JP2007201235A - シート巻線及びシート巻線変圧器 - Google Patents
シート巻線及びシート巻線変圧器 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 金属シート間の間隔を決める際の障害とならず、容易に分離しないリード線を備えたシート巻線およびシート巻線変圧器を提供する。
【解決手段】 銅板を軸の周りに巻いて巻線を形成するときに、この巻線から突出した突出部分3が軸に平行な方向に形成されるようにこの銅板を切削する。例えば、この突出部分3が複数形成されるようにこの銅版を切削するものとする。ここで、この複数の突出部分3が突出する方向は、軸方向について、同じでも良いし、逆でも良い。このようにして切削された銅板に、絶縁性を有する絶縁シートを重ねて、軸の周りに巻いて、シート巻線が形成される。この突出部分3はシート巻線を構成する銅板の一部分であるため、電導性を有しており、この突出部分3からこのシート巻線に電流を供給する。
【選択図】 図2
【解決手段】 銅板を軸の周りに巻いて巻線を形成するときに、この巻線から突出した突出部分3が軸に平行な方向に形成されるようにこの銅板を切削する。例えば、この突出部分3が複数形成されるようにこの銅版を切削するものとする。ここで、この複数の突出部分3が突出する方向は、軸方向について、同じでも良いし、逆でも良い。このようにして切削された銅板に、絶縁性を有する絶縁シートを重ねて、軸の周りに巻いて、シート巻線が形成される。この突出部分3はシート巻線を構成する銅板の一部分であるため、電導性を有しており、この突出部分3からこのシート巻線に電流を供給する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、シート巻線及びシート巻線変圧器に関する。
近年、電気機器の高機能化が進み、電気機器に用いられる部品数が増加する傾向にある。これに伴い、これらの部品に電流を供給する電源の電流供給能力を増大させる必要がある。しかしながら、従来のフェライトコアに電線を巻きつけた巻線方式の変圧器では、巻線に流すことができる電流値が小さく、小電流は供給できるが、大電流の供給は困難であった。
従来、変圧器に、巻線に代えてシート巻線を用い、このシート巻線を用いた変圧器から出力される電流を供給する電源が存在する。この電源によれば、シート巻線に大電流を流すことができることから、大電流を電気機器に供給することができる。
しかしながら、シート巻線は、形状の自由度が小さく、リード線を固定して外部端子と接続するのは困難であった。
従来のシート巻線変圧器の巻線は、内側に2次シート巻線、外側に1次シート巻線が絶縁体を介して配設され、この2次シート巻線の口出リード線と、1次シート巻線の口出リード線がそれぞれ引出されている。金属シートと口出リード線を容易に接合するには口出リード線を板状とすることが製作上好ましいが、口出リード線の厚さまたは幅が大きい場合、絶縁のための巻線間の距離が大きくなる。また、例えば、2次シート巻線の場合、立上りの口出リード線は円周に沿ってハの字形にそれぞれ接線方向を向く。このためそのまま立上げて中身締付金具からの絶縁支持構造材で支持すると中身締付金具と立上がってきた口出リード線が平行とならず捩れているので強固に固定できない。
上述のように、金属シートと口出リード線を接合するには、口出リード線を板状とすることが好ましいが、立上がりの口出リード線は円周に沿ってハの字形にそれぞれのリードが接線方向を向き、中身締付金具の支持材と立上がってきた口出リード線が平行とならず、捩じられて強固に固定できない、大容量変圧器の大電流巻線では電線(金属シート)断面積が大きく、巻線巻回時の張力も大きくなるためリードを巻線始点に固定しにくい、大電流の巻線においては巻線端部の漏れ磁束によりリード部の発生損失が大きくなり局部加熱する可能性があるなどの問題点があった。
このような問題点に鑑み、従来、口出リード線を巻線軸上下両方向に引出すように金属シートに接続し、口出リード線の切欠部に巻線機のリード固定用ホルダーに挿入して巻回作業を開始するようにし、さらに、口出リード線を分割し、口出リード線支持部にテーパークッションを設け、シールドリングを部分的にポルスター絶縁とすることによりコンパクトな変圧器とするシート巻線変圧器が提案されていた(特許文献1参照)。
実用新案登録第2574230号公報
しかしながら、このシート巻線変圧器は、金属シートと絶縁シートとを重ね合わせて巻回し、その両端部に口出リード線を巻線軸方向に引出して金属シートに接続してなるシート巻線変圧器において、前記口出リード線を複数に分割し、各口出リード線の両側面にテーパークッションを当て、更にその外側に支持材を配設して、該支持材を両側から締付手段により締付けて口出リード線を固定支持するようにしたことを特徴とするものであった。
