JPH0655889B2 - 新規な二元硬化型シリコーン組成物 - Google Patents

新規な二元硬化型シリコーン組成物

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JPH0655889B2
JPH0655889B2 JP60212752A JP21275285A JPH0655889B2 JP H0655889 B2 JPH0655889 B2 JP H0655889B2 JP 60212752 A JP60212752 A JP 60212752A JP 21275285 A JP21275285 A JP 21275285A JP H0655889 B2 JPH0655889 B2 JP H0655889B2
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リチヤード・ポール・エクバーグ
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Description

【発明の詳細な説明】 本出願と同日付で出願され、本発明の譲受人に譲渡され
ているリチャードP.エックバーグ(Richard P.Eckber
g)の同時係属中の米国特許出願第656,047号を参照す
る。
発明の背景 本発明は一般に2つの異なるメカニズムで硬化し得る組
成物に係り、さらに特定的にはフリーラジカルによつて
触媒されるUV−ハイドロシレーション反応と白金によ
つて触媒される熱ハイドロシレーション反応との両者に
よつて硬化する組成物に係る。
シリコーン組成物は回路基板上に載置した電子機器要素
の保護コーティングとして広く受け入れられるようにな
つて来ている。 シリコーンはその耐湿性、熱安定性お
よび抵抗性の故にこの目的に対して理想的である。 既
に開発されているシリコーン適合性コーティングは熱硬
化性であり有機溶剤に溶解した形態で提供されている。
しかし、安全性と環境問題に加えてエネルギーコストが
高いために紫外線で硬化し得るシリコーン適合性コーテ
ィングのような代替技術が開発されることになつた。
熱硬化性とUV硬化性のシリコーン適合性コーテイング
はどちらもいくつかの欠点をもつている。 熱硬化性の
適合性コーティングを使用すると多くのこわれやすくて
熱感受性の電子要素に損傷を与える危険性がある。 そ
のため熱硬化サイクルが極端に長くなつてしまい、その
結果被覆回路基板の生産性が低下してしまう。一方、放
射線硬化性シリコーン適合性コーティングでは加工速度
は速くなり、電子要素に損傷を与えることは避けられる
が、多くの場合いわゆる「シャドー効果」のために適合
性コーティングが完全には硬化しない。 簡単にいうこ
とのシャドー効果は、回路基板上に載置した要素が基板
の表面から突きでていて陰を作り、こうして有効な硬化
を妨げるために起こる。 当業者は鏡を用いることによ
つてこのシャドー効果をほとんど克服することができる
が、紫外光が簡単に侵入できず、したがつてUV−硬化性
組成物が硬化できない裂けめ等があり得る。
上述のことに鑑みて、前記の欠点を克服するためにUV硬
化可能であると共に(室温か高温のいずれかで)熱的に
硬化可能な組成物を得ることが当業者には非常に望まし
いであろう。
また、そのような組成物が他の用途、たとえばシリコー
ン剥離コーティングとして利用できることも望ましい。
白金で触媒する付加硬化可能なシリコーン組成物は当業
界で周知である。 たとえばグルノーブル(Grenoble)
の米国特許第3,900,617号には、(1)ビニルで連鎖を停止
したポリシロキサン、(2)水素含有ポリシロキサンおよ
び(3)(1)と(2)の共重合を生起するのに有効な白金触媒
から作つたコーティング組成物を可撓性のシート材にコ
ートすることによつて、通常はこのシート材に接着する
表面に対してこのシート材を非接着性にできることが開
示されている。
このような技術の他の変形がエックバーグ(Eckberg)
の米国特許第4,256,870号と第4,340,647号に開示されて
いる。 これらの特許はどちらも本発明の譲受人に譲渡
されており、引用により本明細書の開示内容に組み入れ
る。
オート(Ohto)らの米国特許第3,865,588号には、次式
の不飽和基を有するオルガノポリシロキサンを少なくと
も1種含有する光重合可能な組成物が開示されている。
ここで、Rは水素原子、フェニル基またはハロゲンで
置換したフェニル基であり、Rは水素原子またはメチ
ル基である。 上記のような基の例はアクリルオキシ
基、メタクリルオキシ基、シンナモイルオキシ基または
ハロゲン化シンナモイルオキシ基である。
バージャー(Berger)らの米国特許第3,726,710号に
は、ビニル基を含有し増感剤を有するポリオルガノシロ
キサンからなり、高強度の紫外線にさらすことによつて
硬化できる組成物が開示されている。
ハタナカ(Hatanaka)らの米国特許第4,451,634号に開
示されている紫外線硬化に適したシリコーンエラストマ
ー組成物は、(A)次の一般式のポリオルガノシロキサン
100重量部: (ここで、Rは水素かまたはメチル、ビニルおよびヒ
ドロキシから選択された一価の基を表わし、Rは水素
または置換もしくは非置換の一価炭化水素基を表わし、
基RとRの総数に対して0.02〜49.95%はビニル基
であり、基RとRの総数に対して0.05〜49.98%は
水素であり、nは10〜10,000 の数を表わす)、(B)次
式を有するポリオルガノシロキサン0.5〜10重量部: (ここで、Rはビニル以外の置換または非置換の一価
炭化水素基であり、aは平均して0.01a1の数を表
わし、bは平均して0b3の数を表わし、a+bは
1〜3の数である)、ならびに(C)次式のペルオキシエ
ステル0.1〜10重量部: (ここで、Rは置換または非置換の一価脂肪族基であ
り、Rは置換または非置換の一価芳香族基である)か
らなる。
1983年8月26日に出願され、本発明の譲受人に譲渡され
ているエックバーグ(Eckberg)らの米国特許出願第52
7,299号に開示されている紫外線硬化可能な組成物は、
(A)式RR′SiO(ただし、Rは水素またはC1-8アルキル
基であり、R′は水素、C1-8アルキル基または炭素原
子2〜20個の一価のメルカプトアルコキシアルキル官能
性有機基である)の単位からなるジオルガノポリシロキ
サン、(B)式(CH2=CH)RnSiO(3-n)/2(ただし、Rは
水素またはC1-8 アルキル基であり、nは0〜2の値を
有する)のビニル官能性シロキサン単位0.5〜100モル%
から成るポリシロキサン、および(C)触媒量の光開始剤
からなつている。
しかしながら本出願人の知る限りにおいて、フリーラジ
カルで触媒されるUVハイドロシレーション反応でも白金
で触媒されるハイドロシレーション反応でも硬化し、そ
のため前記メカニズムの片方だけでしか硬化しない組成
物の欠点を回避するシリコーン組成物はどこにも開示ま
たは示唆されていない。
発明の概要 本発明の1つの目的は、フリーラジカルで触媒されるUV
−ハイドロシレーション反応と白金で触媒されるハイド
ロシレーション反応との両方で硬化可能な組成物を提供
することである。
本発明の他の目的は回路基板等の上で硬化した上記組成
物を有する物品を提供することである。
本発明の別の目的は前記の組成物と物品の製造方法を提
供することである。
本発明に従つて提供される硬化性組成物は次の(A)〜
(C)からなる。
(A)次の一般式(I)を有するポリシロキサン: 式中各Rはそれぞれ独立にC〜C10アルキル基、ビニ
ル基、アリル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル
基、フェニル基、又はβ−フェニルエチル基であり、R
は前記R基、水素、ヒドロキシル基、メトキシ基、メ
トキシ基またはプロポキシ基であり、 Rは低級アルケニル基であり、 xはアルケニル含有シロキシ単位が約0.1〜約20モル%
になるような数であり、 yは水素含有シロキキ単位が約0.5〜約50モル%存在す
るような数であり、 x+y+zはこのポリシロキサンの粘度が25℃で約25セ
ンチポアズ〜約2,500,000センチポアズとなるような数
である。
(B)フリーラジカル型光開始剤。
(C)貴金属の、または貴金属を含有するハイドロシレー
ション触媒。
発明の説明 本発明は、概括すると、光開始剤すなわち光触媒と貴金
属または貴金属含有ハイドロシレーション触媒の両者
を、ケイ素に結合した水素原子とケイ素に結合したアル
ケニル基(ビニル基が好ましい)とを有する硬化性組成
物に添加することを含む。 ケイ素に結合した水素原子
とケイ素に結合したアルケニル基は同一または異なるポ
リシロキサン鎖にあることができる。 本発明にとつて
必須なことは、光触媒が混在するために紫外線に露光し
た際ケイ素に結合した水素原子とケイ素に結合したアル
ケニル基が架橋することと、貴金属触媒または貴金属含
有触媒が存在するためにケイ素に結合した水素原子とケ
イ素に結合したアルケニル基とが室温または高温で架橋
することである。
本発明の好ましい1具体例では以下の(A)〜(F)からな
る硬化性組成物が得られる。
(A)次の一般式を有するポリシロキサン: ここで、各Rはメチル基またはメチルとフェニル基の混
合物であり、 Rは水素原子、ヒドロキシル基、メチル基およびメト
キシ基から成る群から選択され、 Rはビニル基であり、 xはビニル含有シロキシ単位が約1.0〜約10.0モ
ル%で存在するような数であり、 yは水素含有シロキシ単位が約2.0〜約20.0モル
%存在するような数であり、 x+y+zはこのポリシロキサンの粘度が25℃で約1
00センチポアズ〜約10000センチポアズとなるよ
うな数である (B) (A) 100重量部当たり、0.1〜10重量部
の、t−ブチルペルベンゾエート、t−ブチルペル−p
−ニトロベンゾエート、t−ブチルペル−p−メトキシ
ベンゾエート、t−ブチルペル−p−メチルベンゾエー
トおよびt−ブチルペル−p−クロロベンゾエートから
成る群から選択されたフリーラジカル型光開始剤。
(C) (A) に対して白金金属として10ppm〜500
ppmの白金金属または白金含有ハイドロシレーション
触媒。
(D) オルガノ水素ポリシロキサン。
(E) ビニル含有ポリジオルガノシロキサン。
(F) 禁止剤。
本発明のポリシロキサン(A)は上記の式(I)で表わさ
れる。式(I) 中、基Rは前述した通りであるが、入手し
易さおよび合成のし易さの点からメチル基またはメチル
とフェニル基の混合物であるのが好ましい。Rは上記
R基のいずれかでよく、また水素原子、ヒドロキシル
基、メトキシ基、エトキシ基またはプロポキシ基であ
る。Rはビニル、アリル、プロペニル、ブテニル等の
ような低級アルケニル基のいずれでもよく、Rがビニ
ルであると最も好ましい。
重要なことは、ポリシロキサン(A)がケイ素に結合した
ビニル基とケイ素に結合した水素原子を同一分子中に含
有することである。 ビニル含有シロキシ単位の数は通
常ポリシロキサン(A)中のシロキシ単位の総数に対して
約0.1〜約20モル%である。 また、一般に水素含有シ
ロキシ単位の数はポリシロキサン(A)のシロキシ単位の
総数に対して約0.5〜約50モル%である。
式(I)のxとyの値はゼロでもよく、ただしその場合に
はRがそれぞれビニルが水素であるということが当業
者には理解されよう。 いくらかのポリマーがポリマー
連鎖上にだけ水素を有しかつ未端部分にだけビニル基を
もつポリシロキサンの混合物を用いることも可能であ
る。 同様に、水素が未端部にだけ存在しポリマー連鎖
上にだけビニル基が存在する混合物を利用することがで
きる。 その他の変形は当業者には自明であろう。たと
えば、ビニル含有シロキシ単位および/または水素含有
シロキシ単位がポリマー連鎖上と連鎖停止部分との両方
に存在する場合がある。
ケイ素に結合したビニル基または水素原子の数がそれぞ
れ上記の範囲より小さいと、硬化した組成物の接着能が
低下する。 これらの置換基の数がそれぞれ上記の範囲
より大きいと耐熱性が低下するかまたは硬化速度が不適
切になる。 ポリシロキサン(A)がケイ素に結合した水
素原子とケイ素に結合したビニル基を上述の範囲内で含
有していれば、紫外線にさらした時に水素ガスの生成に
よる泡が発生することがなく、組成物をUV照射に簡単に
さらした後充分に固まつて、被覆物品を熱硬化させるた
めにどこにでも配置することができる。 本発明の適用
の目的のための熱硬化としては、組成物を高温にするこ
と、または単に貴金属が触媒するハイドロシレーション
反応を室温で起こさせることが包含される。
ポリシロキサン(A)中に存在するジオルガノシロキシ基
の数は臨界的なものではなく、0〜約99.6 モル%の任
意の値でよい。 一般にはポリシロキサン(A)の粘度が
25℃で約25センチポアズ〜約2,500,000センチポアズと
なるのに充分なジオルガノシロキシ単位があるべきであ
る。
中に例示した二官能性単位に加えて式RSiO1.5(Rは既
に定義したとおり)の三官能性シロキシ単位および/ま
たは式SiO2の四官能性シロキシ単位が存在していてもよ
いことが当業者には理解されよう。 このような単位が
ある場合の使用する数は、考えている特定の用途に依存
し、当業者は余分な実験をすることなく容易に決定でき
るであろう。
本発明の好ましい/具体例においては、ビニル含有シロ
キシ単位が単位が約1.0〜約10.0モル%、水素含有シロ
キシ単位が約2.0〜約20.0モル%存在し、ポリシロキサ
ン(A)の粘度は25℃で約100センチポアズ〜約10,000セ
ンチポアズである。
フリーラジカル型光開始剤すなわち光触媒は業界で周知
である。 本発明の光開始剤(B)はケイ素に結合したビ
ニル基とケイ素に結合した水素原子との架橋を誘発する
のに有効な、任意の公知のフリーラジカル型光開始剤で
よい。
本発明を実施するのに特に好ましい光開始剤は、ハタナ
カ(Hatanaka)らの米国特許第4,451,634号および1983
年8月26日に出願され、本発明の譲受人に譲渡されてい
るエックバーグ(Eckberg)らの米国特許出願第527,299
号に開示されている。 この特許と特許出願の光開始剤
に関する教示を引用によつて本出願中に包含する。要約
すると、エックバーグ(Eckberg)らは下記一般式(I
I)を有するある種の過安息香酸エステルを開示してい
る: ここで、Rは一価のアルキルまたはアリール基であ
り、Zは水素、アルキル、ハロゲン、ニトロ、アミノま
たはアミドである。 置換基Zの性質はペルオキシ結合
の安定性に影響を及ぼす。 すなわち、電子欠乏性の置
換基はペルオキシ結合を安定化し、電子に富む置換基は
ペルオキシ結合の反応性を高める。 これらの過安息香
酸エステルは、ハロゲン化ベンゾイルをヒドロペルオキ
シドと反応させる(ブロムキスト(Blomquist)とベル
スタン(Berstein)のジャーナルオブアメリカンケミカ
ルソサイヤティ(J.Amer.Chem.Soc.)、第73巻、第55
46頁(1951年)の論文参照)といつたような公知の方法
で合成し得る。 好ましい過安息香酸エステルにはt−
ブチルペルベンゾエートおよびそのパラ置換誘導体、す
なわちt−ブチルペル−p−ニトロベンゾエート、t−
ブチルペル−p−メトキシベンゾエート、t−ブチルペ
ル−p−メチルベンゾエートおよびt−ブチルペル−p
−クロロベンゾエートが包含される。
光開始剤の使用量は適正な架橋が達成される限り臨界的
なものではない。 どんな触媒でも可能な最小の有効量
を使用するのが好ましい。 一般に光開始剤の量はポリ
シロキサン(A)100重量部に対して約0.1〜約10重量部の
任意の量でよい。 光開始剤濃度がポリシロシサン(A)
100重量部につき約1〜約5重量部である方が好まし
い。
光開始剤としてのt−ブチルペルベンゾエートおよびそ
の誘導体に加えて、エックバーグ(Eckberg)らはある
種の光増感剤を含有させると反応性が高まることを開示
している。 そのような光増感剤は (Phはフェニル)を有しかつ少なくとも2個のベンゼ
ン環(これらは縮合していてもよいし、有機基またはオ
キサ、チオ等のようなヘテロ基で橋かけされていてもよ
い)を有するポリ芳香族化合物である。 好ましい光増
感剤はベンゾフェノンおよびt−ブチルアントラキノン
である。
その他の光開始剤が米国特許第3,759,807号、第3,968,3
05号、第3,966,573号、第4,113,592号、第4,131,529
号、第4,310,600号および第4,348,462号に記載されてお
り、特定の情況での使用が適切かどうかは当業者が容易
に確認することができる。 上記の特許全ての光開始剤
に関する教示は引用により本明細書に開示内容に包含す
る。
成分(C)は熱ハイドロシレーション硬化反応を開始する
のに有効な任意の貴金属または貴金属含有触媒でよい。
特に、ケイ素に結合した水素原子とケイ素に結合した
オレフィン性の基との付加反応を触媒するのに有効な周
知の白金およびロジウム触媒が全て包含される。 白金
または白金含有錯体は貴金属触媒の最も好ましいもので
あり、その例としてはチャーコールに担持された白金金
属、アシュビー(Ashby)の米国特許第3,159,601号およ
び第3,159,662号に記載の白金−炭化水素錯体、ラモロ
ー(Lamoreaux)の米国特許第3,220,970号に記載の白金
−アルコラート触媒、カールシュテット(Karstedt)の
米国特許第3,814,730号に記載の白金錯体、ならびにモ
ディック(Modic)の米国特許第3,516,946号に記載の塩
化白金−オレフィン錯体がある。 白金または白金含有
触媒に関する上記の米国特許は全て引用により本明細書
の開示内容に包含する。
熱ハイドロシレーション反応を容易にするために最も好
ましい触媒は米国特許第3,159,601号に記載されている
アシュビー(Ashby)の触媒である。 本発明で使用す
ることができるその他の白金金属または白金含有触媒は
当業者に周知である。
白金をベースとするもの以外のハイドロシレーション触
媒も熱硬化を起こすのに使用できる。たとえば、ロジウ
ム、ルテニウム、パラジウム、オスミウムおよびイリジ
ウムといつた金属の錯体を利用することができる。 白
金をペベースとしない触媒のうちロジウムをベースとす
るものが最も好ましい。 好ましいロジウム触媒の製造
と種類はエックバーグ(Eckberg)の米国特許第4,262,1
07号(これも引用によつて本明細書中に包含する)に記
載されている。
光開始剤(B)の場合と同様に、貴金属または貴金属含有
触媒(C)の量は適正な架橋が達成される限り臨界的なも
のではない。 典型的な場合、貴金属または貴金属含有
触媒の量はポリシロキサン(A)に対し金属原子として約
10〜約500ppmである。 場合によつてオルガノ水素ポリ
シロキサン(D)およびビニル含有ポリシロキサン(E)が
含まれているときには多めの量の触媒(C)を用いるのが
望ましいであろう。 もちろん触媒(B)と(C)の適当な
量は当業者が余分な実験をすることなく決定できる。
種々の光触媒および貴金属または貴金属含有触媒の混合
物を使用することが本発明の範囲内であることも当業者
には理解できるであろう。
オルガノ水素シロキサン(D)は当業者が付加硬化性シリ
コーン系で架橋剤として利用する流体、樹脂またはこれ
らの混合物のいずれかでよい。
本発明を実施するのに特に有用なオルガノ水素ポリシロ
キサンは、SiH基を約10%〜100%有し残りの基はジメチ
ルシロキシ単位であつて、25℃で約10〜約1,000センチ
ポアズの範囲の粘度を有する、トリメチルで連鎖を停止
したポリメチル水素シロキサン流体である。 しかし、
次の一般式を有するオルガノ水素ポリシロキサンはいず
れも本発明の範囲内である。
このようなオルガノ水素ポリシロキサンはたとえば米国
特許第3,344,111号および第3,436,366号(これら両者を
引用によつて本明細書の開示内容に包含する)に記載さ
れているように業界では周知である。
式(III)のRに包含される基としては、メチル、エチ
ルおよびプロピルのようなアルキル、シクロペンチル、
シクロヘキシルおよびシクロヘプチルのようなシクロア
ルキル、フェニル、ナフチル、トリルおよびキシリルの
ようなアリール、フェニルエチルおよびフェニルプロピ
ルのようなアルアルキル、ならびに前記のものの置換さ
れた基たとえばハロゲン置換およびシアノアルキル置換
のものがある。
その他のオルガノ水素ポリシロキサン流体は業界で周知
であり、グルノーブル(Grenoble)とエックバーグ(Ec
kberg)の米国特許第4,448,815号(これも引用によつて
本明細書中に包含する)により詳細に記載されている。
オルガノ水素ポリシロキサン流体の代わりにまたはこれ
と共にオルガノ水素ポリシロキサン樹脂を利用すること
が可能である。 そのようなオルガノ水素ポリシロキサ
ン樹脂は、たとえばジェラム(Jeram)の米国特許第4,0
41,010号(引用により本明細書の開示内容に包含する)
に記載されているように業界で周知である。 要約する
と、オルガノ水素ポリシロキサン樹脂は 単位およびSiO2単位(ただし、R+H単位対SiO2単位の
比は1.0〜2.7の範囲であり、Rは既に定義したとおりで
ある)かまたは 単位、R2SiO単位およびSiO2単位(ただし、R+H単位
対SiO2単位の比は1.2〜2.0の範囲であり、Rは既に定義
したとおりである)からなつている。
オルガノ水素ポリシロキサンを使用する場合、硬化生成
物に特定の特性が得られるように任意の量で用いること
ができる。 一般に、ポリシロキサン(A)100重量部に
つき約1.0重量部〜約10重量部の範囲で使用すべきであ
る。
本発明の実施に対して任意の別の成分はビニル含有ポリ
ジオルガノシロキサン(E)である。オルガノ水素ポリシ
ロキサン(D)と同様にビニル含有ポリジオルガノシロキ
サン(E)は流体か樹脂かこれらの混合物のいずれかでよ
い。典型的なビニル含有ポリジオルガノシロキサン流体
は次式を有する: ここで、Rは既に定義したとおりであり、Rはアルケ
ニル不飽和を有する基、好ましくはビニルであり、aと
bはこのビニルで連鎖を停止したポリシロキサンがR
基を約20重量%までで有することになるような正の整数
である。 このようなポリシロキサンの粘度は25℃で約
50〜約100,000センチポアズの範囲である。 これらの
ポリシロキサン流体もグルノーブル(Grenoble)とエッ
クバーグ(Eckberg)の米国特許第4,448,813号に記載さ
れている。
ビニル含有シリコーン樹脂もたとえばジェラム(Jera
m)の米国特許第4,041,010号に記載されているように業
界で公知である。 一般にこれらの樹脂は、ViR2SiO0.5
単位とSiO2単位を有する樹脂(ただし炭化水素置換基対
Siの比は0.8〜2.7)ならびにViR2SiO0.5単位、R2SiO単
位およびSiO2単位を有する樹脂(ただし炭化水素置換基
対Siの比は0.8〜2.4)から成る群から選択される。 こ
れらの樹脂およびその製造に関するさらに特定の詳細に
ついては上記のジェラム(Jeram)の特許第4,041,010号
を参照されたい。
ビニル含有ポリシロキサンを本発明に使用する場合任意
の量で用いることができる。 当業者にわかるように、
貴金属または貴金属含有触媒(C)をポリシロキサン(A)
と同じパッケージに入れると、消費者の手元に届く前に
製品のゲル化または硬化が起こつてしまうであろう。
したがつて市場用としてはオレフィン含有ポリシロキサ
ン(E)が主として貴金属触媒(C)の担体として役に立
つ。 すなわち、本発明の好ましい1具体例においては
硬化性組成物は2つ以上のパッケージに詰めて提供され
る。 1つのパッケージにはビニル含有ポリシロキサ
ン、貴金属触媒および任意に禁止剤を入れ、別のパッケ
ージには残りの成分を入れる。 このような2個のパッ
ケージの系は業界で周知である。 特に好ましい多成分
パッケージ系はグルノーブル(Grenoble)とエックバー
グ(Eckberg)の米国特許第4,448,815号の教示を適用し
て得られる。
本発明の組成物の可使用時間を延ばすために禁止剤(F)
をこの硬化性組成物に入れることができることも考えら
れる。 適切な禁止剤の1例はエックバーグ(Eckber
g)の米国特許第4,256,870号に開示されており、この特
許では熱付加型硬化反応を選択的に抑えるためにマレイ
ン酸の有機エステルを使用することが教示されている。
エックバーグ(Eckberg)の米国特許第4,262,107号に
は、他の適切な禁止剤化合物としてある種のアセチレン
系化合物、酢酸ビニル、アルケニルイソシアヌレートお
よびこれらの混合物のような脂肪族アルコール類のオレ
フィン性カルボン酸エステルが開示されている。
1983年6月17日付で出願され、現在特許付与が許可され
ており、かつ本発明の譲受人に譲渡されているエックバ
ーグ(Eckberg)の米国特許出願第458,420号には、炭素
−炭素不飽和を有するジカルボン酸エステルと脂肪族ア
ルコールのオレフィン性カルボン酸エステルとのブレン
ドが禁止剤として特に有効であることが開示されてい
る。 上記のエックバーグ(Eckberg)の特許および特
許出願は各々引用によつて本明細書中に包含する。
本発明の別の一面においては、本発明の硬化性組成物の
製造方法および表面上に硬化した組成物を有する物品の
製造方法が提供される。
本発明の硬化性組成物を製造するには単に、種々の成分
を一緒にするかまたは種々の成分が入つているパッケー
ジを混合する。 本発明の物品を製造するには、本発明
の組成物を適合性コーティングとして使用しようとする
場合には回路基板のような基本に、または剥離性コーテ
ィングとして使用しようとする場合にはマイラー(Myla
r )や紙のような可撓性シート材料に前記の組成物を
適用し、その後組成物を固まらせるのに充分な紫外線に
被覆基本をさらし、最後に物品を室温または高温にする
ことが硬化を完了させる。 もちろん、温度が高ければ
高いほど完全な硬化はそれだけ速く起こる。
当業者が本発明をより良く実施できるように、限定する
ためではなく例示のために以下に実施例を挙げる。 他
に特記しない限り部は全て重量による。
実施例 1 ポリメチル水素シロキサン、sym−テトラメチル−テト
ラビニル−シクロテトラシロキサンおよびオクタメチル
シクロテトラシロキサンの酸触媒平衡化によつてシリコ
ーンターポリマー(ポリマーAとする)を製造した。
得られたポリマーはメチル水素シロキシ単位を約5重量
%、メチルビニルシロキシ単位を約7重量%、およびジ
メチルシロキシ単位を約88重量%含有し、25℃の粘度が
1800センチポアズであつた。 この流体にベンゾフェノ
ンを2.5重量%、t−ブチルペルベンゾエートを5.0重量
%加えた。 次に、ポリマーA/光触媒ブレンド130g
を25センチポアズのオルガノ水素ポリシロキサン樹脂7
gと合わせた。 得られたポリマーA/光触媒/オルガ
ノ水素−ポリシロキサン樹脂ブレンド9部を次いで、ビ
ニルMQ樹脂を線状ジメチルビニルシロキシ連鎖停止ポリ
ジメチルシロキサン流体に溶解した37.5%溶液に白金−
オクチルアルコール錯体を白金金属として25ppm、およ
びジアリルマレエート禁止剤を0.1%加えた溶液1部と
混合した。この9:1ブレンドは本発明の硬化性組成物
である。 この組成物のコーティング浴は透明な淡水色
であり、全部で白金金属として2〜3ppmの白金錯体触
媒、t−ブチルペルベンゾエート4.5重量%およびベン
ゾフェノン触媒2.25重量%含有するということに注意さ
れたい。
この硬化性組成物をポリエチレンまたはスーパーカレン
ダークラウト基本に手操作で塗布し、PPGモデルQC1202A
Nプロセッサー中の可動コンベアに載置された2つの中
圧水銀灯UV源に露光した直後硬化を定性評価した。 硬
化は窒素ブランケット中で行つた。 結果を表Iに示
す。
8ミルの試料(実験#4)をUV露光に続いて17時間75
゜Fの室温に静置した。 そこで観察したところ8ミル
のフィルムが全断面に亘つて完全に硬化していた。
実施例 2 25センチポアズのオルガノ水素ポリシロキサン樹脂5部
と実施例1で得たポリマーA100部のブレンド5gを、P
t金属として24ppmの白金アルコラート触媒、t−ブチル
ペルベンゾエート10%およびベンゾフェノン2.5%を含
有する線状のジメチルビニルシロキシで連鎖停止された
ポリジメチルシロキサン流体に溶解したビニルMQ樹脂
37.5%溶液5gとブレンドした。 こうして、透明色
で、Ptを約12ppm、t−ブチルペルベンゾエートを5
%、ベンゾフェノン触媒を1.25%含有する硬化性組成物
が得られた。 この組成物の4ミル厚のコーティングを
種々の基体上、種々の条件でUV照射にさらした。 結果
を表IIに掲げる。
次に、実験1、2および6の部分硬化組成物を12日間
室温で暗所で置いておいたところ、完全に硬化し各々の
基体に良好に付着していることが観察された。
実施例 3 本実施例では回路基板やその他の類似の基体のコーティ
ングでみられるシャドー効果の模擬実験を行つた。 こ
の実験では、12インチ×4インチのステンレス鋼パネル
上に本発明の硬化性組成物を4ミルの厚みに塗布した
後、L状で幅1インチの金属片を塗膜パネルの上にわた
らせて紫外線が幅1インチのストリップにわたる組成物
に当らないように有効に遮断した。 このコーティング
を空気雰囲気中で400ワットの、焦点を結んだUV光に1
秒間さらした。
このコーティング組成物の組成は、実施例1のポリマー
A49部、ゼネラルエレクトリック社(General Electric
Company)がSS-4300cという商標で販売しているポリメ
チル水素シロキサン1部、およびPt金属として24ppm の
白金錯体とt−ブチルペルベンゾエート10%とベンゾフ
ェノン2.5%とを含有する線状のジメチルビニルで連鎖
停止したポリジメチルシロキサン流体中に溶解したビニ
ルMQ樹脂の37.5%溶液50部であつた。 結果を時間の関
数として表IIIに示す。熱硬化はUV露光に続いて暗所中
室温で行つた。
実施例 4 窒素雰囲気中フィルトロール(Filtrol)20酸性粘土触
媒を10g存在させて、トリメチルで停止した線状ポリジ
メチル−メチル水素シロキサン150g、sym−ジビニルテ
トラメチルジシロキサン15gおよびオクタメチルシクロ
テトラシロキサン1260gを100℃で16時間かけてブレン
ドすることによつてターポリマーを製造した。 得られ
たポリマーを過した後、160℃、20mmの減圧下でスト
リッピングして200センチポアズの流体を1182g得た。
このポリマーを60℃で穏やかに撹拌しながらベンゾフ
ェノン2重量%で処理した。 この材料を「浴a」とし
た。
次に、浴a100重量部とt−ブチルペルベンゾエート4
重量部とから成る「浴b」、および浴a90重量部と、ポ
リメチル水素シロキサン流体(SL5000、ゼネラルエレク
トリック社(General Electric Company)が販売)+ベ
ンゾフェノン2重量%+白金錯体触媒300ppm(白金金属
として)の混合物10重量部と、t−ブチルペルベンゾエ
ート4重量部とから成る「浴c」を製造した。 これら
の組成物を検討するにあたり、40#スーパーカレンダー
クラフト紙上に手操作で1ミル未満の厚みにこれらの組
成物を塗布し、塗膜シートをUV線にさらすかまたは塗膜
シートを熱空気オーブン中に入れるかまたはこの両者を
行つた。 UV強度はPPGラボプロセッサー(Lab Process
or)中で400ワットであり、熱空気オーブンは 150℃に
維持した。 硬化はプロセッサーのラインスピードとオ
ーブン滞留時間の関数として定性評価した。 結果を表
IVに示す。
コーティング組成物(b)は、1983年8月26日付で出願さ
れ本発明の譲受人に譲渡されているエックバーグ(Eckb
erg)の米国特許出願第527,299号に記載されているのと
同じベンゾフェノンとt−ブチルペルベンゾエートの相
乗効果を示した。 コーティング組成物(c)は白金含有
触媒をPt金属として約30ppm含有しており、これはブレ
ンド後約75分でゲル化することが観察された。 浴(c)
に酢酸ビニルを約0.5%入れるとUV硬化または熱硬化に
有意な効果を及ぼすことなく浴の寿命が約6時間に延び
ることが判明した。
次に浴(b)と(c)をアセトン:ヘキサン(1:1)溶媒
中で20%溶液とし、メカニカル実験室用コーターと#8
ワイヤー巻ロッドを用いて#40スーパーカレンダークラ
フト紙に塗布した。塗膜シートを、(1)窒素中100フィー
ト/分、(2)空気中20フィート/分、(3)中100フィート
/分でUVプロセッサー(ランプ出力400ワット)に通
し、続いて150℃のオーブンに10秒間入れて硬化した。
浴(b)は(3)の条件で硬化しなかつたが、他のシート
はよごれと移行のない状態になつた。 続いて硬化した
シートを、スーパーカレンダークラフト裏張を有する5
ミルの接着コーティングと積層した。 これらのラミネ
ートから2インチ×8インチのテープを作り、400フィ
ート/分の引張速度で180゜の角度で引つ張つてシリコ
ーン/SCK ラミネートを接着剤/SCK ラミネートから剥
がすのに要する力を記録した。 こうして得られた定量
的剥離データを表Vに示す。
「浴c」を塗布したシートでエージングすると剥離力が
落ちるようであることは、UVまたは熱処理後に白金触媒
付加反応を伴うポスト硬化があることを示唆しているの
であろう。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 一般式: [式中、各Rはそれぞれ独立にC〜C10アルキル基、
    ビニル基、アリル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチ
    ル基、フェニル基又はβ−フェニルエチル基であり、R
    は前記R基、水素、ヒドロキシル基、メトキシ基、エ
    トキシ基又はプロポキシ基であり、 Rは低級アルケニル基であり、 xはアルケニル含有シロキシ単位が約0.1〜約20モ
    ル%存在するような数であり、 yは水素含有シロキキ単位が約0.5〜約50モル%存
    在するような数であり、 x+y+zはこのポリシロキサンの粘度が25℃で約2
    5センチポアズ〜約2500000センチポアズとなる
    ような数である〕を有するポリシロキサン、 (B) フリーラジカル型光開始剤、および (C) 貴金属または貴金属含有ハイドロシレーション触
    媒 からなり、 前記フリーラジカル型光開始剤が一般式: (式中、Rは一価のアルキル基またはアリール基であ
    り、Zは水素、アルキル基、ハロゲン、ニトロ基、アミ
    ノ基またはアミド基である)を有し、 前記貴金属または貴金属含有ハイドロシレーション触媒
    が白金金属、白金錯体、ロジウム金属およびロジウム錯
    体から成る群から選択され、 前記フリーラジカル型光開始剤がポリシロキサン(A) 1
    00重量部当たり約0.1〜約10重量部の量で存在
    し、貴金属または貴金属含有触媒がポリシロキサン(A)
    に対して貴金属として約10ppm〜約500ppmの
    量で存在することを特徴とする硬化性組成物。
  2. 【請求項2】R基がメチル基またはメチル基とフェニル
    基の混合物であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載の組成物。
  3. 【請求項3】Rがビニル基であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の組成物。
  4. 【請求項4】xが、ビニル含有シロキシ単位が約1.0
    〜約10.0モル%存在するような数であり、yが、水
    素含有シロキシ単位が約2.0〜約20.0モル%存在
    するような数であり、x+y+zが、ポリシロキサン
    (A) の粘度が25℃で約100センチポアズ〜約100
    00センチポアズであるような数であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】フリーラジカル型光開始剤がt−ブチルペ
    ルベンゾエート、t−ブチルペル−p−ニトロベンゾエ
    ート、t−ブチルペル−p−メトキシベンゾエート、t
    −ブチルペル−p−メチルベンゾエートおよびt−ブチ
    ルペル−p−クロロベンゾエートから成る群から選択さ
    れることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の組
    成物。
  6. 【請求項6】フリーラジカル型光開始剤がt−ブチルペ
    ルベンゾエートであることを特徴とする特許請求の範囲
    第5項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】フリーラジカル型光開始剤がさらに、 (ただしPhはフェニル)を有し、かつ縮合しているか
    または有機基もしくはヘテロ基により橋かけされていて
    もよい少なくとも2個のベンゼン環を有するポリ芳香族
    化合物である増感剤を含むことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】光増感剤がt−ブチルアントラキノンであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第7項に記載の組成
    物。
  9. 【請求項9】さらにオルガノ水素ポリシロキサンを含む
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の組成
    物。
  10. 【請求項10】さらにビニル含有ポリシロキサンを含む
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の組成
    物。
  11. 【請求項11】さらにオルガノ水素ポリシロキサンとビ
    ニル含有ポリシロキサンを含むことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載の組成物。
  12. 【請求項12】さらに禁止剤を含むことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項または第11項に記載の組成物。
  13. 【請求項13】(A)一般式: 〔式中、Rはメチル基またはメチルとフェニル基の混合
    物であり、 Rは水素原子、ヒドロキシル基、メチル基およびメト
    キシ基から成る群から選択され、 Rはビニル基であり、 xはビニル含有シロキシ単位が約1.0〜約10.0モ
    ル%で存在するような数であり、 yは水素含有シロキシ単位が約2.0〜約20.0モル
    %存在するような数であり、 x+y+zはこのポリシロキサンの粘度が25℃で約1
    00センチポアズ〜約10000センチポアズ変化する
    ような数である〕を有するポリシロキサン、 (B) (A) 100重量部当たり0.1〜10重量部の、
    t−ブチルペルベンゾエート、t−ブチルペル−p−ニ
    トロベンゾエート、t−ブチルペル−p−メトキシベン
    ゾエート、t−ブチルペル−p−メチルベンゾエートお
    よびt−ブチルペル−p−クロロベンゾエートから成る
    群から選択されたフリーラジカル型光開始剤、 (C) (A) に対して白金金属として10ppm〜500
    ppmの白金金属または白金含有ハイドロシレーション
    触媒、 (D) オルガノ水素ポリシロキサン、 (E) ビニル含有ポリジオルガノシロキサン、および (F) 禁止剤 からなる硬化性組成物。
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