JP2014197600A - 巻線部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】大電流に対応するリッツ線を用いた場合でも、巻線作業を容易におこなうことができるとともに、α巻きの開始部であるリッツ線の引き渡し開口部における近接または接触を防止することが可能な巻線部品を提供する。【解決手段】筒状の巻線部3の軸線方向両端に鍔部4が形成されているとともに、これら鍔部4の間に巻線部3を区画する中間鍔部5が形成されたボビン2と、巻線部3にリッツ線9のα巻きを開始するための引き渡し開口部7が外周縁から径方向内方に向けて形成された中間鍔部5を間に介して巻回されたコイル6と、このコイル6の外周および鍔部4の端面を囲繞して閉磁路を形成するコアとを備えた巻線部品において、引き渡し開口部7は、当該引き渡し開口部7の間口の略中央から上記径方向内方に向けて挿入することにより、中間鍔部5を間に介して巻線部3に巻回された各々のコイル6の巻線間に配置されるクサビ部材10が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、コアの外周にリッツ線を用いたα巻線のコイルを巻回したチョークコイルやトランスなどとして、電子回路に使用される巻線部品に関するものである。
従来の巻線部品として、電気自動車や大型サーバー等に使用される電源トランスやDC−DCコンバータに用いられるトランスやチョークコイルなどがある。
一般的に、上記巻線部品を高周波・大電流で使用される場合、渦電流によってコイルを形成する線材に銅損を生じ、これによりフェライトコアの熱暴走や周辺材料の耐熱性に懸念を生じることにより、当該トランスの熱的成立を困難にするおそれが生じる。このため、例えば、コイルを構成する電線にリッツ線を用いて、電気抵抗を軽減して、銅損が生じないようにしている。
ところで、一般の撚り線は、細い電線を数本〜10数本束ねて絶縁体で覆うことにより形成されている。一方、上記リッツ線は、この細い電線の一本一本に絶縁処理を施した後に、数本〜10数本束ねて形成される。高い周波数になると電流は、導体の内部を流れずに表面だけを流れようとする性質があるため、電線の一本一本に絶縁する事にことにより、電線の表面積を稼ぎ、電流を流れ易くすることができる。
また、コアの外周に上記リッツ線をα巻線する場合、例えば、E型コアの円柱状の中脚に、絶縁材料からなるボビンを挿入し、このボビンの筒状の巻線部に、上記リッツ線をα巻きにより巻回してコイルを形成する。また、図7および図8に示すように、ボビン20は、筒状の巻線部30の両端部に鍔部40が形成されているとともに、これら鍔部40の間に巻線部30を区画する中間鍔部50が形成されているものも多用されている。
このボビン20の中間鍔部50には、当該中間鍔部50の外周縁から径方向内方に向けてリッツ線90のα巻きを開始するための引き渡し開口部70が形成されている。そして、巻線部30に当該中間鍔部50を間に介してコイル60が巻回されている。
ところが、リッツ線90を巻線部30にα巻きした場合、丸線や平角銅線に比べて柔軟性があるとともに、電線の曲がり癖などによって、中間鍔部50の引き渡し開口部70において、図7のA部および図8(a)に示すように、中間鍔部50を間に介して巻回された各々のコイル60の一部のリッツ線90が近接したり、場合によっては接触する可能性がある。
リッツ線90を構成する各々の素電線は、薄い絶縁材で被覆されているが、被覆の耐電圧を超えるような電圧がコイル60の両端に加わる場合、引き渡し開口部70においてリッツ線90が近接したり、接触していると、上記素電線が絶縁破壊されてしまう。
そこで、従来、図8(b)に示すように、巻線部30を区画する中間鍔部50の厚さ寸法を大きくすることにより、中間鍔部50により区画された各々のコイル60間の距離を大きくとり、引き渡し開口部70における各々のコイルのリッツ線90の近接および接触を防止する方法が提案されていた。また、図8(c)に示すように、引き渡し開口部70の間口を狭くすることにより、この引き渡し開口部70における各々のコイルのリッツ線90の近接および接触を防止する方法も提案されていた。
しかしながら、図8(b)に示す従来の方法においては、中間鍔部50の厚さ寸法を大きくすると、製品自体が大きくなってしまうという問題がある。また、巻線部品がトランスの場合には、1次コイルと2次コイルの距離が離れるため、結合効率の低下や、銅損の増加にも繋がる。
一方、図8(c)に示す従来の方法においては、上記引き渡し開口部の間口を狭くすると、図8(d)に示すように、上記リッツ線を引き渡す作業がやりにくくなるため、作業性や品質の低下に繋がるという問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、大電流に対応するリッツ線を用いた場合でも、巻線作業を容易におこなうことができるとともに、α巻きの開始部でるリッツ線の引き渡し開口部にける近接または接触を防止することが可能な巻線部品を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、筒状の巻線部の軸線方向両端に鍔部が形成されているとともに、これら鍔部の間に上記巻線部を区画する中間鍔部が形成されたボビンと、上記巻線部にリッツ線のα巻きを開始するための引き渡し開口部が外周縁から径方向内方に向けて形成された上記中間鍔部を間に介して巻回されたコイルと、このコイルの外周および上記鍔部の端面を囲繞して閉磁路を形成するコアとを備えた巻線部品において、上記引き渡し開口部は、当該引き渡し開口部の間口の略中央から上記径方向内方に向けて挿入することにより、上記中間鍔部を間に介して上記巻線部に巻回された各々のコイルの巻線間に配置されるクサビ部材が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記クサビ部材は、上記巻線部品を構成する構成部材により固定される支持部が上記中間鍔部の外周縁側に設けられていることを特徴とするものである。
そして、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、上記クサビ部材の上記支持部には、当該支持部を上記構成部材により固定した後に、当該クサビ部材の挿入の有無を確認する突出部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項1〜3に記載の本発明によれば、中間鍔部に形成された引き渡し開口部には、当該中間鍔部を介して巻線部に巻回された各々のコイルの巻線間に、当該引き渡し開口部の間口の略中央から径方向内方に向けて挿入されたクサビ部材が設けられているため、柔軟性および曲がり癖などがあるリッツ線を用いた場合でも、上記引き渡し開口部において、互いの上記コイルを構成する上記リッツ線の近接や接触を防ぐことができる。これにより、上記コイルに素電線被覆の耐電圧性能を上回る電圧が印加される場合においても、上記中間鍔部を間に介してα巻きされた各々の上記コイルの一部が近接または接触することにより起こる上記リッツ線の絶縁破壊を防ぐことができる。
また、上記クサビ部材を上記引き渡し開口部に配設することにより、当該引き渡し開口部の間口を十分に確保することができるため、上記中間鍔部を間に介して巻線部にα巻きする際に、巻線作業を容易におこなうことができる。この結果、作業効率の向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、上記クサビ部材は、上記巻線部品を構成する構成部材により固定される支持部が、当該クサビ部材10の上記中間鍔部の外周縁側に設けられているため、上記中間鍔部を介して巻回された上記コイルの巻線間に挿入した上記クサビ部材が、上記巻線部品の搬送中や筐体などに取り付ける際の振動などによりズレたり、外れたりすることを防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、上記クサビ部材の上記支持部には、当該支持部を上記構成部材により固定した後に、当該クサビ部材の挿入の有無を確認する突出部が設けられているため、上記支持部に設けらえた上記突出部を目視や光学センサなどによって、上記クサビ部材の有無を容易に確認することができる。これにより、歩留まりや品質の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態の巻線部品を示し、(a)はボビンにクサビ部材を取り付けた後に、カバー部材を組み付ける方法を示す斜視図、(b)はボビンにクサビ部材を取り付けて、このクサビ部材をカバー部材により固定して組み付けた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の巻線部品を示す斜視図である。 クサビ部材とコイルが巻回されたボビンの斜視図である。 コイルが巻回されたボビンの概略断面図であり、(a)はボビンの巻線部にコイルを巻回した状態、(b)は(a)の引き渡し開口部にクサビ部材を取り付けた状態、(c)は(b)にカバー部材を取り付けた状態を示す。 (a)〜(b)は、ボビンに取り付けたクサビ部材を銅板コイル部材によって固定する方法を示す斜視図である。 図5のクサビ部材に突出部を形成し、それにコアを取り付けた状態を示す斜視図である。 従来のボビンにコイルが巻回された状態を示す斜視図である。 従来の巻線部品のボビンを示し、(a)は通常のボビンを模した断面図、(b)は中間鍔部の肉厚寸法を増大させたボビンを模した断面図、(c)は中間鍔部の間口を狭くしたボビンを模した断面図、(d)は(c)のボビンの巻線部にリッツ線のα巻きの開始状態を模した断面図である。
図1〜図6は、本発明に係る巻線部材の実施形態1を示すもので、この巻線部品1は、円筒状(筒状)の巻線部3の軸線方向両端に鍔部4が形成されているとともに、これら鍔部4の間に巻線部3を区画する中間鍔部5が形成されたボビン2と、巻線部3に中間鍔部5を間に介して巻回されたコイル6と、ボビン2に取り付ける構成部材13と、このコイル6の外周および鍔部4の端面を囲繞して閉磁路を形成するコア8とを備えて概略構成されている。
ここで、ボビン2は、絶縁性部材、例えば、合成樹脂などにより形成されている。そして、ドーナツ円盤状に形成された鍔部4の間に、巻線部3の上記軸線方向の中央部にドーナツ円板状の中間鍔部5が形成されている。この中間鍔部5には、リッツ線9のα巻きを開始するための引き渡し開口部7が形成されている。この引き渡し開口部7は、中間鍔部5の外周縁から径方向内方に巻線部3の外周に亘り開口されている。
また、ボビン2の巻線部3には、中間鍔部5を間に介して、コイル6が巻回されている。このコイル6は、中間鍔部5の引き渡し開口部7において、リッツ線9をα巻きを開始して、中間鍔部5と各々の鍔部4との間においてコイル6が巻線部3に巻回される。
そして、中間鍔部5の引き渡し開口部7に、当該引き渡し開口部7の間口の略中央から上記径方向内方に向けて挿入されたクサビ部材10が、中間鍔部5を介して巻線部3に巻回された各々のコイル6の巻線間に配置されている。このクサビ部材10は、図4(b)に示すように、引き渡し開口部において、引き渡しされているリッツ線9の位置まで配置されている。
このクサビ部材10は、平面視において略台形状の平板部材により形成されている。この略台形状に形成されたクサビ部材10は、コイル6の巻線間に挿入する側の上底が直線状に形成されているとともに、引き渡し開口部7の間口の長さ寸法より小さい長さ寸法に形成されている。そして、クサビ部材10の下底が中間鍔部5と同一の円弧により形成され、かつ台形の脚が上記上底から下底に向かって漸次外方に傾斜して形成されている。
また、クサビ部材10の上記下底には、板状の支持部11が当該クサビ部材10に直交するとともに、当該下底の円弧に沿って一体に形成されている。また、クサビ部材10の上記下底は、略長方形に形成された支持部11の短手方向の中央に配置されている。さらに、支持部11の短手方向の幅寸法は、ボビン2の高さ寸法と同一寸法に形成されている。
そして、構成部材13として、ボビン2を収納するカバー部材13が設けられている。このカバー部材13は、円筒状に形成されているとともに、底部にコア8の中脚が挿入される開口部が形成されているとともに、このカバー部材13の高さ寸法は、ボビン2の高さ寸法と同一寸法に形成されている。また、カバー部材13の外周部には、中間鍔部5の引き渡し開口部7に配設した際に、ボビン2の外周面から突出したクサビ部材10の支持部11が挿入される突出部13aが形成されている。この突出部13aは、支持部11の高さ寸法、幅寸法、厚さ寸法、そして同一円弧により形成されている。
さらに、カバー部材13の外周部には、各々のコイル6の端部を引き出すための引出部13bが各々形成されている。この引出部13bは、各々のコイル6の端部を平行にカバー部材13から引き出すように、各々のコイル6の位置によって、高さを調整して形成されている。
そして、コイル6が巻回されたボビン2がカバー部材13に収納されるとともに、クサビ部材10の支持部11が突出部13aに収納されて、当該クサビ部材10がカバー部材13によって固定されている。
さらに、各々のコイル6の外周および鍔部4の端面を囲繞して閉磁路を形成するコア8は、一対のE型のフェライトコアが用いられている。このE型のコア8は、長方形板状の背部と、この背部の長手方向の両端部に各々立設された略板状の外脚と、これら外脚間の中央部に立設された円柱状の中脚により構成されている。
そして、コア87の上記中脚がボビン2およびカバー部材13の上記開口部に挿入されているとともに、コア8の上記外脚および上記背部により、各々のコイル6の外周および鍔部4の端面が囲繞され、日字状の閉磁路が形成されている。
上記構成からなる巻線部品1を組み立てる際には、まず、ボビン2の巻線部3に、リッツ線9をα巻きして、コイル6を形成する。その際、巻線部3を区画する中間鍔部5に形成された引き渡し開口部7からリッツ線9をα巻きにすることにより、図4(a)に示すように、当該中間鍔部5を間に介して、コイル6が巻線部3に巻回される。
そして、図1(a)に示すように、中間鍔部5に形成された引き渡し開口部7に、当該引き渡し開口部7の間口の略中央からクサビ部材10挿入する。この際、図4(b)に示すように、クサビ部材10は、各々のコイル6の巻線間の引き渡しされているリッツ線9まで挿入されることになる。
次いで、カバー部材13にボビン2を収納する。これにより、クサビ部材10の支持部11が、カバー部材13の突出部13aに収納されて、図4(c)に示すように、当該クサビ部材10が、当該カバー部材13により固定される。また、各々のコイル6の端部が、図1(b)に示すように、カバー部材13の引出部13bから、カバー部材13の外方に引き出される。
そして、図2に示すように、一対のE型のコア8の中脚をボビン2およびカバー部材13の開口部に挿入する。これにより、コア8の外脚および背部が、コイル6の外周および鍔部4の端面を囲繞して、日字状の閉磁路が形成される。
なお、ボビン2の中間鍔部5に形成された引き渡し開口部7に配設されるクサビ部材10を固定するために、図5に示すように、リッツ線9をα巻きしたコイルが巻回されたボビン2の鍔部4の外方に、取付部材15を介して配設する銅板コイル14によって固定することも可能である。
この銅板コイル14は、環状体からなり、端子部14aが当該環状体から径方向外方に突出して形成されているとともに、その端部が環状体に対して垂直に屈曲され、さらに、環状体と平行に上記径方向外方に屈曲されている。また、クサビ部材10の円弧状に形成された支持部11の外周面に凸部11aが設けられてる。
また、取付部材15は、ドーナツ円盤状に形成されているとともに、銅板コイル14が当接される側の外周縁部に、フランジ部が設けられている。このフランジ部は、一部が欠如されて、銅板コイルの上記環状部から外方に突出する端子部14aが当接されている。
そして、支持部11に凸部11aが設けられたクサビ部材10を引き渡し開口部7に配設した後に、銅板コイル14をボビン2の鍔部4に、取付部材15を介して、銅板コイル14を配設する。これにより、クサビ部材10の支持部11が、銅板コイル14の端子部14aの上記屈曲部に当接され、当該屈曲部の弾性によって固定される。
さらに、銅板コイル14によってクサビ部材10を固定する場合、図6に示すように、クサビ部材10の円弧状に形成された支持部11の外周面側に、突出部12を形成することにより、コア8を取り付けた後でも、当該クサビ部材10が中間鍔部5の引き渡し開口部7に配設されているかの有無を確認することができる。この突出部12は、銅板コイル14の端子部14aの上記屈曲部に当接されて、クサビ部材10を固定する。
以上の構成からなる巻線部品1によれば、中間鍔部5に形成された引き渡し開口部7には、当該中間鍔部5を介して巻線部3に巻回された各々のコイル6の巻線間に、当該引き渡し開口部7の間口の略中央から径方向内方に向けて挿入されたクサビ部材10が設けられているため、柔軟性および曲がり癖などがあるリッツ線9を用いた場合でも、引き渡し開口部7において、互いのコイル6を構成するリッツ線9の近接や接触を防ぐことができる。これにより、コイル6に素電線被覆の耐電圧性能を上回る電圧が印加される場合においても、中間鍔部5を間に介してα巻きされた各々のコイル6の一部が近接または接触することにより起こるリッツ線9の絶縁破壊を防ぐことができる。
また、クサビ部材10を引き渡し開口部7に配設することにより、当該引き渡し開口部7の間口を十分に確保することができるため、中間鍔部5を間に介して巻線部3にα巻きする際に、巻線作業を容易におこなうことができる。この結果、作業効率の向上を図ることができる。
そして、クサビ部材10は、巻線部品1を構成する構成部材13により固定される支持部11が、当該クサビ部材10の中間鍔部5の外周縁側に設けられているため、中間鍔部5を介して巻回されたコイル6の巻線間に挿入したクサビ部材10が、巻線部品1の搬送中や筐体などに取り付ける際の振動などによりズレたり、外れたりすることを防止することができる。
さらに、クサビ部材10の支持部11には、当該支持部11を構成部材13により固定した後に、当該クサビ部材10の挿入の有無を確認する突出部12が設けられているため、支持部11に設けらえた突出部12を目視や光学センサなどによって、クサビ部材10の有無を容易に確認することができる。これにより、歩留まりや品質の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態においては、一対のコア8をE型のフェライトコアを用いる場合のみ説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、E型とI型のフェライトコアを組み合わせても対応可能である。
電子機器などに実装されるコアの外周にコイルを巻回したチョークコイルやトランスなどに利用することができる。
1 巻線部品
2 ボビン
3 巻線部
4 鍔部
5 中間鍔部
6 コイル
7 引き渡し開口部
8 コア
9 リッツ線
10 クサビ部材
11 支持部
12 突出部
13 カバー部材(構成部材)

Claims (3)

  1. 筒状の巻線部の軸線方向両端に鍔部が形成されているとともに、これら鍔部の間に上記巻線部を区画する中間鍔部が形成されたボビンと、上記巻線部にリッツ線のα巻きを開始するための引き渡し開口部が外周縁から径方向内方に向けて形成された上記中間鍔部を間に介して巻回されたコイルと、このコイルの外周および上記鍔部の端面を囲繞して閉磁路を形成するコアとを備えた巻線部品において、
    上記引き渡し開口部は、当該引き渡し開口部の間口の略中央から上記径方向内方に向けて挿入することにより、上記中間鍔部を間に介して上記巻線部に巻回された各々のコイルの巻線間に配置されるクサビ部材が設けられていることを特徴とする巻線部品。
  2. 上記クサビ部材は、上記巻線部品を構成する構成部材により固定される支持部が上記中間鍔部の外周縁側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の巻線部品。
  3. 上記クサビ部材の上記支持部には、当該支持部を上記構成部材により固定した後に、当該クサビ部材の挿入の有無を確認する突出部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の巻線部。
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