JPH0657139A - ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物 - Google Patents

ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物

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Publication number
JPH0657139A
JPH0657139A JP21169592A JP21169592A JPH0657139A JP H0657139 A JPH0657139 A JP H0657139A JP 21169592 A JP21169592 A JP 21169592A JP 21169592 A JP21169592 A JP 21169592A JP H0657139 A JPH0657139 A JP H0657139A
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JP
Japan
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parts
resin composition
polyphenylene sulfide
weight
fibrous
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JP21169592A
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English (en)
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Atsushi Ishio
敦 石王
Kosuke Sakamoto
講輔 坂本
Kazuhiko Kobayashi
和彦 小林
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(A)ポリフェニレンスルフィド樹脂を100
重量部、(B)繊維状および/または非繊維状充填材を
0〜400重量部、(C)特定のエステル系ポリアルキ
レンエ−テル化合物0.5〜20重量部および(D)エ
チレンを主成分とするポリオレフィンおよび炭素数12
〜40の脂肪族カルボン酸と多価アルコ−ルからなるエ
ステル化合物の中から選ばれた少なくとも一種類の添加
剤0.05〜5重量部を配合してなるポリフェニレンス
ルフィド樹脂組成物。 【効果】本発明は、成形加工性がすぐれ、高温、高湿度
下での絶縁性が良好なポリフェニレンスルフィド樹脂組
成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形加工性、電気的特
性のすぐれたポリフェニレンスルフィド樹脂組成物に関
するものであり、さらに詳しくは、流動性、離型性が良
好で成形サイクルが速く、しかも成形品の電気絶縁性の
良好なポリフェニレンスルフィド樹脂組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンスルフィド樹脂(以下P
PS樹脂と略す)は優れた耐熱性、難燃性、剛性、耐薬
品性などエンジニアリングプラスチックとしては好適な
性質を有しており、射出成形用を中心として各種電気部
品、機械部品および自動車部品などに使用されている。
【0003】しかしながら、PPS樹脂はナイロン6や
66樹脂、PBT樹脂などの他の結晶性汎用エンジニア
リング樹脂に比べて結晶化速度が比較的遅い。そのた
め、射出成形の際、例えば120℃以上の高い金型温度
で比較的長い成形サイクルで成形する必要があり、生産
性があまり高くないことがしばしば問題となり、PPS
樹脂の需要拡大を妨げる一因となっている。
【0004】PPS樹脂の成形加工性向上、とりわけ1
00℃以下の低温金型での成形を可能とせんとする試み
はこれまでにも数多くなされており、特定のスルホン酸
エステルを添加する方法(例えば特開昭62−8145
1号公報)、モノマ性カルボン酸エステルを添加する方
法(例えば特開昭62−230848号公報)、メルカ
プトシラン化合物を添加する方法(例えば特開平2−2
25565号公報)、PPSをスルホン酸誘導体で処理
する方法(例えば特開平2−294332号公報)、特
定の反応性末端を有するポリアルキレングリコ−ルを添
加する方法(例えば特開平3−250049号公報)な
