JPH0654780B2 - ヘテロ接合バイポーラトランジスタ - Google Patents

ヘテロ接合バイポーラトランジスタ

Info

Publication number
JPH0654780B2
JPH0654780B2 JP62036104A JP3610487A JPH0654780B2 JP H0654780 B2 JPH0654780 B2 JP H0654780B2 JP 62036104 A JP62036104 A JP 62036104A JP 3610487 A JP3610487 A JP 3610487A JP H0654780 B2 JPH0654780 B2 JP H0654780B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
collector
base
region
electrode
emitter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62036104A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63202964A (ja
Inventor
雅紀 稲田
和生 江田
順道 太田
敦 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP62036104A priority Critical patent/JPH0654780B2/ja
Publication of JPS63202964A publication Critical patent/JPS63202964A/ja
Publication of JPH0654780B2 publication Critical patent/JPH0654780B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bipolar Transistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、超高速・超高周波トランジスタとして有望な
ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(以下HBTと称
す)およびその製造方法に関するものである。
従来の技術 近年、バイポーラトランジスタ(以下BTと称す)のエ
ミッタとしてベースよりもバンドギャップの大きい半導
体材料を用いたHBTは超高速・超高周波トランジスタ
の有力候補の一つとして研究がさかんに行われるにいた
っている。
第6図は従来のHBTの構造と製造方法を示す。1は基
板、2はエミッタのオーミックコンタクトの形成を容易
にするためのエミッタと同型の高ドープの半導体材料
層、2−aはエミッタ電極取り出し領域、3はエミッタ
領域を形成するための半導体材料層、3−aはエミッタ
領域、4はベース領域を形成するための半導体材料層、
4−aはベース領域、4−bはベース電極を取り出すた
めの外部ベース領域、5はコレクタ領域を形成するため
の半導体材料層、5−aはコレクタ領域、6はコレクタ
のオーミックコンタクトの形成を容易にするための、コ
レクタと同型の高ドープの半導体材料層、6−aはコレ
クタ領域上部のコレクタキャップ層、7は1ないし6の
半導体材料から形成される多層構造材料、8−aはコレ
クタ電極、8−bはコレクタ引き出し電極、9−aはベ
ース電極、9−bはベース引き出し電極、10−aはエ
ミッタ電極、10−bはコレクタ引き出し電極である。
基板1の上にエピタキシー形成した多層構造材料7(第
6図(a))を用いて、フォトリソグラフィーとエッチン
グにより、第6図(b)に示すように、6−aと5−bか
らなるコレクタ領域、4−aと4−bからなるベース領
域、エミッタ領域3−b、エミッタ電極取り出し領域2
−aを有する構造とする。ついで、第6図(c)のよう
に、コレクタ電極8a、ベース電極9a、エミッタ電極
10aを形成する。さらに、全体をSiO膜で覆い、
引き出し電極の取り出し穴を設け、コレクタ引き出し電
極8b、ベース引き出し電極9b、コレクタ引き出し電
極10bを形成する(第6図(d))。
以上のように構成されたHBTについて、その動作につ
いて説明する。
HBTの高速動作の指標であるtおよびmは次のよ
うに表わさされる。
ここに、τ(エミッタ空乏層走向時間)=y(C
BC+CEB+CPB)、τ(ベース走向時間)=W
/ηD、τ(コレクタ空乏層走向時間)=W
