JPH065445A - 溶接トランス - Google Patents

溶接トランス

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JPH065445A
JPH065445A JP4162842A JP16284292A JPH065445A JP H065445 A JPH065445 A JP H065445A JP 4162842 A JP4162842 A JP 4162842A JP 16284292 A JP16284292 A JP 16284292A JP H065445 A JPH065445 A JP H065445A
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Hitoshi Saito
仁 斉藤
Fumitomo Takano
文朋 高野
Katsuhiro Suzuki
雄浩 鈴木
Kenji Miyanaga
健二 宮永
Hajime Tsujii
元 辻井
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】1次巻線を積極的に冷却することにより、1次
巻線の電流密度を高め、溶接トランスの小型化、且つ軽
量化を、より一層図ることのできる溶接トランスを提供
することを目的とする。 【構成】溶接トランス10では熱伝導率の高いシリコン
シート18が1次巻線12と2次巻線14とに介挿さ
れ、圧入されるテンションバー20によって1次巻線1
2が2次巻線14に対して押圧される。前記2次巻線1
4は冷却されて、1次巻線12より充分に低温であるた
め、1次巻線12で発生する熱エネルギはシリコンシー
ト18を伝導して2次巻線14に達し、2次巻線14で
放出される。従って、1次巻線12を2次巻線14によ
って冷却することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抵抗溶接装置に用いられ
る溶接トランスに関し、一層詳細には、1次巻線を冷却
することにより、小型化および軽量化を実現することの
できる溶接トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の製造業界においては、種々のワ
ークを溶接するために、直流抵抗溶接装置が広範に用い
られており、この溶接装置の低廉化および省スペース化
のために溶接トランスの小型化および軽量化が望まれて
いる。
【0003】そこで、溶接トランスの1次巻線に供給さ
れる1次電流の周波数を高め、溶接トランスのコアの断
面積を減少させることによって、溶接トランスの小型化
および軽量化が図られているが、1次電流の周波数を高
くすると、1次巻線および2次巻線において発生する表
皮効果によって、結果的に1次巻線および2次巻線にお
ける発熱量が増大する。
【0004】このため、溶接トランスに冷却水通路を配
設して、該通路に冷却水を供給し、2次巻線を冷却する
ことによって、2次巻線に供給し得る2次電流を増加さ
せ、2次巻線の電流密度の向上を図る技術的思想が特開
平3−283511号の発明「溶接トランス」、および
特開平3−283512号の発明「溶接トランス」に開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術に
おける「溶接トランス」では、2次巻線を冷却し、2次
巻線の電流密度の向上を図ることは可能であるが、1次
巻線を積極的に冷却していないため、1次巻線における
電流密度の向上を図り、溶接トランスの効率、すなわ
ち、トランス重量に対する出力電力比の更なる向上を図
ることができないという不都合がある。
【0006】本発明はこのような技術に関連してなされ
たものであり、1次巻線を積極的に冷却することによ
り、1次巻線の電流密度を高め、溶接トランスの小型
化、且つ軽量化を、より一層図ることのできる溶接トラ
ンスを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、1次巻線と、冷却手段によって冷却さ
れる2次巻線とを備えた溶接トランスであって、前記1
次巻線と前記2次巻線との間に介挿され、前記1次巻線
と前記2次巻線とを電気的に絶縁するとともに、前記1
次巻線で発生する熱エネルギを前記2次巻線に伝導する
熱伝導部材を備え、前記熱伝導部材を介して前記1次巻
線が前記2次巻線に密着するよう構成されることを特徴
とする。
【0008】
【作用】本発明に係る溶接トランスでは、熱伝導部材が
1次巻線と2次巻線との間に介挿され、該熱伝導部材を
介して前記1次巻線が前記2次巻線に押圧されることに
より、前記1次巻線で発生する熱エネルギは前記熱伝導
部材を伝導して2次巻線で放出される。従って、1次巻
線は2次巻線によって冷却される。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係る溶接トランスについて、
好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳
細に説明する。
【0010】図1は本発明を実施する溶接トランス10
の部分斜視図を示す。
【0011】図中、参照符号12は平角電線からなる1
次巻線、参照符号14は冷却水通路16を備える2次巻
線、参照符号18は前記1次巻線12と2次巻線14と
を絶縁する絶縁部材であるシリコンシート、参照符号2
0は図1の矢印Z1 方向から1次巻線12間に圧入され
る絶縁体からなる楔状のテンションバーを示す。
【0012】図2はテンションバー20が1次巻線12
間に圧入された状態のX方向矢視図である。
【0013】前記2次巻線14の対向面15aおよび1
5bは開放端方向(図1の矢印Z2方向)に角度θで開
成している。
【0014】このように構成される溶接トランス10
は、以下に説明する順序に従って組み立てられる。
【0015】平角電線からなる1次巻線12と2次巻線
14とがシリコンシート18によって絶縁されて組み付
けられた後、図示しないコアが組み込まれることによっ
て1次巻線12と2次巻線14とが固着され、さらに図
示しない絶縁部材を介してテンションベルトによって仮
に締着される。
【0016】次いで、図2に示すように、角度2θを有
する楔状のテンションバー20が2重巻きの1次巻線1
2間に圧入されるため、夫々の1次巻線12は拡開され
て弾性体からなるシリコンシート18を介して2次巻線
14に押圧される。このとき、1次巻線12と接する2
次巻線14の対向面15aおよび15bは角度θのテー
パとなっているため、テンションバー20が圧入される
ことによって夫々の1次巻線12は2次巻線14に対し
て略均一に押圧される。
【0017】次いで、図示しない前記テンションベルト
が本締めされることによって、溶接トランス10の組み
立てが終了する。
【0018】この状態で1次巻線12に1次電流が供給
されると、1次巻線12では巻線抵抗に起因するジュー
ル熱が発生するが、1次電流の周波数が高められると1
次巻線12は表皮効果によって見掛け上の断面積が小さ
くなり、発熱量が増加する。
【0019】一方、前記1次電流によって2次電圧が誘
起され、この2次電圧によって図示しないワークに溶接
電流を供給した2次巻線14は、溶接電流の供給によっ
