JPH0656481B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH0656481B2
JPH0656481B2 JP20784585A JP20784585A JPH0656481B2 JP H0656481 B2 JPH0656481 B2 JP H0656481B2 JP 20784585 A JP20784585 A JP 20784585A JP 20784585 A JP20784585 A JP 20784585A JP H0656481 B2 JPH0656481 B2 JP H0656481B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/32Colour coupling substances
    • G03C7/34Couplers containing phenols
    • G03C7/346Phenolic couplers

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規なフェノール系シアンカプラーを含有する
ハロゲン化銀写真感光材料に関する。
[発明の背景] 一般にハロゲンカラー化銀写真感光材料は、支持体上に
青色光、緑色光および赤色光に感光性を有するように選
択的に分光増感された3種の写真用ハロゲン化銀乳剤層
が塗設されている。例えば、カラーネガ用ハロゲン化銀
写真感光材料では、一般に露光される側から青感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層、緑感光性ハロゲン化銀乳剤層、赤感
光性ハロゲン化銀乳剤層の順に塗設されており、青感光
性ハロゲン化銀乳剤層と緑感光性ハロゲン化銀乳剤層と
の間には、青感光性ハロゲン化銀乳剤層を透過する青色
光を吸収させるために漂白可能な黄色フィルター層が設
けられている。さらに、各乳剤層には種々特殊な目的で
他の中間層を、また最外層として保護層を設けることが
行なわれている。さらにまた、例えばカラー印画紙用ハ
ロゲン化銀写真感光材料では、一般に露光される側から
赤感光性ハロゲン化銀乳剤層、緑感光性ハロゲン化銀乳
剤層、青感光性ハロゲン化銀乳剤層の順で塗設されてお
り、カラーネガ用ハロゲン化銀写真感光材料におけると
同様に各々種々の目的で紫外線吸収層をはじめとする中
間層や、保護層等が設けられている。これらの各ハロゲ
ン化銀乳剤層は、前記とは別の配列で設けられることも
知られており、さらに各ハロゲン化銀乳剤層として、各
々の色光に対して実質的に同じ波長域に感光性を有する
2層からなる感光性ハロゲン化銀乳剤層を用いることも
知られている。これらのハロゲン化銀カラー写真感光材
料においては、発色現像主薬として、例えば芳香族第1
級アミン系発色現像主薬を用いて、露光されたハロゲン
化銀粒子を現像し、生成した発色現像主薬の酸化生成物
と色素形成性カプラーとの反応により色素画像が形成さ
れる。この方法においては、通常、シアン、マゼンタお
よびイエローの色素画像を形成するために、それぞれフ
ェノールもしくはナフトール系シアンカプラー、5−ピ
ラゾロン系、ピラゾリノベンツイミダゾール系、ピラゾ
ロトリアゾール系、インダゾロン系もしくはシアノアセ
チル系マゼンタカプラーおよびアシルアセトアミド系イ
エローカプラーが用いられる。これらの色素形成性カプ
ラーは、感光性ハロゲン化銀乳剤層中もしくは現像液中
に含有される。
シアン色素を形成するところのフェノール系シアンカプ
ラーは、過去多数知られている。例えば米国特許第2,80
1,171号に記載されている2−(α−2,4−ジ−tert
−アミルフェノキシブタンアミド)−4,6−ジクロロ
−5−メチルフェノールは、それより形成される発色色
素は耐光性は良好であるが、耐熱性及び復色性が劣ると
いう欠点を有している。
さらに、米国特許第3,772,002号記載の6−(2,4−
ジ−tert−アミル−6−クロロ−フェノキシアセト
アミド)−2,4−ジクロロ−3−エチルフェノール及
び特開昭58-95346号記載の例示化合物30も画像の耐熱
性はある程度改良されているが、今一つ不充分である。
さらに通常のカプラーは高沸点溶媒に溶解して用いる
が、米国特許第3,772,002号及び特開昭58-95346号記載
の上記カプラーは溶解性が悪く、分散状態に問題がある