どが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−81451号公報、特開昭62−230848号
公報、特開平2−225565号公報および特開平2−
294332号公報記載の方法では、いずれも結晶化特
性向上効果が未だ不十分で、100℃以下の金型温度で
の成形が十分に可能とは言い難く、特開平3−2500
49号公報記載の方法では、結晶化特性向上効果は比較
的高く、100℃以下の金型温度での成形もある程度可
能であるが、特性改良剤としてエポキシ基や酸無水物基
などの反応性基を末端に持つポリアルキレングリコ−ル
を用いるために、樹脂組成物の流動性が低下したり、ま
た末端が親水性を有するためか成形品が極端な高温高湿
度下の条件におかれた場合には成形品の絶縁抵抗が低下
するなどの問題点がある。そこで本発明は、高い耐熱性
等の、PPS樹脂が本来有する優れた特性を大きく損な
うことなく、流動性、離型性が良好で成形サイクルが速
く、しかも成形品の電気絶縁性の良好なPPS樹脂組成
物の取得を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(A)ポリフェニレンスルフィド樹脂を100重量部、
(B)繊維状および/または非繊維状充填材を0〜40
0重量部,(C)下記構造式(I)で表わされるポリア
ルキレンエ−テル化合物0.5〜20重量部および
(D)エチレンを主成分とするポリオレフィンおよび炭
素数12〜40の脂肪族カルボン酸と多価アルコ−ルか
らなるエステル化合物の中から選ばれた少なくとも一種
類の添加剤0.05〜5重量部を配合してなるポリフェ
ニレンスルフィド樹脂組成物を提供するものである。
【0007】
【化2】 (ここでRはエチレン基、プロピレン基およびテトラメ
チレン基の中から選ばれたアルキレン基、Arは炭素数
6〜15の芳香族炭化水素基を表わし、nは5〜50の
整数を表わす。)本発明で使用する(A)PPS樹脂と
は、構造式(II)で示される繰り返し単位を
【化3】 70モル%以上、より好ましくは90モル%以上を含む
重合体であり、上記繰り返し単位が70モル%未満で
は、耐熱性が損なわれるので好ましくない。またPPS
樹脂はその繰り返し単位の30モル%未満を、下記の構
造式を有する繰り返し単位等で構成することが可能であ
る。
【0008】
【化4】 本発明で用いられるPPS樹脂の溶融粘度は、溶融混練
が可能であれば特に制限はないが、通常50〜20,0
00ポアズ(320℃、剪断速度10sec-1)のもの
が使用される。
【0009】かかるPPS樹脂は通常公知の方法即ち特
公昭45−3368号公報に記載される比較的分子量の
小さな重合体を得る方法或は特公昭52−12240号
公報や特開昭61−7332号公報に記載される比較的
分子量の大きな重合体を得る方法などによって製造でき
る。本発明において上記の様に得られたPPS樹脂を空
気中加熱による架橋/高分子量化、有機溶媒、熱水、酸
水溶液などによる洗浄、酸無水物、イソシアネ−トなど
の官能基含有化合物による活性化など種々の処理を施し
た上で使用することももちろん可能である。
【0010】本発明において必要に応じて配合される
(B)繊維状および/または非繊維状充填材としては、
ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウィスカ、酸化亜
鉛ウィスカ、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラミック
繊維、アスベスト繊維、石コウ繊維、金属繊維などの繊
維状充填剤、ワラステナイト、セリサイト、カオリン、
マイカ、クレー、ゼオライト、ベントナイト、アスベス
ト、タルク、アルミナシリケートなどの珪酸塩、アルミ
ナ、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、
酸化チタン、酸化鉄などの金属化合物、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸
カルシウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、ガラス・ビー
ズ、セラミックビ−ズ、窒化ホウ素、炭化珪素、燐酸カ
ルシウムおよびシリカなどの非繊維状充填剤が挙げら
れ、これらは中空であってもよく、さらにはこれら充填
剤を2種類以上併用することも可能である。また、これ
ら繊維状および/または非繊維状充填材をシラン系ある
いはチタネ−ト系などのカップリング剤で予備処理して
使用することは、機械的強度などの面からより好まし