/2V、τCC(コレクタ空乏層充電時間)=(R
EE+R)(CBC+CPC)、Rはベース抵抗、
BCはベース・コレクタ間容量、CEBはベース・エ
ミッタ間容量、CPBはベース層浮遊容量、CPCはコ
レクタ間浮遊容量、Wはベース層の厚さ、Dはベー
ス層拡散係数、Wはコレクタ空乏層の厚さ、Vはコ
レクタ走向速度、REEはエミッタコンタクト抵抗、R
はコレクタ抵抗である。
HBTはエミッタとしてベースよりもバンドギャップの
大きい半導体材料を用いることによりベースからエミッ
タへの正孔のリーク(npn型の場合)がおさえられる
ので、通常のBTと反対にベースを高ドープ、エミッタ
とコレクタを低ドープにすることができる。このことに
よりトランジスタの高速・高周波化にとって重要なベー
ス抵抗Rの低減をはかることができるのでmが大き
くなる。さらに、一般にBTにおいてはCEB、CBC
は接合容量のドーピングによる因子CEC(n,h),
BC(n,h)と接合面積AEB、ABCとの積で表
わされる。HBTでは、エミッタとコレクタが低ドー
プ、ベースが高ドープとなっているため、CEB(n,
h)、CBC(n,h)は、エミッタ・コレクタのドー
ピングにのみ依存しCEB,CBCは次のようになる。
従って、HBTでは通常のBTに比べてCEB,CBC
が小さくなるのでτ,τCCが小さくなりtの増大
が可能となる。また、CEBが小さくなるので前記した
が小さいことと合わせてmを大きくすることが可
能となる。
このように、HBTはヘテロ構造に基づく理由により本
質的に高速化にとって有利となる。しかしながら、高速
化を一層はかるためには、これに加えて、デバイス構造
の微細化をはかり、たとえば、コレクタのサイズを小さ
くしてベース・コレクタ間接合面積ABCを小さくしC
BCを小さくすること、エミッタ・ベース間接合面積A
EBを小さくすることによりCEBを小さくすることな
どが重要となる。また、外部ベース領域の抵抗(外部ベ
ース抵抗)を小さくすることなどがt、mを大きく
するのに非常に重要となる。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、第6図のような構造と製造方法では、C
BCを小さくするために、コレクタのサイズ5a,6a
を小さくし、CEBを小さくするためにベース電極取り
出し領域4−bの面積を小さくすると、コレクタ電極8
aやベース電極9aを形成するのが極めて難しく、さら
に、コレクタ引き出し電極8bやベース引き出し電極9
bを形成するのが極めて難しかった。また、引き出し電
極は、段差のあるところに設けるため段切れが生じやす
いという問題点があった。また、外部ベース抵抗を小さ
くするためには、ベース電極をコレクタ・ベース接合部
分に対してできるだけ近距離に形成することが有効とな
るが、これは通常のマスク合わせでは不可能に近かっ
た。
本発明は、上記問題点に鑑み、コレクタおよびベースの
サイズが小さくても、コレクタ電極、コレクタの引き出
し電極、ベース電極、ベース引き出し電極が容易にかつ
段切れを生じずに形成でき、それに加えてベース電極9
がコレクタ・ベース接合部と極めて近距離に形成でき
る、新しいHBTの構造および製造方法を提供しようと
するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明のHBTでは、H
BT形成のもとになるエピタキシー形成した多層構造材
料を用いて、HBTのベース領域に対応する部分の周辺
部を、多層構造材料の表面から、少くともベースを形成
する層まで、多くともエミッタのコンタクトを形成する
層を残すところまで、不純物を導入して半絶縁性化し、
コレクタ部分から半絶縁性領域に伸長して存在するスト
ライプ状のマスク層を設け、前記マスク層をマスクとし
て湿式エッチングにより前記ストライプの伸長方向に沿
った側面の両側が実質的に垂直か、片方が実質的に垂直
で他方が逆メサ状、もしくは両方が逆メサ状となった、
コレクタ部分を含む、ストライプ状突起と、その両側に
外部ベース領域を形成する工程と、前記ストライプ状突
起の全面を覆い、かつ、前記ストライプ状突起の少くと
も伸長方向の両側にカサ状に突き出したコレクタ電極金
属層を形成する工程もしくは前記工程のあと前記材料の
上面をコレクタ電極、ベース電極およびヘテロ接合バイ
ポーラトランジスタ形成材料に対して選択的に除去でき
る材料からなる保護膜で覆い、かつ異方性ドライエッチ
ング法を用いて、コレクタ電極金属の上面とベース電極
取り出し領域の上面を除去して、コレクタ電極の側壁と
前記のストライプ状に突出したコレクタ側壁部分に前記
材料からなる保護膜からなる側壁を形成する工程と、上
方向からベース電極金属を蒸着し、前記コレクタ電極金
属層のカサ、もしくは前記側壁を有するコネクタ電極金
属のカサの直下の周辺部の外部ベース領域から、HBT
形成部の周辺部の半絶縁性領域に伸長して存在するベー
ス電極金属層を形成する工程と、を少くとも用いて、コ
レクタ電極金属層がコレクタ引き出し電極を兼ねて、コ
レクタ部分からHBT形成部分の周辺部の半絶縁性領域
に伸長して存在し、かつ、ベース電極金属層がベース引
き出し電極を兼ねて、コレクタに極めて近接して存在
し、HBT形成部分の周辺部の半絶縁性領域に伸長して
存在した構造を有するHBTを形成する。
作用 本発明のHBTの構造と製造方法では、コレクタ電極が
コレクタ引き出し電極を兼ねてセルフアラインで形成さ
れ、かつ、ベース電極がベース引き出し電極を兼ねてセ
ルフアラインでコレクタ・ベース接合部に対して極めて
近距離に容易に形成できる。また、極めて微小なサイズ
のHBTでも形成が容易であり、このため、コレクタ・
ベース間容量CBC、ベース・エミッタ間容量CEB
小さくできる。また、外部ベース抵抗が著しく小さくな
り、ベース抵抗Rの低減に極めて効果がある。これに
より、t、mの増大に著しい効果を発揮する。
実施例 以下本発明の一実施例のヘテロ接合バイポーラトランジ
スタ(HBT)およびその製造方法について図面を参照
しながら説明する。
実施例1 第1図は、本発明のHBTの製造方法を断面図を用いて
示したものであり、第2図は、HBTの各部分の配置を
平面図に示したものである。第1図(a)に示すように、
(001)GaAs基板1の上に、エミッタのオーミッ
クコンタクトの形成を容易にするためのエミッタと同型
の高ドープのGaAs(n−GaAs)層2、エミッ
タ領域を形成するためのn型のAlGa1-XAs(N
−AlGa1-XAs)層3、ベース領域を形成するた
めのP型のGaAs(p−GaAs)層4、コレクタ領
域を形成するためのn型のGaAs(n−GaAs)層
5、コレクタのオーミックコンタクトの形成を容易にす
るための高ドープのn型のGaAs(n−GaAs)
層6をこの順序にエピタキシー形成し、多層構造材料7
を形成し、ついで第1図(b)と、第2図に示すように、
ベース領域4bに対応したベース島17を、多層構造材
料の表面から不純物を少くともエミッタ層3に到達し、
多くともエミッタ・コンタクト層2が残るように導入し
てベース島17の周辺部に半絶縁性領域18を形成し、
ついでその上に、湿式エッチングにより下地のn−G
aAsに対し選択的に除去でき、かつ、湿式エッチング
によって実質的に侵されない材料からなるSiO保護
膜11を設け、その上に第2図に示すようにコレクタ領
域から周辺部の半絶縁性領域に伸長して存在する金属A
lの仮のコレクタ12をストライプの伸長方向が<11
0>方向となるように設定して設け、ついで前記仮の金
属Alのコレクタ12をマスクとして異方性のドライエ
ッチングを行って、第1図(c)に示すように、SiO
保護膜11と金属Al12からなる仮のコレクタ13を
形成する。ついで、第1図(d)のように、仮のコレクタ
13をマスクとして湿式エッチングによりベースを形成
するための層4までエッチングし、ストライプの伸長方
向に沿った両側が逆メサ状になった、コレクタ5−aと
キャップ層6−aとからなるコレクタ領域から半絶縁性
領域17に伸長したストライプ状の突起19を形成す
る。ついで、第1図(e)のように、全面をフォトレジス
ト14でコートし、ドライエッチングにより、仮のコレ
クタ13の頭出しを行い、仮のコレクタをエッチング除
去し、第1図(f)のように凹み15を形成し、ついで、
コレクタ電極金属を蒸着リフト・オフし、第1図(g)の
ように、コレクタ電極金属層8がストライプ状突起19
の上部の全面を覆い、かつ、ストライプ状突起19の周
辺部にカサ状に突き出したコレクタ電極金属層8を形成
する。ついで、第1図(h)のように、フォトリソグラフ
ィー、エッチングと蒸着・リフトオフの方法にエミッタ
電極10を形成する。ついで、第1図(i)と第2図のよ
うに、水素イオンを注入してHBTの周辺部を絶縁化
し、素子間分離を行う。ついで、第2図の9の形状のマ
スクを用いて、ストライプ状突起19のレジストに覆さ
れた部分の方からベース電極金属を斜め蒸着し、リフト
オフし、第1図(j)および第2図のようにベース電極金
属層9を形成する。何故ならば、ストライプの端では、
正常型のメサが形成されており、上方から蒸着すると、
コレクタ電極とベース電極が短絡するためである。これ
により、ベース電極金属層9が、コレクタ電極金属のカ
サの直下の外部ベース領域に隣接した外部ベース領域
に、コレクタ・ベース接合部分に対し極めて近距離に形
成される。それと同時にコレクタ電極金属層9は、第2
図に示すように、HBTの周辺部の半絶縁性領域18に
伸長して存在し、ベース引き出し電極を兼ねている。
実施例2 第3図は、実施例1に示した第1図(i)の構造を形成
後、ストライプ状の突出部19にSiO薄膜の側壁1
6−aを設け、ベース電極形成時の蒸着により蒸着金属
がコレクタの側壁部分に回り込むことがあった場合にそ
れを防ぎ、短絡を防止して信頼性を増す方法である。ま
ず、全面をうすいSiO薄膜16で第3図(a)のよう
に覆い、ついで、異方性のドライエッチングによりコレ
クタの上部とベース電極取り出し部分のSiOを除去
し、第3図(b)のようなSiOからなる側壁16−a
を形成する。ついで、実施例1に示した方法によりベー
ス電極金属層を形成し、ついで、側壁のSiO16−
aをエッチングにより除去して、コレクタ側壁部を回り
込で付着してベース電極金属を除去し、コレクタとベー
ス電極との短絡を防ぐ。この方法により、ベース電極金
属がコレクタ側壁部分に回り込んだ場合でも、ベース電
極が問題なく形成される。
実施例3 第4図は、第1図(a)に示した多層構造材料7におい
て、ストライプ状の仮のコレクタ13の伸長方向を<1
00>方向となるように設定した場合を示す。この場合
には、ストライプの伸長方向に沿った両側の壁およびス
トライプの両端の壁が、仮のコレクタ13をマスクとし
て湿式エッチングすることにより第4図(a)に示すよう
にほぼ垂直となったストライプ状突起が形成される。つ
いで、実施例1と同様の方法を用いて仮のコレクタをコ
レクタ電極に変換することにより、ストライプ状突起1
9の全面を覆い、かつ、ストライプ状突起19の周辺部
分に突き出したカサ状のコレクタ電極金属層8が第4図
(b)のように形成される。これを用いて、実施例1と同
様の方法により第4図(c)のように、コレクタ・ベース
接合部分に近接して存在し、かつ、半絶縁性領域18に
伸長して存在するベース電極金属層9を形成する。ただ
し、この場合には、ストライプの周辺部の全域にコレク
タ電極のカサが形成されているので、上部からベース電
極金属を蒸着することができる。
実施例4 第5図は、実施例3に示した第4図(c)において、ベー
ス電極金属層9を形成する前に、第3図の場合と同様に
して、まず、第4図(a)のように、SiO薄膜16で
材料の表面を覆い、ついで異方性のドライエッチングに
よりSiO薄膜からなる側壁16−aを第5図(b)の
ように形成する。ついで、実施例1と同様の方法を用い
て、ベース電極金属を蒸着・リフトオフにより形成し、
ついで、SiO薄膜の側壁16−aをエッチングによ
り除去しコレクタ側壁部についた金属を除去し、ベース
電極がコレクタと短絡するのを防止する。実施例4の場
合でも直線性の良い蒸着ビームを用いる場合には、ベー
ス電極がコレクタと短絡することはないが、本実施例の
場合には、蒸着ビームの直線性の良くない場合でも極め
て有効となる。
実施例1ないし4に示した仮のコレクタをマスクとする
方式では、下地の半導体材料に接触したマスクとしてS
iOを用いているが、下地の半導体材料に対して選択
的に除去できる材料として、SiOやSiNは一般
性のある材料として用いることができる。また、下地が
化合物半導体材料の場合には、GeやSi、下地の半導
体材料がGeやSiの場合には化合物半導体材料を仮の
コレクタとして用いることができる。この方式では、仮
のコレクタとして、熱処理時に下地材料と反応しないS
iOやSiNやその他の材料を選ぶことにより、イ
オン注入などの熱処理を必要とするプロセスと結合でき
るメリットがある。
実施例5に示したコレクタ電極をマスクとする方式で
は、下地の半導体材料の湿式エッチング時にエッチング
液に侵されない金属材料を選ぶ必要がある。また、これ
に加えて熱処理時に下地の半導体材料と反応しない金属
材料を選ぶことにより熱処理を必要とするイオン注入な
どのプロセスと結合できる。
実施例1ないし4では、仮のコレクタ13をマスクとし
てベースを形成する層4までエッチングしているが、コ
レクタを形成する層の途中までエッチングし、イオン注
入などの熱処理をともなうプロセスを実施後、コレクタ
