JPH11172909A - 外壁の出・入隅部の施工構造及び出・入隅部の仕上げセット - Google Patents

外壁の出・入隅部の施工構造及び出・入隅部の仕上げセット

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JPH11172909A
JPH11172909A JP35211697A JP35211697A JPH11172909A JP H11172909 A JPH11172909 A JP H11172909A JP 35211697 A JP35211697 A JP 35211697A JP 35211697 A JP35211697 A JP 35211697A JP H11172909 A JPH11172909 A JP H11172909A
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JP35211697A
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Tomohiro Yamamori
智広 山盛
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Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】躯体側の下地材にサイディング材を止付固定し
て外壁を構築するに際して、出隅部用の仕上げセットと
入隅部用の仕上げセットとを共通化し、仕上げセットに
要するコストを低減する。 【解決手段】一対の板状片26を備えた第一部材22
と、一対の板状片34を備えた第二部材24と、連結脚
32及び弾性を有する脚保持部38とを有する出・入隅
部の仕上げセットを用いる。そして出隅部の施工に際し
ては躯体側の下地材16の角部外面に第一部材22を重
ねて止付固定した上、サイディング材18の配置施工後
に第二部材24を配置して連結脚32と脚保持部とで第
一部材22に連結する。一方入隅部の施工に際しては、
第一部材22及び第二部材24の位置及び向きを逆転し
て、入隅部を仕上施工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はサイディング材を
用いた外壁の出・入隅部の施工構造及びこれに用いる出・
入隅部の仕上げセットに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】サイデ
ィング材を用いて外壁を施工するに際して、出隅部や入
隅部の仕上げのための施工構造として従来図6に示すよ
うな構造が採用されていた。図6(A)は出隅の施工構
造を示したもので、図中200は躯体側の下地材、20
2はサイディング材、204は出隅部を仕上施工するた
めの仕上げセットである。
【0003】仕上げセット204は、固定部206と、
化粧部208と、それらを一体に連結する連結部210
とを有する一体成形品から成っている。固定部206は
互いに直角をなす向きに延出する一対の板状片212を
有しており、それら板状片212において、釘等の止具
214により下地材200に固定されている。
【0004】化粧部208もまた固定部206の一対の
板状片212と同角度で延出する一対の板状片216を
備えていて、それらがサイディング材202の端部外面
に重ねられ、サイディング材202の側端面を隠蔽して
いる。
【0005】図6(B)は入隅部の施工構造を示したも
ので、218はその入隅部用の仕上げセットである。こ
の入隅部用の仕上げセット218は、固定部206と、
化粧部208と、それらを連結する連結部210とを有
する一体成形品から成るもので、その固定部206の一
対の板状片212において釘等の止具214により下地
材200に止付固定され、そして化粧部208の一対の
板状片216がサイディング材202の端部外面に重ね
られ、それらサイディング材202の側端面を隠蔽状態
としている。
【0006】この施工構造では、出隅部用の仕上げセッ
ト204及び入隅部用の仕上げセット218ともに固定
部206と化粧部208とが一体をなしていることか
ら、固定部206を下地材200に止付固定するため
に、固定部206の一対の板状片212を化粧部208
の板状片216よりも突出するように長く形成しておく
必要があり、必然的に出隅部用の仕上げセット204と
入隅部用の仕上げセット218とで形状が全く異なった
ものとなる。
【0007】加えてこの施工構造の場合、予め出隅部用
の仕上げセット204及び入隅部用の仕上げセット21
8を取り付けた上で、サイディング材202をそれら出
隅部用の仕上げセット204,入隅部用の仕上げセット
218における固定部206と化粧部208の各板状片
212,216の間の隙間に差し込む作業が必要で、従
来その差込作業が面倒な作業となっていた。
【0008】更に加えてこの施工構造の場合、出隅部用
の仕上げセット204と入隅部用の仕上げセット218
とで形状が全く異なることから、出隅部の仕上げ施工及
び入隅部の仕上げ施工のために2種類の仕上げセットが
必要で、そのためにコストが高くなるといった問題があ
った。
【0009】図7は出隅部及び入隅部の施工構造の他の
従来例を示したもので、図中(A)は出隅部の施工構造
を、(B)は入隅部の施工構造をそれぞれ示している。
図中220は出隅部用の仕上げセットで受部材222と
化粧部材224とを有している。受部材222は、互い
に直角をなす一対の板状片212を備えており、それら
板状片212において止具214により下地材200に
止付固定されている。
【0010】化粧部材224からは受部材222に向け
て連結脚226が突き出しており、また一方受部材22
2からは化粧部材224に向けて脚保持部228が突き
出しており、それら連結脚226と脚保持部228との
弾性係合力に基づいて、受部材222と化粧部材224
とが連結されている。
【0011】図7(B)において、230は入隅部用の
仕上げセットで、この入隅部用の仕上げセット230も
また、受部材222と化粧部材224とを有しており、
その受部材222が一対の板状片212において下地材
200に固定され、そしてその受部材222から突き出
した脚保持部228に対して、化粧部材224から突き
出した連結脚226が挿入されて保持されている。そし
てその化粧部材224が一対のサイディング材202の
端部外面に重ねられ、それらサイディング材202の側
端面を隠蔽状態としている。
【0012】この図7に示す施工構造の場合、先ず受部
材222を下地材200に固定し、そしてサイディング
材202を配置施工した後において化粧部材224を、
これから突き出した連結脚226を受部材222側の脚
保持部228内に差込操作することで受部材222に対
し連結でき、従って受部材222と化粧部材224との
間の隙間にサイディング材202を差込作業する必要が
なく、出隅部及び入隅部の施工が図6に示すものに較べ
て容易である利点が得られるが、この図7に示す施工構
造においても出隅部用の仕上げセット220と入隅部用
の仕上げセット230とで別々の種類のものが必要で、
これに起因して図6に示す施工構造と同様にコストが高
くなるといった問題があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して請求
項1は、外壁出・入隅部の施工構造に係るもので、躯体
側の下地材にサイディング材を止付固定して外壁を構築
するに際し、互いに直角をなす向きに延出する一対の板
状片を備えた第一部材と、該第一部材の一対の板状片と
同角度で且つ実質的に同じ延出長さで延出する一対の板
状片を備え、該第一部材と同じ向きに配置される第二部
材と、それら第一部材及び第二部材の一方から他方に向
けて突出する連結脚及び他方から一方に向けて突出し、
該連結脚を挿入させて保持する弾性の脚保持部と、を有
する出・入隅部の仕上げセットを用い、出隅部の施工に
際しては前記躯体側の下地材の角部外面に該第一部材の
一対の板状片を重ねて止付固定した上、前記サイディン
グ材の配置施工後に該第二部材を該サイディング材の外
面に被せるようにして前記連結脚と脚保持部とで該第一
部材に連結する一方、入隅部の施工に際しては該第一部
材及び第二部材の向きを逆転して該第二部材を該躯体側
の下地材の角部外面に重ねて止付固定した上、前記サイ
ディング材の配置施工後に該第一部材を該サイディング
材の外面に被せるようにして前記連結脚と脚保持部とで
該第二部材に連結し、以て出・入隅部を仕上施工するよ
うになしたことを特徴とする。
【0014】請求項2のものは、躯体側の下地材にサイ
ディング材を止付固定して外壁を構築するに際し、出・
入隅部の仕上げセットとして、互いに直角をなす向きに
延出する一対の板状片を備え、該板状片において前記躯
体側の下地材の角部外面に重ねられて固定される受部材
本体及び該受部材本体に取り付けられる脱着部材を含ん
だ受部材と、前記サイディング材の外面に重ねられてそ
れらの合せ部を隠蔽する化粧部材とを含み、該受部材本
体にはその両面に該脱着部材の取付部が設けられてい
て、何れの面においても該脱着部材が取付可能とされて
おり、更に該脱着部材と前記化粧部材との一方には他方
に向かって突出する連結脚が、他方には該連結脚を挿入
させて保持する弾性の脚保持部が設けられて成るものを
用い、出隅部の施工に際しては、前記受部材本体を前記
下地材外面に固定するとともに該受部材本体の外面側に
前記脱着部材を取り付け、前記サイディング材の配置施
工後に前記化粧部材を前記連結脚と脚保持部とで該受部
材に連結する一方、入隅部の施工に際しては、前記受部
材本体の向きを逆向きとなして躯体側の下地材の角部外
面に重ね合わせて固定するとともに前記出隅部における
施工とは逆の面において前記脱着部材を該受部材本体に
取り付け、前記サイディング材の配置施工後に前記出隅
部とは別の入隅部用の化粧部材を、該入隅部用の化粧部
材と前記脱着部材との一方に設けられた連結脚と他方に
設けられた脚保持部とで受部材に連結するようになした
ことを特徴とする。
【0015】請求項3は出・入隅部の仕上げセットに係
るもので、互いに直角をなす向きに延出する一対の板状
片を備え、該板状片において躯体側の下地材の角部外面
に重ねられて固定される受部材本体及び該受部材本体に
取り付けられる脱着部材を含んだ受部材と、サイディン
グ材の外面に重ねられてそれらの合せ部を隠蔽する化粧
部材とを含み、該受部材本体にはその両面に前記脱着部
材の取付部が設けられていて何れの面においても該脱着
部材が取付可能とされており、更に該脱着部材と前記化
粧部材との一方には、他方に向かって突出する連結脚
が、他方には該連結脚を挿入させて保持する弾性の脚保
持部が設けられていることを特徴とする。
【0016】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の施工構
造は、出・入隅部の仕上げセットとして、同角度且つ実
質的に同じ延出長さで延出する一対の板状片をそれぞれ
備えた第一部材と第二部材及びそれらを連結する連結
脚,脚保持部を備えた形態のものを用い、そして出隅部
と入隅部とでそれら第一部材と第二部材との向きを逆向
きとして、即ち出隅部の施工に際しては第一部材を下地
材に固定した上、第二部材を化粧部材として用い、また
入隅部の施工に際しては第二部材を下地材に固定し、第
一部材を化粧部材として用いるようになしたもので、こ
の施工構造によれば単一種類の仕上げセットを用いて出
隅部の施工と入隅部の施工とをともに行うことができ
る。
【0017】従ってこの施工構造によれば、出隅部の仕
上げと入隅部の仕上げとを行うために別々の仕上げセッ
トを用意しておかなくても良く、仕上げセットに要する
コストを低減することができる。
【0018】請求項2の施工構造は、仕上げセットにお
ける受部材を受部材本体とこれに対して取り付けられる
脱着部材とに分けて、その脱着部材を受部材本体の両面
の何れにも取り付けられるようにし、そしてその脱着部
材と化粧部材とを、連結脚とこれを保持する脚保持部と
によって連結するようになし、そのような仕上げセット
を用いて出隅部と入隅部との施工を行うようになしたも
ので、この施工構造の場合には、出隅部の仕上げ施工と
入隅部の仕上げ施工とで共通の受部材を用いることがで
きる。
【0019】具体的には、出隅部と入隅部とで受部材本
体の向きを逆向きとなし、そして脱着部材を受部材本体
の外面側に取り付けて、その脱着部材と化粧部材とを連
結脚及び脚保持部によって連結状態とし、そしてその化
粧部材によって出隅部におけるサイディング材の側端面
及び入隅部におけるサイディング材の側端面を隠蔽状態
に仕上げることができる。但しこの請求項2の施工構造
では、出隅部と入隅部とで異なった化粧部材を用いるこ
ととなる。
【0020】この請求項2の施工構造の場合、出隅部と
入隅部とで仕上げセット全体を共通のものとなすことが
できないものの、受部材については出隅部と入隅部とで
共通化でき、従って出隅部及び入隅部の仕上げ施工に用
いる仕上げセットを、従来のものに較べて所要コストを
低減することができる。
【0021】また請求項1の施工構造で用いる仕上げセ
ットの場合、出隅部と入隅部とで第一部材と第二部材と
が逆配置となり、従って第一部材及び第二部材の何れも
化粧部材となり得るものであることが必要で、従って例
えばこの施工構造では良好な化粧機能を持たせるために
第一部材及び第二部材ともにアルミニウム等の金属材で
構成することが必要となったりする問題があるが、請求
項2の施工構造の場合、受部材は出隅部,入隅部ともに
受部材専用に用いられるため、この請求項2の施工構造
では受部材を樹脂などにて構成することが可能となる利
点が得られる。
【0022】請求項3は出隅部,入隅部の仕上げセット
に係るもので、この仕上げセットの場合、出隅部と入隅
部とで共通の受部材、即ち受部材本体及びこれに取り付
けられる脱着部材を含む受部材を共通に用いることがで
き、従って出隅部の施工と入隅部との施工とで化粧部材
を変えるだけで対応でき、仕上げセットに要するコスト
を安価となすことができる。
【0023】
【実施例】次に本発明を住宅外壁のリフォームに適用し
