JP2003119383A - ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物 - Google Patents
ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物Info
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- JP2003119383A JP2003119383A JP2001316382A JP2001316382A JP2003119383A JP 2003119383 A JP2003119383 A JP 2003119383A JP 2001316382 A JP2001316382 A JP 2001316382A JP 2001316382 A JP2001316382 A JP 2001316382A JP 2003119383 A JP2003119383 A JP 2003119383A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、レーザー焦点の環境安定性に飛躍的
に優れ、かつ機械的強度、溶融流動性、低バリ性にも均
衡して優れたポリアリーレンサルファイド樹脂組成物を
提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂
組成物は、(a)溶融粘度(310℃、剪断速度100
0/秒)が80Pa・s以下のポリアリーレンサルファ
イド樹脂100重量部に対し、(b)黒鉛5〜80重量
部、(c)黒鉛以外の非繊維状充填材25〜180重量
部、(d)繊維状充填材25〜180重量部からなるこ
とを特徴とするものである。また、本発明の光ピックア
ップ部品は、かかるポリアリーレンサルファイド樹脂組
成物を射出成形してなることを特徴とするものである。
に優れ、かつ機械的強度、溶融流動性、低バリ性にも均
衡して優れたポリアリーレンサルファイド樹脂組成物を
提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂
組成物は、(a)溶融粘度(310℃、剪断速度100
0/秒)が80Pa・s以下のポリアリーレンサルファ
イド樹脂100重量部に対し、(b)黒鉛5〜80重量
部、(c)黒鉛以外の非繊維状充填材25〜180重量
部、(d)繊維状充填材25〜180重量部からなるこ
とを特徴とするものである。また、本発明の光ピックア
ップ部品は、かかるポリアリーレンサルファイド樹脂組
成物を射出成形してなることを特徴とするものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇温時の寸法変化
が少なく寸法安定性に優れ、かつ機械的強度、溶融流動
性、低バリ性にも優れたポリアリーレンサルファイド樹
脂組成物に関し、更に詳しくは、CD(コンパクトディ
スク)、DVD(デジタルバーサタイルディスクもしく
はデジタルビデオディスク)、レーザーディスク、光磁
気ディスクなどに用いられる、レーザー焦点の環境安定
性に優れた光ピックアップ部品用ポリアリーレンサルフ
ァイド樹脂樹脂組成物およびそれを射出成形してなる光
ピックアップ部品に関するものである。
が少なく寸法安定性に優れ、かつ機械的強度、溶融流動
性、低バリ性にも優れたポリアリーレンサルファイド樹
脂組成物に関し、更に詳しくは、CD(コンパクトディ
スク)、DVD(デジタルバーサタイルディスクもしく
はデジタルビデオディスク)、レーザーディスク、光磁
気ディスクなどに用いられる、レーザー焦点の環境安定
性に優れた光ピックアップ部品用ポリアリーレンサルフ
ァイド樹脂樹脂組成物およびそれを射出成形してなる光
ピックアップ部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアリーレンサルファイド樹脂は、優
れた耐熱性、難燃性、剛性、耐薬品性、電気絶縁性およ
び耐湿熱性などを有することから、エンジニアリングプ
ラスチックとして好適な性質を有しており、射出成形用
を中心として、各種電気・電子部品、機械部品および自
動車部品などの用途に広く使用されている。
れた耐熱性、難燃性、剛性、耐薬品性、電気絶縁性およ
び耐湿熱性などを有することから、エンジニアリングプ
ラスチックとして好適な性質を有しており、射出成形用
を中心として、各種電気・電子部品、機械部品および自
動車部品などの用途に広く使用されている。
【0003】かかる用途の一つとして光ピックアップ部
品が挙げられる。該用途ではレーザー焦点の環境安定性
(環境温度の変化によってレーザー焦点が安定している
こと)と言う特殊な特性が要求され、これまで特にCD
用途ではフィラーを高充填したポリアリーレンサルファ
イド樹脂組成物がしばしば用いられてきた。しかし、昨
今普及してきたDVD用途では、よりすぐれたレーザー
焦点の環境安定性が要求され、従来のポリアリーレンサ
ルファイド樹脂組成物ではレーザー焦点の環境安定性の
点で不十分な場合が生じてきた。
品が挙げられる。該用途ではレーザー焦点の環境安定性
(環境温度の変化によってレーザー焦点が安定している
こと)と言う特殊な特性が要求され、これまで特にCD
用途ではフィラーを高充填したポリアリーレンサルファ
イド樹脂組成物がしばしば用いられてきた。しかし、昨
今普及してきたDVD用途では、よりすぐれたレーザー
焦点の環境安定性が要求され、従来のポリアリーレンサ
ルファイド樹脂組成物ではレーザー焦点の環境安定性の
点で不十分な場合が生じてきた。
【0004】ポリアリーレンサルファイド樹脂に黒鉛と
その他の充填材を配合した組成物については、これまで
にもいくつかの検討がなされており、例えば特開平5−
171042号公報にはポリアリーレンサルファイド樹
脂に板状充填材、黒鉛、繊維状充填材を配合した、耐薬
品性、耐熱性、寸法安定性に優れた組成物が開示されて
いる。しかしながら、特開平5−171042号公報に
は、特定の溶融粘度を有するポリアリーレンサルファイ
ド樹脂に特定量の黒鉛、黒鉛以外の充填材、繊維状充填
材を配合することにより、レーザー焦点の環境安定性に
特に優れた組成物が得られることについては何ら記載さ
れておらず、その実施例で用いられているポリアリーレ
ンサルファイド樹脂の溶融粘度も80Pa・s(310
℃、剪断速度1000/秒)を越えるものである。
その他の充填材を配合した組成物については、これまで
にもいくつかの検討がなされており、例えば特開平5−
171042号公報にはポリアリーレンサルファイド樹
脂に板状充填材、黒鉛、繊維状充填材を配合した、耐薬
品性、耐熱性、寸法安定性に優れた組成物が開示されて
いる。しかしながら、特開平5−171042号公報に
は、特定の溶融粘度を有するポリアリーレンサルファイ
ド樹脂に特定量の黒鉛、黒鉛以外の充填材、繊維状充填
材を配合することにより、レーザー焦点の環境安定性に
特に優れた組成物が得られることについては何ら記載さ
れておらず、その実施例で用いられているポリアリーレ
ンサルファイド樹脂の溶融粘度も80Pa・s(310
℃、剪断速度1000/秒)を越えるものである。
【0005】特開昭60ー228558号公報には、ポ
リアリーレンサルファイド樹脂にPTFE、二硫化モリ
ブデン、黒鉛を含む劈開性充填材、繊維状充填材を含む
摺動特性等に優れた組成物が開示されているが、特定の
溶融粘度を有するポリアリーレンサルファイド樹脂に特
定量の黒鉛、黒鉛以外の充填材、繊維状充填材を配合す
ることにより、レーザー焦点の環境安定性に特に優れた
組成物が得られることについては何ら記載されておら
ず、その実施例で用いられているポリアリーレンサルフ
ァイド樹脂の溶融粘度も80Pa・s(310℃、剪断
速度1000/秒)を越えるものである。
リアリーレンサルファイド樹脂にPTFE、二硫化モリ
ブデン、黒鉛を含む劈開性充填材、繊維状充填材を含む
摺動特性等に優れた組成物が開示されているが、特定の
溶融粘度を有するポリアリーレンサルファイド樹脂に特
定量の黒鉛、黒鉛以外の充填材、繊維状充填材を配合す
ることにより、レーザー焦点の環境安定性に特に優れた
組成物が得られることについては何ら記載されておら
ず、その実施例で用いられているポリアリーレンサルフ
ァイド樹脂の溶融粘度も80Pa・s(310℃、剪断
速度1000/秒)を越えるものである。
【0006】特開平2−163137号公報には、特定
の黒鉛とポリアリーレンサルファイド樹脂などの熱可塑
性樹脂からなる熱伝導性等に優れた樹脂組成物が開示さ
れているが、特定の溶融粘度を有するポリアリーレンサ
ルファイド樹脂に特定量の黒鉛とともに黒鉛以外の充填
材を配合することについては何ら記載されておらず、ま
してや、黒鉛とともに特定量の黒鉛以外の充填材を配合
することにより、レーザー焦点の環境安定性に特に優れ
た樹脂組成物が得られることについては何ら記載されて
いない。
の黒鉛とポリアリーレンサルファイド樹脂などの熱可塑
性樹脂からなる熱伝導性等に優れた樹脂組成物が開示さ
れているが、特定の溶融粘度を有するポリアリーレンサ
ルファイド樹脂に特定量の黒鉛とともに黒鉛以外の充填
材を配合することについては何ら記載されておらず、ま
してや、黒鉛とともに特定量の黒鉛以外の充填材を配合
することにより、レーザー焦点の環境安定性に特に優れ
た樹脂組成物が得られることについては何ら記載されて
いない。
【0007】特開平5−239354号公報には、ポリ
アリーレンサルファイド樹脂にガラス繊維と黒鉛を配合
することにより結晶化特性に優れた樹脂組成物が得られ
ることが開示されているが、黒鉛と共に黒鉛以外の非繊
維状充填材を配合することについては何ら記載されてお
らず、ましてや、黒鉛とともに特定量の黒鉛以外の非繊
維状充填材と繊維状充填材を配合することにより、レー
ザー焦点の環境安定性と機械的強度、溶融流動性に均衡
して優れた樹脂組成物が得られることについては何ら記
載されていない。また、その実施例で用いられているポ
リアリーレンサルファイド樹脂の溶融粘度も80Pa・
s(310℃、剪断速度1000/秒)を越えるもので
ある。
アリーレンサルファイド樹脂にガラス繊維と黒鉛を配合
することにより結晶化特性に優れた樹脂組成物が得られ
ることが開示されているが、黒鉛と共に黒鉛以外の非繊
維状充填材を配合することについては何ら記載されてお
らず、ましてや、黒鉛とともに特定量の黒鉛以外の非繊
維状充填材と繊維状充填材を配合することにより、レー
ザー焦点の環境安定性と機械的強度、溶融流動性に均衡
して優れた樹脂組成物が得られることについては何ら記
載されていない。また、その実施例で用いられているポ
リアリーレンサルファイド樹脂の溶融粘度も80Pa・
s(310℃、剪断速度1000/秒)を越えるもので
ある。
【0008】特開平10−310699号公報には、ポ
リアリーレンサルファイド樹脂に黒鉛を含む劈開性充填
材とその他の充填材を配合することにより低温金型での
成形が可能な樹脂組成物が開示されているものの、特定
の溶融粘度を有するポリアリーレンサルファイド樹脂に
特定量の黒鉛と黒鉛以外の充填材、繊維状充填材を配合
することにより、レーザー焦点の環境安定性と機械的強
度、溶融流動性に均衡してに優れた組成物が得られるこ
とについては何ら記載されていない。
リアリーレンサルファイド樹脂に黒鉛を含む劈開性充填
材とその他の充填材を配合することにより低温金型での
成形が可能な樹脂組成物が開示されているものの、特定
の溶融粘度を有するポリアリーレンサルファイド樹脂に
特定量の黒鉛と黒鉛以外の充填材、繊維状充填材を配合
することにより、レーザー焦点の環境安定性と機械的強
度、溶融流動性に均衡してに優れた組成物が得られるこ
とについては何ら記載されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の背景に鑑み、レーザー焦点の環境安定性に飛躍的
に優れ、かつ機械的強度、溶融流動性、低バリ性にも均
衡して優れたポリアリーレンサルファイド樹脂組成物を
提供せんとするものである。
技術の背景に鑑み、レーザー焦点の環境安定性に飛躍的
に優れ、かつ機械的強度、溶融流動性、低バリ性にも均
衡して優れたポリアリーレンサルファイド樹脂組成物を
提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。すなわち、本発明のポリアリーレンサルファイド樹
脂組成物は、(a)溶融粘度(310℃、剪断速度10
00/秒)が80Pa・s以下のポリアリーレンサルフ
ァイド樹脂100重量部に対し、(b)黒鉛5〜80重
量部、(c)黒鉛以外の非繊維状充填材25〜180重
量部、(d)繊維状充填材25〜180重量部からなる
ことを特徴とするものである。
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。すなわち、本発明のポリアリーレンサルファイド樹
脂組成物は、(a)溶融粘度(310℃、剪断速度10
00/秒)が80Pa・s以下のポリアリーレンサルフ
ァイド樹脂100重量部に対し、(b)黒鉛5〜80重
量部、(c)黒鉛以外の非繊維状充填材25〜180重
量部、(d)繊維状充填材25〜180重量部からなる
ことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の光ピックアップ部品は、か
かるポリアリーレンサルファイド樹脂組成物を射出成形
してなることを特徴とするものである。
かるポリアリーレンサルファイド樹脂組成物を射出成形
してなることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で使用する(a)ポリアリ
ーレンサルファイド樹脂とは、下記構造式で示される繰
り返し単位を好ましくは70モル%以上、より好ましく
は90モル%以上含む重合体であり、上記繰り返し単位
が70モル%未満では、耐熱性が損なわれる傾向にあ
る。
ーレンサルファイド樹脂とは、下記構造式で示される繰
り返し単位を好ましくは70モル%以上、より好ましく
は90モル%以上含む重合体であり、上記繰り返し単位
が70モル%未満では、耐熱性が損なわれる傾向にあ
る。
【0013】
【化1】
【0014】また、かかるポリアリーレンサルファイド
樹脂は、その繰り返し単位の30モル%以下を、下記の
構造式を有する繰り返し単位などで構成することが可能
である。
樹脂は、その繰り返し単位の30モル%以下を、下記の
構造式を有する繰り返し単位などで構成することが可能
である。
【0015】
【化2】
【0016】これらポリアリーレンスルフィド樹脂の代
表例としては、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニ
レンスルフィドスルホン、ポリフェニレンスルフィドケ
トン、これらのランダム共重合体、ブロック共重合体お
よびそれらの混合物などが挙げられ、中でもポリフェニ
レンスルフィドが特に好ましく使用される。
表例としては、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニ
レンスルフィドスルホン、ポリフェニレンスルフィドケ
トン、これらのランダム共重合体、ブロック共重合体お
よびそれらの混合物などが挙げられ、中でもポリフェニ
レンスルフィドが特に好ましく使用される。
【0017】かかるポリアリーレンサルファイド樹脂
は、通常公知の方法、つまり特公昭45−3368号公
報に記載される、比較的分子量の小さな重合体を得る方
法あるいは特公昭52−12240号公報や特開昭61
−7332号公報に記載される比較的分子量の大きな重
合体を得る方法などによって製造することができる。
は、通常公知の方法、つまり特公昭45−3368号公
報に記載される、比較的分子量の小さな重合体を得る方
法あるいは特公昭52−12240号公報や特開昭61
−7332号公報に記載される比較的分子量の大きな重
合体を得る方法などによって製造することができる。
【0018】本発明においては、上記のようにして得ら
れたポリアリーレンサルファイド樹脂を、空気中加熱に
よる架橋/高分子量化、窒素などの不活性ガス雰囲気下
あるいは減圧下での熱処理、有機溶媒、熱水、酸水溶液
などによる洗浄、酸無水物、アミン、イソシアネート、
官能基含有ジスルフィド化合物などの官能基含有化合物
による活性化などの種々の処理を施した上で使用するこ
とも、もちろん可能である。
れたポリアリーレンサルファイド樹脂を、空気中加熱に
よる架橋/高分子量化、窒素などの不活性ガス雰囲気下
あるいは減圧下での熱処理、有機溶媒、熱水、酸水溶液
などによる洗浄、酸無水物、アミン、イソシアネート、
官能基含有ジスルフィド化合物などの官能基含有化合物
による活性化などの種々の処理を施した上で使用するこ
とも、もちろん可能である。
【0019】ポリアリーレンサルファイド樹脂を加熱に
より架橋/高分子量化する場合の具体的方法としては、
空気、酸素などの酸化性ガス雰囲気下あるいは前記酸化
性ガスと窒素、アルゴンなどの不活性ガスとの混合ガス
雰囲気下で、加熱容器中で所定の温度において希望する
溶融粘度が得られるまで加熱を行う方法を例示すること
ができる。この場合の加熱処理温度としては、好ましく
は150〜280℃、より好ましくは200〜270℃
の範囲が選択して使用されるものであり、処理時間とし
ては、好ましくは0.5〜100時間、より好ましくは
2〜50時間の範囲が選択されるが、この両者をコント
ロールすることによって、目標とする粘度レベルを得る
ことができる。かかる加熱処理の装置は、通常の熱風乾
燥機でもまた回転式あるいは撹拌翼付の加熱装置であっ
てもよいが、効率よくしかもより均一に処理する場合
は、回転式あるいは撹拌翼付の加熱装置を用いるのがよ
り好ましい。
より架橋/高分子量化する場合の具体的方法としては、
空気、酸素などの酸化性ガス雰囲気下あるいは前記酸化
性ガスと窒素、アルゴンなどの不活性ガスとの混合ガス
雰囲気下で、加熱容器中で所定の温度において希望する
溶融粘度が得られるまで加熱を行う方法を例示すること
ができる。この場合の加熱処理温度としては、好ましく
は150〜280℃、より好ましくは200〜270℃
の範囲が選択して使用されるものであり、処理時間とし
ては、好ましくは0.5〜100時間、より好ましくは
2〜50時間の範囲が選択されるが、この両者をコント
ロールすることによって、目標とする粘度レベルを得る
ことができる。かかる加熱処理の装置は、通常の熱風乾
燥機でもまた回転式あるいは撹拌翼付の加熱装置であっ
てもよいが、効率よくしかもより均一に処理する場合
は、回転式あるいは撹拌翼付の加熱装置を用いるのがよ
り好ましい。
【0020】ポリアリーレンサルファイド樹脂を窒素な
どの不活性ガス雰囲気下あるいは減圧下で熱処理する場
合の具体的方法としては、窒素などの不活性ガス雰囲気
下あるいは減圧下で、加熱処理温度150〜280℃、
好ましくは200〜270℃、加熱時間0.5〜100
時間、好ましくは2〜50時間の条件で加熱処理する方
法を例示することができる。かかる加熱処理の装置は、
通常の熱風乾燥機でもまた回転式あるいは撹拌翼付の加
熱装置であってもよいが、効率よくしかもより均一に処
理する場合は、回転式あるいは撹拌翼付の加熱装置を用
いるのがより好ましい。
どの不活性ガス雰囲気下あるいは減圧下で熱処理する場
合の具体的方法としては、窒素などの不活性ガス雰囲気
下あるいは減圧下で、加熱処理温度150〜280℃、
好ましくは200〜270℃、加熱時間0.5〜100
時間、好ましくは2〜50時間の条件で加熱処理する方
法を例示することができる。かかる加熱処理の装置は、
通常の熱風乾燥機でもまた回転式あるいは撹拌翼付の加
熱装置であってもよいが、効率よくしかもより均一に処
理する場合は、回転式あるいは撹拌翼付の加熱装置を用
いるのがより好ましい。
【0021】ポリアリーレンサルファイド樹脂を有機溶
媒で洗浄する場合の具体的方法としては、たとえば、洗
浄に用いる有機溶媒としては、ポリアリーレンサルファ
イド樹脂を分解する作用などを有しないものであれば特
に制限はなく使用することができる。例えばN−メチル
ピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミドなどの含窒素極性溶媒、ジメチルスルホキシド、ジ
メチルスルホンなどのスルホキシド・スルホン系溶媒、
アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、アセ
トフェノンなどのケトン系溶媒、ジメチルエーテル、ジ
プロピルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル
系溶媒、クロロホルム、塩化メチレン、トリクロロエチ
レン、2塩化エチレン、ジクロルエタン、テトラクロル
エタン、クロルベンゼンなどのハロゲン系溶媒、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタ
ノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、
フェノール、クレゾール、ポリエチレングリコールなど
のアルコール・フェノール系溶媒、およびベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒などが使
用される。これらの有機溶媒のなかでも、特にN−メチ
ルピロリドン、アセトン、ジメチルホルムアミドおよび
クロロホルムなどが好ましく使用される。また、これら
の有機溶媒は、1種類または2種類以上の混合で使用さ
れる。
媒で洗浄する場合の具体的方法としては、たとえば、洗
浄に用いる有機溶媒としては、ポリアリーレンサルファ
イド樹脂を分解する作用などを有しないものであれば特
に制限はなく使用することができる。例えばN−メチル
ピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミドなどの含窒素極性溶媒、ジメチルスルホキシド、ジ
メチルスルホンなどのスルホキシド・スルホン系溶媒、
アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、アセ
トフェノンなどのケトン系溶媒、ジメチルエーテル、ジ
プロピルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル
系溶媒、クロロホルム、塩化メチレン、トリクロロエチ
レン、2塩化エチレン、ジクロルエタン、テトラクロル
エタン、クロルベンゼンなどのハロゲン系溶媒、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタ
ノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、
フェノール、クレゾール、ポリエチレングリコールなど
のアルコール・フェノール系溶媒、およびベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒などが使
用される。これらの有機溶媒のなかでも、特にN−メチ
ルピロリドン、アセトン、ジメチルホルムアミドおよび
クロロホルムなどが好ましく使用される。また、これら
の有機溶媒は、1種類または2種類以上の混合で使用さ
れる。
【0022】かかる有機溶媒による洗浄の方法として
は、有機溶媒中にポリアリーレンサルファイド樹脂を浸
漬せしめるなどの方法があり、必要により適宜撹拌また
は加熱することも可能である。有機溶媒でポリアリーレ
ンサルファイド樹脂を洗浄する際の洗浄温度については
特に制限はなく、常温〜300℃程度の任意の温度が選
択できる。洗浄温度が高くなるほど洗浄効率が高くなる
傾向があるが、通常は常温〜150℃の洗浄温度で十分
な効果が得られる。なお、有機溶媒洗浄を施されたポリ
アリーレンサルファイド樹脂は、残留している有機溶媒
を除去するため、水または温水で数回洗浄することが好
ましい。
は、有機溶媒中にポリアリーレンサルファイド樹脂を浸
漬せしめるなどの方法があり、必要により適宜撹拌また
は加熱することも可能である。有機溶媒でポリアリーレ
ンサルファイド樹脂を洗浄する際の洗浄温度については
特に制限はなく、常温〜300℃程度の任意の温度が選
択できる。洗浄温度が高くなるほど洗浄効率が高くなる
傾向があるが、通常は常温〜150℃の洗浄温度で十分
な効果が得られる。なお、有機溶媒洗浄を施されたポリ
アリーレンサルファイド樹脂は、残留している有機溶媒
を除去するため、水または温水で数回洗浄することが好
ましい。
【0023】ポリアリーレンサルファイド樹脂を熱水で
処理する場合の具体的方法としては、以下の方法を例示
することができる。すなわち、熱水洗浄によるポリアリ
ーレンサルファイド樹脂の好ましい化学的変性の効果を
発現するために、使用する水は蒸留水あるいは脱イオン
水であることが好ましい。熱水処理の操作は、通常、所
定量の水に所定量のポリアリーレンサルファイド樹脂を
投入し、常圧であるいは圧力容器内で加熱、撹拌するこ
とにより行われる。ポリアリーレンサルファイド樹脂と
水との割合は、水の多い方がよく、好ましくは水1リッ
トルに対し、ポリアリーレンサルファイド樹脂200g
以下の浴比で使用される。
処理する場合の具体的方法としては、以下の方法を例示
することができる。すなわち、熱水洗浄によるポリアリ
ーレンサルファイド樹脂の好ましい化学的変性の効果を
発現するために、使用する水は蒸留水あるいは脱イオン
水であることが好ましい。熱水処理の操作は、通常、所
定量の水に所定量のポリアリーレンサルファイド樹脂を
投入し、常圧であるいは圧力容器内で加熱、撹拌するこ
とにより行われる。ポリアリーレンサルファイド樹脂と
水との割合は、水の多い方がよく、好ましくは水1リッ
トルに対し、ポリアリーレンサルファイド樹脂200g
以下の浴比で使用される。
【0024】ポリアリーレンサルファイド樹脂を酸処理
する場合の具体的方法としては、以下の方法を例示する
ことができる。すなわち、酸または酸の水溶液にポリア
リーレンサルファイド樹脂を浸漬せしめるなどの方法が
あり、必要により適宜撹拌または加熱することも可能で
ある。用いられる酸は、ポリアリーレンサルファイド樹
脂を分解する作用を有しないものであれば特に制限はな
く、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの脂肪族飽和
モノカルボン酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸などのハロ
置換脂肪族飽和カルボン酸、アクリル酸、クロトン酸な
どの脂肪族不飽和モノカルボン酸、安息香酸、サリチル
酸などの芳香族カルボン酸、シュウ酸、マロン酸、コハ
ク酸、フタル酸、フマル酸などのジカルボン酸、および
硫酸、リン酸、塩酸、炭酸、珪酸などの無機酸性化合物
などが用いられる。これらの酸のなかでも、特に酢酸、
塩酸がより好ましく用いられる。酸処理を施されたポリ
アリーレンサルファイド樹脂は、残留している酸または
塩などを除去するため、水または温水で数回洗浄するこ
とが好ましい。また、洗浄に用いる水は、酸処理による
ポリアリーレンサルファイド樹脂の好ましい化学的変性
の効果を損なわない意味で、蒸留水または脱イオン水で
あることが好ましい。
する場合の具体的方法としては、以下の方法を例示する
ことができる。すなわち、酸または酸の水溶液にポリア
リーレンサルファイド樹脂を浸漬せしめるなどの方法が
あり、必要により適宜撹拌または加熱することも可能で
ある。用いられる酸は、ポリアリーレンサルファイド樹
脂を分解する作用を有しないものであれば特に制限はな
く、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの脂肪族飽和
モノカルボン酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸などのハロ
置換脂肪族飽和カルボン酸、アクリル酸、クロトン酸な
どの脂肪族不飽和モノカルボン酸、安息香酸、サリチル
酸などの芳香族カルボン酸、シュウ酸、マロン酸、コハ
ク酸、フタル酸、フマル酸などのジカルボン酸、および
硫酸、リン酸、塩酸、炭酸、珪酸などの無機酸性化合物
などが用いられる。これらの酸のなかでも、特に酢酸、
塩酸がより好ましく用いられる。酸処理を施されたポリ
アリーレンサルファイド樹脂は、残留している酸または
塩などを除去するため、水または温水で数回洗浄するこ
とが好ましい。また、洗浄に用いる水は、酸処理による
ポリアリーレンサルファイド樹脂の好ましい化学的変性
の効果を損なわない意味で、蒸留水または脱イオン水で
あることが好ましい。
【0025】本発明で用いられるポリアリーレンサルフ
ァイド樹脂の溶融粘度は、310℃、剪断速度1000
/秒の条件下で80Pa・s以下である必要があり、5
0Pa・s以下がより好ましく、5〜20Pa・sが更
に好ましい。
ァイド樹脂の溶融粘度は、310℃、剪断速度1000
/秒の条件下で80Pa・s以下である必要があり、5
0Pa・s以下がより好ましく、5〜20Pa・sが更
に好ましい。
【0026】すなわち、ポリアリーレンサルファイド樹
脂の溶融粘度が80Pa・sを越えると、溶融流動性の
点で不利であるばかりでなく、レーザー焦点の環境安定
性の点でも好ましくない。溶融粘度が高いと何故レーザ
ー焦点の環境安定性が低下するかは定かではないが、恐
らく成形時の繊維状充填材の配向を促すため、成形体の
温度変化による変形の異方性が増すためと推定してい
る。
脂の溶融粘度が80Pa・sを越えると、溶融流動性の
点で不利であるばかりでなく、レーザー焦点の環境安定
性の点でも好ましくない。溶融粘度が高いと何故レーザ
ー焦点の環境安定性が低下するかは定かではないが、恐
らく成形時の繊維状充填材の配向を促すため、成形体の
温度変化による変形の異方性が増すためと推定してい
る。
【0027】また、本発明では(a)ポリアリーレンサ
ルファイド樹脂として、灰分量が0.3重量%以下のポ
リアリーレンサルファイド樹脂を用いる用いることは、
より優れた機械的強度を得る上で好ましい。かかるポリ
アリーレンサルファイド樹脂は上記の酸処理を施す方法
などにより得られる。
ルファイド樹脂として、灰分量が0.3重量%以下のポ
リアリーレンサルファイド樹脂を用いる用いることは、
より優れた機械的強度を得る上で好ましい。かかるポリ
アリーレンサルファイド樹脂は上記の酸処理を施す方法
などにより得られる。
【0028】なお、ここでいう灰分量とは、150℃で
1時間乾燥したポリアリーレンサルファイド樹脂約5g
をるつぼに入れ、540℃、6時間燃焼させて樹脂分を
完全に分解除去してから残渣重量を測定し、乾燥後の樹
脂(約5g)に対する残渣重量の割合から算出したもの
である。
1時間乾燥したポリアリーレンサルファイド樹脂約5g
をるつぼに入れ、540℃、6時間燃焼させて樹脂分を
完全に分解除去してから残渣重量を測定し、乾燥後の樹
脂(約5g)に対する残渣重量の割合から算出したもの
である。
【0029】次に、本発明で用いられる(b)黒鉛は、
人造黒鉛、天然黒鉛のいずれでもよいが、下記式(1)
で表されるp値が0.2以下の黒鉛が、より優れたレー
ザー焦点の環境安定性を得る上で好ましく使用される。
人造黒鉛、天然黒鉛のいずれでもよいが、下記式(1)
で表されるp値が0.2以下の黒鉛が、より優れたレー
ザー焦点の環境安定性を得る上で好ましく使用される。
【0030】
p={1−(3.440−d(002)/0.086)}1/2 ・・・(1)
式中、p:未黒鉛化部分が全体に対して占める割合
d(002):黒鉛の(002)面の層間距離上記式におけ
るpは、一般にFranklinのp値として知られて
いるものである。上記式(1)中の黒鉛の(002)面
の層間距離d(002)は、X線回折法から、下記式(2)
により求められる。
るpは、一般にFranklinのp値として知られて
いるものである。上記式(1)中の黒鉛の(002)面
の層間距離d(002)は、X線回折法から、下記式(2)
により求められる。
【0031】d(002)=λ/2sinθ・・・(2)
式中、λ:X線の波長
θ:回折角
かかる(b)黒鉛は、市販のものを入手することが可能
である。具体的には日本黒鉛(株)製のKEX、CP、
CSPE、ティムカル社製KSシリーズなどを使用する
ことができる。
である。具体的には日本黒鉛(株)製のKEX、CP、
CSPE、ティムカル社製KSシリーズなどを使用する
ことができる。
【0032】かかる(b)黒鉛の配合量は、ポリアリー
レンサルファイド樹脂100重量部に対し、5〜80重
量部の範囲が好ましく、10〜50重量部の範囲が特に
好ましい。すなわち、(b)黒鉛の配合量が5重量部未
満では、十分なレーザー焦点の環境安定性、低バリ性が
得られず、また、80重量部を越えて配合しても、より
優れたレーザー焦点の環境安定性が得られないばかり
か、樹脂組成物の溶融流動性が著しく損なわれるため好
ましくない。
レンサルファイド樹脂100重量部に対し、5〜80重
量部の範囲が好ましく、10〜50重量部の範囲が特に
好ましい。すなわち、(b)黒鉛の配合量が5重量部未
満では、十分なレーザー焦点の環境安定性、低バリ性が
得られず、また、80重量部を越えて配合しても、より
優れたレーザー焦点の環境安定性が得られないばかり
か、樹脂組成物の溶融流動性が著しく損なわれるため好
ましくない。
【0033】本発明においては(c)黒鉛以外の非繊維
状充填材を黒鉛と共に配合することが好ましい。かかる
(c)黒鉛以外の非繊維状充填材の具体例としては、タ
ルク、ワラステナイト、ゼオライト、セリサイト、マイ
カ、カオリン、クレー、パイロフィライト、ベントナイ
ト、アスベスト、アルミナシリケートなどの珪酸塩、酸
化珪素、酸化マグネシウム、アルミナ、酸化ジルコニウ
ム、酸化チタン、酸化鉄などの金属化合物、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫
酸カルシウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、水酸化カル
シウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなど
の水酸化物、ガラスビーズ、セラミックビーズ、窒化ホ
ウ素、炭化珪素、カーボンブラックおよびシリカなどが
用いられ、これらは中空であってもよく、さらにはこれ
ら充填剤を2種類以上併用することも可能である。ま
た、これらの充填材をイソシアネート系化合物、有機シ
ラン系化合物、有機チタネート系化合物、有機ボラン系
化合物およびエポキシ化合物などのカップリング剤で予
備処理して使用してもよい。中でも炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、カオリン、クレー、
タルクなどの珪酸塩が特に好ましい。
状充填材を黒鉛と共に配合することが好ましい。かかる
(c)黒鉛以外の非繊維状充填材の具体例としては、タ
ルク、ワラステナイト、ゼオライト、セリサイト、マイ
カ、カオリン、クレー、パイロフィライト、ベントナイ
ト、アスベスト、アルミナシリケートなどの珪酸塩、酸
化珪素、酸化マグネシウム、アルミナ、酸化ジルコニウ
ム、酸化チタン、酸化鉄などの金属化合物、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫
酸カルシウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、水酸化カル
シウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなど
の水酸化物、ガラスビーズ、セラミックビーズ、窒化ホ
ウ素、炭化珪素、カーボンブラックおよびシリカなどが
用いられ、これらは中空であってもよく、さらにはこれ
ら充填剤を2種類以上併用することも可能である。ま
た、これらの充填材をイソシアネート系化合物、有機シ
ラン系化合物、有機チタネート系化合物、有機ボラン系
化合物およびエポキシ化合物などのカップリング剤で予
備処理して使用してもよい。中でも炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、カオリン、クレー、
タルクなどの珪酸塩が特に好ましい。
【0034】かかる(c)黒鉛以外の非繊維状充填材の
配合量は、ポリアリーレンサルファイド樹脂100重量
部に対し、25〜180重量部の範囲が好ましく、50
〜150重量部の範囲が特に好ましい。すなわち、
(c)黒鉛以外の非繊維状充填材の配合量が25重量部
未満では、十分なレーザー焦点の環境安定性が得られ
ず、180重量部を越えて配合すると、樹脂組成物の溶
融流動性が大きく損なわれるため好ましくない。
配合量は、ポリアリーレンサルファイド樹脂100重量
部に対し、25〜180重量部の範囲が好ましく、50
〜150重量部の範囲が特に好ましい。すなわち、
(c)黒鉛以外の非繊維状充填材の配合量が25重量部
未満では、十分なレーザー焦点の環境安定性が得られ
ず、180重量部を越えて配合すると、樹脂組成物の溶
融流動性が大きく損なわれるため好ましくない。
【0035】本発明においては(d)繊維状充填材を黒
鉛および非繊維状充填材と共に配合することもまた好ま
しい。かかる(d)繊維状充填材としては、具体的に
は、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウィスカ、酸
化亜鉛ウィスカ、硼酸アルミウィスカ、アラミド繊維、
アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラミック繊維、アスベ
スト繊維、石コウ繊維、金属繊維などが用いられ、これ
らは2種類以上併用することも可能である。また、これ
ら充填材をイソシアネート系化合物、有機シラン系化合
物、有機チタネート系化合物、有機ボラン系化合物およ
びエポキシ化合物などのカップリング剤で予備処理して
使用することは、より優れた機械的強度を得る意味にお
いて好ましい。中でもガラス繊維、炭素繊維がより好適
に用いられる。
鉛および非繊維状充填材と共に配合することもまた好ま
しい。かかる(d)繊維状充填材としては、具体的に
は、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウィスカ、酸
化亜鉛ウィスカ、硼酸アルミウィスカ、アラミド繊維、
アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラミック繊維、アスベ
スト繊維、石コウ繊維、金属繊維などが用いられ、これ
らは2種類以上併用することも可能である。また、これ
ら充填材をイソシアネート系化合物、有機シラン系化合
物、有機チタネート系化合物、有機ボラン系化合物およ
びエポキシ化合物などのカップリング剤で予備処理して
使用することは、より優れた機械的強度を得る意味にお
いて好ましい。中でもガラス繊維、炭素繊維がより好適
に用いられる。
【0036】かかる(d)繊維状充填材の配合量はポリ
アリーレンサルファイド樹脂100重量部に対し、25
〜180重量部の範囲が好ましく、50〜150重量部
の範囲が特に好ましい。すなわち、(d)繊維状充填材
の配合量が25重量部未満では、光ピックアップ部品と
しての十分な機械的強度が得られず、180重量部を越
えて配合すると、レーザー焦点の環境安定性が悪化する
他、溶融流動性も損なわれるため好ましくない。
アリーレンサルファイド樹脂100重量部に対し、25
〜180重量部の範囲が好ましく、50〜150重量部
の範囲が特に好ましい。すなわち、(d)繊維状充填材
の配合量が25重量部未満では、光ピックアップ部品と
しての十分な機械的強度が得られず、180重量部を越
えて配合すると、レーザー焦点の環境安定性が悪化する
他、溶融流動性も損なわれるため好ましくない。
【0037】本発明においては、かかる樹脂組成物に、
更に、(e)ガラス転移温度が150℃以上の非晶性熱
可塑性樹脂を配合することは、より優れたレーザー焦点
の環境安定性、低バリ性を得る上で好ましい。かかる非
晶性熱可塑性樹脂としては、具体的にはポリスルホン、
ポリフェニレンオキシド、ポリカーボネート、ポリエー
テルスルホン、ポリエーテルイミド、環状オレフィンコ
ポリマーなどを使用することができる。
更に、(e)ガラス転移温度が150℃以上の非晶性熱
可塑性樹脂を配合することは、より優れたレーザー焦点
の環境安定性、低バリ性を得る上で好ましい。かかる非
晶性熱可塑性樹脂としては、具体的にはポリスルホン、