このため、口出リード線は、巻線軸方向に引出して金属シートに接続されたものであり、金属シートを確実に固定できず、分離することがあった。さらに、口出リード線の厚みが金属シート間の間隔を決める際の障害となる場合があるという課題が存在していた。
そこで、本発明は金属シート間の間隔を決める際の障害とならず、容易に分離しないリード線を備えたシート巻線およびシート巻線変圧器を提供することを目的とする。
前記課題に鑑み、本発明は、絶縁シートと重ねられてなる金属シートが巻かれてなるシート巻線において、金属シートがシート巻線の巻軸と平行に形成された突出部分を有し、シート巻線の突出部分を除く部分から、突出部分が巻軸と平行に突出してなる。
さらに、本発明は、突出部分が金属シートに複数形成され、突出部分を除くシート巻線の断面のうち、突出部分が前記巻軸に垂直な断面に対して同じ側に形成されてなる。
さらに、本発明は、突出部分がシート巻線のリード線を形成してなる。
さらに、本発明は、金属シートが銅板で形成されてなる。
さらに、本発明は、これらのシート巻線を用いて構成されるシート巻線変圧器である。
本発明によれば、シート巻線に突出部分を設け、この突出部分をリード線とすることができる。このため、シート巻線とリード線とを一体に形成することができる。このため、シート巻線とリード線とを同一の板状部材から形成できるので、シート巻線を巻いてコイルを形成するとき、リード線の厚みによってシート巻線の間隔が制限されず、シート巻線の間隔を任意に設定することができる。
図1は、本発明のシート巻線の一例を示す図面である。このシート巻線は銅板からなる金属シート1と絶縁性を有する絶縁シート5とが重ね合わされた状態で、巻かれることにより形成される。図1に示す絶縁シート5は、金属シート1と分離可能なものであるが、金属シート1の表面に絶縁部分を設け、金属シート1と絶縁シート5とを一体に形成しても良い。
このシート巻線を巻くときには、必ずしも巻軸となる軸部材を設ける必要はないが、軸部材を設ける場合には、軸部材に設けた突起に、金属シート1の端部に設けた切り欠き部4を引っ掛けて、金属シート1の端部を固定し、金属シート1をこの軸部材の周りに巻きつけてシート巻線を形成する。ここで、金属シート1は、例えば、銅板を切削(例えば、プレス加工)して形成される。
この金属シート1の形成方法について説明する。まず、長方形の帯状の銅板を用意する。この銅板は、切削して巻線として用いられるものであるため、厚い銅板では柔軟性に欠けることから巻くのが困難であり、薄い銅板では耐久性が劣る。このため、0.5ミリメートルから1.5ミリメートル程度の厚さの銅板が用いられる。本形態では、0.8ミリメートルの厚さの銅板を用いるものとする。
そして、この金属シート1を絶縁シート5と重ねて巻いてシート巻線を形成するときに、このシート巻線から突出する突出部分3が巻軸に平行な方向に形成されるように、この銅板を切削する。本形態では、突出部分3と同じ形状の突出部分が複数形成されるようにこの銅板を切削するものとする。ここで、突出部分3と他の突出部分が突出する方向は、巻軸方向と、同じでも良いし、逆でも良い。このようにして切削された銅板に、絶縁シート5を重ねて、巻軸の周りに巻いて、シート巻線が形成される。この突出部分3はシート巻線を構成する銅板の一部分であるため、電導性を有しており、この突出部分3からこの金属シート1に電流を供給することができる。すなわち、この突出部分3をこのシート巻線に対するリード線とすることができる。ここで、この金属シート1は、銅板を巻いて形成されたものであるため、断面積が大きく、このシート巻線に大電流を流すことができる。
この突出部分3と、金属シート1のこの突出部分3を除く部分とは一体の銅板であるから、この突出部分3をこのシート巻線に対するリード線として用いるときには、別途、リード線を金属シート1に接続する場合に比べて、接続状態は安定する。このとき、切り欠き部4は、電流の流路から外れるが、電流の流路と一体となって形成されているので、金属シート1に発生した熱が伝導し、この切り欠き部4から放熱される。
また、突出部分2を金属シート1に設けて、金属シート1の幅に比べて絶縁シート5の幅を広くすることができる。この場合、絶縁シート5のうち、金属シート1と重ならない部分は、突出部分2によって支えられ、突出部分2と同一形状の部分を複数形成して金属シート1と比べて幅の広い絶縁シート5を用いてシート巻線を形成することができる。このように絶縁シート5に幅の広い絶縁シートを用いることにより、シート巻線における金属シート1間の絶縁性を高めることができる。
図2は、金属シート1が巻かれた状態を示す図である。金属シート1には、突出部分3と同一形状の部分が特定の間隔で設けられ、この突出部分3を金属シート1が巻かれたときに金属シート1の巻数、内径、外径を決める指標とすることができる。
また、このシート巻線を用いて変圧器を形成する場合には、大電流用の変圧器を形成することができる。本形態では、金属シート1の材料として、銅板を用いたが、電導性のある材料であれば銅板に限られるものではない。
本発明によれば、シート巻線を構成する金属プレートとリード線とを一体に形成することができる。このため、リード線と金属プレートとの接続が安定する。さらに、金属プレートの幅より広い幅の絶縁シートを用いて変圧器を構成できるので、金属プレート間の絶縁性に優れた変圧器を構成することができる。また、金属プレートには大電流を流すことができるため、大電流用の変圧器に利用することができる。このように、本発明は、大電流を要する電気機器への利用可能性を有する。
1 金属シート
2,3 突出部分
4 切り欠き部
5 絶縁シート
2,3 突出部分
4 切り欠き部
5 絶縁シート
Claims (5)
- 絶縁シートと重ねられてなる金属シートが巻かれてなるシート巻線において、前記金属シートが前記シート巻線の巻軸と平行に形成された突出部分を有し、前記シート巻線の前記突出部分を除く部分から、前記突出部分が前記巻軸と平行に突出してなる、シート巻線。
- 前記突出部分が前記金属シートに複数形成され、前記突出部分を除く前記シート巻線の断面のうち、前記突出部分が前記巻軸に垂直な断面に対して同じ側に形成されてなる、請求項1に記載のシート巻線。
- 前記突出部分が前記シート巻線のリード線を形成してなる、請求項1または請求項2のいずれかに記載のシート巻線。
- 前記金属シートが銅板で形成されてなる、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシート巻線。
- 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシート巻線を用いて構成されるシート巻線変圧器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006018824A JP2007201235A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | シート巻線及びシート巻線変圧器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006018824A JP2007201235A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | シート巻線及びシート巻線変圧器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007201235A true JP2007201235A (ja) | 2007-08-09 |
Family
ID=38455503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006018824A Pending JP2007201235A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | シート巻線及びシート巻線変圧器 |
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JP (1) | JP2007201235A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI455158B (zh) * | 2013-03-27 | 2014-10-01 | Innotrans Technology Co Ltd | A flat coil with good insulation |
KR102155455B1 (ko) * | 2019-08-16 | 2020-09-11 | 김현주 | 다목적 코일 인덕터 및 그 제조방법 |
-
2006
- 2006-01-27 JP JP2006018824A patent/JP2007201235A/ja active Pending
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KR102155455B1 (ko) * | 2019-08-16 | 2020-09-11 | 김현주 | 다목적 코일 인덕터 및 그 제조방법 |
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