JPH0618277B2 - シヨツトキバリア半導体装置 - Google Patents

シヨツトキバリア半導体装置

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JPH0618277B2
JPH0618277B2 JP63285049A JP28504988A JPH0618277B2 JP H0618277 B2 JPH0618277 B2 JP H0618277B2 JP 63285049 A JP63285049 A JP 63285049A JP 28504988 A JP28504988 A JP 28504988A JP H0618277 B2 JPH0618277 B2 JP H0618277B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高耐圧のシヨツトキバリア半導体装置に関す
る。
〔従来の技術とその問題点〕
シヨツトキバリアダイオードは、高速応答性(高速スイ
ツチング特性)の良さ、ノイズ発生の少ない整流特性及
び低損失である利点を生かして、高周波整流回路等に広
く利用されている。しかし、シヨツトキバリアダイオー
ドは、周辺耐圧(シヨツトキバリアの周辺での耐圧)が
バルク耐圧(シヨツトキバリアの中央部での耐圧)に比
べて低下する現象が著しく、高耐圧化が難しいという問
題を有する。
この問題を解決するためにフイールドプレートを設ける
こと、又はガードリングを設けることは、例えば米国の
エス・エム・ジイー著の「フイズイクス オブ セミコ
ンダクタ デバイス」第2版等で知られている。また、
フイールドプレートとガードリングの両方を使用するこ
とも既に行われている。
フイールドプレート構造のシヨツトキバリアダイオード
は、n+形半導体領域と、この上に形成されたn形半導
体領域と、このn形半導体領域の上に形成されたシヨツ
トキバリア形成可能な電極(以下バリア電極と呼ぶ)
と、n形半導体領域上にバリア電極を包囲するように形
成された絶縁層と、この絶縁層上に設けられ且つバリア
電極に接続されたフイールドプレートと、n+形半導体
領域に接続されたオーミツク電極とから成る。バリア電
極とオーミツク電極との間に逆電圧を印加すると、バリ
ア電極とn形半導体領域との間に空乏層が生じると共
に、フイールドプレートの下部のn形半導体領域にもフ
イールドプレートの電界効果によつて空乏層が発生し、
バリア電極の周縁近傍の半導体領域に電界が集中するこ
とが緩和され、シヨツトキバリアの周辺耐圧が向上す
る。しかし、電界の集中を良好に緩和し、大幅に耐圧を
向上させることは実際上困難であつた。
一方、ガードリング構造のシヨツトキバリアダイオード
は、平面的に見てバリア電極の周辺に接続されると共に
バリア電極を囲むように配置されたp+形半導体領域か
ら成るガードリングを有する。ガードリングのp+形半
導体領域はn形半導体領域とpn接合を形成し、このp
n接合に逆電圧が印加されると、シヨツトキバリアの周
辺よりも効果的に空乏層が広がる。この結果、バリア電
極の周辺耐圧を向上させることができる。しかし、シヨ
ツトキバリアダイオードとpn接合ダイオードとを並列
配置した構造になるため、順電圧を印加して順電流を流
したときにpn接合部分において小数キヤリアの注入が
発生し、シヨツトキバリアダイオードの特長の1つであ
る高速応答性が低下する。また、大幅に耐圧を向上させ
ることも困難であつた。
上述のような問題点を解決するために、ショットキバリ
ア電極の周囲に、テーパを有し且つショットキバリア効
果を有する抵抗層を形成することが、特公昭49−41
463号公報に記載されている。この方法によれば、確
かに高耐圧化が可能になる。
しかし、この構造ではショットキバリア電極と抵抗層と
が全く別の材料から成るので、相互の電気的接続を良好
且つ容易に達成することに困難を伴なう。
また、この特許公報には、ショットキバリア半導体装置
の温度上昇時において耐圧特性を安定的に維持するため
の技術が開示されていない。
そこで、本願の第1番目の目的は、耐圧特性向上のため
の抵抗層とショットキバリア電極との電気的接続を良好
且つ容易に達成することができるショットキバリア半導
体装置を提供することにある。
本願の第2番目の目的は、温度上昇時においても耐圧特
性を安定的に維持することができるショットキバリア半
導体装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記第1番目の目的を達成するための発明は、半導体領
域と、前記半導体領域との間にショットキバリアを生じ
