JPH0655175B2 - 研磨ブラシ用モノフイラメントの製造方法 - Google Patents

研磨ブラシ用モノフイラメントの製造方法

Info

Publication number
JPH0655175B2
JPH0655175B2 JP60076707A JP7670785A JPH0655175B2 JP H0655175 B2 JPH0655175 B2 JP H0655175B2 JP 60076707 A JP60076707 A JP 60076707A JP 7670785 A JP7670785 A JP 7670785A JP H0655175 B2 JPH0655175 B2 JP H0655175B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monofilament
brush
crimp
abrasive
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60076707A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61234804A (ja
Inventor
国夫 山田
恵右 井川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Monofilament Co Ltd
Original Assignee
Toray Monofilament Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Monofilament Co Ltd filed Critical Toray Monofilament Co Ltd
Priority to JP60076707A priority Critical patent/JPH0655175B2/ja
Publication of JPS61234804A publication Critical patent/JPS61234804A/ja
Publication of JPH0655175B2 publication Critical patent/JPH0655175B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Brushes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は立体的な波型に賦形され、しかも表面状態がす
ぐれた砥剤粒子含有研磨ブラシ用合成樹脂モノフィラメ
ントを効率的に製造する方法に関するものである。さら
に詳しくは、工業用研磨ブラシとした場合の均整性およ
び研磨性がすぐれた波型賦形砥剤粒子含有モノフィラメ
ントを効率的に製造する方法に関するものである。
(従来技術) 従来から、砥剤粒子を含有する合成樹脂モノフィラメン
トは、金属や木材などの表面を研削、研磨するために使
用する研磨ブラシのブラシ素材として広く用いられてい
る。
しかるに上記のごとき研磨ブラシにおいて、直線状の砥
剤粒子含有モノフィラメントを用いる場合は、たとえば
ブラシ基材(ディスク)の植毛孔の間に隙間を生じた
り、またチャンネルに空隙を生じたりするため、むらな
く均一に植毛することが困難である。したがってブラシ
の均整性を目的として、砥剤粒子含有モノフィラメント
に波型の賦形、すなわちクリンプを付与して実用に供す
ることがよく行なわれている。そして砥剤粒子含有モノ
フィラメントに対するクリンプの付与方法としては、た
とえば1対のギヤまたは2対のヘリカル型ギヤの間に直
線状の砥剤粒子含有モノフィラメントを通過させる方法
などの機械的押圧手段が通常とられてきた。しかしなが
らこのような賦形方法では、ギヤで押圧するためにモノ
フィラメントの表面に傷ができてブラシの腰が弱められ
たり、その傷の部分から折れ易くなるばかりか、ギヤが
砥剤粒子によって摩耗するため、クリンプ形状が時間と
共に変化し、クリンプ斑を生じ易いなどの問題がある。
ようするに比較的新しいギヤで加工する場合には、強い
クリンプが付与され、しかもモノフィラメントの表面に
傷が生じ易く、また長時間連続加工した場合には、ギヤ
が摩耗されクリンプ形状が弱まってくるため、度々ギヤ
の交換を必要とし、賦形加工された製品はかなりのクリ
ンプ斑を含んだものとなるのである。そればかりか、ギ
ヤで賦形された砥剤粒子含有モノフィラメントは平面的
なクリンプしか有さず、さらに立体的なクリンプ加工が
望まれているのが現状である。
(本発明が解決しようとする問題点) そこで本発明者らは、上記の従来法における問題点を改
良し、工業用研磨ブラシとした場合の均整性および研磨
性がすぐれた波型(クリンプ)賦形砥剤粒子含有モノフ
ィラメントを効率的に製造することを目的として鋭意検
討した結果、砥剤粒子含有モノフィラメントをまず仮撚
り加工し、次いで解撚するという簡便な手段により、上
記目的が効果的に達成でき、しかも立体的な波型に賦形
され、しかも表面状態もすぐれた砥剤粒子含有研磨ブラ
シ用合成樹脂モノフィラメントが効率的に得られること
を見出し、本発明に到達した。
(問題点を解決するための手段) すなわち本発明は、砥材粒子を含有する直径0.1〜
2.0mmの合成樹脂モノフィラメントの複数本をあわせ
て仮撚加工し、熱セット、冷却した後、解撚することに
より、波型に賦形された砥材粒子含有モノフィラメント
となすことを特徴とする研磨ブラシ用モノフィラメント
の製造方法を提供するものである。
本発明で用いる合成樹脂とは、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12などのポ
リアミド、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオ
レフィンおよびポリ塩化ビニル、ポリ弗化ビニリデンな
どのポリハロゲン化ビニルなどの溶融紡糸可能な熱可塑
性樹脂である。
本発明で用いる砥剤粒子としては、コークス粉、ポーキ
サイト、アルミナ粉などのアルミナ系研磨剤、白けい
石、砥粉などの炭化けい素系研磨剤、ダイヤモンド、エ
メリー、ざくろ石などの天然物系研磨剤、炭化物系研磨
剤、ジルコニア系研磨剤およびガラス系研磨剤などが挙
げられ、これら2種以上併用することができる。これら
砥剤粒子の粒子形はJIS R6001(1956)に
規定された粒度が#30〜1500、とくに#60〜5
00の範囲が好適である。
砥剤粒子の合成樹脂に対する配合量は3〜70重量%、
とくに10〜50重量%が好適であり、3重量%未満で
は良好な研磨効果が得られず、また70重量%を超える
とモノフィラメントの強靱性や溶融紡糸性が低下するた
め好ましくない。
本発明の砥剤粒子含有モノフィラメントは、上記の合成
樹脂に砥剤粒子を含有せしめ、これを溶融混合して一旦
ペレタイズするか、またはペレタイズを経ずに直接溶融
押出紡糸機に供し、紡糸口金からモノフィラメントとし
て紡出せしめて冷却および必要に応じて適宜延伸するこ
とにより得られる。ここでモノフィラメントの直径は
0.1〜2.0mm、とくに0.2〜1.5mmの範囲がブ
ラシの研磨効果の点で好適である。
次に本発明におけるクリンプ賦形手段について説明す
る。本発明の方法においては、機械的なクリンプ加工を
避け、砥剤粒子を含有する合成樹脂モノフィラメントを
複数本、好ましくは2〜7本仮撚り加工し、熱セット、
冷却した後、解撚するという物理的な手法により行なう
ことを特徴としている。上記の仮撚り加工は、たとえば
走行中の複数本のモノフィラメントの2支点をニップロ
ーラで固定し、その2支点間に仮撚り回転ガイドを設け
る方法などの通常公知の方法が適用できる。この方法に
よれば、従来のギヤ加工に比べて装置の摩耗が少なく、
定常インターバルの延長が大いに期待できる。なお仮撚
りの程度は、1インチ当り2〜7ピッチの賦形が好まし
い。ついで仮撚りしたモノフィラメントをただちに熱風
浴などの装置に供して熱セットし、これを水冷却浴など
の冷却槽を通過させて急冷することにより仮撚り加工形
態を固定する。熱セット温度はモノフィラメントを構成
する素材樹脂の軟化点〜融点の温度が好適であり、これ
が低すぎると十分なクリンプが付与できず、一方高すぎ
ると解撚が困難になるため好ましくない。仮撚り加工し
たモノフィラメントの解撚は、たとえばこれを支点ロー
ラに通過させることなどにより、容易に達成することが
できる。
(発明の作用) かくして得られる研磨ブラシ用モノフィラメントは、波
型(クリンプ)が立体的な広がりを有し、ブラシ基材に
植毛した場合に毛先同志が適度に湾曲してからみ合うた
め、ブラシの表面状態がきわめて均整している。しかも
従来のギヤ加工によるクリンプ加工に比べて、賦形部に
傷がつくことが全くなく、さらにはギヤ自体の摩耗によ
るクリンプの強弱の発生がないため、安定したクリンプ
形状が定常的に得られ、これを植毛したブラシの研磨効
果も極めて向上する。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに説明する。
(実施例) #240の炭化珪素系砥剤粒子を25重量%含有する直
径0.7mmのナイロン6からなる直線状モノフィラメン
ト2本を表面速度18m/分のニップローラに通し、そ
の直後において1600r.p.mで回転している仮撚
りノズルに導入せしめて、1インチ当り約3ピッチの仮
撚りを付与した。次いで仮撚りモノフィラメントを、長
さ3m、温度180℃の熱浴内を通過させて熱セット
し、さらに長さ20cm、室温の水浴を通過させることに
より冷却した。続いて上記仮撚り賦形モノフィラメント
をニップローラを通過させて解撚し、立体的なクリンプ
に波型賦形された砥剤粒子含有モノフィラメントを得
た。
上記クリンプ加工においては、約500kgの素材モノフ
ィラメントの加工が安定してかつ定常的に達成可能であ
った。
また得られた賦形モノフィラメントのクリンプは立体的
であり、モノフィラメント表面には傷が全く認められな
かった。
次に得られた賦形モノフィラメントを、直径300mm、
巾1500mmのチャンネル式ロールブラシに毛丈70mm
で密に植毛した結果、ブラシ表面の均整性はきわめて良
好であり、すじや隙間は全く認められなかった。またこ
のブラシを使用して、鉄板表面の研磨処理を行なったと
ころ、毛材の折損はほとんど無く、きわめて安定して良
好な研磨面を得ることができた。
(比較例) 実施例で用いたのと同じ直線状モノフィラメントの単線
を、外径143mm、内径136mm、モジュール1.7
5、歯数40の組み合せギヤの間を18m/分の速度で
通過させ、1インチ当り3ピッチのクリンプ加工を付与
した。
上記クリンプ加工においては、約500kgの素材モノフ
ィラメントの加工を行なう際に約200kgの使用時点か
らギヤの摩耗が目立ち始め、その後のクリンプ形状に著
しい変化を生じた。
また得られた賦形モノフィラメントのクリンプは平面的
であり、モノフィラメント表面には傷が一部生じていた
ばかりか、ギヤの押圧によりモノフィラメントの断面変
形が認められた。
次に得られた賦形モノフィラメントを、実施例と同様の
チャンネル式ロールブラシに毛丈70mmで密に植毛した
結果、ブラシ表面は均整性を欠き、チャンネルすじが一
部認められた。またこのブラシを使用して、鉄板表面の
研磨処理を行なったところ、一部毛材の折損を生じ、被
研磨面に一部チャンネルマークを生ずる結果となった。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の方法によれば、立体的な
波型(クリンプ)に賦形され、しかも表面状態が良好
で、工業用研磨ブラシとした場合の均整性および研磨性
がすぐれた波型賦形砥剤粒子含有モノフィラメントを効
率的に製造することができ、この波型賦形砥剤粒子含有
モノフィラメントを毛材として用いたブラシは各種工業
用ブラシとしてきわめて有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】砥材粒子を含有する直径0.1〜2.0mm
    の合成樹脂モノフィラメントの複数本をあわせて仮撚加
    工し、熱セット、冷却した後、解撚することにより、波
    型に賦形された砥材粒子含有モノフィラメントとなすこ
    とを特徴とする研磨ブラシ用モノフィラメントの製造方
    法。
JP60076707A 1985-04-12 1985-04-12 研磨ブラシ用モノフイラメントの製造方法 Expired - Lifetime JPH0655175B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60076707A JPH0655175B2 (ja) 1985-04-12 1985-04-12 研磨ブラシ用モノフイラメントの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60076707A JPH0655175B2 (ja) 1985-04-12 1985-04-12 研磨ブラシ用モノフイラメントの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61234804A JPS61234804A (ja) 1986-10-20
JPH0655175B2 true JPH0655175B2 (ja) 1994-07-27

