JPH06553Y2 - 窓枠と戸袋の上部連結装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、窓枠の上部に戸袋を構成する天板を連結する
窓枠と戸袋の上部連結装置に関する。

〔従来の技術〕

窓枠に戸袋を連結して成る戸袋付窓枠においては窓枠の
上部と戸袋を構成する天板を連結する必要があり、例え
ば実開昭56-153583号公報に示すように連結している。

つまり、窓枠を構成する上枠の端部にＬ型の第１接続具
を取着すると共に、戸袋を構成する天板の端部にＬ型の
第２接続具を取着し、この第１接続具と第２接続具を衝
合してビスで止着することで窓枠の上部と天板を連結し
ている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

かかる連結装置であると、第１接続具と第２接続具とを
ビス止着するので上枠の上部端面と天板の端面とを隙間
なく密接して連結することが困難であり、その連結部に
隙間が生じるから、その隙間より雨水が浸入し窓枠を構
成する縦枠を伝わって室内側に流れ込んでしまうことが
あり、雨仕舞が悪いものとなってしまう。

そこで、本考案は窓枠の上部端面と戸袋を構成する天板
の端面とを隙間なく密接して連結できると共に、その連
結部より雨水が浸入することを確実に防止できるように
した窓枠と戸袋の上部連結装置を提供することを目的と
する。

［問題点を解決するための手段及び作用］ 窓枠１を構成する上枠２を本体１３の室外側に雨戸レー
ル１４を一体的に設けた形状とし、前記窓枠１を構成す
る縦枠３を、前記上枠２の本体１３面外方向長さと略同
一幅の板状本体１５を有する形状とし、この縦枠３の板
状本体１５を上枠２の本体１３の端面１３′に、その上
端面１５′が上枠２の本体１３の上面と略面一に連結
し、戸袋５を構成する天板６の他端部と戸尻妻板２６と
のコーナー部に雨戸ガイド部材取付ブロック３７を備え
た第２の小口キャップ39を取付け、前記窓枠１の上部端
部と戸袋５を構成する天板６の端面６′との間に小口キ
ャップ７を配設し、この小口キャップ７を、天板６の端
面６′と対向する大きさの仕切壁３０における天板６側
の一側面３０ａの上部に天板６の上面６ａと同一形状の
覆い片３１を有し、その一側面３０ａの下部に雨戸ガイ
ド部材取付ブロック３２を一体的に備え、かつ仕切壁３
０の窓枠１側の他側面３０ｂ下部に上枠２の本体１３の
上面１３ａと縦枠３の板状本体１５とに合致する段部３
４を有する形状とすると共に、この小口キャップ７の一
側面３０ａを天板６の端面６′にシーラー８を介して当
接し、かつ他側面３０ｂより天板固定ビス９によって取
着し、他側面３０ｂを縦枠３の板状本体１５にシーラー
１０を介して当接し、かつ一側面３０ａより窓枠固定ビ
ス１１によって取着し、前記小口キャップ７の雨戸ガイ
ド部材取付ブロック３２と第２の小口キャップ３９の雨
戸ガイド部材取付ブロック３７とに亘って雨戸ガイド部
材３８を前記上枠２の雨戸レール１４の室内側と連続し
て横架した窓枠と戸袋の上部連結装置。

これにより、小口キャップ７の仕切壁３０の一側面３０
ａがシーラー８を介して天板６の端面６′に隙間なく密
接すると共に、他側面30ｂの段部３４がシーラー１０を
介して縦枠３の板状本体１５に隙間なく密接し、小口キ
ャップ７の覆い片３１が天板６の上面６ａを覆うと共
に、段部３４が上枠２の本体１３の上面を覆うので、窓
枠１の上部と天板６との連結部より雨水が浸入すること
がなく、しかも天板６の端部を小口キャップ７で補強で
きるし、雨戸ガイド部材38は雨戸レール１４の室内側と
連続しているため雨戸を戸袋５内にスムーズに走行でき
るし、その雨戸ガイド部材３８を小口キャップ７の雨戸
ガイド部材取付ブロック３２と第２の小口キャップ３９
の雨戸ガイド部材取付ブロック３７に亘って取付けでき
る。

〔実 施 例〕

第１図に示すように窓枠１を構成する上枠２の端面には
縦枠３がビス４で固着され、戸袋５を構成する天板６の
端面６′には小口キャップ７がシーラー８を介して天板
固定ビス９で取着されると共に、この小口キャップ７が
シーラー１０を介して窓枠１の上部端面、つまり縦板３
の上部に窓枠固定ビス１１で取着されるようになって、
窓枠１の上部と天板６とは小口キャップ７を介して相互
に引き合うように連結されるようにしてある。

前記上枠２は第４図に示すように、取付縦板１２を備え
た中空形状の本体１３と、その本体１３の室外側に形成
した雨戸レール部１４より成り、本体１３の上板１３ａ
は雨戸レール部14の上板１４ａより高くなって上枠２の
上面２ａは階段形状となっている。

前記縦枠３は上枠２の本体１３の端面１３′に取着され
る板状本体１５と横向板１６とで略Ｌ型となり、板状本
体１５の上端面１５′が上枠２の本体１３の上面と略同
一形状に切欠きされて面一となるようにシーラーを介し
てビス４で固着されている。

前記天板６は第５図に示すように、上板２０の両端と連
続して取付縦板２１と室外側縦板22を形成すると共に、
上板２０の室外側に吊下板２３を一体形成したものであ
り、室外側縦板22と吊下板２３との間に鏡板２４が取付
けてあると共に、第３図に示すように窓枠１側の一端面
における室外側に戸先妻板２５が取着され、他端面に戸
尻妻板２６が取着されて戸袋５を構成している。

前記小口キャップ７は第１図及び第２図に示すように、
天板６の端面６′が当接する大きさの縦板状の仕切壁３
０と、この仕切壁３０の上部に一体形成した覆い片３１
と、雨戸ガイド部材取付ブロック３２と、上枠連結ブロ
ック３３とより成り、覆い片３１は天板６の上面６ａと
同一形状となっていると共に、仕切壁３０の天板６側の
一側面３０ａに雨戸ガイド部材取付ブロック３２が一体
形成され、窓枠１側の他側面３０ｂ側下部は切欠きされ
て段部３４を形成し、この段部３４の下向面３４ａは窓
枠１の上面、つまり上枠２の上面２ａと縦枠３の上端面
と同一形状となっていると共に、縦面３４ｂが窓枠１の
上部端面、つまり縦枠３の板状本体１５と対向し、さら
に下向面３４ａに上枠連結ブロック３３がビス３５で固
着してある。

そして、小口キャップ７は第４図，第５図に示すよう
に、覆い片３１が天板６の上面６ａに接するよう天板固
定ビス９で天板６の端面６′に仕切壁３０の一側面３０
ａが隙間なく密接して取着され、かつシーラー８で水密
されると共に、段部３４の下向面３４ａが上枠２の上面
2aに、縦面３４ｂが縦枠３の板状本体１５に接するよう
に、つまり段部３４が窓枠１の上面と窓枠１の上部端面
に接して窓枠１の上面を覆うように窓枠固定ビス１１で
取着されると共に、上枠連結ブロック３３を雨戸レール
１４の上板１４ａに載置してビス３６で固着してある。

また、第３図、第５図に示すように戸尻妻板２６と天板
６の他端部のコーナー部に第２の小口キャップ３９が取
付けてあり、この第２の小口キャップ３９に一体的に設
けた雨戸ガイド部材取付ブロック３７と前記雨戸ガイド
部材取付ブロック３２とに亘って鉤形の雨戸ガイド部材
３８が横架してあり、この雨戸ガイド部材３８は雨戸レ
ール１４の室内側と連続して雨戸を戸袋５内にスムーズ
に走行できるようにしてある。

［考案の効果］ 小口キャップ７の仕切壁３０の一側面３０ａがシーラー
８を介して天板６の端面６′に隙間なく密接すると共
に、他側面30ｂの段部３４がシーラー１０を介して縦枠
３の板状本体１５に隙間なく密接し、小口キャップ７の
覆い片３１が天板６の上面６ａを覆うと共に、段部３４
が上枠２の本体１３の上面を覆うので、窓枠１の上部と
天板６との連結部より雨水が浸入することがなく雨仕舞
が良好となり、しかも天板６の端部を小口キャップ７で
補強できるから天板５の連結強度を大きくできる。

雨戸ガイド部材３８は雨戸レール１４の室内側と連続し
ているため雨戸を戸袋５内にスムーズに走行できるし、
その雨戸ガイド部材３８は小口キャップ７の雨戸ガイド
部材取付ブロック３２と第２の小口キャップ３９の雨戸
ガイド部材取付ブロック３７に亘って取付ければ良いた
め、特別な取付金具等を必要としない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は窓枠上部と天板
の分解斜視図、第２図は小口キャップの斜視図、第３図
は連結部分の平面図、第４図，第５図は第３図のＩＶ−
ＩＶ線、Ｖ−Ｖ線断面図である。 １は窓枠、５は戸袋、６は天板、６′は端面、６ａは上
面、７は小口キャップ、８はシーラー、９は天板固定ビ
ス、１０はシーラー、１１は窓枠固定ビス、３０は仕切
壁、３０ａは一側面、３０ｂは他側面、３１は覆い片、
３４は段部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】窓枠１を構成する上枠２を本体１３の室外
   側に、室内側縦面と上横面と室外側縦面により下向コ字
   状となった雨戸レール１４を一体的に設けた形状とし、
   前記窓枠１を構成する縦枠３を、前記上枠２の本体１３
   見込み寸法と略同一幅の板状本体１５を有する形状と
   し、この縦枠３の板状本体１５を上枠２の本体１３の端
   面１３′に、その上端面１５′が上枠２の本体１３の上
   面と略面一に連結し、 前記窓枠１の上部端部と戸袋５を構成する天板６の端面
   ６′との間に小口キャップ７を配設し、この小口キャッ
   プ７を、天板６の見込み寸法とほぼ同一長さの縦板状の
   仕切壁３０と、この仕切壁３０における天板６側の一側
   面３０ａの上部に一体的に設けられ天板６の上面６ａと
   同一形状の覆い片３１を有し、その一側面３０ａの下部
   に雨戸ガイド部材取付ブロック３２を一体的に備え、か
   つ仕切壁３０の窓枠１側の他側面３０ｂ下部を、上枠の
   上面形状に切欠いて段部３４とし、この小口キャップ７
   の一側面３０ａを天板６の端面６′にシーラー８を介し
   て当接し、かつ他側面３０ｂより天板固定ビス９によっ
   て取着し、他側面３０ｂの段部３４をシーラー１０を介
   して上枠２と縦枠３に接し、かつ一側面３０ａより窓枠
   固定ビス１１によって取着し、 前記戸袋５を構成する天板６の他端部と戸尻妻板２６と
   のコーナー部に雨戸ガイド部材取付ブロック３７を備え
   た第２の小口キャップ３９を取付け、 前記小口キャップ７の雨戸ガイド部材取付ブロック３２
   と第２の小口キャップ３９の雨戸ガイド部材取付ブロッ
   ク３７とに亘って雨戸ガイド部材３８を、前記上枠２の
   雨戸レール１４における室内側縦面と連続して横架した
   ことを特徴とする窓枠と戸袋の上部連結装置。