させることができるように前記半導体領域上に形成され
たバリア電極と、前記バリア電極を包囲するように前記
半導体領域上に配置され、且つ前記バリア電極に電気的
に接続され、且つ前記バリア電極よりも大きなシート抵
抗を有し、且つ前記半導体領域との間にショットキバリ
アを生じさせることができるように形成された薄層とを
備えているショットキバリア半導体装置において、前記
バリア電極が前記半導体領域上に形成された第1の金属
層とこの第1の金属層の上に形成された第2の金属層と
を有し、前記薄層は前記第1の金属層と同一の金属の酸
化物層であり且つ前記第1の金属層に電気的に接続され
ていることを特徴とするショットキバリア半導体装置に
係わるものである。
上記第2番目の目的を達成するための発明は、半導体領
域と、前記半導体領域との間にショットキバリアを生じ
させることができるように前記半導体領域上に形成され
たバリア電極と、前記バリア電極を包囲するように前記
半導体領域上に配置され、且つ前記バリア電極に電気的
に接続され、且つ前記バリア電極よりも大きなシート抵
抗を有し、且つ前記半導体領域との間にショットキバリ
アを生じさせることができるように形成された薄層とを
備えているショットキバリア半導体装置において、前記
薄層が、負のシート抵抗温度係数を有し、前記薄層によ
って生じたショットキバリアに流れる逆方向飽和電流の
密度Jsと前記薄層のシート抵抗Rsとの積Js・Rs
の値が25℃から125℃までの温度変化に対して10
0倍以下の変化に収まっていることを特徴とするショッ
トキバリア半導体装置に係わるものである。
なお、請求項3に示すように薄層のシート抵抗は10k
Ω/□以上にすることが望ましい。
[発明の作用及び効果] 各請求項における薄層はショットキバリア形成可能な層
であるので、バリア電極の周辺にも薄層に基づいて空乏
層を形成し、高耐圧化を図ることができる。
請求項1の発明によれば、バリア電極が第1及び第2の
金属層を有し、薄層が第1の金属層と同一の金属の酸化
物層であるので、第1の金属層と薄層との電気的接続を
良好且つ容易に達成することができる。
請求項2の発明によれば、薄層が負のシート抵抗温度係
数を有するので、温度上昇によるJs・Rs値の上昇を
抑えることができ、高温状態においても高耐圧状態を維
持することができる。
〔第1の実施例〕 本発明の第1の実施例に係わるシヨツトキバリアダイオ
ード及びその製造方法を第1図(A)〜(E)、第2図及び第
3図に基づいて説明する。
まず、第1図(A)に示すように、GaAs(砒化ガリウム)
から成る半導体基板21を用意する。半導体基板21
は、厚さ約300μm、不純物濃度0.5〜2×1018
cm-3のn+形領域22の上に、厚さ10〜20μm、不
純物濃度1〜2×1015cm-3のn形領域23をエピタキ
シヤル成長させたものである。
次に、第1図(B)に示すように、n形GaAsから成るn形
領域23の上面全体にTi(チタン)の薄層24即ちTi
薄膜を真空蒸着で形成し、更にその上面全体にAl(ア
ルミニウム)層25を連続して真空蒸着する。Ti薄層
24の厚さは50〜200Å(0.005〜0.02μ
m)と極薄である。Al層25の厚さは約2μmで、Ti
薄層24の100倍以上である。更に、n+形領域22
の下面にAu(金)−Ge(ゲルマニウム)の合金から
成るオーミツク接触の電極26を真空蒸着により形成
し、その後380℃10秒間の熱処理を行う。
次に、第1図(C)に示すように、フオトエツチングによ
りAl層25の一部をエツチング除去し、主順電流通路と
なるシヨツトキバリア形成すべき領域に対応させてAl層
25aを残存させる。更にフオトエツチングにより素子
の周辺領域からTi薄層24を除去し、Al層25aの下
部にあるTi薄層24aとこれを隣接して包囲するTi薄層
24bを残存させる。Ti薄層24bは、Ti自身は導体
であつても極薄の膜であるため、シート抵抗20〜40
0Ω/□の抵抗層となつており、Al層25aに比べれば
桁違いに高抵抗である。
次に、空気中で300℃、5〜30分間の熱処理を施
す。これにより、第1図(D)に示すように、Al層25a
で被覆されていないTi薄層24bは酸化されてチタン
の酸化物の薄層28となるが、Al層25aの下部のTi
薄層24aは、Al層25aにマスクされているので酸
化されない。AlとTiの両方ともGaAsとの間にシヨツ
トキバリアを形成する金属であるので、これ等を合せて
バリア電極27と呼ぶことにする。Ti薄層24aは極く
薄い膜であるので、Ti薄層24aとAl層25aがシヨ
ツトキバリアの形成にそれぞれどのように関与している