為、所望の発色濃度を得るのは困難である。
また特開昭53-109630号、同50-134644号等に記載の所謂
2,5−ジアミルアミノフェノール型シアンカプラーに
ついては、その色素は耐熱性は良好であるが耐光性は不
充分であり、また分光吸収特性が不充分なものである。
[発明の目的] 本発明の第1の目的は、発色性の優れたシアンカプラー
を含有するハロゲン化銀写真感光材料を提供することに
ある。
本発明の第2の目的は、耐光性、耐熱性および復色性の
優れたシアン画像を形成可能なハロゲン化銀写真感光材
料を提供することにある。
[発明の構成] 本発明の上記目的は、ハロゲン化銀写真感光材料に下記
一般式[I]で示されるシアンカプラーを含有せしめる
ことによって達成できる。
一般式[I] 式中、Rは炭素原子数2から4のアルキル基、R
水素原子または炭素原子数1から16のアルキル基、R
は水素原子または炭素原子数1から4のアルキル基、
Xはハロゲン原子、アルコキシ基またはアリールオキシ
基を表わす。nは1もしくは2を表わす。
[発明の具体的構成] 一般式[I]で示されるシアンカプラーについて説明す
る。
一般式[I]において、R、RおよびRで表わさ
れるアルキル基の炭素原子数とは、これらのアルキル基
が置換基を有する場合には、その置換基を含めない炭素
原子数である。
一般式[I]において、Rで表わされる炭素原子数2
から4のアルキル基としては、例えばエチル基、プロピ
ル基、iso−プロピル基、ブチル基、t−ブチル基等か
挙げられるが、エチル基が好ましい。
で表わされる炭素原子数1から16のアルキル基と
しては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、iso
−プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オ
クチル基、デシル基、ドデシル基、ヘキサデシル基等が
挙げられるが、炭素原子数2から12のアルキル基が好
ましい。
で表わされる炭素原子数1から4のアルキル基とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、is
o−プロピル基等がある。Rとして好ましいものは水
素原子である。また、R、RおよびRで表わされ
るアルキル基はそれぞれ置換基を有するものも含まれ
る。
Xは発色現像主薬の酸化体とのカップリング反応の時離
脱しうるハロゲン原子、アルコキシ基またはアリールオ
キシ基を表わし、ハロゲン原子としては、例えば塩素原
子、臭素原子、フッ素原子等が挙げられるが、このうち
塩素原子が特に好ましい。またXで表わされるアルコキ
シ基としては、置換基を有するものも含み、例えばメト
キシ基、エトキシ基、β−メトキシエチルカルバモイル
メトキシ基等が挙げられ、アリールオキシ基としては、
置換基を有するものも含み、例えばフェノキシ基、p−
メトキシフェノキシ基等が挙げられる。
以下に本発明の代表的な具体的化合物を例示するが、本
発明の化合物がこれらに限定されるものではない。
以下に本発明の例示化合物の合成を示すが、他の例示化
合物も同様の方法により合成することができる。
例示化合物C−2の合成 (2)−a2−ニトロ−4,6−ジクロロ−5−エチル
フェノールの合成 2−ニトロ−5−エチルフェノール33g、沃素0.6g及
び塩化第2鉄1.5gを氷酢酸150mlに溶解する。これに4
0℃でスルフリルクロライド75mlを3時間で滴下す
る。滴下途中で生成した沈澱はスルフリルクロライド滴
下終了後、加熱還流することにより、反応溶解する、加
熱還流は約2時間を要する。反応液を水中に注ぎ生成し
た結晶はメタノールにより再結精製する。(2)−aの
確認は核磁気共鳴スペクトル及び元素分析により行っ
た。
(2)−b2−アミノ−4,6−ジクロロ−5−エチル
フェノールの合成 (2)−a21.2gを300mlのアルコールに溶解し、これに
触媒量のラネーニッケルを加え、常圧にて水素吸収がな
くなるまで水素を通じた。反応後ラネーニッケルを除去
し、アルコールを減圧にて留去した。残渣の(2)−b
は精製することなく次のアシル化を行った。
(2)−c例示化合物C−2の合成 (2)−bで得たクルードなアミノ体18.5gを500mlの氷
酢酸と16.7gの酢酸ソーダよりなる混液に溶解し、これ
にα−(2,4−ジ−ノニルフェノキシ)酪酸クロリド
