JPH0658223B2 - 回転装置用タイミング信号発生装置 - Google Patents

回転装置用タイミング信号発生装置

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JPH0658223B2
JPH0658223B2 JP60127113A JP12711385A JPH0658223B2 JP H0658223 B2 JPH0658223 B2 JP H0658223B2 JP 60127113 A JP60127113 A JP 60127113A JP 12711385 A JP12711385 A JP 12711385A JP H0658223 B2 JPH0658223 B2 JP H0658223B2
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秀和 押沢
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
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    • F02D41/009Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents using means for generating position or synchronisation signals
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は回転装置用タイミング信号発生装置に関し、例
えば、燃料噴射ポンプの燃料噴射タイミング等を制御す
るためのタイミング信号を得るのに好適な回転装置用タ
イミング信号発生装置に関する。
(従来の技術) 一般に、電気モータ、内燃機関等の回転装置の制御を電
子的に行なおうとする場合、回転装置の所要の回転タイ
ミングを性格に示すタイミング信号を得る必要がしばし
ば生じる。このようなタイミング信号は、例えば、燃料
の噴射タイミングを機関の運転条件に応じた最適値に制
御する場合に必要となる。従来の内燃機関においてこの
種のタイミング信号を得る場合には、機関等の回転軸が
所定角度回転する毎にパルスを出力するパルス発生器を
設け、このパルス発生器から出力されるパルスを計数す
ることによりその時々の回転角度タイミングな検出しう
るように構成するのが一般的である(特開昭57−12
4208号公報、特開昭58−86407号公報参
照)。
(発明が解決しようとする問題点) 上述の構成によると、タイミング信号の精度を向上させ
るためには、パルス発生器のパルス発生密度を高くする
必要があるが、このためには、パルス発生器のパルサの
コグ又はスリットの数を増大させなければならない。し
かし、パルサのコグ又はスリットの数を増すには機械工
作の面から限度があり、また、コグ或るいはスリットの
数が多くなると価格も高くなるという経済費の制約から
も、発生パルスの高密度化にもおのずから限度がある。
そこで、相隣るコグ又はスリット間におけるタイミング
を知るためには、補間又は出力パルスを周波数てい倍す
る等の技術が提案されている。しかし、いずれにして
も、従来の技術では機関速度が急変した場合に所要のタ
イミング信号を正確に出力することができず、高精度の
タイミング制御を行なうことができないという問題点を
有している。
本発明の目的は、従って、回転パルス発生器のパルス発
生密度を高くすることなしに、回転装置の所要のタイミ
ングを示すタイミング信号を精度よく出力できるように
した回転装置用タイミング信号発生装置を提供すること
にある。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するための本発明の特徴は、回転装置
の所要の回転部材が所与の基準回転角度位置からの進み
角度で示される目標回転角度位置に達したタイミングを
示す目標タイミング信号を出力するための回転装置用タ
イミング信号発生装置において、前記目標回転角度位置