かは必ずしも明らかではない。なお、シヨツトキバリア
の形成以外の役割としては、Ti薄層24aは、Al層25
aのn形領域23への密着性の向上に寄与し、更に、バ
リア電極27をリング状に囲むチタン酸化物薄層28と
Al層25aとの電気的接続に寄与する。バリア電極27
のシート抵抗は1Ω/□以下であることが望ましく、こ
の実施例では約0.05Ω/□である。第1図(D)及び
第2図に示す如く、Al層25aを包囲するように設けら
れた本発明に従うチタン酸化物薄層28は、Ti薄層2
4bの厚さより増大して概算で75Å〜300Åであ
り、シート抵抗が50M〜500MΩ/□という半絶縁
性の高抵抗層である。即ち、チタン酸化物薄層28は、
完全な絶縁物と見なせるTiO2(2酸化チタン)ではな
く、TiO2よりも酸素が少ない所謂酸素プアーなチタン酸
化物TiOx(但し、xは2よりも小さい数値)となつてい
るものと考えられる。
次に、第1図(E)に示すように、チタン酸化物薄層28
の上を絶縁層29で被覆してシヨツトキバリアを有する
半導体チツプ即ち電力用シヨツトキバリアダイオードチ
ツプを完成させる。なお、絶縁層29は、プラズマCV
D(chemical vapor deposition)法により形成したシ
リコン酸化膜から成る。絶縁層29は、プラズマCVD
又は光CVD法で形成したシリコン窒化膜や塗布法によ
り形成したポリイミド系樹脂膜等に置き換えることもで
きるが、プラズマCVD法又は光CVD法により形成し
たシリコン酸化膜が好適であつた。図示は省略している
が、Al層25aの上面に例えばTiとAu層とを順次に
設け、これをリード部材に対する接続用電極とするのが
普通である。
第2図の各部の寸法を例示すると次の通りである。バリ
ア電極27の幅aは約900μm、チタン酸化物薄層2
8の幅bは約150μm、チタン酸化物薄層28とn形
領域23の端縁との間の幅cは約150μmである。な
お、チタン酸化物薄層の幅bを約10μm以上にするこ
とによつて耐圧向上の効果が現られ、30μm以上にす
ることによつてその効果が顕著になる。しかし、所定の
耐圧が得られる歩留りを高くするためには100μm以
上に設計することが一層望ましい。幅bを500μm又
はこれよりも大きく設定しても耐圧向上効果を十分に得
ることができる。従つて、幅bの上限はないが、幅bを
500μm以上にしても耐圧の比例的増大を期待するこ
とができないばかりでなく、半導体チツプが大型化する
という問題が生じる。従つて、幅bを30〜500μm
の範囲にすることが望ましい。
このシヨツトキバリアダイオードにおいては、バリア電
極27とn形領域23との間に第1のシヨツトキバリア
が生じるのみでなく、チタン酸化物薄層28とn形領域
23との間に第2のシヨツトキバリアが生じる。チタン
酸化物薄層28とn形領域23との間にシヨツトキバリ
アが生じることは、シヨツトキバリアダイオードの整流
特性、容量特性、飽和電流特性等によつて確認した。例
えば、チタン酸化物薄層28の面積を零から増加する
と、飽和電流ISがチタン酸化物薄層28の面積とバリ
ア電極27の面積との和に略比例して増加する。この比
例関係はシヨツトキバリアダイオードの種々の温度にお
いて得られることが確認されている。チタン酸化物薄層
28とバリア電極27との和の面積に対して飽和電流I
Sが略比例的に変化するということは、バリア電極27
と略同一の電流密度でチタン酸化物薄層28に逆電流が
流れることを意味する。この現象は、チタン酸化物薄層
28がバリア電極27と略一のバリアハイトφBを持つ
シヨツトキバリアを形成していることを端的に示してい
る。
第3図の実線の特性曲線は本発明に従う第1図(E)のシ
ヨツトキバリアダイオードの逆電圧−逆電流特性の1例
を示し、破線の特性曲線は、比較のために第1図(E)の
シヨツトキバリアダイオードからチタン酸化物薄層28
を除去した構造のシヨツトキバリアダイオードの逆電圧
−逆電流特性を示す。2つの特性曲線の比較から明らか
な如く、本発明に従うチタン酸化物薄層28を有するシ
ヨツトキバリアダイオードのブレークダウン電圧は約2
50Vであり、チタン酸化物薄層28を持たない従来の
シヨツトキバリアダイオードのブレークダウン電圧は約
60Vであり、チタン酸化物薄層28がブレークダウン
電圧の大幅な向上に関与していることが分る。なお、チ
タン酸化物薄層28を有するシヨツトキバリアダイオー
ドのブレークダウン電圧の値(約250V)はバルク耐
圧(バリア電極27の中央の耐圧)に略等しいレベルに
到達していると考えられる。
次に、本発明に従うシヨツトキバリアダイオードの逆電