40.5gを酢酸100mlに溶解した酢酸溶液を室温にて滴下す
る。30分で滴下し、更に30分間撹拌後、反応液を氷
水中に注入する。遊離する油状物を酢酸エチルで抽出し
水洗後、酢酸エチルを減圧留去した。残渣をシリカゲル
を用いてカラムクロマトを行い目的とする例示化合物C
−2を得た。構造の確認は元素分析及び核磁気共鳴スペ
クトルにて行った。
C36H55NO3Cl2 本発明で使用されるシアンカプラーは通常のシアンカプ
ラーで用いられる方法、技術が同様に適用出来る。典型
的には、シアンカプラーをハロゲン化銀乳剤に含有し、
このハロゲン化銀乳剤を支持体上に塗設してハロゲン化
銀写真感光材料を形成する。
ハロゲン化銀写真感光材料は、単色用または多色用であ
ることが出来る。ハロゲン化銀カラー写真感光材料は通
常スペクトルの三原色領域の各々に感光性を有するハロ
ゲン化銀乳剤層を有する。ハロゲン化銀乳剤層は、単乳
剤層からなる場合だけではなく、多層乳剤層からなるこ
とも出来る。各写真構成層は、当業界で知られているよ
うに種々の順序で配列することが出来る。典型的なハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料は、シアンカプラーを含有
する赤感性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラーを含
有する緑感性ハロゲン化銀乳剤層、イエローカプラーを
含有する青感性ハロゲン化銀乳剤層を支持体上に担持さ
せたものからなる。これらの感光性ハロゲン化銀乳剤層
の他に、例えばフィルター層、中間層、保護層、下塗り
層等を有することが出来る。
本発明のシアンカプラーをハロゲン化銀乳剤層に含有せ
しめるためには、種々の方法が用いられる。例えばトリ
クレジルホスフェート、ジブチルフタレート等の沸点17
5℃以上の高沸点有機溶媒または酢酸ブチル、プロピオ
ン酸ブチル等の低沸点溶媒のそれぞれ単独にまたは必要
に応じてそれらの混合液に本発明のシアンカプラーを単
独でまたは併用して溶解した後、界面活性剤を含むゼラ
チン水溶液と混合し、次に高速度回転ミキサーまたはコ
ロイドミルで乳化した後、ハロゲン化銀に添加して本発
明に使用するハロゲン化銀乳剤を調整することが出来
る。そして本発明のシアンカプラーをハロゲン化銀乳剤
中に添加する場合、通常、ハロゲン化銀1モル当り約0.
07モル〜0.7モル、好ましくは、0.1モル〜0.4モルが添
加される。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用いられるハロゲ
ン化銀としては、臭化銀、塩化銀、沃臭化銀、塩臭化
銀、塩沃臭化銀等の通常のハロゲン化銀乳剤に使用され
る任意のものが包含される。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、通常行なわれ
る製法をはじめ、種々の製法、例えば特公昭46-772号公
報に記載されている如き方法、すなわち溶解度が臭化銀
よりも大きい、少なくとも一部の銀塩からなる銀塩粒子
の乳剤を形成し、次いでこの粒子の少なくとも一部を臭
化銀または沃臭化銀塩に変換する等の所謂コンバージョ
ン乳剤の製法、あるいは0.1μ以下の平均粒径を有する
微粒子状ハロゲン化銀からなるリップマン乳剤の製法等
あらゆる製法によって作成することができる。
更に本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、硫黄増感
剤、例えばアリルチオカルバミド、チオ尿素、シヌチン
等、また活性あるいは不活性のセレン増感剤、そして還
元増感剤、例えば第1スズ塩、ポリアミン等、貴金属増
感剤、例えば金増感剤、具体的にはカリウムオーリチオ
シアネート、カリウムクロロオーレート、2−オーロス
ルホベンズチアゾールメチルクロリド等、あるいは例え
ばルチニウム、ロジウム、イリジウム等の水溶性塩の増
感剤、具体的にはアンモニウムクロロパラデート、カリ
ウムクロロプラチネート及びナトリウムクロロパラダイ
ド等の単独であるいは適宜併用で化学的に増感されるこ
とができる。
また本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は種々の公知
の写真用添加剤を含有せしめることができる。例えばリ
サーチディスクロージャー(Research Discrosure)197