い。
【0011】本発明における(B)繊維状および/また
は非繊維状充填材は必須成分ではないが、必要に応じて
(A)PPS樹脂100重量部に対し400重量部まで
の範囲で配合することが可能であり、より高い機械的性
質、寸法安定性等を得る意味においては、(A)PPS
樹脂100重量部に対し(B)維状および/または非繊
維状充填材を40〜350重量部配合することが好まし
い。
【0012】本発明で用いられる(C)ポリアルキレン
エ−テル化合物とは、下記構造式(I)で示されるポリ
アルキレングリコ−ルの芳香族カルボン酸エステルであ
り、
【化5】 ポリアルキレングリコ−ル成分の具体的な例としてはポ
リエチレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ルおよ
びポリテトラメチレングリコ−ルを挙げることができ、
中でも好ましいのはポリエチレングリコ−ルである。ポ
リアルキレングリコ−ルセグメントの重合度は5〜50
の範囲であり、好ましくは8〜45、更に好ましくは1
0〜40の範囲である。ポリアルキレングリコ−ルセグ
メントの重合度が5に満たないと誘導されるエステル化
合物の熱安定性が不足するので好ましくなく、一方ポリ
アルキレングリコ−ルセグメントの重合度が50を超え
ると誘導されるエステル化合物のPPS樹脂に対する相
溶性が低下して結晶化促進効果が不足となるので好まし
くない。
【0013】芳香族カルボン酸成分の具体的な例として
は安息香酸、4−メチル安息香酸、4−エチル安息香
酸、4−フェニル安息香酸、2−メチル安息香酸、2−
エチル安息香酸、2−フェニル安息香酸、1−ナフタレ
ンカルボン酸、2−ナフタレンカルボン酸などを挙げる
ことができ、中でも好ましいのは安息香酸、1−ナフタ
レンカルボン酸である。このような極性基を有さない芳
香族カルボン酸を用いることにより、ポリアルキレンエ
−テル化合物が添加されたPPS樹脂組成物の流動性低
下や高温高湿度下における絶縁抵抗低下などの問題が解
消するのである。
【0014】かかるポリアルキレンエ−テル化合物の添
加量はPPS樹脂100重量部に対して0.5〜20重
量部の範囲であり、好ましくは1〜15重量部の範囲で
ある。ポリアルキレンエ−テル化合物の添加量が0.5
重量部に満たないとPPS樹脂組成物の結晶化促進効果
が不十分なので好ましくなく、逆にポリアルキレンエ−
テル化合物の添加量が20重量部を超えるとPPS樹脂
組成物の機械的強度や耐熱性などの特性低下が顕在化す
るので好ましくない。
【0015】本発明で用いられる(D)エチレンを主成
分とするポリオレフィンおよび炭素数12〜40の脂肪
族カルボン酸と多価アルコ−ルからなるエステル化合物
の中から選ばれた少なくとも一種類の添加剤のうち、エ
チレンを主成分とするポリオレフィンとは、高密度ポリ
エチレンや低密度ポリエチレンに代表される重合体であ
り、少なくとも90モル%、好ましくは95モル%以上
のエチレン含有量を持つポリオレフィンである。10モ
ル%以下の少量で共重合され得るモノマ成分としては脂
肪族モノ−1−オレフィン、具体的にはプロピレン、1
−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテ
ン、1−デセンなどを挙げることができる。ここで用い
られるポリオレフィンの重合度については特に限定され
るものではないが、ASTMD1238−86に定めら
れた190℃、2160g荷重におけるメルトインデッ
クスが1〜60g/10分の範囲のものが好ましい。
【0016】また本発明で(D)成分として使用し得る
炭素数12〜40の脂肪族カルボン酸と多価アルコ−ル
からなるエステル化合物の具体例としては、ステアリン
酸、オレイン酸、パルミチン酸、モンタン酸などの脂肪
族カルボン酸とエチレングリコ−ル、1,2−プロパン
ジオ−ル、1,3−プロパンジオ−ル、1,4−ブタン
ジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−ル、2−エチル1,
3−ヘキサンジオ−ル、グリセリン、トリメチロ−ルプ
ロパン、ペンタエリスリト−ル、ポリペンタエリスリト
−ルなどの多価アルコ−ルとのエステルを挙げることが
できる。
【0017】これらの化合物をPPS樹脂100重量部
に対して0.05〜5重量部の範囲、好ましくは0.1
〜4重量部の範囲で添加することにより射出成形時の成
形サイクルが有効に短縮される。添加量が0.05重量
部に満たないと上記の効果が不足するので好ましくな