た場合の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。図1
において10は柱、12は木摺、14は既存のモルタル
壁、16はそのモルタル壁14の外面から柱10に固定
された胴縁(下地材)であり、18はその胴縁16に止
付固定されて外壁を構成するタイルパネルから成るサイ
ディング材である。
【0024】図2は出隅部及び入隅部の具体的な施工構
造を示したものである。図2及び図3において、20は
出・入隅部の仕上げセットで、この仕上げセット20
は、第一部材22及びこれとは別体を成す第二部材24
を有している。第一部材22は、互いに直角を成す向き
に延出する一対の板状片26と、それらを連結する傾斜
部28を備えており、その傾斜部28から連結脚32が
それら一対の板状片26に対して45度の角度で突き出
している。
【0025】一方第二部材24は、同じく直角を成す向
きに延出する一対の板状片34とそれらを連結する傾斜
部36とを備えており、その傾斜部36から各板状片2
6に対して45度の角度で弾性を有する脚保持部38が
突き出している。ここで脚保持部38は、上記連結脚3
2を弾性的に挿入させてこれを保持するものである。
【0026】図2(A)はこの仕上げセット20を用い
た出隅部の施工構造を示したもので、ここでは第一部材
22の一対の板状片26が出隅部における下地材16の
角部外面に重ねられた上、釘等の止具30にて下地材1
6に固定されている。そしてサイディング材18の配置
施工後、第二部材24の一対の板状片34がそれらサイ
ディング材18の端部外面に重ねられるようにして、上
記連結脚32と脚保持部38とで第一部材22に連結さ
れ、一対のサイディング材18の側端面を隠蔽状態とし
ている。
【0027】図2(B)は同じ仕上げセット20を用い
た入隅部の施工構造を示している。図示のようにこの入
隅部の施工構造では、上記図2(A)に示す出隅部の施
工構造と異なって、第二部材24を受部材として用い、
第一部材22を化粧部材として用いている。具体的に
は、第一部材22と第二部材24との向きを逆向きとな
し、第二部材24の一対の板状片34を躯体側の胴縁1
6の角部外面に重ねた上、それらを止具30にて下地材
16に固定し、そしてサイディング材18を配置施工し
た後において、第一部材22の一対の板状片26をサイ
ディング材18の端部外面に重ねるようにして、連結脚
32を脚保持部38の溝内部に挿入し、以て第一部材2
2を第二部材24に連結している。そしてその第一部材
22によってサイディング材18の側端面を隠蔽状態と
している。
【0028】以上のように本例の施工構造によれば、出
隅部の施工に際しては第一部材22を下地材16に固定
した上、第二部材24を化粧部材として用い、また入隅
部の施工に際しては第二部材24を下地材16に固定
し、第一部材22を化粧部材として用いるようにしてい
るため、単一種類の仕上げセット20を用いて出隅部の
施工と入隅部の施工とをともに行うことができる。従っ
てこの施工構造によれば、出隅部の仕上げと入隅部の仕
上げとに別々の仕上げセットを用意しておかなくても良
く、仕上げセットに要するコストを低減することができ
る。
【0029】図4及び図5は本発明の他の実施例を示し
ている。これらの図において、40は出隅部用の仕上げ
セットで、この仕上げセット40は樹脂製の受部材42
と、これとは別体を成す金属製の化粧部材44とを有し
ており、更にその受部材42は、受部材本体46と、こ
れに対して脱着可能に取り付けられる脱着部材48とを
含んでいる。
【0030】受部材本体46は、図5にも示しているよ
うに互いに直角をなす向きに延出する一対の板状片26
と、それらを連結する傾斜部28とを有しており、その
傾斜部28の両面に嵌合穴部50を有する取付部52が
一体に形成されている。
【0031】一方、脱着部材48は弾性を有する脚保持
部38を備えている。この脚保持部38の端部には嵌合
突部54が形成されており、この嵌合突部54が、上記
取付部52の嵌合穴部50の内部に弾性嵌合されて、受
部材本体46に取り付けられるようになっている。即ち
この仕上げセット40においては、脱着部材48が受部
材本体46の傾斜部28に対し、その両面の何れにも取
り付けられるようになっている。
【0032】この脱着部材48の嵌合突部54とは反対
側の端部には、当接片56が一体に形成されている。こ
れら当接片56は、図4(B)に示しているように入隅
部の施工に際して、隣接するサイディング材18の各側
端面に当接するものである。前記化粧部材44には連結
脚32が一体に形成されており、この連結脚32におい
て脱着部材48、つまり受部材42に連結されるように
なっている。
【0033】図4(A)はこの仕上げセット40を用い