8年12月項目17643に記載されているが如き写真用添加
剤である。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は例えば赤感性乳
剤に必要な感光波長域に感光性を付与するために、適当
な増感色素の選択により分光増感がなされる。この分光
増感色素としては種々のものが用いられ、これらは1種
あるいは2種以上併用することができる。
本発明において有利に使用される分光増感色素として
は、例えば米国特許第2,269,233号、同第2,270,378号、
同第2,242,710号、同第2,454,629号、同第2,776,280号
の各明細書に記載されている如きシアニン色素、メロシ
アニン色素または複合シアニン色素を代表的なものとし
て挙げることができる。
本発明に用いることができる発色現像液は好ましくは、
芳香族第1級アミン系発色現像主薬を主成分とするもの
である。この発色現像主薬の具体例としてはp−フェニ
レンジアミン系のものが代表的であり、例えばジエチル
−p−フェニレンジアミン塩酸塩、モノメチル−p−フ
ェニレンジアミン塩酸塩、ジメチル−p−フェニレンジ
アミン塩酸塩、2−アミノ−5−ジエチルアミノトルエ
ン塩酸塩、2−アミノ−5−(N−エチル−N−ドデシ
ルアミノ)−トルエン、2−アミノ−5−(N−エチル
−N−β−メタンスルホンアミドエチル)アミノトルエ
ン硫酸塩、4−(N−エチル−N−β−メタンスルホン
アミドエチルアミノ)アニリン、4−(N−エチル−N
−β−ヒドロキシエチルアミノ)アニリン、2−アミノ
−5−(N−エチル−N−β−メトキシエチル)アミノ
トルエン等が挙げられる。
現像後は銀及びハロゲン化銀を除去するための漂白、定
着または漂白−定着、洗浄及び乾燥の通常の工程が行な
われる。
[実施例] 以下の実施例により、本発明を具体的に述べるが本発明
の実施の態様がこれにより限定されるものではない。
実施例−1 次の層をポリエチレン樹脂コート紙上に順番に塗設する
ことによりハロゲン化銀カラー写真感光材料を作製し
た。(以下、すべての実施例においてハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料中への添加量は100cm2当りのものを示
す。) (1)16mgのゼラチン、4mgの赤感性塩臭化銀乳剤、
7×10−6モルの例示シアンカプラーC−2及び0.1m
gの2,5−di−t−オクチルハイドロキノンを溶解し
た1.9mgのトリクレジルホスフェートカプラー溶媒を含
有している層 (2)9mgのゼラチンを含有しているゼラチン保護層 以上のように作成して得られた本発明の試料を試料−1
とした。
一方、本発明の例示シアンカプラーC−2のかわりに下
記に示す比較カプラーA,B,C,Dを用いた以外は全
く試料−1と同じように作成して得られた比較試料を試
料2,3,4及び5とした。
比較カプラーA (米国特許第2,801,171号記載のカプラー) 比較カプラーB (米国特許第3,772,002号記載のカプラー) 比較カプラーC (特開昭58-95346号記載のカプラー) 比較カプラーD (特開昭53-109630号記載のカプラー) 試料−1,2,3,4及び5をセンシトメトリー法に従
って光楔露光し、次いで下記の順序に従って33℃の温
度で処理した。
処理工程 発色現像 3分30秒 漂白定着 1分30秒 水 洗 3分 発色現像液及び漂白定着液は下記の処方の処理液を使用
した。
発色現像液処方 N−エチル−N−β−メタンスルホンアミド エチル−3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 4.9g ヒドロキシアミン硫酸塩 2.0g 炭酸カリウム 25.0g 臭化ナトリウム 0.6g 無水亜硫酸ナトリウム 2.0g ベンジルアルコール 13ml ポリエチレングリコール(平均重合度400) 3.0ml 水を加えて1とし水酸化ナトリウムでpH10.0に調整す
る。
漂白定着液処方 エチレンジアミンテトラ酢酸鉄ナトリウム塩 6.0g チオ硫酸アンモニウム 100g 重亜硫酸ナトリウム 10g メタ重亜硫酸ナトリウム 3g 水を加えて1とし、アンモニア水でpH7.0に調整す
る。
得られたシアン画像を濃度計(小西六写真工業株式会社
製KD−7R型)を用いて濃度測定し、感度、カブリ、
最高濃度(Dmax)を求めた。