ポリフェニレンオキシド、ポリカーボネート、ポリエー
テルスルホン、ポリエーテルイミド、環状オレフィンコ
ポリマーなどを使用することができる。
【0038】なお、ガラス転移温度は、示差走査熱量計
(DSC)を用い、20℃/分の速度で昇温して求めら
れた値である。
(DSC)を用い、20℃/分の速度で昇温して求めら
れた値である。
【0039】かかる(e)ガラス転移温度が150℃以
上の非晶性熱可塑性樹脂を配合する場合の配合量として
は、(a)ポリアリーレンサルファイド樹脂100重量
部に対し、10〜80重量部の範囲が好ましく、10〜
50重量部の範囲がより好ましい。配合量が80重量部
を越えると、樹脂組成物の溶融流動性が著しく損なわれ
るため好ましくない。
上の非晶性熱可塑性樹脂を配合する場合の配合量として
は、(a)ポリアリーレンサルファイド樹脂100重量
部に対し、10〜80重量部の範囲が好ましく、10〜
50重量部の範囲がより好ましい。配合量が80重量部
を越えると、樹脂組成物の溶融流動性が著しく損なわれ
るため好ましくない。
【0040】本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂
組成物は、本発明の効果を損なわない範囲において、さ
らに他の樹脂をブレンドして用いてもよい。かかるブレ
ンド可能な樹脂には特に制限はないが、その具体例とし
ては、ナイロン6,ナイロン66,ナイロン610、ナ
イロン11、ナイロン12、芳香族系ナイロンなどのポ
リアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリシクロヘキシルジメチレンテレフ
タレート、ポリナフタレンテレフタレートなどのポリエ
ステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテト
ラフルオロエチレン、カルボキシル基やカルボン酸エス
テル基や酸無水物無水物基やエポキシ基などの官能基を
有するオレフィン系コポリマー、ポリオレフィン系エラ
ストマー、ポリエーテルエステルエラストマー、ポリエ
ーテルアミドエラストマー、ポリアミドイミド、ポリア
セタールおよびポリイミドなどが用いられる。
組成物は、本発明の効果を損なわない範囲において、さ
らに他の樹脂をブレンドして用いてもよい。かかるブレ
ンド可能な樹脂には特に制限はないが、その具体例とし
ては、ナイロン6,ナイロン66,ナイロン610、ナ
イロン11、ナイロン12、芳香族系ナイロンなどのポ
リアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリシクロヘキシルジメチレンテレフ
タレート、ポリナフタレンテレフタレートなどのポリエ
ステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテト
ラフルオロエチレン、カルボキシル基やカルボン酸エス
テル基や酸無水物無水物基やエポキシ基などの官能基を
有するオレフィン系コポリマー、ポリオレフィン系エラ
ストマー、ポリエーテルエステルエラストマー、ポリエ
ーテルアミドエラストマー、ポリアミドイミド、ポリア
セタールおよびポリイミドなどが用いられる。
【0041】また、本発明のポリアリーレンサルファイ
ド樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲にお
いて、チオエーテル系化合物、エステル系化合物、有機
リン化合物などの可塑剤、タルク、カオリン、有機リン
化合物などの結晶核剤、ポリオレフィン系化合物、シリ
コーン系化合物、長鎖脂肪族エステル系化合物、長鎖脂
肪族アミド系化合物などの離型剤、ヒンダードフェノー
ル系化合物、ヒンダードアミン系化合物などの酸化防止
剤、熱安定剤、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
アルミニウム、ステアリン酸リチウムなどの滑剤、紫外
線防止剤、着色剤、難燃剤および発泡剤などの通常の添
加剤を添加することができる。
ド樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲にお
いて、チオエーテル系化合物、エステル系化合物、有機
リン化合物などの可塑剤、タルク、カオリン、有機リン
化合物などの結晶核剤、ポリオレフィン系化合物、シリ
コーン系化合物、長鎖脂肪族エステル系化合物、長鎖脂
肪族アミド系化合物などの離型剤、ヒンダードフェノー
ル系化合物、ヒンダードアミン系化合物などの酸化防止
剤、熱安定剤、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
アルミニウム、ステアリン酸リチウムなどの滑剤、紫外
線防止剤、着色剤、難燃剤および発泡剤などの通常の添
加剤を添加することができる。
【0042】さらに、本発明のポリアリーレンサルファ
イド樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲に
おいて、機械的強度、靱性などの向上を目的に、エポキ
シ基、アミノ基、イソシアネート基、水酸基、メルカプ
ト基およびウレイド基の中から選ばれた少なくとも1種
の官能基を有するアルコキシシランを添加してもよい。
かかる化合物の具体例としては、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リエトキシシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシランなどのエポキシ基含
有アルコキシシラン化合物、γ−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキ
シシランなどのメルカプト基含有アルコキシシラン化合
物、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−ウ
レイドプロピルトリメトキシシシラン、γ−(2−ウレ
イドエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどの
ウレイド基含有アルコキシシラン化合物、γ−イソシア
ナトプロピルトリエトキシシラン、γ−イソシアナトプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピル
メチルジメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルメ
チルジエトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルエチ
ルジメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルエチル
ジエトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルトリクロ
ロシランなどのイソシアナト基含有アルコキシシラン化
合物、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメ
トキシシランなどのアミノ基含有アルコキシシラン化合
物、およびγ−ヒドロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−ヒドロキシプロピルトリエトキシシランなどの
水酸基含有アルコキシシラン化合物などが挙げられる。
イド樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲に
おいて、機械的強度、靱性などの向上を目的に、エポキ
シ基、アミノ基、イソシアネート基、水酸基、メルカプ
ト基およびウレイド基の中から選ばれた少なくとも1種
の官能基を有するアルコキシシランを添加してもよい。
かかる化合物の具体例としては、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リエトキシシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシランなどのエポキシ基含
有アルコキシシラン化合物、γ−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキ
シシランなどのメルカプト基含有アルコキシシラン化合
物、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−ウ
レイドプロピルトリメトキシシシラン、γ−(2−ウレ
イドエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどの
ウレイド基含有アルコキシシラン化合物、γ−イソシア
ナトプロピルトリエトキシシラン、γ−イソシアナトプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピル
メチルジメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルメ
チルジエトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルエチ
ルジメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルエチル
ジエトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルトリクロ
ロシランなどのイソシアナト基含有アルコキシシラン化
合物、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメ
トキシシランなどのアミノ基含有アルコキシシラン化合
物、およびγ−ヒドロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−ヒドロキシプロピルトリエトキシシランなどの
水酸基含有アルコキシシラン化合物などが挙げられる。
【0043】かかるシラン化合物の好適な添加量は、ポ
リフェニレンスルフィド樹脂100重量部に対し、0.
05〜5重量部の範囲が選択される。
リフェニレンスルフィド樹脂100重量部に対し、0.
