JPH0656760A - 2,5−ジクロロアルキルチオベンゼンの製造法 - Google Patents

2,5−ジクロロアルキルチオベンゼンの製造法

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JPH0656760A
JPH0656760A JP4227912A JP22791292A JPH0656760A JP H0656760 A JPH0656760 A JP H0656760A JP 4227912 A JP4227912 A JP 4227912A JP 22791292 A JP22791292 A JP 22791292A JP H0656760 A JPH0656760 A JP H0656760A
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trichlorobenzene
water
reaction
tetra
catalyst
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JP4227912A
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Koji Shimada
康次 島田
Hiroshi Itsuda
博 五田
Kaoru Nagaoka
薫 長岡
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Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】1,2,4−トリクロロベンゼンと一般式 R
−SH(式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表わ
す。)で表されるアルカンチオールを塩基、4級アンモ
ニウム塩および/または4級ホスホニウム塩触媒の存在
下、水または水−非水溶性有機溶媒中、不均一系で反応
させることを特徴とする2,5−ジクロロアルキルチオ
ベンゼンの製造法に関する。 【効果】本発明によれば、1,2,4−トリクロロベン
ゼンとアルカンチオールとを塩基及び触媒の存在下、水
または水−非水溶性有機溶媒中の不均一系で常圧もしく
は加圧下に反応させることにより、容易に2,5−ジク
ロロアルキルチオベンゼンが得られる。本発明の方法を
用いれば短い工程で高収率で目的物が得られるため経済
的にも有利な方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬、農薬等の製造原
料として有用な2,5−ジクロロアルキルチオベンゼン
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、2,5−ジクロロアルキルチオベンゼンの製造方法
としては、いくつかの方法が知られている。例えば、以
下のような方法が挙げられる。(A)2,5−ジクロロ
ベンゼンチオールとヨウ化アルキルを反応させる方法、
(B)2,5−ジクロロアニリンをジアゾ化し、その後
アルキルキサントゲン酸と反応させる方法(特公昭42
−9134号公報)、および(C)1,2,4−トリク
ロロベンゼンと高級アルカンチオールとを有機溶媒中、
塩基とある特定種の触媒の存在下、反応させる方法
(J.Org.Chem.1984,49,130
9)。しかし、(A)の2,5−ジクロロベンゼンチオ
ールを原料とする方法は、原料が高価であり、また入手
し難く、工業的製造方法には適用しがたい。(B)の特
公昭42−9134号公報記載の方法は収率が低く、ジ
アゾ化物を経由するため該化合物の安定性に問題がある
等の理由により工業的利用価値は低い。また、(C)の
方法は文献記載のある特定種の触媒を必要とし、炭素数
7以上の高級アルカンチオールとの反応には適用できる
ものの、炭素数4以下の低級アルカンチオールとの反応
に対しては目的物を収率良く得ることができない。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
状況に鑑み、簡易かつ経済的に有利に2,5−ジクロロ
アルキルチオベンゼンを製造する方法を提供すべく、
1,2,4−トリクロロベンゼンとアルカンチオールと
の反応条件について鋭意検討し、本発明に到達した。す
なわち、本発明の要旨は、1,2,4−トリクロロベン
ゼンと一般式(I) R−SH (I) (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表わす。)で
表されるアルカンチオールを塩基、4級アンモニウム塩
および/または4級ホスホニウム塩触媒の存在下、水ま
たは水−非水溶性有機溶媒中、不均一系で反応させるこ
とを特徴とする2,5−ジクロロアルキルチオベンゼン
の製造法に関する。
【0004】本発明による2,5−ジクロロアルキルチ
オベンゼンの製造方法は従来にない新規な方法であり、
その特徴は、以下の通りである。 a.原料として安価な1,2,4−トリクロロベンゼン
と炭素数1〜4のアルキル基を有するアルカンチオール
を使用すること。 b.芳香環への求核置換反応において従来のように極性
溶媒を使用することなく、相間移動触媒を使用すること
により、水の存在下で不均一系で行うこと、具体的には
水単独または水−非水溶性有機溶媒を使用する不均一2
相系で反応を行うこと。 c.相間移動触媒が、通常用いられる4級アンモニウム
塩および/または4級ホスホニウム塩であること。 d.触媒の使用量が原料1,2,4−トリクロロベンゼ
ンに対し、0.3〜2.0倍モルであり、反応温度が6
0〜180℃であること。
【0005】以下に本発明の方法を詳細に説明する。本
発明で用いる一般式(I)で表されるアルカンチオール
としては、そのアルキル基の炭素数が1〜4のものであ
り、例えば、メタンチオール、エタンチオール、1−プ
ロパンチオール、2−プロパンチオール、1−ブタンチ
オール、2−ブタンチオール等が使用可能である。アル
カンチオールの使用量は、1,2,4−トリクロロベン
ゼンに対し、通常0.8〜5.0倍モルの範囲であり、
好ましくは1.0〜3.0倍モルの範囲である。アルカ
ンチオールの使用量が0.8倍モル未満の場合には、未
反応の1,2,4−トリクロロベンゼンが多くなり、一
方、5.0倍モルを越えて用いてもそれに見合う効果が
得られず得策でない。アルカンチオールはアルカリ水溶
液中に該アルカンチオールをガス状または液状で添加
し、アルカンチオール塩の水溶液を調製して用いるか、
塩基と水を仕込んだ反応系へ直接アルカンチオールをガ
ス状または液状で添加してもよい。
【0006】本発明において、1,2,4−トリクロロ
ベンゼンとアルカンチオールとの反応で使用する塩基と
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化
アルカリ金属:炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸
アルカリ金属等を挙げることができるが、通常安価な水
酸化ナトリウムが好ましく用いられる。塩基の使用量
は、アルカンチオールに対し1.0〜3.0倍モルの範
囲が好ましい。塩基の使用量が1.0倍モル未満の場合
には、未反応のアルカンチオールが多くなり、一方3.