を前記基準回転角度位置からの角度として示す目標デー
タを出力する手段と、前記回転部材がN度回転する毎に
スケールパルスを出力する手段と、前記回転部材が前記
基準回転角度位置に達する毎に参照パルスを出力する手
段と、前記スケールパルスと前記参照パルスとに応答し
前記回転部材の前記基準回転角度位置からの実回転角度
位置を前記スケールパルスの精度で示す実角度位置デー
タを出力するための手段と、前記目標データに応答し前
記目標回転角度位置を被除数としNを除数とした演算を
行ないその結果得られた商A及びあまりBを夫々示す第
1及び第2設定データを出力する手段と、前記実角度位
置データ、スケールパルス及び第1設定データに応答し
前記回転部材がN×A−N度の回転角度位置に達したタ
イミングを示す出力パルスを出力する第1手段と、前記
スケールパルスに応答し前記回転部材の回転速度を示す
速度データを得るための速度検出手段と、前記出力パル
ス、前記第2設定データ)及び前記速度データに応答し
前記出力パルスが出力されてから前記回転部材がB度回
転するのに要する時間経過後のタイミングを示す目標タ
イミング信号を出力する第2手段とを備えた点にある。
(作用) 目標回転角度位置が基準回転角度位置からの角度として
示されている目標データに基づき、目標回転角度位置を
被除数としNを除数とした演算を行なわれ、その結果得
られた商A及びあまりBを夫々示す第1及び第2設定デ
ータが得られる。
一方、スケールパルスと参照パルスとに応答し、回転部
材の基準回転角度位置からの実回転角度位置をスケール
パルスの精度で示す実角度位置データを得、この実角度
位置データと第1設定データとスケールパルスとから、
回転部材がN×A−N度の回転角度位置に達したタイミ
ングを示す出力パルスが第1手段から出力される。
第2設定データをさらに考慮し、回転部材がB度回転す
るのに要する時間を速度データから知ることができ、こ
れにより、出力パルスが出力されてから前記回転部材が
B度回転するのに要する時間経過後のタイミングを示す
目標タイミング信号が第2手段から出力される。
(実施例) 第1図には、本発明によるタイミング信号発生装置を適
用した、内燃機関用燃料噴射進角制御装置の一実施例が
ブロック図にて示されている。燃料噴射装置1は、ディ
ーゼルは機関2によって駆動されディーゼル機関2に燃
料を噴射供給するための燃料噴射ポンプ3を備えてい
る。この燃料噴射ポンプ3は分配型の燃料噴射ポンプで
あり、プランジャバレル4に嵌挿さえているプランジャ
5は、ディーゼル機関2からの回転入力により駆動され
るカムディスク5aのカムプロフィールに従う往復運動
を伴なって回転し、これにより、ハイプレッシャチェン
バ6内で圧縮された燃料をディーゼル機関2の気筒C
乃至C内に順次圧送する構成となっている。
燃料噴射ポンプ3は、ハイプレッシャチェンバ6と燃料
噴射ポンプ3内の低圧部とを所望により連通させ、これ
により噴射燃料の調節を行なうための常開電磁弁7を有
している。電磁弁7は励磁コイル7aを備えており、後
述の如くして出力される駆動パルスDPが励磁コイル7
aに印加されると、弁体7bがリターンばね7cの弾発
力に抗して第1図で右手方向に移動し、弁ケース7dに
形成された弁座7eに着座し、これにより電磁弁7が閉
状態とされる。励磁コイル7aに駆動パルスDPが印加
されていない場合には、弁体7bはリターンばね7cに
より第1図で左手方向に移動せしめられ、弁体7bが弁
座7eから離れ、電磁弁7は開状態となる。
電磁弁7が開状態にあると、ハイプレッシャチェンバ6
は低圧部に連通せしめられ、従って、プランジャ5がリ
フト動作を行なっても燃料の圧送が行なわれることはな
い。一方、電磁弁7が閉じられると、ハイプレッシャチ
ェンバ6が低圧部から遮断され、プランジャ5のリフト
動作に従って燃料がハイプレッシャチェンバ6内で圧縮
され、燃料の圧送を行ないうる状態となる。燃料の圧送
中に電磁弁7が開かれると、ハイプレッシャチェンバ6
内の圧力は解放され、燃料の圧送動作が終了する。
電磁弁を用い、上述の如くして燃料の圧送開始及び終了