圧−逆電流特性を更に詳しく説明する。シヨツトキバリ
アダイオードに印加する逆方向電圧を零ボルトから徐々
に高くすると、まず、第3図の領域Iに示すように、極
めて微少な飽和電流ISが流れる。この時、バリア電極
27に基づく第1のシヨツトキバリアを通つて逆電流が
流れると共に、チタン酸化物薄層28に基づく第2のシ
ヨツトキバリアを通る逆電流も流れる。逆電圧印加回路
はバリア電極27即ちアノードとオーミツク電極26即
ちカソードとに接続され、チタン酸化物薄層28には直
接に接続されていない。従つて、チタン酸化物薄層28
を通る電流はバリア電極27に流れ込む。第3図の領域
Iでは、チタン酸化物薄層28に流れる電流の値が小さ
いので、チタン酸化物薄層28のバリア電極27に近い
点と遠い点との間の電位差はあまり大きくない。即ちチ
タン酸化物薄層28の横方向の電位勾配が小さく、チタ
ン酸化物薄層28の各部の電位がバリア電極27の電位
とほぼ等しい。
更に逆電圧を高め、60〜100V程度にすると、チタ
ン酸化物薄層28の外周縁における複数の微少領域でブ
レークダウンが起き、第3図の領域IIに示すように逆電
流が階段状に増加する。この階段の1段分がチタン酸化
物薄層28の外周縁1箇所のブレークダウンに相当す
る。従来のシヨツトキバリアダイオードでは微少領域の
ブレークダウンが引き金となつて大きな逆電流が流れる
が、本発明に従うシヨツトキバリアダイオードでは大き
な逆電流が流れない。即ち、チタン酸化物薄層28が半
絶縁性の高抵抗層であるため、チタン酸化物薄層28の
抵抗分による電流制限が働き、逆電流の大きな増大が抑
制される。領域IIの終りになると、チタン酸化物薄層2
8のバリア電極27に接する内周側の端P1とバリア電
極27から遠い外周側の端P2との間の電位差が比較的
大きくなり、その結果として、チタン酸化物薄層28の
周縁端P2とオーミツク電極26との間の電位差は、印
加逆電圧を増加させてもあまり増大しなくなる。このた
め、周縁端P2における新しいブレークダウンが発生し
なくなる。しかし、既に周縁端P2で発生したブレーク
ダウンはそのまま維持され、このブレークダウンに基づ
く逆電流がチタン酸化物薄層28を通つて続ける。領域
IIIにおいては、チタン酸化物薄層28の周縁端P2にお
ける新しいブレークダウンが生じないために、逆電圧の
増加に従つてバリア電極27に基づく第1のシヨツトキ
バリア及びチタン酸化物薄層28に基づく第2のシヨツ
トキバリアを通る逆電流が徐々に増大する。もし、チタ
ン酸化物薄層28の部分をシヨツトキバリア形成しない
抵抗体層例えばn-形高抵抗GaAs層に置き換え、且つこ
の抵抗体層の端部とバリア電極27とをオーミツク接触
させたとすれば、逆電圧の増加に伴つて逆電流(漏れ電
流)も大幅に大きくなり、結局、耐圧も低くなる。本発
明に従うチタン酸化物薄層28は高い抵抗を有するのみ
でなく、シヨツトキバリアも形成するので、上述の抵抗
体層の場合よりも漏れ電流抑制効果が大きい。
バリア電極27のみでなくチタン酸化物薄層28にも電
圧が印加されるので、第4図に模式的に示す空乏層30
がバリア電極27とチタン酸化物薄層28の下のn形領
域23に生じる。チタン酸化物薄層28とn+形領域2
2との間の電位差は、内周端P1から外周端P2に向うに
従つて小さくなるので、空乏層30の広がり(垂直方向
の厚さ)も外周端P2に向うに従つて小さくなる。ま
た、バリア電極27からチタン酸化物薄層28にかけて
のn形領域23の表面はシヨツトキバリアとして連続し
ている。これ等の結果、電界集中を緩和することができ
るなだらかな空乏層30が得られ、バリア電極27の周
縁近傍の半導体領域に電界が集集中し難くなる。従つ
て、領域IIIとして示すように、一対の電極26、27
間に印加される逆電圧が増加してもブレークダウンが生
じない領域が広く続くことになる。
逆電圧が約250Vになると、バリア電極27の周縁と
オーミツク電極26との間に臨界電界Ecritを越える所
が生じてブレークダウンが発生し、領域IVに示す如く逆
電流が増大する。
なお、比較のために第1図(C)に示すTi薄層24bを酸
化する前の状態で逆電圧−逆電流特性を測定したとこ
ろ、Ti薄層24bが十分な高抵抗層になつていないた
めに、第3図の領域IIに示すように逆電流を抑制するこ
とができず、従来と同様にほぼ破線で示すようなブレー
クダウンが発生した。
第11図はチタン酸化物薄層28によつて生じたシヨツ
トキバリアに流れる逆方向飽和電流密度JSと、チタン
酸化物薄層28とシート抵抗RS、およびJS・RSの値
のそれぞれ温度依存性を示すものである。実験結果によ
