JPH0657039B2 - 読取装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ファクシミリ等の読取装置に関する。

従来の技術 最近は多種多様なファクシミリが存在しており、同一機
種であっても読取サイズが異なる製品が市場に出回る様
になった。従来のこの種のファクシミリの読取装置は、
第４図に示すように、送信原稿１を読み取るラインイメ
ージセンサ（以下単にイメージセンサという）２と、イ
メージセンサ２を駆動し、画情報に関するデータとイネ
ーブル信号とクロック信号とを出力するスキャナ部３
と、このスキャナ部からの信号を受けて信号処理を行う
制御部４と、スキャナ部３にスタートパルスを出力する
スタートパルス発生部５と、不揮発性のバックアップメ
モリ６を有している。この装置において、主走査方向の
読取サイズ（Ａ４，Ｂ５，Ａ３等）の異なるスキャナを
搭載する場合には、スキャナのサイズ情報を、出荷時や
設置時に人がバックアップメモリ６にセーブしておき、
読取動作時に制御部４がバックアップメモリからサイズ
情報をロードし、その情報に基づいて、スキャナの主走
査方向のデータ長を決定していた。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、かかる構成では、人がバックアップメモ
リ６にサイズ情報をセーブするのを忘れたり、サイズ情
報を間違えた場合には、制御部４が本来あるべき読取サ
イズとは異なったサイズでデータ長を区切ってしまうた
め、通信時やコピー時に主走査方向の再生画像が欠けて
しまったり、片よってしまったりするという問題点があ
った。

本発明は、上述の問題点に鑑みて為されたもので、バッ
クアップメモリに読取サイズ情報をセーブする動作を必
要とすることなく、読取部に対して読取サイズ情報をロ
ード可能な読取装置を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 本発明は上述の問題点を解決するため、スキャナ部から
出力されるイネーブル信号が継続中に、スキャナ部から
出力されるクロック数をカウントしてスキャナのサイズ
を判定し、そのサイズ情報を前記制御部に出力するクロ
ック計数部を設けるという構成を有するものである。

作用 本発明は上述の構成によって、ファクシミリの電源投入
時或いは読取開始時にスタートパルスをスキャナ部に出
力し、スキャナ部からイネーブル信号、クロック信号を
出力させ、そのイネーブル信号の立ち上がりから立ち下
がりまでの間のクロック数をカウントすることによっ
て、随時、正確なスキャナサイズ情報を得ることができ
る。

実施例 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。第１
図は本発明の一実施例による読取装置を概略的に示すブ
ロック図であり、11は送信原稿、12は送信原稿11を読み
取るイメージセンサ、13はイメージセンサ12を駆動し、
画情報に関するデータとイネーブル信号とクロック信号
とを出力するスキャナ部、14はこのスキャナ部13からの
信号を受けて信号処理を行う制御部、15はスキャナ部13
にスタートパルスを出力するスタートパルス発生部、16
はスキャナ部13からのクロックをカウントし、スキャナ
部のサイズを判定するクロック計数部である。

次に、上記構成になる読取装置におけるサイズ情報の判
定及び設定動作を説明する。第２図は主要信号図、第３
図は動作フロー図である。ファクシミリへの電源投入時
に、スタートパルス発生部15がスタートパルスを出力
し、スキャナ部13の動作を開始させる。これにより、ス
キャナ部13はイネーブル信号を出力する。イネーブル信
号が出力されると、クロック計数部16がスキャナ部13か
らのクロックのカウントを開始し、イネーブル信号が終
了するとカウントを終了する。これによって、イネーブ
ル信号継続中のクロック数がカウントされ、そのクロッ
ク数からスキャナの読取サイズが判定される。すなわ
ち、スキャナサイズはＡ４＜Ｂ４＜Ａ３であるので、イ
ネーブル信号の立ち下がりから立ち上がりまでのクロッ
ク数もＡ４＜Ｂ４＜Ａ３であり、したがって、イネーブ
ル信号の立ち下がりから立ち上がりまでのクロック数を
カウントすることによって、スキャナのサイズ情報を得
ることができる。このサイズ情報は制御部14に送られ、
制御部14は、その情報に基づいて、スキャナの主走査方
向のデータ長を決定する。以上で、制御部へのスキャナ
読取サイズ設定動作が終了する。以後は、通常の読取動
作が行われる。

なお、上記動作説明では、ファクシミリへの電源投入時
にスキャナのサイズ情報を検出し、制御部にサイズ情報
を設定しているが、このサイズ情報判定及び設定動作は
必ずしも電源投入時に行う場合に限らず、原稿読取を行
う前に行うようにしてもよい。

発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明は、スキャナ部
から出力されるイネーブル信号が継続中に、スキャナ部
から出力されるクロック数をカウントしてスキャナのサ
イズを判定し、そのサイズ情報を前記制御部に出力する
クロック計数部を設けることによって、自動的にスキャ
ナによる読取サイズ情報を制御部に設定することがで
き、従来のように人がサイズ情報を入力するという動作
が不必要となり、また、誤動作が生じない等の効果を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による読取装置の概略構成を
示す回路図、第２図はその読取装置の主要信号図、第３
図は上記読取装置による読取サイズ判定及び設定動作フ
ロー図、第４図は従来の読取装置の概略構成を示す回路
図である。 11…送信原稿、12…イメージセンサ、13…スキャナ部、
14…制御部、15…スタートパルス発生部、16…クロック
計数部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】原稿を読み取るラインイメージセンサと、
   このラインイメージセンサを駆動し、画情報に関するデ
   ータとイネーブル信号とクロック信号とを出力するスキ
   ャナ部と、このスキャナ部からの前記各信号を受けて信
   号処理を行う制御部と、前記イネーブル信号継続中時に
   前記クロック信号のクロック数をカウントすることによ
   って前記ラインイメージセンサのサイズを判定し、この
   サイズ情報を前記制御部に出力するクロック計数部とを
   有する読取装置。