のタイミングを制御しうるように構成された燃料噴射ポ
ンプ自体は公知であるから、第1図では、その構成の要
部のみを概略的に示してある。
燃料噴射ポンプ3の駆動軸8の回転角度位置を検出する
ことができるようにするため、駆動軸8には、第1パル
ス発生器11と第2パルス発生器26とが設けられてい
る。
第1パルス発生器11は、駆動軸8に固着されたパルサ
9と、パルサ9に接近して配置された電磁ピックアップ
コイル10とから成っている。パルサ9の周縁にはコグ
が10゜間隔で36個設けられており、従って、駆動軸8
が10゜回転する毎に電磁ピックアップコイル10からス
ケールパルサスが出力される。これらのスケールパルス
から成るパルス列信号は回転パルス信号SNとして速度検
出器12に入力される。速度検出器12においては、回
転パルス信号SNの相隣るパルスの間の時間間隔が測定さ
れ、この測定結果からディーゼル機関2のその時々の速
度を示す速度データDNが出力される。速度データDNの内
容は、電磁ピックアップコイル10からパルスが出力さ
れる毎に、すなわち駆動軸8が10゜回転する毎に更新さ
れ、燃料噴射ポンプ3の燃料噴射時タイミングを制御す
るためのタイミング制御ユニット13に入力される。
パルサ9は、ディーゼル機関2の気筒C内のピストン
(図示せず)が上死点に達したタイミングにおいてパル
サ9の外周に設けられたコグのうちの所定のコグが電磁
ピックアップ10の対向するように駆動軸8に固着され
ている。所定のコグが電磁ピックアップコイル10に対
向するタイミングの到来を予め知ることができるように
するため、駆動軸8には、単一のコグ27aを有するパ
ルサ27と、該パルサ27に組合う電磁ピックアップコ
イル28とから成る第2パルサ発生器26が設けられて
いる。パルサ27は、パルサ9に設けられた上述の所定
のコグの1つ前のコグが電磁ピックアップコイル10に
対向した後であって、所定のコグが電磁ピックアップコ
イル10に対向する前のタイミングでコグ27aが電磁
ピックアップコイル28に対向するようにその位置調節
が行なわれている。従って、コグ27aが電磁ピックア
ップコイル10に対向することにより第2パルス発生器
26から出力される参照パルスPrの発生の直後に回転セ
ンサ11から出力される信号が気筒Cの上死点タイミ
ングを示していることになり、回転センサ11から出力
される回転パルス信号SNに含まれる基準パルスの発生を
第2パルス発生器26からの参照パルスPrを参照するす
ることにより識別することができる。
ディーゼル機関2は、気筒C乃至Cを有する4サイ
クル4気筒の機関であり、これらの気筒C乃至C
うちの1つの気筒Cに装置されている燃料噴射弁(図
示せず)の針弁リフトタイミングを検出するため、針弁
リフトセンサ14が設けられている。針弁リフトセンサ
14は、圧送燃料の圧力により針弁がリフトしこれによ
り噴射弁が開くタイミングを示すリフトパルスPLを気筒
における燃料噴射毎に出力する。
駆動パルスDPが出力されてから、駆動パルスDPに応答し
て電磁弁7が作動し燃料が気筒C内に噴射されるまで
の噴射遅れ時間を測定するため、リフトパルスPLと駆動
パルスDPとが入力されている測定回路15が設けられて
いる。測定回路15は、気筒Cへの燃料噴射のために
出力された駆動パルスDPの立上りに応答してリセットさ
れると同時にクロックパルス発生器16からクロックパ
ルスCLの発生個数を計数しはじめ、リフトパルスPLに印
加に応答してその計数動作を停止し、これにより所要の
駆動パルスDPが立上ってからリフトパルスPLが出力され
るまでの時間に相応した個数のクロックパルスを計数す
るカウンタとして構成されている。したがって、測定回
路15からは噴射遅れ時間を示す計数データCDが出力さ
れる。
符号18で示されるブロックは、ディーゼル機関2の回
転速度以外の所定の運転条件を検出しその検出結果を示
す運転条件データDSを出力するセンサユニット18であ
り、センサユニット18からの運転条件データDSは目標
噴射量演算部19に入力されている。
目標噴射量演算部19には、運転条件データDSのほか、
