JPH065735B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH065735B2
JPH065735B2 JP7219289A JP7219289A JPH065735B2 JP H065735 B2 JPH065735 B2 JP H065735B2 JP 7219289 A JP7219289 A JP 7219289A JP 7219289 A JP7219289 A JP 7219289A JP H065735 B2 JPH065735 B2 JP H065735B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は整流障壁(pn接合又はシヨツトキ障壁)が高
耐圧化された半導体装置に関する。
〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕
pn接合(pin接合も含む)又はシヨツトキバリア
(シヨツトキ障壁)の高耐圧化を図るための代表的な構
造としてフイールドプレート(以下、単にFPと言う)
構造とフイールドリミッテイングリング(以下、単にF
LRと言う)構造がある。しかし、前者のFP構造によ
る高耐圧化はあまり多くを期待できない。また、後者の
FLR構造は、バラツキが大きく設計通りの耐圧を得る
ことが困難であるという欠点、及び製造工程が複雑であ
るという欠点を有する。
特開昭54−118781号公報に、第6図に示すよう
な高耐圧化構造の半導体装置が開示されている。この半
導体装置はn型領域1に隣接してp+型領域3を有する。
p+型領域3の上にはオーミツク電極4が形成され、n型
領域1の下部にはオーミツク電極5が形成されている。
バリア電極8は、pn接合7の周縁部7aから所定距離
を隔てて形成され、n型領域1との間にシヨツトキバリ
アを形成し、電気的にはフローテイング(オーミツク電
極4、5とは非接続)の状態にある。オーミツク電極4
とバリア電極8は同一金属を同一工程で形成したもので
よい。このダイオードに逆電圧を印加すると、pn接合
7から主としてn型領域1へ伸びる空乏層はブレークダ
ウンを起こす前にバリア電極8に到達し、バリア電極8
によるシヨツトキバリアを新たな起点として伸び、第6
図に模式的に示す空乏層2が形成され、pn接合7のコ
ーナ部及び周縁部での電界集中が緩和される。この結
果、バリア電極8がない場合より耐圧が向上する。この
構造はp+型環状領域を用いるFLR構造の変形と言える
ものであるが、p+型環状領域をオーミツク電極4と同時
に形成するバリア電極8に置き換えることにより、製造
工程の簡略化が達成されている。しかしながら、バリア
電極8によるシヨツトキバリアの耐圧はpn接合に比べ
て低いのが一般的であるから、p+型環状領域を用いるF
LR構造に比べて耐圧的には不利である。しかも、n型
領域1の表面状態によつて空乏層が広がり易かつたり広
がり難かつたりするため、設計耐圧に対する耐圧のバラ
ツキが大きくなり易い、あるいは耐圧バラツキを小さく
するために高度な製造技術を必要とするという欠点は解
消されていない。
そこで、本発明の目的は、製造が容易で、高耐圧化効果
が大きく、かつ高耐圧化を確実に達成することができる
構造を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するための請求項1の発明は、半導体領
域と、電極を備えて前記半導体領域との間に整流障壁を
形成するための整流障壁形成手段と、前記電極を包囲す
るように前記半導体領域上に配置され、かつ前記電極に
電気的に接続され、かつ前記電極のシート抵抗より大き
いシート抵抗を有し、かつ前記半導体領域との間にシヨ
ツトキバリアを生じさせるように形成されている薄層
と、前記薄層を隣接包囲するように前記半導体領域上に
配置され、かつ前記半導体領域上に形成されたチタン薄
層を酸化したものから成り、前記薄層よりも大きいシー
ト抵抗を有しているチタン酸化物薄層とを備えているこ
とを特徴とする半導体装置に係わるものである。
請求項2の発明は、更に、前記薄層の上面に形成され、
かつその外端が前記チタン酸化物薄層上に延在している
絶縁層を有するものである。
請求項3の発明は、半導体領域と、電極を備えて前記半
導体領域との間に整流障壁を形成する整流障壁形成手段
と、前記電極を包囲するように前記半導体領域上に配置
され、かつ前記電極に電気的に接続され、かつ前記電極
よりも大きいシート抵抗を有し、かつ前記半導体領域と
の間にシヨツトキバリアを生じさせるように形成されて
いる薄層と、前記薄層の上面に形成された絶縁層と、前
記電極を包囲するように形成され、かつ前記電極に電気