た出隅部の施工構造を示している。この施工構造では、
図に示しているように受部材本体46を躯体側の下地材
16の角部外面に重ね合わせてこれを止具30にて下地
材16に固定するとともに受部材本体46の外面側の取
付部52に脱着部材48を取り付け、そしてサイディン
グ材18の配置施工後において、化粧部材44を隣接す
るサイディング材18の端部外面に重ねるようにして連
結脚32を脱着部材48の溝内部に弾性的に挿入し、以
て化粧部材44を受部材42に連結している。そしてそ
の化粧部材44によって、一対のサイディング材18の
合せ部を隠蔽状態としている。詳しくは一対のサイディ
ング材18の各側端面を隠蔽状態としている。
【0034】図4(B)及び図5(B)において、60
は入隅部用の仕上げセットで、この仕上げセット60
は、出隅部用の仕上げセット40に較べて化粧部材62
のみが異なっている。他については出隅部用の仕上げセ
ット40と同様の構成である。
【0035】この図4(B)の入隅部の施工構造では、
受部材本体46の向きを(A)に示す出隅部の施工構造
と逆向きとして一対の板状片26を躯体側の下地材16
の角部外面に重ね合せ、それらを止具30にて下地材1
6に固定している。
【0036】そして外面側に位置する取付部52に対し
て脱着部材48を取り付け、その脱着部材48の脚保持
部38の溝内部に化粧部材62側の連結脚32を弾性的
に挿入し、以て化粧部材62を受部材42に連結状態と
している。詳しくは化粧部材62を、一対のサイディン
グ材18の端部外面に重ねるように装着し、以てそれら
一対のサイディング材18の各側端面を隠蔽状態として
いる。
【0037】以上のように本例の施工構造においては、
出隅部の仕上げ施工と入隅部の仕上げ施工とで、共通の
受部材42を用いることができる。具体的には、出隅部
と入隅部とで受部材本体46の向きを逆向きとなして、
脱着部材48を受部材本体46の外面側に取り付け、そ
してその脱着部材48と化粧部材44又は62とを連結
脚32と脚保持部38とによって連結状態とし、その化
粧部材44又は62によって出隅部又は入隅部における
サイディング材18の側端面を隠蔽状態に仕上げること
ができる。
【0038】この施工構造の場合、出隅部と入隅部とで
仕上げセット全体を共通のものとなすことができないも
のの、受部材42側については出隅部と入隅部とで共通
化でき、従って出隅部及び入隅部の仕上げ施工に用いる
仕上げセットのコストを従来のものに較べて低減するこ
とができる。
【0039】また第一の実施例で用いた仕上げセット2
0の場合、出隅部と入隅部とで第一部材22と第二部材
24とが逆配置となり、従って第一部材22及び第二部
材24ともに化粧部材となり得るものであることが必要
で、そのために第一部材22及び第二部材24ともにア
ルミニウム等の金属材で構成することが必要となったり
する問題があるが、本例の施工構造の場合、受部材42
は出隅部,入隅部ともに受部材として用いられるため、
受部材42を樹脂などにて構成することが可能である。
また出隅部の施工と入隅部との施工で化粧部材を変える
だけで対応でき、仕上げセットに要するコストを安価と
なすことができる。
【0040】以上本発明の実施例を詳述したが、これは
あくまで一例示である。例えば上例では住宅外壁をリフ
ォームする場合を例として説明したが、本発明は新築外
壁の施工に適用することも勿論可能であるし、またサイ
ディング材として上記タイルパネル以外の各種サイディ
ング材を用いた施工に際して適用することも可能であ
る。その他本発明はその主旨を逸脱しない範囲におい
て、種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である施工構造を示す図であ
る。
【図2】図1における出隅部及び入隅部の施工構造を具
体的に示す図である。
【図3】図2における出・入隅部の仕上げセットを示す
図である。
【図4】本発明の他の実施例の出隅部及び入隅部の施工
構造を具体的に示す図である。
【図5】図4における出隅部用の仕上げセット及び入隅
部用の仕上げセットを示す図である。
【図6】従来の出隅部及び入隅部の施工構造を示す図で
ある。
【図7】図6とは異なる出隅部及び入隅部の施工構造の
従来例を示す図である。
【符号の説明】
16 胴縁(下地材) 18 サイディング材 20,40,60 仕上げセット 22 第一部材 24 第二部材 26,34 板状片 32 連結脚 38 脚保持部 42 受部材 44,62 化粧部材 46 受部材本体 48 脱着部材 50 嵌合穴部 52 取付部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体側の下地材にサイディング材を止付