0倍モルを越えて用いてもそれに見合う効果が得られず
得策でない。本発明の2,5−ジクロロアルキルチオベ
ンゼンの製造法においては、水単独又は水−非水溶性有
機溶媒を用いて反応を水の存在下で不均一系で行うこと
を特徴とする。すなわち反応原料である1,2,4−ト
リクロロベンゼンとアルカンチオールとの反応は、1,
2,4−トリクロロベンゼンが水不溶性であるため二相
系での反応となる。この場合、相間移動触媒を添加する
と反応が円滑に進行するため好適である。
【0007】ここで使用する相間移動触媒としてはテト
ラエチルアンモニウムブロミド、テトラエチルアンモニ
ウムクロライド、テトラ−n−プロピルアンモニウムブ
ロミド、テトラ−n−プロピルアンモニウムクロライ
ド、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド、テトラ
−n−ブチルアンモニウムクロライド、テトラ−n−ペ
ンチルアンモニウムブロミド、テトラ−n−ペンチルア
ンモニウムクロライド、テトラ−n−ヘキシルアンモニ
ウムブロミド、テトラ−n−ヘキシルアンモニウムクロ
ライド、テトラ−n−ヘプチルアンモニウムブロミド、
テトラ−n−ヘプチルアンモニウムクロライド、テトラ
−n−オクチルアンモニウムブロミド、テトラ−n−オ
クチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリエチルア
ンモニウムブロミド、ベンジルトリエチルアンモニウム
クロライド等の4級アンモニウム塩:テトラエチルホス
ホニウムブロミド、テトラエチルホスホニウムクロライ
ド、テトラ−n−プロピルホスホニウムブロミド、テト
ラ−n−プロピルホスホニウムクロライド、テトラ−n
−ブチルホスホニウムブロミド、テトラ−n−ブチルホ
スホニウムクロライド、テトラ−n−ペンチルホスホニ
ウムブロミド、テトラ−n−ペンチルホスホニウムクロ
ライド、テトラ−n−ヘキシルホスホニウムブロミド、
テトラ−n−ヘキシルホスホニウムクロライド、テトラ
−n−ヘプチルホスホニウムブロミド、テトラ−n−ヘ
プチルホスホニウムクロライド、テトラ−n−オクチル
ホスホニウムブロミド、テトラ−n−オクチルホスホニ
ウムクロライド、テトラフェニルホスホニウムブロミ
ド、テトラフェニルホスホニウムクロライド等の4級ホ
スホニウム塩が用いられる。中でも経済的見地から、テ
トラ−n−ブチルアンモニウムブロミド、テトラ−n−
ブチルアンモニウムクロライド等の4級アンモニウム塩
またはテトラ−n−ブチルホスホニウムブロミド、テト
ラ−n−ブチルホスホニウムクロライド等の4級ホスホ
ニウム塩が好ましく用いられる。触媒の使用量は1,
2,4−トリクロロベンゼンに対し、通常、0.3〜
2.0倍モルの範囲である。触媒の使用量が0.3倍モ
ル未満の場合には、触媒効果が十分現れず、一方、2.
0倍モルを越えて用いても、それに見合う効果が得られ
ず経済的に不利である。添加した触媒は水溶液として該
触媒を含んだまま分液回収されるため、次の反応に引き
続き使用することが可能で、反復使用することもでき
る。また、これらの触媒は単独であるいは2種以上を混
合して使用してもよい。この場合、2種以上の4級アン
モニウム塩であっても2種以上のの4級ホスホニウム塩
であってもよく、さらに4級アンモニウム塩と4級ホス
ホニウム塩を併用したものであってもよい。
【0008】本発明においては、1,2,4−トリクロ
ロベンゼン1重量部に対し、1〜30重量部、好ましく
は2〜10重量部の水を存在させて反応を行う。水の量
が1重量部より少ないと添加効果が現れず、また30重
量部を越えて用いても容積効率の点で不利となる。この
場合水を溶媒として単独で使用するか、あるいは反応を
容易にし、反応後の生成物の分液を容易にするため、水
−非水溶性有機溶媒からなる混合溶媒を使用してもよ
い。また水単独の場合、前記のように予めアルカンチオ
ール塩の水溶液を調製して反応に用いてもよい。この場
合アルカンチオール塩の水溶液の濃度は1〜30重量%
程度とするのがよい。水−非水溶性有機溶媒からなる混
合溶媒を使用する場合、水1重量部に対して非水溶性有
機溶媒0.1〜10重量部、好ましくは0.2〜5重量
部が使用される。0.1重量部未満では混合溶媒とする
効果が充分ではなく、10重量部をこえて混合してもそ
れに見合う効果が得られず得策ではない。非水溶性有機
溶媒としては、特に限定されるものではなく、n−ヘキ
サン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘ
キサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、モノクロロベ
ンゼン、ジクロロベンゼン等を挙げることができる。ま
た、1,2,4−トリクロロベンゼンそのものを非水溶
性有機溶媒として使用してもよい。
【0009】反応温度は通常60〜180℃の範囲、好
ましくは90〜150℃の範囲である。反応温度が18
0℃を越えると副反応のため目的の2,5−ジクロロア
ルキルチオベンゼンの収率が低下し、逆に反応温度が6
0℃未満では実用上反応速度が遅すぎるからである。反
応の進行は高速液体クロマトグラフィーで確認すること
ができ、おおむね2〜20時間で完結する。本発明の反
応は、通常、常圧すなわち1気圧で進行するが、加圧下
で反応することもできる。加圧下で反応する際、圧力の
範囲は1〜15気圧の範囲好ましくは1〜10気圧の範
囲が好適である。このようにして得られる2,5−ジク
ロロアルキルチオベンゼンは、反応液を分液後、通常の
処理、例えば冷却し、晶析させた後、ろ過すること等に
より容易に取得することができる。
【0010】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例により
何ら限定されるものではない。 実施例1 攪拌機、温度計、冷却器を備えた200mlの3ツ口フ
ラスコに、1,2,4−トリクロロベンゼン36.2g
(0.20mol)と、相間移動触媒としてテトラ−n
−ブチルアンモニウムブロミド32.2g(0.10m
ol)を添加し、15重量%濃度に調整したメタンチオ
ールのナトリウム塩水溶液121.3g(0.26mo
l)を仕込み、100℃で6時間攪拌した。室温まで冷
却後、析出した結晶を濾取して、粗結晶38.2gを得
た。これをメタノール100ml中に溶解させ、晶析、
ろ過することで2,5−ジクロロメチルチオベンゼンの
白色結晶31.6gを得た。1,2,4−トリクロロベ
ンゼンに対する収率は82%であった。
【0011】実施例2 攪拌機、温度計、冷却器を備えた300mlの3ツ口フ
ラスコに、1,2,4−トリクロロベンゼン36.2g
(0.20mol)と、相間移動触媒としてテトラ−n
−ブチルホスホニウムブロミド33.9g(0.10m
ol)を添加し、10重量%濃度に調整したメタンチオ
ールのナトリウム塩水溶液182.0g(0.26mo
l)を仕込み、100℃で8時間攪拌した。室温まで冷
却後、析出した結晶を濾取して、粗結晶37.1gを得
た。これをメタノール100ml中に溶解させ、晶析、
ろ過することで2,5−ジクロロメチルチオベンゼンの
白色結晶30.3gを得た。1,2,4−トリクロロベ
ンゼンに対する収率は78.5%であった。
【0012】実施例3 攪拌機、温度計、冷却器を備えた200mlの3ツ口フ
ラスコに、1,2,4−トリクロロベンゼン36.2g
(0.20mol)と、相間移動触媒としてテトラ−n
−ブチルアンモニウムブロミド32.2g(0.10m
ol)を添加し、水酸化ナトリウム10.4g(0.2
6mol)および水100gを仕込み、25℃にてメタ
ンチオール12.5g(0.26mol)を吹き込ん
だ。反応液を100℃で8時間攪拌した後、室温まで冷
却後、析出した結晶を濾取して、粗結晶38.0gを得
た。これをメタノール100ml中に溶解させ、晶析、
ろ過することで2,5−ジクロロメチルチオベンゼンの
白色結晶31.5gを得た。1,2,4−トリクロロベ
ンゼンに対する収率は81.6%であった。
【0013】実施例4〜6 実施例3において原料のメタンチオールを表1記載のア
ルカンチオールに代え、表1記載の触媒および反応時間
とした以外は、実施例3と同様にして2,5−ジクロロ
アルキルチオベンゼンを得た。結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】実施例7 300mlオートクレーブに、1,2,4−トリクロロ
ベンゼン36.2g(0.20mol)と、相間移動触
媒としてテトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド3
2.2g(0.10mol)を添加し、15重量%濃度
に調整したメタンチオールのナトリウム塩水溶液12
1.3g(0.26mol)を仕込み、150℃で5時
間攪拌した。圧力はゲージ圧で7kg/cm2 を示し
た。室温まで冷却後、析出した結晶を濾取して、粗結晶
38.9gを得た。これをメタノール100ml中に溶
解させ、晶析、ろ過することで2,5−ジクロロメチル
チオベンゼンの白色結晶32.4gを得た。1,2,4
−トリクロロベンゼンに対する収率は84%であった。
【0016】実施例8 攪拌機、温度計、冷却器を備えた500mlの3ツ口フ
ラスコに、1,2,4−トリクロロベンゼン36.2g
(0.20mol)、テトラ−n−ブチルアンモニウム
ブロミド32.2g(0.10mol)、トルエン10
0gおよび15重量%濃度に調整したメタンチオールの
ナトリウム塩水溶液121.3g(0.26mol)を
仕込み、90℃で10時間攪拌した。室温まで冷却後、
トルエン層を分離し濃縮した。濃縮物をメタノール10
0ml中に溶解させ、晶析、ろ過することで2,5−ジ
クロロメチルチオベンゼンの白色結晶30.9gを得
た。1,2,4−トリクロロベンゼンに対する収率は8
0%であった。
【0017】比較例 J.Org.Chem.,1984,49,1309−
1311記載の方法攪拌機、温度計、冷却器を備えた2
00mlの3ツ口フラスコに、1,2,4−トリクロロ
ベンゼン36.2g(0.20mol)、テトラ−n−
ブチルアンモニウムブロミド12.9g(0.04mo
l)、トルエン50mlおよび水酸化カリウム14.5
g(0.26mol)を仕込み、25℃にてメタンチオ
ールを12.5g(0.26mol)吹き込んだ。反応
液を50℃で3時間攪拌した後、室温まで冷却し、トル
エン層を分離した。ガスクロマトグラフィーで分析した
結果、得られた2,5−ジクロロメチルチオベンゼンの
1,2,4−トリクロロベンゼンに対する収率は12%
であった。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、1,2,4−トリクロ
ロベンゼンとアルカンチオールとを塩基及び触媒の存在
下、水または水−非水溶性有機溶媒中の不均一系で常圧
もしくは加圧下に反応させることにより、容易に2,5
−ジクロロアルキルチオベンゼンが得られる。本発明の
方法を用いれば短い工程で高収率で目的物が得られるた
め経済的にも有利な方法である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1,2,4−トリクロロベンゼンと一般
    式(I) R−SH (I) (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表わす。)で
    表されるアルカンチオールを塩基、4級アンモニウム塩
    および/または4級ホスホニウム塩触媒の存在下、水ま
    たは水−非水溶性有機溶媒中、不均一系で反応させるこ
    とを特徴とする2,5−ジクロロアルキルチオベンゼン
    の製造法。
  2. 【請求項2】 水を1,2,4−トリクロロベンゼン1
    重量部に対し、1〜30重量部用いる請求項1記載の製
    造法。
  3. 【請求項3】 触媒の添加量が、1,2,4−トリクロ
    ロベンゼンに対し、0.3〜2.0倍モルである請求項
    1記載の製造法。
  4. 【請求項4】 反応温度が60〜180℃である請求項
    1、2または3記載の製造法。
JP4227912A 1992-08-03 1992-08-03 2,5−ジクロロアルキルチオベンゼンの製造法 Pending JPH0656760A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999054296A1 (fr) * 1998-04-16 1999-10-28 Shionogi & Co., Ltd. Procede servant a preparer halogenure d'arylsulfenyle
WO2008066033A1 (fr) * 2006-11-29 2008-06-05 Hokko Chemical Industry Co., Ltd. Dérivé de benzène substitué par alkylthio et son procédé de fabrication
CN106831502A (zh) * 2017-03-13 2017-06-13 苏州市泽宸贸易有限公司 邻硝基苯磺酰氯、其合成方法及应用

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