れば、チタン酸化物薄層28の電位分布を決定し耐圧を
決定するのはJS・RS値であり、実用上はJS・RS値に
注目してチタン酸化物薄層28を設計すればよい。第1
1図に示すように、飽和電流密度JSは温度上昇に伴つ
て大きく増加する。一方、シート抵抗RSは温度上昇に
伴つて大きく減少する。結果として、JS・RS値の温度
変化に伴う変動は小さく、温度変化に対する耐圧特性は
安定している。なお、実測によれば温度上昇に伴つて耐
圧が少し上昇する。これは温度上昇に伴つて臨界電界E
critが高くなることに起因していると考えられる。仮
に、チタン酸化物薄層28が金属層のように抵抗の温度
係数が非常に小さいものであれば、室温では高耐圧が得
られても、温度上昇とともにJS・RS値が急上昇し、高
温での耐圧低下が起こる。
本実施例のシヨツトキバリアダイオードを、スイツチン
グ周波数500kHzのスイツチングレギユレータの整流
ダイオードとして使用したところ、ノイズ発生の極めて
少ない整流動作が確認された。なお、チタン酸化物薄層
28を設けることによるスイツチング速度(高速応答
性)の低下は認められなかつた。
本実施例の利点を要約すると次の通りである。
(1)チタン酸化物薄層28は抵抗体であると共にシヨツ
トキバリア生成可能物体であるので、バリア電極27の
周縁における電界の集中を効果的に緩和し、耐圧を大幅
に高めることができる。
(2)従来のガードリングを有するシヨツトキバリアダイ
オードに比較し、高速応答性が良い。
(3)従来の絶縁層を介したフイールドプレートを有する
シヨツトキバリアダイオードで見られる特性の熱的不安
定性は、解消されている。また、チタン酸化物薄層28
は外部から侵入してくるイオンに対しても強いシールド
性を持つ。更に、温度上昇に伴う耐圧低下も起こらな
い。このため、耐圧の安定性と信頼性が極めて高い。
(4)Al25aの直下に設けたTi薄層24aの延在部で
あるTi薄層24bを酸化させてチタン酸化物薄層28
を得るので、目的とするチタン酸化物薄層28を容易に
得ることができる。また、バリア電極27とチタン酸化
物薄層28との電気的接続を容易且つ確実に達成するこ
とができる。
〔第2の実施例〕 次に、第5図に示す本発明の第2の実施例に係わるシヨ
ツトキバリアダイオードを説明する。但し、第5図及び
後で説明する第3〜第7の実施例を示す第6図〜第10
図に於いて、第1図と共通する部分には同一の符号を付
してその説明を省略する。
第5図のシヨツトキバリアダイオードは、第1図(E)と
同様にn形領域23の上にTi薄層24aと、Al層25
aと、チタン酸化物薄層28とを有している。しかし、
チタン酸化物薄層28はAl層25aに直接に接続され
ておらず、Ti薄層24cを介して接続されている。こ
のTi薄層24cはチタン酸化物薄層28を得るための
酸化処理工程の後にフオトエツチングによつてAl層2
5aの一部を除去することによつて得る。Ti薄層24
cはTi薄層24aに連続し、n形領域23との間にシ
ヨツトキバリアを形成するので、これもバリア電極27
の一部に含めることにする。このようにTi薄層24c
を設けると、耐圧が更に高くなる。即ち、Al層25a
とn形領域23は互いに異質の物体であるので、Al層
25aを設けたことに基づく応力集中点31がAl層2
5aの周縁の下部に生じる。この応力集中点31におけ
るブレークダウンを起すEcritは他の部分に比べて低下
している。従つて、この応力集中点31に電界が集中す
れば更にブレークダウンが生じ易くなる。そこで、この
実施例ではTi薄層24cを設けることによってチタン
酸化物薄層28の内周端を応力集中点31から離間させ
ている。第1図(E)の場合にはバリア電極27とこれと
異質のチタン酸化物薄層28との境界部分の下部に電界
が集中したが、第5図では相対的に導電性の高いTi薄
層24cと導電性の低いチタン酸化物薄層28との境界
部の下部に電界集中点32が生じる。この様に電界集中
点32が応力集中点31から離れることにより、第1図
(E)の構造のシヨツトキバリアダイオードよりもブレー
クダウンが起り難くなり、耐圧が高くなる。また、Ti
薄層24cのシート抵抗がチタン酸化物薄層28のそれ
よりも桁違いに小さいことにより、超高速スイツチング
時の耐圧低下が少なくなるという効果もある。
〔第3の実施例〕 第6図に示す第3の実施例のシヨツトキバリアダイオー
ドでは、バリア電極27の外周側に、第1のチタン酸化
物薄層28a、第1の等電位化用Ti薄層24d、第2
のチタン酸化物薄層28b、第2の等電位化用Ti薄層
24e、第3のチタン酸化物薄層28cがリング状に順