電極金属層8を形成し、ついで、エッチングにより外部
ベース層を露出せしめた後、実施例の方法を適用するこ
ともできる。また、仮のコレクタ13をマスクとして、
コレクタを形成する層までエッチングして、主に高ドー
プのキャップ層からなるストライプ状突起を形成し、つ
いで、イオン注入によりコレクタを形成する層の外部ベ
ース領域に対応する部分をイオン注入により外部ベース
領域に変えた後、コレクタ電極金属層を形成し、実施例
の方法を適用することもできる。
実施例1ないし4では、仮のコレクタをコレクタ電極に
変えた後、ベース電極金属層9を形成しているが、仮の
コレクタのついた状態で、仮のコレクタのカサもしく
は、仮のコレクタとストライプ状コレクタの側壁にSi
薄膜をそなえた仮のコレクタのカサを利用して、ベ
ース電極金属層9を形成することもできる。
実施例2と4においては、ストライプ状突起およびコレ
クタ電極金属層8の側壁形成材料としてSiO薄膜を
用いているが、コレクタ電極金属、ベース電極金属やH
BT形成材料に対して選択的に除去できる、SiN
その他の材料を用いることができる。
実施例1ないし4においては、HBT形成材料としての
GaAs−AlGa1-XAs系のジンクプレンド型材
料を用いているが、これら以外のジンクブレンド型材料
にも実施例は適用できる。また、ジンクブレンド型材料
とGeやSiのどのダイヤモンド型材料からなる多層構
造材料を用いたHBTの製造にも本実施例の方法は適用
できる。
実施例1ないし4ではエピタキシー形成した(100)
面上に、ストライプ状に突起したコレクタ領域を形成し
ているが、これ以外のエピタキシー形成した面でも用い
ることができる。たとえば、ジンクブレンドまたはダイ
ヤモンド構造型結晶の〔211〕面にエピタキシー形成
して作成した多層構造材料の面内の<110>方向に、
その伸長方向が一致するように、コレクタのストライプ
状突起を設けることができる。この場合には、一つの
〔111〕面がストライプに平行で面に垂直、一つの
〔111〕面がストライプに平行で逆メサ状に位置する
ので、伸長方向に沿った両側の片側が垂直、他の側が逆
メサ状になったストライプ状コレクタ形成できる。この
ため実施例1ないし4に示した場合と同様に、カサ状の
コレクタ電極金属層を形成することができる。このよう
に、本発明の製造方法では、実施例に示したような、
(100)成長した多層構造材料を用いて伸長方向に沿
った両側が実質的に垂直または逆メサとなったコレクタ
のストライプ状突起を形成するだけでなく、種々の結晶
方位に成長した多層構造材料を用いて、ストライプの伸
長方向の両側が垂直、逆メサ、もしくは片側が垂直、他
方が逆メサとなったストライプ状突起のコレクタ領域を
形成して、カサ状のコレクタ電極を形成する場合にも適
用できる。
発明の効果 以上のように、本発明のHBTの構造と製造方法によ
り、コレクタ電極がコレクタ引き出し電極を兼ねてセル
フアラインで形成され、ベース電極がベース引き出し電
極を兼ね、かつ、コレクタ・ベース接合部に近接してセ
ルフアラインで形成できる。これにより、極めて微小な
サイズのHBTでも形成が容易であり、コレクタ・ベー
ス間接合容量CBC、ベース・エミッタ間容量CEB
著しく小さくでき、また、外部ベース抵抗を著しく小さ
くできる。これらのことにより、t、mの増大に著
しい効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明のHBTの製造方法を示す
工程図、第6図は従来のHBTの製造方法を示す工程図
である。 1……基板、2……エミッタのオーミックコンタクトの
形成を容易にするための高ドープ層、2−a……エミッ
タ電極取り出し領域、3……エミッタ領域を形成するた
めの半導体材料層、3−a……エミッタ領域、4……ベ
ース領域を形成するための半導体材料層、4−a……ベ
ース領域、4−b……ベース電極を取り出すための外部
ベース領域、5……コレクタ領域を形成するための半導
体材料層、5−a……コレクタ領域、6……コレクタの
オーミックコンタクトの形成を容易にするための高ドー
プ層、6−a……コレクタ上部のコレクタキャップ層、
7……エピタキシー形成した多層構造材料、8……コレ
クタ電極とコレクタ引き出し電極、9……ベース電極と
ベース引き出し電極、10……エミッタ電極、11……
仮のコレクタを形成するための保護膜層、12……仮の
コレクタの部分の金属層、13……仮のコレクタ、14
……フォトレジスト、15……フォトレジスト14中に