速度データDNも入力されており、これらの入力データに
応答してその時々のディーゼル機関2の運転条件に従う
最適な燃料噴射量が所定の調整特性データに基づいて演
算される。そして、この最適燃料噴射量を燃料噴射ポン
プ3から得るのに必要な電磁弁7の閉弁時間を示す閉弁
時間データTが、目標噴射量演算部19から出力され
る。
閉弁時間データTはパルス発生器20に駆動パルスDP
のパルス巾決定のためのデータとして入力され、後述す
る如くして出力されるタイミングパルスPがパルス発
生器20にトリガパルスとして印加されたときに、その
時に閉弁時間データTにより定められるパルス巾の駆
動パルスDPがパルス発生器20から出力され、電磁弁7
の励磁コイル7aに印加される。
次に、パルス発生器20から駆動パルスDPを出力させる
タイミングを決定するためのタイミング制御ユニット1
3について説明する。
タイミング制御ユニット13は、計数データCDによって
示される噴射遅れ時間をそれに相応する駆動軸8の回転
角度を示すデータに変換するための変換部17を有して
おり、計数データCDと速度データDNとが変換部17に入
力されている。変換部17では、計数データCDにより示
される時間を、速度データDNによって示されるその時々
の機関速度に基づいて駆動軸8の回転角度量に変換し、
その変換結果を示すデータが補正データDCとして出力さ
れる。ここで、遅れ時間は、電磁弁7に駆動パルスDPが
印加されてから電磁弁7が閉じるまでの作動遅れ時間の
ほか、圧送された燃料が実際にその気筒に到達するまで
の燃料の伝播遅れ時間等を含んでいる。
タイミング制御ユニット13は、更に、運転条件データ
DS及び速度データDNに応答しディーゼル機関2のその時
々の運転条件に見合った最適な噴射タイミングを演算す
るための目標タイミング演算部21を有し、目標タイミ
ング演算部21から出力される目標タイミングデータTD
はデータ変換部22に入力されている。データ変換部2
2には、更に、ディーゼル機関2の気筒Cのシリンダ
ピストンの上死点到達タイミングと、参照パルスPrが出
力された直後に出力される回転パルス信号SNの出力タイ
ミングとの差をポンプ駆動軸における角度差として示す
データFDが入力されている。これらのデータFD及びTDに
基づいて、目標噴射進角値に応じた駆動軸8の角度を示
す目標角度データTADがデータ変換部22から出力され
る。
目標角度データTADは燃料の噴射が実際に開始されるべ
き駆動軸8の角度位置を示すデータであり、一方、補正
データDCは駆動パルスDPが出力されてから実際に燃料の
噴射が開示されるまでの時間を駆動軸8の角度として示
したデータである。これらのデータTAD及びDCに基づい
て駆動パルスDPを出力すべきタイミングを示すデータを
得るため、タイミング演算部23が設けられている。タ
イミング演算部23では、データTADにより示される駆
動軸8の角度θとデータDCにより示される駆動軸8の
角度θとの差分θ−θが演算され、θ−θ
示すデータDXがタイミング演算部23から出力される。
データDXは、駆動パルスDPの出力タイミングの目標値を
示すデータとして演算部24に入力される。
演算部24では、データDXにより示される目標角度θ
−θからパルス9のコグの配設角度間隔値である10゜
が差し引かれ、パルサ9のコグの配設角度間隔である10
゜で割り算し、その結果得られた商AとあまりBとの値
に関連して定められるデータDy,Dzを出力する。図示の
実施例では、データDyはその商Aの値を示し、データDz
はあまりBの値を示す構成となっている。
データDyは、回転パルス信号SN及び基準パルスPrに応答
して作動し、駆動軸8が10×Aで示される角度位置に
達したタイミングを検出するためのタイミング検出部4
0に入力されている。タイミング検出部40は、回転パ
ルス信号SNが計数パルスとして入力され、且つ基準パル
スPrがリセットパルスとして入力されている計数部25
を備えている。計数部25は参照パルスPrが出力された
直後に出力される回転パルス信号SNには応答せず、以