Family

ID=13612994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60076707A Expired - Lifetime JPH0655175B2 (ja) 1985-04-12 1985-04-12 研磨ブラシ用モノフイラメントの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0655175B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2068551A1 (en) * 1991-05-15 1992-11-16 Akira Morii Abrasive brush
KR20170137187A (ko) * 2015-09-10 2017-12-12 이하라 신서시스 잉크 유리섬유 강화플라스틱제의 표면가공용 선재

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51125851U (ja) * 1975-04-04 1976-10-12
JPS5757734U (ja) * 1980-09-24 1982-04-05

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61234804A (ja) 1986-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100556145B1 (ko) 필라멘트 브러시 강모 소재
JPH0655175B2 (ja) 研磨ブラシ用モノフイラメントの製造方法
JP2007015096A (ja) ねじりブラシ
JP2010022694A (ja) ブラシ
CN1451340A (zh) 长丝刷毛材料
US11096478B2 (en) Device for filament end-rounding and a method for end-rounding toothbrush filaments
JPS61252074A (ja) ブラシ用毛材
JP2619754B2 (ja) ブラシ用素材
JPS61252075A (ja) 工業ブラシ用毛材
JPS63318907A (ja) 洗浄用ブラシロ−ルのブラッシング材
CN109487350A (zh) 一种通过对单丝加热挤压塑型制造螺纹刷丝的方法
JPS61244464A (ja) ブラシ用毛材
JPS6239184A (ja) 研磨ブラシ用毛材
JP2009172724A (ja) 研磨ブラシ用毛材および研磨ブラシ
JPS62224580A (ja) ブラシ用毛材
JP3965471B2 (ja) 研磨ブラシ用毛材
JPS63318908A (ja) 洗浄用ブラシロ−ルのブラッシング材
JPS6326130Y2 (ja)
JPS61260977A (ja) ブラシ用毛材
JPH0356871B2 (ja)
JP2006116687A (ja) 研削、研磨、表面処理、洗浄、ばり取り用ブラシ
JP2002127023A (ja) 研磨用モノフィラメント
JPS61260978A (ja) 研磨ブラシ用毛材
JP2009269118A (ja) 研磨ブラシ用毛材および研磨ブラシ
JPH09267973A (ja) 繊維ドラフト・ローラー及びその製造方法