    固定して外壁を構築するに際し、 互いに直角をなす向きに延出する一対の板状片を備えた
    第一部材と、該第一部材の一対の板状片と同角度で且つ
    実質的に同じ延出長さで延出する一対の板状片を備え、
    該第一部材と同じ向きに配置される第二部材と、それら
    第一部材及び第二部材の一方から他方に向けて突出する
    連結脚及び他方から一方に向けて突出し、該連結脚を挿
    入させて保持する弾性の脚保持部と、を有する出・入隅
    部の仕上げセットを用い、出隅部の施工に際しては前記
    躯体側の下地材の角部外面に該第一部材の一対の板状片
    を重ねて止付固定した上、前記サイディング材の配置施
    工後に該第二部材を該サイディング材の外面に被せるよ
    うにして前記連結脚と脚保持部とで該第一部材に連結す
    る一方、入隅部の施工に際しては該第一部材及び第二部
    材の向きを逆転して該第二部材を該躯体側の下地材の角
    部外面に重ねて止付固定した上、前記サイディング材の
    配置施工後に該第一部材を該サイディング材の外面に被
    せるようにして前記連結脚と脚保持部とで該第二部材に
    連結し、以て出・入隅部を仕上施工するようになしたこ
    とを特徴とする外壁の出・入隅部の施工構造。
  2. 【請求項2】 躯体側の下地材にサイディング材を止付
    固定して外壁を構築するに際し、 出・入隅部の仕上げセットとして、互いに直角をなす向
    きに延出する一対の板状片を備え、該板状片において前
    記躯体側の下地材の角部外面に重ねられて固定される受
    部材本体及び該受部材本体に取り付けられる脱着部材を
    含んだ受部材と、前記サイディング材の外面に重ねられ
    てそれらの合せ部を隠蔽する化粧部材とを含み、該受部
    材本体にはその両面に該脱着部材の取付部が設けられて
    いて、何れの面においても該脱着部材が取付可能とされ
    ており、更に該脱着部材と前記化粧部材との一方には他
    方に向かって突出する連結脚が、他方には該連結脚を挿
    入させて保持する弾性の脚保持部が設けられて成るもの
    を用い、出隅部の施工に際しては、前記受部材本体を前
    記下地材外面に固定するとともに該受部材本体の外面側
    に前記脱着部材を取り付け、前記サイディング材の配置
    施工後に前記化粧部材を前記連結脚と脚保持部とで該受
    部材に連結する一方、入隅部の施工に際しては、前記受
    部材本体の向きを逆向きとなして躯体側の下地材の角部
    外面に重ね合わせて固定するとともに前記出隅部におけ
    る施工とは逆の面において前記脱着部材を該受部材本体
    に取り付け、前記サイディング材の配置施工後に前記出
    隅部とは別の入隅部用の化粧部材を、該入隅部用の化粧
    部材と前記脱着部材との一方に設けられた連結脚と他方
    に設けられた脚保持部とで受部材に連結するようになし
    たことを特徴とする外壁の出・入隅部の施工構造。
  3. 【請求項3】 互いに直角をなす向きに延出する一対の
    板状片を備え、該板状片において躯体側の下地材の角部
    外面に重ねられて固定される受部材本体及び該受部材本
    体に取り付けられる脱着部材を含んだ受部材と、サイデ
    ィング材の外面に重ねられてそれらの合せ部を隠蔽する
    化粧部材とを含み、該受部材本体にはその両面に前記脱
    着部材の取付部が設けられていて何れの面においても該
    脱着部材が取付可能とされており、更に該脱着部材と前
    記化粧部材との一方には、他方に向かって突出する連結
    脚が、他方には該連結脚を挿入させて保持する弾性の脚
    保持部が設けられていることを特徴とする出・入隅部の
    仕上げセット。
JP35211697A 1997-12-06 1997-12-06 外壁の出・入隅部の施工構造及び出・入隅部の仕上げセット Pending JPH11172909A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6311442B1 (en) 1999-03-24 2001-11-06 Nichiha Corp. External corner formative member
CN103244803A (zh) * 2013-04-23 2013-08-14 苏州铉动三维空间科技有限公司 一种角落固定装置
JP2022143978A (ja) * 2021-03-18 2022-10-03 積水ハウス株式会社 建築物の壁、および、目地部材

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