後、回転パルス信号Sが出力される毎にその計数内容
が1づつ増加する構成と成っている。この計数結果を示
すデータCRは演算部38に入力され、ここでデータCRの
内容が9で除算され、その余りを内容とするデータDRが
出力される。この結果データDRの内容は、基準パルス
Prが出力された後、0、1、2、・・・、7、8、
0、1、・・・、7、8、0、となり、駆動軸8が1回
転する間に、0から8までを1組とする4組のデータが
得られることになる。この結果、ディーゼル機関2が4
サイクル4気筒であるため、パルサ9が1回転する間に
上死点タイミングが4回生じることになるが、駆動軸8
が1回転する毎に4組のデータが得られることにより、
以下に述べるようにして、駆動軸8の1回転毎に4つの
たタイミングパルスを出力することができ、各気筒毎に
所要のタイミングパルスを与えることができる。演算部
38からのデータCRは判別部29に入力され、ここで、
データDyの内容とその計数結果とが一致したか否かの判
別が行われる。データDRとデータDyとの内容が一致して
いる場合にのみ判別部29の出力線29aのレベルが高
レベルとなる。
アンドゲート30の一方の入力端子は出力線29aに接
続されており、その他方の入力端子は電磁ピックアップ
コイル10に接続されている。従って、出力線29aが
高レベル状態にある期間中に回転パルス信号SNが出力さ
れると、その回転パルス信号SNはアンドゲート30を介
して取り出され、タイミング検出部40の出力パルスPO
として出力される。図示の例では、データDyの内容はA
に定められているので、データDRの内容がAとなったと
きに、出力線29aのレベルが「H」となり、従って、
参照パルスPrが発生してからA+2番目のスケールパル
スがアンドゲート30から出力パルスPOとして出力され
ることになる。このことは、後で第2図を参照して詳細
に説明する。
出力パルスPOは、データDZがパルス巾決定のための情報
として入力されているパルス発生器31にトリガ信号と
して印加されるようになっており、パルス発生器31に
出力パルスPOが印加されると、データDZに従うパルス巾
を有するトリガパルスPtがパルス発生器31から出力さ
れる。既に説明したように、この場合データDZは駆動軸
8の回転角度B(<10゜)を示しており、タイミングパ
ルスPtのパルス巾はその時の駆動軸8の回転角度Bに相
応した時間巾となるように定められる。タイミングPt
立上りタイミングは10×A+10度であるから、タイ
ミングパルスPtの後端縁のタイミングは10×A+10
+B、すなわちθ−θの角度タイミングとなってい
る。
パルス発生器20は、タイミングパルスPtの後端縁のタ
イミングでトリガされ、パルス巾の閉弁時間データT
により定められる駆動パルスDPが、θ−θのタイミ
ングで出力される。
次に、第2図に示される波形図を参照しながら第1図に
示す燃料噴射装置1の動作について説明する。
第2図(a)は基準パルスPrの波形を示し、第2図(b)は回
転パルス信号SNの波形を示している。参照パルスPrは、
駆動軸8が360度回転する毎に1つ出力され、一方、
回転パルス信号SNは駆動軸8が10゜回転する毎に出力さ
れるパルスから成るパルス列信号となっている。既に説
明したように、本装置1では、データ変換部22からは
目標噴射タイミングが駆動軸8の回転角度位置として示
される目標角度データTADが出力され、変換部17から
は噴射遅れの大きさが駆動軸8の回転角度量として示さ
れる補正データDCが出力される。両データTAD,DCはタイ
ミング演算部23に入力され、データTADにより示され
る回転角度位置θとデータDCにより示される回転角度
量θとの差分θ−θの演算が行なわれる。以下の
説明をより具体的に行なうため、θ=70°,θ
22°であるとする。従って、タイミング演算部23か
ら出力されるデータDXの内容は48゜となる。演算部24
は、48゜−10゜(=38゜)の10の桁の数字3を内容と
するデータDyと、38゜の10の桁の数字8を内容とす
るデータDZとを出力する。
計数部25は、参照パルスPrが出力された直後に出力さ