05〜5重量部の範囲が選択される。
【0044】本発明のポリフェニレンスルフィド樹脂組
成物の調製方法には特に制限はないが、原料の混合物を
単軸あるいは2軸の押出機、バンバリーミキサー、ニー
ダーおよびミキシングロールなど通常公知の溶融混合機
に供給して、280〜380℃の温度で混練する方法な
どを代表例として挙げることができる。原料の混合順序
にも特に制限はなく、全ての原材料を配合後上記の方法
により溶融混練する方法、一部の原材料を配合後上記の
方法により溶融混練し、さらに残りの原材料を配合し溶
融混練する方法、あるいは一部の原材料を配合後単軸あ
るいは2軸の押出機により溶融混練中にサイドフィーダ
ーを用いて残りの原材料を混合する方法などのいずれの
方法を用いてもよい。また、少量添加剤成分について
は、他の成分を上記の方法などで混練しペレット化した
後、成形前に添加して成形に供することももちろん可能
である。
成物の調製方法には特に制限はないが、原料の混合物を
単軸あるいは2軸の押出機、バンバリーミキサー、ニー
ダーおよびミキシングロールなど通常公知の溶融混合機
に供給して、280〜380℃の温度で混練する方法な
どを代表例として挙げることができる。原料の混合順序
にも特に制限はなく、全ての原材料を配合後上記の方法
により溶融混練する方法、一部の原材料を配合後上記の
方法により溶融混練し、さらに残りの原材料を配合し溶
融混練する方法、あるいは一部の原材料を配合後単軸あ
るいは2軸の押出機により溶融混練中にサイドフィーダ
ーを用いて残りの原材料を混合する方法などのいずれの
方法を用いてもよい。また、少量添加剤成分について
は、他の成分を上記の方法などで混練しペレット化した
後、成形前に添加して成形に供することももちろん可能
である。
【0045】このようにして得られる本発明のポリアリ
ーレンサルファイド樹脂組成物は、射出成形、押出成
形、ブロー成形、トランスファー成形など各種成形に供
することが可能であるが、特に射出成形が好ましく採用
される。
ーレンサルファイド樹脂組成物は、射出成形、押出成
形、ブロー成形、トランスファー成形など各種成形に供
することが可能であるが、特に射出成形が好ましく採用
される。
【0046】また本発明の樹脂組成物は、優れたレーザ
ー焦点の環境安定性を有するとともに、機械的強度、溶
融流動性、低バリ性にも均衡して優れており、CD、D
VD、レーザーディスク(登録商標)、光磁気ディスク
の光ピックアップ部品用途に特に好適に用いられる。
ー焦点の環境安定性を有するとともに、機械的強度、溶
融流動性、低バリ性にも均衡して優れており、CD、D
VD、レーザーディスク(登録商標)、光磁気ディスク
の光ピックアップ部品用途に特に好適に用いられる。
【0047】更に本発明の樹脂組成物のその他用途とし
ては、例えばセンサー、LEDランプ、コネクター、ソ
ケット、抵抗器、リレーケース、スイッチ、コイルボビ
ン、コンデンサー、バリコンケース、発振子、各種端子
板、変成器、プラグ、プリント基板、チューナー、スピ
ーカー、マイクロフォン、ヘッドフォン、小型モータ
ー、磁気ヘッドベース、半導体、液晶、FDDキャリッ
ジ、FDDシャーシ、モーターブラッシュホルダー、パ
ラボラアンテナ、コンピューター関連部品などに代表さ
れる電気・電子部品;VTR部品、テレビ部品、アイロ
ン、ヘアードライヤー、炊飯器部品、電子レンジ部品、
音響部品、オーディオ・レーザーディスク・コンパクト
ディスクなどの音声機器部品、照明部品、冷蔵庫部品、
エアコン部品、タイプライター部品、ワードプロセッサ
ー部品などに代表される家庭、事務電気製品部品;オフ
ィスコンピューター関連部品、電話器関連部品、ファク
シミリ関連部品、複写機関連部品、洗浄用治具、モータ
ー部品、ライター、タイプライターなどに代表される機
械関連部品:顕微鏡、双眼鏡、カメラ、時計などに代表
される光学機器、精密機械関連部品;水道蛇口コマ、混
合水栓、ポンプ部品、パイプジョイント、水量調節弁、
逃がし弁、湯温センサー、水量センサー、水道メーター
ハウジングなどの水廻り部品;バルブオルタネータータ
ーミナル、オルタネーターコネクター,ICレギュレー
ター、ライトディヤー用ポテンシオメーターベース、排
気ガスバルブなどの各種バルブ、燃料関係・排気系・吸
気系各種パイプ、エアーインテークノズルスノーケル、
インテークマニホールド、燃料ポンプ、エンジン冷却水
ジョイント、キャブレターメインボディー、キャブレタ
ースペーサー、排気ガスセンサー、冷却水センサー、油
温センサー、スロットルポジションセンサー、クランク
シャフトポジションセンサー、エアーフローメーター、
ブレーキパッド摩耗センサー、エアコン用サーモスタッ
トベース、暖房温風フローコントロールバルブ、ラジエ
ーターモーター用ブラッシュホルダー、ウォーターポン
プインペラー、タービンベイン、ワイパーモーター関係
部品、デュストリビューター、スタータースイッチ、ス
ターターリレー、トランスミッション用ワイヤーハーネ
ス、ウィンドウォッシャーノズル、エアコンパネルスイ
ッチ基板、燃料関係電磁気弁用コイル、ヒューズ用コネ
クター、ホーンターミナル、電装部品絶縁板、ステップ
モーターローター、ランプソケット、ランプリフレクタ
ー、ランプハウジング、ブレーキピストン、ソレノイド
ボビン、エンジンオイルフィルター、点火装置ケース、
車速センサー、ケーブルライナーなどの自動車・車両関
連部品などに好適に使用することができる。
ては、例えばセンサー、LEDランプ、コネクター、ソ
ケット、抵抗器、リレーケース、スイッチ、コイルボビ
ン、コンデンサー、バリコンケース、発振子、各種端子
板、変成器、プラグ、プリント基板、チューナー、スピ
ーカー、マイクロフォン、ヘッドフォン、小型モータ
ー、磁気ヘッドベース、半導体、液晶、FDDキャリッ
ジ、FDDシャーシ、モーターブラッシュホルダー、パ
ラボラアンテナ、コンピューター関連部品などに代表さ
れる電気・電子部品;VTR部品、テレビ部品、アイロ
ン、ヘアードライヤー、炊飯器部品、電子レンジ部品、
音響部品、オーディオ・レーザーディスク・コンパクト
ディスクなどの音声機器部品、照明部品、冷蔵庫部品、
エアコン部品、タイプライター部品、ワードプロセッサ
ー部品などに代表される家庭、事務電気製品部品;オフ
ィスコンピューター関連部品、電話器関連部品、ファク
シミリ関連部品、複写機関連部品、洗浄用治具、モータ
ー部品、ライター、タイプライターなどに代表される機
械関連部品:顕微鏡、双眼鏡、カメラ、時計などに代表
される光学機器、精密機械関連部品;水道蛇口コマ、混
合水栓、ポンプ部品、パイプジョイント、水量調節弁、
逃がし弁、湯温センサー、水量センサー、水道メーター
ハウジングなどの水廻り部品;バルブオルタネータータ
ーミナル、オルタネーターコネクター,ICレギュレー
ター、ライトディヤー用ポテンシオメーターベース、排
気ガスバルブなどの各種バルブ、燃料関係・排気系・吸
気系各種パイプ、エアーインテークノズルスノーケル、
インテークマニホールド、燃料ポンプ、エンジン冷却水
ジョイント、キャブレターメインボディー、キャブレタ
ースペーサー、排気ガスセンサー、冷却水センサー、油
温センサー、スロットルポジションセンサー、クランク
シャフトポジションセンサー、エアーフローメーター、
ブレーキパッド摩耗センサー、エアコン用サーモスタッ
トベース、暖房温風フローコントロールバルブ、ラジエ
ーターモーター用ブラッシュホルダー、ウォーターポン
プインペラー、タービンベイン、ワイパーモーター関係
部品、デュストリビューター、スタータースイッチ、ス
ターターリレー、トランスミッション用ワイヤーハーネ
ス、ウィンドウォッシャーノズル、エアコンパネルスイ
ッチ基板、燃料関係電磁気弁用コイル、ヒューズ用コネ
クター、ホーンターミナル、電装部品絶縁板、ステップ
モーターローター、ランプソケット、ランプリフレクタ
ー、ランプハウジング、ブレーキピストン、ソレノイド
ボビン、エンジンオイルフィルター、点火装置ケース、
車速センサー、ケーブルライナーなどの自動車・車両関
連部品などに好適に使用することができる。
【0048】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例の記載に限定され
るものではない。 [光軸安定性評価]図1に示す形状の光ピックアップモ
デル射出成形品1の中央切欠部分にハーフミラー2を設
置し、恒温槽の中で焦点距離200mm、波長650n
m、出力0.3mWの半導体レーザーオートコリメータ
ーから発振したレーザー光を当て、反射してくるレーザ
ー光をCCDカメラにて受光した。
に説明するが、本発明はこれら実施例の記載に限定され
るものではない。 [光軸安定性評価]図1に示す形状の光ピックアップモ
デル射出成形品1の中央切欠部分にハーフミラー2を設
置し、恒温槽の中で焦点距離200mm、波長650n
m、出力0.3mWの半導体レーザーオートコリメータ
ーから発振したレーザー光を当て、反射してくるレーザ
ー光をCCDカメラにて受光した。
【0049】30℃における反射レーザー光の位置を原
点とし、30分かけて70℃まで昇温し、30分放置後
の光軸変動値を測定した。この値が小さいほどレーザー
焦点の環境安定性に優れていると言える。
点とし、30分かけて70℃まで昇温し、30分放置後
の光軸変動値を測定した。この値が小さいほどレーザー
焦点の環境安定性に優れていると言える。
【0050】図1は、ハーフミラー2を設置した射出成
形品の斜視図であり、射出成形品1の中央切欠部分には
ハーフミラー2が設置されている。半導体レーザーオー
トコリメーターから発振されたレーザー光は、ハーフミ
ラー2の表面に対して直角に入射し、反射する。 [バリ長さの測定]円周上に(a)幅4mm×長さ20m
m×深さ500μm、(b)幅4mm×長さ20mm×深
さ20μmの2つの突起部を有する80mmφ×2mm
tの円盤形状金型を用いて射出成形を行い、(a)の突起
部がちょうど充填される時の(b)の突起部の充填長さを
測定した。 [曲げ強度の測定]ASTM D790に準じて測定を
行った。具体的には次の様に測定を行った。本発明の樹
脂組成物ペレットを、シリンダー温度330℃に設定し
た住友−ネスタール社製射出成形機(SG75−HIP
RO・MIII)に供給し、射出圧力=成形下限圧力+5k
gf/cm2 ゲージ圧にて射出成形を行い、幅12.7mm
×高さ6.4mm×長さ127mmの試験片を得た。こ
