JPH0656338A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コピー条件を異にする複数組の原稿を連続し
て予約モードにより複写することを可能とする。 【構成】 原稿台１Ｂに載置する各組別の原稿ＤＢの最
上面にコピー条件等を表示したインターシートＳを挾
み、画像読取部Ａによる前記インターシートＳの画像検
出信号により装置のコピー条件を設定したのち、画像読
取りを終えた原稿ＤＢを専用の排紙台11Ｂの上に組別に
位置をずらして排出すると共に画像を記録した記録紙を
併設されるソータのトレイに各組別毎に順次上部から排
出するように構成したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、原稿を事前にセットし
てコピーの時期を予約して置くことの出来るいわゆる予
約モードを備える画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】事務用複写機のように使用頻度の高い画
像形成装置では、いわゆるコピー待ちのため長時間の待
機時間を余儀なくされる場合がある。

【０００３】このような待ち時間の浪費を避けるため、
装置に前もって原稿をセットして置き、進行中のコピー
が終了次第セットされている原稿が自動的に給送を開始
して複写を行ういわゆるコピーの予約モードを設定する
ことの出来る画像形成装置の出現が望まれている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記の予約モードは原
稿が１組であってコピー条件を共通にしている場合には
その設定は操作盤により容易に出来るが、コピー条件を
異にする複数組の原稿を同時にセットする場合その設定
が問題であり、また原稿やその画像を記録した記録紙を
組別に仕分けして排紙することも困難であり実現が難し
い。

【０００５】本発明はこの点を解決して改良した結果、
コピー条件の異なる複数組の原稿の予約モードの設定を
可能とし、さらに原稿や記録紙を整然と仕分けて排紙す
ることの出来る画像形成装置の提供を目的としたもので
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的は、原稿を普通
モードと予約モードの２つの給紙手段により複写するこ
とを可能とした画像形成装置において、インターシート
の使用により複数組の原稿による予約モードの設定を可
能とすると共に、複写を終えた前記原稿と該原稿の画像
を記録した記録紙をそれぞれ組別に仕分けて排紙するよ
う構成した画像形成装置によって達成される。

【０００７】

【実施例】本発明の画像形成装置の実施例を図１ないし
図４によって説明する。

【０００８】前記装置は原稿の画像読取部Ａ、レーザ書
込み系ユニットＢ、画像形成部Ｃとさらに記録紙の給紙
部Ｄの各部から構成される。

【０００９】前記装置は、複写しようとする原稿の給紙
を直ちに開始出来る普通モードと、前もってセットして
置いて装置の不使用時に開始されるよう予約して置く予
約モードの双方の給紙手段によって給紙することが出来
るようになっている。

【００１０】図において、１Ａは普通モードによる給紙
の原稿ＤＡを載置する原稿台、１Ｂは予約モードによる
給紙の原稿ＤＢを載置する原稿台である。普通モードに
よる原稿ＤＡは原稿台１Ａ上に載置し、装置本体の操作
盤上のコピーボタンを押すことで、原稿台１Ａ上の原稿
ＤＡのコピーがなされる。予約モードによるコピーを行
う際は予約原稿ＤＢを原稿台１Ｂ上に載置することで自
動的に予約モードが設定され、普通原稿ＤＡによるコピ
ーが行われているときは、普通原稿ＤＡのコピー終了を
もって自動的に予約原稿のコピーに切替えられる。本発
明による画像形成装置では予約原稿の先頭にインターシ
ートを付加することによって、インターシートに記入さ
れた予約コピー条件によって予約コピーがなされるよう
にしたもので、インターシートが付加されていないとき
は、警告を発し、或いは別に設定された条件（例えば原
稿サイズと同じサイズの等倍，１部コピー）によるコピ
ーがなされる。

【００１１】前記各原稿は、それぞれ圧縮ばね２によっ
て時計方向へと付勢される押上板３上に積載され、その
最上面をそれぞれのさばき爪４に当接させて常に所定の
高さに保たれている。

【００１２】搬出ローラ５Ａあるいは５Ｂの作動によっ
て前記の各原稿台より搬出された原稿ＤＡあるいはＤＢ
は、矢示方向に回転する搬送ベルト６によりプラテンガ
ラス７上に給紙され、図示しない位置規制部材に当接し
て停止される。

【００１３】21，22および23は露光走査の光学系であっ
て、露光ランプ21を一体とするミラー22の水平方向への
移動と、その１／２の速度をもって追従する一対のミラ
ー23とによる露光走査により、プラテンガラス７上の原
稿画像が結像レンズ24を介してカラーＣＣＤ25上にカラ
ー画像として結像される。

【００１４】前記カラーＣＣＤ25に受光された原稿のカ
ラー画像は、画像処理部において各単色の画像データに
変換されて一旦画像メモリに格納される。

【００１５】露光走査を終えた各原稿は位置規制部材の
退避により再び搬送されて搬送ローラ群８を経たのち、
普通モードによる給紙すなわち前記原稿台１Ａより給紙
された原稿ＤＡは実線にて示す位置にあるガイド板９の
上部を通って排紙ローラ10Ａを介して排紙台11Ａに排出
され、一方予約モードによる給紙すなわち前記原稿台１
Ｂより給紙された原稿ＤＢは破線にて示す位置に回動し
た前記ガイド板９の下部を通って排紙ローラ10Ｂを介し
て排紙台11Ｂに排出される。

【００１６】一方、画像メモリに格納された前記の各画
像データは、記録時に順次各単色毎の色信号として取出
されて前記のレーザ書込み系ユニットＢに入力される。

【００１７】すなわち前記の画像読取部Ａから出力され
る色信号が前記レーザ書込み系ユニットＢに入力される
と、レーザ書込み系ユニットＢにおいては半導体レーザ
（図示せず）で発生されたレーザビームは駆動モータ31
により回転されるポリゴンミラー32により回転走査さ
れ、ｆθレンズ33を経てミラー34により光路を曲げられ
て、前記の画像形成部Ｃへと入力される。

【００１８】画像形成部Ｃにおける41は矢示方向に駆動
回転される感光体ドラム、42は帯電器、43Ａないし43Ｄ
はそれぞれ特定色のトナーを収容する各現像器、さらに
44はクリーニング装置である。

【００１９】前記の各現像器43Ａ，43Ｂ，43Ｃ，43Ｄは
感光体ドラム41の周面に並列配置されていて、例えばイ
エロー、マゼンタ、シアン、黒色の各トナーを収容する
もので、感光体ドラム41の周面と所定の間隙を保つ現像
スリーブをそれぞれ備え、感光体ドラム41上の潜像を非
接触の反転現像により顕像化する機能を有している。

【００２０】また前記のクリーニング装置44のブレード
44Ａは、画像の形成中には感光体ドラム41の周面より離
間した位置に保たれ、トナー像の転写後のクリーニング
時にのみ図示の如く感光体ドラム41の周面に圧接され
る。

【００２１】前記の画像形成部Ｃと給紙部Ｄにおける画
像の形成と記録のプロセスは次のようにして行われる。

【００２２】前記レーザ書込み系ユニットＢによるレー
ザビームの回転走査が開始されると、ビームがインデッ
クスセンサによって検知され、第１の色信号によるビー
ムの変調が開始され、変調されたビームが前記感光体ド
ラム41の周面上を走査する。従ってレーザビームによる
主走査と感光体ドラム41の搬送による副走査により感光
体ドラム41の周面上に第１の色に対応する潜像が形成さ
れて行く。この潜像は現像手段の内イエロー（Ｙ）のト
ナー（顕像媒体）の装填された現像器43Ａにより非接触
の状態で反転現像されて、ドラム表面にトナー像が形成
される。得られたトナー像はドラム面に保持されたまま
感光体ドラム41の周面より引き離されている清掃手段た
るクリーニング装置44の下を通過して、つぎのコピーサ
イクルに入る。

【００２３】即ち、前記感光体ドラム41は前記帯電器42
により再び帯電され、次いで信号処理部から出力された
第２の色信号が前記書込み系ユニットＢに入力され、前
述した第１の色信号の場合と同様にしてドラム表面への
書込みが行われ潜像が形成されている。潜像は第２の色
としてマゼンタ（Ｍ）のトナーを装填した現像器によっ
て非接触の状態で反転現像される。

【００２４】このマゼンタ（Ｍ）のトナー像はすでに形
成されている前述のイエロー（Ｙ）のトナー像の存在下
に形成される。

【００２５】43Ｃはシアン（Ｃ）のトナーを有する現像
器で、信号処理部で発生される制御信号に基づいてドラ
ム表面にシアン（Ｃ）のトナー像を形成する。

【００２６】さらに43Ｄは黒色のトナーを有する現像器
にあって、同様の処理によりドラム表面に黒色のトナー
像を重ね合せて形成する。これ等各現像器43Ａ，43Ｂ，
43Ｃ及び43Ｄの各スリーブには直流或いはさらに交流バ
イアスが印加され、顕像手段である１成分あるいは２成
分現像剤によるジャンピング現像が行われ、基体が接地
された感光体ドラム41には非接触で反転現像が行われる
ようになっている。

【００２７】かくして感光体ドラム41の周面上に形成さ
れたカラーのトナー像は、給紙部に装填した給紙カセッ
ト61Ａから給紙される記録紙ＰＡもしくは給紙カセット
61Ｂから給紙される記録紙ＰＢの何れかに記録される。

【００２８】すなわち、コピーサイズの選択により搬出
ローラ65Ａと65Ｂの何れか一方で回転して圧縮ばね62に
よって上方に付勢された押上げ板63上の記録紙から、さ
ばき爪64によって最上層の一枚の記録紙を搬出し、搬送
ローラ66を介してタイミングローラ67に給送して一旦停
止し待機させる。

【００２９】感光体ドラム41のトナー像の回転周期に同
調して前記のタイミングローラ67が回転を始めると、記
録紙は再び給送を開始されて感光体ドラム41の周面に密
着し、転写器45においてトナー像の転写を受けたあと分
離器46において感光体ドラム41の周面より分離し、搬送
ベルト47を介して定着器48へと給送される。

【００３０】定着器48により画像の定着を終えた記録紙
ＰＡあるいはＰＢは、排紙ローラ49を介して図示のＸ方
向から装置の外部に搬出され、装置に併設される図２に
示すソータＥに対しＸ方向から搬入される。

【００３１】ソータＥに搬入された各記録紙は、各給紙
ローラ51による搬送と破線に示す位置に回動可能の各ガ
イド板52の案内を経た上、各排紙ローラ53を介して指定
されるトレイ54の上に排出される。

【００３２】前記の各記録紙が、普通モードによる原稿
ＤＡの画像を記録したものであって、コピー部数が１部
の場合には、各記録紙は最上段のトレイ54に集中して排
出、積層され、またコピー部数が複数部である場合には
ページ順に応じて各トレイ54の上に上部から順次仕分け
して排出される。

【００３３】一方予約モードによる原稿ＤＢについて
は、図４に示すようなインターシートＳを挾むことによ
って複数組の原稿を一時にセットすることが出来る。さ
らに前記インターシートＳにコピー条件を表示すること
により装置に対しコピーの枚数、サイズ、倍率あるいは
濃度等を自動的に設定させることも可能であり、またフ
ァックスNoを表示してファクシミリ装置を介して画像デ
ータを送信することも出来る。

【００３４】前記のインターシートＳは、原稿ＤＢと同
じサイズ或いは規定サイズの紙ではあるが例えば着色紙
を使用することによって原稿ＤＢと肉眼で識別され、さ
らに特定のマークあるいはバーコードを表示することに
よって制御部は前記のカラーＣＣＤ25の受光した画像か
ら先ずインターシートＳであることが判別され、別組の
原稿ＤＢであることが判断される。

【００３５】インターシートＳに表示されたバーコード
やマーキング記号Ｍを検出した画像信号が制御部に入力
されると表示されている前記の各コピー条件が操作盤の
操作に替って装置に入力され、前記の原稿ＤＢの複写に
対応したコピー条件が自動的に設定される。

【００３６】なお前記のインターシートＳは画像読取り
部Ａによる露光走査を受けるのみでその画像の記録は行
われず原稿ＤＢと同様排紙台11Ｂに排出される。勿論イ
ンターシートＳに表示された条件を予め設けたプログラ
ムに従ってコピーし、予約コピーの先頭に之を付するこ
ともできる。

【００３７】予約モードによる原稿ＤＢが１組である場
合には、その画像を記録した各記録紙は前述した普通モ
ードによる原稿ＤＡと同様最上段のトレイ54もしくは各
トレイ54の上に仕分けして排出される。

【００３８】また予約モードによる原稿ＤＢが前記のイ
ンターシートＳを挾む複数組である場合には、その画像
を記録した記録紙は原稿ＤＢの各組毎に対応して上部か
ら順次各トレイ54の上に組毎に排出して積層される。

【００３９】さらにインターシートＳの画像の読取りの
都度前記の排紙台11Ｂが図１において紙面の垂直方向に
移動を往復させることにより図４に示す如く原稿ＤＢが
各組毎に位置をずらして層状に排出されるよう構成する
こともできる。

【００４０】

【発明の効果】本発明により、コピー条件を異にする複
数組の原稿の予約モードの同時設定が可能となり、さら
に原稿やその画像を記録した記録紙も仕分けて組別に排
出される極めて実用性に優れた画像形成装置が提供され
ることとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像形成装置の断面構成図である。

【図２】前記装置に併設されるソータの構成図である。

【図３】インターシートにおけるコピー条件の表示例で
ある。

【図４】原稿の排紙状態を示す一実施例の説明図であ
る。

【符号の説明】

１Ａ，１Ｂ 原稿台 ６ 搬送ベルト ７ プラテンガラス 11Ａ，11Ｂ 排紙台 21 露光ランプ 22，23 ミラー 24 結像レンズ 25 カラーＣＣＤ 41 感光体ドラム 42 帯電器 43Ａ〜43Ｄ 現像器 44 クリーニング装置 45 転写器 48 定着器 54 トレイ 61Ａ，61Ｂ 給紙カセット Ａ 画像読取部 Ｂ レーザ書込み系ユニット Ｃ 画像形成部 Ｄ 給紙部 Ｅ ソータ ＤＡ，ＤＢ 原稿

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿を普通モードと予約モードの２つの
   給紙手段により複写することを可能とした画像形成装置
   において、インターシートの使用により複数組の原稿に
   よる予約モードの設定を可能とすると共に、複写を終え
   た前記原稿と該原稿の画像を記録した記録紙をそれぞれ
   組別に仕分けて排紙するよう構成したことを特徴とする
   画像形成装置。