JPH0653373U - シートライザリヤメンバの連結構造 - Google Patents
シートライザリヤメンバの連結構造Info
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- JPH0653373U JPH0653373U JP8943992U JP8943992U JPH0653373U JP H0653373 U JPH0653373 U JP H0653373U JP 8943992 U JP8943992 U JP 8943992U JP 8943992 U JP8943992 U JP 8943992U JP H0653373 U JPH0653373 U JP H0653373U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アンダボデー・アッセンブリとバックパネル
・アッセンブリとの連結強度を高めるとともに、ボデー
全体の剛性を高くし、しかも接合の際の位置決めが容易
にできるようにする。 【構成】 上部材9と下部材10を備えるシートライザリ
ヤメンバ6と、ピラーロアインナパネル4ないしバック
ロアパネル3とを、上連結部材12と下連結部材14の二つ
の連結部材を介して連結する。
・アッセンブリとの連結強度を高めるとともに、ボデー
全体の剛性を高くし、しかも接合の際の位置決めが容易
にできるようにする。 【構成】 上部材9と下部材10を備えるシートライザリ
ヤメンバ6と、ピラーロアインナパネル4ないしバック
ロアパネル3とを、上連結部材12と下連結部材14の二つ
の連結部材を介して連結する。
Description
【0001】
本願考案は、トラック等の車両において車室と荷台との境界に設けられるシー トライザリヤメンバの連結構造に関する。
【0002】
たとえば、トラック等のキャブオーバー型の車両においては、サイドメンバ、 ピラーロアインナパネル等を組み付けたアンダボデー・アッセンブリと、車室上 部を構成するバックパネル・アッセンブリとをそれぞれ別途に組み立てた後、上 下方向に互いに連結して車体の組み立て作業が行われることが多い。
【0003】 上記アンダボデー・アッセンブリは、車体の下部両側において車体前後方向に 配置されるサイドメンバから車体左右方向に延出するボデーサポート等を介して 、車体下部背面を形成するバックロアパネル、車体両内側部を形成するピラーロ アインナパネル等を接合して大略構成される。
【0004】 一方、上記バックパネル・アッセンブリは、ルーフパネル、バックパネル、前 後のピラー等を組み付けて構成されており、上記アンダーボデー・アッセンブリ に連結される後方下部に、ピラーに掛け渡すようにしてシートライザリヤメンバ が配置される。
【0005】 上記シートライザリヤメンバは、たとえば、実開平2─71079号公報に記 載されているもののように、車室後部において車幅方向に延び、上部材と下部材 とを備えて構成される。これら上部材と下部材は、バックパネルと協働して閉断 面構造を構成するように前後縁部で接合されている。 そして、上記バックパネル・アッセンブリとアンダーボデー・アッセンブリと を組みつける際、上記シートライザリヤメンバの両端部は、ピラーロアインナパ ネルないしバックロアパネル等に接合される。
【0006】
上記アンダーボデー・アッセンブリとバックパネル・アッセンブリとの連結を 行う場合は、上記バックパネル・アッセンブリを、上記アンダボデー・アッセン ブリに対して上方から吊るしながら位置決めをするとともに、シートライザリヤ メンバをピラーロアインナパネルないしバックロアパネルにスポット溶接あるい はボルト締め等で連結する。
【0007】 ところが、従来の連結構造においては、連結作業を容易に行うため、上記シー トライザリヤメンバとピラーロアインナパネルないしバックロアパネルとの連結 強度を十分確保できないという問題が生じる。 すなわち、溶接等を容易に行うため、下部材端部を上記ピラーロアインナパネ ルまで延長することができず、シートライザリヤメンバ両端部とピラーロアイン ナパネルないしバックロアパネルとの連結部近傍がオープン構造になってしまう 。
【0008】 このため、シートライザリヤメンバとピラーロアインナパネルないしバックロ アパネルの連結強度が低くなるばかりでなく、ボデー全体の剛性が低くなるとい う問題が生じる。
【0009】 さらに、バックパネル・アッセンブリを吊るしながら位置決めをして連結作業 が行われるため、バックパネル・アッセンブリとアンダボデー・アッセンブリと の接合精度が出にくい。
【0010】 本願考案は、上述の事情のもとで考えだされたものであって、バックパネル・ アッセンブリとアンダボデー・アッセンブリとの連結強度を高めるとともに、ボ デー全体の剛性を高くし、しかも、連結の際の位置決めが容易にできる、シート ライザリヤメンバの連結構造を提供することを、その課題とする。
【0011】
本願考案は、上述の課題を解決するため、次の手段を講じている。 すなわち、本願考案は、車室後部において車幅方向に延びるとともに前縁部に 沿って接合される上部材と下部材とを備えるシートライザリヤメンバを、ピラー ロアインナパネルないしバックロアパネルに接合するシートライザリヤメンバの 連結構造であって、 上記シートライザリヤメンバの上部材両端部に、上記ピラーロアインナパネル に連結されるフランジ部を曲折形成し、 上記ピラーロアインナパネルの後方上部に、上記シートライザリヤメンバの上 部材端部を受支するとともに、上記フランジ部が接合される上連結部材を設ける 一方、 上記ピラーロアインナパネルないし上記バックロアパネルの隅部に接合され、 上記シートライザリヤメンバの下部材端部を受支するとともに、この下部材の前 縁部が接合される下連結部材を設けたことを特徴としている。