又、前記の処理を施した試料1〜5をキセノンフェード
メーターに8日間照射し色画像の耐光性を調べるととも
に、77℃の高温雰囲気中で2週間保存して色画像の耐
熱性を調べた。なお、表中の数値は初濃度D=1.0のと
ころの処理後の色素残留%を示した。得られた結果を第
1表に示す。
(但し、感度は試料1の感度を100としたときの相対感
度である。) 第1表より比較カプラーAは耐熱性が著しく不良であ
り、比較カプラーBおよびCは比較カプラーAわり耐熱
性がかなり改良されるが、まだまだ不十分てあることが
わかる。さらに比較カプラーBおよびCについてはカプ
ラー分散時に溶解不良であったため、分散状態が良くな
いことが観察された。その為第1表に示されているよう
に発色性も他のカプラーに比べて若干低下してしまっ
た。
比較カプラーDは著しい耐光性の劣化が認められた。
一方、本発明に係わる例示カプラーC−2を用いた試料
は発色性、色画像の耐光性、耐熱性のいずれにおいても
良好な結果を示した。
実施例−2 使用カプラーとして本発明の例示カプラーC−2,C−
4,C−12,C−16,C−19を用い、カプラー溶
媒としてトリクレジルホスフェートの代わりにジブチル
フタレートを用いて、実施例−1と同様の操作で試料
6,7,8,9および10を作成した。これらの試料に
実施例−1と全く同様の方法を施して第2表に示す結果
を得た。
第2表より本発明に係わる例示カプラーC−2,C−
4,C−12,C−16,C−19を用いて作成した試
料は、発色性、色画像の耐光性、耐熱性のすべてに優れ
ていることがわかる。
実施例−3 実施例−1および2で検討した全てのカプラーの疲労漂
白定着処理におけるシアン色素損失(復色性)の度合を
調べてみた。疲労漂白定着液として実施例−1で用いた
漂白定着液に銀粉を加え電位を低下せしめ、更にpHを
低下せしめることにより作成したモデル疲労漂白定着液
を使用した。
漂白定着液 疲労漂白定着液 電位−20mV 電位−100mV pH7.0 pH6.3 (電位の測定には銀−塩化銀電極を用いた。) 復色性は疲労漂白定着処理して得られたDmaxを実施例
−1および2の処理で得られたDmaxを割った値で示し
た。(%で表示した。) 得られた結果を第3表に示した。
第3表より比較カプラーAは疲労漂白定着処理における
復色性が極めて悪いカプラーであり、比較カプラーBお
よびCもAよりはかなり改良されるが、まだまだ不十分
であることがわかる。
比較カプラーDは極めて復色性の良いカプラーである
が、実施例−1からわかるように色素の耐光性が極めて
悪い欠点を有している。
一方本発明に係るシアンカプラーを用いて作成した試料
−1,6,7,8,9および10の場合、比較カプラー
Dを用いて作成した試料−5に比べると若干復色性が小
さいが、かなり良好な値を示している。そのうえこれら
本発明の試料の場合は実施例1および2から明かなよう
に発色性色素の耐光性および耐熱性のいずれも極めて優
れている。
実施例−4 次の各層をアナターゼ型の酸化チタンを含有したポリエ
チレン樹脂コート紙上な順番に塗設することによりハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料を作成した。
以下の添加量は100cm2当りのものを示す。
(1)20mgのゼラチン、銀量として5mgの青感性塩臭
化銀乳剤、そして8mgのY−カプラーおよび0.1mgの
2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノンを溶解した3
mgのジ−オクチルフタレートカプラー溶媒を含む層 (2)12mgのゼラチン、0.5mgの2,5−ジ−t−オ
クチルハイドロキノンおよび4mgの紫外線吸収剤を溶解
した2mgのジブチルフタレート紫外線吸収剤溶媒を含む
中間層。
(3)18mgのゼラチン、銀量として4mgの緑感性塩臭
化銀乳剤、そして5mgのM−カプラーと2mgの酸化防止
剤および0.2mgの2,5−ジ−t−オクチルハイドロキ
ノンを溶解した2.5mgのジオクチルフタレートカプラー
溶媒を含む層。
(4)(2)と同じ組成物を含む中間層。
(5)16mgのゼラチン、銀量として4mgの赤感性塩臭
化銀乳剤、そして3.5mgのC−カプラーおよび0.1mgの
2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノンを溶解した2.
0mgのトリクレジルホスフェートカプラー溶媒を含む
層。
(6)9mgのゼラチンを含有しているゼラチン保護層。
(1)から(6)の各層には塗布助剤を添加し、更に
(4)および(6)の層にはゼラチン架橋剤を添加し
た。
(2)、(4)の紫外線吸収剤としては、2−(2′−
ビドロキシ−3′,5′−ジ−t−アミノフェニール)
−ベンゾトリアゾールと2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−t−ブチルフェニール)ベンゾトリア
ゾールの等モル混合物を用いた。
(3)の酸化防止剤として、ジ−t−ペンチルハイドロ
キノン−ジ−オクチルエーテルを用いた。
上記の多層感光材料は実施例−1と同様な処理をした。
各層に用いられたY−カプラー、M−カプラー、C−カ
プラーとその結果を第4表に示す。
各試料は白色露光をした後のシアン濃度について測定し
た。また、復色性については実施例−3と同様な処理を
した。
Y−カプラー M−カプラー 第4表の結果から多層構成のハロゲン化銀写真感光材料
においても、本発明に係わるシアンカプラーを用いた試
料は、発色性、色素画像の耐光性、耐熱性および復色性
がともに良好であることがわかる。
実施例−5 実施例−4の試料番号1の層(1),層(3),層
(5)の各カプラーを表−5に記載のカプラーに代えた
以外は実施例−4の試料番号1と同一の試料を作成し
た。(但し、試料5〜試料8は層(1)と支持体との間
に層(0)を設けた。そして各試料は白色露光をした
後、実施例−1と同様な処理をした。但し発色現像時間
を1分、1分30秒、3分30秒にした。
その時のY,M,Cの各最高濃度を測定した。結果を第
5表に示す。
[層[0]:20mgのゼラチンに3mgの下記化合物P−
1のエタノール溶液を分散されたもの。] 第5の表の結果から、比較カプラー(A)を用いた試料
は3分30秒処理では本発明のシアンカプラーC−16
を用いた試料とほぼ同等の発色性を示すが、迅速処理を
行なうと、大幅に発色性が劣化し、添加剤P−1を用い
ると(試料5,7)、発色性が改良されるものの、3分
30秒処理の場合と比べるとやはり発色性は劣る結果と
なってしまう。これに対して、本発明のシアンカプラー
C−16を用いた試料は、シアンカプラーの分散性が良
いので、高い発色性が得られ、迅速処理を行なった場合
においても、添加剤P−1を用いると、3分30秒処理
の場合にほぼ近い発色性が得られる。
実施例−6 実施例−4における試料1〜5の各試料の支持体を酸化
チタンを20重量%以上を含んだオレフィン性化合物を
紙支持体上電子ビームにより重合させて得た支持体に代
えた以外は実施例−4と同様の重層塗布試料を作成し、
実施例−1と同様の処理を施した。
各試料を処理した結果は、いずれも満足のいくものであ
り鮮鋭性、平滑性が共に優れていた。
また、支持体として酸化チタンを粘り込んだポリエチレ
ンテレフタレート支持体を用いた場合も優れた結果を与
えた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式で表わされるシアンカプラーを
    含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 一般式[I] [式中、Rは炭素原子数2から4のアルキル基、R
    は水素原子または炭素原子数1から16のアルキル基、
    は水素原子または炭素原子数1から4のアルキル
    基、Xはハロゲン原子、アルコキシ基またはアリールオ
    キシ基を表わす。nは1もしくは2を表わす。]
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