コレクタ部分に形成された凹み、16……コレクタ電極
およびコレクタ領域の側壁を形成するための保護、16
−a……保護膜16より形成されたコレクタ電極および
コレクタ領域の側壁、17……ベース島、18……HB
T内部の半絶縁性領域、19……HBT外部の絶縁性領
域、20……HBT外部の絶縁性領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 敦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−39076(JP,A) 特開 昭59−210669(JP,A) 特開 昭61−114573(JP,A) 特開 昭61−39665(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、前記半導体基板上に形成さ
    れておりエミッタ領域と前記エミッタ領域の外側の第1
    の絶縁領域とを有する第1の半導体層と、前記第1の半
    導体層上に形成されており前記エミッタ領域上のベース
    領域と前記ベース領域の外側の第2の絶縁領域とを有す
    る第2の半導体層と、前記第2の半導体層上の前記ベー
    ス領域から前記第2の絶縁領域にかけてストライプ状に
    形成されており前記ベース領域上のコレクタ領域と第3
    の絶縁領域とを有する第3の半導体層とを備えたヘテロ
    接合バイポーラトランジスタであって、コレクタ電極は
    前記第3の半導体層上全面に形成され前記コレクタ領域
    から前記第2の半導体層上の第2の絶縁領域上まで段差
    なく引き出され、ベース電極は前記ベース領域上の前記
    コレクタ電極に近接して前記ベース領域に直接形成さ
    れ、エミッタ電極はエミッタ領域に接続され、前記第2
    の絶縁領域は前記第1の絶縁領域上に形成され、前記第
    3の絶縁領域は前記第2の絶縁領域上に形成されている
    ことを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  2. 【請求項2】ベース電極がコの字状の形状をしており、
    ベース引き出しを兼ねていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載のヘテロ接合バイポーラトランジス
    タ。
JP62036104A 1987-02-19 1987-02-19 ヘテロ接合バイポーラトランジスタ Expired - Lifetime JPH0654780B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62036104A JPH0654780B2 (ja) 1987-02-19 1987-02-19 ヘテロ接合バイポーラトランジスタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62036104A JPH0654780B2 (ja) 1987-02-19 1987-02-19 ヘテロ接合バイポーラトランジスタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63202964A JPS63202964A (ja) 1988-08-22
JPH0654780B2 true JPH0654780B2 (ja) 1994-07-20

Family

ID=12460462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62036104A Expired - Lifetime JPH0654780B2 (ja) 1987-02-19 1987-02-19 ヘテロ接合バイポーラトランジスタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0654780B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4935797A (en) * 1988-10-31 1990-06-19 International Business Machines Corporation Heterojunction bipolar transistors
US5256580A (en) * 1992-04-06 1993-10-26 Motorola, Inc. Method of forming a light emitting diode