次に配置され、これ等が互いに電気的に接続されてい
る。Ti薄層24d、24eの上の等電位化用Al層25
b、25cはAl層25の一部を残存させたものであ
る。即ち、第1図(B)に示すAl層25のフオトエツチン
グ時に第6図のTi薄層24d、24eに対応するよう
にAl層25b、25cが残存され、これがTi薄層24
d、24eの酸化防止のマスクとして使用されている。
Ti薄層24d、24e及びAl層25b、25cから成
る環状領域は導電性が高いので、等電位分布領域となり
得る。この結果、n形領域23の表面上における平面的
に見た電位分布の不均一性を修正して均一な空乏層を形
成し、耐圧を向上させるこのができる。なお、Ti薄層
24d、24eはチタン酸化物薄層28a、28b、2
8cよりは導電性が高いので単独でも等電位化効果を発
揮するので、Al層25b、25cを除去してもよい。
また、Ti薄層24d、24eの部分をチタン酸化物薄
層としてAl層25b、25cに相当する部分に設けた
導電体のみで等電位領域を形成してもよい。また、Ti
薄層24d、24eの下部にガードリングと同様のp+
形領域を単独又は補助的な等電位化領域として形成して
もよい。また、等電位領域を1重又は3重以上に設けて
もよい。
〔第4の実施例〕 第7図に示すシヨツトキバリアダイオードは、第6図と
実質的に同様に、Al層25aとTi薄層24a、24c
から成るバリア電極27の囲りにチタン酸化物薄層28
a、28b及びTi薄層24dをリング状に有する他
に、第2のチタン酸化物薄層28bとn形領域23とを
接続する短絡電極33を有する。この短絡電極33は、
Au−Ge合金層の上にNi(ニツケル)層とAu層とを順
次に重ねたものであり、GaAsから成るn形領域23にオ
ーミツク接触している。
このように短絡電極33を設けると、逆電圧を印加した
時のチタン酸化物薄層28bの外周縁の電位がn形領域
23と実質的に同一になるため、この外周縁でブレーク
ダウンが発生しない。従つて、第1図(E)のシヨツトキ
バリアダイオードが第3図の領域IIで動作する時に発生
するノイズは第7図のダイオードでは発生しない。チタ
ン酸化物薄層28bの周縁は、n形領域23に電極33
で接続されているために、ここを通つて電流が比較的流
れ易い。このため、第3図の領域IIにおける電流に相当
する電流を短絡電極33とチタン酸化物薄層28bとT
i薄層24dとチタン酸化物薄層28aとバリア電極2
7とから成る通路によつて得ることができる。
〔第5の実施例〕 第8図に示す第5の実施例のシヨツトキバリアダイオー
ドは、n形領域23の表面にチタン酸化物薄層28gを
有し、更にこの上にリング状チタン酸化物薄層28d、
28e、28f並びにリング状等電位化用Ti薄層24
h、24iを有する。上側のチタン酸化物薄層28d、
28e、28fはTi薄層24g、24h、24iに連
続していたTi薄層を酸化したものである。下側のチタ
ン酸化物薄層28gは、上側のチタン酸化物薄層28
d、28e、28fの厚さとほぼ同一であるが、酸化の
程度を上側のチタン酸化物薄層28d、28e、28f
よりも強めているので、上側のチタン酸化物薄層28
d、28e、28fよりもシート抵抗が大きい。従つ
て、上側のチタン酸化物薄層28d、Ti薄層24h、
チタン酸化物薄層28e、Ti薄層24i及びチタン酸
化物薄層28fを通る電流が下側のチタン酸化物薄層2
8gを通る電流よりも大きくなり、上側の層によつて主
として電位勾配が決定される。下側のチタン酸化物薄層
28gは高いバリアハイトφBを有するようになるの
で、飽和電流ISの小さいシヨツトキバリアダイオード
を提供することができる。
なお、上側のチタン酸化物薄層28fの一部はn形領域
23に接しているが、ここに非接触であつてもよい。ま
た、下側のチタン酸化物薄層28gにも第6図及び第7
図に示すような等電位化用のTi薄層24d、24eを
設けてもよい。また、Ti薄層24h、24iの上に、
第6図及び第7図と同様にAl層を残存させてもよい。
〔第6の実施例〕 第9図に示す第6の実施例のシヨツトキバリアダイオー
ドは、第5図と同一の構成のバリア電極27及び絶縁層
29の上に真空蒸着によつて電極層34を設けたもので
ある。この電極層34の周縁部34aは絶縁層29とチ
タン酸化物薄層28とを介してn形領域23に対向して
いるので、フイールドプレートとして機能する。この結
果、チタン酸化物薄層28に基づく耐圧改善作用とフイ
ールドプレートに基づく耐圧改善作用との両方を得るこ
とができる。
〔第7の実施例〕 第10図に示す第7の実施例の複合型シヨツトキバリア
