JPH0524809U - 幕板の取り付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築天井の高さが変わっても簡単に幕板を取
り付けることができて施工性を向上できるようにする。 【構成】 室内にシャワールーム１を設置する。建物躯
体の建築天井２とシャワールーム１の上面との間にシャ
ワールーム１の前面形状に沿うように幕板４を配置す
る。シャワールーム１の上面に前面に沿うように凹溝３
を凹設すると共に幕板４の下部を凹溝３に上下動自在に
挿入する。幕板４の上端を建築天井２に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、既存の部屋にシャワールームを据え置いたとき、建物躯体の建築天 井とシャワールームの上面との間に幕板を取り付けるのに用いる構造に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

既存の部屋に据え置いて使用されるシャワールームにあっては、シャワールー ムの天井板上に照明器具や換気扇などが取り付けられることもあり、その配線類 や配管接続部が露出し、見苦しい場合が生じるということがあり、またほこりな どが天井板上面に溜まり、時間が経てば見苦しくなることがあり、シャワールー ムの上面上を幕板等で目隠しすることが多い。しかし建築によっては建築天井の 高さが違うため、現場にて寸法を測定し、それに応じた高さの幕板を加工し、幕 板を取り付けているが、施工的に手間がかかることが多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであって、本考案の目的とするとこ ろは建築天井の高さが変わっても簡単に幕板を取り付けることができて施工性を 向上できる幕板の取り付け構造を提供するにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案幕板の取り付け構造は、室内にシャワールーム １を設置し、建物躯体の建築天井２とシャワールーム１の上面との間にシャワー ルーム１の前面形状に沿うように幕板４を配置し、シャワールーム１の上面に前 面に沿うように凹溝３を凹設すると共に幕板４の下部を凹溝３に上下動自在に挿 入し、幕板４の上端を建築天井２に固定した。

【０００５】

【作用】 上記構成によれば、建築天井２の高さが変わっても幕板４の下部を凹溝３に挿 入する深さを変えるだけで高さを調整して幕板４を建築天井２とシャワールーム １の上面との間に取り付けることができる。

【０００６】

【実施例】

部屋の隅部には図２に示すようにシャワールーム１が壁面５に密着するように 据え置かれている。このシャワールーム１は建築床１７に載置する床パン６と天 井板７と天井フレーム８と端部の柱部９と背板とで主体が構成されている。シャ ワールーム１の前面の左右に固定ドア部１０を配置してあり、固定ドア部１０の 上端及び下端を天井フレーム８と床パン６に固定してある。左右の固定ドア部１ ０間の開口にはスライドドア１１を配置してあり、スライドドア１１を左右にス ライドさせて開閉できるようになっている。天井フレーム８の内面側には図１に 示すように長手方向に亙るようにレール１２を設けてあって、スライドドア１１ の上端に設けたランナー１３をレール１２に走行自在に吊り下げることによりス ライドドア１１を開閉自在にしてある。天井フレーム８の上面には天井フレーム ８の長手方向に亙るように深さの深い凹溝３を凹設してある。幕板４はシャワー ルーム１の前面に沿う形状に曲成して形成され、幕板４の背面には長手方向に亙 る切断用溝１４を上下に複数条凹設してある。

【０００７】 この幕板４はシャワールーム１の施工後、建築天井２とシャワールーム１の上 面との間に取り付けられる。幕板４の下部は凹溝３に挿入され、建築天井２に取 り付けた受け材１５に幕板４の上端を固定釘１６にて固着することにより幕板４ を取り付けてある。このときシャワールーム１上面と建築天井２との間の寸法が 変わっても幕板４の下部を凹溝３に挿入する深さを変えることにより対応できる 。幕板４の下部を凹溝３に挿入した状態で凹溝３の隙間に目地材１８を押し込ん で幕板４の下端を固定してある。建築天井２とシャワールーム１の上面との間の 間隔が極端に短い場合には、幕板４を切断用溝１４に沿って切断することもでき る。このとき切断用溝１４に沿って切断するので切断がしやすい。また幕板４の 下部を切断したとき切断部分が多少見苦しくても凹溝３に収まるので外観が悪く ならない。つまり、図３に示すように幕板４の下部を天井フレーム８に取り付け ると、幕板４の下端の切断木口が正面から見えるし、下部を取り付けるためのビ ス１９が見えて外観が悪くなるが、本考案の場合、下部を切断した部分が多少見 苦しくても外観上出てこないため施工上の精度が必要とされない。よって施工の 簡便化とデザイン上の仕上がりの良さを実現できる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は上述のようにシャワールームの上面に前面に沿うように凹溝を凹設す ると共に幕板の下部を凹溝に上下動自在に挿入し、幕板の上端を建築天井に固定 しているので、シャワールームの上面と建築天井との間の寸法が変わっても凹溝 に幕板の下部を挿入する深さを変えることにより取り付けることができるもので あって、幕板の取り付けを簡単にして施工性を向上できると共に外観よく施工で きるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の一部切欠断面図である。

【図２】同上の斜視図である。

【図３】本考案の特徴を説明するための比較例の断面図
である。

【符号の説明】

１ シャワールーム ２ 建築天井 ３ 凹溝 ４ 幕板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 室内にシャワールームを設置し、建物躯
   体の建築天井とシャワールームの上面との間にシャワー
   ルームの前面形状に沿うように幕板を配置し、シャワー
   ルームの上面に前面に沿うように凹溝を凹設すると共に
   幕板の下部を凹溝に上下動自在に挿入し、幕板の上端を
   建築天井に固定して成る幕板の取り付け構造。