く、添加量が5重量部を超えると射出成形時のガス発生
を誘起するので好ましくない。
【0018】本発明のPPS樹脂組成物には本発明の効
果を損なわない範囲において、タルク、カオリン、有機
リン化合物などの結晶核剤、可塑剤、酸化防止剤、熱安
定剤、滑剤、紫外線防止剤、着色剤、難燃剤などの通常
の添加剤を添加することができる。また、本発明のPP
S樹脂組成物は本発明の効果を損なわない範囲で、ポリ
アミド、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、四フ
ッ化ポリエチレン、ポリエ−テルイミド、ポリアミドイ
ミド、ポリイミド、ポリカ−ボネ−ト、ポリエ−テルス
ルホン、ポリエ−テルケトン、ポリエ−テルエ−テルケ
トン、ポリチオエ−テルケトン、エポキシ樹脂、フェノ
−ル樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ABS樹脂、ポリエステル、ポリアミドエラスト
マ、ポリエステルエラストマ等の樹脂を含んでも良い。
【0019】本発明のPPS樹脂組成物には本発明の効
果を損なわない範囲で、機械的強度およびバリ等の成形
性などの改良を目的として、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエ
トキシシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシランなどのエポキシ基含有ア
ルコキシシラン化合物、γ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシ
ランなどのメルカプト基含有アルコキシシラン化合物、
γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−ウレイ
ドプロピルトリメトキシシシランおよびγ−(2−ウレ
イドエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどの
ウレイド基含有アルコキシシラン化合物、γ−イソシア
ナトプロピルトリエトキシシラン、γ−イソシアナトプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピル
メチルジメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルメ
チルジエトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルエチ
ルジメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルエチル
ジエトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルトリクロ
ロシランなどのイソシアナト基含有アルコキシシラン化
合物、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメ
トキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピ
ルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメ
トキシシランなどのアミノ基含有アルコキシシラン化合
物、などの有機シラン化合物を添加することができる。
【0020】本発明の組成物の調製方法は特に制限はな
いが、原料の混合物を単軸あるいは2軸の押出機、バン
バリ−ミキサ−、ニ−ダ−、ミキシングロ−ルなど通常
公知の溶融混合機に供給して280〜350℃の温度で
混練する方法などを例として挙げることができる。ま
た、原料の混合順序にも特に制限はなく、PPS樹脂、
繊維状および/または非繊維状充填材、ポリアルキレン
エ−テル化合物および添加剤の4者をドライブレンドし
た後、上述の方法などで溶融混練する方法、あるいはP
PS樹脂、繊維状および/または非繊維状充填材、ポリ
アルキレンエ−テル化合物および添加剤のうちの2者ま
たは3者をドライブレンドして溶融混練した後、これと
残る2者または1者を溶融混練する方法が代表的であ
る。
【0021】本発明により得られるPPS樹脂組成物
は、PPS樹脂が本来有する優れた特性を大きく損なう
ことなく、流動性、離型性が良好で成形サイクルが速
く、しかも成形品の電気絶縁性の良好なPPS樹脂組成
物であり、センサー、LEDランプ、コネクター、ソケ
ット、抵抗器、リレーケース、スイッチ、コイルボビ
ン、コンデンサー、バリコンケース、光ピックアップ、
発振子、各種端子板、変成器、プラグ、プリント基板、
チューナー、スピーカー、マイクロフォン、ヘッドフォ
ン、小型モーター、磁気ヘッドベース、パワーモジュー
ル、半導体、液晶、FDDキャリッジ、FDDシャー
シ、モーターブラッシュホルダー、パラボラアンテナ、
コンピューター関連部品等に代表される電気・電子部
品;VTR部品、テレビ部品、アイロン、ヘアードライ
ヤー、炊飯器部品、電子レンジ部品、音響部品、オーデ
ィオ・レーザーディスク・コンパクトディスク等の音声
機器部品、照明部品、冷蔵庫部品、エアコン部品、タイ
プライター部品、ワードプロセッサー部品等に代表され
る家庭、事務電気製品部品;オフィスコンピューター関
連部品、電話器関連部品、ファクシミリ関連部品、複写
機関連部品、洗浄用治具、モーター部品、ライター、タ
イプライターなどに代表される機械関連部品:顕微鏡、
双眼鏡、カメラ、時計等に代表される光学機器、精密機
械関連部品;オルタネーターターミナル、オルタネータ
ーコネクター,ICレギュレーター、ライトディヤー用
ポテンシオメーターベース、排気ガスバルブ等の各種バ
ルブ、燃料関係・排気系・吸気系各種パイプ、エアーイ
ンテークノズルスノーケル、インテークマニホールド、
燃料ポンプ、エンジン冷却水ジョイント、キャブレター
メインボディー、キャブレタースペーサー、排気ガスセ
ンサー、冷却水センサー、油温センサー、ブレーキパッ
トウェアーセンサー、スロットルポジションセンサー、
クランクシャフトポジションセンサー、エアーフローメ
ーター、ブレーキパッド摩耗センサー、エアコン用サー
モスタットベース、暖房温風フローコントロールバル
ブ、ラジエーターモーター用ブラッシュホルダー、ウォ
ーターポンプインペラー、タービンベイン、ワイパーモ
ーター関係部品、デュストリビューター、スタータース
イッチ、スターターリレー、トランスミッション用ワイ
ヤーハーネス、ウィンドウォッシャーノズル、エアコン
パネルスイッチ基板、燃料関係電磁気弁用コイル、ヒュ
ーズ用コネクター、ホーンターミナル、電装部品絶縁
板、ステップモーターローター、ランプソケット、ラン
プリフレクター、ランプハウジング、ブレーキピスト
ン、ソレノイドボビン、エンジンオイルフィルター、点
火装置ケース等の自動車・車両関連部品、その他各種用
途に有用である。
【0022】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に
説明する。
【0023】
【実施例】実施例および比較例の中で述べられる諸特性
は各々次の方法にしたがって測定した。
【0024】成形加工性:中央部に高さ2mmのリブ部
を有する40x15x1mmの平板成形品を型締力20
トンの射出成形機を用いてシリンダ−温度300℃、金
型温度90〜120℃の条件で成形した際の離型力と良
品が得られる最短の成形サイクルを測定して、成形加工
性の目安とした。
【0025】電気絶縁性:40x15x3mmの平板成
形品を試験片とし、121℃、100%RH、100時
間処理前後の絶縁抵抗をJISC−6481に基づき、
印加電圧500Vの条件で測定した。
【0026】表面光沢:スガ試験機株式会社製デジタル
変角光沢計UGV−5Dを用い、入射角60度での成形
品の表面光沢光の測定を行った。
【0027】参考例1(ポリフェニレンスルフィドの合
成法) PPS−1:オートクレーブに硫化ナトリウム3.26
Kg(25モル、結晶水40%を含む)、水酸化ナトリ
ウム4g、酢酸ナトリウム三水和物1.19Kg(約
8.8モル)およびNMP7.9Kgを仕込み、撹拌し
ながら徐々に205℃まで昇温し、水1.36Kgを含
む留出水約1.5リットルを除去した。残留混合物に
1,4−ジクロロベンゼン3.75Kg(25.5モ
ル)およびNMP2Kgを加え、265℃で3時間加熱
した。反応生成物を70℃の温水で5回洗浄し、80℃
で24時間減圧乾燥して、溶融粘度約600ポアズ(3
10℃、剪断速度1000秒-1)の粉末状ポリフェニレ
ンスルフィド(PPS−1)約2Kgを得て、以下の実
施例に供した。
【0028】また、PPS−2、PPS−3としては東
レ−フィリップス・ペトロリウム社製、M2100およ
びM2900を各々使用した。
【0029】実施例1〜7 PPS樹脂、ポリアルキレンエ−テル化合物、添加剤お
よび充填材とを表1に示す割合でドライブレンドした
後、280〜320℃の温度条件に設定したスクリュ−
式押出機により溶融混練後ペレタイズした。得られたペ
レットを用いて成形加工性の評価と特性試験用成形品の