的に接続され、かつ前記絶縁層を介して前記薄層と対向
しており、かつ前記薄層よりも小さいシート抵抗を有す
る導電性又は抵抗性の層とを備えていることを特徴とす
る半導体装置に係わるものである。
請求項1、2、3における前記整流障壁形成手段の1つ
は、前記半導体領域との間にpn接合を形成するように
前記半導体領域と反対の導電型を有し、かつ前記半導体
領域よりも低い抵抗率を有している反対導電型半導体領
域と、前記反対導電型半導体領域上に形成されたオーミ
ツク電極とから成るものである。この場合、薄層は前記
反対導電型半導体領域上に延在する部分を有するもので
もよい。前記整流障壁形成手段の他の1つは、前記半導
体領域との間にシヨツトキバリアを形成するバリア電極
である。
〔作 用〕
請求項1の発明においては、整流障壁に逆電圧が印加さ
れたとき、整流障壁から拡がる空乏層のみならず、薄層
により形成されたシヨツトキバリアから拡がる空乏層も
発生し、これらの空乏層は連続する。薄層は、半導体領
域に対して絶縁層を介さない形の抵抗性シヨツトキバリ
ア型フイールドプレートとして作用し、整流障壁の周辺
部における電界の集中を大幅に緩和する。チタン酸化物
薄層は、その下部の半導体領域の表面を安定化させて薄
層の周縁部において薄層に基づくシヨツトキバリアの耐
圧を向上させ、もつて逆電流を低減させる。
請求項2の発明における薄層とチタン酸化物薄層及び請
求項3の発明における薄層も請求項1の発明のものと実
質的に同一の作用を有する。
請求項2の発明においては、チタン酸化物薄層が絶縁層
及び半導体領域と良好に接着し、絶縁層の剥離が防止さ
れる。
請求項3の発明においては、層が半導体領域に対して絶
縁層を介した形の第2のフイールドプレートとして作用
する。高速転流時(順方向バイアスから逆方向バイアス
に高速に切換えた時)においては、この第2のフイール
ドプレートが上記の電界集中を有効に緩和するように働
き、高速転流時の耐圧低下を防止する。
〔第1の実施例〕 第1図〜第4図を参照して本発明の第1の実施例に係わ
るpn接合型高速整流ダイオードとその製造方法を説明
する。
第1図に示すダイオードを製作する際には、まず、第2
図(A)に示すように、GaAs(砒化ガリウム)から成るn+
型領域22の上にGaAsのエピタキシヤル成長により高抵
抗のn型領域(第1の半導体領域)23を形成した半導
体基板21を用意し、これにZn(亜鉛)を選択拡散し
てp+型領域(第2の半導体領域)24及びpn接合25
を形成する。n型領域23の不純物濃度は1.8×10
15cm-3、厚さは15μmである。
次に、第2図(B)に示すように半導体基板21の上面全
域にTi(チタン)薄層26とAl(アルミニウム)層
27を連続して真空蒸着する。Ti薄層26は、厚さ約
50Å(0.005μm)と極薄の膜である。Al層2
7の厚さは約5000Åである。また、半導体基板21
の裏面全域にAu(金)とGe(ゲルマニウム)の合金
とAuを連続して真空蒸着してオーミツク接触の電極2
8を形成する。
次に、Al層27の素子周辺側をエツチング除去してA
l層27aを第2図(C)に示すように残存させた上で、
空気中で、300℃、30分間の熱処理を施す。この結
果、素子周辺領域に露出していたTi薄層26の一部は
酸化されて第2図(C)に示すように環状の第1のチタン
酸化物薄層29となる。第1のチタン酸化物薄層29の
厚さはTi薄層26の1.5倍程度なつているものと思
われるが、測定が難しいため正確にはわからない。チタ
ン酸化物薄層29は約50000MΩ/□のシート抵抗
を有し、絶縁物に近い薄層である。Al層27aの下部
は酸化されないので、Ti薄層26aが残存する。
次に、Al層27aの周辺をエツチング除去して、第2
図(D)に示すようにp+型領域24の上部にAl層27b
を残存させた上で、空気中で、260℃、15分間の熱
処理を施す。この結果、第2図(D)に示すようにAl層
27bにマスクされていないTi薄層26aの一部は酸
化されて第2のチタン酸化物薄層30となる。第2のチ
タン酸化物薄層30の厚みは、第1のチタン酸化物薄層
29とほぼ同一である。第2のチタン酸化物薄層30は
第1のチタン酸化物薄層29よりも小さいシート抵抗約
100MΩ/□を有する半絶縁性の高抵抗層である。第
2のチタン酸化物薄層30は、pn接合25の周縁部2
5aを横切つており、第3図に示すように平面的にはp
n接合25の周縁部25aに沿つて環状に形成されてい
る。なお、Al層27bの下部にはTi薄層26bが残
存する。
次に、Al層27bをエツチング除去した後、半導体基
板21の上面全域にプラズマCVD又は光CVDにより
シリコン酸化膜を形成する。次に、素子の周縁近傍のシ
リコン酸化膜をエツチングで除去し、更に素子の中央領
域においてシリコン酸化膜とその下のTi薄層26bを
エツチングで除去する。こうして、開口31を有するシ
リコン酸化膜32が得られ、開口31に隣接してTi薄
層26cが環状に残存する。なお、Ti薄層26cを残
存させないようにエツチングする設計としてもよい。
次に、半導体基板21の上面全域にAuとZnの合金及
びAuを連続して真空蒸着し、その後この蒸着層の素子
周辺側をエツチングで除去して、第1図に示すようにp+
型領域24へのオーミツク電極33を形成する。なお、
第3図で鎖線で示されている電極33は点線で示されて
いるpn接合周縁部25aよりも少し外側に対応するよ
うに延在して補助的なフイールドプレートを形成してい
る。
こうして製作されたpn接合ダイオードは、GaAsデバイ
スの特長である高速性の良さを発揮する。また、この構
造にすれば、高耐圧のダイオードを高い歩留りで得るこ
とができる。すなわち、高耐圧化構造を採用しない場合
にブレークダウン電圧が約100Vであつたものが、本
実施例では約230Vのブレークダウン電圧が得られ
た。これは、FP構造を大きく上回り、FLR構造をも
上回る高耐圧化が達成されていると言える。FP構造や
FLR構造で顕著に見られる表面状態の差異による耐圧
バラツキも少ない。FP構造で見られる耐圧特性の熱的
不安定性も解消されている。設計及び製造方法について
も、特に困難な点はない。
なお、高耐圧化が達成されるのは、第2のチタン酸化物
薄層30のうちp+型領域24の外側に延在している部分
が、抵抗性シヨツトキバリアFPとして作用しているこ
とによる。すなわち、第2のチタン酸化物薄層30はn
型領域23との間にシヨツトキバリアを形成している。
また、第2のチタン酸化物薄層30は、導体によるFP
より電界集中緩和作用の大きい高抵抗FPとなつてい
る。すなわち、第2のチタン酸化物薄層30の横方向に
生じる電位こう配によつて、第2のチタン酸化物薄層3
0の外周側に行くにつれてシヨツトキバリアに印加され
る逆電圧は小さくなり、第1図に模式的に示すように、
広がり幅が先細になつた空乏層34が形成される。ただ
し、空乏層34の正確な拡がり状況は不明で、空乏層3
4は第1のチタン酸化物薄層29の外周側へもつと延在
しているのかも知れない。更に、第2のチタン酸化物薄
層30は、半導体領域との間に絶縁層を介さないタイプ
のFPであるから、絶縁層に起因する特性の不安定性を
起こさないし、半導体領域に対して効率的に電界緩和効
果を与える。
第1のチタン酸化物薄層29は、空乏層34の形状でも
述べたように、抵抗性シヨツトキバリアFPとしての作
用を有しているか否かは明確ではない。しかし第1のチ
タン酸化物薄層29は、少なくとも、n型領域23の表
面状態を空乏層がやや広がりやすい状態に固定する表面
安定化作用を強く発揮しているようである。すなわち、
第1のチタン酸化物薄層29を除去した構造とすると、
第4図の逆電圧−逆電流特性における曲線Aの領域Iに
示すように、pn接合25がブレークダウンを起こす前
に第2のチタン酸化物薄層30の外周端の微少領域にお
いてブレークダウンが発生する。第1のチタン酸化物薄
層29を設けることによつて、第1のチタン酸化物薄層
29の外周端のシヨツトキバリアの耐圧が安定かつ高く
なり、第4図の曲線Bの領域IIに示すように上記微少領
域のブレークダウンが高圧側に移動し、チタン酸化物薄
層29、30の酸化時間を長目に調整することにより第
4図の曲線Cに示すように上記微少領域のブレークダウ
ンが現われないままにpn接合25のブレークダウンが
起るものを安定に再現できる。このように、第1のチタ
ン酸化物薄層29は主として、逆電流を低減させるよう
に作用している。なお、第4図の曲線A及び曲線Bの場
合であつても、微少領域のブレークダウンに伴う逆電流
の増大は第2のチタン酸化物薄層30の抵抗値と第1の
チタン酸化物薄層29の横方向電位差によつて制限され
る値以下に収まるので、素子耐圧低下の原因にはならな
い。
また、第1のチタン酸化物薄層29は、シリコン酸化膜
32の外周部が半導体基板21から剥離するのを防止す
る。すなわち、シリコン酸化膜32の外周部がn型領域
23の上に直接被着されていると、GaAs表面の接着性が
悪いことから上記の剥離が生じ易い。この点、n型領域
23の上に形成されたTi薄層26を酸化して形成した
チタン酸化物薄層29は、接着性の良い金属であるTi
の性質が生かされて、n型領域23への接着性も良好で
あるし、シリコン酸化膜32への接着性も良好である。
したがつて、上記剥離が防止されることにより、シリコ
ン酸化膜32の保護膜としての機能が維持され、信頼性
の良好なダイオードが得られる。
〔第2の実施例〕 第2の実施例に係わる高速整流用シヨツトキバリアダイ
オードとその製造方法を第5図(A)〜(E)に基づいて説明
する。
第5図(E)に示すシヨツトキバリアダイオードを製作す
る際には、まず、第5図(A)に示すようにGaAsから成るn
+型領域42の上に、GaAsのエピタキシヤル成長法によ
り高抵抗のn型領域43を形成した半導体基板41を用
意する。n型領域43の不純物濃度は1.8×1015cm
-3、厚さは15μmである。
次に、第5図(B)に示すように、半導体基板41の上面
全域にTi薄層44とAl層45を連続して真空蒸着す
る。Ti薄層44は、厚さ約50Å(0.005μm)
と極薄の膜である。Al層45の厚さは約2μmであ
る。また、半導体基板41の下面全域にAuとGeの合
金とAuとを連続して真空蒸着してオーミツク接触の電
極46を形成する。
次に、第5図(C)に示すように、Al層45の素子周辺
側をエツチング除去してAl層45aを残存させた上
で、空気中で、300℃、20分間の熱処理を施す。こ
の結果、素子周辺側に露出していたTi薄層44の一部
は酸化されて第1のチタン酸化物薄層47となる。第1
のチタン酸化物薄層47は素子周辺に沿つて環状に形成
されている。チタン酸化物薄層47の厚さはTi薄層4
4の1.5倍程度になつているものと思われるが、測定
が難しいため正確にはわからない。第1のチタン酸化物
薄層47は約50000MΩ/□のシート抵抗を有し、
絶縁物に近い薄層である。Al層45aの下部は酸化さ
れないので、Ti薄層44aが残存する。
次に、第5図(D)に示すように、Al層45aの周辺を
エツチング除去してAl層45bを残存させた上で、空
気中で275℃、15分間の熱処理を施す。この結果、
Al層45bにマスクされていないTi薄層44aの一
部は酸化されて第2のチタン酸化物薄層48となる。第
2のチタン酸化物薄層48は、Al層45bの下部に残
存するTi薄層44bと第1のチタン酸化物薄層47の
間にあつて平面的には環状に形成されている。第2のチ
タン酸化物薄層48の厚さは、第1のチタン酸化物薄層
47とほぼ同一である。第2のチタン酸化物薄層48は
第1のチタン酸化物薄層47よりも小さい約100MΩ
/□のシート抵抗を有する半絶縁性の高抵抗層である。
次に、第5図(E)に示すように、半導体基板41の上面
全域にプラズマCVD又は光CVDによりシリコン酸化
膜を形成し、素子中央部と素子周辺部のシリコン酸化膜
をエツチング除去してシリコン酸化膜49を形成する。
さらに、TiとAuを連続して真空蒸着し、この蒸着層
の素子周辺側をエツチング除去して外部接続用の電極5
0を形成する。なお、Al層とTi層はともにn型領域
43に対してシヨツトキバリアを形成する金属層である
が、Ti薄層44bが極薄であるだけにTi薄層44b
がシヨツトキバリアの形成にどのように関与しているか
は明らかではない。しかし、このことは本願にとつて重
要なことではないので、Ti薄層44bとAl層45b
を合わせてバリア電極51と呼ぶ。
こうして作成されたシヨツトキバリアダイオードは、Ga
Asデバイスとシヨツトキバリアダイオードの特長である
高速応答性の良さが発揮されるとともに、高い歩留りで
高耐圧が得られた。すなわち、高耐圧化構造を採用しな
い場合にブレークダウン電圧が約60Vであつたもの
が、本実施例では約200Vのブレークダウン電圧が得
られた。耐圧バラツキの少ないこと、熱的不安定性のな
いこと、シリコン酸化膜の剥離が生じ難いこと、設計及
び製造が比較的簡単であることは、第1の実施例と同様
である。なお、第1及び第2のチタン酸化物薄層47、
48は、第4図の傾向も含めて、第1の実施例の第1及
び第2のチタン酸化物薄層29、30と同様な作用効果
を有する。
また、本実施例のシヨツトキバリアダイオードでは、第
2のチタン酸化物薄層48(第1のフイールドプレー
ト)の上方に延在する電極50が、補助的なフイールド
プレート(第2のフイールドプレート)として作用し、
高速転流時における耐圧(以下、単に高速耐圧と言う)
を向上できる。即ち、高速転流時において、第2のチタ
ン酸化物薄層48はその下部のn型領域43と相俟つ
て、抵抗と容量から構成される分布定数回路(RCラダ
ー回路網)を形成する。このため、高速転流時において
は、第2のチタン酸化物薄層48の電位分布が、上記の
分布定数回路の時定数をもつて形成される。即ち、第2
のチタン酸化物薄層48の電位分布が定常時の電位分布
になるまでに上記時定数に対応した時間的遅れを生じ
る。したがつて、高速転流時においては、第2のチタン
酸化物薄層48に基づく空乏層が電界集中を良好に緩和
する空乏層(印加された逆電圧に対応した空乏層)とな
るまでに時間がかかり、アバランシエ降伏が起こり易い
状態にある。結果として、第2のフイールドプレートが
ない場合の高速耐圧は定常時の耐圧、即ち直流電圧印加
時の耐圧(以下、直流耐圧と言う)よりも低下する。本
実施例のシヨツトキバリアダイオードによれば、第2の
フイールドプレートとその下方のシリコン酸化膜49、
第2のチタン酸化物薄層48及びn型領域43とが相俟
つて形成する分布定数回路の時定数が無視できる程度に
小さいから、高速転流時には、第2のフイールドプレー
トに基づく空乏層が応答性良く形成される。高速転流時
における第2のフイールドプレートに基づく空乏層は、
定常時における第2のチタン酸化物薄層に基づく空乏層
ほどには電界集中を良好に緩和する空乏層とならない。
しかしながら、高速転流時では、アバランシエ降伏を生
じる電界の強度が定常状態におけるそれに比べて大きい
から、第2のフイールドプレートに基づく空乏層のみで
電界集中を良好に緩和することができる。結果として、
高速転流時のアバランシエ降伏は防止される。高速転流
時から定常状態に近づくにつれて、第2のチタン酸化物
薄層48に所定の電位分布が形成され、第2のチタン酸
化物薄層48に基づく空乏層が形成されてこの空乏層に
よつて電界集中が良好に緩和される。直流耐圧は第2の
フイールドプレートの有無では耐圧レベルに差異が認め
られない。したがつて、定常時では、第2のチタン酸化
物薄層48によるフイールドプレート効果が強力であ
り、第2のフイールドプレートの作用は第2のチタン酸
化物薄層48にシールドされることもあつて無視できる
程度に弱いものであると考えられる。
このように、本実施例のシヨツトキバリアダイオードに
よれば、高速耐圧の低下が防止される。なお、転流時間
が25ナノ秒においても、高速耐圧が直流耐圧とほぼ同
じになることが確かめられており、GaAsシヨツトキバリ
アダイオードの特長である高周波(高速)動作が大電
流、高耐圧で余裕をもつて可能となる。
〔第3の実施例〕 第3の実施例に係わる高速転流用シヨツトキバリアダイ
オード及びその製造方法を第7図(A)〜(F)に基づいて説
明する。
第7図(F)に示す本実施例のシヨツトキバリアダイオー
ドを製作する際には、まず、第7図(A)に示すようにGaA
sから成るn+型領域62の上に、GaAsのエピタキシヤル
成長法により高抵抗のn型領域63を形成した半導体基
板61を用意する。n型領域63の不純物濃度は1.8
×1015cm-3、厚さは15μmである。
次に、第7図(B)に示すように、半導体基板61の上面
全域にTi薄層64とAl層65を連続して真空蒸着す
る。Ti薄層64は、厚さ約50Å(0.005μm)
との極薄の膜である。Al層65の厚さは約2μmであ
る。また、半導体基板61の下面全域にAuとGeの合
金Auとを連続して真空蒸着してオーミツク接触の電極
66を形成する。
次に、第7図(C)に示すように、Al層65の素子周辺
側をエツチング除去してAl層65aを残存させた上
で、空気中で、300℃、20分間の熱処理を施す。こ
の結果、素子周辺側に露出していたTi薄層64の一部
は酸化されて第1のチタン酸化物薄層67となる。第1
のチタン酸化物薄層67は素子周辺に沿つて環状に形成
されている。第1のチタン酸化物薄層67の厚さはTi
薄層64の1.5倍程度となつているものと思われる
が、測定が難しいため正確にはわからない。第1のチタ
ン酸化物薄層67は約50000MΩ/□のシート抵抗
を有し、絶縁物に近い薄層である。Al層65aの下方
には、酸化されていないTi薄層64aが残存する。
次に、第7図(D)に示すように、Al層65aの周辺を
エツチング除去してAl層65bを残存させた上で、空
気中で260℃、15分間の熱処理を施す。この結果、
Al層65bにマスクされていないTi薄層64aの一
部は酸化されて第2のチタン酸化物薄層68となる。第
2のチタン酸化物薄層68は、Al層65bの下部に残
存するTi薄層64cと第1のチタン酸化物薄層67と
の間にあつて、平面的には環状に形成されている。第2
のチタン酸化物薄層68の厚さは、第1のチタン酸化物
薄層67の厚さとほぼ同一である。第2のチタン酸化物
薄層68は、第1のチタン酸化物薄層67よりも小さい
100MΩ/□のシート抵抗を有する半絶縁性の高抵抗
層であり、n型領域63との界面にシヨツトキバリアを
形成する。
次に、第7図(E)に示すように、半導体基板61の上面
全域にプラズマCVD又は光CVDによりシリコン酸化
膜を形成し、素子中央部と素子周辺部のシリコン酸化膜
をエツチング除去してシリコン酸化膜69を形成する。
シリコン酸化膜69の厚みは約6000Åである。さら
に、半導体基板61の上面全体にTi層70とAl層7
1を連続して真空蒸着し、この蒸着層の素子周辺側を第
7図(E)に示すようにエツチング除去する。Ti層70の
厚さは約200Åであり、Al層71の厚さは約1μmで
ある。この半導体基板61に、空気中で、300℃、1
00分間の熱処理を施して、Al層71にマスクされてい
ない部分のTi層70を酸化して、第7図(F)に示すよ
うにチタン酸化物薄層72とする。Al層71の下部に
残存するTi薄層70aは酸化されない。チタン酸化物
層72は、Ti薄層64c及びAl層65bから成るバ
リア電極73に電気的に接続されており、平面的にバリ
ア電極73の外周側に所定の幅を有して環状に形成され
ている。したがつて、チタン酸化物層72は第2のチタ
ン酸化物薄層68の上方に延在し、第2のチタン酸化物
層72とシリコン酸化膜69を介して対向する。チタン
酸化物層72は第2のチタン酸化物薄層68よりも小さ
い約100KΩ/□のシート抵抗を有する抵抗層であ
る。Ti層70aとAl層71は外部接続用の電極74
を形成する。なお、Ti層70を酸化するための熱処理
工程において、第1のチタン酸化物薄層67のうちシリ
コン酸化膜69に被覆されていない外周部も酸化され
る。したがつて、この外周部のシート抵抗は50000
MΩ/□より更に大きくなつている。
こうして作成されたシヨツトキバリアダイオードは、Ga
Asデバイスとシヨツトキバリアダイオードの特徴である
高速応答性の良さが発揮されるとともに、高耐圧が高い
歩留りで得られた。耐圧のバラツキが少ないこと、熱的
不安定性のないこと、シリコン酸化膜の剥離が生じ難い
こと、設計及び製造が比較的簡単であることは、第1及
び第2の実施例と同様である。また、本実施例では、第
2のフイールドプレートがチタン酸化物薄層72から成
る抵抗性のフイールドプレートとなつている。したがつ
て、第2の実施例よりも高速耐圧の低下が一層確実に防
止できるとともに漏れ電流レベルが低減化されている。
即ち、第5図(E)に示すシヨツトキバリアダイオードで
は、高速転流時において、第2のフイールドプレートの
外周端の下方部分で電界強度の強い部分が生じる。した
がつて、この部分でブレークダウンが起こり易く、この
局部的なブレークダウンに基づいて漏れ電流が増大す
る。この漏れ電流は高速耐圧を実質的に低下させるまで
増加することもある。本実施例のシヨツトキバリアダイ
オードでは、高速転流時において、チタン酸化物層7
2、シリコン酸化膜69、第2のチタン酸化物薄層6
8、n型領域63から構成される分布定数回路が形成さ
れ、これに基づいてチタン酸化物層72に微少な変位電
流が流れる。これによつて、チタン酸化物層72には外
周側で電位が高く、内周側に向うにつれて電位が低くな
る電位分布が得られ、チタン酸化物層72の外周端の下
方部分での電界集中が緩和される。また、上記のチタン
酸化物層72に流れる微少な変位電流は、ブレークダウ
ンに基づいて流れる漏れ電流に比べて十分に小さく、実
用上問題とならないレベルである。なお、第2のフイー
ルドプレートを抵抗層としたことで、高速転流時におけ
る空乏層の応答性において第2の実施例に比べて不利と
思われる。しかしながら、上記分布定数回路の時定数
は、第2のチタン酸化物薄層68とn型領域62とで形
成される分布定数回路の時定数及びシヨツトキバリアダ
イオードのリカバリー時間(逆回復時間)に比べて十分
に小さく、上記空乏層の応答性が実用上問題となること
はない。結果として、高速耐圧が直流耐圧とほぼ同程度
に得られ、かつ漏れ電流レベルが低減化したシヨツトキ
バリアダイオードを実現できる。また、本実施例では、
比較的肉厚なAl層71の外周端を平面的にバリア電極
73の外周端よりも内側に形成し、電界集中点となるバ
リア電極73の外周端下部への応力集中を緩和してお
り、この点においても耐圧の面で有利となつている。
本発明は上述の実施例に限定されるものでなく、例えば
次の変形が可能なものである。
(1) チタン酸化物薄層30、48、68のシート抵抗
は、10kΩ/□〜5000MΩ/□、望ましくは10
MΩ/□〜1000MΩ/□に選ぶのがよい。チタン酸
化物薄層30、48、68の厚さは、実用的には20〜
300Åが適当である。チタン酸化物薄層30、48、
68の長さ(n型領域23上に延在する長さ)は、30
〜500μmに選ぶのがよい。
(2) 半導体表面との良好な接触を得るためには、半導
体表面に被覆したTiを酸化してチタン酸化物薄層3
0、48、68を形成するのが望ましい。しかし、チタ
ン酸化物自身を真空蒸着やスパツタリング等で形成して
もよい。
(3) シート抵抗が高くかつシヨツトキバリアを生成す
る薄層としては、チタン酸化物薄層29、47、67と
の組合せ及び薄層としての特性からチタン酸化物薄層3
0、48、68が好適であるが、例えばTa(タンタ
ル)系材料の酸化物薄層等に置き換えることもできる。
(4) 第1の実施例において、pn接合25とチタン酸
化物薄層30によるシヨツトキバリアが連続する構造
が、これらのつながりの部分に電界集中が生じ難いので
耐圧的には望ましい。しかし、pn接合25の周縁から
僅かに離れてチタン酸化物薄層30が形成されていて
も、逆電圧印加時にはpn接合25からの空乏層とチタ
ン酸化物薄層30の空乏層は連続するので、耐圧向上の
効果は認められる。チタン酸化物薄層30をn型領域2
3上のみに設ける場合は、薄層30と電極33との接続
手段を別に設ける。第2の実施例においても、バリア電
極51によるシヨツトキバリアとチタン酸化物薄層48
によるシヨツトキバリアは連続する構造が、これらのつ
ながりの部分に電界集中が生じ難いので耐圧的には望ま
しい。しかし、バリア電極51の周縁から僅かに離れて
チタン酸化物薄層48が形成されていても、逆電圧印加
時にはバリア電極51からの空乏層とチタン酸化物薄層
48による空乏層は連続するので、耐圧向上の効果は認
められる。第3の実施例についても同様である。
(5) 第2の実施例において、バリア電極51とチタン
酸化物薄層48の境界に沿つての半導体領域に環状のp+
型領域を形成するガードリング構造を採用することも多
い。この場合は、p+型領域とバリア電極51との間およ
びp+型領域とチタン酸化物薄層48との間にはシヨツト
キバリアは形成されないが、バリア電極51によるシヨ
ツトキバリアはガードリングであるp+型領域とn型領域
43との間に形成されるpn接合を介してチタン酸化物
薄層48によるシヨツトキバリアと連続する。したがつ
て、バリア電極51によるシヨツトキバリアを高耐圧化
する構造ではあるが、ガードリングのpn接合を高耐圧
化する構造であるという見方もできる。第3の実施例の
場合も同様である。
(6) 第3の実施例において、第2のフイールドプレー
トとして作用するチタン酸化物層72は、高速転流時に
おける漏れ電流を小さくするためにそのシート抵抗は大
きい方が望ましいが、高速転流時における空乏層の応答
性を良くするためにはそのシート抵抗を小さくするのが
望ましい。したがつて、チタン酸化物層72のシート抵
抗はチタン酸化物薄層68のシート抵抗の1/100〜
1/10000程度に選ぶのが良い。
(7) チタン酸化物薄層30、48、68の中間に環状
のTi薄層を残存させてチタン酸化物薄層30、48、6
8の横方向電位を安定化させた構造、チタン酸化物薄層
30、48、68をシート抵抗の大きい下層とシート抵
抗の小さい上層の2層として逆電流を低減させた構造、
メサ形半導体装置に適用した構造などの変形も可能であ
る。
(8) 第3の実施例では、整流障壁の形成手段が、半導
体領域との間にシヨツトキバリアを形成するバリア電極
であつたが、整流障壁の形成手段が、半導体領域と反対
の導電型を有し、かつ前記半導体領域よりも低い抵抗率
を有している反対導電型半導体領域と、この反対導電型
半導体領域上に形成されたオーミツク電極とから成つて
いてもよい。即ち、第1図に示すpn接合型高速整流ダ
イオードにおいて、第2のチタン酸化物薄層30の上方
にシリコン酸化膜32を介して抵抗性のフイールドプレ
ートを配置してもよい。
(9) GaAs、AlGaAs(砒化アルミニウム・ガリウム)、G
aP(燐化ガリウム)、InP(燐化インジウム)等のIII〜
V族化合物半導体を用いた半導体装置に効果的な構造で
あるが、他の化合物半導体やSi(シリコン)等を用い
た半導体装置にも適用可能である。
〔発明の効果〕
請求項1、2、3の発明によれば、高耐圧の半導体装置
を得ることができる。しかも、高耐圧化効果を比較的大
きくかつ確実に得ることが可能であり、更に容易に製造
及び設計することが可能な半導体装置を提供することが
できる。特に、請求項1の発明によれば、高耐圧を維持
しつつ漏れ電流を低減することができる。請求項2の発
明によれば、絶縁膜の剥離の起こり難い高信頼制の半導
体装置を提供することができる。請求項3の発明によれ
ば、高速転流動作をするときにも高耐圧が維持され、高
周波・高耐圧の動作が余裕をもつてできる半導体装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例に係わるpn接合ダイオ
