
   造。