【0012】
本願考案のシートライザリヤメンバの連結構造においては、このシートライザ リヤメンバと上記ピラーロアインナパネルないしバックロアパネルとが、上連結 部材と下連結部材の二つの連結部材を介して連結される。
【0013】 上記シートライザリヤメンバは、前縁部に沿って互いに接合される上部材と下 部材とを備え、上部材の両端部には、上記ピラーロアインナパネルに連結される フランジ部が曲折形成されている。
【0014】 上記上連結部材は、上記ピラーロアインナパネルの後方上部に設けられており 、上記上部材端部を受支するとともに、上記フランジ部を接合できるように構成 されている。
【0015】 一方、上記下連結部材は、上記ピラーロアインナパネルないし上記バックロア パネルの隅部に設けられており、上記下部材端部を受支するとともに、この前縁 部を接合できるように構成されている。
【0016】 上記の連結構造においては、上部材が上連結部材を介してピラーロアインナパ ネルに連結されるとともに、下部材が下連結部材を介してピラーロアインナパネ ルないしバックロアパネルに連結される。
【0017】 このため、シートライザリヤメンバとピラーロアインナパネルとの連結部近傍 に至るまで閉断面構造を構成することが可能となり、この結果、連結強度が向上 するのみならず、ボデー全体の剛性が格段に増す。
【0018】 また、上記上連結部材は、上記シートライザリヤメンバの上部材端部を受支す るとともに、この上部材端部から延出形成されたフランジ部が上記上連結部材に 沿うようにして接合される。このため、上記シートライザリヤメンバとピラーロ アインナパネルとを連結する際、上記シートライザリヤメンバの上部材端部ない し上記フランジ部を、上記上連結部材に衝合するだけで正確な位置決めが容易に できる。この結果、連結作業の作業性を大幅に向上させることができるとともに 、高い連結精度を確保することができる。
【0019】
以下、本願考案の好ましい実施例を、図面を参照しながら具体的に説明する。 本実施例は、トラック等のキャブオーバー型車両におけるシートライザリヤメ ンバの連結構造に本願考案を適用している。
【0020】 キャブオーバー型の車両においては、サイドメンバ、ピラーロアインナパネル 等を組み付けたアンダボデー・アッセンブリと、車室上部を構成するバックパネ ル・アッセンブリとがそれぞれ別途に組み立てられた後、これらを上下方向に互 いに連結して組み立て作業が行われている。
【0021】 本実施例に係るアンダボデー・アッセンブリAは、図1に示すように、車体の 下部両側において車体前後方向に配置されるサイドメンバ1に、このサイドメン バから延出するボデーサポート2を介して、車体下部背面を形成するバックロア パネル3、車体両内側部を形成するピラーロアインナパネル4、フロアサイドメ ンバ5等を接合して大略構成される。
【0022】 一方、バックパネル・アッセンブリBも図1に示すように、車室後部の車幅方 向に延びるシートライザリヤメンバ6、車室後壁部を形成するバックパネル7、 車室両側部を形成するピラーリヤインナパネル8等を組み付けて大略構成されて いる。
【0023】 そして、これらアンダボデー・アッセンブリAとバックパネル・アッセンブリ Bとを組みつける際、上記シートライザリヤメンバ6の両端部が上記ピラーロア インナパネル4ないしバックロアパネル3にスポット溶接等によって連結される 。
【0024】 上記シートライザリヤメンバ6は、上部材9と下部材10とを備えており、図 3に示すように、上部材9の前縁に沿って曲折形成された前方フランジ部15と 、上記下部材10の前縁部13とが互いに接合されている。一方、上記上部材9 の後縁部19は、上方に曲折されてバックパネル7の前面に接合され、また、下 部材10の後縁部19も上記バックパネル7の下縁部に対して接合されている。 そして、上記上部材9と下部材10ないしバックパネル7とによって閉断面を形 成するように構成されている。
【0025】 上記上部材9の両端部には、外側斜め下方に傾斜する段落ち壁16を介して下 方に変位させられた段落ち部17を備えており、この段落ち部17の端縁に、外 側斜め上方に延出するフランジ部11が延出形成されている。
【0026】 一方、上記ピラーロアインナパネル4の後方上部には、図2に示すように、外 側斜め上方に向かって曲折された傾斜壁18が設けられており、この傾斜壁18 に沿って上連結部材12が接合されている。上記上連結部材12には、上記傾斜 壁18に沿う接合部20と、水平方向に延びる水平壁部21とを備えている。上 記傾斜壁18の角度は、上記フランジ部11の傾斜角度と一致するように形成さ れており、上記フランジ部11が、上記上連結部材12の接合部とともに上記ピ ラーロアインナパネル4に接合されている。
【0027】 上記上連結部材12の下方における上記ピラーロアインナパネル4ないしバッ クロアパネル3の隅部には、上記下部材10に連結される下連結部材14が設け られている。 この下連結部材14は、図1に表れているように、平板状に形成されており、 外側および後側に曲折形成されたリブ14aが、上記ピラーロアインナパネル4 およびバックロアパネル3に溶接されている。
