JPH0654075B2 - アップワードシールドマシン - Google Patents

アップワードシールドマシン

Info

Publication number
JPH0654075B2
JPH0654075B2 JP63211405A JP21140588A JPH0654075B2 JP H0654075 B2 JPH0654075 B2 JP H0654075B2 JP 63211405 A JP63211405 A JP 63211405A JP 21140588 A JP21140588 A JP 21140588A JP H0654075 B2 JPH0654075 B2 JP H0654075B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
shield machine
cutter bit
sand
earth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63211405A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0261291A (ja
Inventor
文章 村上
章 大友
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Todentsu Corp
Original Assignee
Todentsu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Todentsu Corp filed Critical Todentsu Corp
Priority to JP63211405A priority Critical patent/JPH0654075B2/ja
Publication of JPH0261291A publication Critical patent/JPH0261291A/ja
Publication of JPH0654075B2 publication Critical patent/JPH0654075B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、シールドマシンに係り、特に新設又は既設シ
ールド坑より地表に向って直に上方向に掘削することの
できるアップワードシールドマシンに関する。
[従来の技術] 一般に電話線やあるいは電力線といった送信線あるいは
送電線を地下ケーブルによって配設する場合、後の補修
が容易に行い得るように直径3〜5mの大きさの横坑を
掘って配設している。この横坑を掘るには、まず、地上
にやぐらを組み上げ土砂を排出する装置を設置し、立坑
を所定の深さまで掘り進んだ後、シールドマシンを孔内
に搬入し、横方向に掘削する。このように横坑を掘るに
は、従来より手作業によらず、能率も良いところからジ
ャッキの力を推進力とするシールドマシンを用いた方法
が採られている。この方法は地下鉄工事や下水工事等に
も採用されている。すなわち、横坑をシールドマシンを
用いて自動的に掘り進んでいくわけである。
所定の距離シールド坑(横坑)を掘進すると、所定の位
置で立坑を掘削するわけであるが、この立坑は、従来、
横坑に向って地表に路下室を造って地表より掘削してい
た。
しかし、経済社会の発達に伴い、地上は道路周辺に家が
密集し、道路上は車が人が氾濫している。このような密
集地に立坑を掘削する場合、地表にやぐらを組み、資材
置場を確保し、路下室を造作って地表より掘削すること
は、他人の土地を利用しなければならない場合多々あ
り、その土地の所有権、地上権等の諸権利関係、また、
地上での作業時に発する騒音等から地上での作業が極端
に制限され能率良く作業することが甚だ困難を極めるに
至っている。
そこで、近年、新設又は既設のシールド坑に立坑を掘削
する場合、シールド坑から地表に向って竪坑を掘削する
方法が嘱望されている。
[発明が解決しようとする課題] 立坑を掘削する地層は、例えば、地表から表土(約3
m)、粘土層(約9m)、滞水砂礫層(約20m)、土
丹層(約5m)となっている。この地層中、シールド坑
(横坑)は、土丹層中に形成されている。この土丹層中
を横方向に掘削するには、従来よりシールドマシンが使
用されている。このシールド坑掘削用のシールドマシン
をシールド坑内より垂直に立てて上方向に掘削しようと
すると、掘刃によって掘削した土砂等は、下に落下する
わけであるが、従来のシールドマシンは、上方向より落
下してくる土砂を受け止める構造とはなっておらず、こ
のままでは作業をすることができない。また、従来のシ
ールドマシンを垂直に立てて、土丹層中を掘削する場
合、土砂の落下を問題にしなければ何とか掘削できる
が、地層は、前述の如く、土丹層の上に、水分が多く含
んだ滞水砂礫層があり、この滞水砂礫層にシールドマシ
ンが進んだ場合に問題がある。すなわち、この滞水砂礫
層は脆い層で、崩れ落る性質を有しており、溢水層でも
ある。このため何の手当てもしないで単に下から掘削し
ても崩れ落ちるもので、特にシールドマシンが仮に滞水
砂礫層内に入った場合には、シールドマシンを滞水砂礫
層で支えることができず、セグメントの組み立てができ
ず、上部周囲の土層の崩落を防止することができずに地
表陥没を起す危険がある。
また、滞水砂礫層で出る水を従来のシールドマシンは処
理することができず、シールドマシン内はもとより、シ
ールドマシンの下で人間が作業することができない。
このように従来のシールドマシンによったのではシール
ド坑から地表に向って上方向に立坑を掘削することがで
きないという問題点を有している。
本発明は、シールド坑より地表に向って垂直に上方向に
掘削することのできるアップワードシールドマシンを提
供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明のアップワードシー
ルドマシンは、円筒状に形成される胴体と、該胴体先端
部に土砂等を掘削するカッタービットと、該カッタービ
ットに隣接して前記胴体先端部を塞ぐ面板と、該面板と
前記カッタービットとの間に該カッタービットによって
掘削された土砂等を落下させるスリットとを設け、さら
に前記スリット後方にロート状に形成され前記スリット
から落下してくる土砂等を受け止めるチャンバを設け、
該チャンバのロート状先端にゲートバルブを介して接続
し土砂等を排出するロータリーフィーダーを設けると共
に、前記胴体の内壁に該胴体を前方に推進するジャッキ
を設け、前記カッタービットと面板とを回転させる駆動
手段を備えて構成したものである。
そして、上記カッタービットは、回転可能な円筒の外周
に複数個の掘刃を相背向せしめ2列に配設するのが好ま
しい。
さらに、上記カッタービットは、円筒を回転させること
によって該カッタービットの刃先の角度が可変できるよ
うに構成するのが好ましい。
また、本発明のアップワードシールドマシンは、上記カ
ッタービットの略中央に、2つに分割される円錐体の間
に、複数個の掘刃を一列に、かつ胴体前方に向って山型
に配設するセンタービットを該カッタービットの刃先よ
りも突出させて設けたものである。
そして、上記センタービットは、刃の出具合が調整でき
るようにするのが好ましい。
また、本発明のアップワードシールドマシンは、上記チ
ャンバの前方で2枚の面板の後方にスリットの長手に対
して凹曲面に形成される掻き板をチャンバ床面方向に突
出するように設け、該掻き板の先端が前記カッタービッ
トの回転に伴って前記チャンバ床面上を摺接し、前記チ
ャンバ床面上に落下した土砂等を前記チャンバ中央に掻
き集めるようにしたものである。
さらに、上記チャンバの適宜数箇所に掘削された土砂等
を強制的に送出するようにするのが好ましい。
そして、上記ロータリーフィーダーに、内部にスパイラ
ルシュートが形成された筒体を設けることもできる。
また、面板の下面を摺動する摺動板を面板の下面に設
け、スリットの開口面積を変えられるようにすることも
できる。
[作用] 上記のように構成されたアップワードシールドマシンを
シールド坑内に垂直に立てて掘削を開始すると、カッタ
ービットによって掘削された土砂等は、スリットを通り
チャンバ内に落下し、このチャンバによって受け止めら
れる。このチャンバ内に落下した土砂は、ロータリーフ
ィーダーによって順次下方に排出されていく。
一方、アップワードシールドマシンの推進は、ジャッキ
によって行われ、胴体内で立坑の壁面であるセグメント
の組み立てを行い、このセグメントと胴体の下胴とをオ
ーバーラップさせながら掘進していくため、土質に関係
なく確実に掘削することができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。
第1図には、本発明に係るアップワードシールドマシン
1の全体が示されている。
図において、アップワードシールドマシン1は、筒状に
形成される胴体2を有している。この胴体2は、上胴3
と、中胴4と、下胴5とによって構成されており、この
上胴3と中胴4と下胴5とは分割可能に構成されてい
る。
上胴の先端部には、回転可能に構成される掘削部6が取
り付けられている。この掘削部6は、ターンテーブル7
の内歯ギヤ8に噛合するピニオン9を回転駆動する油圧
モータ10によって回転するようになっている。また、
この掘削部6の先端には、シャフト11が渡されてお
り、このシャフト11には、円筒12,13が回転自在
に嵌合されている。この円筒12及び円筒13には、第
2図に示す如く、カッタービット14,15が相背向し
て2列設けられている。この円筒12,13は、第3
図、第4図に示す如く、ジャッキ16,17を駆動する
ことによりリンク機構18,19(図示されていない)
によって所定角度回動するように構成されている。第4
図に示す如く、ジャッキ16のピストンロッドを矢印A
に示す如く、突出させると、円筒12は矢印Bに示す方
向に回動し、カッタービット14Aが引っ込み、カッタ
ービット14Bが突出する。このカッタービット14
A,14Bの使い分けは、例えば、カッタービット14
Aは右回転用に、カッタービット14Bは左回転用に用
いる場合である。
また、掘削部6の先端には、第2図に示す如くカッター
ビット14,15を挟んで面板20,21が設けられて
いる。この面板20をカッタービット14,15との間
には、カッタービット14,15によって掘削された土
砂等を排出(落下)するためのスリット22が、また、
面板21とカッタービット14,15との間には、スリ
ット23が設けられている。このスリット22,23
は、第3図に示す如くジャッキ80,81,82,83
によって摺動する第2図図示摺動板84,85,86,
87により、開口面積を可変できるようになっている。
また、円筒12と円筒13との間、略中央には、円錐体
24が設けられており、この円錐体24は、中央で2つ
に分割され、溝25が形成されている。この溝25に
は、センタービット26が嵌合されている。このセンタ
ービット26は、第1図に示す如く、複数の掘刃が所定
間隔をおいて一列に、しかも山型に配列されている。こ
のセンタービット26は、油圧ジャッキ27によって円
錐体24からに刃の突出具合を調整できるようになって
いる。
面板20の下方及び面板21の下方の掘削部6の最下部
に、第3図、第4図に示す如く、スリット22に対して
凹曲面を形成して掻き板70が、また、スリット23に
対して凹曲面を形成して掻き板75がそれぞれ面板2
0,21に対して垂直方向に設けられている。この掻き
板70,75は、相対向した状態に設けられている。そ
して、この掻き板70,75の先端は、チャンバ28の
床面に接触した状態に設けられている。
このように掘削部6は、下面でチャンバ28に接してい
る。チャンバ28は、ロート状に形成されており、チャ
ンバ28内に落下した土砂等を一か所の出口から排出で
きるようにしたものである。このチャンバ28内には、
適宜箇所(本実施例においては、図示されていないが等
間隔で3箇所)にスクレーパー29が設けられている。
このクレーパー29は、スリット22,23から落下し
てチャンバ28内に溜った土砂等を強制的にチャンバ2
8下方の排出口に送り出す作用を有している。すなわ
ち、スクレーパー29は、複数本のアーム30に回転羽
根31を設け、この回転羽根31をアーム30によって
ロータリージョイント32を介して掘削部6の回転を利
用して回転させて土砂等をチャンバ28下方の排出口に
送り出すものである。このスクレーパー29の回転速度
は、ロータリージョイント32内のギヤ比によって設定
されるものであるが、ギヤ比は、1:2(掘削部6の2
倍の速さ)又は1:3(同じく3倍の速さ)にするのが
適当である。
また、チャンバ28の下端部には、ゲートバルブ33を
介してロータリフィーダー34が接続されている。この
ゲートバルブ33は、チャンバ28に溜った土砂等の排
出量を制御する作用を有するもので、ゲート板33Aを
ゲートジャッキ33Bによって開閉するように構成され
ている。このゲートバルブ33には、ロータリフィーダ
ー34のケーシング35が接続されている。このケーシ
ング35内には回転軸36を中心に放射状に羽根37
A,37B,37C,37Dがそれぞれ取付けられてお
りケーシング35の内壁を密に摺動して回転するように
構成されている。このケーシング35の下部は排出口3
8が形成されており、この排出口38の下方には円筒状
の筒体39が接続されている。この筒体39は、上部筒
体40と下部筒体41を有している。上部筒体40の外
周面には、外周面に沿って移動可能にアーム42が取り
付けられている。このアーム42の先端部には、吊り上
げ具43が取り付けられている。この吊り上げ具43
は、ワイヤロープ44を巻き取り、ワイヤロープ44の
先端に固着されているフック45に引っ掛けたセグメン
ト100を吊り上げる作用を有している。また、下部筒
体41の外周面には、筒46が回転自在に嵌合されてい
る。この筒46の外周面にジャッキ47の本体が固着さ
れており、このジャッキ47のピストンロッドの先端に
は、セグメント100を取り付けるタッグ48が固着さ
れている。このジャッキ47は、筒46に固着されるジ
ャッキ49によって上下方向に摺動できるうに構成され
ている。また、この筒46は、油圧モータ50によって
回転できるようになっている。
また、アップワードシールドマシン1の中胴4の上端部
に第5図に示す如くアップワードシールドマシン1を推
進するためのジャッキ51,52,53,54,56の
ピストンロッドの先端が固着されている。このジャッキ
51,52,53,54,55,56の本体は、組み上
げられたセグメント101の最上端部に載置され、胴体
2をセグメント101を足場にして推進する作用を有し
ている。この胴体2は、中胴4の外周に設けられた爪5
7によって、掘削部6が回転し、カッタービット14,
15によって掘削する際に自転してしまうことがないよ
うになっている。
また、筒体39内は、スパイラルシュートに構成されて
いる。
この筒体39の最下端部には、土砂等排出用の円筒58
が接続されている。この円筒58の最上部には、セグメ
ント組立デッキ59が取り付けられている。
なお、第1図における60,61はセグメント101に
かけられた梯子を示している。この梯子60と梯子61
とは第6図に示す如く、多少ずれた位置にかけられてい
る。これは、万一梯子60から落下しても、一番下まで
落ることがないよう安全上からの設計である。
次に本実施例の動作について説明する。
まず、シールド坑(図示されていない)内において、立
坑を掘削する所にアップワードシールドマシン1をセッ
トする。次に掘削部6の先端のセンタービット22を掘
削する土質に合せて刃の出し具合を調整する。また、カ
ッタービット14,15についても掘削部6の回転方向
に合せて調整する。その後、立坑の壁になるセグメント
の上にジャッキ51,52,53,54,55,56を
載置し、このジャッキ51,52,53,54,55,
56を駆動させながら油圧モータ10を駆動して掘削部
6を回転する。この掘削部6の回転によってセンタービ
ット22及びカッタービット14,15によって掘削さ
れた土砂等スリット22,23を通ってチャンバ25内
に落下する。この土砂等は、掻き板70,75によって
中央に掻き寄せられ、スクレーバー29によって、ゲー
トバルブ33を通りロータリーフィーダー34に送られ
る。このゲートバルブ33は、土質が滞水砂礫層のよう
に崩落しやすい土質の場合にゲート板33Aによって土
砂等の通過面積を可変する。また、土質が著しく柔らか
く掘削部6で掘削するまでもなく多量に土砂が落下して
くるような場合、排出作業が土砂等の排出速度に追いつ
かないようなときに、一時土砂等の排出を停止するため
ゲート板33Aを閉じるといった作業効率や安全性をも
考慮したものである。
このようにロータリーフィーダー34に送られた土砂等
は、ロータリーフィーダー34の羽根37によって筒体
39に送られる。この筒体39ではスパイラルシュート
の作用により、土砂等は直接最下点まで落下せず、スパ
イラル状に廻りながら落下していく。
このようにして掘削部6が、マシン推進用のジャッキ5
1,52,53,54,55,56の推進距離(ピスト
ンロッドが伸びる距離)いっぱいまで掘り進むと、アー
ム42の先端に取り付けられた吊り上げ具43によって
セグメント100を吊り上げ、ジャッキ51,52,5
3,54,55,56の足場としているセグメント10
0上の位置まで吊り上げる。次にこのジャッキ51,5
2,53,54,55,56の中のいずれか1個、例え
ばジャッキ51を縮小させる。すると、ジャッキ51は
中胴の先端側に引き寄せられ足場としていたセグメント
101の上が開く。この開いたところに先に吊り上げら
れていたセグメント100をタッグ48に固定した後ジ
ャッキ47で外周側に押圧し、ジャッキ49で高さを調
整する。次に押されてセットされたセグメント100と
セグメント101とをボルト等で固定する。次にジャッ
キ52を同様に縮小し、ジャッキ52の足場としていた
セグメント101と吊り上げたセグメント100とを固
着する。同様にしてジャッキ53,54,55,56に
ついても行い、一周にわたってセグメント組立を行う。
次に、いま組上げたセグメント100を足場にして前記
同様掘削部6を回転させながら掘進する。このセグメン
トを数個組み上げたところで筒体39の下端部に円筒5
8をつぎ足す。
このように順次セグメントを組み立て、円筒58をつぎ
足していき立坑を掘り上げていく。
本実施例では、セグメントの組立は、胴体2内、すなわ
ち、中胴4と下胴5の内部で行われる点に特徴がある。
すなわち、第1図でセグメント101A,101Bの外
側に下胴5が嵌合しており、この状態で次のセグメント
が組み立てられる。したがって、セグメント101A,
101Bと共に胴体2がセグメント101同様立坑の壁
面の働きをしており、この状態で掘進しし胴体2が前進
してセグメント101A,101Bが外部の土質と接
し、はじめて実質的な立坑の壁面を構成することにな
る。このため、土質が脆い滞水砂礫層の場合でも、上部
周囲の土層が落下するようなことを防いでいる。また、
アップワードシールドマシン1に横方向からかかる圧力
は胴体2の下胴とセグメント101A,101Bとの間
との嵌合部で支えることになる。
[発明の効果] 本発明は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。
円筒状に形成される胴体と、該胴体先端部に土砂等を掘
削するカッタービットと、該カッタービットに隣接して
前記胴体先端部を塞ぐ面板と、該面板と前記カッタービ
ットとの間に該カッタービットによって掘削された土砂
等を落下させるスリットとを設け、さらに前記スリット
後方にロート状に形成され前記スリットから落下してく
る土砂等を受け止めるチャンバを設け、該チャンバのロ
ート状先端にゲートバルブを介して接続し土砂等を排出
するロータリーフィーダーを設けると共に、前記胴体の
内壁に胴体を前方に推進するジャッキを設け、前記カッ
タービットと面板とを回転させる駆動手段を備えている
ので、新設又は既設シールド坑より地表に向って垂直に
上方向に、土砂等の崩落の危険を招くことなく掘削して
立坑を形成することができる。
そして、カッタービットを回転可能な円筒の外周に複数
個の掘刃を相背向せしめ2列に配設し、該円筒を回転さ
せることによってカッタービットの刃先の角度が可変で
きるようにしてあるため、土層の土質の変化、あるい
は、同じ層でも内容物の変化に十分に対応することがで
き、いかなる層の掘削も可能にできる。
また、カッタービットの略中央部に円錐体を設け、この
円錐体を2つに分割し、この分割した部分に複数個の掘
刃を一列に、かつ胴体前方に向って山型に配設するセン
タービットを該カッタービットの刃先よりも突出させて
設け、刃の出具合が調整できるようにしてあるため、カ
ッタービットだけでは掘削できないような堅い岩盤層の
ような部分の掘削を容易に行うことができる。
また、チャンバの前方で2枚の面板の後方にスリットの
長手に対して凹曲面に形成される掻き板をチャンバ床面
方向に突出するように設け、該掻き板の先端が前記カッ
タービットの回転に伴って前記チャンバ床面上を摺接
し、前記チャンバ床面上に落下した土砂等を前記チャン
バ中央に掻き集めるようにしてあるため、掘削した土砂
等を掘削部を回転させる毎に中央に掻き集めることがで
き、土砂等の排出を容易にすることができる。
さらに、チャンバの適宜数箇所に掘削された土砂等を強
制的に送出するスクレーパーを設けてあるため、掻き板
によって中央に掻き集められた土砂等の排出を強制的に
ロータリーフィーダーへ送り出すことができる。
また、ロータリーフィーダーの下側に、内部にスパイラ
ルシュートが形成された筒体を設けてあるため、ロータ
リフィーダーから排出された土砂等が周辺に広がらずに
纒まって、しかも一気に最下端に落下するのではなく徐
々に落下させることができる。
また、面板の下面を摺動する摺動板を面板の下面に設
け、スリットの開口面積を変えられるようにしてあるた
め、滞水砂礫層内の掘進する際、掘削によって生じる土
砂等のチャンバ内への落下が土砂等の排出作業速度に比
して多い場合に、掘削によって生じる土砂等のチャンバ
内への落下量を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るアップワードシールドマシンの実
施例を示すアップワードシールドマシンの全体構成図、
第2図は第1図図示アップワードシールドマシンの平面
図、第3図は第1図の面板を取り払った状態での平面
図、第4図は第3図図示A−A断面図、第5図は第1図
図示A−A断面図、第6図は第1図図示B−B断面図で
ある。 1……アップワードシールドマシン 14,15……カッタービット 20,21……面板 22,23……スリット 28……チャンバ 51,52,53,54,55,56……ジャッキ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−55397(JP,A) 特開 昭58−26196(JP,A) 特開 昭54−128127(JP,A) 実開 昭59−84096(JP,U) 実開 昭57−56888(JP,U) 特公 昭56−16840(JP,B2)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状に形成される胴体と、該胴体先端部
    に土砂等を掘削するカッタービットと、該カッタービッ
    トに隣接して前記胴体先端部を塞ぐ面板と、該面板と前
    記カッタービットとの間に該カッタービットによって掘
    削された土砂等を落下させるスリットとを設け、さらに
    前記スリット後方にロート状に形成され前記スリットか
    ら落下してくる土砂等を受け止めるチャンバを設け、該
    チャンバのロート状先端にゲートバルブを介して接続し
    土砂等を排出するロータリーフィーダーを設けると共
    に、前記胴体の内壁に該胴体を前方に推進するジャッキ
    を設け、前記カッタービットと面板とを回転させる駆動
    手段を備えたことを特徴とするアップワードシールドマ
    シン。
  2. 【請求項2】上記カッタービットは、回転可能な円筒の
    外周に複数個の掘刃を相背向せしめ2列に配設したもの
    である請求項1記載のアップワードシールドマシン。
  3. 【請求項3】上記カッタービットは、円筒を回転させる
    ことによって該カッタービットの刃先の角度が可変でき
    るように構成したものである請求項2記載のアップワー
    ドシールドマシン。
  4. 【請求項4】上記カッタービットの略中央に、2つに分
    割される円錐体の間に、複数個の掘刃を一列に、かつ胴
    体前方に向って山型に配設するセンタービットを該カッ
    タービットの刃先よりも突出させて設けたものである請
    求項1、2又は3記載のアップワードシールドマシン。
  5. 【請求項5】上記センタービットは、刃の出具合が調整
    できるようにしたものである請求項4記載のアップワー
    ドシールドマシン。
  6. 【請求項6】上記チャンバの前方で2枚の面板の後方に
    スリットの長手に対して凹曲面に形成される掻き板をチ
    ャンバ床面方向に突出せしめ、該掻き板の先端が前記カ
    ッタービットの回転に伴って前記チャンバ床面上を摺接
    し、前記チャンバ床面上に落下した土砂等を前記チャン
    バ中央に掻き集めるようにしたものである請求項1、
    2、3、4又は5記載のアップワードシールドマシン。
  7. 【請求項7】上記チャンバの適宜数箇所に掘削された土
    砂等を強制的に送出するスクレーパーを設けたものであ
    る請求項1、2、3、4、5又は6記載のアップワード
    シールドマシン。
  8. 【請求項8】上記ロータリフィーダーに、内部にスパイ
    ラルシュートが形成された筒体を設けたものである請求
    項1、2、3、4、5、6又は7記載のアップワードシ
    ールドマシン。
  9. 【請求項9】面板の下面を摺動する摺動板を面板の下面
    に設け、スリットの開口面積を変えられるようにした請
    求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載のアップワ
    ードシールドマシン。
JP63211405A 1988-08-25 1988-08-25 アップワードシールドマシン Expired - Fee Related JPH0654075B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63211405A JPH0654075B2 (ja) 1988-08-25 1988-08-25 アップワードシールドマシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63211405A JPH0654075B2 (ja) 1988-08-25 1988-08-25 アップワードシールドマシン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0261291A JPH0261291A (ja) 1990-03-01
JPH0654075B2 true JPH0654075B2 (ja) 1994-07-20

Family

ID=16605414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63211405A Expired - Fee Related JPH0654075B2 (ja) 1988-08-25 1988-08-25 アップワードシールドマシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0654075B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3723497B2 (ja) 2001-11-21 2005-12-07 大成建設株式会社 シールド掘進機のカッタ構造

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54128127A (en) * 1978-03-28 1979-10-04 Nippon Telegraph & Telephone Mechanical excavation shield excavator
JPS5616840A (en) * 1979-07-19 1981-02-18 Mitsubishi Motors Corp Method and unit for test of engine
JPS6136628Y2 (ja) * 1980-09-17 1986-10-23
JPS5826196A (ja) * 1981-08-10 1983-02-16 大和技建株式会社 シ−ルド掘削法
JPS5984096U (ja) * 1982-11-29 1984-06-06 日立建機株式会社 シ−ルド掘進機
JPH06102954B2 (ja) * 1985-09-02 1994-12-14 株式会社小松製作所 立坑構築工法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0261291A (ja) 1990-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110016920B (zh) 荤素搭配的咬合桩施工方法
US4629010A (en) Process and device for sinking wells
JPH0654075B2 (ja) アップワードシールドマシン
JPH0631533B2 (ja) アップワードシールドマシンの土砂排出装置
JP2530905B2 (ja) 掘削ビットの礫破砕装置
JPH07310489A (ja) 掘削装置
JPH0654076B2 (ja) 立坑の堀削方法
US4701073A (en) Shaft sinking method
JP2001271350A (ja) 既存杭切削撤去方法及びその装置
JP2854838B2 (ja) 縦穴の掘削方法および装置ならびに掘削機
JP3187326B2 (ja) 縦穴掘削機
JP3052195B2 (ja) 大口径竪孔の削孔方法および装置
JPH0941857A (ja) 杭孔掘削方法
JP2715275B2 (ja) 掘削工法
JP2916598B2 (ja) 掘削機
JPH0657762A (ja) 深礎の築造方法
JPH0657749A (ja) 地中障害物の除去方法
JPH0252076B2 (ja)
EP0184460A2 (en) Improved shaft sinking method
JPH09273373A (ja) アースドリル用掘削装置
JPH0631534B2 (ja) アップワードシールドマシンの掘削部
JPH0436952B2 (ja)
JPS62137389A (ja) 大口径竪孔掘削工法及び装置
JP2553986B2 (ja) 深礎基礎施工機
JP2000356089A (ja) 立坑掘削工法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees