JPH0654239A - 電子カメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラ本体の小型化を実現でき、記録媒体の
大きさの変化に対しても柔軟に対応することができる電
子カメラを提供する。 【構成】 被写体像を電気的信号に変換して、その信号
をカメラ本体に着脱自在なメモリユニット１７に記録す
る電子カメラであって、メモリユニット１７をカメラ本
体１０に装着した時、メモリユニット１７の筐体の一部
がカメラ１０の外装面の一部を構成するように成したこ
とを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本願発明は画像情報を電子的に記
録する電子カメラにかかり、特にカメラ本体に着脱自在
な記録媒体を有する電子カメラに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、撮影レンズにより形成された被写
体像を光電変換素子により電気信号に変換し、この電気
信号をカメラ本体に着脱自在な記録媒体に送って、画像
記録するようにした電子スチルカメラが提案され実用化
されている。

【０００３】記録媒体としてメモリカードのような固体
メモリや、或はハードディスク装置等に画像信号をデジ
タル記憶するものが既に提案されている。

【０００４】デジタル記録する場合、記録媒体として固
体メモリやハードディスク装置等をカメラ本体に固定し
て組み込み、カメラ本体に設けられた外部端子を使っ
て、前記記録媒体に記憶された情報を取り出すものと、
記録媒体として固体メモリやハードディスク装置をカメ
ラ本体より着脱自在なカートリッジ方式にして記録され
た情報を取り出す方法とがある。

【０００５】前者の場合は記憶手段の記憶容量には限度
があるため、一度に撮影できる枚数は限られてしまい不
便な為、最近では後者のカートリッジ方式が主流となっ
ている。

【０００６】また、この種の電子カメラにおいては、電
源として着脱可能な電池またはバツテリパックが用いら
れているのが一般的である。

【０００７】そして、前記記録媒体と電源電池（パッ
ク）は各々独立してカメラ本体に着脱可能となってい
た。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、記録媒体と電源電池が各々独立してカメラ本
体に着脱可能なため、記録媒体に撮影された画像信号を
記録作動中に、誤って電源電池を取り外してしまった場
合には、記録情報が破壊されてしまったり、或は記録媒
体としてハードディスク装置を使用している場合では、
記録再生用のフライングヘッドのクラッシュ等の事故が
起こる可能性があった。

【０００９】また、前記記録媒体のカメラ本体の装着の
仕方が前記カメラ本体内に収納されてしまう構成の為、
前記記録媒体を収納するスペースと、それを覆う為の外
装部が必要であり前記カメラ本体を大型化させていた。

【００１０】更に、記録媒体としてハードディスク装置
や固体メモリ等が考えられるが、これらの記録媒体の記
憶容量の増加率は日進月歩であり、また、メーカ各社が
大きさの違う記録媒体を種々開発しているため、従来で
は上記記録媒体の変化に柔軟に対応することができなか
った。

【００１１】上述したような背景から、本願発明は従来
の電子カメラにおける上述の問題を解消し、カメラ本体
の小型化を実現でき、記録媒体の大きさの変化に対して
も柔軟に対応することができる電子カメラを提供するこ
とを目的としている。

【００１２】また、記録情報の破壊を防止した電子カメ
ラを提供することも目的としている。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本願は斯かる目的下にそ
の一つの発明としての電子カメラは、被写体像を電気的
信号に変換する撮像素子と、カメラ本体に着脱可能な前
記撮像素子より読み出された信号を記憶するための記憶
手段とを有し、前記記憶手段を前記カメラ本体に装着し
た時、前記記憶手段の筐体の一部が前記カメラの外装面
の一部を構成するように成したことを特徴とするもので
ある。

【００１４】

【作用】上記発明により、記憶手段をカメラ本体内部に
収納する為のスペースが必要なく、カメラ本体の小型化
を可能にしたものである。また、前記記憶手段の大きさ
の変化に対しても柔軟に対応することができる。

【００１５】

【実施例】以下、本願発明にかかる第１の実施例の電子
カメラを説明する。

【００１６】図１は本実施例の電子カメラの外観の斜視
図である。

【００１７】図１において、１０は電子カメラ本体、１
１は交換可能な撮影レンズ、１２はファインダ接眼部、
１３はカメラ本体１０を保持するためのグリップ部、１
４は前記グリップ部１３に設けられた撮影記録を実行す
るレリーズボタンである。

【００１８】１５はカメラ本体に設けられたメモリユニ
ット１７の装着部であり、前記装着部１５には前記メモ
リユニット装着の為の溝１５ａ，１５ｂが上下に設けら
れている。

【００１９】１６はカメラ本体側に設けられたメモリユ
ニット１７との接続端子であり、メモリユニット側の不
図示の接続端子と接続され、カメラ本体とメモリユニッ
ト１７の通信が可能となる。

【００２０】１７は画像信号を記録する為のメモリユニ
ット、１８はカメラ本体側に設けられた電源パック１９
の電源装着部であり、前記電源パック１９は電源装着部
１８に装着されて、カメラ本体側の接続端子２０と不図
示の電源パック１９の接続端子とが電気的に接続されて
カメラ側に電源を供給する。

【００２１】電源装着部１８は、図に示すようにメモリ
ユニット装着部１５の更に奥に設けられており、メモリ
ユニット１７がカメラ本体より外された状態でないと、
電源パック１９はカメラ本体との着脱が出来ない構成と
なっている。

【００２２】図２はメモリユニット１７がカメラに装着
された時のファインダ接眼部１２の方向から見た状態を
示す図である。

【００２３】図３はメモリユニット１７がカメラ本体に
装着された時のメモリユニット装着面側からの側面図で
ある。なお図２及び図３中で図１と同一部分には同一符
号を付し、その説明を省略する。

【００２４】上記のような構成によれば、メモリユニッ
ト１７がカメラ本体に装着された時、メモリユニット１
９の筐体の一部が、カメラの外装面の一部を構成する。
また、図２及び図３に示すように、メモリユニット１９
の筐体の一部によって形成されたカメラの外装面とカメ
ラ筐体自体が形成する外装面とが面一になる形成とされ
ている。

【００２５】この構成によりカメラの小型化を実現でき
る。また、メモリユニット１７記録媒体に撮影された画
像信号の記録作動中に、誤って電源電池を取り外してし
まった場合には、記録情報が破壊されてしまったり、或
は記録媒体としてハードディスク装置を使用している場
合では、記録再生用のフライングヘッドのクラッシュ等
の事故防止ができる。

【００２６】図４は本実施例の電子カメラ内部のブロッ
ク図を示す。尚、図４中で図１と同一部分には同一符号
を付し、その説明を省略する。

【００２７】図４において、１はシャッタ、絞り等の露
出制御回路、２はＣＣＤ等の固体撮像素子であり、撮影
レンズ１１により結像された被写体像を電気的信号に変
換する。

【００２８】３はサンプルホールド回路、４はＡ／Ｄ変
換器、５はメモリ制御回路、６は内蔵メモリである。

【００２９】７はシステム制御回路であり、各部機能を
中央制御する。８は撮像素子２の読み出し制御、Ｓ／Ｈ
回路３のホールドタイミング、Ａ／Ｄ変換器４の制御を
行うためのパルス信号発生回路、９は外部メモリユニッ
ト１９との接続を行う外部インタフェースである。

【００３０】以上に構成された電子カメラにおける、画
像信号の記録動作を説明する。

【００３１】撮像素子２によって電気信号に変換された
情報は、サンプルホールド回路３によってサンプルホー
ルドされ、前記サンプルホールドされた信号はＡ／Ｄ変
換器４によってデジタル信号に変換され、前記デジタル
信号はメモリ制御回路５を経て内蔵メモリ６に一時記憶
される。

【００３２】一時的に内蔵メモリ６に記憶されたデジタ
ル情報はメモリ制御回路５によって外部インタフェース
９を経て、外部メモリユニット１７に送られて記憶され
る。

【００３３】尚、図４には電源回路を図示していない
が、前記電源パック１９によって供給された電源により
上記各回路に供給している。

【００３４】図５〜図７は第２の実施例である電子カメ
ラの外観図を示す。

【００３５】第１の実施例と異なるところはメモリユニ
ット１７及び電源パック１９の装着部をカメラ本体１０
の後面に配置したことであり、回路構成等は第１の実施
例と同一であるのでその説明は省略する。

【００３６】図８及び図９は第３の実施例である電子カ
メラの外観図を示す。

【００３７】第１の実施例と異なるところはメモリユニ
ット１７及び電源パック１９の装着部をカメラ本体１０
の底面に配置したことであり、回路構成等は第１の実施
例と同一であるのでその説明は省略する。尚、２１は電
源パック側の接続端子である。

【００３８】

【発明の効果】以上説明したように、本願発明の電子カ
メラによれば、記憶手段をカメラ本体に装着した時、記
憶手段の筐体の一部がカメラ本体の外装面を構成するよ
うになしたため、記憶手段をカメラ本体内に収納するた
めのスペースの必要なくなり、カメラ本体の小型化を可
能にした。

【００３９】また、記憶手段の大きさの変化に対しても
柔軟に対応出来るようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施例にかかる電子カメラの外観斜視図
である。

【図２】図１の電子カメラをファインダ接眼部方向より
見た図である。

【図３】図１の電子カメラを側面方向より見た図であ
る。

【図４】本実施例の電子カメラの内部ブロック図であ
る。

【図５】第２の実施例にかかる電子カメラの外観斜視図
である。

【図６】図５の電子カメラをファインダ接眼部方向より
見た図である。

【図７】図５の電子カメラを側面方向より見た図であ
る。

【図８】第３の実施例にかかる電子カメラの外観斜視図
である。

【図９】図８の電子カメラをファインダ接眼部方向より
見た図である。

【符号の説明】

１０ 電子カメラ本体 １５ メモリユニット装着部 １７ メモリユニット １８ 電源パック装着部 １９ 電源パック

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被写体像を電気的信号に変換する撮像素
   子と、 カメラ本体より着脱可能な前記撮像素子より読み出され
   た信号を記憶するための記憶手段とを有し、 前記記憶手段を前記カメラ本体に装着した時、前記記憶
   手段の筐体の一部が前記カメラの外装面の一部を構成す
   るように成したことを特徴とする電子カメラ。
2. 【請求項２】 前記記憶手段の筐体の一部により成す前
   記カメラの一部の外装面と前記カメラの他の外装面とは
   連続した面を形成することを特徴とする請求項１の電子
   カメラ。
3. 【請求項３】 前記電子カメラはカメラ本体に着脱自在
   なバッテリ手段を有し、 前記バッテリ手段は前記記憶手段を前記カメラ本体から
   取りはずした状態においてのみ前記カメラ本体より着脱
   できる構成としたことを特徴とする請求項１の電子カメ
   ラ。
4. 【請求項４】 被写体像を電気的信号に変換する撮像素
   子と、 カメラ本体に着脱自在な前記撮像素子より読み出された
   信号を記憶するための記憶手段と、 前記カメラ本体に着脱自在なバツテリ手段とを有し、 前記記憶手段を前記カメラ本体から取りはずした状態に
   おいてのみ前記バッテリ手段は着脱できる構成としたこ
   とを特徴とする電子カメラ。