成形を行い、得られた成形品の電気絶縁性、表面光沢を
測定した。これらの結果を表2に示す。
【0030】比較例1〜4 ポリアルキレンエ−テル化合物を添加しないこと以外は
実施例1,2、5,7と同様にしてPPS樹脂と添加剤
および充填材をドライブレンドした後、280〜320
℃の温度条件に設定したスクリュ−式押出機により溶融
混練後ペレタイズした。得られたペレットを用いて実施
例と同様に成形加工性の評価と特性試験用成形品の成形
を行い、得られた成形品の電気絶縁性、表面光沢を測定
した。これらの結果を表2に示す。
【0031】比較例5 ポリエチレン粉末を添加しないこと以外は実施例2と同
様にしてPPS樹脂とポリエチレングリコ−ルのビス安
息香酸エステルおよび充填材をドライブレンドした後、
280〜320℃の温度条件に設定したスクリュ−式押
出機により溶融混練後ペレタイズした。得られたペレッ
トを用いて実施例と同様に成形加工性の評価と特性試験
用成形品の成形を行い、得られた成形品の電気絶縁性、
表面光沢を測定した。これらの結果を表2に示す。
【0032】比較例6 ポリエチレングリコ−ルのビス安息香酸エステルを平均
分子量2000のポリエチレングリコ−ルに替えた以外
は実施例3と全く同様にPPS樹脂、ポリエチレン粉末
および充填材とドライブレンドした後、280〜320
℃の温度条件に設定したスクリュ−式押出機により溶融
混練後ペレタイズした。得られたペレットを用いて実施
例1と同様に成形加工性の評価と特性試験用成形品の成
形を行い、得られた成形品の電気絶縁性、表面光沢を測
定した。これらの結果を表2に示す。ここで得られた組
成物は特に高温高湿度下で処理された時の電気絶縁性が
不十分であった。
【0033】
【表1】
【表2】
【0034】
【発明の効果】本発明のPPS樹脂組成物はPPS樹脂
が本来有する優れた特性を大きく損なうことなく、流動
性、離型性が良好で成形サイクルが速く、しかも成形品
の電気絶縁性の良好なPPS樹脂組成物であり、PPS
樹脂製品の生産性向上に有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 71:02 23:08)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリフェニレンスルフィド樹脂を
    100重量部、(B)繊維状および/または非繊維状充
    填材を0〜400重量部,(C)下記構造式(I)で表
    わされるポリアルキレンエ−テル化合物0.5〜20重
    量部および(D)エチレンを主成分とするポリオレフィ
    ンおよび炭素数12〜40の脂肪族カルボン酸と多価ア
    ルコ−ルからなるエステル化合物の中から選ばれた少な
    くとも一種類の添加剤0.05〜5重量部を配合してな
    るポリフェニレンスルフィド樹脂組成物。 【化1】 (ここでRはエチレン基、プロピレン基およびテトラメ
    チレン基の中から選ばれたアルキレン基、Arは炭素数
    6〜15の芳香族炭化水素基を表わし、nは5〜50の
    整数を表わす。)
JP21169592A 1992-08-07 1992-08-07 ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物 Pending JPH0657139A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001057138A1 (fr) * 2000-02-01 2001-08-09 Polyplastics Co., Ltd. Composition de resine de sulfure de polyarylene renforcee presentant une resistance au cheminement elevee

Cited By (1)

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WO2001057138A1 (fr) * 2000-02-01 2001-08-09 Polyplastics Co., Ltd. Composition de resine de sulfure de polyarylene renforcee presentant une resistance au cheminement elevee

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