ダイオードは、バリア電極27の周縁に沿つて環状に形
成されたp+形領域35と、p+形領域35に囲まれた領
域内に島状に多数個形成されたp+形領域36とを有す
る。バリア電極27とp+形領域35、36とはオーミ
ツク接触に近い接触をしており、シヨツトキバリアを形
成していないと見なせる。従つて、この複合型シヨツト
キバリアダイオードは、p+形領域35、36−n形領
域23−n+形領域22の3層から成る多数のpn接合
ダイオードがシヨツトキバリアダイオードに並列に接続
されたものである。p+形領域35は、いわゆるガード
リングである。この複合型シヨツトキバリアダイオード
は、pn接合ダイオードが並列接続されていることによ
り、大電流密度で動作させたときに順電圧降下が小さく
なると共に、順方向及び逆方向のサージ耐量が大きくな
り、且つ逆電流も低減する。pn接合ダイオードが並列
接続されたことにより高速応答性は低下してしまうが、
それでもシヨツトキバリアダイオードに比較的近い優れ
た高速応答性を示す。もちろん、チタン酸化物薄層28
を設けたこと自体は、高速応答性を実質的に低下させて
はいない。なお、p+形領域36は、ストライプ状に形
成するなど、断面状態においてバリア電極27がn形領
域23とp+形領域36とに交互に隣接するように形成
されていればよい。本実施例の構造は、GaAsを用いて
200Vクラスを越える高耐圧整流ダイオードを製作す
るときに特に有効である。
〔変形例〕
本発明は上述の実施例に限定されるものでなく、例えば
次の変形が可能なものである。
(1)チタン酸化物薄層28、28a〜28fのシート抵
抗は、半導体チツプ構造やサイズによつて効果的な範囲
が変わるが、10kΩ/□〜500MΩ/□、望ましく
は10MΩ/□〜1000MΩ/□に選ぶべきである。
(2)第1図(B)のTi薄層24の膜厚は、膜厚制御、酸化
温度、酸化時間を勘案して20Å以上にすべきである。
上限については、上記所定のシート抵抗が得られるなら
ば制限はないが、Ti薄層を熱酸化してチタン酸化物薄
層を形成するときには、酸化温度や酸化時間を勘案して
300Åとすべきである。プラズマ酸化のような強力な
酸化を行うならば、この上限はさらに拡大できる。
(3)Ti薄層24を酸化してチタン酸化物薄層28を得る
時の酸化温度は500℃以下にすることが望ましく、A
u系の電極を用いる時は380℃以下とする。酸化温度
の下限値については、熱酸化法による時では200℃以
上とするが、プラズマ酸化による時では室温以下の低温
とすることもできる。酸化時間はTi薄層24の厚さ、
酸化温度、酸化雰囲気によつて変わるが、5秒〜2時間
の範囲に収めることが望ましい。
(4)チタン酸化物薄層28、28a〜28gに対応する
ものをチタン酸化物の蒸着やスパツタリングで形成し、
Ti薄層24c〜24e、24g〜24iを導電性が比
較的高いチタン窒化物層に置き換えてもよい。チタン窒
化物層は、Al層をマスクとしてTi薄層を窒化すること
によつて形成し得る。
(5)シート抵抗が高く且つシヨツトキバリアを生成する
薄層としてチタン酸化物薄層が好適であるが、Ta(タン
タル)系材料の酸化物薄層等にすることもできる。ま
た、Ti薄層24及びチタン酸化物薄層28はInやSn
等を添加したものであつてもよい。この場合、上記薄層
としては、第11図に示したJS・RS値が25℃から1
25℃までの実用域での温度変化に対して100倍以下
の変化に収まるように、かなり大きな負のシート抵抗温
度係数を有する物質を選ぶのが良い。JS・RS値がこの
程度に収まれば、臨界電界EEritの温度依存性による作
用と合わせると、高温での耐圧低下が問題になることは
ない。
(6)主として逆サージ耐量を向上させる手段の1つとし
て、p+形領域から成るガードリングと組み合わせるこ
ともできる。第5図の例で説明すれば、p+形領域は電
界集中点32に対応してTi薄層24cからチタン酸化
物薄層28にかけての位置に形成し、Al層25aから
は離間させる。こうすれば、Ti薄層24cの抵抗分に
よつてp+形領域に順電流が流れることはほとんどな
く、高速応答性の低下は起こらない。逆サージ耐量の向
上を優先させるときは、高速応答性の低下はやむを得な
いものとして、第10図のp+形領域35のようにAl層
25aの端部に位置するようにガードリングを設ける。
ガードリング構造を付加した場合には、バリア電極27
に基づくシヨツトキバリアとチタン酸化物薄層28に基
づくシヨツトキバリアがガードリングに基づくpn接合
を介して連続しており、バリア電極27の周縁近傍にお
ける整流障壁(シヨツトキバリア、pn接合など)の連
続性は保たれている。