れる回転パルス信号SNの出力タイミングの時刻t=t
においてリセットされ、以後回転パルス信号SNの各パル
スが出力される毎にその計数値が1づつ増加することに
なる。従って、時刻t=tにおいてその4つ目のパル
スが計数部25に入力されると、データCRの値は3とな
るため、データDRの内容も3となり、判別部29がこれ
に応答し、その出力線29aのレベルが「L」から
「H」に変化する。出力線29aのレベルが「L」から
「H」に変化するタイミングは、回路の応答遅れのため
に、tよりわずかに遅れた時刻t=tである。そし
て、時刻t=tにおいて5つ目のパルスが出力される
とデータDRの内容が4となり、従って判別部29の出力
線29aのレベルは「H」レベルから「L」レベルに変
化する。この場合にも、回路の応答遅れのために、出力
線29aのレベルが「H」から「L」に変化する時刻
は、tよりわずかに遅れた時刻t=tである。
従って、tにおいて5つ目のパルスが出力された時
に、即ち、1番目のスケールパルスが出力されたときか
ら駆動軸8が40度回転した時に、アンドゲート30は
開かれており(第2図(b),(c)参照)、tにおいて出
力されたパルスによりパルス発生器31がトリガされ
る。パルス発生器31には8を内容とするデータDZが与
えられており、このパルス発生器31は、上記パルスに
よりトリガされたことにより立上り、データDZにより示
される駆動軸8の回転角度8゜分に相応するパルス巾を有
するタイミングパルスPtを出力する(第2図(d))。既
に述べたように、タイミング制御ユニット13には、駆
動軸8が10°回転する毎に更新される速度データD
が入力されているので、この回転角度8°分に相応する
パルス巾はこの速度Dを用いることにより容易にうる
ことができることは明らかである。以上の構成により、
タイミングパルスPtの後端縁のタイミングは、参照パル
スPrの発生直後に生じた回転パルス信号SNの出力タイミ
ングから駆動軸8が48゜回転したタイミングを示してい
る。
タイミングパルスPtはパルス発生器20にトリガパルス
信号として入力され、t=tにおいてそのレベルが
「H」から「L」に変化したことに応答してパルス発生
器20から駆動パルスDPが出力される(第2図(e))。
駆動パルスDPのパルス巾はデータTにより定められ
る。
第2図(e)に示す駆動パルスDPが電磁弁7の励磁コイル
7に印加されると、その弁体7bは第2図(f)に示され
るようにその応答遅れのために、時刻tより遅れて移
動しはじめ、t=tにおいて完全閉位置に達する。t
10において駆動パルスDPのレベルが「H」から「L」に
変化すると、これより少し遅れて弁体7bが動きはじ
め、t11において弁体7bが完全開位置に戻る。
従って、このときハイプレッシャチェンバー6内に生じ
る燃料圧力は第2図(g)に示されるように変化する。こ
の燃料圧力は噴射管を介して噴射弁に所要の遅れ時間ty
をもって伝播され、これにより噴射弁が開き、燃料の噴
射が行なわれる。第2図(i)に示される波形は、第2図
(h)に示される燃料圧力により針弁がリフトし、この結
果針弁リフトセンサ14から出力されるリフトパルスPL
の波形である。リフトパルスPLの波形から、t9において
針弁がリフトし、t12において針弁が対応する弁座に着
座したことが判る。
第2図(e),(i)から、時刻tから時刻tまでの時間
がこの場合の噴射遅延時間であることが判る。噴射
遅延時間tは、測定回路15において駆動軸8が1回
転する毎に測定され、この測定結果に基づいて得られた
補正データDCが次の噴射タイミング制御のためのデータ
として使用される。
上述の構成によると、目標噴射タイミングを示すデータ
TAD及び噴射遅れを示すデータDCは、駆動軸8の角度に
換算したデータとして与えられ、駆動軸8の回転角度位
置を示す回転パルス信号SNに基づいて噴射タイミングの
制御が行なわれる。このため、ディーゼル機関2の速度
が急変しても噴射タイミングの制御精度には直接的に影
響がなく、燃料噴射タイミングを検出するセンサを着目