ードを示す断面図、 第2図(A)〜(E)は第1図のダイオードを製造工程順に示
す断面図、 第3図は第2図(E)からシリコン酸化膜を除去し、電極
を鎖線で示す平面図、 第4図はダイオードの逆電圧−逆電流特性を示す図、 第5図は第2の実施例のシヨツトキバリアダイオードを
製造工程順に示す断面図、 第6図は従来のpn接合ダイオードを示す断面図、 第7図(A)〜(F)は第3の実施例のシヨツトキバリアダイ
オードを製造工程順に示す断面図である。 23…n型領域、24…p+型領域、25…pn接合、2
9…第1のチタン酸化物薄層、30…第2のチタン酸化
物薄層、33…オーミツク電極。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体領域と、 電極を備えて前記半導体領域との間に整流障壁を形成す
    るための整流障壁形成手段と、 前記電極を包囲するように前記半導体領域上に配置さ
    れ、かつ前記電極に電気的に接続され、かつ前記電極の
    シート抵抗より大きいシート抵抗を有し、かつ前記半導
    体領域との間にシヨツトキバリアを生じさせるように形
    成されている薄層と、 前記薄層を隣接包囲するように前記半導体領域上に配置
    され、かつ前記半導体領域上に形成されたチタン薄層を
    酸化したものから成り、前記薄層よりも大きいシート抵
    抗を有しているチタン酸化物薄層と を備えていることを特徴とする半導体装置
  2. 【請求項2】半導体領域と、 電極を備えて前記半導体領域との間に整流障壁を形成す
    るための整流障壁形成手段と、 前記電極を包囲するように前記半導体領域上に配置さ
    れ、かつ前記電極に電気的に接続され、かつ前記電極の
    シート抵抗より大きいシート抵抗を有し、かつ前記半導
    体領域との間にシヨツトキバリアを生じさせるように形
    成されている薄層と、 前記薄層を隣接包囲するように前記半導体領域上に配置
    され、かつ前記半導体領域上に形成されたチタン薄層を
    酸化したものから成り、前記薄層よりも大きいシート抵
    抗を有しているチタン酸化物薄層と、 前記薄層の上面に形成され、かつその外端が前記チタン
    酸化物薄層上に延在している絶縁層と を備えていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】半導体領域と、 電極を備えて前記半導体領域との間に整流障壁を形成す
    る整流障壁形成手段と、 前記電極を包囲するように前記半導体領域上に配置さ
    れ、かつ前記電極に電気的に接続され、かつ前記電極よ
    りも大きいシート抵抗を有し、かつ前記半導体領域との
    間にシヨツトキバリアを生じさせるように形成されてい
    る薄層と、 前記薄層の上面に形成された絶縁層と、 前記電極を包囲するように形成され、かつ前記電極に電
    気的に接続され、かつ前記絶縁層を介して前記薄層と対
    向しており、かつ前記薄層よりも小さいシート抵抗を有
    する導電性又は抵抗性の層と を備えていることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】半導体領域と、 第1の電極層を備えて前記半導体領域との間に整流障壁
    を形成する整流障壁形成手段と、 前記第1の電極層を包囲するように前記半導体領域上に
    配置され、かつ前記第1の電極層に電気的に接続され、
    かつ前記第1の電極層よりも大きいシート抵抗を有し、
    かつ前記半導体領域との間にシヨットキバリアを生じさ
    せるように形成されている薄層と、 前記薄層の上面に形成された絶縁膜と、 前記第1の電極層の上面に形成され、かつ前記第1の電
    極層に電気的に接続され、かつ外周側が前記第1の電極
    層の外周端よりも外側に延在して前記薄層と前記絶縁膜
    を介して対向し、且つ前記第1の電極層の外周端よりも
    外側に延在した部分が前記薄層よりも小さいシート抵抗
    を有する導電性又は抵抗性の層となている第2の電極層
    と、 前記第2の電極層の上面に形成され、かつ前記第2の電
    極層に電気的に接続され、かつ外周端が前記第1の電極
    層の外周端よりも内側に位置しいてる第3の電極層と を備えていることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】前記第3の電極層が前記第2の電極層より
    も肉厚になっている請求項4記載の半導体装置。
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