て発熱するが、冷却水通路16に供給される冷却水によ
って強制的に冷却されて、1次巻線12より充分に低温
であるため、前記1次巻線12が発生する熱エネルギは
熱伝導率が高いシリコンシート18を伝導して、2次巻
線14に達し、2次巻線14で放出されることにより、
1次巻線12が冷却される。
【0020】図3に他の実施例を示す。
【0021】なお、以下に説明する実施例において、前
記実施例と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、
その詳細な説明を省略する。
【0022】図3において、溶接トランス21の2次巻
線14は前述の実施例と同様に対向面が開放端方向(図
3の矢印Z2 方向)に対してテーパ状に形成されてお
り、1次巻線12と2次巻線14との間に介挿されるシ
リコンシート22の外壁面は、前記2次巻線14のテー
パ角度と同一のテーパ角度が形成され、その内壁面は挿
入される1次巻線12の形状と同様の方形状であってU
字状に形成される。
【0023】このように形成されるシリコンシート22
が前記2次巻線14間に挿入され、さらに、このシリコ
ンシート22の内壁面に沿って1次巻線12が挿入され
た後に、絶縁材である複数のベークライト24を介して
テンションベルト26によって締着されて、溶接トラン
ス21の組み立てが終了する。
【0024】この場合、シリコンシート22の外壁面は
2次巻線14のテーパ角度と同一のテーパ角度が形成さ
れているため、挿入されたシリコンシート22の外壁面
と2次巻線14とが密着し、1次巻線12に発生する熱
の伝導が好適に行われる。
【0025】以上説明したように、本実施例によれば、
1次巻線12と2次巻線14との間に弾性体であって、
熱伝導率が高く、且つ電気的な絶縁体であるシリコンシ
ート18を配設し、テンションバー20等によって1次
巻線12を押圧する。前記押圧された1次巻線12はシ
リコンシート18を介して2次巻線14に押圧される。
【0026】このとき、2次巻線14は冷却されて1次
巻線12より充分に低温であるため、1次巻線12で発
生する熱エネルギは熱伝導率の高いシリコンシート18
を伝導して2次巻線14に達し、この2次巻線で放出さ
れることにより、1次巻線12を冷却することができ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る溶接トランスでは、1次巻
線は2次巻線によって冷却されるため、1次巻線の電流
密度を向上させることができる。
【0028】従って、1次巻線の断面積を小さくするこ
とが可能となり、溶接トランスの小型化および軽量化を
図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する溶接トランスの部分斜視図で
ある。
【図2】図1に示す実施例において、挿入されたテンシ
ョンバーによって拡開された1次巻線の状態を示す説明
図である。
【図3】本発明の他の実施例の説明図である。
【符号の説明】
10、21…溶接トランス 12…1次巻線 14…2次巻線 16…冷却水通路 18、22…シリコンシート 20…テンションバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮永 健二 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 辻井 元 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1次巻線と、冷却手段によって冷却される
    2次巻線とを備えた溶接トランスであって、 前記1次巻線と前記2次巻線との間に介挿され、前記1
    次巻線と前記2次巻線とを電気的に絶縁するとともに、
    前記1次巻線で発生する熱エネルギを前記2次巻線に伝
    導する熱伝導部材を備え、前記熱伝導部材を介して前記
    1次巻線が前記2次巻線に密着するよう構成されること
    を特徴とする溶接トランス。
  2. 【請求項2】請求項1記載の溶接トランスは、さらに、
    分割される前記1次巻線を夫々前記2次巻線に密着させ
    るテーパ状の密着手段を備え、且つ、前記2次巻線の対
    向面が開放端方向に開くテーパ状に形成されることを特
    徴とする溶接トランス。
  3. 【請求項3】請求項1記載の溶接トランスにおいて、前
    記2次巻線の対向面が開放端方向に開くテーパ状に形成
    され、且つ、前記熱伝導部材がテーパ状に形成されるこ
    とを特徴とする溶接トランス。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3記載の溶接トランスにおい
    て、熱伝導部材が弾性体であり、且つ、1次巻線が平角
    電線であることを特徴とする溶接トランス。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6294974B1 (en) 1998-01-23 2001-09-25 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Ignition coil for internal combustion engine, and method of manufacturing an ignition coil
WO2003055632A1 (fr) * 2001-12-26 2003-07-10 Anatoly Pavlovich Budenny Dispositif de soudage a l'arc electrique (variantes) et procede de fabrication du noyau magnetique de celui-ci
JP2008177184A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Inoue Seisakusho:Kk 水冷変圧器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6294974B1 (en) 1998-01-23 2001-09-25 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Ignition coil for internal combustion engine, and method of manufacturing an ignition coil
WO2003055632A1 (fr) * 2001-12-26 2003-07-10 Anatoly Pavlovich Budenny Dispositif de soudage a l'arc electrique (variantes) et procede de fabrication du noyau magnetique de celui-ci
JP2008177184A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Inoue Seisakusho:Kk 水冷変圧器

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