した1つの気筒にのみ装着するだけで、高精度の噴射タ
イミング制御を安定に行なうことができる。この結果、
第1パルス発生器11からのスケールパルスの発生密度
を大巾に増大させることなしに、極めて精度のよいタイ
ミング制御が可能となる。
(効果) 本発明によれば、目標データに基づき、目標回転角度位
置を第1設定データと第2設定データとに別けて示し、
実角度位置データと第1設定データとに基づいて回転部
材がN×A−N度の回転角度位置に達したタイミングを
スケールパルスの精度で示す出力パルスを得るととも
に、第2設定データと速度データとに基づいて、回転部
材が出力パルスで示されるタイミングからB度回転する
のに要する時間を加えたタイミングを示す目標タイミン
グ信号を第2手段から得る構成であるから、スケールパ
ルスのみによって目標タイミング信号を得る場合に比
べ、スケールパルスの発生密度をそれ程大きくしなくて
も精度を損ねることなしに目標タイミング信号を得るこ
とができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による燃料噴射進角制御装置の一実施例
を含む燃料噴射装置の構成を示すブロック図、第2図
(a)乃至第2図(i)は第1図に示す装置の動作を説明する
ための波形図である。 1…燃料噴射装置、2…ディーゼル機関、3…燃料噴射
ポンプ、8…駆動軸、11…第1パルス発生器、13…
タイミング制御ユニット、24…演算部、26…第2パ
ルス発生器、31…パルス発生器、40…タイミング検
出部、DX,Dy,DZ…データ、Pr…基準パルス、SN…回転パ
ルス信号、PO…出力パルス、Pt…タイミングパルス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01P 3/44 9108−2F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転装置の所要の回転部材(8)が所与の
    基準回転角度位置からの進み角度で示される目標回転角
    度位置に達したタイミングを示す目標タイミング信号を
    出力するための回転装置用タイミング信号発生装置にお
    いて、 前記目標回転角度位置を前記基準回転角度位置からの角
    度として示す目標データ(D)を出力する手段(2
    3)と、 前記回転部材(8)がN度回転する毎にスケールパルス
    (S)を出力する手段(11)と、 前記回転部材(8)が前記基準回転角度位置に達する毎
    に参照パルス(Pr)を出力する手段(26)と、 前記スケールパルス(S)と前記参照パルス(Pr)
    とに応答し前記回転部材(8)の前記基準回転角度位置
    からの実回転角度位置を前記スケールパルス(S)の
    精度で示す実角度位置データ(DR)を出力するための
    手段(25、38)と、 前記目標データ(D)に応答し前記目標回転角度位置
    を被除数としNを除数とした演算を行ないその結果得ら
    れた商A及びあまりBを夫々示す第1及び第2設定デー
    タ(Dy、Dz)を出力する手段(24)と、 前記実角度位置データ(DR)、スケールパルス
    (S)及び第1設定データ(Dy)に応答し前記回転
    部材がN×A−N度の回転角度位置に達したタイミング
    を示す出力パルス(Po)を出力する第1手段(29、
    30)と、 前記スケールパルス(S)に応答し前記回転部材
    (8)の回転速度を示す速度データ(D)を得るため
    の速度検出手段(12)と、 前記出力パルス(Po)、前記第2設定データ(D
    及び前記速度データ(D)に応答し前記出力パルス
    (Po)が出力されてから前記回転部材(8)がB度回
    転するのに要する時間経過後のタイミングを示す目標タ
    イミング信号(Pt)を出力する第2手段(31)と を備えたことを特徴とする回転装置用タイミング信号発
    生装置。
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