(7)チタン酸化物薄層28はバリア電極27を完全に包
囲するように閉環状に形成されるのが普通である。しか
し、バリア電極27に基づくシヨツトキバリアの一部を
他の高耐圧化構造で高耐圧化する場合や、バリア電極2
7に基づくシヨツトキバリアの一部に意図してブレーク
ダウンを起こし易い領域を設ける場合等では、チタン酸
化物薄層28がバリア電極27を完全に包囲していなく
てもよい。
(8)GaAsの代りにInP(燐化インジウム)等のIII−
V族化合物やシリコンを使用するシヨツトキバリア半導
体装置にも適用可能である。
(9)集積回路中にシヨツトキバリア半導体装置を形成す
る場合には、n形領域23を島状に囲むようにn+形領
域22を設けてオーミツク電極26をn形領域23の表
面側に設けるプレーナ構造としてもよい。
(10)n形領域23、n+形領域22をp形領域と置き換
えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例に係わるシヨツトキバリ
アダイオードを製造工程順に示す断面図、 第2図は第1図(D)の状態を示す平面図、 第3図は第1図(E)のシヨツトキバリアダイオードの逆
電圧−逆電流特性図、 第4図は空乏層を模式的に示すシヨツトキバリアダイオ
ードの一部拡大断面図、 第5図は第2の実施例のシヨツトキバリアダイオードを
示す断面図、 第6図は第3の実施例のシヨツトキバリアダイオードを
示す断面図、 第7図は第4の実施例のシヨツトキバリアダイオードを
示す断面図、 第8図は第5の実施例のシヨツトキバリアダイオードを
示す断面図、 第9図は第6の実施例のシヨツトキバリアダイオードを
示す断面図、 第10図は第7の実施例の複合型シヨツトキバリアダイ
オードを示す断面図、 第11図はチタン酸化物薄層のシート抵抗R、チタン
酸化物薄層に流れる逆方向飽和電流密度JS、及びこれ
らの積JS・RSのそれぞれ温度依存性を示すグラフであ
る。 22……n+形領域、23……n形領域、24a……Ti
薄層、25a……Al層、26……オーミツク電極、2
7……バリア電極、28……チタン酸化物薄層、29…
…絶縁層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市野沢 秀幸 埼玉県新座市北野3丁目6番3号 サンケ ン電気株式会社内 (56)参考文献 特公 昭49−41463(JP,B1)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体領域と、 前記半導体領域との間にショットキバリアを生じさせる
    ことができるように前記半導体領域上に形成されたバリ
    ア電極と、 前記バリア電極を包囲するように前記半導体領域上に配
    置され、且つ前記バリア電極に電気的に接続され、且つ
    前記バリア電極よりも大きなシート抵抗を有し、且つ前
    記半導体領域との間にショットキバリアを生じさせるこ
    とができるように形成された薄層と を備えているショットキバリア半導体装置において、 前記バリア電極が前記半導体領域上に形成された第1の
    金属層とこの第1の金属層の上に形成された第2の金属
    層とを有し、 前記薄層は前記第1の金属層と同一の金属の酸化物層で
    あり且つ前記第1の金属層に電気的に接続されているこ
    とを特徴とするショットキバリア半導体装置。
  2. 【請求項2】半導体領域と、 前記半導体領域との間にショットキバリアを生じさせる
    ことができるように前記半導体領域上に形成されたバリ
    ア電極と、 前記バリア電極を包囲するように前記半導体領域上に配
    置され、且つ前記バリア電極に電気的に接続され、且つ
    前記バリア電極よりも大きなシート抵抗を有し、且つ前
    記半導体領域との間にショットキバリアを生じさせるこ
    とができるように形成された薄層と を備えているショットキバリア半導体装置において、 前記薄層が、負のシート抵抗温度係数を有し、前記薄層
    によって生じたショットキバリアに流れる逆方向飽和電
    流の密度Jsと前記薄層のシート抵抗Rsとの積Js・
    Rsの値が25℃から125℃までの温度変化に対して
    100倍以下の変化に収まっていることを特徴とするシ
    ョットキバリア半導体装置。
  3. 【請求項3】前記薄層のシート抵抗は10kΩ/□以上
    の抵抗膜である請求項1又は2記載のショットキバリア
    半導体装置。
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