の試験片を用い、23℃、相対湿度50%の雰囲気下、
スパン100mm、歪み速度3mm/minの条件で測
定を行った。 [衝撃強度の測定]ASTM D256に準じて測定を
行った。具体的には次の様に測定を行った。本発明の樹
脂組成物ペレットを、シリンダー温度330℃に設定し
た住友−ネスタール社製射出成形機(SG75−HIP
RO・MIII)に供給し、射出圧力=成形下限圧力+5k
gf/cm2 ゲージ圧にて射出成形を行い、幅12.7mm
×厚み3.1mm×長さ64mmのノッチ付き試験片を
得た。この試験片を用い、23℃、相対湿度50%の雰
囲気下、アイゾット衝撃試験器を用い測定を行った。 [溶融流動性の測定]シリンダー温度330℃に設定し
た住友−ネスタール社製射出成形機を用い(SG75−
HIPRO・MIII)ASTM1号試験片、幅12.7
mm×高さ6.4mm×長さ127mmの試験片、幅1
2.7mm×厚み3.1mm×長さ64mmの試験片2
個の計4個取り試験片を成形し、全て充填するのに要す
る射出圧力(成形下限圧)を測定して溶融流動性の目安
とした。この値が低い程、溶融流動性に優れていると言
える。 [使用原材料] PPS−1:直鎖状ポリフェニレンスルフィド樹脂 溶
融粘度18Pa・s、灰分量0.19wt% PPS−2:直鎖状ポリフェニレンスルフィド樹脂 溶
融粘度60Pa・s、灰分量0.08wt% PPS−3:直鎖状ポリフェニレンスルフィド樹脂 溶
融粘度100Pa・s、灰分量0.06wt% 黒鉛−1:日本黒鉛社製 KEX 、p値0.19 黒鉛−2:日本黒鉛社製 HAG−15、p値0.28 炭酸カルシウム:金平鉱業社製 KSS−1000 カオリン:林化成(株)社製 ASP−200 ガラス繊維:旭ファイバーグラス社製 03JAFT5
23 PPO:ポリフェニレンオキサイド樹脂 三菱エンジニ
アリングプラスチックス社製YPX−100F(ガラス
転移温度210℃)) PES:ポリエーテルスルホン樹脂 住友化学工業社
製”スミカエクセル”3600P(ガラス転移温度22
5℃) [実施例1〜8]ポリフェニレンスルフィド樹脂(PP
S樹脂と略す場合もある)と黒鉛、非繊維状充填材(炭
酸カルシウムまたはカオリン)、繊維状充填材(ガラス
繊維)および非晶ポリマーを表1に示す割合でドライブ
レンドし、スクリュー型2軸押出機(池貝PCM−3
0)を用いて溶融混練、ペレタイズを行った。
形品の斜視図であり、射出成形品1の中央切欠部分には
ハーフミラー2が設置されている。半導体レーザーオー
トコリメーターから発振されたレーザー光は、ハーフミ
ラー2の表面に対して直角に入射し、反射する。 [バリ長さの測定]円周上に(a)幅4mm×長さ20m
m×深さ500μm、(b)幅4mm×長さ20mm×深
さ20μmの2つの突起部を有する80mmφ×2mm
tの円盤形状金型を用いて射出成形を行い、(a)の突起
部がちょうど充填される時の(b)の突起部の充填長さを
測定した。 [曲げ強度の測定]ASTM D790に準じて測定を
行った。具体的には次の様に測定を行った。本発明の樹
脂組成物ペレットを、シリンダー温度330℃に設定し
た住友−ネスタール社製射出成形機(SG75−HIP
RO・MIII)に供給し、射出圧力=成形下限圧力+5k
gf/cm2 ゲージ圧にて射出成形を行い、幅12.7mm
×高さ6.4mm×長さ127mmの試験片を得た。こ
の試験片を用い、23℃、相対湿度50%の雰囲気下、
スパン100mm、歪み速度3mm/minの条件で測
定を行った。 [衝撃強度の測定]ASTM D256に準じて測定を
行った。具体的には次の様に測定を行った。本発明の樹
脂組成物ペレットを、シリンダー温度330℃に設定し
た住友−ネスタール社製射出成形機(SG75−HIP
RO・MIII)に供給し、射出圧力=成形下限圧力+5k
gf/cm2 ゲージ圧にて射出成形を行い、幅12.7mm
×厚み3.1mm×長さ64mmのノッチ付き試験片を
得た。この試験片を用い、23℃、相対湿度50%の雰
囲気下、アイゾット衝撃試験器を用い測定を行った。 [溶融流動性の測定]シリンダー温度330℃に設定し
た住友−ネスタール社製射出成形機を用い(SG75−
HIPRO・MIII)ASTM1号試験片、幅12.7
mm×高さ6.4mm×長さ127mmの試験片、幅1
2.7mm×厚み3.1mm×長さ64mmの試験片2
個の計4個取り試験片を成形し、全て充填するのに要す
る射出圧力(成形下限圧)を測定して溶融流動性の目安
とした。この値が低い程、溶融流動性に優れていると言
える。 [使用原材料] PPS−1:直鎖状ポリフェニレンスルフィド樹脂 溶
融粘度18Pa・s、灰分量0.19wt% PPS−2:直鎖状ポリフェニレンスルフィド樹脂 溶
融粘度60Pa・s、灰分量0.08wt% PPS−3:直鎖状ポリフェニレンスルフィド樹脂 溶
融粘度100Pa・s、灰分量0.06wt% 黒鉛−1:日本黒鉛社製 KEX 、p値0.19 黒鉛−2:日本黒鉛社製 HAG−15、p値0.28 炭酸カルシウム:金平鉱業社製 KSS−1000 カオリン:林化成(株)社製 ASP−200 ガラス繊維:旭ファイバーグラス社製 03JAFT5
23 PPO:ポリフェニレンオキサイド樹脂 三菱エンジニ
アリングプラスチックス社製YPX−100F(ガラス
転移温度210℃)) PES:ポリエーテルスルホン樹脂 住友化学工業社
製”スミカエクセル”3600P(ガラス転移温度22
5℃) [実施例1〜8]ポリフェニレンスルフィド樹脂(PP
S樹脂と略す場合もある)と黒鉛、非繊維状充填材(炭
酸カルシウムまたはカオリン)、繊維状充填材(ガラス
繊維)および非晶ポリマーを表1に示す割合でドライブ
レンドし、スクリュー型2軸押出機(池貝PCM−3
0)を用いて溶融混練、ペレタイズを行った。
【0051】このペレットを用いて、光軸安定性評価試
験片、曲げ強度試験片、衝撃強度試験片を射出成形する
とともに、成形下限圧、バリ長さの測定を行った。
験片、曲げ強度試験片、衝撃強度試験片を射出成形する
とともに、成形下限圧、バリ長さの測定を行った。
【0052】[比較例1]PPS樹脂として、PPS−
1の替わりにPPS−3を用いた以外は、実施例1と同
様にして溶融混練、ペレタイズ、評価を行った。
1の替わりにPPS−3を用いた以外は、実施例1と同
様にして溶融混練、ペレタイズ、評価を行った。
【0053】溶融粘度が100Pa・sと高いPPS樹
脂を用いると、成形下限圧が著しく高くなり溶融流動性
が損なわれる他、光軸変動も大きくなる傾向にあること
がわかる。
脂を用いると、成形下限圧が著しく高くなり溶融流動性
が損なわれる他、光軸変動も大きくなる傾向にあること
がわかる。
【0054】[比較例2]黒鉛を増量し(PPS樹脂1
00重量部に対し120重量部)、その分PPS樹脂を
減量した以外は実施例4と同様にして溶融混練、ペレタ
イズ、評価を行った。
00重量部に対し120重量部)、その分PPS樹脂を
減量した以外は実施例4と同様にして溶融混練、ペレタ
イズ、評価を行った。
【0055】黒鉛を増量しすぎると成形下限圧の評価が
不可能な程、溶融粘度が著しく高くなり、また、光軸変
動もより抑制される傾向にはないことがわかる。
不可能な程、溶融粘度が著しく高くなり、また、光軸変
動もより抑制される傾向にはないことがわかる。
【0056】[比較例3]繊維状充填材(ガラス繊維)
を増量し(PPS樹脂100重量部に対し200重量
部)、その分PPS樹脂および炭酸カルシウムを減量し
た以外は実施例4と同様にして溶融混練、ペレタイズ、
評価を行った。
を増量し(PPS樹脂100重量部に対し200重量
部)、その分PPS樹脂および炭酸カルシウムを減量し
た以外は実施例4と同様にして溶融混練、ペレタイズ、
評価を行った。
【0057】ガラス繊維を増量しすぎると成形下限圧の
評価が不可能な程、溶融粘度が著しく高くなり、また光
軸変動も大きくなる傾向にあることがわかる。
評価が不可能な程、溶融粘度が著しく高くなり、また光
軸変動も大きくなる傾向にあることがわかる。
【0058】[比較例4]非繊維状充填材(炭酸カルシ
ウム)を増量し(PPS樹脂100重量部に対し200
重量部)、その分PPS樹脂および炭酸カルシウムを減
量した以外は実施例4と同様にして溶融混練、ペレタイ
ズ、評価を行った。
ウム)を増量し(PPS樹脂100重量部に対し200
重量部)、その分PPS樹脂および炭酸カルシウムを減
量した以外は実施例4と同様にして溶融混練、ペレタイ
ズ、評価を行った。
【0059】非繊維状充填材(炭酸カルシウム)を増量
しすぎると成形下限圧の評価が不可能な程、溶融粘度が
著しく高くなり、また、光軸変動も大きくなる傾向にあ
ることがわかる。
しすぎると成形下限圧の評価が不可能な程、溶融粘度が
著しく高くなり、また、光軸変動も大きくなる傾向にあ
ることがわかる。
【0060】[比較例5]黒鉛を減量し(PPS樹脂1
00重量部に対し2.9重量部)、その分炭酸カルシウ
ムを増量した以外は実施例1と同様にして溶融混練、ペ
レタイズ、評価を行った。
00重量部に対し2.9重量部)、その分炭酸カルシウ
ムを増量した以外は実施例1と同様にして溶融混練、ペ
レタイズ、評価を行った。
【0061】黒鉛配合量が5重量部より少ないと、光軸
変動が大きくなることがわかる。
変動が大きくなることがわかる。
【0062】[比較例6]繊維状充填材(ガラス繊維)
を減量し(PPS樹脂100重量部に対し18重量
部)、その分PPS樹脂を増量した以外は実施例1と同
様にして溶融混練、ペレタイズ、評価を行った。
を減量し(PPS樹脂100重量部に対し18重量
部)、その分PPS樹脂を増量した以外は実施例1と同
様にして溶融混練、ペレタイズ、評価を行った。
【0063】ガラス繊維配合量が25重量部より少ない
と、機械的強度が大きく損なわれ、また光軸変動も大き
くなることがわかる。
と、機械的強度が大きく損なわれ、また光軸変動も大き
くなることがわかる。
【0064】[比較例7]非繊維状充填材(炭酸カルシ
ウム)を減量し(PPS樹脂100重量部に対し18重
量部)、その分PPS樹脂を増量した以外は実施例1と
同様にして溶融混練、ペレタイズ、評価を行った。
ウム)を減量し(PPS樹脂100重量部に対し18重
量部)、その分PPS樹脂を増量した以外は実施例1と
同様にして溶融混練、ペレタイズ、評価を行った。
【0065】炭酸カルシウム配合量が25重量部より少
