JPH065529Y2 - 高温作業用環境設備 - Google Patents

高温作業用環境設備

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JPH065529Y2
JPH065529Y2 JP8044289U JP8044289U JPH065529Y2 JP H065529 Y2 JPH065529 Y2 JP H065529Y2 JP 8044289 U JP8044289 U JP 8044289U JP 8044289 U JP8044289 U JP 8044289U JP H065529 Y2 JPH065529 Y2 JP H065529Y2
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JP
Japan
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air
high temperature
work area
system ceiling
ceiling
Prior art date
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JP8044289U
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JPH0320219U (ja
Inventor
徹 菱田
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Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Original Assignee
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、食品工場における高温作業域の作業環境を,
製品の品質を損なうことなく改善する設備に関する。
〔背景技術〕
食品工場においては,衛生管理と品質管理が特に重要で
あり,このために,高温作業域等では作業員の作業環境
が犠牲にされることがあった。例えば高温の油槽やオー
ブンで高温処理された食品を次工程(例えば味付け工
程)に連続搬送する過程で作業員が手作業で不良品を取
り除く工程(ピッキング工程)では,その作業位置が高
温食品が流れる帯域近傍であるために,高温に曝される
と共に蒸せた油臭等の雰囲気下での作業となり,決して
作業環境が良いものではなかった。いま,モテトチップ
スの製造を例とすると,スライス工程のあとフライヤに
入り,ここで約110℃に揚げられたチップスは,搬送ベ
ルトによって味付け工程に給送されるが,この搬送ベル
トに給送される間に不良品(黒褐色に変色したもの等)
を選別される。かような選別工程(ピッキング工程)に
おいて,100℃近辺のチップスが流れる搬送ベルトのわ
きで作業員が手作業で不良品を選別するような場合に,
作業員の顔面部への輻射温度は30℃以上ともなり,発生
油臭いの存在も伴って,その作業環境は他の部所に比べ
て過酷なものとならざるを得なかった。
一方,食品工場においては,塵埃の発生防止や適正温度
の管理は重要課題とされ,このような作業環境を良好に
する空調を実施することは品質管理面で悪影響を与える
ことが危惧された。
〔考案の目的〕
したがって,本考案の目的とするところは,食品の品質
管理面への影響を出来るだけ少なくしながら高温作業域
での作業環境を良好にする施設を構築することにある。
〔考案の構成〕
前記の目的を達成せんとする本考案の要旨とするところ
は、食品工場の建物内空間における高温作業域の天井部
に,該作業域に沿って建物天井とは別のシステム天井を
形成し,このシステム天井内に給気ダクトと排気ダクト
を施設し,このシステム天井の下面に,該給気ダクトに
接続する空気吹出ノズルを該作業域に沿って連設すると
共にこの空気吹出ノズルに吹出方向可変翼を取付け,該
作業域のほぼ中央部に相当するシステム天井下面に前記
の排気ダクトに通ずる吸込口を設置し,前記の空気吹出
ノズルから該作業域の所定の位置に存在する作業者の顔
面から胸部に向けて温度調整された空気を吹き出すと同
時に前記吸込口から高温環境空気を吸い込むようにした
点に特徴を有する。そのさい,システム天井は支柱によ
って床面から支持され,またシステム天井の下面には照
明設備が配設されると共に高温作業域はシステム天井か
ら吊るされるカーテンシートによって仕切られる。そし
て,この高温作業域の作業員に対してスポット的に吹き
出す空気は,食品工場の空調設備本体とは別設の外気処
理調和機から取り入れるようにする。
〔実施例〕
第1図は本考案の設備をポテトチップスのピッキング工
程に適用した例を示す略断面系統図,第2図は本考案設
備の全体構成を示した図であり,ポテトチップス製造工
場の建物内空間1におけるピッキング工程の高温作業域
2の天井部に,この作業域2に沿って建物天井10とは別
の本考案に従うシステム天井3を形成した例を示してい
る。
このピッキング工程は,先にも延べたように,前工程の
フライヤにおいて約110℃で揚げられたチップス11が搬
送コンベア12によって次の味付け工程に搬送される過程
の工程であり,黒褐色に変色したような不良品を作業員
が選別分離する作業を行うところである。この搬送コン
ベア12上のチップス11は搬送過程で温度が降下するが,
それでも70〜80℃の高温を保持しており,この連続搬送
される高温チップスの照り返しによって温度および臭い
の両面において搬送コンベア12のわきの作業環境は良く
ないものであった。
本考案はこれを改善するものであり,搬送コンベア12に
沿う方向に作業域2を覆うに十分な面積をもったシステ
ム天井3を別途に施設する。このシステム天井3内には
給気ダクト4と排気ダクト5が配設される。そしてシス
テム天井3の下面には,給気ダクト4に接続する空気吹
出ノズル7が作業域2に沿って連設される。この空気吹
出ノズル7は吹出方向可変翼13を吹出口近傍に有してお
り、作業員がこの可変翼13の回転角度を調整することに
よって,作業位置に吹出気流を得ることができるように
してある。一方,作業域2のほぼ中央部に相当するシス
テム天井下面に排気ダクト5に通ずる吸込口8を設けて
ある。図示の例では,二本の給気ダクト4a,4bを中央に
隙間をもってシステム天井3内に平行に配置し,各々の
給気ダクト4a,4bから角形吹出ノズル7a,7bを所定の数だ
け連設した例を示しており,この角形吹出ノズル7aの列
と7bの列の中央部分にスリット状に吸込口8が形成され
ている。このスリット状の吸込口8は搬送コンベア12の
中心線に沿った直上に設けられ,このスリット状の吸込
口8の両脇に角形吹出ノズル7aの列と7bの列を配置する
ことによって,各吹出ノズルからは搬送コンベア12の脇
に位置する作業員に向けてやや傾斜した下降気流を吹き
出すことができる。すなわち,搬送コンベア12に顔面を
向けている作業員に対して,その顔面から胸部に向けて
温度調整された空気が吹き出されると同時に吸込口8か
らコンベア12の直上部分の高温空気が吸い込まれること
になる。
この吹出空気は外気を処理して作りだす。すなわち,第
1図に示したように,フィルタボックス15とファンコイ
ル16とからなるエアハンドリングユニットに外気取入口
17から外気を導入し,さらにサブ空調機18で温度調整し
たうえ,給気ダクト4a,4bに送気する。フィルタボック
ス15には粗フィルタ19,プレフィルタ20および中性能フ
ィルタ21が取外し可能に内装され,ここで外気を浄化し
たうえファンコイル16に導く。このファンコイル16のコ
イル22とサブ空調機18で設定温度の空気とするが,この
設定温度はサブ空調機18の制御によって自由に変更可能
である。この温度調整された空気は送気ダクト24を経て
各給気ダクト4a,4bに接続されるが,モータダンパ25a,2
5bによってその送気量を制御し,また送気ダクト24に介
装したメインダンパ26によって送風量制御を行う。一方
外気ダクト27には,外気に異変が生じたさいを考慮し
て,場合によっては屋内空気を還気として取入れられる
ように,還気取入口28をもつ還気ダクト29が接続されて
いる。なお,送気ダクト24はピッキング工程以外の他の
工程や工場内空間に給気する給気口30にも接続される。
他方,スリット状吸込口8から吸い込まれた高温空気
は,システム天井内の排気ダクト5から建物内に配設し
たダクト31を通じて排気口32に排出される。この排出は
ダクト31に介装した排気ファン33の駆動によって行われ
るが,その前にグリスフィルタ34を通してオイルミスト
や微粉が等が捕集される。
本考案に従うシステム天井3は,第2図に示すように,
支柱36を用いて床面から支持される。この支柱36はシス
テム天井3のコーナー部に配置すると共に必要に応じて
側縁にも設置され,この支柱36の間にビニールシート等
からなるカーテンシート37を垂直に張り渡すことによっ
て,搬送コンベア12をその中央に通すトンネル形状の空
間を形成する。これによって,高温作業域は工場空間か
ら仕切られることになる。また,システム天井3の下面
には照明器具38が施設される。
以上の実施例において,各吹出ノズルから吹き出す空気
温度を20℃に設定し,吹出風速を1.5m/sとして作業員の
顔面部分での風速を1.0m/sとした場合に不快感のない良
好な作業環境が形成できることが確認された。
〔効果〕
以上の構成になる本考案の設備によると、既設の食品工
場においても,ラインの変更や改造を行うことなく高温
作業域の環境を改善することができる。そして,作業員
の位置に応じてスポット的に良環境が形成され且つ排気
も良好に行うことができる。したがって,食品工場にお
ける他の工程への影響は軽微であり,食品製造における
品質管理面や衛生管理面に悪影響を及ぼすことはなく,
むしろ高温域からの強制排気の導入によって工場内の清
浄化にも貢献する。また,外気からスポット空調用の給
気を製造し,この給気と排気をバランスさせることがで
きるので,建物のメイン空調設備の運転に支障をきたす
こともなく,既設設備はそのままにして高温作業域だけ
を良好な環境とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に従う高温作業用環境設備の機器配置を
示す略断面系統図,第2図は同設備の全体図である。 1……食品工場の建物内空間, 2……高温作業域,3……システム天井, 4……給気ダクト,5……排気ダクト, 7……空気吹出ノズル,8……吸込口, 10……建物天井,12……搬送コンベア, 13……方向可変翼,17……外気取入口, 36……支柱,37……カーテンシート。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】食品工場の建物内空間1における高温作業
    域2の天井部に,該作業域2に沿って建物天井とは別の
    システム天井3を形成し,このシステム天井3内に給気
    ダクト4と排気ダクト5を施設し,このシステム天井3
    の下面に,該給気ダクト4に接続する空気吹出ノズル7
    を該作業域2に沿って連設すると共にこの空気吹出ノズ
    ル7に吹出方向可変翼を取付け,該作業域2のほぼ中央
    部に相当するシステム天井下面に前記の排気ダクト5に
    通ずる吸込口8を設置し,前記の空気吹出ノズル7から
    該作業域の所定の位置に存在する作業者の顔面から胸部
    に向けて温度調整された空気を吹き出すと同時に前記吸
    込口8から高温環境空気を吸い込むようにした食品工場
    の高温作業域用環境設備。
  2. 【請求項2】システム天井3は支柱によって床面から支
    持される請求項1に記載の高温作業域用環境設備。
  3. 【請求項3】システム天井3の下面には照明設備が配設
    される請求項1または2に記載の高温作業用環境設備。
  4. 【請求項4】高温作業域2は、システム天井3から吊る
    されるカーテンシートによって仕切られる請求項1,2
    または3に記載の高温作業用環境施設。
  5. 【請求項5】給気ダクト4には外気を設定温度に調整し
    た空気が送気される請求項1,2,3または4に記載の
    高温作業域用環境設備。
JP8044289U 1989-07-08 1989-07-08 高温作業用環境設備 Expired - Lifetime JPH065529Y2 (ja)

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JP8044289U JPH065529Y2 (ja) 1989-07-08 1989-07-08 高温作業用環境設備

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JPH0320219U JPH0320219U (ja) 1991-02-27
JPH065529Y2 true JPH065529Y2 (ja) 1994-02-09

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