JP5163470B2 - 安定性の向上した硬化性組成物およびその製造方法 - Google Patents

安定性の向上した硬化性組成物およびその製造方法 Download PDF

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本発明は、安定性の向上した硬化性組成物及びその製造方法に関する。更に詳しくは、本発明は、ヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基およびヒドロシリル基を有する有機ケイ素化合物と、ヒドロシリル化触媒と、ヒドロシリル化反応を抑制する安定剤とを含む硬化性組成物に関するものである。また、該硬化性組成物の製造方法に関するものである。上記の硬化性組成物の硬化物は耐熱材料として有用である。
ヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基およびヒドロシリル基を有するポリシロキサンが知られている(特許文献1〜3参照)。これらのポリシロキサンはヒドロシリル化反応による分子間架橋をすることによって硬化物の耐熱性が向上することが知られているが、ヒドロシリル化反応の触媒として知られる白金または白金化合物を混合すると部分的に架橋反応が進行して粒状物が発生し、硬化物の表面に凹凸が発生したり、速やかに全体がゲル化してしまうため作業時間に制約があったりするという問題があった。
このような問題に対して、特許文献4には、従来技術として各種アセチレン化合物がヒドロシリル化反応の反応抑制剤として効果があることが開示されているが、アセチレン化合物の選択によっては揮発してしまったり、硬化性が悪化したりする問題が指摘されている。
特許文献4の発明においては分子中の炭素数が10〜20の特殊な環状アセチレンアルコールを反応抑制剤として用いた場合に、ポリオルガノシロキサン組成物の保存安定性と硬化性が両立することが開示されているが、特許文献4の発明において開示されている硬化性組成物は、ケイ素原子に結合したアルケニル基と架橋剤としてのオルガノハイドロジェンシロキサンとを含むものであり、本願発明の開示するヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基とヒドロシリル基とを「分子内に共有する」ポリシロキサンとは異なるため、本願発明のポリシロキサンでの効果については予想できないものであった。
特開平06−128378号公報 特開平08−245792号公報 特開2001−288267号公報 特開2000−178210号公報
本発明は、耐熱性に優れた硬化物を与えることができるポリシロキサンとヒドロシリル化触媒とを含む硬化性組成物において、その保存安定性と硬化性とを両立させる組成物とその製造方法を提供することを目的とする。
ヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基とヒドロシリル基とを分子内に共有する、数平均分子量が500〜20000のポリシロキサンと、ヒドロシリル化触媒と、好ましくは炭素−炭素三重結合を有する基がケイ素原子に結合している構造を持つ安定剤、とを含む硬化性組成物は、保存安定性が優れており、加熱した場合には比較的低温で速やかに硬化させることができることを見出した。安定剤が式(1)で表される構造のとき、硬化性組成物は保存安定性が優れ、優れた硬化物を与えるうえ、さらに着色の問題も起き難いことを見出して発明を完成させた。
すなわち本発明は、保存安定性に優れ、優れた硬化物を与えるポリシロキサンとヒドロシリル化触媒と安定剤とを含む硬化性組成物とその製造方法を提供するものである。
本発明の硬化性組成物は、23℃の保管では容易にゲル化を起こさない一方で、加熱すると速やかに硬化させることができる。また、耐熱性に優れたものであり、クラックのない良好な硬化皮膜を与えることができる。
また、本発明の製造方法によれば、上記優れた性質を有する硬化性組成物を効率よく製造することができる。
本発明の硬化性組成物は、ヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基とヒドロシリル基とを分子内に共有する、数平均分子量が500〜20000のポリシロキサンと、ヒドロシリル化触媒と、ヒドロシリル化反応を抑制する安定剤、とを必須成分とするものであり、その他に溶剤、樹脂、顔料、各種添加剤等の一般的な物質を含んでも良いものである。
本発明の安定剤としては、ヒドロシリル化反応を抑制する安定剤であり、メチルビニルシクロテトラシロキサン、アセチレンアルコール類、シロキサン変性アセチレンアルコール類、ハイドロパーオキサイド、および窒素原子、イオウ原子またはリン原子を含有する従来公知のヒドロシリル化反応抑制剤を使用することができるが、好ましいのは炭素−炭素三重結合を有する基がケイ素原子に結合している構造を持つ化合物であり、さらには下記式(1)で表されるものである。これらは単独でも複数を選んで併用しても良い。
Figure 0005163470

(式(1)において、R1は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20の1価の芳香族基、または炭素数3〜20の1価の脂環基であり、1分子中のR1は同一でも異なっていてもよい。R2は水素または炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20の1価の芳香族基、または炭素数3〜20の1価の脂環基であり、1分子中のR1は同一でも異なっていてもよい。R3は炭素−炭素三重結合を有する炭素数2〜10の有機基であり、a、cは正の数であり、b、dは0または正の数である。)
式(1)において好ましいR1は立体障害がない点で炭素数1〜5のアルキル基であり、さらにはメチル基またはエチル基である。
式(1)において好ましいR2は、立体障害がない点で炭素数1〜5のアルキル基または水素であり、さらにはメチル基、エチル基、水素の中から選択されるものである。R2の一部が水素である場合は、R2がヒドロシリル基を含むものとなり、ポリシロキサンのヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基とヒドロシリル化反応により架橋したり、安定剤の炭素−炭素三重結合とヒドロシリル化反応を起こして架橋したりすることによりいずれの場合も安定剤自体を気化し難くする効果があり、硬化性組成物を加熱硬化させる際に気化成分による気泡の問題が置き難くなるため好ましい。一方あまりヒドロシリル基が多いと安定剤の効果が下がる傾向があるため、好ましいヒドロシリル基の量は、式(1)の各構造単位a,b,c,dの各モル数の合計に対して0.5モル%以上5モル%以下である。
式(1)において、(R2−SiO3/2)で表される構造単位は必須ではないが、安定剤の構造をSi−O−Si結合によって3次元架橋するものであり、安定化効果に影響を与えることなく安定剤自体の熱安定性を高め、また安定剤を高温でも気化し難くする効果があるので好ましいものである。安定剤の効果はケイ素原子に結合した炭素−炭素三重結合を持つ基に基づくものであるから(R2−SiO3/2)で表される構造単位の量には上限がある。(R2−SiO3/2)で表される構造単位の好ましい量は、式(1)の各構造単位a,b,c,dの各モル数の合計に対して1モル%以上80モル%以下、さらには20モル%以上60モル%以下である。
本発明の好ましい安定剤である、炭素−炭素三重結合を有する基がケイ素原子に結合した構造を持つ化合物は公知の方法で製造することができるが、式(1)で表される安定剤は、例えば式(3)で表されるヒドロシリル基含有のポリシロキサンと炭素−炭素三重結合を有する有機アルコールとを、例えばトルエン等の非水溶媒中ナトリウムアルキラートや水酸化アルカリなどの塩基性触媒を用いて60℃〜90℃程度に加熱することにより脱水素反応を起こして結合させ、製造することができる。
Figure 0005163470

(式(3)において、R1は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20の1価の芳香族基、炭素数3〜20の1価の脂環基の中から選択され、1分子中のR1は同一でも異なっていてもよい。R2は水素または炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20の1価の芳香族基、炭素数3〜20の1価の脂環基の中から選択され、1分子中のR2は同一でも異なっていてもよい。a、cは正の数であり、b、dは0または正の数である。)
式(3)で表されるヒドロシリル基含有のポリシロキサンは従来公知の方法で製造することができるが、各構造単位の原料モノマーの仕込み組成比によって、a,b,c,dの数字は自由に変えることができ、また、例えば炭素−炭素三重結合を有する有機アルコールの仕込み組成によって式(1)の安定剤に残るヒドロシリル基の量を変えることができる。
本発明のポリシロキサンは、ヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基とヒドロシリル基とを分子内に共有する、数平均分子量が500〜20000のポリシロキサンである。ヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基として好ましいのは、基内に少なくとも一つの炭素―炭素間二重結合または三重結合の存在する基であるが、本発明で好ましいのは、ケイ素原子に結合しており炭素数2〜10の有機基である。この不飽和基の具体例としては、ビニル基、アリル基、オルトスチリル基、メタスチリル基、パラスチリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、アクリロキシ基、メタクリロキシ基、1−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1−ペンテニル基、3−メチル−1−ブテニル基、フェニルエテニル基、エチニル基、1−プロピニル基、1−ブチニル基、1−ペンチニル基、3−メチル−1−ブチニル基、フェニルブチニル基等が挙げられる。上記不飽和基を有するケイ素化合物において、不飽和基の数は、1個のみであってよいし、2個以上であってもよい。2個以上の不飽和基を有する場合、これらの不飽和基は、互いに同一であってよいし、異なってもよい。また、2個以上の不飽和基は、同一のケイ素原子に結合していてよいし、複数のケイ素原子に結合していてもよい。但し、同一のケイ素原子に不飽和基が結合しているケイ素化合物を用いて得られたポリシロキサンの硬化を行った場合、立体障害により未反応のビニル基が残存しやすく、耐熱性が不十分なものとなる場合がある。従って、上記不飽和基を有するケイ素化合物は、ケイ素原子1個に、上記不飽和基1個が結合している化合物であることが好ましい。これらの内で好ましいのは反応性が高い点で直鎖の脂肪族末端不飽和アルケニル基、例えばビニル基、アリル基、3−ブテニル基等であり、さらに好ましいのはビニル基である。
本発明の好ましいポリシロキサンは式(2)の構造を持つものである。

Figure 0005163470

〔式中、Aはヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基を有する炭素数2〜10の有機基であり、R5は炭素数1〜20のアルキレン基、炭素数6〜20の2価の芳香族基、または炭素数3〜20の2価の脂環族基であり、nは0または1であり、R6は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、またはヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基を有する炭素数2〜10の有機基(1分子中のR6は同一でも異なっていてもよい。)であり、R7は水素原子またはヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基を有する炭素数2〜10の有機基であり、R8は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、またはヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基を有する炭素数2〜10の有機基(1分子中のR8は同一でも異なっていてもよい。)であり、R9は炭素数1〜6のアルキル基であり、zは正の数であり、vおよびwは0または正の数であって、少なくともどちらか一方は正の数であり、x、yおよびqは0または正の数であり、0≦x/(v+w+q)≦2であり、0≦y/(v+w+q)≦2であり、0.01≦z/(v+w+x+y+q)≦1である。但し、v=0のとき、R6、R7およびR8の少なくともいずれか1つは水素原子であり、w=0のとき、R6、R7およびR8の少なくともいずれか1つはヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基を有する炭素数2〜10の有機基である。
本発明のポリシロキサンに含まれるヒドロシリル基はケイ素原子に直接結合した水素原子を示し、上記ヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基とSi−H結合の開列を伴って付加する反応を起こし、架橋構造を作ることができる。これをヒドロシリル化反応と呼ぶ。上記ヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基とヒドロシリル基の量比は、モル比で1:1を中心にどちらか一方が過剰でも実施することができる。本発明で好ましいのは、着色の問題が起き難い点で1:1の等モルから1:2でヒドロシリル基過剰の条件である。
ヒドロシリル化反応を促進するためには高温にする必要があり、低沸分の気化に伴う気泡や、成分の熱分解に伴う変色などの問題があり、触媒によって反応を促進するのが通常である。ヒドロシリル化反応の触媒としては、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウム、白金等の第8属から第10属金属の単体、有機金属錯体、金属塩、金属酸化物等が挙げられる。通常、白金系触媒が使用される。白金系触媒としては、cis−PtCl2(PhCN)2、白金カーボン、1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサンが配位した白金錯体(Pt(dvs))、白金ビニルメチル環状シロキサン錯体、白金カルボニル・ビニルメチル環状シロキサン錯体、トリス(ジベンジリデンアセトン)二白金、塩化白金酸、ビス(エチレン)テトラクロロ二白金、シクロオクタジエンジクロロ白金、ビス(シクロオクタジエン)白金、ビス(ジメチルフェニルホスフィン)ジクロロ白金、テトラキス(トリフェニルホスフィン)白金等が例示される。これらのうち、特に好ましくは1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサンが配位した白金錯体(Pt(dvs))、白金ビニルメチル環状シロキサン錯体、白金カルボニル・ビニルメチル環状シロキサン錯体である。なお、Phはフェニル基を表す。
ヒドロシリル化触媒の量は、少ない方が硬化性組成物の保存安定性が向上するが、一方で多い方が硬化するときの反応が速くなるため、好ましいのは上記ポリシロキサンの質量に対して質量で1ppm〜5000ppm、さらには5ppm〜500ppmである。この範囲であれば硬化性組成物の保存安定性は良好で着色も少なく、一方で硬化反応は迅速に進めることができて良好な硬化物を得ることができる。
本発明のヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基とヒドロシリル基とを分子内に共有する、数平均分子量が500〜20000のポリシロキサンと、ヒドロシリル化触媒との組み合わせで、安定剤に式(1)で表されるものが含まれる場合、本発明の硬化性組成物には保存安定性の他にヒドロシリル化触媒による着色が起き難いという効果も得ることができるので好ましい。この効果は他の組み合わせからは予想し得ない効果である。
本発明の硬化性組成物は、比較的低い温度(例えば、室温〜150℃、好ましくは50℃〜150℃)で硬化することができる。硬化時間は、通常、0.05〜24時間であり、0.1〜5時間が好ましい。さらに150〜700℃に加熱すると、硬化をより進めることができる。
本発明の硬化性組成物の硬化は、空気中で行われてもよいし、窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気中で行ってもよい。但し、ポリシロキサン中にアルコキシシリル基が存在している間は、アルコキシシリル基が加水分解反応できる程度に水分を含む雰囲気であることが好ましい。空気中であれば、アルコキシシリル基が加水分解反応できる程度に水分を含んでいるので、ヒドロシリル化反応と併せて十分な硬化を進めることができる。本発明におけるポリシロキサン硬化物の他の製造方法において、前段の硬化は空気中で行い、後段の硬化を空気中または不活性ガス雰囲気中で行うのは好ましい方法である。
本発明の硬化性組成物は、通常液状物質であるので、基材表面にそのまま塗布することができるが、必要に応じて溶剤で希釈して使用することもできる。溶剤を使用する場合、ポリシロキサンを溶解する溶剤が好ましく、その例としては、脂肪族系炭化水素溶剤、芳香族系炭化水素溶剤、塩素化炭化水素溶剤、アルコール溶剤、エーテル溶剤、アミド溶剤、ケトン溶剤、エステル溶剤、セロソルブ溶剤等の各種有機溶剤を挙げることができる。
溶剤が使用された場合は、ポリシロキサンの硬化のための加熱に先立って、塗布された膜に含まれる溶剤を揮発させることが好ましい。溶剤の揮発は空気中でなされてもよく、不活性ガス雰囲気中でなされてもよい。溶剤の揮発のため加熱してもよいが、その場合の加熱温度は、90℃未満が好ましい。本発明の硬化性組成物を50℃以上90℃未満に加熱して一部硬化させ、これを溶剤の揮発工程とすることも可能である。
本発明の硬化性組成物は、硬化に供される際に、各種添加剤が添加されてもよい。添加剤の例としては、テトラアルコキシシラン、トリアルコキシシラン類(トリアルコキシシラン、トリアルコキシビニルシランなど)などの反応性希釈剤などが挙げられる。これら添加剤は、得られるポリシロキサン硬化物が耐熱性を損なわない範囲で使用される。本発明の硬化性組成物を基材に塗布して用いるときには、キャスト法、スピンコート法、バーコート法、ディップコート法、スプレーコート法等の通常の塗工方法を用いることができる。
本発明の硬化性組成物を硬化させたものの耐熱性は、示差熱熱重量同時測定装置(TG/DTA)などにより測定することができる。本発明の硬化性組成物から得られる硬化物は、その硬化条件に依存することなく、高耐熱性を示す。
以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明の主旨を超えない限り、本発明はかかる実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
<安定剤S1の合成>
100ml四つ口フラスコに磁気回転子、滴下ロート、温度計、還流冷却器を装着し、フラスコ内を窒素ガスで置換した。反応中、窒素ガスを流し続けた。2−メチル−3−ブチン−2−オールを6.60gとトルエン7.80gを秤取し、かき混ぜて均一にした。ここに触媒としてナトリウムメチラ−ト(NaOMe)を0.106g加え、回転子で攪拌しながら70℃のオイルバスでフラスコを加熱した。
メチルHシロキサンとジメチルシロキサンとの1:1共重合ポリシロキサン5.00gとトルエン8.00gを混合した後、50ml滴下ロートに移し、フラスコの内温が50℃で上昇したところで滴下を開始し、60分間かけて全量を滴下した。滴下終了時のフラスコ内温は70℃であり、そのまま6時間攪拌後、クロロトリメチルシラン5.11gをトルエン5.19gに溶解したものを、滴下ロートから5分間で反応液に加えた後、2時間攪拌した。
この反応液にイオン交換水50mlを加えて振とう攪拌した後、分液ロートで水相を排出することを6回繰り返した後、ロータリーエバポレーターで有機相中の溶媒を減圧留去した。なお、6回目に排出された水相のpHをpH試験紙で測定したところpH=7だった。減圧留去は、フラスコを120℃のオイルバスで加温しながら100Paの圧力で5時間行ない、最終的に淡黄色透明の液体4.65gを得た。得られた液体の数平均分子量は、カラムとして日立化成工業株式会社製GL−A130−S(多孔性微小球状ポリマーゲル)を使用し、溶離液としてトルエンを使用し、標準物質としてポリスチレンを使用してGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフ)により測定したところ、数平均分子量Mn=1300であった。これを安定剤S1として以降の実施例で用いた。
<ポリシロキサンP1の合成>
容量2000mlの四つ口フラスコにトリエトキシシラン246.4g(1500mmol)、ビニルトリメトキシシラン74.1g(500mmol)、TMDSO(1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン)672g(500mmol)を秤取した。溶媒としてイソプロパノール500g、トルエン1000gを加えた後、窒素ガスを吹き込んでフラスコ内を窒素雰囲気にした。
室温で系内をかき混ぜながら濃度1.3質量%の塩酸135.9gを1時間かけて滴下した。そのまま30分間かき混ぜた後、室温で一晩放置した。溶媒等の低沸点成分を減圧留去し、ほぼ無色の液体を得た。収量157.4g、粘度190mPa・s(25℃)、重量平均分子量=3,400、数平均分子量Mn=1,600。H NMRスペクトルによりP1の構成単位がH−SiO3/2:CH2=CH−SiO3/2:H(CH32SiO1/2:iPrO1/2:EtO1/2 =1:3:1.03:0.21:0.05(モル比)と算出できた。ここから式(2)における各構造単位の比率はv/w/x/y/z/q=1/3/0/1.03/0.26/0と算出された。
そしてTMDSOの仕込みに対する反応率は52質量%、アルコキシ基の残存率は仕込みの3.8質量%と算出された。
<硬化性組成物の合成>
安定剤S1の456mgに対して白金カルボニル・ビニルメチル環状シロキサン錯体触媒の1種であるPt(0)・CO・[CH2=CH(CH3)SiO]4の[CH2=CH(Me)SiO]4溶液(Pt換算で濃度2質量%)を25μg添加し、S1のC≡C基とPt原子のモル比が理論上500となるようにPt換算の触媒量を調整して触媒溶液とした。
次いでポリシロキサンP1に対してPt原子が10質量ppmとなるようにP1と触媒溶液を混合して本発明の硬化性組成物M1とした。
<硬化性組成物の保存安定性評価>
硬化性組成物M1を容量9mlのガラス製スクリュー管瓶に1g採取し、密閉して23℃の恒温室に保管して保存安定性を評価した。瓶を白い紙の上で見て、着色を目視で評価し、また瓶を横倒しにしても液が流動しなくなった時点をゲル化した時間として評価した。着色の評価は最初に行ない、ゲル化の評価は最初の12時間は1時間毎、その後は12時間毎に繰り返し行なった。96時間後にゲル化していなかったものは96時間を超えると評価して試験を打ち切った。評価結果を表1に示すが、安定剤を加えない比較例1に比べて実施例1は著しい保存安定性向上が見られた。
<硬化性組成物の硬化物の評価>
製造直後の硬化性組成物M1を、バーコーターを用いてガラス板上に塗布した後、130℃で30分間または2時間加熱硬化させて、膜厚約10μmの硬化物(硬化膜)を得た。硬化膜は30分硬化、2時間硬化共に無色透明で表面は滑らかであり、手で触ってもタックがなく、クラックの発生も認められない良好な膜であった。評価結果を表1にまとめた。
[実施例2]
実施例1の触媒溶液を用いて、ポリシロキサンP1に対するPt原子が5質量ppmとなるようにP1と触媒溶液を混合して本発明の硬化性組成物M2とした以外は実施例1と同じようにして評価を行ない、結果を表1にまとめた。保存安定性は96時間後の評価で問題なかったため、96時間を超える評価とした。安定剤S1が式(1)で示される構造を持つ実施例1,2では硬化性組成物が安定で良好な硬化物を与える上に、着色がなく無色透明であった。
参考例3]
実施例1の安定剤S1に代えて、安定剤S2として2−メチルー3−ブチン−2−オールを用いた他は実施例1と同じようにして評価を行ない、結果を表1にまとめた。Pt触媒を添加するために、安定剤S1の代わりにS2とPt触媒を混合したものは黒褐色であり、それから全体の中でPt原子が10質量ppmとなるように所定量のポリシロキサンと混合して硬化性組成物M3としたところ、明らかに全体が褐色を呈した。しかし保存安定性は良好で塗膜の硬化性も問題なかったので、色調を問われない用途であれば良好に用いることができるものであった。
[比較例1]
実施例1の安定剤S1を添加しなかった他は実施例1と同じようにして評価を行ない、結果を表1にまとめた。安定剤を含まない硬化性組成物では、Pt触媒をポリシロキサンに直接混合するため、安定剤S1の代わりにポリシロキサン456mgにPt(0)・CO・[CH2=CH(CH3)SiO]4の[CH2=CH(Me)SiO]4溶液(Pt換算で濃度2質量%)を25μg添加し、それから全体の中でPt原子が10質量ppmとなるように所定量のポリシロキサンと混合した。しかし、まずポリシロキサンとPt触媒を混合して触媒溶液を調製する際には均一混合する前に部分的に褐色の「ダマ」状に固まったものができてしまうため、乳鉢で練って混合させた。
こうして混合させたPt触媒溶液を添加して硬化性組成物を製造し、保存安定性を評価したが、Pt触媒を混合してから2時間後には組成物がゲル化して寒天状のゲルになってしまった。混合直後の硬化性組成物をバーコートで塗膜としたものには「ダマ」が表れ、130℃で硬化させたものは、30分硬化でもタックはなかったものの表面に凹凸が見られた。
[比較例2]
実施例1のPt触媒を添加しなかった他は実施例1と同じようにして評価を行ない、結果を表1にまとめた。ヒドロシリル化触媒を添加しない場合、130℃30分の硬化条件では硬化性組成物が十分に硬化せず、130℃2時間の硬化条件では硬化はしたものの表面にタックがあって良好な膜ではなかった。
[比較例3]
実施例1の安定剤S1に代えて、安定剤S2として2−メチルー3−ブチン−2−オールを用い、またPt触媒を添加しなかった他は実施例1と同じようにして評価を行ない、結果を表1にまとめた。ヒドロシリル化触媒を添加しない場合、130℃30分の硬化条件では硬化性組成物が十分に硬化せず、130℃2時間の硬化条件では硬化はしたものの表面にタックがあって良好な膜ではなかった。
Figure 0005163470
[実施例4]
<硬化性組成物の硬化物の光透過性の評価>
ポリエチレンテレフタレート樹脂製のフィルムの間に1mm厚のスペーサーをかませ、脱気した硬化性組成物M1を流しこんで100℃で1時間加熱硬化させたところクラックや表面タックのない無色透明の1mm厚の硬化物シートが得られた。ポリエチレンテレフタレート樹脂製のフィルムを取り除き、日本分光株式会社製V−550型分光光度計により波長350nm、500nm、650nmにおける硬化物シートの光透過率(%T)を測定したところ、表2で示すように良好な光透過性を示した。式(1)で表される安定剤を用いた本発明の硬化性組成物の硬化物は良好な光学特性を持ち、光導波路などの光部品として好適に用いられるものである。
参考例5]
ポリエチレンテレフタレート樹脂製のフィルムの間に1mm厚のスペーサーをかませ、脱気した硬化性組成物M3を流しこんで100℃で1時間加熱硬化させたところ、クラックや表面タックのない1mm厚の硬化物シートが得られた。ポリエチレンテレフタレート樹脂製のフィルムを取り除いたところ、シートは褐色を示しており、日本分光株式会社製V−550型分光光度計により波長350nm、500nm、650nmにおける硬化物シートの光透過率を測定したところ、表2で示すように短波長側の350nmではほとんど光を透過せず、500nmと650nmでの透過率も悪かった。式(1)とは異なる安定剤を用いた本発明の硬化性組成物の硬化物は光の透過率が悪いので光導波路などの光部品としては好適に用いられないものであるが、タックのない良好なシート形状として得ることができるので、光透過を必要としない用途には好適に用いることができる。
Figure 0005163470
本発明の硬化性組成物は耐熱性皮膜の形成に有用であり、自由な形状に塗布、充填のし易い液状の組成物であり、低温で硬化ができて、耐水性、耐薬品性、安定性、電気絶縁性および耐擦傷性等の機械的強度等においても良好な諸特性を有する皮膜等を形成することができることから、エレクトロニクス分野、光機能材料分野、航空宇宙分野をはじめとする広範な分野における物品あるいは部品等の皮膜や層として用いることができる。半導体等におけるパッシベーション膜、レジスト膜、層間絶縁膜、各種の保護膜等の形成に使用できるものである。


Claims (5)

  1. ヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基とヒドロシリル基とを分子内に共有し、数平均分子量が500〜20000である、式(2)で表されるポリシロキサンと、ヒドロシリル化触媒と、ヒドロシリル化反応を抑制する安定剤として、式(1)で表される、炭素−炭素三重結合を有する基を持つ化合物とを含む硬化性組成物。
    Figure 0005163470
    (式(1)において、R1は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20の1価の芳香族基、炭素数3〜20の1価の脂環基の中から選択され、1分子中のR1は同一でも異なっていてもよい。R2は水素または炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20の1価の芳香族基、炭素数3〜20の1価の脂環基の中から選択され、1分子中のR2は同一でも異なっていてもよい。R3は炭素−炭素三重結合を有する炭素数2〜10の有機基であり、a、cは正の数であり、b、dは0または正の数である。)
    Figure 0005163470
    〔式中、Aはヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基を有する炭素数2〜10の有機基であり、R 5 は炭素数1〜20のアルキレン基、炭素数6〜20の2価の芳香族基、または炭素数3〜20の2価の脂環族基であり、nは0または1であり、R 6 は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、またはヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基を有する炭素数2〜10の有機基(1分子中のR 6 は同一でも異なっていてもよい。)であり、R 7 は水素原子またはヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基を有する炭素数2〜10の有機基であり、R 8 は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、またはヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基を有する炭素数2〜10の有機基(1分子中のR 8 は同一でも異なっていてもよい。)であり、R 9 は炭素数1〜6のアルキル基であり、zは正の数であり、vおよびwは0または正の数であって、少なくともどちらか一方は正の数であり、x、yおよびqは0または正の数であり、0≦x/(v+w+q)≦2であり、0≦y/(v+w+q)≦2であり、0.01≦z/(v+w+x+y+q)≦1であ
    る。但し、v=0のとき、R 6 、R 7 およびR 8 の少なくともいずれか1つは水素原子であり、w=0のとき、R 6 、R 7 およびR 8 の少なくともいずれか1つはヒドロシリル化反応可能な炭素−炭素不飽和基を有する炭素数2〜10の有機基である。
  2. 式(2)で表されるポリシロキサンが、式(2)におけるxが0であり、0=x/(v+w+q)≦2であるものである、請求項1に記載の硬化性組成物。
  3. 式(1)において、R2の少なくとも一部がHである構造単位を0.5モル%以上5モル%以下の割合で含む安定剤が含まれる、請求項1または2に記載の硬化性組成物。
  4. 式(1)中の各構造単位の組成割合として、cが1のとき、aが0.01〜1、bが0〜3、dが0〜1の範囲内である安定剤を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の硬化性組成物。
  5. 式(1)で表される、炭素−炭素三重結合を有する基を持つ化合物が、式(3)で表されるヒドロシリル基含有のポリシロキサンと、炭素−炭素三重結合を有する有機アルコールとを、非水溶媒中で塩基性触媒を用いて結合させたものである、請求項1〜4のいずれかに記載の硬化性組成物。
    Figure 0005163470
    (式中のR1とR2および、a,b,c,dは式(1)と共通である。)
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