US5270245A (en) * 1992-11-27 1993-12-14 Motorola, Inc. Method of forming a light emitting diode

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5039076A (ja) * 1973-08-08 1975-04-10
EP0106724B1 (fr) * 1982-09-17 1989-06-07 ETAT FRANCAIS représenté par le Ministre des PTT (Centre National d'Etudes des Télécommunications) Transistor bipolaire balistique à hétérojonction
JPS6189665A (ja) * 1984-10-08 1986-05-07 Fujitsu Ltd バイポ−ラトランジスタ及びその製造方法
JPH0744182B2 (ja) * 1984-11-09 1995-05-15 株式会社日立製作所 ヘテロ接合バイポ−ラ・トランジスタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63202964A (ja) 1988-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5166081A (en) Method of producing a bipolar transistor
US4683487A (en) Heterojunction bipolar transistor
EP0478923B1 (en) Method of fabricating self-aligned heterojunction bipolar transistors
US6885042B2 (en) Hetero-junction bipolar transistor and a manufacturing method of the same
US5242843A (en) Method for making a heterojunction bipolar transistor with improved high frequency response
JPH0654780B2 (ja) ヘテロ接合バイポーラトランジスタ
JPH0654779B2 (ja) ヘテロ接合バイポーラトランジスタ
US5471078A (en) Self-aligned heterojunction bipolar transistor
US6828603B2 (en) Hetero-bipolar transistor with a sub-collector layer having a first portion and plural second portions
JPH11251328A (ja) 化合物半導体装置
JP4164775B2 (ja) ヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法
JPH09246281A (ja) ヘテロ接合バイポーラトランジスタ
JP3470281B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH10303214A (ja) ヘテロバイポーラ型半導体装置とその製造方法
JPS6348863A (ja) ヘテロ接合バイポ−ラトランジスタの製造方法
JP2841380B2 (ja) ヘテロ接合バイポーラトランジスタ
JPH0575170B2 (ja)
JPH0737900A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH0571171B2 (ja)
JPS6348862A (ja) ヘテロ接合バイポ−ラトランジスタの製造方法
JPS63287058A (ja) ヘテロ接合バイポ−ラトランジスタの製造方法
JPH02292830A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH031542A (ja) バイポーラトランジスタの製造方法
JPH05175223A (ja) ヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法
JPS6381977A (ja) ヘテロ接合バイポ−ラトランジスタ