ないと、光軸変動が大きくなることがわかる。
ないと、光軸変動が大きくなることがわかる。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、CD(コンパクトディ
スク)、DVD(デジタルバーサタイルディスク)、レ
ーザーディスク、光磁気ディスクなどに用いられる、レ
ーザー焦点の環境安定性に優れた光ピックアップ部品を
提供することができる。
スク)、DVD(デジタルバーサタイルディスク)、レ
ーザーディスク、光磁気ディスクなどに用いられる、レ
ーザー焦点の環境安定性に優れた光ピックアップ部品を
提供することができる。
【図1】この図は、実施例において光軸安定性評価のた
めに使用した、ハーフミラーを設置した射出成形品の斜
視図である。
めに使用した、ハーフミラーを設置した射出成形品の斜
視図である。
1:射出成形品
2:ハーフミラー
a:半導体レーザーオートコリメーターから発振された
レーザー光の入射方向 b:反射レーザー光の反射方向
レーザー光の入射方向 b:反射レーザー光の反射方向
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C08K 7/02 C08K 7/02 5D789
G11B 7/135 G11B 7/135 A
//(C08L 81/02 C08L 101:00
101:00) B29K 81:00
B29K 81:00 105:10
105:10 B29L 17:00
B29L 17:00
Fターム(参考) 4F071 AA01 AA62 AA86 AA88 AB03
AD01 AE17 AF14 AF54 AF57
AH12 AH17 BB05 BC07
4F072 AA02 AA05 AA08 AA09 AD46
AD54 AE00 AF01 AK15 AL11
AL16
4F206 AA34 AB16 AB25 AH79 JA07
JF01 JF21
4J002 BB012 CE002 CG002 CH072
CL063 CM042 CN011 CN032
DA018 DA026 DA037 DA068
DE077 DE097 DE108 DE117
DE137 DE147 DE148 DE188
DE237 DG047 DG057 DG058
DJ007 DJ008 DJ017 DJ027
DJ028 DJ037 DJ047 DJ057
DK007 DK008 DL007 DL008
DM007 DM008 FA043 FA048
FA068 FA087 FA107 FB087
FB088 FB097 FB098 FB167
FB168 FB267 FB268 FD013
FD016 FD017 FD018 FD160
FD170 FD200 GC00 GM00
GN00 GQ00 GQ01
5D119 AA50 JA11
5D789 AA50 JA11
Claims (5)
- 【請求項1】(a)溶融粘度(310℃、剪断速度10
00/秒)が80Pa・s以下のポリアリーレンサルフ
ァイド樹脂100重量部に対し、(b)黒鉛5〜80重
量部、(c)黒鉛以外の非繊維状充填材25〜180重
量部、(d)繊維状充填材25〜180重量部からなる
ことを特徴とするポリアリーレンサルファイド樹脂組成
物。 - 【請求項2】前記(b)黒鉛として、下記式(1)で表
されるp値が0.2以下である黒鉛を用いることを特徴
とする請求項1記載のポリアリーレンサルファイド樹脂
組成物。 p={1−(3.440−d(002)/0.086)}1/2 ・・・(1) 式中、p:未黒鉛化部分が全体に対して占める割合 d(002):黒鉛の(002)面の層間距離 - 【請求項3】前記ポリアリーレンサルファイド樹脂組成
物が、更に(e)ガラス転移温度が150℃以上の非晶
性熱可塑性樹脂を、(a)ポリアリーレンサルファイド
樹脂100重量部に対し、10〜80重量部配合されて
いることを特徴とする請求項1または2記載のポリアリ
ーレンサルファイド樹脂組成物。 - 【請求項4】前記ポリアリーレンサルファイド樹脂組成
物が、光ピックアップ部品用である請求項1〜3のいず
れかに記載のポリアリーレンサルファイド樹脂組成物。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂組成
物を射出成形してなることを特徴とする光ピックアップ
部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001316382A JP2003119383A (ja) | 2001-10-15 | 2001-10-15 | ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001316382A JP2003119383A (ja) | 2001-10-15 | 2001-10-15 | ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003119383A true JP2003119383A (ja) | 2003-04-23 |
Family
ID=19134405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001316382A Pending JP2003119383A (ja) | 2001-10-15 | 2001-10-15 | ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003119383A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006022130A (ja) * | 2004-07-06 | 2006-01-26 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 熱伝導性樹脂組成物及びその製造方法 |
JP2006291076A (ja) * | 2005-04-12 | 2006-10-26 | Asahi Kasei Chemicals Corp | コイル封止材用熱可塑性樹脂組成物 |
JP2007070587A (ja) * | 2005-08-12 | 2007-03-22 | Tosoh Corp | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 |
JP2007186672A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-07-26 | Toray Ind Inc | ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物および成形品 |
JP2007204616A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Polyplastics Co | 円筒形状部位保有成形品用ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物及び円筒形状部位保有成形品 |
JP2012241172A (ja) * | 2011-05-24 | 2012-12-10 | Denso Corp | 固体潤滑剤含有樹脂組成物およびそれを用いたベーン式ポンプ |
WO2022190723A1 (ja) * | 2021-03-09 | 2022-09-15 | Dic株式会社 | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、成形品及びそれらの製造方法 |
-
2001
- 2001-10-15 JP JP2001316382A patent/JP2003119383A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006022130A (ja) * | 2004-07-06 | 2006-01-26 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 熱伝導性樹脂組成物及びその製造方法 |
JP2006291076A (ja) * | 2005-04-12 | 2006-10-26 | Asahi Kasei Chemicals Corp | コイル封止材用熱可塑性樹脂組成物 |
JP2007070587A (ja) * | 2005-08-12 | 2007-03-22 | Tosoh Corp | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 |
JP2007186672A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-07-26 | Toray Ind Inc | ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物および成形品 |
JP2007204616A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Polyplastics Co | 円筒形状部位保有成形品用ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物及び円筒形状部位保有成形品 |
JP2012241172A (ja) * | 2011-05-24 | 2012-12-10 | Denso Corp | 固体潤滑剤含有樹脂組成物およびそれを用いたベーン式ポンプ |
WO2022190723A1 (ja) * | 2021-03-09 | 2022-09-15 | Dic株式会社 | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、成形品及びそれらの製造方法 |
JPWO2022190723A1 (ja) * | 2021-03-09 | 2022-09-15 | ||
JP7311051B2 (ja) | 2021-03-09 | 2023-07-19 | Dic株式会社 | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、成形品及びそれらの製造方法 |
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