【0028】 上記構成によって、上記シートライザリヤメンバ6、上連結部材12および下 連結部材14によって、シートライザリヤメンバ6とピラーロアインナパネル4 との連結部近傍に至るまで閉断面構造を構成することが可能となる。この結果、 シートライザリヤメンバ6の連結強度が向上するのみならず、ボデー全体の剛性 が格段に増す。
【0029】 また、上記上連結部材12は、上記シートライザリヤメンバ6の段落ち部17 を受支するとともに、この段落ち部17から外側斜め上方へ延出形成されたフラ ンジ部11が沿うようにして重合連結される接合部20を備えている。このため 、上記シートライザリヤメンバ6とピラーロアインナパネル4とを連結する際、 上記シートライザリヤメンバ6の段落ち部17ないし上記フランジ部11を、上 記上連結部材12に衝合させるだけで正確な位置決めが容易にできる。この結果 、連結作業の作業性を大幅に向上させることができるとともに、高い連結精度を 確保することができる。
【0030】 なお、本願考案は、上記実施例に限定されることはない。 本実施例においては、上記フランジ部11の傾斜角度をほぼ45度にしたが、 これに限定されることはなく、たとえば、60度の角度を持たせて形成してもよ い。
【0031】 また、上連結部材12および下連結部材14の形状も、本実施例に限定される ことはなく、他の形状を採用することもできる。
【0032】 さらに、シートライザリヤメンバ6の両端部の形状も本実施例に限定されるこ とはなく、段落ち部を設けなくてもよい。
【図1】本願考案に係るシートライザリヤメンバおよび
ピラーロアインナパネルないしバックロアパネルの概略
を示す斜視図である。
ピラーロアインナパネルないしバックロアパネルの概略
を示す斜視図である。
【図2】図1のII-II 線に沿う断面図である。
【図3】図2のIII-III 線に沿う断面図である。
3 バックロアパネル 4 ピラーロアインナパネル 6 シートライザリヤメンバ 11 フランジ部 12 上連結部材 13 前縁部 14 下連結部材
Claims (1)
- 【請求項1】 車室後部において車幅方向に延びるとと
もに前縁部に沿って接合される上部材と下部材とを備え
るシートライザリヤメンバを、ピラーロアインナパネル
ないしバックロアパネルに接合するシートライザリヤメ
ンバの連結構造であって、 上記シートライザリヤメンバの上部材両端部に、上記ピ
ラーロアインナパネルに連結されるフランジ部を曲折形
成し、 上記ピラーロアインナパネルの後方上部に、上記シート
ライザリヤメンバの上部材端部を受支するとともに、上
記フランジ部が接合される上連結部材を設ける一方、 上記ピラーロアインナパネルないし上記バックロアパネ
ルの隅部に接合され、上記シートライザリヤメンバの下
部材端部を受支するとともに、この下部材の前縁部が接
合される下連結部材を設けたことを特徴とする、シート
ライザリヤメンバの連結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992089439U JP2565178Y2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | シートライザリヤメンバの連結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992089439U JP2565178Y2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | シートライザリヤメンバの連結構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0653373U true JPH0653373U (ja) | 1994-07-19 |
JP2565178Y2 JP2565178Y2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=13970718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992089439U Expired - Fee Related JP2565178Y2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | シートライザリヤメンバの連結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2565178Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6116176A (ja) * | 1984-07-04 | 1986-01-24 | Nissan Motor Co Ltd | 車体構造 |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP1992089439U patent/JP2565178Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6116176A (ja) * | 1984-07-04 | 1986-01-24 | Nissan Motor Co Ltd | 車体構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2565178Y2 (ja) | 1998-03-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |